JP2009023732A - 特に液体、粘体、糊体、粒体または粉体製品のための、直立型の開閉容易な可撓性材料製のパッケージ - Google Patents

Abstract

【課題】開閉容易な直立型のパッケージを提供する。
【解決手段】可撓性材料製のパッケージ１は、向かい合う２つの側壁３が立ち上がるように、その周囲に連結された支持底部２を有している。パッケージ１は、側壁３の上部蓋３０に外周部が連結した上壁１０７と、側壁３の上部蓋３０に連結された上壁１０７の周囲の少なくとも１部に剥離可能な封止部１０・１１０とを、さらに備えている。封止部１０・１１０は、製品を取り出すための開口部２００を形成するために、開封されるようになっている。上壁７・１０７上には、ユーザーが把持して引き上げるのに適した把持舌部７３・１７３が設けられており、製品を取り出すための開口部２００を形成するために、封止部１０・１１０を切り離すようになっている。
【選択図】図１２

Description

本発明は、可撓性材料により形成された、液体、粘体、糊体、粒体または粉体製品を収容するためのパッケージに関する。

単層の、または多層の可撓性材料（例えばポリエチレン）により形成された型のパッケージは、当該技術分野において知られており、通常、２重の膜を一連に折り重ねて密封することによって得られる。このような可撓性材料は、一方または両方の外側表面が熱融着可能になっている。

これらのパッケージは、製品で満たされたときに自己支持する直立型パッケージとしても知られており、通常、補強された支持底面および上部端の２つの折り蓋を有し、これらが互いに熱融着されている。

実用性および市場経済の理由から、液体のための直立型パッケージが、例えば衛生分野において、液体石鹸、シャンプー、泡入浴剤およびこれらと同様の製品を収容するために、ますます追及されている。
ＵＳ特許３，０３６，７５６号 ＵＳ特許３，７３８，５６６号

しかしながら、上述した直立型パッケージには、開封の観点からいくつかの欠点がある。事実、パッケージの熱融着された上部の折り蓋は切り離すのが困難であり、ユーザーは一般に、パッケージを開けるために、これらをはさみで切り離さなければならない。

ＵＳ特許３，０３６，７５６号には、上部が閉じた管状のシートにより形成された容器が記載されている。当該容器は、上部封止フランジと容器の側壁の一部まで伸延する側部封止フランジとを有している。側部封止フランジを握って引っ張ることによって、上部封止フランジを開くことができる。

ＵＳ特許３，７３８，５６６号には、特にタバコのための可撓性パッケージが記載されている。この可撓性パッケージは、長方形の平坦な袋と、開閉要素とを有している。開閉要素は蓋形状であり、袋の上端部を覆うように取り付けられることにより、その狭く僅かな部分が袋の側部の上端と重なりあっている。袋は、蓋の上部を引っ張って、上述した側部の重なり合う端部の封止部分を開くことによって、開封することが可能である。

本発明の目的は、パッケージの上部の蓋を除去または切り離すために、はさみや他の道具の使用を必要とせずに、簡単に開封することが可能なシステムを有し、さらに材料の伸縮作用により再度簡単に閉じることが可能な、直立型のパッケージを提供することによって、上述した欠点を克服することにある。

本発明の他の目的は、ユーザーにとって実用的であり、パッケージの内容物に応じて適切に開封することが可能なパッケージを提供することにある。

本発明の他の目的は、様々な型の製品を収容するのに適していると同時に、製造するのが容易かつ安価である、多用途のパッケージを提供することにある。

本発明に係るパッケージによれば、パッケージの上部の蓋を除去または切り離すために、はさみや他の道具の使用を必要とせずに、簡単に開封することが可能である。

これらの目的は、独立請求項１の特徴を有する本発明のパッケージによって達成される。

本発明の有利な実施形態を従属請求項に記載した。

本発明において、液体、粘体、糊体、粒体、または粉体製品を収容するための可撓性材料製のパッケージは、２つの対面する側壁が立ち上がるように周囲に連結された支持底部を有しており、当該２つの側壁はその側端部に沿って互いに連結されている。本発明によれば、パッケージを特注生産するため、または握りやすくするために適した形状にすることが可能である。本発明において、各側壁は、折り目において連結された上部蓋を有している。パッケージは、さらに、１．上述した側壁の上部蓋の周辺に連結された上壁と、２．上壁の周囲の少なくとも一部に、上述した側壁の上部蓋に連結された、剥離可能な封止部とを有している。

剥離可能な封止部は、製品を取り出すための開口を形成するために、開封されるようになっている。

製品を取り出すための上述した開口を形成するために、剥離可能な封止部を切り離す目的で、ユーザーが把持して引き起こすのに適した把持手段を、上壁の上に備えている。

ユーザーによって、単純で容易にかつ迅速に開封可能である点において、本発明によるパッケージの利点は明白である。

本発明のさらなる特徴は、図面に示された以下の詳細な実施形態によって明白になるだろう。以下の詳細な実施形態は、単に例として参照し、それゆえに本発明はこれらの実施形態に限定されない。

図（ここでは特に図１）を参照すると、本発明に係るパッケージは、参照符号１と共に全体像が示されている。本発明に係るパッケージは、液体、粘体または糊体、粉体あるいは粒体製品のためのパッケージであり、直立型のパッケージである。そして、本発明に係るパッケージは、少なくとも１つの表面が熱融着可能である１つ以上の層により構成される可撓性材料により形成されている。特に、本発明に係るパッケージは、飲料、コーヒー等のような食糧製品と同様に、シャンプー、液体洗剤、泡入浴剤、洗剤等のような個人衛生製品を収容するために用いることができる。

パッケージ１は、支持底部２、および向かい合う２つの側壁３を有しており、側壁３はそれぞれ対応する支持底部２の外周の半分に封止され、封止部４を形成している。そして、側壁３は、それぞれの側端部５において互いに接着されている。各側壁３は、水平な折り目（第１の折り目）３１を有しており、折り目３１において上部蓋３０が定義される。

パッケージの支持底部２の拡張を可能にするために、支持底部２のそれぞれの封止部４は、２箇所の傾斜部６のそれぞれによって、側端部５に連結されている。パッケージ１は、それゆえに、上向きに先細った形状のように構成されており、製品で満たした後にこの上部を閉じることが可能である。

図２〜６は、本発明の第１の実施形態を示している。第１の実施形態において、パッケージ１は、上壁７を有しており、上壁７は、側壁３の上部蓋３０上に配置されるようになっている。

図３に示すように、上壁７は、長方形の素材７０から得られる。この長方形の素材７０は、長手の中央折り目７１を有しており、中央折り目７１はこれに平行な２つの折り目７４の間に位置している。折り目７４は、２つの長手の半分の中央蓋（中央の蓋）７２と２つの側板（板）７５とを定義する。２つの半分の中央蓋７２は、Ｕ型に折り畳まれて互いに重ね合わされ、熱融着部８（図６）によって互いに熱融着されている。これにより、二重の中央蓋７２が一体となり、側板７５に関して立ち上がるようになる。図４に示すように、二重の中央蓋７２は、その端部に、ユーザーによって把持されるのに適した、大きい表面を有する把持舌部（把持手段）７３を形成するために、中間部が切り取られている。

変形例においては、上壁７は、単一の素材からではなく、２つの長方形の半素材から得ることが可能であり、それぞれ側板７５および中央蓋７２を含む。２つの半素材は、図６Ａに示すように、熱融着部８に沿って、それぞれの中央蓋７２を熱融着することによって互いに組み合わされる。

図４に示すように、形成された上壁７は、その外周の封止部９および１０に沿って、側壁３の上部蓋３０の端部に熱融着される。上壁７のより短い側に沿って熱融着された２つの封止部１０の少なくとも１つは、剥離できるように熱融着される必要がある。これにより、ユーザーが手動で簡単に開くことができる。この目的で、剥離可能に熱融着することができるように、上壁７は側壁３とは異なる材料により形成されている。

例えば、側壁３をポリエチレン（ＰＥ）により形成する一方で、上壁７を剥離可能なポリエチレンにより形成することができる。上壁７が側壁３と同じ熱融着可能な材料により形成されている場合は、熱融着により形成する代わりに、剥離可能な接着剤またはワニスを用いることができることは明白である。

上壁７を側壁３の上部蓋３０に取り付けた後、上部蓋３０は、その折り目３１に沿って上方向に折り曲げられて、上壁７と共に本のように閉じられ、上壁７の中央の立ち上がった中央蓋７２の端部をこれらの内側に囲い込む。

特に図２および３に示すように、上壁７の２つの側板７５には孔部１１が開けられていることに注意すべきである。それゆえに、図５および６に示すように、上壁７の側板７５の一方の上に他方が位置しているとき、上壁７の上端部は、上部蓋３０の側端部から一定の距離の孔部１１において熱融着されている。一方、側壁３の上部蓋３０の側端部に近い上部壁７部分は、熱融着せずに残し、把持し易くなっている。このように、図１に示すようなパッケージ１を市場に出す準備が整う。

特定の封止手段は、パッケージに圧力が加わるときでさえ、剥離可能な封止部の不本意な切り離しを回避する。剥離可能な封止部は、上部蓋３０間を保護し、起こり得る異物の混入を明らかにする。

本発明に係るパッケージの第２の実施形態を図７〜１０を参照して示す。上述した要素と同様の要素または対応する要素は、同じ参照符号で示し、詳細は説明しない。

第２の実施形態においては、側壁３とは別に上壁７を形成する代わりに、上壁１０７を側壁３から直接得た。

図７に示すように、第２の実施形態におけるパッケージの側壁３は、上部蓋３０に渡って連続して形成されている。すなわち、各側壁３の上部蓋３０は折り目（第２の折り目）３５から始まる封止のための側板（板）１７５につながっている。側板１７５は、第１の実施形態の上壁７の側板７５と同様の表面領域を有している。

各側板１７５の端部と上端部の中央蓋（中央の蓋、端部の蓋）１７２とは、それゆえに、折り目（第３の折り目）１７４において連結されている。２つの中央蓋１７２は、二重の中央蓋１７２を得るために、共にもたらされ、熱融着部８（図１０）によって、互いに熱融着される。そして、二重の中央蓋１７２の中間を切り取って、その両端に２つの把持舌部１７３を形成する。

ここで、図８に示すように、二重の中央蓋１７２はより低い位置に形成されており、側板１７５および上部蓋３０は、中間の折り目３５にそって折り畳まれ、側壁３に対して大体直角に配置される。側板１７５および熱融着された中央蓋１７２は、第１の実施形態の上壁７と全く同様に、長方形の上壁１０７により形成されている。熱融着された封止部９のそれぞれの辺は、上述した実施形態と同様の構成を有するように、折り目３５に沿って、すなわち、上壁１０７の長手側に沿って形成することが可能である。しかしながら、上部蓋３０が側壁３の延長であるため、この場合、熱融着された封止部９は、取り除いてもよい。

一方、上壁１０７の短い方の側の端部において、上部蓋３０と側板１７５との間には、剥離可能に封止するために、剥離可能な接着剤またはワニスが塗布された封止部１１０が形成されている。実際に、全ての側壁がポリエチレンにより形成されている場合、不変的に剥離できない封止を引き起こすので、上壁１０７の短い側においては、ポリエチレン同士を直接熱融着することはできない。

最後に、図９および１０に示すように、上部蓋３０と側板１７５とを本のように閉じて、これにより、把持舌部１７３と共に中央蓋１７２を内側に囲い込む。この場合、また、第１の実施形態において説明したように、熱融着に使用される孔部１１が、上壁１０７の側板１７５に開けられる。最終的に、図１に示すような、本発明の第１の実施形態に係る完成したパッケージ１が得られる。

パッケージ１を開くために、ユーザーは、側板７５および１７５上に配置された２つの上部蓋３０を把持し、これらを互いに引き離す方向に引っ張ることにより、図１１に示すように、孔部１１における熱融着が破られる。それから、図１２に示すように、ユーザーは、把持舌部７３および１７３を把持し、これを引上げる。これにより剥離可能に封止された封止部１０および１１０が破れ、製品を取り出すのに適した開口部２００が形成される。

もちろん、パッケージが収容する製品に依存するが、上述した開口部２００の大きさは、上部蓋３０の端部、すなわち上述した剥離可能に封止された封止部１０および１１０の長さを変化させることによって、調節することができる。

さらに、剥離可能に封止された封止部１０および１１０を、繰り返し開け閉め可能なように開口部２００を形成するように、考慮しなければならない。適切な可撓性を有する適切な材料の使用は、適切に再封止するための決め手になる。この方法において、パッケージ１の内容物を部分的に消費した場合、開口部２００を再び閉じることが可能であり、パッケージの中に残る製品を保護することができる。

上述した本発明が提案する解決策の利点は明白である。上述の説明および記載に制限されるべきではないが、もっぱらクレームの内容を考慮する。

本発明に係るパッケージの全体を示し、閉じて直立した状態を示す不等角投影図である。 図１に示すパッケージの上部を示す不等角投影図と、本発明の第１の実施形態における閉じた状態の上部壁の分解図である。 閉じた状態の上部壁の組み立て前の平面図である。 図２に示す上部壁が組み立てられた、容器の上部の不等角投影図である。 本発明の第１の実施形態に係るパッケージの、閉じた状態の上部の不等角投影図である。 図５に示すＶＩ−ＶＩ部分に垂直な平面で切断したときの断面図である。 上部壁が２つの部分から形成されている、本発明の第１の実施形態の変形例を示す、図６と同様の断面図である。 本発明の第２の実施形態に係るパッケージの上部の、組立の第１段階における不等角投影図である。 図７に示すパッケージの上部の、組立の第２段階における不等角投影図である。 本発明の第２の実施形態に係るパッケージの閉じられた上部の不等角投影図である。 図９に示すＸ−Ｘ部分に垂直な平面で切断したときの断面図である。 本発明のパッケージを開封するときの１段階を示す、上部の透視図である。 本発明のパッケージを開封するときの図１１に示す段階と一連の段階を示す、上部の透視図である。

符号の説明

１ パッケージ
２ 支持底部
３ 側壁
５ 側端部
７，１０７ 上壁
１０，１１０ 封止部
３０ 上部蓋
３１ 折り目（第１の折り目）
３５ 折り目（第２の折り目）
７２ 中央蓋（中央の蓋）
７３，１７３ 把持舌部（把持手段）
７５，１７５ 側板（板）
１７２ 中央蓋（中央の蓋、端部の蓋）
１７４ 折り目（第３の折り目）

Claims (9)

1. 液体、粘体、糊体、粒体または粉体製品を収容するための、可撓性材料により形成された直立型のパッケージ（１）であって、向かい合う２つの側壁（３）が立ち上がるようにその周囲に連結された支持底部（２）を有し、上記２つの側壁（３）は、互いの側端部（５）に沿って連結されており、かつ、それぞれ、第１の折り目（３１）において連結された上部蓋（３０）を有しており、
   上記側壁の上記上部蓋（３０）に外周部分が連結された、略長方形状の上壁（７，１０７）と、
   上記上壁の短い方の２つの側部の少なくとも一方に形成され、上記上壁の短い方の２つの側部の少なくとも一方において、製品を取り出すための開口部（２００）を形成するために開かれるようになっている、剥離可能な封止部（１０，１１０）と、
   上記剥離可能な封止部（１０，１１０）を切り離し、製品を取り出すための上記開口部（２００）を形成するために、ユーザーによって把持されて引き上げられる、上記上壁（７，１０７）の上の把持手段（７３，１７３）とを備えていることを特徴とするパッケージ（１）。
2. 上記剥離可能な封止部（１０，１１０）は、パッケージ内に収容された製品の継続的な使用が可能なように、何度も開閉可能になっていることを特徴とする請求項１に記載のパッケージ（１）。
3. 上記上壁（７）は、上記側壁（３）とは異なる材料により形成されており、上記上壁（７）と上記側壁の上記上部蓋（３０）との間の剥離可能な上記封止部（１０）は、異なる材料間の熱融着によって得られたものであることを特徴とする請求項１または２に記載のパッケージ（１）。
4. 上記上壁（１０７）は、上記側壁（３）と同一の材料により形成されており、上記上壁（１０７）と上記側壁の上記上部蓋（３０）との間の上記剥離可能な封止部（１１０）は、剥離可能な接着剤またはワニスを介在させることによって得られたものであることを特徴とする請求項１または２に記載のパッケージ（１）。
5. 上記上壁（７，１０７）は、
   対応する上記側壁の上記上部蓋（３０）の上に重なる２つの板（７５，１７５）と、
   上記２つの板の間に位置し、その上に上記把持手段（７３，１７３）を有する中央の蓋（７２，１７２）とを備えていることを特徴とする請求項１〜４のいずれか１項に記載のパッケージ（１）。
6. 上記把持手段（７３，１７３）は、上記中央の蓋（７２，１７２）の端部に位置する２つの舌部であることを特徴とする請求項５に記載のパッケージ（１）。
7. 上記上壁（７）は、上記側壁（３）とは分離した、少なくとも１つの素材（７）から形成されたものであることを特徴とする請求項１〜６のいずれか１項に記載のパッケージ（１）。
8. 上記上壁（１０７）は、上記側壁の拡張部分によって形成されており、
   上記側壁のそれぞれの上記上部蓋（３０）に第２の折り目（３５）において連結された板（１７５）と、
   それぞれの上記板（１７５）に第３の折り目（１７４）において連結された端部の蓋（１７２）とを備え、
   上記２つの端部の蓋（１７２）を互いに熱融着することによって、上記把持手段（１７３）が形成されていることを特徴とする請求項１〜６のいずれか１項に記載のパッケージ（１）。
9. 上記上壁（７，１０７）に連結された上記側壁の上記上部蓋（３０）は、互いに重ね合わされ、上記上壁（７，１０７）に開けられた孔部（１１）において熱融着されることによって連結し、上記上部蓋で上記把持手段（７３，１７３）を包み込むようになっていることを特徴とする請求項１〜８のいずれか１項に記載のパッケージ（１）。

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