JP6451427B2 - 感放射線性樹脂組成物及びレジストパターン形成方法 - Google Patents

感放射線性樹脂組成物及びレジストパターン形成方法 Download PDF

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Description

本発明は、感放射線性樹脂組成物及びレジストパターン形成方法に関する。
リソグラフィーによる微細加工に用いられる化学増幅型の感放射線性樹脂組成物は、ArFエキシマレーザー光等の照射により露光部に酸を発生させ、この酸を触媒とする化学反応により露光部と未露光部とで現像液に対する溶解速度に差を生じさせることでレジストパターンを形成させる。
かかるレジストパターンの形成において、さらに微細なレジストパターンを形成する方法として液浸露光法が好適に用いられている。この方法では、露光レンズとレジスト膜との間を空気又は不活性ガスに比して屈折率が大きい液浸露光媒体で満たして露光を行う。この液浸露光法によれば、高い解像性が得られ、レンズの開口数を増大させた場合でも、焦点深度が低下し難いという利点がある。
このような液浸露光法に用いられる感放射線性樹脂組成物には、レジスト膜から液浸露光媒体への感放射線性酸発生体等の溶出を抑制し、かつレジスト膜の表面の水切れが良いことが求められる。かかる感放射線性樹脂組成物としては、酸解離性基を有するベース重合体に加えて、レジスト膜の形成時にその表層に偏在化するフッ素原子含有重合体を含有するものが提案されている(国際公開第2007/116664号参照)。
しかし、上記従来の感放射線性樹脂組成物を用いたのでは、現像においてレジスト膜の溶け残りが生じ、レジストパターンにこの溶け残りに起因する欠陥が発生するという不都合がある。
国際公開第2007/116664号
本発明は以上のような事情に基づいてなされたものであり、その目的は、欠陥抑制性に優れる感放射線性樹脂組成物、及びこの感放射線性樹脂組成物を用いるレジストパターン形成方法を提供することにある。
上記課題を解決するためになされた発明は、下記式(1)で表される第1基(以下、「基(A)」ともいう)を含む第1構造単位(以下、「構造単位(I)」ともいう)と、下記式(a)で表される第2基(以下、「基(B)」ともいう)を含む第2構造単位(以下、「構造単位(II)」ともいう)とを有する第1重合体(以下、「[A]重合体」ともいう)、及び感放射線性酸発生体(以下、「[B]酸発生体」ともいう)を含有する感放射線性樹脂組成物である。
Figure 0006451427
(式(1)中、Rは、水素原子又は加熱により解離する基である。
式(a)中、Aは、*−COO−又は*−OCO−である。*は、R4Aに結合する部位を示す。R4A及びR4Bは、それぞれ独立して、置換若しくは非置換の炭素数1〜20の1価の炭化水素基である。R4AとR4Bとはこれらが結合するAと共に環員数3〜20の環構造を形成していてもよい。但し、R4A及びR4Bの少なくとも一方は、フッ素原子を含む基である。)
上記課題を解決するためになされた別の発明は、レジスト膜を形成する工程、上記レジスト膜を液浸露光する工程、及び上記液浸露光されたレジスト膜を現像する工程を備え、上記レジスト膜を当該感放射線性樹脂組成物により形成するレジストパターン形成方法である。
ここで、「炭化水素基」とは、鎖状炭化水素基、脂環式炭化水素基及び芳香族炭化水素基が含まれる。この「炭化水素基」は、飽和炭化水素基でも不飽和炭化水素基でもよい。「鎖状炭化水素基」とは、環状構造を含まず、鎖状構造のみで構成された炭化水素基をいい、直鎖状炭化水素基及び分岐状炭化水素基の両方を含む。「脂環式炭化水素基」とは、環構造としては脂環構造のみを含み、芳香環構造を含まない炭化水素基をいい、単環の脂環式炭化水素基及び多環の脂環式炭化水素基の両方を含む。但し、脂環構造のみで構成されている必要はなく、その一部に鎖状構造を含んでいてもよい。「芳香族炭化水素基」とは、環構造として芳香環構造を含む炭化水素基をいう。但し、芳香環構造のみで構成されている必要はなく、その一部に鎖状構造や脂環構造を含んでいてもよい。
本発明の感放射線性樹脂組成物及びレジストパターン形成方法によれば、スルホ基又は加熱によりスルホ基を生じる基を含む構造単位とフッ素原子を含む特定の構造単位とを有する重合体を用いることにより、欠陥が少ないレジストパターンを形成することができる。従って、これらは、今後ますます微細化が進行すると予想される半導体デバイス等の製造プロセスにおいて好適に用いることができる。
<感放射線性樹脂組成物>
当該感放射線性樹脂組成物は、[A]重合体及び[B]酸発生体を含有する。当該感放射線性樹脂組成物は、好適成分として、上記[A]重合体よりもフッ素原子の質量含有率が小さく、かつ酸解離性基を有する第2重合体(以下、「[C]重合体」ともいう)、上記[C]重合体よりもフッ素原子の質量含有率が大きく、かつ上記基(A)を有さない第3重合体(以下、「[D]重合体」ともいう)、[E]酸拡散制御体、[F]溶媒及び[G]偏在化促進剤を含有していてもよく、本発明の効果を損なわない範囲において、その他の任意成分を含有していてもよい。以下、各成分について説明する。
<[A]重合体>
[A]重合体は、構造単位(I)と構造単位(II)とを有する重合体である。[A]重合体のフッ素原子の質量含有率は、後述する[C]重合体のフッ素原子の質量含有率よりも大きい。そのため、当該感放射線性樹脂組成物が[C]重合体を含有する場合、[A]重合体はレジスト膜形成の際に[C]重合体に対してより表層に偏在化し、その結果、液浸露光時にレジスト膜の表面の撥水性を高めることができる。重合体のフッ素原子の質量含有率(質量%)は、重合体の構造を13C−NMR分析等によって求め、その構造から算出することができる。
[A]重合体のフッ素原子の質量含有率の下限としては、3質量%が好ましく、5質量%がより好ましく、10質量%がさらに好ましい。上記質量含有率の上限としては、60質量%が好ましく、50質量%がより好ましく、40質量%がさらに好ましい。[A]重合体のフッ素原子の質量含有率を上記範囲とすることで、レジスト膜の表面の撥水性をより高めることができる。
[A]重合体は、構造単位(I)及び構造単位(II)以外にも、後述する式(5)で表される構造単位(III)、末端にヒドロキシ基を有し、このヒドロキシ基に隣接する炭素原子が少なくとも1個のフッ素原子又はフッ素化アルキル基を有する基(以下、「基(c)」ともいう)を含む構造単位(IV)、酸解離性基を含む構造単位(V)、ラクトン構造、環状カーボネート構造、スルトン構造又はこれらの組み合わせを含む構造単位(VI)及び/又は極性基を含む構造単位(VII)を有していてもよく、上記構造単位(I)〜(VII)以外のその他の構造単位を有していてもよい。以下各構造単位について説明する。
[構造単位(I)]
構造単位(I)は、基(A)を含む構造単位である。基(A)は、下記式(1)で表される基である。すなわち、基(A)は、スルホ基又は加熱によりスルホ基を生じる基である。
Figure 0006451427
上記式(1)中、Rは、水素原子又は加熱により解離する基である。
当該感放射線性樹脂組成物は、[A]重合体が構造単位(I)と構造単位(II)とを有することで、欠陥の少ないレジストパターンを形成することができる。当該感放射線性樹脂組成物が上記構成を有することで、上記効果を奏する理由については必ずしも明確ではないが、例えば以下のように推察することができる。すなわち、従来の感放射線性樹脂組成物を用いる場合は、レジスト膜中のフッ素原子含有重合体とベース重合体とが混在するインターミキシング層において、ベース重合体の酸解離性基の解離度が不十分になり、主にベース重合体が現像液に対して溶け残ることに起因して欠陥が発生するものと考えられる。本発明によれば、レジスト膜中に存在し、構造単位(II)の基(B)中にフッ素原子を含むフッ素原子含有重合体である[A]重合体が構造単位(I)の基(A)としてスルホ基又は加熱によりスルホ基を生じる基を有しており、このスルホ基の酸としての作用により、ベース重合体等が有する酸解離性基の解離が促進される。その結果、レジスト膜の溶け残りが減少しレジストパターンの欠陥の発生が抑制される。
上記Rが加熱により解離する基である場合、加熱することで基(A)からRが解離してスルホ基が生じる。
上記Rが解離する温度の下限としては、50℃が好ましく、60℃がより好ましく、80℃がさらに好ましく、100℃が特に好ましい。上記温度の上限としては、200℃が好ましく、160℃がより好ましく、140℃がさらに好ましい。Rが解離する温度を上記範囲とすることで、レジスト膜形成におけるソフトベーク(SB)時に、[A]重合体にスルホ基を生じさせることができる。
上記Rの加熱により解離する基としては、例えば炭素数1〜20の1価の炭化水素基等が挙げられる。
上記炭素数1〜20の1価の炭化水素基としては、例えば炭素数1〜20の1価の鎖状炭化水素基、炭素数3〜20の1価の脂環式炭化水素基、炭素数6〜20の1価の芳香族炭化水素基等が挙げられる。
上記炭素数1〜20の1価の鎖状炭化水素基としては、例えば
メチル基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基、n−ブチル基、i−ブチル基、sec−ブチル基、t−ブチル基等のアルキル基;
エテニル基、プロペニル基、ブテニル基、ペンテニル基等のアルケニル基;
エチニル基、プロピニル基、ブチニル基、ペンチニル基等のアルキニル基などが挙げられる。
上記炭素数3〜20の1価の脂環式炭化水素基としては、例えば
シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、ノルボルニル基、アダマンチル基等のシクロアルキル基;
シクロプロペニル基、シクロブテニル基、シクロペンテニル基、シクロヘキセニル基、ノルボルネニル基等のシクロアルケニル基などが挙げられる。
上記炭素数6〜20の1価の芳香族炭化水素基としては、例えば
フェニル基、トリル基、キシリル基、ナフチル基、アントリル基等のアリール基;
ベンジル基、フェネチル基、ナフチルメチル基等のアラルキル基などが挙げられる。
上記Rの加熱により解離する基としては、これらの中で、鎖状炭化水素基及び脂環式炭化水素基が好ましく、アルキル基及びシクロアルキル基がより好ましい。また、これらの鎖状炭化水素基及び脂環式炭化水素基の中で、より適切な温度で解離する観点から、1級及び2級の基が好ましく、2級の基がより好ましい。
上記Rとしては、水素原子、2級のアルキル基及び2級のシクロアルキル基が好ましく、水素原子及び2級のシクロアルキル基がより好ましく、水素原子、シクロペンチル基及びシクロヘキシル基がさらに好ましい。
構造単位(I)としては、例えば下記式(2)で表される構造単位(以下、「構造単位(I−1)」ともいう)等が挙げられる。
Figure 0006451427
上記式(2)中、Rは、水素原子、フッ素原子、メチル基又はトリフルオロメチル基である。Rは、単結合、炭素数1〜20の2価の炭化水素基又は−COO−R−である。Rは、炭素数1〜20の2価の炭化水素基である。Zは、上記基(A)である。
上記Rとしては、構造単位(I−1)を与える単量体の共重合性の観点から、水素原子及びメチル基が好ましく、メチル基がより好ましい。
上記Rで表される炭素数1〜20の2価の炭化水素基及び−COO−R−におけるRで表される炭素数1〜20の2価の炭化水素基としては、例えば炭素数1〜20の2価の鎖状炭化水素基、炭素数3〜20の2価の脂環式炭化水素基、炭素数6〜20の2価の芳香族炭化水素基等が挙げられる。
上記炭素数1〜20の2価の鎖状炭化水素基としては、例えば
メタンジイル基、エタンジイル基、プロパンジイル基、ブタンジイル基、ペンタンジイル基等のアルカンジイル基;
エテンジイル基、プロペンジイル基、ブテンジイル基、ペンテンジイル基等のアルケンジイル基;
エチンジイル基、プロピンジイル基、ブチンジイル基、ペンチンジイル基等のアルキンジイル基などが挙げられる。
上記炭素数3〜20の2価の脂環式炭化水素基としては、例えば
シクロプロパンジイル基、シクロブタンジイル基、シクロペンタンジイル基、シクロヘキサンジイル基、シクロオクタンジイル基、ノルボルナンジイル基、アダマンタンジイル基、トリシクロデカンジイル基、テトラシクロドデカンジイル基等のシクロアルカンジイル基;
シクロプロペンジイル基、シクロブテンジイル基、シクロペンテンジイル基、シクロヘキセンジイル基、ノルボルネンジイル基、トリシクロデセンジイル基等のシクロアルケンジイル基などが挙げられる。
上記炭素数6〜10の1価の芳香族炭化水素基としては、例えば
ベンゼンジイル基、トルエンジイル基、キシレンジイル基、メシチレンジイル基、ナフタレンジイル基等のアレーンジイル基;
ベンゼンジイルメタンジイル基、ベンゼンジイルエタンジイル基等のアレーンジイルアルカンジイル基などが挙げられる。
上記Rの炭化水素基としては、アルカンジイル基、シクロアルカンジイル基及びアレーンジイル基が好ましく、アルカンジイル基がより好ましく、炭素数5以下のアルカンジイル基がさらに好ましく、メタンジイル基が特に好ましい。
上記Rとしては、鎖状炭化水素基が好ましく、アルカンジイル基がより好ましく、炭素数2〜4のアルカンジイル基がさらに好ましく、プロパンジイル基が特に好ましい。
上記Rとしては、単結合及び−COO−R−が好ましく、単結合がより好ましい。Rが単結合の場合、構造単位(I−1)を与える単量体の共重合性が低くなるため、構造単位(I−1)は[A]重合体の主鎖の末端近くに配置する。その結果、スルホ基の酸としての作用がより増大すると考えられ、当該感放射線性樹脂組成物の欠陥抑制性をより向上させることができる。
上記構造単位(I−1)としては、例えば下記式(2−1)〜(2−12)で表される構造単位(以下、「構造単位(I−1−1)〜(I−1−12)」ともいう)等が挙げられる。
Figure 0006451427
上記式(2−1)〜(2−12)中、Rは、上記式(2)と同義である。
これらの中で、構造単位(I−1−1)〜(I−1−8)が好ましく、構造単位(I−1−1)〜(I−1−4)がより好ましい。
構造単位(I)の含有割合の下限としては、[A]重合体を構成する全構造単位に対して、0.1モル%が好ましく、0.5モル%がより好ましく、1モル%がさらに好ましく、3モル%が特に好ましい。上記含有割合の上限としては、20モル%が好ましく、15モル%がより好ましく、10モル%がさらに好ましく、7モル%が特に好ましい。構造単位(I)の含有割合を上記範囲とすることで、当該感放射線性樹脂組成物の欠陥抑制性をより向上させることができる。
構造単位(I)を与える単量体としては、例えばビニルスルホン酸、イソプロペニルスルホン酸、アリルスルホン酸、メタリルスルホン酸;(メタ)アクリロイルオキシエタンスルホン酸、(メタ)アクリロイルオキシプロパンスルホン酸等の(メタ)アクリロイルオキシアルカンスルホン酸;(メタ)アクリロイルオキシシクロヘキサンスルホン酸等の(メタ)アクリロイルオキシシクロアルカンスルホン酸;スチレンスルホン酸、α−メチルスチレンスルホン酸等のビニルアレーンスルホン酸;これらのスルホン酸のスルホ基の水素原子を加熱により解離する基で置換した化合物等が挙げられる。
[構造単位(II)]
構造単位(II)は、基(B)を含む構造単位である。基(B)は、下記式(a)で表される基である。
Figure 0006451427
上記式(a)中、Aは、*−COO−又は*−OCO−である。*は、R4Aに結合する部位を示す。R4Aは、置換若しくは非置換の炭素数1〜20の2価の炭化水素基である。R4Bは、置換若しくは非置換の炭素数1〜20の1価の炭化水素基である。R4AとR4Bとはこれらが結合するAと共に環員数3〜20の環構造を形成していてもよい。但し、R4A及びR4Bの少なくとも一方は、フッ素原子を含む基である。
4Aで表される炭素数1〜20の2価の炭化水素基としては、例えば上記式(1)のRの1価の炭化水素基として例示したものから1個の水素原子を除いた基等が挙げられる。これらの中で、鎖状炭化水素基が好ましく、アルカンジイル基がより好ましく、炭素数1〜8のアルカンジイル基がさらに好ましい。
4Bで表される炭素数1〜20の1価の炭化水素基としては、例えば上記式(1)のRの1価の炭化水素基として例示したものと同様の基等が挙げられる。これらの中で、鎖状炭化水素基が好ましく、アルカンジイル基がより好ましく、炭素数1〜3のアルカンジイル基がさらに好ましい。
4A及びR4Bの炭化水素基の置換基としては、例えば
フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子等のハロゲン原子;
メトキシ基、エトキシ基、シクロヘキシルオキシ基、フェノキシ基等のオキシ炭化水素基;
メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、シクロヘキシルオキシカルボニル基、フェノキシカルボニル基等のカルボニルオキシ炭化水素基;
ホルミル基、アセチル基、プロピオニル基、ベンゾイル基等のアシル基;
ホルミルオキシ基、アセトキシ基、プロピオニルオキシ基、ベンゾイルオキシ基等のアシロキシ基;
ヒドロキシ基、カルボキシ基、シアノ基、ニトロ基などが挙げられる。これらの中で、R4Aにおける置換基としては、ハロゲン原子及びカルボニルオキシ炭化水素基が好ましく、フッ素原子及びエトキシカルボニル基がより好ましい。R4Bにおける置換基としては、ハロゲン原子が好ましく、フッ素原子がより好ましい。
4AとR4Bとがこれらが結合するAと共に形成してもよい環員数3〜20の環構造としては、例えば
ブチロラクトン構造、バレロラクトン構造、カプロラクトン構造等の単環のラクトン構造;
ノルボルナンラクトン構造等の多環のラクトン構造などが挙げられる。
4Aとしては、置換及び非置換の2価の鎖状炭化水素基が好ましく、置換及び非置換のアルカンジイル基がより好ましく、置換及び非置換の炭素数1〜8のアルカンジイル基がさらに好ましく、ジフルオロメタンジイル基、1,1−ジフルオロ−1,2−ブタンジイル基、1,1−ジフルオロ−2−メチル−1,2−プロパンジイル基、1,1−ジフルオロ−2−メチル−1,2−ヘキサンジイル基、1,1−ジフルオロ−2−(アルコキシカルボニル)−1,2−プロパンジイル基、ジフルオロメタンジイル1,1−シクロペンタンジイル基、メタンジイル1,1−シクロヘキサンジイル基及び1−エチル−1,2−ブタンジイル基が特に好ましい。
4Bとしては炭化水素基及びフッ素化炭化水素基が好ましく、鎖状炭化水素基及びフッ素化鎖状炭化水素基がより好ましく、アルキル基及びフッ素化アルキル基がさらに好ましく、エチル基、トリフルオロエチル基及びペンタフルオロプロピル基が特に好ましい。
Aとしては、*−COO−(*は、R4Aに結合する部位を示す)が好ましい。
構造単位(II)としては、例えば下記式(a−1)で表される構造単位(以下、「構造単位(II−1)」ともいう)等が挙げられる。
Figure 0006451427
上記式(a−1)中、Rは、炭素数1〜5のアルキル基又は炭素数1〜5のハロゲン化アルキル基である。Yは、基(B)である。
で表される炭素数1〜5のアルキル基としては、例えばメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基等が挙げられる。上記Rで表される炭素数1〜5のハロゲン化アルキル基としては、例えばフルオロメチル基、ジフルオロメチル基、トリフルオロメチル基、ペンタフルオロエチル基、ヘプタフルオロプロピル基、ノナフルオロブチル基等が挙げられる。Rとしては、構造単位(II−1)を与える単量体の共重合性の観点から、水素原子及び炭素数1〜5のアルキル基が好ましく、水素原子及びメチル基がより好ましく、メチル基がさらに好ましい。
上記式(a)は、アルカリ解離性基を含むことが好ましい。「アルカリ解離性基」とは、カルボキシ基、ヒドロキシ基等の水素原子を置換する基であって、例えば23℃の2.38質量%テトラメチルアンモニウムヒドロキシド水溶液等のアルカリ現像液中で解離する基をいう。上記式(a)がアルカリ解離性基を含むことで、アルカリ現像の際にレジスト膜の表面の撥水性を低下させ、より親水性にさせることができる。その結果、露光部の現像不足及び未露光部のリンス不足を抑えることができ、当該感放射線性樹脂組成物の欠陥抑制性をより向上させることができる。
上記アルカリ解離性基としては、R4Aがフッ素原子を含み、かつAが*−COO−である場合の−R4B、R4Bがフッ素原子を含み、かつAが−OCO−*である場合の−COR4B等が挙げられる。
上記式(a)がアルカリ解離性基を含む場合の構造単位(II−1)としては、例えば下記式(3)で表される構造単位(以下、「構造単位(II−1−1)」ともいう)等が挙げられる。下記式(3)において、Rがアルカリ解離性基である。
Figure 0006451427
上記式(3)中、Rは、水素原子、炭素数1〜5のアルキル基又は炭素数1〜5のハロゲン化アルキル基である。Rは、水素原子を置換された若しくは非置換の炭素数1〜20の2価のフッ素化炭化水素基である。Rは、置換若しくは非置換の炭素数1〜20の1価の炭化水素基である。
上記Rで表される炭素数1〜5のアルキル基としては、例えばメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基等が挙げられる。上記Rで表される炭素数1〜5のハロゲン化アルキル基としては、例えばフルオロメチル基、ジフルオロメチル基、トリフルオロメチル基、ペンタフルオロエチル基、ヘプタフルオロプロピル基、ノナフルオロブチル基等が挙げられる。上記Rとしては、構造単位(II−1)を与える単量体の共重合性の観点から、水素原子及び炭素数1〜5のアルキル基が好ましく、水素原子及びメチル基がより好ましく、メチル基がさらに好ましい。
上記Rで表される炭素数1〜20の2価のフッ素化炭化水素基としては、例えば上記Rの2価の炭化水素基として例示した基の水素原子の一部又は全部をフッ素原子で置換した基等が挙げられる。
上記Rで表される炭素数1〜20の1価の炭化水素基としては、例えば上記Rの炭化水素基として例示したものと同様の基等が挙げられる。
上記Rのフッ素化炭化水素が有していてもよい置換基としては、例えば塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子;ヒドロキシ基;炭化水素基で置換されていてもよいアミノ基;アルコキシ基、シクロアルキルオキシ基、アリールオキシ基等のオキシ炭化水素基;アシル基;アルコキシカルボニル基、シクロアルキルオキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基等のカルボニルオキシ炭化水素基などが挙げられる。上記Rの炭化水素基が有していてもよい置換基としては、例えば上記Rのフッ素化炭化水素が有していてもよい置換基として例示した基、フッ素原子等が挙げられる。
上記Rとしては、下記式(4)で表される基がより好ましい。
Figure 0006451427
上記式(4)中、Rは、フッ素原子置換若しくは非置換の炭素数1〜15のアルカンジイル基又はフッ素原子置換若しくは非置換の炭素数3〜15のシクロアルカンジイル基である。Rは、フッ素原子又は炭素数1〜10のフッ素化アルキル基である。*は、上記式(3)におけるRが結合する−COO−のカルボニル炭素と結合する部位を示す。
上記式(4)中のRは、フッ素原子置換若しくは非置換のアルカンジイル基又はシクロヘキサンジイル基である。このように、比較的高い疎水性を有するRをアルカリ解離性基の近傍に有する場合、従来の感放射線性樹脂組成物を用いたのでは、その疎水性に起因して欠陥の発生が多くなる。しかし、本発明によればこのような場合でも欠陥の発生を効果的に抑制できるので、本発明を採用する利益が大きい。
上記Rで表される炭素数1〜15のアルカンジイル基及び炭素数3〜15のシクロアルカンジイル基としては、例えば上記Rにおいてアルカンジイル基及びシクロアルカンジイル基として例示したものと同様の基等が挙げられる。
上記Rで表されるフッ素原子置換の炭素数1〜15のアルカンジイル基及びフッ素置換の炭素数3〜15のシクロアルカンジイル基としては、例えば上記Rのアルカンジイル基及びシクロアルカンジイル基として例示した基の1又は複数の水素原子をフッ素原子に置換した基等が挙げられる。
上記Rで表される炭素数1〜10のフッ素化アルキル基としては、例えばフルオロメチル基、ジフルオロメチル基、トリフルオロメチル基、フルオロエチル基、ジフルオロエチル基、トリフルオロエチル基、ペンタフルオロエチル基、ヘプタフルオロプロピル基、ノナフルオロブチル基等が挙げられる。
上記Rとしては、Rのアルカリ解離性をより適度に高める観点から、フッ素原子及びトリフルオロメチル基が好ましく、フッ素原子がより好ましい。
上記Rとしては、炭化水素基及びフッ素原子置換炭化水素基が好ましく、アルキル基及びフッ素化アルキル基がより好ましく、メチル基、エチル基、2,2,2−トリフルオロエチル基及び2,2,2,3,3−ペンタフルオロプロピル基がさらに好ましい。
構造単位(II−1−1)としては、例えば下記式(3−1)〜(3−12)で表される構造単位(以下、「構造単位(II−1−1−1)〜(II−1−1−12)」ともいう)等が挙げられる。
Figure 0006451427
上記式(3−1)〜(3−12)中、Rは、上記式(3)と同義である。
これらの中で、構造単位(II−1−1)としては、構造単位(II−1−1−1)〜(II−1−1−7)が好ましく、構造単位(I−1−1−1)及び(I−1−1−4)〜(I−1−1−7)がより好ましい。
[A]重合体が構造単位(II)を有する場合、構造単位(II)の含有割合の下限としては、[A]重合体を構成する全構造単位に対して、10モル%が好ましく、50モル%がより好ましく、70モル%がさらに好ましく、80モル%が特に好ましく、90モル%がさらに特に好ましい。上記含有割合の上限としては、99モル%が好ましく、98モル%がより好ましい。構造単位(II)の含有割合を上記範囲とすることで、当該感放射線性樹脂組成物の欠陥抑制性をさらに向上させることができる。
[構造単位(III)]
構造単位(III)は、下記式(5)で表される構造単位である。[A]重合体は構造単位(III)を有することでフッ素原子の質量含有率をより適度に調整してレジスト膜の表面への偏在化をより促進することができ、その結果、当該感放射線性樹脂組成物の欠陥抑制性をより向上させることができる。
Figure 0006451427
上記式(5)中、R10は、水素原子、メチル基又はトリフルオロメチル基である。Gは、単結合、酸素原子、硫黄原子、−COO−、−SOONH−、−CONH−又は−OCONH−である。R11は、炭素数1〜20の1価のフッ素化鎖状炭化水素基又は炭素数3〜20の1価のフッ素化脂環式炭化水素基である。
上記R10としては、構造単位(III)を与える単量体の共重合性の観点から、水素原子及びメチル基が好ましく、メチル基がより好ましい。
上記Gとしては、構造単位(III)を与える単量体の共重合性の観点から、単結合及び−COO−が好ましく、−COO−がより好ましい。
上記R11で表される炭素数1〜20の1価のフッ素化鎖状炭化水素基としては、例えば
トリフルオロメチル基、2,2,2−トリフルオロエチル基、ペンタフルオロエチル基、2,2,3,3,3−ペンタフルオロプロピル基、1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロプロピル基、ヘプタフルオロn−プロピル基、ヘプタフルオロi−プロピル基、ノナフルオロn−ブチル基、ノナフルオロi−ブチル基、ノナフルオロt−ブチル基、2,2,3,3,4,4,5,5−オクタフルオロn−ペンチル基、トリデカフルオロn−ヘキシル基、5,5,5−トリフルオロ−1,1−ジエチルペンチル基等のフッ素化アルキル基;
トリフルオロエテニル基、ペンタフルオロプロペニル基等のフッ素化アルケニル基;
フルオロエチニル基、トリフルオロプロピニル基等のフッ素化アルキニル基などが挙げられる。
上記R11で表される炭素数3〜20の1価のフッ素化脂環式炭化水素基としては、例えば
フルオロシクロペンチル基、ジフルオロシクロペンチル基、ノナフルオロシクロペンチル基、フルオロシクロヘキシル基、ジフルオロシクロヘキシル基、ウンデカフルオロシクロヘキシルメチル基、フルオロノルボルニル基、フルオロアダマンチル基、フルオロボルニル基、フルオロイソボルニル基、フルオロトリシクロデシル基、フルオロテトラシクロデシル基等のフッ素化シクロアルキル基;
フルオロシクロペンテニル基、ノナフルオロシクロヘキセニル基等のフッ素化シクロアルケニル基などが挙げられる。
上記R11としては、フッ素化鎖状炭化水素基が好ましく、フッ素化アルキル基がより好ましく、2,2,2−トリフルオロエチル基、1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロプロピル基及び5,5,5−トリフルオロ−1,1−ジエチルペンチル基がさらに好ましい。
上記構造単位(III)を与える単量体としては、例えばトリフルオロメチル(メタ)アクリレート、2,2,2−トリフルオロエチル(メタ)アクリレート、ペンタフルオロエチル(メタ)アクリレート、ヘプタフルオロn−プロピル(メタ)アクリレート、ヘプタフルオロi−プロピル(メタ)アクリレート、ノナフルオロn−ブチル(メタ)アクリレート、ノナフルオロi−ブチル(メタ)アクリレート、ノナフルオロt−ブチル(メタ)アクリレート、1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロプロパン−2−イル(メタ)アクリレート、2,2,3,3,4,4,5,5−オクタフルオロペンタン−1−イル(メタ)アクリレート、5,5,5−トリフルオロ−1,1−ジエチルペンチル(メタ)アクリレート等のフッ素化アルキル(メタ)アクリレート;
トリフルオロエテニル(メタ)アクリレート等のフッ素化アルケニル(メタ)アクリレート;
フルオロエチニル(メタ)アクリレート等のフッ素化アルキニル(メタ)アクリレートなどの(メタ)アクリル酸のフッ素化鎖状炭化水素基エステル、
ウンデカフルオロシクロヘキシルメチル(メタ)アクリレート、2,2,3,3,3−ペンタフルオロプロパン−1−イル(メタ)アクリレート、フルオロシクロペンチル(メタ)アクリレート、ジフルオロシクロペンチル(メタ)アクリレート、ノナフルオロシクロペンチル(メタ)アクリレート、フルオロシクロヘキシル(メタ)アクリレート、ジフルオロシクロペンチル(メタ)アクリレート、ウンデカフルオロシクロヘキシルメチル(メタ)アクリレート、フルオロノルボルニル(メタ)アクリレート、フルオロアダマンチル(メタ)アクリレート、フルオロボルニル(メタ)アクリレート、フルオロイソボルニル(メタ)アクリレート、フルオロトリシクロデシル(メタ)アクリレート、フルオロテトラシクロデシル(メタ)アクリレート等のフッ素化シクロアルキル(メタ)アクリレート;
ノナフルオロシクロヘキセニル(メタ)アクリレート等のフッ素化シクロアルケニル(メタ)アクリレートなどの(メタ)アクリル酸のフッ素化脂環式炭化水素基エステルなどが挙げられる。これらの中で、(メタ)アクリル酸のフッ素化鎖状炭化水素基エステルが好ましく、フッ素化アルキル(メタ)アクリレートがより好ましく、2,2,2−トリフルオロエチル(メタ)アクリレート、1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロプロパン−2−イル(メタ)アクリレート及び5,5,5−トリフルオロ−1,1−ジエチルペンチル(メタ)アクリレートがさらに好ましい。
[A]重合体が構造単位(III)を有する場合、構造単位(III)の含有割合の下限としては、[A]重合体を構成する全構造単位に対して、2モル%が好ましく、6モル%がより好ましく、9モル%がさらに好ましく、50モル%が特に好ましく、70モル%がさらに特に好ましい。上記含有割合の上限としては、99モル%が好ましく、98モル%がより好ましい。構造単位(III)の含有割合を上記範囲とすることで、[A]重合体のフッ素原子の質量含有率をより適度に調整してレジスト膜の表層への偏在化をさらに促進することができ、その結果、当該感放射線性樹脂組成物の欠陥抑制性をさらに向上させることができる。
[構造単位(IV)]
構造単位(IV)は、上記基(c)を有する構造単位である。基(c)は、末端にヒドロキシ基を有しこのヒドロキシ基に隣接する炭素原子が少なくとも1個のフッ素原子又はフッ素化アルキル基を有する基である。[A]重合体は、構造単位(IV)を有することで、現像液への溶解性をより適度に高めることができ、その結果、当該感放射線性樹脂組成物の欠陥抑制性をより向上させることができる。
上記基(c)としては、例えば下記式(6)で表される基(以下、「基(c−1)」ともいう)等が挙げられる。
Figure 0006451427
上記式(6)中、Rf1及びRf2は、それぞれ独立して、炭素数1〜10のアルキル基又は炭素数1〜10のフッ素化アルキル基である。但し、Rf1及びRf2のうちの少なくともいずれかはフッ素化アルキル基である。
上記Rf1及びRf2で表される炭素数1〜10のフッ素化アルキル基としては、例えばフルオロメチル基、ジフルオロメチル基、トリフルオロメチル基、フルオロエチル基、ジフルオロエチル基、トリフルオロエチル基、ペンタフルオロエチル基、ヘキサフルオロプロピル基、ヘプタフルオロプロピル基、ノナフルオロブチル基等が挙げられる。これらの中で、トリフルオロメチル基、ペンタフルオロエチル基が好ましく、トリフルオロメチル基がより好ましい。
上記基(c)としては、上記基(c−1)が好ましく、ヒドロキシ−ジ(トリフルオロメチル)メチル基、ヒドロキシ−ジ(ペンタフルオロエチル)メチル基及びヒドロキシ−メチル−トリフルオロメチルメチル基が好ましく、ヒドロキシ−ジ(トリフルオロメチル)メチル基がより好ましい。
構造単位(IV)としては、例えば下記式(7−1)〜(7−9)で表される構造単位(以下、「構造単位(IV−1)〜(IV−9)」ともいう)等が挙げられる。
Figure 0006451427
上記式(7−1)〜(7−9)中、Rは、水素原子又はメチル基である。
上記Rとしては、構造単位(IV)を与える単量体の共重合性の観点から、水素原子及びメチル基が好ましく、上記式(7−1)〜(7−3)の場合は水素原子が、上記式(7−4)〜(7−8)の場合はメチル基がより好ましい。
これらの中で、構造単位(IV−4)及び構造単位(IV−6)が好ましい。
[A]重合体が構造単位(IV)を有する場合、構造単位(IV)の含有割合の下限としては、[A]重合体を構成する全構造単位に対して、5モル%が好ましく、10モル%がより好ましく、15モル%がさらに好ましい。上記含有割合の上限としては、50モル%が好ましく、35モル%がより好ましく、25モル%がさらに好ましい。[A]重合体は構造単位(IV)の含有割合を上記範囲とすることで、現像液への溶解性をさらに適度に高くすることができ、その結果、当該感放射線性樹脂組成物の欠陥抑制性をさらに向上させることができる。
[構造単位(V)]
構造単位(V)は、酸解離性基を含む構造単位である。「酸解離性基」とは、カルボキシ基、フェノール性水酸基の水素原子を置換する基であって、酸の作用により解離する基をいう。[A]重合体が構造単位(V)を有することで、露光部における[A]重合体の溶解性をより高めることができ、その結果、当該感放射線性樹脂組成物の欠陥抑制性をより向上させることができる。
構造単位(V)としては、例えば下記式(8−1)で表される構造単位(以下、「構造単位(V−1)」ともいう)、下記式(8−2)で表される構造単位(以下、「構造単位(V−2)」ともいう)等が挙げられる。
Figure 0006451427
上記式(8−1)中、R12は、水素原子、フッ素原子、メチル基又はトリフルオロメチル基である。R13は、炭素数1〜20の1価の炭化水素基である。R14及びR15は、それぞれ独立して炭素数1〜20の1価の炭化水素基であるか、又は上記炭化水素基が互いに合わせられこれらが結合する炭素原子と共に構成される炭素数3〜20の脂環構造を表す。
上記式(8−2)中、R16は、水素原子又はメチル基である。Lは、単結合、−CCOO−又は−CONH−である。R17は、水素原子又は炭素数1〜20の1価の炭化水素基である。R18及びR19は、それぞれ独立して、炭素数1〜20の1価の炭化水素基又は炭素数1〜20の1価のオキシ炭化水素基である。
上記R12としては、構造単位(V)を与える単量体の共重合性の観点から、水素原子及びメチル基が好ましく、メチル基がより好ましい。
上記R13、R14及びR15で表される炭素数1〜20の1価の炭化水素基としては、例えば上記式(1)のRにおいて炭素数1〜20の1価の炭化水素基として例示したものと同様の基等が挙げられる。
上記炭化水素基が互いに合わせられこれらが結合する炭素原子と共に構成される炭素数3〜20の脂環構造としては、例えば
シクロプロパン構造、シクロブタン構造、シクロペンタン構造、シクロヘキサン構造、シクロヘプタン構造、シクロオクタン構造等の単環のシクロアルカン構造;
ノルボルナン構造、アダマンタン構造、トリシクロデカン構造、テトラシクロドデカン構造等の多環のシクロアルカン構造等が挙げられる。
上記R13としては、鎖状炭化水素基及び脂環式炭化水素基が好ましく、鎖状炭化水素基がより好ましく、アルキル基がさらに好ましい。
上記R14及びR15は、鎖状炭化水素基又は脂環式炭化水素基であること、並びに鎖状炭化水素基及び脂環式炭化水素基が互いに合わせられこれらが結合する炭素原子と共に脂環構造を構成することが好ましい。
構造単位(V−1)としては下記式(8−1−1)〜(8−1−5)で表される構造単位(以下、「構造単位(V−1−1)〜(V−1−5)」ともいう)が好ましい。構造単位(V−2)としては下記式(8−2−1)で表される構造単位(以下、「構造単位(V−2−1)」ともいう)が好ましい。
Figure 0006451427
上記式(8−1−1)〜(8−1−5)中、R12〜R15は、上記式(8−1)と同義である。R13’、R14’及びR15’は、それぞれ独立して、炭素数1〜10の1価の鎖状炭化水素基である。npは、それぞれ独立して、1〜4の整数である。
上記式(8−2−1)中、R16〜R19は、上記式(8−2)と同義である。
構造単位(V−1−1)〜(V−1−5)としては、例えば下記式で表される構造単位等が挙げられる。
Figure 0006451427
Figure 0006451427
上記式中、R12は、上記式(8−1)と同義である。
これらの中で、2−アルキルアダマンタン−2−イル(メタ)アクリレートに由来する構造単位、1−アルキルシクロペンタン−1−イル(メタ)アクリレートに由来する構造単位、2−(アダマンタン−1−イル)プロパン−2−イル(メタ)アクリレートに由来する構造単位、2−アルキルテトラシクロドデカン−2−イル(メタ)アクリレートに由来する構造単位、2−(シクロヘキサン−1−イル)プロパン−2−イル(メタ)アクリレートに由来する構造単位、t−デカン−イル(メタ)アクリレートに由来する構造単位、1−アルキルシクロオクタン−1−イル(メタ)アクリレートに由来する構造単位が好ましい。
上記構造単位(V−2)としては例えば下記式で表される構造単位等が挙げられる。
Figure 0006451427
上記式中、R16は、上記式(8−2)と同義である。
構造単位(V−2)としては、p−t−ブトキシスチレンに由来する構造単位及びp−2−(シクロヘキシルエトキシ)エトキシスチレンに由来する構造単位が好ましい。
[A]重合体が構造単位(V)を有する場合、構造単位(V)の含有割合の下限としては、[A]重合体を構成する全構造単位に対して、10モル%が好ましく、20モル%がより好ましく、25モル%がさらに好ましい。上記含有割合の上限としては、80モル%が好ましく、60モル%がより好ましく、50モル%がさらに好ましい。構造単位(V)の含有割合を上記範囲とすることで、露光部における[A]重合体の溶解性をさらに高めることができ、その結果、当該感放射線性樹脂組成物の欠陥抑制性をさらに向上させることができる。
[構造単位(VI)]
構造単位(VI)は、ラクトン構造、環状カーボネート構造、スルトン構造又はこれらの組み合わせを含む構造単位である。[A]重合体は、構造単位(VI)をさらに有することで、現像液への溶解性を適度に調整することができ、その結果、当該感放射線性樹脂組成物の欠陥抑制性をより向上させることができる。
構造単位(VI)としては、例えば下記式で表される構造単位等が挙げられる。
Figure 0006451427
Figure 0006451427
Figure 0006451427
上記式中、RL1は、水素原子、フッ素原子、メチル基又はトリフルオロメチル基である。
構造単位(VI)としては、これらの中で、ラクトン構造を含む構造単位が好ましく、ノルボルナンラクトン構造を含む構造単位、オキシノルボルナンラクトン構造を含む構造単位及びγ−ブチロラクトン構造を含む構造単位がより好ましく、ノルボルナンラクトン−イル(メタ)アクリレートに由来する構造単位、シアノ置換ノルボルナンラクトン−イル(メタ)アクリレートに由来する構造単位、オキシノルボルナンラクトン−イル(メタ)アクリレートに由来する構造単位及びγ−ブチロラクトン−3−イル(メタ)アクリレートに由来する構造単位がさらに好ましい。
[A]重合体が構造単位(VI)を有する場合、構造単位(VI)の含有割合の下限としては、[A]重合体を構成する全構造単位に対して、1モル%が好ましく、5モル%がより好ましく、10モル%がさらに好ましい。上記含有割合の上限としては、40モル%が好ましく、30モル%がより好ましく、20モル%がさらに好ましい。構造単位(VI)の含有割合を上記範囲とすることで、[A]重合体の現像液への溶解性をさらに適度に調整することができ、その結果、当該感放射線性樹脂組成物の欠陥抑制性をさらに向上させることができる。
[構造単位(VII)]
構造単位(VII)は、極性基を含む構造単位である。[A]重合体は、構造単位(VII)をさらに有することで、現像液への溶解性をより適度に調整することができ、その結果、当該感放射線性樹脂組成物の欠陥抑制性をより向上させることができる。
上記極性基としては、例えばヒドロキシ基、ケト基(=O)、カルボキシ基、ニトロ基、シアノ基、スルホンアミド基、1,3−ジケト基等が挙げられる。これらの中で、ヒドロキシ基、ケト基及びカルボキシ基が好ましく、ヒドロキシ基がより好ましい。
上記構造単位(VII)としては、例えば下記式で表される構造単位等が挙げられる。
Figure 0006451427
上記式中、RL2は、水素原子、フッ素原子、メチル基又はトリフルオロメチル基である。
[A]重合体が構造単位(VII)を有する場合、構造単位(VII)の含有割合の下限としては、[A]重合体を構成する全構造単位に対して、1モル%が好ましく、5モル%がより好ましく、10モル%がさらに好ましい。上記含有割合の上限としては、30モル%が好ましく、20モル%がより好ましく、15モル%がさらに好ましい。構造単位(VII)の含有割合を上記範囲とすることで、[A]重合体の現像液への溶解性をさらに適度に調整することができ、その結果、当該感放射線性樹脂組成物の欠陥抑制性をさらに向上させることができる。
[その他の構造単位]
[A]重合体は、上記構造単位(I)〜(VII)以外のその他の構造単位を有していてもよい。上記その他の構造単位としては、例えば非解離性の脂環式炭化水素基を含む構造単位等が挙げられる。上記その他の構造単位の含有割合の上限としては、[A]重合体を構成する全構造単位に対して、20モル%が好ましく、10モル%がより好ましい。
[A]重合体の含有量の下限としては、当該感放射線性樹脂組成物中の全固形分に対して、0.1質量%が好ましく、0.5質量%がより好ましく、1質量%がさらに好ましく、1.5質量%が特に好ましい。上記含有量の上限としては、20質量%が好ましく、15質量%がより好ましく、10質量%がさらに好ましく、7質量%が特に好ましい。[A]重合体の含有量を上記範囲とすることで、[A]重合体をレジスト層の表層へより効果的に偏在化させることができ、その結果、当該感放射線性樹脂組成物の欠陥抑制性をより向上させることができる。当該感放射線性樹脂組成物は、[A]重合体を1種又は2種以上含有していてもよい。
<[A]重合体の合成方法>
[A]重合体は、例えばラジカル重合開始剤等を用い、各構造単位を与える単量体を適当な溶媒中で重合することにより合成できる。
上記ラジカル重合開始剤としては、アゾビスイソブチロニトリル(AIBN)、2,2’−アゾビス(4−メトキシ−2,4−ジメチルバレロニトリル)、2,2’−アゾビス(2−シクロプロピルプロピオニトリル)、2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)、ジメチル2,2’−アゾビスイソブチレート等のアゾ系ラジカル開始剤;ベンゾイルパーオキサイド、t−ブチルハイドロパーオキサイド、クメンハイドロパーオキサイド等の過酸化物系ラジカル開始剤等が挙げられる。これらの中で、AIBN、ジメチル2,2’−アゾビスイソブチレートが好ましく、AIBNがより好ましい。これらのラジカル開始剤は1種単独で又は2種以上を混合して用いることができる。
上記重合に使用される溶媒としては、例えば
n−ペンタン、n−ヘキサン、n−ヘプタン、n−オクタン、n−ノナン、n−デカン等のアルカン類;
シクロヘキサン、シクロヘプタン、シクロオクタン、デカリン、ノルボルナン等のシクロアルカン類;
ベンゼン、トルエン、キシレン、エチルベンゼン、クメン等の芳香族炭化水素類;
クロロブタン類、ブロモヘキサン類、ジクロロエタン類、ヘキサメチレンジブロミド、クロロベンゼン等のハロゲン化炭化水素類;
酢酸エチル、酢酸n−ブチル、酢酸i−ブチル、プロピオン酸メチル等の飽和カルボン酸エステル類;
アセトン、メチルエチルケトン、4−メチル−2−ペンタノン、2−ヘプタノン等のケトン類;
テトラヒドロフラン、ジメトキシエタン類、ジエトキシエタン類等のエーテル類;
メタノール、エタノール、1−プロパノール、2−プロパノール、4−メチル−2−ペンタノール等のアルコール類等が挙げられる。これらの重合に使用される溶媒は、1種又は2種以上を用いることができる。
上記重合における反応温度の下限としては、40℃が好ましく、50℃がより好ましい。上記反応温度の上限としては、150℃が好ましく、120℃がより好ましい。上記重合における反応時間の下限としては、1時間が好ましく、2時間がより好ましい。上記反応時間の上限としては、48時間が好ましく、24時間がより好ましい。
[A]重合体のゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)によるポリスチレン換算重量平均分子量(Mw)の下限としては、1,000が好ましく、2,000がより好ましく、3,000がさらに好ましく、5,000が特に好ましい。上記Mwの上限としては、50,000が好ましく、30,000がより好ましく、20,000がさらに好ましく、15,000が特に好ましい。Mwを上記範囲とすることで、[A]重合体をレジスト膜の表層へさらに効果的に偏在化させることができ、その結果、当該感放射線性樹脂組成物の欠陥抑制性をさらに向上させることができる。
[A]重合体のGPCによるポリスチレン換算数平均分子量(Mn)に対するMwの比(Mw/Mn)の下限としては通常1であり、1.1が好ましい。上記Mw/Mnの上限としては、通常5であり、3が好ましく、2がより好ましく、1.7がさらに好ましい。上記Mw/Mnを上記範囲とすることで、[A]重合体の現像液への溶け残りをより減少させることができ、その結果、当該感放射線性樹脂組成物の欠陥抑制性をさらに向上させることができる。
本明細書における重合体のMw及びMnは、以下の条件によるゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)を用いて測定される値である。
GPCカラム:東ソー社の「G2000HXL」2本、「G3000HXL」1本及び「G4000HXL」1本
カラム温度:40℃
溶出溶媒:テトラヒドロフラン(和光純薬工業社)
流速:1.0mL/分
試料濃度:1.0質量%
試料注入量:100μL
検出器:示差屈折計
標準物質:単分散ポリスチレン
<[B]酸発生体>
[B]酸発生体は、露光により酸を発生する物質である。この発生した酸によりベース重合体等が有する酸解離性基が解離してカルボキシ基等が生じ、ベース重合体等の現像液への溶解性が変化するため、当該感放射線性樹脂組成物からレジストパターンを形成することができる、当該感放射線性樹脂組成物における[B]酸発生体の含有形態としては、後述の低分子化合物の形態(以下、適宜「[B]酸発生剤」ともいう)でも、重合体の一部として組み込まれた形態でも、これらの両方の形態でもよい。
[B]酸発生剤としては、例えばオニウム塩化合物、N−スルホニルオキシイミド化合物、ハロゲン含有化合物、ジアゾケトン化合物等が挙げられる。
オニウム塩化合物としては、例えばスルホニウム塩、テトラヒドロチオフェニウム塩、ヨードニウム塩、ホスホニウム塩、ジアゾニウム塩、ピリジニウム塩等が挙げられる。
[B]酸発生剤の具体例としては、例えば特開2009−134088号公報の段落[0080]〜[0113]に記載されている化合物等が挙げられる。
[B]酸発生剤としては、下記式(8)で表される化合物が好ましい。[B]酸発生剤が下記構造を有することで、ベース重合体が有する酸解離性基等との相互作用等により、露光により発生する酸のレジスト膜中の拡散長がより適度に短くなると考えられ、その結果、当該感放射線性樹脂組成物のリソグラフィー性能を向上させることができる。
Figure 0006451427
上記式(8)中、R20は、環員数6以上の脂環構造を含む1価の基又は環員数6以上の脂肪族複素環構造を含む1価の基である。R21は、炭素数1〜10のフッ素化アルカンジイル基である。Xは、1価の感放射線性オニウムカチオンである。
20における「環員数」とは、脂環構造及び脂肪族複素環構造の環を構成する原子数をいい、多環の脂環構造及び多環の脂肪族複素環構造の場合は、この多環を構成する原子数をいう。
上記R20で表される環員数6以上の脂環構造を含む1価の基としては、例えば
シクロヘキシル基、シクロヘプチル基、シクロオクチル基、シクロノニル基、シクロデシル基、シクロドデシル基等の単環のシクロアルキル基;
シクロヘキセニル基、シクロヘプテニル基、シクロオクテニル基、シクロデセニル基等の単環のシクロアルケニル基;
ノルボルニル基、アダマンチル基、トリシクロデシル基、テトラシクロドデシル基等の多環のシクロアルキル基;
ノルボルネニル基、トリシクロデセニル基等の多環のシクロアルケニル基などが挙げられる。
上記R20で表される環員数6以上の脂肪族複素環構造を含む1価の基としては、例えば
ノルボルナンラクトン−イル基等のラクトン構造を含む基;
ノルボルナンスルトン−イル基等のスルトン構造を含む基;
オキサシクロヘプチル基、オキサノルボルニル基等の酸素原子含有複素環基;
アザシクロヘプチル基、ジアザビシクロオクタン−イル基等の窒素原子含有複素環基;
チアシクロヘプチル基、チアノルボルニル基等のイオウ原子含有複素環基などが挙げられる。
上記R20で表される基が有する脂環構造及び脂肪族複素環構造の環員数の下限としては、7が好ましく、8がより好ましく、9がさらに好ましく、10が特に好ましい。上記環員数の上限としては、15が好ましく、14がより好ましく、13がさらに好ましく、12が特に好ましい。上記環員数を上記範囲とすることで、上述の酸の拡散長をさらに適度に短くすることができ、その結果、当該感放射線性樹脂組成物のリソグラフィー性能をさらに高めることができる。
上記R20としては、これらの中で、環員数9以上の脂環構造を含む1価の基及び環員数9以上の脂肪族複素環構造を含む1価の基が好ましく、アダマンチル基、ヒドロキシアダマンチル基、ノルボルナンラクトン−イル基及び5−オキソ−4−オキサトリシクロ[4.3.1.13,8]ウンデカン−イル基がより好ましく、アダマンチル基がさらに好ましい。
上記R21で表される炭素数1〜10のフッ素化アルカンジイル基としては、例えばメタンジイル基、エタンジイル基、プロパンジイル基等の炭素数1〜10のアルカンジイル基が有する1又は複数の水素原子をフッ素原子で置換した基等が挙げられる。これらの中でSO 基に隣接する炭素原子にフッ素原子が結合しているフッ素化アルカンジイル基が好ましく、SO 基に隣接する炭素原子に2個のフッ素原子が結合しているフッ素化アルカンジイル基がより好ましく、1,1−ジフルオロメタンジイル基、1,1−ジフルオロエタンジイル基、1,1,3,3,3−ペンタフルオロ−1,2−プロパンジイル基、1,1,2,2−テトラフルオロエタンジイル基、1,1,2,2−テトラフルオロブタンジイル基、1,1,2,2−テトラフルオロヘキサンジイル基がさらに好ましい。
上記Xで表される1価の感放射線性オニウムカチオンは、露光光の照射により分解するカチオンである。露光部では、この感放射線性オニウムカチオンの分解により生成するプロトンと、スルホネートアニオンとからスルホン酸を生じる。上記Xで表される1価の感放射線性オニウムカチオンとしては、例えばイオウ原子を有するスルホニウムカチオン、ヨウ素原子を有するヨードニウムカチオン等が挙げられる。これらの中で、下記式(X−1)で表されるカチオン、下記式(X−2)で表されるカチオン及び下記式(X−3)で表されるカチオンが好ましい。
Figure 0006451427
上記式(X−1)中、Ra1、Ra2及びRa3は、それぞれ独立して、置換若しくは非置換の炭素数1〜12の直鎖状若しくは分岐状のアルキル基、置換若しくは非置換の炭素数6〜12の芳香族炭化水素基、−OSO−R若しくは−SO−Rであるか、又はこれらの基のうちの2つ以上が互いに合わせられ構成される環構造を表す。R及びRは、それぞれ独立して、置換若しくは非置換の炭素数1〜12の直鎖状若しくは分岐状のアルキル基、置換若しくは非置換の炭素数5〜25の脂環式炭化水素基又は置換若しくは非置換の炭素数6〜12の芳香族炭化水素基である。k1、k2及びk3は、それぞれ独立して0〜5の整数である。Ra1〜Ra3並びにR及びRがそれぞれ複数の場合、複数のRa1〜Ra3並びにR及びRはそれぞれ同一でも異なっていてもよい。
上記式(X−2)中、Rb1は、置換若しくは非置換の炭素数1〜8の直鎖状若しくは分岐状のアルキル基、又は置換若しくは非置換の炭素数6〜8の芳香族炭化水素基である。k4は0〜7の整数である。Rb1が複数の場合、複数のRb1は同一でも異なっていてもよく、また、複数のRb1は、互いに合わせられ構成される環構造を表してもよい。Rb2は、置換若しくは非置換の炭素数1〜7の直鎖状若しくは分岐状のアルキル基、又は置換若しくは非置換の炭素数6若しくは7の芳香族炭化水素基である。k5は、0〜6の整数である。Rb2が複数の場合、複数のRb2は同一でも異なっていてもよく、また、複数のRb2は互いに合わせられ構成される環構造を表してもよい。qは、0〜3の整数である。
上記式(X−3)中、Rc1及びRc2は、それぞれ独立して、置換若しくは非置換の炭素数1〜12の直鎖状若しくは分岐状のアルキル基、置換若しくは非置換の炭素数6〜12の芳香族炭化水素基、−OSO−R若しくは−SO−Rであるか、又はこれらの基のうちの2つ以上が互いに合わせられ構成される環構造を表す。R及びRは、それぞれ独立して、置換若しくは非置換の炭素数1〜12の直鎖状若しくは分岐状のアルキル基、置換若しくは非置換の炭素数5〜25の脂環式炭化水素基又は置換若しくは非置換の炭素数6〜12の芳香族炭化水素基である。k6及びk7は、それぞれ独立して0〜5の整数である。Rc1、Rc2、R及びRがそれぞれ複数の場合、複数のRc1、Rc2、R及びRはそれぞれ同一でも異なっていてもよい。
上記Ra1〜Ra3、Rb1、Rb2、Rc1及びRc2で表される非置換の直鎖状のアルキル基としては、例えばメチル基、エチル基、n−プロピル基、n−ブチル基等が挙げられる。
上記Ra1〜Ra3、Rb1、Rb2、Rc1及びRc2で表される非置換の分岐状のアルキル基としては、例えばi−プロピル基、i−ブチル基、sec−ブチル基、t−ブチル基等が挙げられる。
上記Ra1〜Ra3、Rc1及びRc2で表される非置換の芳香族炭化水素基としては、例えばフェニル基、トリル基、キシリル基、メシチル基、ナフチル基等のアリール基;ベンジル基、フェネチル基等のアラルキル基等が挙げられる。
上記Rb1及びRb2で表される非置換の芳香族炭化水素基としては、例えばフェニル基、トリル基、ベンジル基等が挙げられる。
上記アルキル基及び芳香族炭化水素基が有する水素原子を置換していてもよい置換基としては、例えばフッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子等のハロゲン原子、ヒドロキシ基、カルボキシ基、シアノ基、ニトロ基、アルコキシ基、アルコキシカルボニル基、アルコキシカルボニルオキシ基、アシル基、アシロキシ基等が挙げられる。これらの中で、ハロゲン原子が好ましく、フッ素原子がより好ましい。
上記Ra1〜Ra3、Rb1、Rb2、Rc1及びRc2としては、非置換の直鎖状又は分岐状のアルキル基、フッ素化アルキル基、非置換の1価の芳香族炭化水素基、−OSO−R”及び−SO−R”が好ましく、フッ素化アルキル基及び非置換の1価の芳香族炭化水素基がより好ましく、フッ素化アルキル基がさらに好ましい。R”は、非置換の1価の脂環式炭化水素基又は非置換の1価の芳香族炭化水素基である。
上記式(X−1)におけるk1、k2及びk3としては、0〜2の整数が好ましく、0又は1がより好ましく、0がさらに好ましい。
上記式(X−2)におけるk4としては、0〜2の整数が好ましく、0又は1がより好ましく、1がさらに好ましい。k5としては、0〜2の整数が好ましく、0又は1がより好ましく、0がさらに好ましい。
上記式(X−3)におけるk6及びk7としては、0〜2の整数が好ましく、0又は1がより好ましく、0がさらに好ましい。
上記Xとしては、上記式(X−1)で表されるカチオンが好ましく、トリフェニルスルホニウムカチオンがより好ましい。
上記式(8)で表される酸発生剤としては、例えば下記式(8−1)〜(8−13)で表される化合物(以下「化合物(8−1)〜(8−13)」ともいう)等が挙げられる。
Figure 0006451427
上記式(8−1)〜(8−13)中、Xは、上記式(8)と同義である。
[B]酸発生剤としては、これらの中でも、オニウム塩化合物が好ましく、スルホニウム塩及びテトラヒドロチオフェニウム塩がより好ましく、化合物(8−1)、化合物(8−2)、化合物(8−12)及び化合物(8−13)がさらに好ましい。
[B]酸発生体が[B]酸発生剤の場合、[B]酸発生剤の含有量の下限としては、[A]重合体100質量部に対して、1質量部が好ましく、10質量部がより好ましく、30質量部がさらに好ましく、100質量部が特に好ましく、200質量部がさらに特に好ましい。上記含有量の上限としては、2,000質量部が好ましく、1,000質量部がより好ましく、700質量部がさらに好ましく、500質量部が特に好ましく、400質量部がさらに特に好ましい。
また、[B]酸発生剤の含有量の下限としては、[C]重合体100質量部に対して、0.1質量部が好ましく、0.5質量部がより好ましく、1質量部がさらに好ましく、3質量部が特に好ましい。上記含有量の上限としては、30質量部が好ましく、20質量部がより好ましく、15質量部がさらに好ましく、12質量部が特に好ましい。
[B]酸発生剤の含有量を上記範囲とすることで、当該感放射線性樹脂組成物の感度をより適度に高めることができ、その結果、当該当該感放射線性樹脂組成物の欠陥抑制性をさらに高めることができる。当該感放射線性樹脂組成物は、[B]酸発生体を1種又は2種以上含有していてもよい。
<[C]重合体>
[C]重合体は、[A]重合体よりもフッ素原子の質量含有率が小さく、かつ酸解離性基を有する重合体である。すなわち、[C]重合体は、酸解離性基を含む構造単位(以下、「構造単位(A)」ともいう)を有している。[C]重合体は、当該感放射線性樹脂組成物におけるベース重合体である。「ベース重合体」とは、感放射線性樹脂組成物から形成されるレジストパターンを構成する重合体の主成分となる重合体をいい、好ましくは、レジストパターンを構成する全重合体に対して、50質量%以上を占める重合体をいう。
[C]重合体は、構造単位(A)以外にも、ラクトン構造、環状カーボネート構造、スルトン構造又はこれらの組み合わせを含む構造単位(B)を有することが好ましく、極性基を含む構造単位(C)及び上記構造単位(A)〜(C)以外のその他の構造単位を有していてもよい。
[構造単位(A)]
構造単位(A)は、酸解離性基を含む構造単位である。上記構造単位(A)としては、例えば[A]重合体における構造単位(V)等が挙げられる。
上記構造単位(A)としては、[A]重合体における構造単位(V−1)及び(V−2)が好ましく、構造単位(V−1−1)〜(V−1−5)及び(V−2−1)がより好ましく、2−アルキルアダマンタン−2−イル(メタ)アクリレートに由来する構造単位、1−アルキルシクロペンタン−1−イル(メタ)アクリレートに由来する構造単位、2−(アダマンタン−1−イル)プロパン−2−イル(メタ)アクリレートに由来する構造単位、2−アルキルテトラシクロドデカン−2−イル(メタ)アクリレートに由来する構造単位、2−(シクロヘキサン−1−イル)プロパン−2−イル(メタ)アクリレートに由来する構造単位、t−デカン−イル(メタ)アクリレートに由来する構造単位、1−アルキルシクロオクタン−1−イル(メタ)アクリレートに由来する構造単位、p−t−ブトキシスチレンに由来する構造単位及びp−2−(シクロヘキシルエトキシ)エトキシスチレンに由来する構造単位が好ましい。
上記構造単位(A)の含有割合の下限としては、[C]重合体を構成する全構造単位に対して、20モル%が好ましく、30モル%がより好ましく、40モル%がさらに好ましい。上記含有割合の上限としては、80モル%が好ましく、70モル%がより好ましく、60モル%がさらに好ましい。構造単位(A)の含有割合を上記範囲とすることで、[C]重合体中の酸解離性基の解離度をより高めることができると考えられ、その結果、当該感放射線性樹脂組成物の欠陥抑制性をより向上させることができる。
[構造単位(B)]
構造単位(B)は、ラクトン構造、環状カーボネート構造、スルトン構造又はこれらの組み合わせを含む構造単位である。上記構造単位(B)としては、例えば[A]重合体における構造単位(VI)等が挙げられる。
上記構造単位(B)としては、ラクトン構造を含む構造単位が好ましく、ノルボルナンラクトン構造を含む構造単位、オキシノルボルナンラクトン構造を含む構造単位及びγ−ブチロラクトン構造を含む構造単位がより好ましく、ノルボルナンラクトン−イル(メタ)アクリレートに由来する構造単位、シアノ置換ノルボルナンラクトン−イル(メタ)アクリレートに由来する構造単位、オキシノルボルナンラクトン−イル(メタ)アクリレートに由来する構造単位及びγ−ブチロラクトン−3−イル(メタ)アクリレートに由来する構造単位がさらに好ましい。
[C]重合体が構造単位(B)を有する場合、構造単位(B)の含有割合の下限としては、[C]重合体を構成する全構造単位に対して、20モル%が好ましく、30モル%がより好ましく、40モル%がさらに好ましい。上記含有割合の上限としては、80モル%が好ましく、70モル%がより好ましく、60モル%がさらに好ましい。構造単位(B)の含有割合を上記範囲とすることで、[C]重合体の現像液への溶解性をより適度に調整することができ、その結果、当該感放射線性樹脂組成物の欠陥抑制性をより向上させることができる。また、レジストパターンと基板との密着性をより高めることができる。
[構造単位(C)]
構造単位(C)は、極性基を含む構造単位である。上記構造単位(C)としては、例えば[A]重合体における構造単位(VII)等が挙げられる。
上記構造単位(C)としては、ヒドロキシ基を含む構造単位が好ましく、3−ヒドロキシアダマンタン−1−イル(メタ)アクリレートに由来する構造単位がより好ましい。
[C]重合体が構造単位(C)を有する場合、構造単位(C)の含有割合の下限としては、[C]重合体を構成する全構造単位に対して、1モル%が好ましく、5モル%がより好ましく、8モル%がさらに好ましい。上記含有割合の上限としては、30モル%が好ましく、20モル%がより好ましく、15モル%がさらに好ましい。構造単位(C)の含有割合を上記範囲とすることで、[C]重合体の現像液への溶解性をより適度に調整することができ、その結果、当該感放射線性樹脂組成物の欠陥抑制性をより向上させることができる。
[その他の構造単位]
上記その他の構造単位としては、例えば[A]重合体における構造単位(II)〜(IV)、非解離性の脂環式炭化水素基を含む構造単位等が挙げられる。上記その他の構造単位の含有割合の上限としては、[C]重合体を構成する全構造単位に対して、30モル%が好ましく、20モル%がより好ましく、10モル%がさらに好ましい。
[C]重合体のMwの下限としては、1,000が好ましく、2,000がより好ましく、3,000がさらに好ましく、5,000が特に好ましい。上記Mwの上限としては、50,000が好ましく、30,000がより好ましく、20,000がさらに好ましく、15,000が特に好ましい。Mwを上記範囲とすることで、[C]重合体の現像液への溶解性をより適度に調整することができ、その結果、当該感放射線性樹脂組成物の欠陥抑制性をより向上させることができる。
[C]重合体のMw/Mnの下限としては、通常1であり、1.1が好ましい。上記Mw/Mnの上限としては、通常5であり、3が好ましく、2がより好ましく、1.8がさらに好ましい。Mw/Mnを上記範囲とすることで、[C]重合体の現像液への溶け残りをより減少させることができ、その結果、当該感放射線性樹脂組成物の欠陥抑制性をより向上させることができる。
[C]重合体の含有量の下限としては、[A]重合体100質量部に対して、1,000質量部が好ましく、1,500質量部がより好ましく、2,000質量部がさらに好ましい。上記含有量の上限としては、10,000質量部が好ましく、7,000質量部がより好ましく、5,000質量部がさらに好ましい。当該感放射線性樹脂組成物は、[C]重合体を1種又は2種以上含有していてもよい。
[C]重合体の含有量の下限としては、当該感放射線性樹脂組成物中の全固形分に対して、70質量%が好ましく、80質量%がより好ましく、85質量%がさらに好ましい。[C]重合体の含有量の上限としては、99質量%が好ましく、98質量部がより好ましく、95質量%がさらに好ましい。
<[C]重合体の合成方法>
[C]重合体は、上述の[A]重合体の合成方法と同様の方法により合成することができる。
<[D]重合体>
[D]重合体は、[C]重合体よりもフッ素原子の質量含有率が大きく、かつ上記基(A)を有さない重合体である。当該感放射線性樹脂組成物が[C]重合体を含有する場合、[D]重合体はフッ素原子を有する重合体であり、かつ[C]重合体よりもフッ素原子の質量含有率が大きいので、上述の[A]重合体と同様、[C]重合体に対してレジスト膜の表層に偏在化させることができ、その結果、液浸露光時のレジスト膜の表面の撥水性を高めることができる。
[D]重合体としては、例えば上記[A]重合体における構造単位(I)を有さず、上記構造単位(II)〜(VII)のうち少なくとも1種を有する重合体等が挙げられる。[D]重合体は、上記構造単位(II)〜(IV)を有していることが好ましい。[D]重合体における各構造単位の含有割合の好適な範囲は、上記[A]重合体の場合と同様である。
[D]重合体のフッ素原子の質量含有率は[A]重合体のフッ素原子の質量含有率よりも大きいことが好ましい。[A]重合体よりも[D]重合体のフッ素原子の質量含有率を大きくすることで、[A]重合体よりも[D]重合体の方がレジスト膜のより表層に偏在化する。すなわち、レジスト膜中において、スルホ基を有する[A]重合体の方がベース重合体である[C]重合体のより近傍に位置し、スルホ基を有さない[D]重合体がレジスト膜の表面に位置する。その結果、当該感放射線性樹脂組成物の欠陥抑制性を高めつつ、液浸露光時のレジスト膜の表面の撥水性をさらに高めることができ、後退接触角をさらに高めることができる。
[D]重合体のMwの下限としては、1,000が好ましく、2,000がより好ましく、3,000がさらに好ましく、5,000が特に好ましい。上記Mwの上限としては、50,000が好ましく、30,000がより好ましく、20,000がさらに好ましく、15,000が特に好ましい。
[D]重合体のMw/Mnの下限としては、通常1であり、1.1がより好ましい。上記Mw/Mnの上限としては、通常5であり、3が好ましく、2がより好ましく、1.7がさらに好ましい。
[D]重合体の含有量の下限としては、当該感放射線性樹脂組成物中の全固形分に対して、0.1質量%が好ましく、0.5質量%がより好ましく、1質量%がさらに好ましく、1.5質量%がさらに好ましい。上記含有量の上限としては、20質量%が好ましく、15質量%がより好ましく、10質量%がさらに好ましく、7質量%が特に好ましい。
[D]重合体の含有量の下限としては、[A]重合体100質量部に対して、10質量部が好ましく、30質量部がより好ましく、50質量部がさらに好ましい。上記含有量の上限としては、1,000質量部が好ましく、500質量部がより好ましく、200質量部がさらに好ましい。
[D]重合体の含有量の下限としては、[C]重合体100質量部に対して、0.1質量部が好ましく、0.5質量部がより好ましく、1質量部がさらに好ましく、1.5質量部が特に好ましい。上記含有量の上限としては、20質量部が好ましく、15質量部がより好ましく、10質量部がさらに好ましく、7質量部が特に好ましい。
[D]重合体の含有量を上記範囲とすることで、[D]重合体をレジスト膜の表層へより効果的に偏在化させることができ、その結果、液浸露光時におけるレジスト膜の表面の撥水性をより高めることができる。当該感放射線性樹脂組成物は、[D]重合体を1種又は2種以上含有していてもよい。
<[E]酸拡散制御体>
当該感放射線性樹脂組成物は、必要に応じて、[E]酸拡散制御体を含有してもよい。[E]酸拡散制御体は、露光により[B]酸発生体から生じる酸のレジスト膜中における拡散現象を制御し、非露光領域における好ましくない化学反応を抑制する効果を奏する。また、得られる感放射線性樹脂組成物の貯蔵安定性が向上する。さらに、レジストパターンの解像度がさらに向上すると共に、露光から現像処理までの引き置き時間の変動によるレジストパターンの線幅変化を抑えることができ、プロセス安定性に優れた感放射線性樹脂組成物が得られる。[E]酸拡散制御体の当該感放射線性樹脂組成物における含有形態としては、遊離の化合物(以下、適宜「[E]酸拡散制御剤」という)の形態でも、重合体の一部として組み込まれた形態でも、これらの両方の形態でもよい。
[E]酸拡散制御剤としては、例えば
下記式(9)で表される化合物(以下、「含窒素化合物(I)」ともいう)、同一分子内に窒素原子を2個有する化合物(以下、「含窒素化合物(II)」ともいう)、窒素原子を3個有する化合物(以下、「含窒素化合物(III)」ともいう)、アミド基含有化合物、ウレア化合物、含窒素複素環化合物等が挙げられる。
Figure 0006451427
上記式(9)中、R22、R23及びR24は、それぞれ独立して、水素原子、置換若しくは非置換のアルキル基、置換若しくは非置換のシクロアルキル基、置換若しくは非置換のアリール基又は置換若しくは非置換のアラルキル基である。
含窒素化合物(I)としては、例えばn−ヘキシルアミン等のモノアルキルアミン類;ジ−n−ブチルアミン等のジアルキルアミン類;トリエチルアミン等のトリアルキルアミン類;アニリン等の芳香族アミン類等が挙げられる。
含窒素化合物(II)としては、例えばエチレンジアミン、N,N,N’,N’−テトラメチルエチレンジアミン等が挙げられる。
含窒素化合物(III)としては、例えばポリエチレンイミン、ポリアリルアミン等のポリアミン化合物;ジメチルアミノエチルアクリルアミド等の重合体等が挙げられる。
アミド基含有化合物としては、例えばホルムアミド、N−メチルホルムアミド、N,N−ジメチルホルムアミド、アセトアミド、N−メチルアセトアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、プロピオンアミド、ベンズアミド、ピロリドン、N−メチルピロリドン等が挙げられる。
ウレア化合物としては、例えば尿素、メチルウレア、1,1−ジメチルウレア、1,3−ジメチルウレア、1,1,3,3−テトラメチルウレア、1,3−ジフェニルウレア、トリブチルチオウレア等が挙げられる。
含窒素複素環化合物としては、例えばピリジン、2−メチルピリジン等のピリジン類;N−プロピルモルホリン、N−(ウンデシルカルボニルオキシエチル)モルホリン等のモルホリン類;ピラジン、ピラゾール等が挙げられる。
また上記含窒素有機化合物として、酸解離性基を有する化合物を用いることもできる。このような酸解離性基を有する含窒素有機化合物としては、例えばN−t−ブトキシカルボニルピペリジン、N−t−ブトキシカルボニルイミダゾール、N−t−ブトキシカルボニルベンズイミダゾール、N−t−ブトキシカルボニル−2−フェニルベンズイミダゾール、N−(t−ブトキシカルボニル)ジ−n−オクチルアミン、N−(t−ブトキシカルボニル)ジエタノールアミン、N−(t−ブトキシカルボニル)ジシクロヘキシルアミン、N−(t−ブトキシカルボニル)ジフェニルアミン、N−t−ブトキシカルボニル−4−ヒドロキシピペリジン、N−t−アミルオキシカルボニル−4−ヒドロキシピペリジン等が挙げられる。
また、[E]酸拡散制御剤として、露光により感光し弱酸を発生する光崩壊性塩基を用いることもできる。光崩壊性塩基としては、例えば露光により分解して酸拡散制御性を失うオニウム塩化合物等が挙げられる。オニウム塩化合物としては、例えば下記式(10−1)で表されるスルホニウム塩化合物、下記式(10−2)で表されるヨードニウム塩化合物等が挙げられる。
Figure 0006451427
上記式(10−1)及び式(10−2)中、R25〜R29は、それぞれ独立して、水素原子、アルキル基、アルコキシ基、ヒドロキシ基又はハロゲン原子である。E及びQは、それぞれ独立して、OH、Rα−COO、Rα−SO 又は下記式(10−3)で表されるアニオンである。Rαは、アルキル基、アリール基又はアラルキル基である。
Figure 0006451427
上記式(10−3)中、R30は、フッ素原子置換若しくは非置換の炭素数1〜12のアルキル基又は炭素数1〜12のアルコキシ基である。uは、0〜2の整数である。
上記光崩壊性塩基としては、例えば下記式で表される化合物等が挙げられる。
Figure 0006451427
上記光崩壊性塩基としては、これらの中で、スルホニウム塩が好ましく、トリアリールスルホニウム塩がより好ましく、トリフェニルスルホニウムサリチレート及びトリフェニルスルホニウム10−カンファースルホネートがさらに好ましい。
[E]酸拡散制御体が[E]酸拡散制御剤である場合、[E]酸拡散制御剤の含有量の下限としては、[B]酸発生体100質量部に対して、1質量部が好ましく、3質量部がより好ましく、10質量部がさらに好ましい。上記含有量の上限としては、300質量部が好ましく、200質量部がより好ましく、100質量部がさらに好ましい。
また、[E]酸拡散制御剤の含有量の下限としては、[C]重合体100質量部に対して、0.1質量部が好ましく、0.3質量部がより好ましく、1質量部がさらに好ましい。上記含有量の上限としては、20質量部が好ましく、15質量部がより好ましく、10質量部がさらに好ましい。
[E]酸拡散制御剤の含有量を上記範囲とすることで、当該感放射線性樹脂組成物のリソグラフィー性能をより向上させることができる。当該感放射線性樹脂組成物は、[E]酸拡散制御体を1種又は2種以上を含有していてもよい。
<[F]溶媒>
当該感放射線性樹脂組成物は、通常[F]溶媒を含有する。[F]溶媒は、少なくとも[A]重合体及び[B]酸発生体並びに所望により含有される[C]重合体、[D]重合体及び[E]酸拡散制御体等を溶解又は分散可能な溶媒であれば特に限定されない。
[F]溶媒としては、例えばアルコール系溶媒、エーテル系溶媒、ケトン系有機溶媒、アミド系溶媒、エステル系有機溶媒、炭化水素系溶媒等が挙げられる。
アルコール系溶媒としては、例えば
4−メチル−2−ペンタノール、n−ヘキサノール等の炭素数1〜18の脂肪族モノアルコール系溶媒;
シクロヘキサノール等の炭素数3〜18の脂環式モノアルコール系溶媒;
1,2−プロピレングリコール等の炭素数2〜18の多価アルコール系溶媒;
プロピレングリコールモノメチルエーテル等の炭素数3〜19の多価アルコール部分エーテル系溶媒などが挙げられる。
エーテル系溶媒としては、例えば
ジエチルエーテル、ジプロピルエーテル、ジブチルエーテル、ジペンチルエーテル、ジイソアミルエーテル、ジヘキシルエーテル、ジヘプチルエーテル等のジアルキルエーテル系溶媒;
テトラヒドロフラン、テトラヒドロピラン等の環状エーテル系溶媒;
ジフェニルエーテル、アニソール等の芳香環含有エーテル系溶媒などが挙げられる。
ケトン系溶媒としては、例えば
アセトン、メチルエチルケトン、メチル−n−プロピルケトン、メチル−n−ブチルケトン、ジエチルケトン、メチル−iso−ブチルケトン、2−ヘプタノン、エチル−n−ブチルケトン、メチル−n−ヘキシルケトン、ジ−iso−ブチルケトン、トリメチルノナノン等の鎖状ケトン系溶媒:
シクロペンタノン、シクロヘキサノン、シクロヘプタノン、シクロオクタノン、メチルシクロヘキサノン等の環状ケトン系溶媒:
2,4−ペンタンジオン、アセトニルアセトン、アセトフェノン等が挙げられる。
アミド系溶媒としては、例えば
N,N’−ジメチルイミダゾリジノン、N−メチルピロリドン等の環状アミド系溶媒;
N−メチルホルムアミド、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジエチルホルムアミド、アセトアミド、N−メチルアセトアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチルプロピオンアミド等の鎖状アミド系溶媒などが挙げられる。
エステル系溶媒としては、例えば
酢酸n−ブチル、乳酸エチル等のモノカルボン酸エステル系溶媒;
プロピレングリコールアセテート等の多価アルコールカルボキシレート系溶媒;
プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート等の多価アルコール部分エーテルカルボキシレート系溶媒;
シュウ酸ジエチル等の多価カルボン酸ジエステル系溶媒;
ジメチルカーボネート、ジエチルカーボネート等のカーボネート系溶媒などが挙げられる。
炭化水素系溶媒としては、例えば
n−ペンタン、n−ヘキサン等の炭素数5〜12の脂肪族炭化水素系溶媒;
トルエン、キシレン等の炭素数6〜16の芳香族炭化水素系溶媒等が挙げられる。
これらの中で、エステル系溶媒及びケトン系溶媒が好ましく、多価アルコール部分エーテルカルボキシレート系溶媒及び環状ケトン系溶媒がより好ましく、多価アルコール部分アルキルエーテルアセテート及びシクロアルカノンがさらに好ましく、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート及びシクロヘキサノンが特に好ましい。当該樹脂組成物は、[F]溶媒を1種又は2種以上含有していてもよい。
<[G]偏在化促進剤>
[G]偏在化促進剤は、フッ素原子含有重合体である[A]重合体及び[D]重合体をより効率的にレジスト膜表面に偏析させる効果を有するものである。当該感放射線性樹脂組成物にこの[G]偏在化促進剤を含有させることで、上記[A]重合体及び[D]重合体の添加量を従来よりも少なくすることができる。従って、当該感放射線性樹脂組成物のリソグラフィー性能を維持しつつ、レジスト膜から液浸媒体への成分の溶出をさらに抑制したり、高速スキャンにより液浸露光をより高速に行うことが可能になり、結果としてウォーターマーク欠陥等の液浸由来欠陥を抑制するレジスト膜表面の疎水性を向上させることができる。このような[G]偏在化促進剤として用いることができるものとしては、例えば比誘電率が30以上200以下で、1気圧における沸点が100℃以上の低分子化合物が挙げられる。このような化合物としては、具体的には、ラクトン化合物、カーボネート化合物、ニトリル化合物、多価アルコール等が挙げられる。
上記ラクトン化合物としては、例えばγ−ブチロラクトン、バレロラクトン、メバロニックラクトン、ノルボルナンラクトン等が挙げられる。
上記カーボネート化合物としては、例えばプロピレンカーボネート、エチレンカーボネート、ブチレンカーボネート、ビニレンカーボネート等が挙げられる。
上記ニトリル化合物としては、例えばスクシノニトリル等が挙げられる。
上記多価アルコールとしては、例えばグリセリン等が挙げられる。
[G]偏在化促進剤の含有量の下限としては、当該感放射線性樹脂組成物における重合体の総量100質量部に対して、10質量部が好ましく、15質量部がより好ましく、20質量部がさらに好ましく、25質量部がさらに好ましい。上記含有量の上限としては、500質量部が好ましく、300質量部がより好ましく、200質量部がさらに好ましく、100質量部が特に好ましい。当該感放射線性樹脂組成物は、[G]偏在化促進剤を1種又は2種以上含有していてもよい。
<その他の任意成分>
当該感放射線性樹脂組成物は、上記[A]〜[G]成分以外にも、その他の任意成分を含有していてもよい。上記その他の任意成分としては、例えば[A]重合体、[C]重合体及び[D]重合体以外の重合体、界面活性剤、脂環式骨格含有化合物、増感剤等が挙げられる。これらのその他の任意成分は、それぞれ1種又は2種以上を併用してもよい。
(界面活性剤)
界面活性剤は、塗布性、ストリエーション、現像性等を改良する効果を奏する。界面活性剤としては、例えばポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンステアリルエーテル、ポリオキシエチレンオレイルエーテル、ポリオキシエチレンn−オクチルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンn−ノニルフェニルエーテル、ポリエチレングリコールジラウレート、ポリエチレングリコールジステアレート等のノニオン系界面活性剤;市販品としては、KP341(信越化学工業社)、ポリフローNo.75、同No.95(以上、共栄社化学社)、エフトップEF301、同EF303、同EF352(以上、トーケムプロダクツ社)、メガファックF171、同F173(以上、DIC社)、フロラードFC430、同FC431(以上、住友スリーエム社)、アサヒガードAG710、サーフロンS−382、同SC−101、同SC−102、同SC−103、同SC−104、同SC−105、同SC−106(以上、旭硝子社)等が挙げられる。上記界面活性剤の含有量としては、[A]重合体100質量部に対して、通常2質量部以下である。
(脂環式骨格含有化合物)
脂環式骨格含有化合物は、ドライエッチング耐性、パターン形状、基板との接着性等を改善する効果を奏する。
脂環式骨格含有化合物としては、例えば
1−アダマンタンカルボン酸、2−アダマンタノン、1−アダマンタンカルボン酸t−ブチル等のアダマンタン誘導体類;
デオキシコール酸t−ブチル、デオキシコール酸t−ブトキシカルボニルメチル、デオキシコール酸2−エトキシエチル等のデオキシコール酸エステル類;
リトコール酸t−ブチル、リトコール酸t−ブトキシカルボニルメチル、リトコール酸2−エトキシエチル等のリトコール酸エステル類;
3−〔2−ヒドロキシ−2,2−ビス(トリフルオロメチル)エチル〕テトラシクロ[4.4.0.12,5.17,10]ドデカン、2−ヒドロキシ−9−メトキシカルボニル−5−オキソ−4−オキサ−トリシクロ[4.2.1.03,7]ノナン等が挙げられる。上記脂環式骨格含有化合物の含有量としては、[A]重合体100質量部に対して、通常5質量部以下である。
(増感剤)
増感剤は、[B]酸発生剤等からの酸の生成量を増加する作用を示すものであり、当該樹脂組成物の「みかけの感度」を向上させる効果を奏する。
増感剤としては、例えばカルバゾール類、アセトフェノン類、ベンゾフェノン類、ナフタレン類、フェノール類、ビアセチル、エオシン、ローズベンガル、ピレン類、アントラセン類、フェノチアジン類等が挙げられる。上記増感剤の含有量としては、[A]重合体100質量部に対して、通常2質量部以下である。
<感放射線性樹脂組成物の調製方法>
当該感放射線性樹脂組成物は、例えば[A]重合体、[B]酸発生体及び必要に応じて含有される任意成分並びに[F]溶媒を所定の割合で混合することにより調製できる。当該感放射線性樹脂組成物は、混合後に、例えば孔径0.2μm程度のメンブレンフィルター等でろ過することが好ましい。当該感放射線性樹脂組成物の固形分濃度の下限としては、0.1質量%が好ましく、0.5質量%がより好ましく、1質量%がさらに好ましく、2質量%が特に好ましい。上記固形分濃度の上限としては、50質量%が好ましく、30質量%がより好ましく、15質量%がさらに好ましく、7質量%が特に好ましい。
<レジストパターン形成方法>
当該レジストパターン形成方法は、レジスト膜を形成する工程(以下、「レジスト膜形成工程」ともいう)、上記レジスト膜を液浸露光する工程(以下、「液浸露光工程」ともいう)、及び上記液浸露光されたレジスト膜を現像する工程(以下、「現像工程」ともいう)を備える。上記レジスト膜を当該感放射線性樹脂組成物により形成する。
[レジスト膜形成工程]
本工程では、当該感放射線性樹脂組成物によりレジスト膜を形成する。このレジスト膜を形成する基板としては、例えばシリコンウェハ、二酸化シリコン、アルミニウムで被覆されたウェハ等の従来公知のもの等が挙げられる。また、例えば特公平6−12452号公報や特開昭59−93448号公報等に開示されている有機系又は無機系の反射防止膜を基板上に形成してもよい。塗布方法としては、例えば回転塗布(スピンコーティング)、流延塗布、ロール塗布等が挙げられる。塗布した後に、必要に応じて、塗膜中の溶媒を揮発させるため、ソフトベーク(SB)を行うことが好ましい。SBの温度の下限としては60℃が好ましく、80℃がより好ましい。SBの温度の上限としては、140℃が好ましく、120℃が好ましい。SBの時間の下限としては、5秒が好ましく、10秒がより好ましい。SBの時間の上限としては、600秒が好ましく、300秒がより好ましい。形成されるレジスト膜の膜厚の下限としては、5nmが好ましく、10nmがより好ましい。上記膜厚の上限としては、1,000nmが好ましく、500nmがより好ましい。
[液浸露光工程]
本工程では、上記レジスト膜形成工程で形成されたレジスト膜に、フォトマスク等及び液浸媒体を介して、露光光を照射し、露光する。露光光としては、目的とするパターンの線幅に応じて、例えば可視光線、紫外線、遠紫外線、極端紫外線(EUV)、X線、γ線等の電磁波;電子線、α線等の荷電粒子線などが挙げられる。これらの中でも、遠紫外線が好ましく、ArFエキシマレーザー光(波長193nm)及びKrFエキシマレーザー光(波長248nm)がより好ましく、ArFエキシマレーザー光がさらに好ましい。
用いる液浸媒体としては、例えば水、フッ素系不活性液体等が挙げられる。液浸媒体は、露光波長に対して透明であり、かつ膜上に投影される光学像の歪みを最小限に留めるよう屈折率の温度係数ができる限り小さい液体が好ましいが、特に露光光源がArFエキシマレーザー光(波長193nm)である場合、上述の観点に加えて、入手の容易さ、取り扱いのし易さといった点から水を用いるのが好ましい。水を用いる場合、水の表面張力を減少させるとともに、界面活性力を増大させる添加剤をわずかな割合で添加しても良い。この添加剤は、ウェハ上のレジスト膜を溶解させず、かつレンズの下面の光学コートに対する影響が無視できるものが好ましい。使用する水としては蒸留水が好ましい。
液浸媒体として水を用いる場合、形成されたレジスト膜の表面の水との後退接触角の下限としては、75°が好ましく、78°がより好ましく、81°がさらに好ましく、85°が特に好ましく、90°がさらに特に好ましい。上記後退接触角の上限としては、通常100°である。後退接触角を上記範囲とすることで、液浸露光において、さらに高速スキャンを行うことが可能になる。
上記露光の後、ポストエクスポージャーベーク(PEB)を行い、レジスト膜の露光された部分において、露光により[B]酸発生体から発生した酸による[C]重合体等が有する酸解離性基の解離を促進させることが好ましい。このPEBによって、露光部と未露光部とで現像液に対する溶解性に差が生じる。PEBの温度の下限としては、50℃が好ましく、80℃がより好ましい。PEBの温度の上限としては、180℃が好ましく、130℃がより好ましい。PEBの時間の下限としては、5秒が好ましく、10秒がより好ましい。PEBの時間の上限としては、600秒が好ましく、300秒がより好ましい。
[現像工程]
本工程では、上記液浸露光工程で液浸露光されたレジスト膜を現像する。これにより、所定のレジストパターンを形成することができる。現像後は、水又はアルコール等のリンス液で洗浄し、乾燥することが一般的である。現像の方法としては、アルカリ現像でも有機溶媒現像でもよいが、アルカリ現像が好ましい。アルカリ現像の場合、重合体の酸解離性基の解離をより促進させることが好ましいため、本発明の利益がより大きくなる。
上記現像に用いる現像液としては、アルカリ現像の場合、例えば水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、けい酸ナトリウム、メタけい酸ナトリウム、アンモニア水、エチルアミン、n−プロピルアミン、ジエチルアミン、ジ−n−プロピルアミン、トリエチルアミン、メチルジエチルアミン、エチルジメチルアミン、トリエタノールアミン、テトラメチルアンモニウムヒドロキシド(TMAH)、ピロール、ピペリジン、コリン、1,8−ジアザビシクロ−[5.4.0]−7−ウンデセン、1,5−ジアザビシクロ−[4.3.0]−5−ノネン等のアルカリ性化合物の少なくとも1種を溶解したアルカリ水溶液等が挙げられる。これらの中でも、TMAH水溶液が好ましく、2.38質量%TMAH水溶液がより好ましい。
また、上記現像液としては、有機溶媒現像の場合、例えば炭化水素系溶媒、エーテル系溶媒、エステル系溶媒、ケトン系溶媒、アルコール系溶媒等の有機溶媒、又は有機溶媒を含有する溶媒が挙げられる。上記有機溶媒としては、例えば上述の当該感放射線性樹脂組成物の[F]溶媒として列挙した溶媒の1種又は2種以上等が挙げられる。これらの中でも、エステル系溶媒及びケトン系溶媒が好ましい。エステル系溶媒としては、酢酸エステル系溶媒が好ましく、酢酸n−ブチルがより好ましい。ケトン系溶媒としては、鎖状ケトンが好ましく、2−ヘプタノンがより好ましい。現像液中の有機溶媒の含有量の下限としては、80質量%が好ましく、90質量%がより好ましく、95質量%がさらに好ましく、99質量%が特に好ましい。現像液中の有機溶媒以外の成分としては、例えば水、シリコンオイル等が挙げられる。
現像方法としては、例えば現像液が満たされた槽中に基板を一定時間浸漬する方法(ディップ法)、基板表面に現像液を表面張力によって盛り上げて一定時間静止することで現像する方法(パドル法)、基板表面に現像液を噴霧する方法(スプレー法)、一定速度で回転している基板上に一定速度で現像液塗出ノズルをスキャンしながら現像液を塗出しつづける方法(ダイナミックディスペンス法)等が挙げられる。
以下、本発明を実施例に基づいて具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。各種物性値の測定方法を以下に示す。
[重量平均分子量(Mw)、数平均分子量(Mn)及び分散度(Mw/Mn)の測定]
東ソー社のGPCカラム(「G2000HXL」2本、「G3000HXL」1本、「G4000HXL」1本)を用い、流量:1.0ミリリットル/分、溶出溶媒:テトラヒドロフラン、カラム温度:40℃の分析条件で、単分散ポリスチレンを標準とするゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)により測定した。
13C−NMR分析]
日本電子社の「JNM−Delta400」を用いて測定した。
<重合体の合成>
[A]重合体、[C]重合体及び[D]重合体の合成に用いた単量体を以下に示す。
Figure 0006451427
Figure 0006451427
[A]重合体及び[D]重合体を合成する単量体のうち、化合物(M−1)〜(M−7)は構造単位(II)を、化合物(M−8)〜(M−12)は構造単位(III)を、化合物(M−13)〜(M−16)は構造単位(I)をそれぞれ与える。[C]重合体を合成する単量体のうち、化合物(M−17)及び(M−18)は構造単位(A)を、化合物(M−19)は構造単位(B)をそれぞれ与える。
[[A]重合体及び[D]重合体の合成]
[合成例1]
化合物(M−1)25.69g(76モル%)、化合物(M−8)2.27g(10モル%)及び化合物(M−13)2.04g(14モル%)を、60gの酢酸エチルに溶解し、ラジカル重合開始剤としてのジメチル2,2’−アゾビスイソブチレート1.11g(化合物の合計に対して5モル%)を溶解させて単量体溶液を調製した。次に、30gの酢酸エチルを入れた300mLの三口フラスコを30分窒素パージした後、攪拌しながら80℃に加熱し、上記調製した単量体溶液を滴下漏斗にて3時間かけて滴下した。滴下開始を重合反応の開始時間とし、重合反応を6時間実施した。重合反応終了後、重合反応液を水冷して30℃以下に冷却した。この重合反応液を2L分液漏斗に移液した後、120gのアセトニトリル及び780gのヘキサンを加えて混合した。次いで、下層を回収し溶媒を留去した後、重合体(A−1)のプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート溶液とした(収率78%)。得られた重合体(A−1)のMwは5,100、Mw/Mnは1.4であった。13C−NMR分析の結果、化合物(M−1)、(M−8)及び(M−13)に由来する各構造単位の含有割合は、それぞれ83.0モル%、11.2モル%及び5.8モル%であった。
[合成例2〜13]
表1に示す種類及び使用量の単量体を用いた以外は合成例1と同様に操作して、重合体(A−2)〜(A−10)及び(D−1)〜(D−3)を合成した。合成した各重合体の収率(%)、Mw、Mw/Mn及び各化合物に由来する構造単位の含有割合を表1に合わせて示す。
Figure 0006451427
[[C]重合体の合成]
[合成例14]
化合物(M−17)11.93g(65.4mmol)、化合物(M−18)39.60g(169mmol)及び化合物(M−19)48.48g(218mmol)を、200gの2−ブタノンに溶解し、さらにラジカル重合開始剤としてのアゾビスイソブチロニトリル3.58g(21.8mmol)を加えた単量体溶液を調製した。次に、100gの2−ブタノンを入れた500mLの三口フラスコを30分窒素パージした。次いで、反応釜を攪拌しながら80℃に加熱し、上記調製した単量体溶液を滴下漏斗を用いて3時間かけて滴下した。滴下開始を重合開始時間とし、重合反応を6時間実施した。重合終了後、重合反応液を水冷することにより30℃以下に冷却した。この重合反応液を2,000gのメタノールに投入し、析出した白色粉末をろ別した。ろ別された白色粉末を2回400gのメタノールを用いスラリー状にして洗浄した後、ろ別し、60℃で15時間減圧乾燥して、白色粉末の重合体(C−1)を得た(74g、収率74%)。この重合体(C−1)のMwは6,900、Mw/Mnは1.70であった。13C−NMRの結果、化合物(M−17)、(M−18)及び(M−19)に由来する各構造単位の含有割合は、それぞれ14モル%、37モル%及び49モル%であった。
<感放射線性樹脂組成物の調製>
感放射線性樹脂組成物の調製に用いた各成分を下記に示す。
[[B]酸発生剤]
B−1:トリフェニルスルホニウム2−(アダマンタン−1−イルカルボニルオキシ)−1,1,3,3,3−ペンタフルオロプロパン−1−スルホネート
B−2:トリフェニルスルホニウムノルボルナンスルトン−2−イルオキシカルボニルジフルオロメタンスルホネート
B−3:トリフェニルスルホニウム3−(ピペリジン−1−イルスルホニル)−1,1,2,2,3,3−ヘキサフルオロプロパン−1−スルホネート
B−4:トリフェニルスルホニウムアダマンタン−1−イルオキシカルボニルジフルオロメタンスルホネート
Figure 0006451427
[[E]酸拡散制御剤]
E−1:トリフェニルスルホニウム2,4,6−トリイソプロピルフェニルスルホネート
E−2:トリフェニルスルホニウム10−カンファースルホネート
E−3:N−(n−ウンデカン−1−イルカルボニルオキシエチル)モルホリン
E−4:トリn−ペンチルアミン
Figure 0006451427
[[F]溶媒]
F−1:酢酸プロピレングリコールモノメチルエーテル
F−2:シクロヘキサノン
[[G]偏在化促進剤]
G−1:γ−ブチロラクトン
[実施例1]
[A]重合体としての(A−1)3質量部、[B]酸発生剤としての(B−1)8.5質量部、[C]重合体としての(C−1)100質量部、[E]酸拡散制御剤としての(E−1)2.3質量部、[F]溶媒としての(F−1)2,427質量部及び(F−2)1,040質量部並びに[G]偏在化促進剤としての(G−1)100質量部を混合し、得られた混合液を0.2μmのメンブレンフィルターでろ過することにより、感放射線性樹脂組成物(J−1)を調製した。
[実施例2〜12及び比較例1〜3]
下記表2に示す種類及び含有量の各成分を用いた以外は実施例1と同様に操作して、感放射線性樹脂組成物(J−2)〜(J−12)及び(CJ−1)〜(CJ−3)を調製した。表2における「−」は該当する成分を用いなかったことを示す。
Figure 0006451427
<評価>
上記調製した感放射線性樹脂組成物を用い、下記方法によりレジスト膜を形成し、レジスト膜の表面の水に対する後退接触角を測定した。また、感放射線性樹脂組成物を用い、下記方法によりレジストパターンを形成し、欠陥抑制性を評価した。
[後退接触角]
8インチシリコンウェハ上に感放射線性樹脂組成物によって、膜厚80nmの塗膜を形成し、100℃で60秒間ソフトベーク(SB)を行い、レジスト膜を形成した。形成したレジスト膜について、室温23℃、湿度45%、常圧の環境下で、接触角計(KRUS社の「DSA−10」)を用いて以下の手順で後退接触角を測定した。
DSA−10の針を測定前にアセトンとイソプロピルアルコールで洗浄した後、針に水を注入するとともに、ウェハステージ上にウェハをセットした。次いで、ウェハ表面と針の先端の距離が1mm以下になるようステージの高さを調整した。針から水を排出してウェハ上に25μLの水滴を形成した後、針によって水滴を10μL/分の速度で180秒間吸引するとともに、接触角を毎秒(計180回)測定した。接触角が安定した時点から計20点の接触角について平均値を算出し、後退接触角(°)とした。
[欠陥抑制性]
下層反射防止膜(日産化学社の「ARC66」)を形成した12インチシリコンウェハ上に、感放射線性樹脂組成物によって膜厚75nmの塗膜を形成し、130℃で60秒間SBを行うことによりレジスト膜を形成した。次に、このレジスト膜についてArFエキシマレーザー液浸露光装置(NIKON社の「NSR S610C」)を用い、NA=1.3、ratio=0.750、Crosspoleの条件により、ターゲットサイズが幅45nmのラインアンドスペース(1L/1S)のマスクパターンを介して露光した。露光後、100℃で60秒間PEBを行った。次いで、現像装置(東京エレクトロン社の「クリーントラックACT12」)のGPノズルによって2.38質量%のテトラメチルアンモニウムヒドロキシド水溶液により30秒間現像し、7秒間純水によりリンスし、3,000rpmで液振り切り乾燥して、ポジ型のレジストパターンを形成した。このとき、幅45nmの1L/1Sパターンを形成する露光量を最適露光量とした。なお、測長には走査型電子顕微鏡(日立ハイテクノロジーズ社の「CC−4000」)を用いた。上記最適露光量にてウェハ全面に線幅45nmの1L/1Sパターンを形成し、欠陥検査用ウェハとした。得られた欠陥検査用ウェハ上の欠陥数を、欠陥評価装置(KLA−Tencor社の「KLA2810」)を用いて測定した。そして、上記測定された欠陥について、レジスト膜由来と判断されるものと外部由来の異物とに分類した。このうち、レジスト膜由来と判断される欠陥(現像欠陥)の合計数を求め、これを欠陥抑制性とした。欠陥抑制性は、1,000個/ウェハ未満の場合は「A(良好)」と、1,000個/ウェハ以上2,000個/ウェハ未満の場合は「B(やや良好)」と、2,000個/ウェハ以上の場合は「C(不良)」と評価できる。
上記測定した後退接触角及び上記評価した欠陥抑制性について、[A]重合体及び[D]重合体がアルカリ解離性基を有する場合については表3に、アルカリ解離性基を有さない場合については表4にそれぞれ示した。
Figure 0006451427
Figure 0006451427
表3及び表4の結果から明らかなように、実施例の感放射線性樹脂組成物によれば、[A]重合体がアルカリ解離性基を有する場合及び有さない場合とも比較例の感放射線性樹脂組成物に比べて、欠陥の少ないレジストパターンを形成することができる。また、[A]重合体に加えて、[A]重合体よりもフッ素原子の質量含有率が大きい[D]重合体を併用した場合は、レジスト膜の表面の後退接触角をさらに高めることができることも示された。
本発明の感放射線性樹脂組成物及びレジストパターン形成方法によれば、スルホ基又は加熱によりスルホ基を生じる基を含む構造単位とフッ素原子を含む特定の構造単位とを有する重合体を用いることにより、欠陥が少ないレジストパターンを形成することができる。従って、これらは、今後ますます微細化が進行すると予想される半導体デバイス等の製造プロセスにおいて好適に用いることができる。

Claims (9)

  1. 下記式(1)で表される第1基を含む第1構造単位と、下記式(a)で表される第2基
    を含む第2構造単位とを有する第1重合体、及び
    感放射線性酸発生体
    を含有する感放射線性樹脂組成物。
    Figure 0006451427
    (式(1)中、Rは、水素原子又は加熱により解離する基である。
    式(a)中、Aは、*−COO−又は*−OCO−である。*は、R4Aに結合する部位を示す。R4Aは、置換若しくは非置換の炭素数1〜20の2価の炭化水素基である。R4Bは、置換若しくは非置換の炭素数1〜20の1価の炭化水素基である。R4AとR4Bとはこれらが結合するAと共に環員数3〜20の環構造を形成していてもよい。但し、R4A及びR4Bの少なくとも一方は、フッ素原子を含む基である。)
  2. 上記第2構造単位が下記式(3)で表される請求項に記載の感放射線性樹脂組成物。
    Figure 0006451427
    (式(3)中、Rは、水素原子、炭素数1〜5のアルキル基又は炭素数1〜5のハロゲン化アルキル基である。Rは、水素原子を置換された若しくは非置換の炭素数1〜20の2価のフッ素化炭化水素基である。Rは、置換若しくは非置換の炭素数1〜20の1価の炭化水素基である。)
  3. 上記式(3)におけるRが下記式(4)で表される請求項に記載の感放射線性樹脂組成物。
    Figure 0006451427
    (式(4)中、Rは、フッ素原子置換若しくは非置換の炭素数1〜15のアルカンジイル基又はフッ素原子置換若しくは非置換の炭素数3〜15のシクロアルカンジイル基である。Rは、フッ素原子又は炭素数1〜10のフッ素化アルキル基である。*は、上記式(3)におけるRが結合する−COO−のカルボニル炭素と結合する部位を示す。)
  4. 上記第1重合体よりもフッ素原子の質量含有率が小さく、かつ酸解離性基を有する第2重合体
    をさらに含有する請求項1、請求項2又は請求項3に記載の感放射線性樹脂組成物。
  5. 上記第2重合体よりもフッ素原子の質量含有率が大きく、かつ上記第1基を有さない第3重合体
    をさらに含有する請求項に記載の感放射線性樹脂組成物。
  6. 上記第3重合体のフッ素原子の質量含有率が、上記第1重合体のフッ素原子の質量含有率よりも大きい請求項に記載の感放射線性樹脂組成物。
  7. 上記第1構造単位が下記式(2)で表される請求項1から請求項のいずれか1項に記載の感放射線性樹脂組成物。
    Figure 0006451427
    (式(2)中、Rは、水素原子、フッ素原子、メチル基又はトリフルオロメチル基である。Rは、単結合、炭素数1〜20の2価の炭化水素基又は−COO−R−である。Rは、炭素数1〜10の2価の炭化水素基である。Zは、上記第1基である。)
  8. 上記第1重合体を構成する全構造単位に対する上記第1構造単位の含有割合が、20モル%以下である請求項1から請求項のいずれか1項に記載の感放射線性樹脂組成物。
  9. レジスト膜を形成する工程、
    上記レジスト膜を液浸露光する工程、及び
    上記液浸露光されたレジスト膜を現像する工程
    を備え、
    上記レジスト膜を請求項1から請求項のいずれか1項に記載の感放射線性樹脂組成物により形成するレジストパターン形成方法。
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