JP3205873U - 包装袋及び包装群 - Google Patents
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Abstract
【課題】離型材を容易迅速に剥がすことができる包装袋を提供し、また、多数の離型材を一括して処分することができる包装袋群を提供する【解決手段】上方に開口部4を有する袋状の合成樹脂製の袋本体5と、袋本体5の開口部4から上方へ延出された封緘片6と、を備え、封緘片6を開口部4を閉じる方向に折り曲げて封緘片6を袋本体5に固定するための粘着剤層7を封緘片6に備え、粘着剤層7を覆うための離型材8を備え、離型材8は、粘着剤層7を覆う覆い部8Aと、覆い部8Aの下端で折り返されて上方へ延出される引っ張り部8Bと、を備え、引っ張り部8Bの上下方向における寸法を覆い部8Aの上下方向における寸法よりも長く設定し、かつ、引っ張り部8Bの上端部が封緘片6の上端から上方へ食み出している。【選択図】 図1
Description
本考案は、上方に開口部を有する袋状の合成樹脂製の袋本体と、該袋本体の開口部から上方へ延出された合成樹脂製の封緘片と、を備えた包装袋及び包装袋群に関する。
かかる包装袋は、袋状の合成樹脂製の袋本体と、袋本体の開口部から上方に延びる合成樹脂製の封緘片と、封緘片にそれの幅方向略全域に亘るように配置された粘着剤層と、粘着剤層の幅方向全域を覆うことができる離型材と、を備えている。このような包装袋に、商品を収容して包装する場合には、まず、商品を開口部を通して袋本体の内部に収容する。この収容後に、離型材を剥がしてから、封緘片を開口部を閉じる方向へ折り曲げる。折り曲げた封緘片の粘着剤層を袋本体に押し付けることで、袋本体に封緘片を粘着して袋本体を閉じることができる(例えば、特許文献1参照)。
上記構成の包装袋の粘着剤を覆う離型材は、粘着剤を覆うことができるように粘着剤よりも僅かに大きな寸法に構成されているため、商品を袋本体に収容して離型材を剥がす際に、離型材の端を指で掴み難い。しかも、離型材の端を指で掴んだ後に、幅方向(横方向)に長い寸法の離型材を幅方向(横方向)に引っ張りながら剥がす作業が手間のかかる煩わしい作業になり、改善の余地があった。
そこで、本考案は、かかる事情に鑑みてなされたもので、離型材を容易迅速に剥がすことができる包装袋を提供し、また、多数の離型材を一括して処分することができる包装袋群を提供することを課題とする。
本考案に係る包装袋は、上方に開口部を有する袋状の合成樹脂製の袋本体と、該袋本体の開口部から上方へ延出された合成樹脂製の封緘片と、を備え、前記封緘片を前記開口部を閉じる方向に折り曲げて該封緘片を前記袋本体に固定するための粘着剤層を該封緘片に備え、前記粘着剤層を覆うための合成樹脂製の離型材を備えている包装袋であって、前記離型材は、前記粘着剤層を覆う覆い部と、該覆い部の下端で折り返されて上方へ延出される引っ張り部と、を備え、前記引っ張り部の上下方向における寸法を前記覆い部の上下方向における寸法よりも長く設定し、かつ、該引っ張り部の上端部が前記封緘片の上端から上方へ食み出していることを特徴としている。
上記包装袋は、袋本体内に開口部を通して商品を収容して離型材を剥がしてから、封緘片を開口部を閉じる方向に折り曲げることで、封緘片の粘着剤層を袋本体に押し付けて、袋本体に封緘片を粘着して袋本体を閉じることができる。そして、前記離型材を剥がす際には、引っ張り部の上端部が封緘片の上端から上方へ食み出しているので、引っ張り部の上端部のみを指で掴んで直ちに上方へ引っ張ることができる。引っ張り部を上方へ引っ張ると、引っ張り力が覆い部を粘着剤層の表面と直交する方向に変換される。これにより、覆い部を粘着剤層から起き上がらせることで、覆い部を容易に剥がすことができる。一般的に、離型材の覆い部の上下方向の寸法が左右幅方向の寸法に比べて非常に短いため、短辺方向となる上方へ引っ張り部を引っ張って覆い部を剥がすことによって、剥がすために要する時間も短くできる。
また、本考案に係る包装袋は、前記覆い部の上下方向における寸法を前記粘着剤層の上下方向における寸法よりも長く設定していてもよい。
上記のように、覆い部を粘着剤層に粘着する際に多少位置ずれしても、覆い部を粘着剤層に確実に粘着することができる。
また、請求項1に記載の包装袋の複数を重ね合わせた状態で、該複数の包装袋の離型材の引っ張り部の延出端部同士が熱溶着された連結部を備えた包装袋群であってもよい。
上記のように、引っ張り部の延出端部同士が熱溶着された連結部を備えた包装袋群であれば、複数の包装袋の袋本体を順次引っ張って離型材を剥がしても、離型材が散らばることがなく、複数の離型材が連結部で連結された状態を維持することができる。よって、包装袋から剥がされて不要となった複数の離型材を一括して廃棄処分することができる。
以上の如く、本考案によれば、封緘片の上端から上方へ食み出している引っ張り部を備えているので、離型材を容易迅速に剥がすことができる包装袋を提供し、また、多数の離型材を一括して処分することができる包装袋群を提供することができる。
以下、本考案の包装袋の一実施形態について、図面に基づいて説明する。包装袋は、各種の合成樹脂フィルムから構成されている。
図1及び図2に示すように、包装袋1は、縦長の長方形状に構成され、表裏のフィルム2,3の上方に開口部4を有する袋状の合成樹脂製の袋本体5と、袋本体5の開口部4の縁から上方へ延出された封緘片6と、を備えている。そして、開口部4を通して袋本体5の内部へ商品を収容し、封緘片6で開口部4を閉じる。
包装袋1を構成する合成樹脂としては、ポリプロピレン系樹脂、ポリエチレン系樹脂等の各種の熱可塑性の透明又は光透過性の高い半透明な合成樹脂を用いることができる。
封緘片6は、裏側のフィルム3の上端から上方に延出され、横長の長方形状に構成されている。また、封緘片6の上端部の内面(表側のフィルム2側の面)には、封緘片6を開口部4を閉じる方向に折り曲げて封緘片6を表側のフィルム2の上端部の外面(裏側のフィルム3とは反対側の面)に固定するための粘着剤層7を備えている。この粘着剤層7は、ホットメルト粘着剤やコールドメルト粘着剤で構成され、所定の幅(図1では上下方向の大きさを幅としている)を有し、かつ、封緘片6の左右幅方向全域に亘って形成されている。従って、封緘片6の左右幅方向に長尺な粘着剤層7を形成している。また、粘着剤層7を覆うための離型材8を備えている。
離型材8は、包装袋1を構成する合成樹脂フィルムと同一のフィルムで構成されている。また、離型材8は、粘着剤層7を覆う覆い部8Aと、覆い部8Aの下端で折り返されて上方へ延出される引っ張り部8Bと、を備えている。前記引っ張り部8Bの上下方向における寸法を、覆い部8Aの上下方向における寸法よりも長く設定し、かつ、引っ張り部8Bの上端部が、封緘片6の上端から上方へ食み出している。具体的には、引っ張り部8Bの上下方向における寸法が、覆い部8Aの上下方向における寸法の2倍の寸法になっているが、どのような寸法に設定してもよい。
前記のように構成された包装袋1は、図3(a)の状態から、袋本体5内に開口部4を通して商品(図示せず)を収容する。次に、離型材8を剥がしてから(図3(b)参照)、封緘片6を開口部4を閉じる方向に折り曲げることで、封緘片6の粘着剤層7を袋本体に押し付けて、袋本体5の表側のフィルム2の外面に封緘片6を粘着して袋本体5の開口部4を閉じることができる(図3(c)参照)。そして、離型材8を剥がす際には、図4(a)に示すように、引っ張り部8Bの上端部が封緘片6の上端から上方へ食み出しているので、引っ張り部8Bの上端部のみを指で掴んで直ちに上方へ引っ張ることができる。図4(b)に示すように、引っ張り部8を上方へ引っ張ると、引っ張り力が覆い部8Aを粘着剤層7の表面と直交する方向に変換される。これにより、図4(c)に示すように、覆い部8Aを粘着剤層7から起き上がらせることで、覆い部8Aを容易に剥がすことができる。一般的に、離型材8の覆い部8Aの上下方向の寸法が左右幅方向の寸法に比べて非常に短いため、短辺方向となる上方へ引っ張り部8Bを引っ張って覆い部8Aを剥がすことによって、剥がすために要する時間も短くできる。
また、覆い部8Aの左右両端とこれに対応する引っ張り部8Bの左右両端とが熱溶着されている。このように覆い部8Aと引っ張り部8Bとが左右両端で一体化されていれば、粘着剤層7に覆い部8Aを接着する際に、覆い部8Aと引っ張り部8Bとが一体的に移動するので、覆い部8Aを粘着剤層7に迅速に位置決めすることができる。
また、前記覆い部8Aの上下方向における寸法を粘着剤層7の上下方向における寸法よりも長く設定している。これによって、覆い部8Aを粘着剤層7に粘着する際に多少位置ずれしても、覆い部8Aを粘着剤層7に確実に粘着することができる。
また、図5及び図6(a)に示すように、前記構成の包装袋1の複数(図6(a)では4枚)を重ね合わせた状態で、4枚の包装袋1の離型材8の引っ張り部8Bの延出端部同士が熱溶着された連結部8bを備えた包装袋群を構成してもよい。連結部8bは、引っ張り部8Bの左右方向に所定間隔を置いて5箇所に備えているが、1箇所又は5箇所以外の複数箇所に備えてもよい。また、連結部8bの断面形状が円形になっているが、左右に長い長方形であってもよい。このように、4枚の引っ張り部8Bの延出端部同士が熱溶着された連結部8bで連結されているので、複数の袋本体5を順次引っ張って離型材8を剥がしても、離型材8が散らばることがなく、4枚の離型材8が連結部8bで連結された状態を維持することができる(図6(b)参照)。よって、袋本体5から剥がされて不要となった4枚の離型材8を一括して廃棄処分することができる。
尚、本考案は、前記実施形態に限定されるものではなく、本考案の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
前記実施形態では、縦長の包装袋1を示したが、横長の包装袋であってもよいし、正方形状の包装袋であってもよく、袋の形状は、これら以外の形状に自由に変更することができる。
また、前記実施形態では、離型材8の左右寸法を封緘片6の左右寸法と同一寸法にしたが、封緘片6の左右寸法よりも大きくする、あるいは小さくしてもよい。
また、前記実施形態では、封緘片6を裏側のフィルム3の上端から上方へ延出したが、表側のフィルム2の上端から上方へ延出してもよい。
また、前記実施形態では、袋本体5を表裏のフィルム2,3のみで構成したが、表裏のフィルム2,3の左右方向両側縁に折り畳み可能なマチを備えたガゼットタイプの袋本体に構成してもよい。
1…包装袋、2…表側のフィルム、3…裏側のフィルム、4…開口部、5…袋本体、6…封緘片、7…粘着剤層、8…離型材、8A…覆い部、8B…引っ張り部、8b…連結部
Claims (3)
- 上方に開口部を有する袋状の合成樹脂製の袋本体と、該袋本体の開口部から上方へ延出された合成樹脂製の封緘片と、を備え、
前記封緘片を前記開口部を閉じる方向に折り曲げて該封緘片を前記袋本体に固定するための粘着剤層を該封緘片に備え、前記粘着剤層を覆うための合成樹脂製の離型材を備えている包装袋であって、
前記離型材は、前記粘着剤層を覆う覆い部と、該覆い部の下端で折り返されて上方へ延出される引っ張り部と、を備え、前記引っ張り部の上下方向における寸法を前記覆い部の上下方向における寸法よりも長く設定し、かつ、該引っ張り部の上端部が前記封緘片の上端から上方へ食み出していることを特徴とする包装袋。 - 前記覆い部の上下方向における寸法を前記粘着剤層の上下方向における寸法よりも長く設定していることを特徴とする請求項1に記載の包装袋。
- 請求項1に記載の包装袋の複数を重ね合わせた状態で、該複数の包装袋の離型材の引っ張り部の延出端部同士が熱溶着された連結部を備えた包装袋群。
Priority Applications (1)
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JP2016002613U JP3205873U (ja) | 2016-06-07 | 2016-06-07 | 包装袋及び包装群 |
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Publications (1)
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2016
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