JP6448634B2 - スズを金でドープすることによりスズ表面及びスズめっき表面上でのスズウィスカの成長を軽減するための方法及び装置 - Google Patents

スズを金でドープすることによりスズ表面及びスズめっき表面上でのスズウィスカの成長を軽減するための方法及び装置 Download PDF

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Description

本開示は、概して、スズ電気めっきの分野に関する。より具体的には、本開示は、スズを金でドープすることにより、スズめっきされた膜及びスズめっきされた表面上でのスズウィスカ形成を軽減するための方法に関する。
鉛フリーエレクトロニクスへの世界的な移行により、大手電子部品供給業者は、製品ラインをスズ/鉛含有仕上げから鉛フリー仕上げに転換を強いられている。その結果、ほとんどのエレクトロニクス供給者は、電気めっきされた純スズ仕上げに移行した。しかしながら、電気めっきされた純スズ仕上げには、表面から一定距離に延びるウィスカが形成される傾向にある。そのようなスズウィスカが、広範囲の環境条件下で、多種多様なスズめっきされた部品上に形成されることが分かった。これらのスズウィスカは、ほぼ純粋なスズから成るため導電性であり、例えば、電子部品の短絡などの問題を引き起こす可能性がある。したがって、スズめっきされた表面からスズウィスカが成長することにより、スズでめっきされる部品を使用する電子システムに関する信頼問題のみならず、そのシステムに関する他の問題も継続的に生じている。スズめっきされた表面上でのスズウィスカ形成に起因し得る好ましくない影響から、著しい顧客の不満により、エレクトロニクス製造業者に著しい財政的影響が生じてきた。今まで、スズウィスカが電子システム内で確実に成長しないようにするための唯一の方法は、純スズをそのようなシステムから取り除くことであった。しかしながら、電子産業界のスズ及びスズめっきされた部品への信頼が増すことで、このスズを取り除く戦略は実行不可能となった。例えば、部品へのスズコーティングは、部品を腐食から保護する助けとなる。スズコーティングはまた、はんだ付けに適する表面を提供する助けとなる。
1つのスズウィスカを軽減する戦略は、リード線の先端から部品本体まで、すべてのスズめっきされた部品リード線を溶融解したスズ/鉛に浸すことであった。しかしながら、この工程は、不所望に部品に影響を及ぼす可能性があり、製造工程に組み入れるには費用がかかる。他のシステムは、浸漬めっき、又はそうでなければスズ表面に金属保護膜又は非金属保護膜を提供するよう試みてきた。しかしながら、スズめっきされた表面への最終的な好ましくないウィスカ形成に予測可能な長期にわたる経済的で、再生可能でかつ拡大縮小可能な解決策を提供してきた既知の方法はない。
1つのバリエーションによれば、本開示は、基板表面上でのスズウィスカの成長を軽減するための方法であって、基板表面を提供するステップと;ある量の金含有化合物とスズ含有化合物とを含む溶液と、少なくとも1つの適切な錯化剤と、緩衝剤とを提供するステップと;電極が電流を電極に供給可能な電源に接続された状態で、電極を溶液に浸すステップとを含み、結果として、基板表面上に制御された量の金及びスズを共析出する方法に関する。本開示のシステム、方法及び装置はまた、第3の電極が基準電極である3つの電極システムを使用するシステム及び方法にも使用及び統合されることができるだろう。
第1の溶液に提供される金含有化合物は、好ましくは、例えば、テトラクロロ金ナトリウムなどの水溶性の金塩である。ある量の亜硫酸ナトリウムは、好ましくは、第1の溶液中で金を錯化するための錯化剤として提供される。また、スズを錯化させるためのある量の錯化剤、例えば、L‐アスコルビン酸などが加えられる。スズ含有化合物が加えられる第2の溶液を形成するために、ある量の緩衝剤、例えば、クエン酸三アンモニウムなどが水に溶解される。第2の溶液に提供されるスズ含有化合物は、好ましくは、例えば、塩化スズ(II)などの水溶性のスズ含有塩である。ある量の非イオン性の界面活性剤/均染剤(例えば、Triton X−100など)は、好ましくは、次に第1又は第2の溶液に加えられる。金イオン及びスズイオンを含有する第3の電解質溶液を形成するために、いったん第1及び第2の溶液が混ぜ合わされると、ある量の界面活性剤/均染剤は、好ましくはフェノールフタレイン溶液であるが、第3の溶液に加えられる。第3の溶液は、好ましくは、pH約5.4で維持される。
更なるバリエーションによれば、陰極基板表面は、銅、電子部品に通常使用される材料、例えば、リード線などを含む。好ましくは、制御された量の金及びスズは、約0.5重量%から約5重量%までの金濃度で、より好ましくは、約1重量%から約2重量%までの金濃度で、基板表面上に約1ミクロンから約10ミクロンまでの厚さに共析出される。
本開示はまた、電気めっき漕を作るための方法であって、第1の溶液中で、ある量の金含有化合物(好ましくは、テトラクロロ金ナトリウム)を水(好ましくは、脱イオン水)に溶解させ、ある量の第1及び第2の錯化剤(好ましくは、亜硫酸ナトリウム及びL‐アスコルビン酸)を加えることを含む方法に関する。第2の溶液中で、ある量の水溶性のスズ含有化合物(好ましくは、塩化スズ(II))が加えられ、オプションである量の非イオン性界面活性剤/均染剤が加えられる水(好ましくは、脱イオン水)に、ある量のクエン酸三アンモニウム緩衝剤を溶解させる。ある量の界面活性剤/均染剤(好ましくは、フェノールフタレイン)が加えられる第3の溶液を作るために、第1及び第2の溶液が混ぜ合わされる。加えて、本開示は、先述の方法に従って作られる電気めっき漕を検討する。
本開示は、水と、ある量の水溶性の金含有化合物(好ましくは、テトラクロロ金ナトリウム)と、第1及び第2の錯化剤(好ましくは、亜硫酸ナトリウム及びL‐アスコルビン酸)と、ある量の水溶性のスズ含有化合物(好ましくは、塩化スズ(II))と、ある量の緩衝剤(好ましくは、クエン酸三アンモニウム)と、好ましくは、ある量の界面活性剤/均染剤(好ましくは、非イオン性のTriton X−100及びフェノールフタレイン)とを含む電気めっき漕に更に関連する。
また更に、本開示は、基板表面上に共析出されたある量の金及びスズを含む、基板表面上でのスズウィスカの成長を軽減するためのコーティングに関する。好ましいバリエーションによれば、金及びスズは、基板表面上に、好ましくは約1ミクロンから約10ミクロンまでの厚さに電着される。好ましくは、基板表面は、銅を含み、金は、好ましくは、約0.5重量%から約5重量%までの濃度で、スズと基板上に共析出される。
本開示は、記載されるコーティングを、電子部品を含むがこれに限定されない任意の物体の有益なコーティングとして検討し、この場合、純スズめっき表面を金及びスズめっきと交換することにより、スズウィスカの形成を軽減することが所望である。本開示はまた、開示される金及びスズめっきを含む電子部品を備える任意の物体製造の際に役に立つものとして、本明細書に提示されるコーティング及び方法を検討する。
本開示のバリエーションは一般用語で記載されており、ここから添付の図面を参照することになるが、それらの図面は必ずしも一定の縮尺比で描かれているわけではない。
金及びスズを含むコーティングを基板表面上にめっきする好ましい工程のフローチャートである。 金及びスズを含むコーティングを基板表面上にめっきする好ましい工程のフローチャートである。 金及びスズのコーティングを基板表面上にめっきするための好ましい電気めっき漕の概略図である。 純スズめっきされた基板表面からのスズウィスカ成長のマイクロ写真である。 純スズめっきされた基板表面からのスズウィスカ成長のマイクロ写真である。 共析出された金及びスズを含むめっきでコーティングされた表面のマイクロ写真である。 電子部品本体の外周に沿って配向されるスズめっきされたリード線を有する電子部品の概略図である。 図6に示されるリード線の更に拡大された概略図である。
本開示は、さもなければ通常、純スズめっきされた基板で発生するような、めっきされた基板表面からのスズウィスカ成長を抑制するための、制御された量の約0.5重量%から約5重量%までの金でドープされる電気めっきスズ膜の開発に関する。長期間の不所望なスズウィスカの成長を著しく抑制し有効に除去するために、制御された量の金をスズめっき膜に加えることが、これまで示されてきた。
図1aは、本開示の好ましいバリエーションのフローチャートを示す。本バリエーションによれば、第1の電解質溶液10a及び第2の電解質溶液11aが調製される。溶液10aを作るために、第1のステップ12aでは、ある量の水溶性の金含有化合物が水に溶解される。金に対するある量の第1の錯化剤が加えられ14a、続いて、スズに対する錯化剤として、ある量の第2の錯化剤が加えられる16a。第2の溶液11aでは、ある量の緩衝剤が水に溶解され13a、次にある量の水溶性のスズ含有化合物が加えられ15a、更にある量の界面活性剤/均染剤が加えられる17a。2つの溶液10a及び11aは、次に追加の水と混ぜ合わされる18a。ある量のフェノールフタレインが溶液に加えられる19a。生成された溶液は、次に、スズ及び金(約0.5重量%から約5重量%まで、より好ましくは、約1重量%から約2重量パーセントまでの金)を基板表面上に共析出するための電気めっき溶液として使用される20a。
図1bは、1つの好ましいバリエーション1のフローチャートを示す。本バリエーションによれば、第1の電解質溶液10b及び第2の電解質溶液11bが調製される。溶液10bを作るために、第1のステップ12bでは、ある量のテトラクロロ金ナトリウム塩(NaAuCl−2HO)が脱イオン水に溶解される。ある量の亜硫酸ナトリウム(NaSO)が加えられ14b、続いて、スズに対する錯化剤として、ある量のL‐アスコルビン酸が加えられる16b。第2の溶液11bでは、ある量のクエン酸三アンモニウム緩衝剤が脱イオン水に溶解され13b、次にある量の塩化スズ(II)(Sn(II)Cl−2HO)が加えられ、更にある量のTriton X−100が加えられる17b。2つの溶液10b及び11bは、次に、追加の脱イオン水と混ぜ合わされる18b。ある量のフェノールフタレインが溶液に加えられる19b。生成された溶液は、次に、スズ及び金(約0.5重量%から約5重量%まで、より好ましくは、約1重量%から約2重量パーセントまでの金)を基板表面上に共析出するための電気めっき溶液として使用される20b。
図2に示されるように、電気めっき漕22は、中に陽極28(例えば、純スズ陽極、スズ及び金陽極など)並びに陰極29(例えば、銅又は他の金属陰極など)が吊るされる、金含有スズ電解質溶液24を含む容器26を備える。撹拌が行われるが、図2には示されない。
0.111gの量のNaAuCl−2HO(99%、Aldrich)が、ビーカーで100mlの脱イオン水に溶解された。0.385gの量のNaSO(>98%、Aldrich)が、撹拌によりNaAuCl溶液に溶解された。4.494gの量のL‐アスコルビン酸(>99%、Aldrich)が、撹拌により上述の電解質溶液に加えられ、透明な非常に淡い琥珀色の溶液が得られた。別のビーカーでは、30.00gのクエン酸三アンモニウム(>97%、Aldrich)が、撹拌によって150mlの脱イオン水に溶解された。1.459gの量のSn(II)Cl−2HO(試薬用、Alfa Aesar)が、撹拌によってクエン酸三アンモニウム溶液に溶解された。0.250gの量のTriton X−100(Dow Chemical)が、スズ含有電解質溶液に加えられ、撹拌によって溶解された。スズ含有電解質溶液は、次に、全容積が脱イオン水を含んで300mlになるように(with the total volume being brought up to 300 mls with deionized water)、金含有電解質溶液と混ぜ合わされる。0.304gの量の0.5%フェノールフタレイン溶液(Aldrich)が、撹拌によって、混ぜ合わされたスズ−金含有溶液に液滴のように(drop−wise)加えられた。溶液のpHが測定され、5.4(微細pH試験紙)であることが分かった。
撹拌しながら、50mlのガラスビーカーで、69℃でかき混ぜられたスズ−金含有電解質30mlを使用して、メッキが施された。陽極は、スズ薄板(99.998%、Aldrich)から構成されていた。1つのクーポンが一度にめっきされ、完成したばかりの電解質がメッキされた各サンプル(クーポン)に使用された。0.500ボルトかつ2.2ミリアンペアで25分間、めっき処理が施され、薄い灰色の光沢のあるマットな(satin matte)めっき膜が得られた。微小粒子及び気泡を除去するために、めっき中5分ごとにモップ(swab)でそっと拭き取られた。各サンプルがめっきされる前に、500グリットのSiCペーパーを使用して、スズ電極が洗浄された。各サンプルをめっきするために、完成したばかりの電解質が使用された。金でドープされたスズ膜に対する第1及び第7のラン(runs)が、誘導結合プラズマ(ICP)分光法により分析された。ICP分光法の結果が、以下の表1に示される。典型的に、小さなビーカーに4mlの濃縮した塩酸を添加した1:1硝酸溶液8mlを用いて、クーポンからめっき膜を完全に溶解した。次に、この溶液を容量100mlのフラスコに移し、脱イオン水で希釈し、ICP分光法を用いて対象となる元素を解析した。
比較の制御サンプルとして使用するために、純スズでコーティングされたクーポンが調製された。これは、Yun Zhangにより開発された方法(米国特許番号5,750,017に記載されている)を使用して実現された。0.1259gの量のTriton X−100(Dow Chemical)が、80mlの脱イオン水中で溶解された。20mlの量のメタンスルホン酸(70%、Aldrich)が加えられた。2.00gの量のフェノールフタレイン溶液(0.5%)(Aldrich)には、撹拌中に液滴が加えられた。10mlの量のメタンスルホン酸スズ溶液(50%、Aldrich)が、撹拌中に溶液に加えられた。撹拌中に、50mlのガラスビーカーで、50℃に維持された先ほどの電解質溶液30mlを使用して、めっきが施された。陽極は、99.998%のスズ薄板(Aldrich)で構成された。0.045ボルトかつ10.9ミリアンペアで8分間、めっき処理が施され、灰色の光沢のあるめっきが得られた。
めっき処理直後に、ウィスカの形成と成長を加速する目的で、試験片を50℃/50%の相対湿度チャンバに移した。純スズでめっきを施した試験片も、対照として使用するために試験チャンバに移した。およそ6か月、12か月及び18か月で、走査型電子顕微鏡(SEM)を使用して、試験片が検査された。純スズめっきされた膜は、表面から成長している多くのこぶ状めっき(nodule)及びウィスカを有していた。ここで、図3(時効12000時間後、3500倍の倍率)及び図4(時効12000時間後、300倍の倍率)を参照する。非常に対照的に、金でドープされたスズめっきは、同じ6か月、12か月及び18か月の評価期間にわたって評価された1mmの面積全域で、まったくウィスカの成長がなかった。図5(時効12000時間後、500倍の倍率)を参照する。
先ほどの実施例で示されたように、金及びスズを含有する電解質溶液に、様々な界面活性剤を加えることができる。好ましい界面活性剤は、基板上にめっきする際に、実質的に均一のコーティングを獲得する助けとなるように、均染剤として働く非イオンの界面活性剤である。好ましい界面活性剤は、Triton X−100、Igepal CA−630、Nonidet P−40、Conco NI、Dowfax 9N、Igepal CO、Makon、Neutronyx 600シリーズ、Nonipol NO、Plytergent B、Renex 600シリーズ、Solar NO、Sterox、Serfonic N、T−DET−N、Tergitol NP、Triton Nなどを含み、Triton X−100が特に好ましい。
特定の理論に縛られることなく、亜硫酸ナトリウムは、スズイオンだけではなく金イオンをも溶液中で錯化させるために働くと考えられる。L‐アスコルビン酸は、スズの水との反応を防止するためにスズを錯化させる。理論上は、異なる起電電位(electromotive potential)を有する2つの金属を、実際、同時にめっきすることはできない。通常、この制限は、1つ又は双方の金属を化学的に錯化させることにより克服され、よって、それらの金属の起電電位は互いに近づき、それらの金属双方を同時にめっきする/堆積させることができる。Sn/Au系に対して有効であり得る他の錯化剤は、クエン酸、コハク酸、アスパラギン酸、EDTA、マンニトール、又はカルボン酸基、若しくは金属イオンを溶液中で錯化させることができる他の基を有する任意の有機化合物などを含むが、これらに限定されない。
本開示に明記される好ましい工程を通して影響を受ける金でドープされたスズコーティングは、約0.5重量%から約5重量%までの好ましい金濃度で、より好ましくは、約1重量%から約2重量%までの金濃度で、約1ミクロンから約50ミクロンまでの好ましい厚さ、より好ましくは、約1ミクロンから約10ミクロンまでの厚さに選択された基板上に堆積されると理解される。金は5重量%を超える濃度で存在し得ると理解されるが、18か月の観察中に観察されたスズウィスカ軽減は、たった約1重量%の金濃度で実現された。過度の金濃度は、性能を上げることなく、開示された方法及びコーティングの経済的な実行可能性に影響を与える可能性があると考えられる。加えて、金濃度は、例えば、コーティングされた部品のはんだ付けなどに関するスズの物理的性能及び化学的性能の妨げになってはならない。
図6は、スズめっきリード線を有する代表的な電子部品の拡大された概略図を示す。示されるように、外周に部品70の本体から延びるスズめっき銅リード線72を有する部品70が示される。図7は、スズ電気めっき76によってコーティングされる銅74を示す、スズめっき銅リード線72の断面図の更なる拡大図である。本開示の電気めっきコーティングが、銅又は他の金属を含む任意の/すべての電子部品及びパーツに対して効用を見い出すことになり、この場合、パーツをはんだ付け可能にするためなどに、スズコーティングが必要になろうことが分かる。
条項1. 基板表面上でのスズウィスカの成長を軽減するための方法であって:ある量の水溶性の金含有化合物を水に加えることによって、第1の溶液を調製するステップと;第1の錯化剤を第1の溶液に加えるステップと;第2の錯化剤を第1の溶液に加えるステップと;水に溶解するある量の緩衝剤を含む第2の溶液を調製するステップと;水溶性のスズ含有化合物を第2の溶液に加えるステップと;溶液中である量の金イオンとスズイオンとを含む第3の溶液を形成するために、第1及び第2の溶液を混ぜ合わせるステップと;陽極電極を前記第3の溶液に浸すステップと;陰極基板を第3の溶液に浸すステップであって、陰極基板は陰極基板表面を含む、浸すステップと;陽極電極及び陰極基板を、電流を供給可能な電源に接続するステップと;電流を陽極電極、陰極基板及び第3の溶液に供給するために、電源を作動させるステップと;ある量の金及びスズを陰極基板表面上に共析出するステップとを含む方法。
条項2. 金及びスズは、基板表面上に約1ミクロンから約10ミクロンまでの厚さ、及び約0.5重量%から約5重量%までの金濃度に共析出される、条項1に記載の方法。
条項3. 第1の溶液に加えられる金含有化合物は、水溶性の金塩である、条項1又は2に記載の方法。
条項4. 第1の溶液に加えられる金含有化合物は、テトラクロロ金ナトリウム(sodium tetrachloroaurate)である、条項1又は2に記載の方法。
条項5. 第2の溶液に提供されるスズ含有化合物は、水溶性のスズ含有塩である、条項1又は2に記載の方法。
条項6. スズ含有塩は、塩化スズ(II)である、条項5に記載の方法。
条項7. 第1の錯化剤は、亜硫酸ナトリウムである、条項1に記載の方法。
条項8. 第2の錯化剤は、L‐アスコルビン酸である、条項1に記載の方法。
条項9. 第2の溶液中の緩衝剤は、ある量のクエン酸三アンモニウム(triammonium citrate)を含む、条項1に記載の方法。
条項10. ある量の界面活性剤/均染剤を第1又は第2の溶液に加えるステップを更に含む、条項1から9の何れか一項に記載の方法。
条項11. 第1又は第2の溶液に加えられる界面活性剤/均染剤は、非イオン性の界面活性剤/均染剤である、条項10に記載の方法。
条項12. ある量の界面活性剤/均染剤を第3の溶液に加えるステップを更に含む、条項1から11の何れか一項に記載の方法。
条項13. 第3の溶液に加えられる界面活性剤/均染剤は、ある量のフェノールフタレイン溶液である、条項12に記載の方法。
条項14. 第3の溶液は、pH約5.4で維持される、条項1に記載の方法。
条項15. 電気めっき漕を作るための方法であって:第1の溶液中で、ある量の水溶性の金含有化合物を水に溶解させ、ある量の第1の錯化剤とある量の第2の錯化剤とを加えるステップと;第2の溶液中で、ある量の緩衝剤を水に溶解させ、ある量の水溶性のスズ含有化合物を前記緩衝剤に加えるステップと;第3の溶液を作るために、第1及び第2の溶液を混ぜ合わせるステップとを含む方法。
条項16. 金含有化合物は、金含有塩を含む、条項15に記載の方法。
条項17. 金含有塩は、テトラクロロ金ナトリウムである、条項16に記載の方法。
条項18. 第1の錯化剤は、亜硫酸ナトリウムである、条項15に記載の方法。
条項19. 第2の錯化剤は、L‐アスコルビン酸である、条項15に記載の方法。
条項20. 第2の溶液中の緩衝剤は、クエン酸三アンモニウム緩衝剤溶液である、条項15に記載の方法。
条項21. スズ含有化合物は、塩化スズ(II)である、条項15に記載の方法。
条項22. 非イオン性の界面活性剤/均染剤を第1又は第2の溶液に加えるステップを更に含む、条項15から21の何れか一項に記載の方法。
条項23. ある量の界面活性剤/均染剤を第3の溶液に加えるステップを更に含む、条項15から22の何れか一項に記載の方法。
条項24. 第3の溶液に加えられる界面活性剤/均染剤は、フェノールフタレインである、条項23に記載の方法。
条項25. 条項15に記載の方法に従って作られる電気めっき漕。
条項26. 水に溶解するある量の水溶性の金含有化合物と;ある量の第1の錯化剤と;ある量の第2の錯化剤と;水に溶解するある量の緩衝剤と;ある量の水溶性のスズ含有化合物とを含む電気めっき漕。
条項27. 金含有化合物は、金含有塩である、条項26に記載の電気めっき漕。
条項28. 金含有塩は、テトラクロロ金ナトリウムを含む、条項27に記載の電気めっき漕。
条項29. 第1の錯化剤は、亜硫酸ナトリウムである、条項26に記載の電気めっき漕。
条項30. 第2の錯化剤は、L‐アスコルビン酸である、条項26に記載の電気めっき漕。
条項31. 緩衝剤は、クエン酸三アンモニウム溶液である、条項26に記載の電気めっき漕。
条項32. スズ含有化合物は、塩化スズ(II)である、条項26に記載の電気めっき漕。
条項33. ある量の非イオン性の界面活性剤/均染剤を更に含む、条項26から32の何れか一項に記載の電気めっき漕。
条項34. ある量のフェノールフタレインを更に含む、条項26から33の何れか一項に記載の電気めっき漕。
条項35. ある量の非イオン性の界面活性剤/均染剤と、ある量のフェノールフタレインを更に含む、条項26に記載の電気めっき漕。
条項36. 約0.5重量%から約5重量%までの金の共析出量と、約95重量%から約99.5重量%までのスズの共析出量とを含む、基板表面上でのスズウィスカの成長を軽減するための電気めっきコーティング。
条項37. 金及びスズは、基板表面上に約1ミクロンから約10ミクロンまでの厚さに共析出される、条項36に記載のコーティング。
条項38. 条項36又は37に記載のコーティングを含む電子部品。
条項39. 条項36又は37に記載のコーティングを含む物体。
条項40. 条項37に記載の物体を含む航空機。
本明細書に提示される実施例では、例えば、クワッドフラットパック、プラスチックデュアルインラインパッケージ(PDIP)、スモールアウトライン集積回路(SOIC)、リレーなどの電子部品を含む物体上でのSn/Auめっきの使用、又はプリント回路基板上のトレース用めっきとしての使用が検討される。更に、本開示のSn/Auコーティングでめっきされたそのような電子部品が、例えば、静止構造及び他の物体のみならず、航空機、宇宙船、陸上移動体又は陸上以外の移動体などの任意の物体で使用される任意の電子システムにおける効用を見い出すことになろうと考えられる。検討される移動体の完全に網羅されていないリストには、有人航空機、無人航空機、宇宙船、衛星、陸上移動体及び陸上以外の移動体並びに水面移動体及び水面下の移動体などが含まれる。
本開示の好ましいバリエーション及び代替方法が例示及び記載されたが、開示の主旨及び範囲から逸脱しなければ、その中で様々な変更及び代用を行うことができると理解される。従って、本開示の範囲は、添付の特許請求の範囲及びそれと同等の物によってのみ限定されるべきである。
また、本願は以下に記載する態様を含む。
(態様1)
基板表面上でのスズウィスカの成長を軽減するための方法であって、
ある量の水溶性の金含有化合物を水に加えることによって、第1の溶液を調製するステップと、
第1の錯化剤を前記第1の溶液に加えるステップと、
第2の錯化剤を前記第1の溶液に加えるステップと、
水に溶解するある量の緩衝剤を含む第2の溶液を調製するステップと、
水溶性のスズ含有化合物を前記第2の溶液に加えるステップと、
溶液中である量の金イオンとスズイオンとを含む第3の溶液を形成するために、前記第1及び第2の溶液を混ぜ合わせるステップと、
陽極電極を前記第3の溶液に浸すステップと、
陰極基板を前記第3の溶液に浸すステップであって、前記陰極基板は陰極基板表面を含む、浸すステップと、
前記陽極電極及び前記陰極基板を、電流を供給可能な電源に接続するステップと、
前記電流を前記陽極電極、前記陰極基板及び前記第3の溶液に供給するために、前記電源を作動させるステップと、
ある量の金及びスズを前記陰極基板表面上に共析出するステップと
を含む方法。
(態様2)
前記金及びスズは、前記基板表面上に約1ミクロンから約10ミクロンまでの厚さ、及び約0.5重量%から約5重量%までの金濃度に共析出される、態様1に記載の方法。
(態様3)
前記第1の溶液に加えられる前記金含有化合物は、水溶性の金塩である、態様1又は2に記載の方法。
(態様4)
前記第1の溶液に加えられる前記金含有化合物は、テトラクロロ金酸ナトリウムである、態様1又は2に記載の方法。
(態様5)
前記第2の溶液に提供される前記スズ含有化合物は、水溶性のスズ含有塩である、態様1又は2に記載の方法。
(態様6)
前記スズ含有塩は、塩化スズ(II)である、態様5に記載の方法。
(態様7)
前記第1の錯化剤は、亜硫酸ナトリウムである、態様1に記載の方法。
(態様8)
前記第2の錯化剤は、L‐アスコルビン酸である、態様1に記載の方法。
(態様9)
前記第2の溶液中の前記緩衝剤は、ある量のクエン酸三アンモニウムを含む、態様1に記載の方法。
(態様10)
ある量の界面活性剤/均染剤を前記第1又は第2の溶液に加えるステップを更に含む、態様1から9の何れか一項に記載の方法。
(態様11)
前記第1又は第2の溶液に加えられる前記界面活性剤/均染剤は、非イオン性の界面活性剤/均染剤である、態様10に記載の方法。
(態様12)
ある量の界面活性剤/均染剤を前記第3の溶液に加えるステップを更に含む、態様1から11の何れか一項に記載の方法。
(態様13)
前記第3の溶液に加えられる前記界面活性剤/均染剤は、ある量のフェノールフタレイン溶液である、態様12に記載の方法。
(態様14)
前記第3の溶液は、pH約5.4で維持される、態様1に記載の方法。
(態様15)
電気めっき漕を作るための方法であって、
第1の溶液中で、ある量の水溶性の金含有化合物を水に溶解させ、ある量の第1の錯化剤とある量の第2の錯化剤とを加えるステップと、
第2の溶液中で、ある量の緩衝剤を水に溶解させ、ある量の水溶性のスズ含有化合物を前記緩衝剤に加えるステップと、
第3の溶液を作るために、前記第1及び第2の溶液を混ぜ合わせるステップと
を含む方法。
(態様16)
前記金含有化合物は、金含有塩を含む、態様15に記載の方法。
(態様17)
前記金含有塩は、テトラクロロ金酸ナトリウムである、態様16に記載の方法。
(態様18)
前記第1の錯化剤は、亜硫酸ナトリウムである、態様15に記載の方法。
(態様19)
前記第2の錯化剤は、L‐アスコルビン酸である、態様15に記載の方法。
(態様20)
前記第2の溶液中の前記緩衝剤は、クエン酸三アンモニウム緩衝剤溶液である、態様15に記載の方法。
(態様21)
前記スズ含有化合物は、塩化スズ(II)である、態様15に記載の方法。
(態様22)
非イオン性の界面活性剤/均染剤を前記第1又は第2の溶液に加えるステップを更に含む、態様15から21の何れか一項に記載の方法。
(態様23)
ある量の界面活性剤/均染剤を前記第3の溶液に加えるステップを更に含む、態様15から22の何れか一項に記載の方法。
(態様24)
前記第3の溶液に加えられる前記界面活性剤/均染剤は、フェノールフタレインである、態様23に記載の方法。
(態様25)
態様15に記載の方法に従って作られる電気めっき漕。
(態様26)
水に溶解するある量の水溶性の金含有化合物と、
ある量の第1の錯化剤と、
ある量の第2の錯化剤と、
水に溶解するある量の緩衝剤と、
ある量の水溶性のスズ含有化合物と
を含む電気めっき漕。
(態様27)
前記金含有化合物は、金含有塩である、態様26に記載の電気めっき漕。
(態様28)
前記金含有塩は、テトラクロロ金酸ナトリウムを含む、態様27に記載の電気めっき漕。
(態様29)
前記第1の錯化剤は、亜硫酸ナトリウムである、態様26に記載の電気めっき漕。
(態様30)
前記第2の錯化剤は、L‐アスコルビン酸である、態様26に記載の電気めっき漕。
(態様31)
前記緩衝剤は、クエン酸三アンモニウム溶液である、態様26に記載の電気めっき漕。
(態様32)
前記スズ含有化合物は、塩化スズ(II)である、態様26に記載の電気めっき漕。
(態様33)
ある量の非イオン性の界面活性剤/均染剤を更に含む、態様26から32の何れか一項に記載の電気めっき漕。
(態様34)
ある量のフェノールフタレインを更に含む、態様26から33の何れか一項に記載の電気めっき漕。
(態様35)
ある量の非イオン性の界面活性剤/均染剤と、ある量のフェノールフタレインを更に含む、態様26に記載の電気めっき漕。
(態様36)
基板表面上でのスズウィスカの成長を軽減するための電気めっきコーティングであって、
約0.5重量%から約5重量%までの金の共析出量と、約95重量%から約99.5重量%までのスズの共析出量と
を含む電気めっきコーティング。
(態様37)
前記金及びスズは、前記基板表面上に約1ミクロンから約10ミクロンまでの厚さに共析出される、態様36に記載のコーティング。
(態様38)
態様36又は37に記載のコーティングを含む電子部品。
(態様39)
態様36又は37に記載のコーティングを含む物体。
(態様40)
態様37に記載の物体を含む航空機。

Claims (21)

  1. 基板表面上でのスズウィスカの成長を軽減するための方法であって、
    溶性の金含有化合物を水に加えることによって、第1の溶液を調製するステップと
    第1の錯化剤を前記第1の溶液に加えるステップと、
    第2の錯化剤を前記第1の溶液に加えるステップと、
    水に溶解する緩衝剤を含む第2の溶液を調製するステップと
    水溶性のスズ含有化合物を前記第2の溶液に加えるステップと、
    溶液中で金イオンとスズイオンとを含む第3の溶液を形成するために、前記第1及び第2の溶液を混ぜ合わせるステップと、
    陽極電極を前記第3の溶液に浸すステップと、
    陰極基板を前記第3の溶液に浸すステップであって、前記陰極基板は陰極基板表面を含む、ステップと、
    前記陽極電極及び前記陰極基板を、電流を供給可能な電源に接続するステップと、
    前記電流を前記陽極電極、前記陰極基板及び前記第3の溶液に供給するために、前記電源を作動させるステップと、
    及びスズを前記陰極基板表面上に共析出させるステップであって、金濃度が0.5重量%から5重量%までになるように共析出させる、ステップと
    を含む方法。
  2. 前記金及びスズは、前記基板表面上に1ミクロンから10ミクロンまでの厚さに共析出される、請求項1に記載の方法。
  3. 前記第1の溶液に加えられる前記金含有化合物は、テトラクロロ金酸ナトリウムである、請求項1または2に記載の方法。
  4. 前記第1の錯化剤は、亜硫酸ナトリウムである、請求項1から3の何れか一項に記載の方法。
  5. 前記第2の錯化剤は、L‐アスコルビン酸である、請求項1から4の何れか一項に記載の方法。
  6. 前記第2の溶液中の前記緩衝剤は、ある量のクエン酸三アンモニウムを含む、請求項1から5の何れか一項に記載の方法。
  7. 前記第1の溶液に加えられる前記金含有化合物は、水溶性の金塩である、請求項1から6の何れか一項に記載の方法。
  8. 前記第2の溶液に提供される前記スズ含有化合物は、水溶性のスズ含有塩であり、前記スズ含有塩は、塩化スズ(II)である、請求項1から7の何れか一項に記載の方法。
  9. 面活性剤/均染剤を前記第1又は第2の溶液に加えるステップを更に含む、請求項1からの何れか一項に記載の方法。
  10. 前記第1又は第2の溶液に加えられる前記界面活性剤/均染剤は、非イオン性の界面活性剤/均染剤である、請求項に記載の方法。
  11. 面活性剤/均染剤を前記第3の溶液に加えるステップを更に含む、請求項1から10の何れか一項に記載の方法。
  12. 前記第3の溶液に加えられる前記界面活性剤/均染剤は、フェノールフタレイン溶液である、請求項11に記載の方法。
  13. 前記第3の溶液は、pH5.4で維持される、請求項1に記載の方法。
  14. 電気めっき漕を作るための方法であって、
    第1の溶液中で、水溶性の金含有化合物を水に溶解させ、第1の錯化剤と第2の錯化剤とを加えるステップであって、前記第1の錯化剤は、亜硫酸ナトリウムであり、前記第2の錯化剤は、L‐アスコルビン酸である、ステップと、
    第2の溶液中で、緩衝剤を水に溶解させ、水溶性のスズ含有化合物を前記緩衝剤に加えるステップであって、前記第2の溶液中の前記緩衝剤は、クエン酸三アンモニウム緩衝剤溶液であり、前記スズ含有化合物は、塩化スズ(II)である、ステップと、
    第3の溶液を作るために、前記第1及び第2の溶液を混ぜ合わせるステップと、さらに
    界面活性剤/均染剤を前記第3の溶液に加えるステップであって、前記第3の溶液に加えられる前記界面活性剤/均染剤は、フェノールフタレインであるステップと
    を含む方法。
  15. 前記金含有化合物は、金含有塩を含み、前記金含有塩は、テトラクロロ金酸ナトリウムである、請求項14に記載の方法。
  16. 非イオン性の界面活性剤/均染剤を前記第1又は第2の溶液に加えるステップを更に含む、請求項14または15に記載の方法。
  17. 水に溶解する水溶性の金含有化合物であって、前記金含有化合物は、金含有塩である、金含有化合物と、
    1の錯化剤であって、前記第1の錯化剤は、亜硫酸ナトリウムである、第1の錯化剤と、
    2の錯化剤であって、前記第2の錯化剤は、L‐アスコルビン酸である、第2の錯化剤と、
    水に溶解する緩衝剤であって、前記緩衝剤は、クエン酸三アンモニウム溶液である、緩衝剤と、
    溶性のスズ含有化合物であって、前記スズ含有化合物は、塩化スズ(II)であるスズ含有化合物と、さらに、
    フェノールフタレインと
    を含む電気めっき漕。
  18. 前記金含有塩は、テトラクロロ金酸ナトリウムを含む、請求項17に記載の電気めっき漕。
  19. イオン性の界面活性剤/均染剤を更に含む、請求項17または18に記載の電気めっき漕。
  20. 基板表面上でのスズウィスカの成長を軽減するための電気めっきコーティングであって、
    1重量%より大きく5重量%までの金の共析出量と、95重量%から99重量%より少ないスズの共析出量とを含み、前記金及びスズは、前記基板表面上に1ミクロンから10ミクロンまでの厚さに共析出される、電気めっきコーティング。
  21. 請求項20に記載のコーティングを含む電子部品。
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