JP3130701U - 商品包装ネット袋 - Google Patents

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Abstract

【課題】商品の包装に際して離型フィルムなどの廃棄物が発生せず、簡単な工程で容易に製造することができ、商品収納部の開口、封口を反復して行うことができる使い勝手のよい商品包装ネット袋を提供する。
【解決手段】ネット製平袋からなる商品収納部、商品収納部の裏面の上縁に溶着されたプラスチックフィルムからなる封口片及び商品収納部の表面の上縁に溶着されたプラスチックフィルムからなる受片を有し、該封口片を上方に展張したとき、封口片の上縁から順に離型剤層と粘着剤層が設けられ、商品を収納する前には、封口片が離型剤層と粘着剤層の間で折り返されて離型剤層と粘着剤層が重なり合って粘着し、商品を収納した後は、封口片の離型剤層と粘着剤層の間の折り返しが開かれ、封口片が粘着剤層と商品収納部の上縁の間で折り返されて粘着剤層と受片が重なり合って粘着して商品収納部が封口されてなることを特徴とする商品包装ネット袋。
【選択図】図1

Description

本考案は、商品包装ネット袋に関する。さらに詳しくは、本考案は、商品の包装に際して離型フィルムなどの廃棄物が発生せず、簡単な工程で容易に製造することができ、商品収納部の開口、封口を反復して行うことができる使い勝手のよい商品包装ネット袋に関する。
鮮度を維持するために通気性を有する状態で包装し、店頭で販売されるオクラ、枝豆などは、ネット袋に入れて販売されている。ネット袋は、延伸強化されたポリオレフィン繊維などを網目状に交差させ、熱融着させたネットシートから作製された長方形の平袋が多い。ネット袋に収納された商品は、一度に全量が消費し尽くされるとは限らず、ネット袋から必要な量だけが取り出されて使用される場合がある。このような場合には、商品包装ネット袋の商品収納部の開口、封口を反復して行い得ることが好ましい。また、ネット袋に商品を収納する際には、商品収納部の封口を簡単な作業で行い得ることが好ましい。このために、商品包装部の開口部に粘着剤層を有する封口片を設け、粘着剤層を利用して開口、封口が反復可能とした商品包装ネット袋が開発されている。
例えば、生産者は商品を袋内に収納したのち容易に袋を閉じることができ、消費者は袋を破ることなく商品を取り出すことができ、さらに商品を少量ずつ消費する場合は、商品取出口を反復して開閉することができる包装用ネット袋として、ヘッダー部が、収納部の裏面のネットシートの上部に融着により延設された舌片フィルムと、収納部の表面のネットシートの上部に融着により付設された受けフィルムとからなり、舌片フィルム又は受けフィルムのいずれかに袋体の幅方向に離型フィルムに覆われた粘着剤層が設けられ、離型フィルムを剥がして舌片フィルムを折り返すことにより、舌片フィルムと受けフィルムが粘着剤層により固着される包装用ネット袋が提案されている(特許文献1)。しかし、この包装用ネット袋は、商品収納部を封口するときに粘着剤層を覆う離型フィルムを剥がす必要があり、剥がされた離型フィルムが廃棄物となるのみならず、離型フィルムは小さく、軽量であるために、誤って商品に混入し、商品とともに包装されてしまうという事故につながりやすい。
特開2006−1589号公報
本考案は、商品の包装に際して離型フィルムなどの廃棄物が発生せず、簡単な工程で容易に製造することができ、商品収納部の開口、封口を反復して行うことができる使い勝手のよい商品包装ネット袋を提供することを目的としてなされたものである。
本考案者は、上記の課題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、商品包装ネット袋の商品収納部の上縁の表面と裏面に受片と封口片を設け、封口片に設けられた離型剤層と粘着剤層を封口片を折り返すことにより重ね合わせ、商品包装ネット袋の商品収納部を封口する際には、封口片の折り返しを開いて粘着剤層を露出させ、該粘着剤層を受片と粘着させることにより、商品収納部の封口に際して離型フィルムなどの廃棄物が発生せず、商品収納部の開口、封口を反復して行うことが可能となることを見いだし、この知見に基づいて本考案を完成するに至った。
すなわち、本考案は、
(1)両側縁においてサイドシールされたネット製平袋からなる商品収納部、商品収納部の裏面の上縁に溶着されたプラスチックフィルムからなる封口片及び商品収納部の表面の上縁に溶着されたプラスチックフィルムからなる受片を有し、該封口片を上方に展張したとき、封口片の上縁から順に、封口片の上縁と平行に離型剤層と粘着剤層が設けられ、商品を収納する前には、封口片が離型剤層と粘着剤層の間で折り返されて離型剤層と粘着剤層が重なり合って粘着し、商品を収納した後は、封口片の離型剤層と粘着剤層の間の折り返しが開かれ、封口片が粘着剤層と商品収納部の上縁の間で折り返されて粘着剤層と受片が重なり合って粘着して商品収納部が封口され、封口片の粘着剤層と受片を反復して剥離、粘着することにより、商品収納部の開口、封口を反復し得ることを特徴とする商品包装ネット袋、
(2)(A)長尺のプラスチックフィルムの一方の封口片側の側縁から順に離型剤層及び粘着剤層を形成する工程、(B)該長尺のプラスチックフィルムを離型剤層と粘着剤層の間で折り返し、離型剤層と粘着剤層を重ね合わせて粘着させる工程、(C)長尺のネットシートの一方の側縁と上記のプラスチックフィルムの離型剤層が形成されていない他方の側縁を重ね合わせて、両側縁を溶着する工程、(D)該長尺のネットシートの他方の側縁に上記の粘着剤層より幅の広いプラスチックテープを溶着する工程、(E)該長尺のネットシートを中央で折り返して、長尺のネットシートの両側縁を重ね合わせる工程、及び、(F)中央で折り返された長尺のネットシートを袋幅ごとに溶断する工程により製造されてなることを特徴とする(1)記載の商品包装ネット袋、及び、
(3)(A)長尺のプラスチックフィルムの一方の封口片側の側縁に離型剤層及びその上に粘着剤層を重ねて形成する工程、(B)該長尺のプラスチックフィルムの離型剤層及び粘着剤層の重ね合わせ部分の側縁を180度反転折り返すことによって、前記側縁に形成した剥離剤層上の粘着剤層を封口片フィルムに接着させる工程、(C)長尺のネットシートの一方の側縁と上記のプラスチックフィルムの離型剤層が形成されていない他方の側縁を重ね合わせて、両側縁を溶着する工程、(D)該長尺のネットシートの他方の側縁に上記の粘着剤層より幅の広いプラスチックテープを溶着する工程、(E)該長尺のネットシートを中央で折り返して、長尺のネットシートの両側縁を重ね合わせる工程、及び、(F)中央で折り返された長尺のネットシートを袋幅ごとに溶断する工程により製造されてなることを特徴とする(1)記載の商品包装ネット袋、
を提供するものである。
本考案の商品包装ネット袋は、商品の包装に際して離型フィルムなどの廃棄物が発生せず、商品収納部の開口、封口を反復して行うことができるので、商品の生産者にとっても、消費者にとっても使い勝手がよい。本考案の商品包装ネット袋は、簡単な工程で容易に製造することができる。
本考案の商品包装ネット袋は、両側縁においてサイドシールされたネット製平袋からなる商品収納部、商品収納部の裏面の上縁に溶着されたプラスチックフィルムからなる封口片及び商品収納部の表面の上縁に溶着されたプラスチックフィルムからなる受片を有し、該封口片を上方に展張したとき、封口片の上縁から順に、封口片の上縁と平行に離型剤層と粘着剤層が設けられ、商品を収納する前には、封口片が離型剤層と粘着剤層の間で折り返されて離型剤層と粘着剤層が重なり合って粘着し、商品を収納した後は、封口片の離型剤層と粘着剤層の間の折り返しが開かれ、封口片が粘着剤層と商品収納部の上縁の間で折り返されて粘着剤層と受片が重なり合って粘着して商品収納部が封口され、封口片の粘着剤層と受片を反復して剥離、粘着することにより、商品収納部の開口、封口を反復し得る商品包装ネット袋である。
図1は、本考案の商品包装ネット袋の一態様の平面図及び切断部端面図である。本態様の商品包装ネット袋は、両側縁1、1においてサイドシールされたネット製平袋からなる商品収納部2、商品収納部の裏面の上縁に溶着されたプラスチックフィルムからなる封口片3及び商品収納部の表面の上縁に溶着されたプラスチックフィルムからなる受片4を有する。図1の(b)は、封口片を上方に展張したときの状態を示す。封口片を上方に展張すると、封口片の上縁から順に、封口片の上縁と平行に離型剤層5と粘着剤層6が設けられている。図1の(c)は、商品を収納する前の状態を示す。本考案の商品包装ネット袋は、製品としてこの状態で製造され、出荷、販売される。商品を収納する前には、封口片が離型剤層5と粘着剤層6の間で折り返されて、離型剤層と粘着剤層が重なり合って粘着している。したがって、粘着剤層はこの状態で外部の汚れから保護され、粘着剤層を外部の汚れから保護するための離型フィルムで覆う必要がなく、商品の収納に際して離型フィルムが廃棄物として発生することがない。
図1の(d)は、商品を収納した後の状態を示す。ただし、簡略化するために、収納された商品は図示していない。商品を収納した後は、封口片の離型剤層と粘着剤層の間の折り返しを開き、封口片を粘着剤層と商品収納部の上縁の間で折り返して粘着剤層6と受片4が重なり合って状態で粘着して商品収納部2を封口する。商品包装ネット袋へのオクラなどの商品の収納は、手作業で行われる場合が多いので、封口片の離型剤層と粘着剤層の間の折り返しを開き、封口片を粘着剤層と商品収納部の上縁の間で折り返して粘着剤層と受片を重ね合わせて粘着させる動作は、一連の作業の流れの中で円滑に行うことができ、ヒートシーラーなどを用いて開口部をシールする場合に比べて合理的に作業を進めることができる。封口片の粘着剤層6と受片4は、反復して剥離、粘着することができるので、商品を購入した消費者は、袋を破ることなく商品収納部から商品を取り出すことができ、さらに、商品を少しずつ取り出すときは、商品を取り出すたびに商品収納部の開口、封口を繰り返して行うことができる。
本考案の商品包装ネット袋は、両側縁1、1のサイドシールがヒートシールにより形成され、その幅が2mm以上であることが好ましく、4mm以上であることがより好ましい。サイドシールの幅が2mm未満であると、シール部分で破袋を生ずるおそれがある。ヒートシールは、ネットシートの繊維が押しつぶされて扁平になるまで強く行うことが好ましい。商品収納部の上縁部では、表裏2枚のネットシートが封口片フィルムと受片フィルムに挟まれ、ネットシートの網目を通して封口片フィルムと受片フィルムも融着されるので、ヒートシールは丈夫であり、開口部は繰り返される開口と封口に耐える強度を有する。商品収納部では、表面のネットシートと裏面のネットシートの2枚がヒートシールされる。
本考案の商品包装ネット袋は、封口片に不透明のプラスチックフィルムを用い、あるいは、封口片のプラスチックフィルムにベタ印刷を施し、その上に、商品名、生産者名、調理法方、賞味期限、バーコードなどを印刷又は印字して、ヘッダーとしての機能を兼ねさせることができる。
本考案の商品包装ネット袋を構成するネットシートの材質に特に制限はなく、例えば、低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、線状低密度ポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフィン、ナイロン6、ナイロン66などのポリアミド、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレートなどのポリエステルなどを挙げることができる。本考案の商品包装ネット袋に用いるフィルムの材質に特に制限はなく、例えば、低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、線状低密度ポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフィン、ナイロン6、ナイロン66などのポリアミド、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレートなどのポリエステルなどを挙げることができる。本考案において、商品収納部を構成するネットシートと封口片及び受片を構成するフィルムは同種の材質であることが好ましい。ネットシートとフィルムに同種の材質を用いることにより、融着により高い強度を得ることができる。例えば、ポリエチレンのネットシートを用い、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレートなどのフィルムを用いるときは、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレートなどとポリエチレンとのラミネートフィルムを用いて、ラミネートフィルムのポリエチレン面でポリエチレンのネットシートと融着することが好ましい。
本考案の商品包装ネット袋は、(A)長尺のプラスチックフィルムの一方の側縁から順に離型剤層及び粘着剤層を形成する工程、(B)該長尺のプラスチックフィルムを離型剤層と粘着剤層の間で折り返し、離型剤層と粘着剤層を重ね合わせて粘着させる工程、(C)長尺のネットシートの一方の側縁と上記のプラスチックフィルムの離型剤層が形成されていない他方の側縁を重ね合わせ、溶着する工程、(D)該長尺のネットシートの他方の側縁に上記の粘着剤層より幅の広いプラスチックテープを溶着する工程、(E)該長尺のネットシートを中央で折り返して、長尺のネットシートの両側縁を重ね合わせる工程、及び、(F)中央で折り返された長尺のネットシートを袋幅ごとに溶断する工程により製造することができる。
(A)工程においては、封口片と等しい幅を有する長尺のプラスチックフィルムの一方の側縁から順に、離型剤層及び粘着剤層を形成する。離型剤層は、例えば、長鎖アルキル基変性シリコーンオイル、カルボキシル基変性シリコーンオイル、メルカプト基変性シリコーンオイル、ポリエーテル変性シリコーンオイルなどの溶液又はエマルジョンを縞状に塗布し、乾燥することにより、形成することができる。粘着剤層は、ゴム系、アクリル系などのエマルジョン型粘着剤、水溶液型粘着剤、ホットメルト型粘着剤、オリゴマー型粘着剤などを塗工することにより形成することができ、あるいは、粘着剤層と離型フィルムの積層物からなるテープを貼着し、離型フィルムを剥ぎ取ることにより形成することができる。離型剤層の幅は、粘着剤層の幅より広いことが好ましい。長尺のプラスチックフィルムに離型剤層と粘着剤層を形成することにより、図1の(b)に示される断面形状を有する封口片を展張した状態の長尺の封口片フィルムを得ることができる。
(B)工程においては、(A)工程で得られた長尺の封口片フィルムを離型剤層と粘着剤層の間で折り返し、離型剤層と粘着剤層を重ね合わせて粘着させる。離型剤層と粘着剤層を重ね合わせて粘着させることにより、粘着剤層が離型剤層により保護され、以降の製造工程、流通経路を通じて、商品包装ネット袋に商品を収納して包装袋として使用するまで、外部の汚れが粘着剤層に付着するおそれがなく、粘着剤層を保護するための離型フィルムを使用する必要がない。離型剤層と粘着剤層の間で折り返し、離型剤層と粘着剤層を重ね合わせて粘着させることにより、図1の(c)に示される断面形状を有する封口片を、離型剤層と粘着剤層の間で折り返して重ね合わせた状態の長尺の封口片フィルムを得ることができる。
また、図1の(c)に示される断面形状を有する封口片を、(A)長尺のプラスチックフィルムの一方の封口片側の側縁に離型剤層及びその上に粘着剤層を重ねて形成する工程によって、離型剤層及びその上に粘着剤層を重ねた重合層をフィルムの側縁を折り返す前に形成してから、この重合層部を設けた側縁を180度反転して折り返して、前記側縁に形成した剥離剤層上の粘着剤層を封口片フィルムに接着させて、図1(c)の断面と同一の長尺の封口片フィルムを得ることができる。この方法で製造した図1(c)の断面の袋の封口片3の先端を剥離したときに、粘着剤層6は、図1(b)のように、封口片側に転写されて、離型剤層と粘着剤層の間で折り返した前記袋と同一の作用効果を得ることができる。さらに、この転写方式の方が離型剤層と粘着剤層の間での折り返しによる剥離剤層と粘着剤層の重合よりも、確実に離型剤層が粘着剤層を確実に保護することが出来る点で有利である。
(C)工程においては、長尺のネットシートの一方の側縁と(B)工程で得られた一方の側縁において折り返された長尺の封口片フィルムの折り返されていない他方の側縁を重ね合わせ、溶着する。長尺のネットシートは、中央で折り返されて重ね合わされるので、商品包装ネット袋の商品収納部の深さは、長尺のネットシートの幅の2分の1となる。
(D)工程においては、該長尺のネットシートの他方の側縁に、プラスチックテープを溶着する。このプラスチックテープは、商品包装ネット袋において受片となるので、粘着剤層より幅の広いテープを用いることが好ましい。(C)工程と(D)工程の順序に特に制限はなく、(C)工程−(D)工程の順に行うことができ、(D)工程−(C)工程の順に行うこともでき、あるいは、長尺のネットシートの一方の側縁における(C)工程と、他方の側縁における(D)工程を一工程として同時に行うこともできる。
(E)工程においては、(C)工程及び(D)工程を経て、両側縁にそれぞれ長尺の封口片フィルムと受片となる長尺のプラスチックテープが溶着された長尺のネットシートを中央で折り返して、長尺のネットシートの両側縁を重ね合わせる。長尺のネットシートを中央で折り返して、長尺のネットシートの両側縁を重ね合わせることにより、図1の(c)に示される断面形状を有する商品包装ネット袋の長尺の中間製品を得ることができる。
(F)工程においては、(E)工程で得られた中央で折り返された長尺のネットシートからなる商品包装ネット袋の長尺の中間製品を袋幅ごとに溶断する。溶断は、熱刃を用いて一工程で行うこともできるが、袋幅ごとに表裏のネットを溶着したのちに、溶着幅の中間で機械的に切断又は熱的に溶断することが好ましい。袋幅ごとに表裏のネットを溶着することにより、商品収納部の側縁における破袋を防ぐことができる。溶着は、ネットシートの繊維が押しつぶされて扁平になるまで強く行うことが好ましい。溶着幅は4mm以上であることが好ましく、8mm以上であることがより好ましい。すなわち、商品包装ネット袋のサイドシールにおける溶着幅が2mm以上であることが好ましく、4mm以上であることがより好ましい。商品包装ネット袋の長尺の中間製品を溶断しても、封口片の折り返し部分には離型剤層が形成されていて、離型剤層が溶着防止剤としての機能も有するために、封口片が折り返し部分の両側縁において溶着するおそれはない。
本考案の商品包装ネット袋は、商品の包装に際して離型フィルムなどの廃棄物が発生せず、商品収納部の開口、封口を反復して行うことができるので、商品の生産者にとっても、消費者にとっても使い勝手がよい。本考案の商品包装ネット袋は、簡単な工程で容易に連続製造することができる。
本考案の商品包装ネット袋の一態様の平面図及び切断部端面図である。
符号の説明
1 側縁
2 商品収納部
3 封口片
4 受片
5 離型剤層
6 粘着剤層

Claims (3)

  1. 両側縁においてサイドシールされたネット製平袋からなる商品収納部、商品収納部の裏面の上縁に溶着されたプラスチックフィルムからなる封口片及び商品収納部の表面の上縁に溶着されたプラスチックフィルムからなる受片を有し、該封口片を上方に展張したとき、封口片の上縁から順に、封口片の上縁と平行に離型剤層と粘着剤層が設けられ、商品を収納する前には、封口片が離型剤層と粘着剤層の間で折り返されて離型剤層と粘着剤層が重なり合って粘着し、商品を収納した後は、封口片の離型剤層と粘着剤層の間の折り返しが開かれ、封口片が粘着剤層と商品収納部の上縁の間で折り返されて粘着剤層と受片が重なり合って粘着して商品収納部が封口され、封口片の粘着剤層と受片を反復して剥離、粘着することにより、商品収納部の開口、封口を反復し得ることを特徴とする商品包装ネット袋。
  2. (A)長尺のプラスチックフィルムの一方の封口片側の側縁から順に離型剤層及び粘着剤層を形成する工程、(B)該長尺のプラスチックフィルムを離型剤層と粘着剤層の間で折り返し、離型剤層と粘着剤層を重ね合わせて粘着させる工程、(C)長尺のネットシートの一方の側縁と上記のプラスチックフィルムの離型剤層が形成されていない他方の側縁を重ね合わせて、両側縁を溶着する工程、(D)該長尺のネットシートの他方の側縁に上記の粘着剤層より幅の広いプラスチックテープを溶着する工程、(E)該長尺のネットシートを中央で折り返して、長尺のネットシートの両側縁を重ね合わせる工程、及び、(F)中央で折り返された長尺のネットシートを袋幅ごとに溶断する工程により製造されてなることを特徴とする請求項1記載の商品包装ネット袋。
  3. (A)長尺のプラスチックフィルムの一方の封口片側の側縁に離型剤層及びその上に粘着剤層を重ねて形成する工程、(B)該長尺のプラスチックフィルムの離型剤層及び粘着剤層の重ね合わせ部分の側縁を180度反転折り返すことによって、前記側縁に形成した剥離剤層上の粘着剤層を封口片フィルムに接着させる工程、(C)長尺のネットシートの一方の側縁と上記のプラスチックフィルムの離型剤層が形成されていない他方の側縁を重ね合わせて、両側縁を溶着する工程、(D)該長尺のネットシートの他方の側縁に上記の粘着剤層より幅の広いプラスチックテープを溶着する工程、(E)該長尺のネットシートを中央で折り返して、長尺のネットシートの両側縁を重ね合わせる工程、及び、(F)中央で折り返された長尺のネットシートを袋幅ごとに溶断する工程により製造されてなることを特徴とする請求項1記載の商品包装ネット袋。
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