JP6443930B2 - おにぎり包装体 - Google Patents

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本発明は、包装袋内におにぎりを個装状態で封入可能とし開封作業を容易としたおにぎり包装体に関する。
従来、コンビに等では個装状態で封入可能とする包装体を用いた調理済みおにぎりの提供が行われている。このような包装体の側端部には左右に横断するように予定されたカットラインの起点となる開封用ノッチが形成され、開封用ノッチに沿って包装体の上半部を除去可能としている(例えば、特許文献1参照)。
上半部が除去された包装体には、包装体の下半部の上端からおにぎりの高さの略1/4が露出するため、下半部と共におにぎりを掴みながら露出したおにぎりを食することができる。
特開2006−20556号公報
特許文献1に係るおにぎりの包装体は、開封用ノッチにより包装体の上半部を容易に除去できる点で一定の効果を奏していた。
しかしながら、実際に包装体を開封する際には、開封用ノッチを起点とした予定されたカットライン通りに包装体がカットされるとは限らず、これは、予定されたカットラインがおにぎりの高さの略1/4の側部を横断することから必然的におにぎりに負荷を与えない方向、すなわち斜め上方に向けて開封用ノッチを引き裂くことになるため、予定されたカットラインよりも上方でカットされ、おにぎりの露出範囲が狭くなりやすく、食する際に包装体が邪魔になるという問題点を有していた。
また、おにぎりを食する際に除去される包装体の上半部はゴミ屑となり、おにぎりを食した後に残る包装体の下半部と共に2つのゴミ屑が発生するため、これらの廃棄作業が煩雑であった。特に、ゴミ箱が近くにない環境、例えば、車中や屋外の場合には、一方の手で包装体の下半部に被覆されたおにぎりを把持しつつ、他方の手で包装体の上半部を形成していたゴミ屑を把持しながらおにぎりを食さなければならず、非常に煩雑となっていた。
本発明は、以上のような事情に鑑みてなされたものであり、開封作業が容易に行え、しかも開封時におにぎりの所定の上部を確実に露出させることができるおにぎり包装体を提供することにある。
以上のような目的を達成するために、本発明は以下のようなものを提供する。
請求項1に係る発明では、包装袋内におにぎりを個装状態で封入可能なおにぎり包装体であって、断面視略逆U字状に湾曲させた矩形状の上包装材の2つの下方開口端縁と、断面視略U字状に湾曲させた矩形状の下包装材の2つの上方開口端縁と、を対峙させそれぞれ左右に渡り熱溶着して正面視矩形状の筒状に形成すると共に、前記上・下包装材の一部によりそれぞれ構成された対向する表面部と裏面部の左右端部を上下に渡って剥離自在に熱溶着した端溶着部を形成して密閉した袋状とし、前記表面部に現出した前記一方の下方開口端縁と前記一方の上方開口端縁との接続部を開封部とし容易に剥離自在の開封溶着部を備え、前記裏面部に現出した前記他方の下方開口端縁と前記他方の上方開口端縁との接続部を裏面溶着部とし、左右の下底角部にはガゼットを形成したことを特徴とするおにぎり包装体を提供せんとする。
請求項2に係る発明では、前記開封部は、前記下包装材の前記一方の上方開口端縁の前面において前記上包装材の前記一方の下方開口端縁の先端部を帯状に所定幅遊離させた開封把持片を形成すると共に前記開封把持片の基部側に前記開封溶着部を形成して前記下包装材と溶着し、しかも、前記下包装材の下底面から前記開封把持片の下縁端までの高さを前記下包装材の下底面から前記開封溶着部の下縁端までの高さの1/2以内となるように形成したことを特徴とする請求項1に記載のおにぎり包装体を提供せんとする。
請求項3に係る発明では、前記開封溶着部は、2mm〜5mmの溶着幅で前記下包装材と溶着したことを特徴とする請求項1または2に記載のおにぎり包装体を提供せんとする。
請求項4に係る発明では、前記開封溶着部と前記裏面溶着部は略同高さに形成すると共に、内包されるおにぎりの略1/2の高さに形成したことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のおにぎり包装体を提供せんとする。
請求項5に係る発明では、前記裏面溶着部は、前記上包装材の前記他方の下方開口端縁と、前記下包装材の前記他方の上方開口端縁と、を外側に突出する合掌状に熱溶着して所定幅の裏面溶着片を形成し、前記裏面溶着片は前記下包装材側に折曲して形成したことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のおにぎり包装体を提供せんとする。
請求項6に係る発明では、前記裏面溶着部の前記上包装材側の上部に隣接して平行に帯状の補強溶着部を形成したことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載のおにぎり包装体を提供せんとする。
請求項1記載の発明によれば、断面視略逆U字状に湾曲させた矩形状の上包装材の2つの下方開口端縁と、断面視略U字状に湾曲させた矩形状の下包装材の2つの上方開口端縁と、を対峙させそれぞれ左右に渡り熱溶着して正面視矩形状の筒状に形成すると共に、上・下包装材の一部によりそれぞれ構成された対向する表面部と裏面部の左右端部を上下に渡って剥離自在に熱溶着した端溶着部を形成して密閉した袋状とし、表面部に現出した一方の下方開口端縁と一方の上方開口端縁との接続部を開封部とし容易に剥離自在の開封溶着部を備え、裏面部に現出した他方の下方開口端縁と他方の上方開口端縁との接続部を裏面溶着部とし、左右の下底角部にはガゼットを形成したことにより、開封部を把持しながら開封溶着部を剥離させつつ左右の端溶着部を剥離させて上包装材を後方に移動させれば、内包するおにぎりに負荷をかけることなく容易におにぎりの一部を露出させることができる。
また、左右の下底角部にガゼットを備えることで、おにぎりを内包したおにぎり包装体を容易に起立させて載置することができる。
また、左右の端溶着部は全て剥離可能なので、おにぎりの側部側を開放状態にでき、おにぎりの下半部を食する際に包装材を気にせずに食することができる。
更に、開封時に包装体の一部が別個に分離することはないので、おにぎりを食する際にゴミ箱が近くにない環境、例えば、車中や屋外の場合であっても、一方の手で包装体の下半部に被覆されたおにぎりを把持すればよく、他方の手で包装体から分離されたゴミ屑を把持する必要がないので食しやすい。
請求項2記載の発明によれば、開封部は、下包装材の一方の上方開口端縁の前面において上包装材の一方の下方開口端縁の先端部を帯状に所定幅遊離させた開封把持片を形成すると共に開封把持片の基部側に開封溶着部を形成して下包装材と溶着し、しかも、下包装材の下底面から開封把持片の下縁端までの高さを下包装材の下底面から開封溶着部の下縁端までの高さの1/2以内となるように形成したことにより、開封把持片を下方から容易に把持できる程度の幅に形成でき、更に、開封把持片の下縁端を下包装材の下底面側の近傍に配設できるので、おにぎり包装体に品質表示ラベル等を貼着する際には、開封作業を阻害する開封把持片の下縁端や左右の端溶着部を跨ぐ貼着をしなくても、該箇所以外の表面部と裏面部の如何なる箇所にも貼着することができるため、貼着作業性の向上や包装体のデザインの自由度を広げることができる。
請求項3記載の発明によれば、開封溶着部は、2mm〜5mmの溶着幅で下包装材と溶着したことにより、開封溶着部の剥離力が弱まることで開封作業性を向上できると共に、開封把持片の幅を広めに形成しやすくなり、同様に開封作業性の向上を図ることができる。
請求項4記載の発明によれば、開封溶着部と裏面溶着部は略同高さに形成すると共に、内包されるおにぎりの略1/2の高さに形成したことにより、開封部を把持しながら開封溶着部を剥離させつつ左右の端溶着部を剥離させて上包装材を後方に移動させれば、内包するおにぎりに負荷をかけることなく容易におにぎりの略1/2の上半部を露出させて食することができる。
また、後方に移動させた上包装材は裏面溶着部の位置まで開封されるので、開封された部分のおにぎりは高さ方向で略均一に露出し、包装材を気にすることなく食することができる。
請求項5記載の発明によれば、裏面溶着部は、上包装材の他方の下方開口端縁と、下包装材の他方の上方開口端縁と、を外側に突出する合掌状に熱溶着して所定幅の裏面溶着片を形成し、裏面溶着片は下包装材側に折曲して形成したことにより、裏面溶着部の内側の溶着端部が左右に渡り略直線的に段差を形成するので、開封時に後方に移動させた上包装材を、段差を起点として下方側に綺麗に癖付けされて折曲することができるので、上包装材の端部側を斜め下方に安定して位置させることができ、おにぎりを食する際に上包装材が邪魔にならず食しやすくなる。
請求項6記載の発明によれば、裏面溶着部の前記上包装材側の上部に隣接して平行に帯状の補強溶着部を形成したことにより、該位置の上包装材にコシが生起することで、開封時に後方に移動させた上包装材を、裏面溶着部の内側の溶着端部に形成された段差を起点として折曲する際に、段差の直前に生起させたコシにより、更に、綺麗に癖付けすることができるので、上包装材の端部側を斜め下方に安定して位置させることができ、おにぎりを食する際に上包装材が邪魔にならず食しやすくなる。
本発明の実施形態に係るおにぎり包装体の正面図である。 同おにぎり包装体の背面図である。 同おにぎり包装体におにぎりを内包させた斜視図である。 同おにぎり包装体を開封部から開封する途中状態を示す前方斜視図である。 同おにぎり包装体を開封部から開封した状態を示す後方斜視図である。 同おにぎり包装体を把持して開封した状態を示す前方斜視図である。 同おにぎり包装体を開封部から開封した状態を示す正面図である。 同おにぎり包装体の断面説明図である。 同おにぎり包装体を開封部から開封する途中状態を示す断面説明図である。 同おにぎり包装体を開封部から開封した状態を示す断面説明図である。 他の同おにぎり包装体を開封部から開封した状態を示す後方斜視図である。 他の同おにぎり包装体を開封部から開封した状態を示す断面説明図である。 同おにぎり包装体の下側の端溶着部を剥離する様子を示す斜視図である。 同おにぎり包装体の下側の端溶着部を剥離した外観を示す斜視図である。 同おにぎり包装体の表面部に品質表示ラベルを添着した正面図である。 同おにぎり包装体の裏面部に品質表示ラベルを添着した背面図である。
本発明に係るおにぎり包装体は、包装袋内におにぎりを個装状態で封入可能なおにぎり包装体であって、断面視略逆U字状に湾曲させた矩形状の上包装材の2つの下方開口端縁と、断面視略U字状に湾曲させた矩形状の下包装材の2つの上方開口端縁と、を対峙させそれぞれ左右に渡り熱溶着して正面視矩形状の筒状に形成すると共に、上・下包装材の一部によりそれぞれ構成された対向する表面部と裏面部の左右端部を上下に渡って剥離自在に熱溶着した端溶着部を形成して密閉した袋状とし、表面部に現出した一方の下方開口端縁と一方の上方開口端縁との接続部を開封部とし容易に剥離自在の開封溶着部を備え、裏面部に現出した他方の下方開口端縁と他方の上方開口端縁との接続部を裏面溶着部とし、左右の下底角部にはガゼットを形成したことを特徴とする。すなわち、開封作業が容易に行え、しかも開封時におにぎりに負荷を与えず、おにぎりの所定の上部を確実に露出させることができるおにぎり包装体の提供を図ろうとするものである。
以下、本発明に係るおにぎり包装体の実施形態について図面を参照しながら説明する。また、本説明中において左右同一又は左右対称の構造等については、原則として同一の符号を付し、左右何れか一方のみを説明して、他方については説明を適宜省略する。
[実施形態]
本発明の一実施形態に係るおにぎり包装体1は図1〜3に示すように、包装袋2内におにぎりRを個装状態で封入可能に構成している。おにぎり包装体1は、正面視矩形状の表面部3と裏面部4とで筒状に形成した包装材の左右端部5L,5Rを人手により剥離自在に熱溶着して端溶着部6L,6Rを形成すると共に、表面部3には人手により容易に剥離して開封可能な開封部7を設け、裏面部4には包装材を熱溶着により接続した裏面溶着部8を形成することで中空の包装袋2を構成している。
おにぎりRは、調理済みの状態で図示しない包装装置により包装材の端溶着部6L,6Rのいずれか一方からおにぎり包装体1の内部へと挿入され、熱溶着により密閉することでおにぎりRを内包する包装袋2となる。
なお、図中において、おにぎりRの形状は所定厚みを有する一般的な三角形状として説明しているが、おにぎりの形状については円盤状や矩形状等いかなる形状であってもよい。
また、おにぎり包装体1を構成する包装材は、厚みが30〜50μmのものが好ましく、本実施形態に係るおにぎり包装体1においては40μmの包装フィルムを用いている。材質は、透明で耐衝撃性や気密性、印刷性に優れたプラスチックフィルムである延伸ポリプロピレン(OPP)を用いているが、ポリプロピレン等のプラスチック材料を基材とする透明シート材や、和紙あるいは擬似和紙等にポリエチレン等の熱可塑性合成樹脂が積層されたシート基材とする不透明シート材を用いることができる。
また、包装材には文字や模様を印刷可能であり、商品名や会社名、各種ポップ、食品販売上必要記載事項が印刷される。なお、本実施形態に係るおにぎり包装体1においては、内容物を示す表示として「焼きおにぎり」の文字を付している。
また、おにぎり包装体1には、図15、図16に示すように、原材料名、消費期限(又は賞味期限)、製造者等を記した品質表示ラベルL等を貼着してもよい。
以上のように構成されたおにぎり包装体1は、図4〜6に示すように、表面部3に形成された開封部7を剥離しながら、更に、開封部7の上方に位置する左右の端溶着部6L,6Rを剥離して一枚に遊離した剥離片9を裏面部4側に折曲することでおにぎりRの上部が露出し、食することができる。
以下、おにぎり包装体1の具体的構造について詳述する。
図8に示すようにおにぎり包装体1は、断面視略逆U字状に湾曲させた矩形状の上包装材10の2つの下方開口端縁11,12と、断面視略U字状に湾曲させた矩形状の下包装材13の2つの上方開口端縁14,15と、を長手方向左右に渡って熱溶着することで、後述する開封部7と裏面溶着部8を形成し、図1に示すように正面視矩形状に形成している。
また、図1〜3に示すように、上・下包装材10,13の一部によりそれぞれ構成された対向する表面部3と裏面部4の左右端部5L,5Rを上下に渡って剥離自在に熱溶着した端溶着部6L,6Rを形成し、密閉した袋状としている。
端溶着部6L,6Rは、剥離強度が0.3〜0.6kg/cmの範囲となるように溶着され、人手により比較的容易に剥離できるように形成している。なお、剥離強度は包装材の材質や構造、溶着幅や溶着温度、溶着時間等の各種条件によって調整することができる。
また、表面部3に現出した一方の下方開口端縁11と一方の上方開口端縁14との接続部を開封部7とし、裏面部4に現出した他方の下方開口端縁12と他方の上方開口端縁15との接続部を裏面溶着部8とし、左右の下底角部にはガゼット16L,16Rを形成している。
開封部7は、図8に示すように下包装材13の一方の上方開口端縁14の前面において上包装材10の一方の下方開口端縁11の先端部17を所定幅遊離させた帯状の開封把持片18を形成すると共に、開封把持片18の基部側を2mm〜5mmの細幅の溶着幅Wで開封溶着部19を形成し、下包装材13と溶着している。
すなわち、開封把持片18は左右方向帯状に形成され、上部側に開封溶着部19を備えつつ下方開放に遊離している。また、開封把持片18の左右端部は、図3に示すように端溶着部6L,6Rに溶着されることなく該部分も含めて全体を遊離して形成し、開封時に左右端部を下側から容易に把持できるように構成している。
また、下包装材13の下底面20から開封溶着部19までの高さH1は、図1、図7に示すように内包されるおにぎりRの高さXの略1/2の高さに形成している。なお、図7中において厳密には、開封溶着部19はおにぎりRの高さXの半分よりも下側に形成している。
更に、下包装材13の下底面20から開封把持片18の最下の下縁端21までの高さH2は、下包装材13の下底面20から開封溶着部19の下縁端22までの高さH1の1/2以内となるようにできるだけ下包装材13の下底面20に近い位置に形成している。なお、開封把持片18の高さH2は1/4以内に形成することが望ましい。
また、開封溶着部19は、剥離強度が0.1〜0.3kg/cmの範囲となるように溶着され、人手により容易に剥離できるように形成している。なお、剥離強度は溶着幅Wを細幅にすることだけでなく、包装材の材質や構造、溶着温度や溶着時間等の各種条件によっても調整することができる。
裏面溶着部8は、図2、図8に示すように、上包装材10の他方の下方開口端縁12と、下包装材13の他方の上方開口端縁15と、を外側に突出する合掌状に熱溶着して所定幅の帯状の裏面溶着片23を形成し、裏面溶着片23は下包装材13側に折曲して形成している。
なお、裏面溶着片23は、各端縁12,15を全て溶着して一体としてもよく、図8に示すように互いの端部側を溶着せず基端部24のみを溶着するように形成してもよい。
また、裏面溶着片23の左右端部は図3に示すように、開封把持片18と同様に端溶着部6L,6Rに溶着されることなく該部分も含めて全体を遊離して形成しているが、端溶着部6L,6Rに重合して溶着してもよい。また、裏面溶着部8の高さは開封部7と略同高さに形成している。
このように形成することで、図6、図9、図10に示すように、開封により遊離した剥離片9を裏面部4側に折曲した際には、剥離片9の基端部24となる裏面溶着部8の内側の溶着端部25を起点として剥離片9の先端部17が斜め下方に綺麗に癖付けされ、図7に示すように、おにぎりRの上部が全周に渡り略同高さで露出する。
従って、おにぎりRを食する際に剥離片9が邪魔にならず、しかも、表面部3側と裏面部4側の上・下包装材10,13の高さ違いを気にすることなくおにぎりRに齧りつくことができる。
また、上包装材10には図11、図12に示すように、裏面溶着部8の上包装材10側の上部に隣接して平行に帯状の補強溶着片31を配設して熱溶着により補強溶着部26を形成してもよい。補強溶着部26は、該位置の上包装材10にコシを生起させることができるので、開封時の剥離片9の折曲の際の癖付けを更に容易に行うことができる。
なお、補強溶着片31の材質は、おにぎり包装体1を構成する上・下包装材10,13
と同様の延伸ポリプロピレンを用いている。
ガゼット16L,16Rは、図1〜3に示すように、おにぎり包装体1の下底面20の両側を谷折り状に上方に向けて折込んで形成している。具体的には、略平坦な下底面20から左右端部のガゼット16L,16Rに向かうにつれて下底面20が徐々に前後幅を狭めつつ上方に傾斜する平面視三角形状の傾斜面27となっている。この傾斜面27の前後に位置する残りの折込み箇所は、下包装材13の表・裏の包装材と重なる三角形状の折重なり面28となる。
従って、おにぎり包装体1におにぎりRが収容された際には、おにぎりRの矩形状の底面Sがおにぎり包装体1の略平坦な下底面20に載置され、おにぎりRの左右の下底角部側に左右のガゼット16L,16Rが位置することになる。
また、上述したように左右の端溶着部6L,6Rは、人手RHによって剥離自在に形成していることで、図13、14に示すように露出したおにぎりRの上部を食した後、下包装材13の下部に残った端溶着部6L,6Rの一方、または両方を剥離することができる。すなわち、立体的に形成されたガゼット16L,16Rを平面的なシート状としておにぎりRの側部R1側を開放することができる。
従って、上部が食された後の下包装材13で略囲繞されたおにぎりRの下部であっても、開放されたガゼット16L,16R方向に位置するおにぎりRの側部R1側から容易に食することができる。
また、おにぎり包装体1には、上述したように品質表示ラベルL等を貼着してもよい。この場合、図15に示すように、開封把持片18の下縁端21から下包装材13の下底面20に跨るように貼着されなければ表面部3のいずれの箇所に添着しても良い。なお、図15に示した品質表示ラベルLには、内容物である「焼きおにぎり」の文字を付すことで表面部3の印刷表示を省略している。
また、図16に示すように、裏面部4においては裏面溶着部8を跨いで貼着しても良く、いずれの箇所に貼着しても良い。
なお、品質表示ラベルL等の貼着箇所は、開封把持片18の下縁端21や端溶着部6L,6Rに跨るように貼着されなければ良いため、下包装材13の下底面20や上包装材10の上面29を含めあらゆる箇所に添着しても良いことは言うまでもない。
また、品質表示ラベルL等の形状は、図中においては矩形状としているが、開封作業に支障がなければいかなる形状であってもよく、材質についても特に限定されるものではない。
以上説明したように本実施形態に係るおにぎり包装体1は構成されている。このように、断面視略逆U字状に湾曲させた矩形状の上包装材10の2つの下方開口端縁11,12と、断面視略U字状に湾曲させた矩形状の下包装材13の2つの上方開口端縁14,15と、を対峙させそれぞれ左右に渡り熱溶着して正面視矩形状の筒状に形成すると共に、上・下包装材10,13の一部によりそれぞれ構成された対向する表面部3と裏面部4の左右端部5L,5Rを上下に渡って剥離自在に熱溶着した端溶着部6L,6Rを形成して密閉した袋状とし、表面部3に現出した一方の下方開口端縁11と一方の上方開口端縁14との接続部を開封部7とし容易に剥離自在の開封溶着部19を備え、裏面部4に現出した他方の下方開口端縁12と他方の上方開口端縁15との接続部を裏面溶着部8とし、左右の下底角部にはガゼット16L,16Rを形成したことにより、開封部7を把持しながら開封溶着部19を剥離させつつ左右の端溶着部6L,6Rを剥離させて上包装材10を後方に移動させれば、内包するおにぎりRに負荷をかけることなく容易におにぎりRの一部を露出させることができる。
また、左右の下底角部にガゼット16L,16Rを備えることで、おにぎりRを内包したおにぎり包装体1を容易に起立させて載置することができる。
また、左右の端溶着部6L,6Rは全て剥離可能なので、おにぎりRの側部R1側を開放状態にでき、おにぎりRの下半部を食する際に上・下包装材10,13を気にせずに食することができる。
更に、開封時におにぎり包装体1の一部が別個に分離することはないので、おにぎりRを食する際にゴミ箱が近くにない環境、例えば、車中や屋外の場合であっても、一方の手LHでおにぎり包装体1の下半部に被覆されたおにぎりRを把持すればよく、他方の手でおにぎり包装体1から分離されたゴミ屑を把持する必要がないので食しやすい。
また、開封部7は、下包装材13の一方の上方開口端縁14の前面において上包装材10の一方の下方開口端縁11の先端部17を帯状に所定幅遊離させた開封把持片18を形成すると共に、開封把持片18の基部側に開封溶着部19を形成して下包装材13と溶着し、しかも、下包装材13の下底面20から開封把持片18の下縁端21までの高さH2を下包装材13の下底面20から開封溶着部19の下縁端22までの高さH1の1/2以内となるように形成したことにより、開封把持片18を下方から容易に把持できる程度の幅に形成でき、更に、開封把持片18の下縁端21を下包装材13の下底面20側の近傍に配設できるので、おにぎり包装体1に品質表示ラベルL等を貼着する際には、開封作業を阻害する開封把持片18の下縁端21や左右の端溶着部6L,6Rを跨ぐ貼着をしなくても、該箇所以外の表面部3と裏面部4の如何なる箇所にも貼着することができるため、貼着作業性の向上やおにぎり包装体1のデザインの自由度を広げることができる。
また、開封溶着部19は、2mm〜5mmの溶着幅Wで下包装材13と溶着したことにより、開封溶着部19の剥離力が弱まることで開封作業性を向上できると共に、開封把持片18の幅を広めに形成しやすくなり、同様に開封作業性の向上を図ることができる。
また、開封溶着部19と裏面溶着部8は略同高さに形成すると共に、内包されるおにぎりRの略1/2の高さに形成したことにより、開封部7を把持しながら開封溶着部19を剥離させつつ左右の端溶着部6L,6Rを剥離させて上包装材10を後方に移動させれば、内包するおにぎりRに負荷をかけることなく容易におにぎりRの略1/2の上半部を露出させて食することができる。
更に、後方に移動させた上包装材10は裏面溶着部8の位置まで開封されるので、開封された部分のおにぎりRは高さ方向で略均一に露出し、上・下包装材10,13を気にすることなく食することができる。
また、裏面溶着部8は、上包装材10の他方の下方開口端縁12と、下包装材13の他方の上方開口端縁15と、を外側に突出する合掌状に熱溶着して所定幅の裏面溶着片23を形成し、裏面溶着片23は下包装材13側に折曲して形成したことにより、裏面溶着部8の内側の溶着端部25が左右に渡り略直線的に段差30を形成するので、開封時に後方に移動させた上包装材10を、段差30を起点として下方側に綺麗に癖付けされて折曲することができるので、上包装材10の先端部17側を斜め下方に安定して位置させることができ、おにぎりRを食する際に上包装材10が邪魔にならず食しやすくなる。
また、裏面溶着部8の上包装材10側の上部に隣接して平行に補強溶着部26を形成したことにより、該位置の上包装材10にコシが生起することで、開封時に後方に移動させた上包装材10を、裏面溶着部8の内側の溶着端部25に形成された段差30を起点として折曲する際に、段差30の直前に生起させたコシにより、更に、綺麗に癖付けすることができるので、上包装材10の先端部17側を斜め下方に安定して位置させることができ、おにぎりRを食する際に上包装材10が邪魔にならず食しやすくなる。
以上、本発明の好ましい実施形態を説明したが、本発明は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
R おにぎり
H1 高さ(下底面から開封溶着部の下縁端までの)
H2 高さ(下底面から開封把持片の下縁端までの)
W 溶着幅
1 おにぎり包装体
2 包装袋
3 表面部
4 裏面部
5L 左端部
5R 右端部
6L 左端溶着部
6R 右端溶着部
7 開封部
8 裏面溶着部
10 上包装材
11 一方の下方開口端縁
12 他方の下方開口端縁
13 下包装材
14 一方の上方開口端縁
15 他方の上方開口端縁
16L 左側のガゼット
16R 右側のガゼット
17 先端部
18 開封把持片
19 開封溶着部
20 下底面
21 下縁端(開封把持片の)
22 下縁端(開封溶着部の)
23 裏面溶着片
26 補強溶着部

Claims (6)

  1. 包装袋内におにぎりを個装状態で封入可能なおにぎり包装体であって、
    断面視略逆U字状に湾曲させた矩形状の上包装材の2つの下方開口端縁と、断面視略U字状に湾曲させた矩形状の下包装材の2つの上方開口端縁と、を対峙させそれぞれ左右に渡り熱溶着して正面視矩形状の筒状に形成すると共に、
    前記上・下包装材の一部によりそれぞれ構成された対向する表面部と裏面部の左右端部を上下に渡って剥離自在に熱溶着した端溶着部を形成して密閉した袋状とし、
    前記表面部に現出した前記一方の下方開口端縁と前記一方の上方開口端縁との接続部を開封部とし容易に剥離自在の開封溶着部を備え、
    前記裏面部に現出した前記他方の下方開口端縁と前記他方の上方開口端縁との接続部を裏面溶着部とし、
    左右の下底角部にはガゼットを形成したことを特徴とするおにぎり包装体。
  2. 前記開封部は、前記下包装材の前記一方の上方開口端縁の前面において前記上包装材の前記一方の下方開口端縁の先端部を帯状に所定幅遊離させた開封把持片を形成すると共に前記開封把持片の基部側に前記開封溶着部を形成して前記下包装材と溶着し、しかも、前記下包装材の下底面から前記開封把持片の下縁端までの高さを前記下包装材の下底面から前記開封溶着部の下縁端までの高さの1/2以内となるように形成したことを特徴とする請求項1に記載のおにぎり包装体。
  3. 前記開封溶着部は、2mm〜5mmの溶着幅で前記下包装材と溶着したことを特徴とする請求項1または2に記載のおにぎり包装体。
  4. 前記開封溶着部と前記裏面溶着部は略同高さに形成すると共に、内包されるおにぎりの略1/2の高さに形成したことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のおにぎり包装体。
  5. 前記裏面溶着部は、前記上包装材の前記他方の下方開口端縁と、前記下包装材の前記他方の上方開口端縁と、を外側に突出する合掌状に熱溶着して所定幅の裏面溶着片を形成し、前記裏面溶着片は前記下包装材側に折曲して形成したことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のおにぎり包装体。
  6. 前記裏面溶着部の前記上包装材側の上部に隣接して平行に帯状の補強溶着部を形成したことを特徴とする請求項5に記載のおにぎり包装体。
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