JP7135412B2 - スタンディングパウチ - Google Patents
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Description
さらに、包装袋から内容物を注出後、廃棄する時に、洗浄しようとしても、開口部が閉じ易いので、洗いにくいなどの問題もあった。
重ね合わせ状態で側端縁が溶着される表面フィルムと裏面フィルムの下部に、袋部の内側方向に折り畳んだ状態で底面フィルムを挿入させてヒートシールすることにより平面状に広がった底面部が形成されるスタンディングパウチにおいて、
前記底面フィルムは、前記表面フィルム及び裏面フィルムと接合される左右の接合部から中央に向かって底面部が下がる略舟底形又は略逆台形にヒートシールされており、
前記底面フィルムと前記表面フィルム又は裏面フィルムとの溶着部である底面ヒートシール部は、前記底面フィルムの周縁に沿うように成形されていることを特徴とするスタンディングパウチを提案している。
プラスチック材料によって形成された、相互に噛み合う噛合部を有する一対の帯状のファスナー部材が、袋本体の口部内面に装着されたパウチ容器において、
前記ファスナー部材または前記ファスナー部材の装着部分が塑性変形可能な形状保持性を有していることを特徴とするパウチ容器を提案している。
その為、開封した時には、表面フィルムと裏面フィルムとの隙間が無く、開口部を無理に押し広げなくてはならない状態になっていた。
この為、この開口部を押し広げるには、手が汚れてしまうなどの問題が発生していた。
このパウチは、底部の幅に対し、天シール部の幅が大きく、側シール部にテーパーが掛けられた形態であり、
前記前フィルムおよび前記後フィルムの少なくとも一方は、最外層側から最内層側へ少なくとも引裂き性フィルムと、シーラント層をこの順で含み、
かつ、天シール部に平行に開口保持機能を有するテープを溶着しており、
このテープが、直鎖状低密度ポリエチレンフィルム、高密度ポリエチレンシート及び直鎖状低密度ポリエチレンフィルムをこの順に積層した層構成を有することを特徴とするスタンディングパウチである。
図1は、本発明に係るスタンディングパウチ1を示す正面図である。
スタンディングパウチ1は、前フィルム2と後フィルム3とのシーラント面を向かい合わせ、周囲に天シール部11、左側シール部12、右側シール部13、および底部にシーラント層を表側にして折り曲げた底フィルム4を前フィルム2と後フィルム3との間に挟んでガゼットとした底シール部14から構成されている。
開口保持機能を有するテープ6を溶着する面は、内面が好ましいが、外面であってもかまわない。
視図である。左側シール部12に設けた左開封開始点51や、右側シール部13に設けた右開封開始点52を起点に、スタンディングパウチを引き裂く工程を示している。
開封開始点は、天シール部より下方に設けられ、図ではV字状の切り欠きの形状に形成されているが、単なる線状の切り込みであってもかまわないし、細孔によって形成されていてもかまわない。
開封開始点から引き裂いて、開封した開口部内側の、開口部に平行な開口保持機能を有するテープ6を開口した状態で保持させることによって、スタンディングパウチ1は大きく開口した状態を保持できる。
開口保持機能を有するテープ6は、天シール11部があった時には、前フィルム2と後フィルム3が内面同士を突き合せた状態で融着し、平面状に押し潰された状態におかれていたが、開口後、湾曲させた状態で保持させることにより、スタンディングパウチを開口した状態で保持することができる。
図のように側シール部にテーパーを掛けることによって、開口部を大きくすることができ、開口部が開きやすくなるので、開口部が開いた状態で保持しやすい。
開口保持機能を有するテープ6が、確実に開口部を広げ、径に比例して大きく開くことができるので、底の方の内容物をスプーンなどのフラットウェアで取り出す時に、汚さないで内容物を取り出すことができる。
このような機能は、スタンディングパウチ1を、どんぶりやお椀のように、食器として代用可能となり、さらに、好みに応じて、調味料を加えたり、海苔や胡麻、辛子などを振りかけたりして食すことが可能になる。
前フィルム、後フィルムとして、外側から直線カット性ポリエチレンテレフタレートフィルム(12μm)/印刷層/接着層/直線カット性ナイロンフィルム(15μm)/接着層/易カット性直鎖状低密度ポリエチレンフィルム(80μm)からなる積層フィルムを使用した。
底フィルムとして、外側からポリエチレンテレフタレートフィルム(12μm)/接着層/ポリアミドフィルム(15μm)/接着層/直鎖状低密度ポリエチレンフィルム(60μm)からなる積層フィルムを使用し、直鎖状低密度ポリエチレンフィルム側が外側になるよう折って、前フィルムと後フィルムとの間に融着したガゼットを形成した。
形状保持テープとして、直鎖状低密度ポリエチレンフィルム(30μm)/高密度ポリエチレンシート(400μm)/直鎖状低密度ポリエチレンフィルム(30μm)の構成の幅10mmのテープを使用した。
容器の大きさは、上方(開口側)の幅190mm、下方(底側)の幅170mm、高さ140mmとし、下方から高さ120mmの位置に開封開始点を設け、その下方12mm離した位置の内面に、形状保持テープを溶着し、図4の形状に準じたスタンディングパウチとした。
前フィルム、後フィルムのポリエチレンテレフタレートフィルムを直線カット性でない2軸延伸のポリエチレンテレフタレートフィルム(12μm)に酸化珪素を蒸着したフィルムとした。
その他の点は実施例1に準じてスタンディングパウチを作成した。
前フィルム、後フィルムのナイロンフィルム(15μm)を直線カット性でないナイロンフィルム(15μm)とした。
その他の点は実施例1に準じてスタンディングパウチを作成した。
前フィルム、後フィルムのポリエチレンテレフタレートフィルムを直線カット性でない2軸延伸のポリエチレンテレフタレートフィルム(12μm)に酸化珪素を蒸着したフィルムとし、かつ、直鎖状低密度ポリエチレンフィルム(80μm)を易カット性でない直鎖状低密度ポリエチレンフィルムとした。
その他の点は実施例1に準じてスタンディングパウチを作成した。
前フィルム、後フィルムとして、外側から直線カット性でない酸化珪素を蒸着した2軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム(12μm)/印刷層/接着層/直線カット性でない2軸延伸ポリアミドフィルム(15μm)/接着層/易カット性でない直鎖状低密度ポリエチレンフィルム(80μm)からなる積層フィルムを使用した。
その他の点は実施例1に準じてスタンディングパウチを作成した。
前フィルム、後フィルム、底フィルムは、比較例1と同じ積層フィルムを使用した。
また、形状保持テープは使用しなかった。
その他の点は実施例1に準じてスタンディングパウチを作成した。
スタンディングパウチに入れる内容物として、デミグラスソースを絡ませたハンバーグ100gとし、パックした。
沸騰した湯で5分間加熱後、一方の開封開始点からスタンディングパウチを開封し、開口性、廃棄のしやすさ、フォークとスプーンなどの食器による内容物の取り出し性、美粧性について評価した。
開封開始点上方の天シール部をつかみ、引き裂いて開封した後に開口を保持させ、開口部が大きく開いた状態を保持できているかを、5点満点で評価した。
内容物を取出し後、スタンディングパウチの廃棄のしやすさを、5点満点で評価した。
フォークやスプーンで内容物を取り出す時に、開口部先端に内容物を接触しないで、取り出せたかを、5点満点で評価した。
開封した状態で、きれいな器として自立した状態になるかを、5点満点で評価した。
実施例1では、開口性、廃棄のしやすさ、食器による内容物の取り出し性、美粧性について、良好な結果であった。
実施例2、実施例3、実施例4では、開口性、廃棄のしやすさ、食器による内容物の取り出し性は良好で、美粧性も、単に開封端面の直線に多少のムラがあるだけだった。
比較例1は、開封するのに力が必要で、開封した開口部に直線性がなく、部分的に曲がった開口部になり、それに応じて、内容物を取り出す時に周囲に内容物や食器が付着しやすい。同時に、美粧性評価も低かった。
比較例2は、開封するのに力が必要で、開封後も、開口部が大きく広がらない。その為、食器による取出し性が著しく悪く、内容物を取り出す時に周囲に内容物や食器が付着し、開口部はもちろん、周囲を汚してしまった。
さらに、単にパウチの内面、あるいは外面に天シールに平行に開口保持機能を有するテープを溶着するだけで、製造できるので、生産性も高く、安価に供給できるなど、本発明のメリットは大きい。
11・・・・・・・天シール部
12・・・・・・・左側シール部
13・・・・・・・右側シール部
14・・・・・・・底シール部
2・・・・・・・・前フィルム
3・・・・・・・・後フィルム
4・・・・・・・・底フィルム
51・・・・・・・左開封開始点
52・・・・・・・右開封開始点
6・・・・・・・・開口保持機能を有するテープ
Claims (3)
- 前フィルムと後フィルムとのシーラント面を向かい合わせ、周囲に天シール部、左側シール部、右側シール部、および底部に底フィルムを有するガゼットの底シール部、を有するスタンディングパウチにおいて、
このパウチは、底部の幅に対し、天シール部の幅が大きく、側シール部にテーパーが掛けられた形態であり、
前記前フィルムおよび前記後フィルムの少なくとも一方は、最外層側から最内層側へ少なくとも引裂き性フィルムと、シーラント層をこの順で含み、
かつ、天シール部に平行に開口保持機能を有するテープを溶着しており、
このテープが、直鎖状低密度ポリエチレンフィルム、高密度ポリエチレンシート及び直鎖状低密度ポリエチレンフィルムをこの順に積層した層構成を有することを特徴とするスタンディングパウチ。 - 前記引裂き性フィルムが、引裂き性ポリエステル系樹脂フィルムもしくは引裂き性ポリアミド系フィルムから形成されていることを特徴とする請求項1に記載のスタンディングパウチ。
- 前記シーラント層が引裂き性ポリオレフィン系樹脂からなることを特徴とする請求項1、又は2に記載のスタンディングパウチ。
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