JP6443862B2 - 焼菓子の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、焼菓子の製造方法に関する。
従来、クッキー生地にキャラメルでコーティングしたナッツ類を乗せて焼き上げて作るフロランタンというフランス菓子が知られている。伝統的なフロランタンは、濃厚な風味でどっしりと重く、若干ねちっとした食感が特徴であるが、形状・構成面で多様なアレンジ製品も製造されている。
たとえば日本では、もなか(最中)のカップにキャラメルやスカッチでコーティングしたナッツ類を入れてさっくり軽やかに焼き上げた製品が存在する。もなかのカップを使用することで、溶けたキャラメル(またはスカッチ)があふれ出すことを防げるものの、量産化が難しく単価も高くなりがちである。
特公昭59−47587号公報 特許第2599337号公報 特公平4−13976号公報
上記特許文献1〜3には、フロランタンおよびその製造方法に関する発明が開示されている。しかしながら、これらの文献に開示の技術であっても、風味豊かで軽やかな食感を味わえるフロランタンの量産化の問題を解決するに至っていない。
そこで、本発明は、風味豊かで軽やかな食感を味わえるフロランタン(焼菓子)を簡単に量産できて安価に供給できる製造方法およびその製造方法によって得られた焼菓子を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、キャンディおよび可食物を含有する混合物を、内部の可食物がほぼ均一かつ水平に近い状態に並ぶようにシート状生地に成形する工程と、前記シート状生地を、シートの広がり方向に対して直交する方向にカットすることによって個々のキャンディ生地を切り分ける工程と、前記個々のキャンディ生地を、その切断面が上面となるように当該切断面を上に向けることによって当該キャンディ生地に含有される可食物を立てた状態とし、その状態で焼成する工程とを含むことを特徴とする、焼菓子の製造方法である。
請求項2に記載の発明は、前記混合物には、さらに他種の可食物が配合されており、前記シート状生地を形成する工程では、前記可食物と一緒に、前記混合物の内部の他種の可食物もほぼ均一かつ水平に近い状態に並ぶようにすることを特徴とする、請求項1に記載の焼菓子の製造方法である。
請求項3に記載の発明は、前記キャンディ生地を焼成する工程は、個々の前記キャンディ生地が入る多数の凹部を有する耐熱金型の各前記凹部に前記キャンディ生地を一つずつ入れて焼成し、冷却後、離型する工程を含むことを特徴とする、請求項1または2に記載の焼菓子の製造方法である。
請求項4に記載の発明は、前記耐熱金型として、前記凹部における前記キャンディ生地との接触面に特殊加工を施した金属金型を利用し、焼成後の前記金属金型を急冷した後、前記キャンディ生地を離型することを特徴とする、請求項3に記載の焼菓子の製造方法である。
請求項5に記載の発明は、焼成後の前記キャンディ生地の上面が露出するように、前記キャンディ生地の側面および底面をチョコレート層で選択的にコーティングする工程をさらに含むことを特徴とする、請求項1〜4のいずれか一項に記載の焼菓子の製造方法である。
請求項6に記載の発明は、前記シート状生地を形成する工程は、前記キャンディの材料を煮詰め、その状態で当該キャンディの材料に前記可食物を投入して混合した後、その混合物をシート状生地に成形する工程を含む、請求項1〜5のいずれか一項に記載の焼菓子の製造方法である。
請求項7に記載の発明は、前記キャンディが、スカッチであることを特徴とする、請求項1〜6のいずれか一項に記載の焼菓子の製造方法である。
請求項8に記載の発明は、前記可食物が、スライスナッツであることを特徴とする、請求項1〜7のいずれか一項に記載の焼菓子の製造方法である。
請求項9に記載の発明は、前記他種の可食物が、ゴーフレットクランチであることを特徴とする、請求項2に記載の焼菓子の製造方法である。
請求項1に記載の発明によれば、可食物を立てた状態でキャンディ生地を焼成することで、可食物が水平に近い状態で重なり合っている場合よりも、キャンディ生地に含有される水分を効率よく飛ばすことができる。これにより、キャンディ生地に微小な空隙(気泡)を多数形成することができる。その結果、焼成後のキャンディ生地を歯付きの少ない食感の軽い品質に仕上げることができると共に、可食物の食感も感じやすくなる。また、可食物をキャンディと絡めて焼き上げることで、奥深い豊かな風味を味わうこともできる。そして、このような風味豊かで軽やかな食感を味わえる焼菓子を、可食物を立てた状態でキャンディ生地を焼成するという簡単な工夫で得ることができるので、当該焼菓子を簡単に量産化でき、その結果、当該焼菓子を安価に供給することができる。
請求項2に記載の発明によれば、キャンディ生地に他種の可食物を混ぜ込むことで、当該焼菓子の食感をさらに軽くすることができる。たとえば、焼菓子を食べた時のサクサク感が増す。
請求項3に記載の発明によれば、もなか等の可食性カップではなく耐熱金型に入れて焼成・離型することで、(1)原料コストを抑え、かつ量産化が可能、(2)もなか等では製造が難しいような形状が実現可能、および(3)もなか等の可食性カップを使用する場合のように当該カップの食感や形状に縛られないので、理想とする形状および構成比率での大量生産が可能という効果を得ることができる。
請求項4に記載の発明によれば、熱伝導率の良い金属金型を利用し、さらにこの金型に特殊加工を施しておくことで、焼成直後の溶解状態の低水分キャンディを急冷すると、空気(気泡)を保持した状態で固まらせ、かつ円滑に型から剥がすことができる。その結果、サクッと軽い食感が増してキャンディ(焼菓子)の歯付きを軽減することができる。
請求項5に記載の発明によれば、焼成後のキャンディ生地の上面が露出するように、生地の側面および底面をチョコレートでコーティングすることによって、キャンディの見た目や食感、並びに噛んだ瞬間の香り立ちを損なうことなく、複合的な深い味わいを実現することができる。
請求項6に記載の発明によれば、キャンディの材料を煮詰めた状態で可食物を混合することで、キャンディの材料に可食物を満遍なく行き渡らせることができる。
請求項7に記載の発明のように、キャンディは、スカッチであってもよい。
請求項8に記載の発明のように、可食物は、スライスナッツであってもよい。
請求項9に記載の発明のように、他種の可食物は、ゴーフレットクランチであってもよい。
図1は、本発明の一実施例に係るフロランタンチョコの外部構成を表す全体斜視図である。 図2は、図1のフロランタンチョコをII-II線で切断したときに現れる断面図である。 図3は、図1のフロランタンチョコの製造工程を順に示すフロー図である。 図4は、シート状生地の形成およびカットに関連する工程を説明するための図である。 図5は、スカッチ生地の焼成に関連する工程を説明するための図である。
以下では、図面を参照して、本発明の具体的な実施例について詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施例に係るフロランタンチョコ1の外部構成を表す全体斜視図である。図2は、図1のフロランタンチョコ1をII-II線で切断したときに現れる断面図である。
本発明の焼菓子の一例としてのフロランタンチョコ1は、焼成したスカッチ生地をチョコレートで袴掛けしたチョコレート菓子であり、焼成により中央部が若干くぼんだスカッチ部2と、スカッチ部2にコーティングされたチョコレート層3とを含む。
スカッチ部2は、その下方から上を見たときに側面が斜め外方に向かって緩く傾斜した面となる、断面視逆台形状に形成されている。この実施例では、スカッチ部2は、略正方形板状に形成されているが、断面視逆台形状であれば、長方形板状、ひし形板状、三角形板状、円板状、楕円板状等の形状であってもよい。スカッチ部2のサイズは、たとえば、長さL:40mm×幅W:40mm×高さH:9mm程度である。このスカッチ部2は、以下の表1に示す配合によって形成されている。なお、本配合はあくまでも例の一つであり、これに準ずる配合であっても発明の効果を発揮させることができる。
Figure 0006443862
すなわち、スカッチ部2は、表1に示すように、砂糖(30重量部)および水あめ(27重量部)を主原料として含む材料を煮詰めた後に冷やし固め、その後焼成して得られる一種のキャンディ(砂糖菓子)である。このスカッチ部2は、表1に示すように、生クリーム、油脂、酸化防止剤、乳化剤、香料といった副原料を含んでいてもよい。
スカッチ部2の内部には、混合させる可食物としてスライスアーモンド4およびゴーフレットクランチ5が含有されている。この実施例では、表1に示すように、スライスアーモンド4が23重量部、ゴーフレットクランチ5が3重量部となっている。
ここで、ゴーフレットクランチ5とは、以下の表2に示すように、小麦粉(50重量部)、卵(18重量部)および砂糖(14重量部)を主原料として含む材料を焼き固めて得られる一種の洋風せんべいを適宜の大きさの薄片となるように砕いたものである。より生地の膨化を高めた口溶けの良いウエハースクランチに比べて水分を吸収し難い点でウエハースクランチとは異なっている。スライスアーモンド4以外の混合可食物をウエハースクランチではなくゴーフレットクランチとすることで、焼成時に溶けたスカッチが吸収されることによるクランチのサクサク感の低下を抑制することができる。なお、製品の仕様によっては、ゴーフレットクランチ5と共にまたはゴーフレットクランチ5に代えて、ウエハースクランチをスカッチ部2に含有させてもよい。
また、スカッチ部2に混合させることのできる可食物は、スライスアーモンド、ゴーフレットクランチ、ウエハースクランチに限ったものではなく、クッキークランチやパフなども挙げられる。ただ、厚みのある可食物や粒の大きな可食物の場合、最終的に仕上がるフロランタンチョコ1の表面に、その可食物の切断面が大きく見えてしまい、見た目を損なってしまうため、厚さ(直径)が2.5mm未満の鱗片状(粒状)の可食物を使用することが望ましい。
Figure 0006443862
上記の配合割合で混合されるスライスアーモンド4およびゴーフレットクランチ5は、スカッチ部2において、スカッチ部2の厚さ方向(高さ方向)に沿って立った状態で埋設されている。具体的には、スライスアーモンド4およびゴーフレットクランチ5は、スカッチ部2に多数混合されており、それらの大半(概ね50%〜80%)のスライス(薄片)の広がり方向がスカッチ部2の厚さ方向に揃っている。具体的には、可食物(スライスアーモンド4およびゴーフレットクランチ5)のうち、垂直方向からのずれが0°〜30°の範囲内である可食物が全体の50%〜80%を占めている。このことにより、焼成時においてスカッチ生地9が噴き上がりやすく、スカッチ生地9に含有されている水分を効率良く飛ばすことができ、歯付きの少ない軽やかな食感のスカッチ部2を形成することができる。したがって、フロランタンチョコ1では、スカッチ部2を上面側から見たときに、スライスアーモンド4およびゴーフレットクランチ5の隙間および上面にスカッチ部2の材料が薄くコートおよび充填された状態となっている。
チョコレート層3は、スカッチ部2を下方からカップ状に包むように、スカッチ部2の側面および底面に選択的にコーティングされている。
スカッチ部2の上面以外の面をチョコレート層3でコーティングすることによって、スカッチ部2の見た目や食感、並びに噛んだ瞬間の香り立ちを損なうことなく提供でき、かつ溶け出したチョコレート層3とスカッチ部2が混ざり合うことで、複合的な深い味わいを実現することができる。
図3は、図1のフロランタンチョコ1の製造工程を順に示すフロー図である。図4は、シート状生地7の形成およびカットに関連する工程を説明するための図である。図5は、スカッチ生地9の焼成に関連する工程を説明するための図である。
まず、S1〜S8の工程によって、スカッチ部2の原料を用いてシート状生地7(図4参照)が調製され、そのシート状生地7(図4参照)から個々のスカッチ生地9(図4参照)が切り分けられる。具体的には、砂糖、水あめおよび酸化防止剤が水に溶解され(S1)、この溶液に、油脂(バターや植物油脂)、生クリームおよび乳化剤が混合され(S2)、加熱して煮詰められる(S3)。煮詰めは、殺菌目的に加え、原料混合物中の水分量を調整し、その後の操作(シート成形、カット等)作業性を向上できる適切な粘度(物性)にするために行われる。たとえば、原料混合物が一般的なソフトキャンディと同等の粘度(物性)となるように、110℃〜130℃程度(この実施例では、120℃)に煮詰められる。
なお、酸化防止剤は(S2)の工程にて添加することもでき、生クリームは(S1)の工程にて添加することもできる。
次に、所定量のスライスアーモンド、ゴーフレットクランチおよび香料が準備され(S4)、これらの材料が、煮詰めて得られた原料混合物の濃縮物に加えられ、その後、撹拌されて混合される(S5)。このスライスアーモンド等の添加のタイミングは、煮詰め後または煮詰め途中のいずれであってもよい。
なお、(S4)の工程にて、クランチ性を付与する食感調整剤として、炭酸カルシウムを添加することもできる。炭酸カルシウムの配合量は、[表1]でいうと、およそ0.40重量部となる。
スライスアーモンド等が原料混合物の濃縮物に混合された後、当該原料混合物がシート状に成形される(S6)。シート成形は、原料混合物が上方または上下両方から押し機等で段階的に押圧されることによって行われ、たとえば、20mm程度のシート厚さになるまで力が加えられる。押圧は、室温で行っても問題ないが、原料混合物が硬くなり過ぎないようにするため、煮詰め(S3)および混合(S4)の後に原料混合物に余熱が残っている間、または若干加温しながら行うことが好ましい。このように原料混合物が押圧されることによって、図4に示すように、原料混合物が横方向に広がってシート状生地7に成形される。原料混合物が段階的にシート状に成形されることで、原料混合物にランダムに混合されていたスライスアーモンド4およびゴーフレットクランチ5は、押圧によるシート状生地7の広がりに乗って横方向に散り散りに広がると共に、それぞれがほぼ均一かつ水平に近い状態に並ぶようになる。
次に、得られたシート状生地7が冷却された後(S7)、図4に示すように、シート状生地7が丸刃8でカットされて、個々のスカッチ生地9が切り分けられる(S8)。この実施例では、シート状生地7の広がり方向に対して直交する格子状のカットライン10が設定されている。カットライン10は、縦方向にはスカッチ部2の幅W(=20mm)に対応する間隔で設定され、横方向にはスカッチ部2の高さH(=9.5mm)に対応する間隔で設定されている。一方、スカッチ部2の長さL(=20mm)に対応するものはシート状生地7の厚さとなっている。そして、このカットライン10に沿って丸刃8が走査されることで、略立方体形状のスカッチ生地9が多数切り出される。切り出されたスカッチ生地9は全て、図4に示すように、次の焼成工程に備えて、その切断面11(長さLと幅Wとで画成された切断面)が上面となるように90度倒されて、当該切断面11の向きが上向きに変えられる。これにより、スカッチ生地9において水平に近い状態で並んでいたスライスアーモンド4およびゴーフレットクランチ5が、スカッチ生地9の高さH方向(垂直方向)に沿ってほぼ立った状態となる。なお、シート状生地7のカットには、丸刃8の他、ギロチンを用いてもよい。
次に、スカッチ生地9の焼成用の耐熱金型が準備される(S9)。この実施例では、図5に示すように、個々のスカッチ生地9が入る多数の凹部13を有する金型12が利用される。各凹部13は、最終的なスカッチ部2(図1および図2参照)の形状に一致する形状(たとえば、断面視逆台形状)に形成されている。金型12は、比較的高い熱伝導率を確保する観点から、たとえば、アルミニウム、鉄、銅等の金属製であることが好ましいが、むろん金属製以外(シリコン樹脂製等)であってもよい。また、個々の凹部13において、スカッチ生地9との接触面には焼成後の離型がスムーズなように特殊な加工が施されている。
そして、図5に示すように、スライスアーモンド4およびゴーフレットクランチ5が立った状態となったスカッチ生地9が、その状態で金型12の各凹部13に一つずつ供給された後(S10)、オーブンで焼成される(S11)。焼成条件は、特に制限されないが(好ましくは130℃〜250℃、3〜45分間)、 この実施例では、160℃で10分間、スカッチ生地9を焼き上げた。この焼成により、スカッチ生地9が金型12内で溶解されてスカッチ生地9に含有される水分が蒸発すると共に、凹部13に一致するスカッチ部2の形状(断面視逆台形状)に成形される。
次に、金型12に入った状態のスカッチ生地9が、金型12ごと固化するまでクーラーで強制的に急冷された後(S12)、金型12から離型(デモールド)される(S13)。これにより、多数のスカッチ部2が得られる。冷却は、たとえば、焼成後の金型12を1分程度常温で静置した後、金型12の温度が10℃〜20℃になるまで、約10分間冷却される。この実施例では、熱伝導率の良い金属製の金型12を利用し、さらにこの金型12に離型を促す表面加工が施されているので、焼成直後の溶解状態の低水分スカッチ部2(スカッチ生地9)を、空気(気泡)を保持した状態で固まらせ、型から剥がすことができる。その結果、サクッと軽い食感が増してスカッチの歯付きが軽減されたスカッチ部2(スカッチ生地9)を量産化することができる。
次に、チョコレート層3の原料となるミルクチョコレートが準備され(S14)、テンパリングされた後(S15)、個々のスカッチ部2の側面および底面に選択的にコーティング(袴がけ)されてチョコレート層3が形成される(S16)。そして、クーラー処理によってチョコレート層3が固化された後(S17)、一つずつ個別ピロー包装され(S18)、製品として箱詰め等される(S19)。
以上、この実施例によれば、図5に示すように、スライスアーモンド4およびゴーフレットクランチ5を垂直方向に立てた状態でスカッチ生地9を金型12に入れて焼成することで、スライスアーモンド4およびゴーフレットクランチ5が水平に近い状態で重なり合っている場合よりも、スカッチ生地9に含有される水分を効率よく飛ばすことができる。
更に、上記の条件にてスカッチ部2を急冷することで、空気(気泡)を保持した状態で固まらせることができ、サクッと軽い食感が増したスカッチ部2(スカッチ生地9)を製造することができる。
これにより、スカッチ生地9に微小な空隙(気泡)を多数形成することができる。その結果、焼成後のスカッチ生地9(スカッチ部2)を食感の軽い品質に仕上げることができると共に、素材(スライスアーモンド4およびゴーフレットクランチ5)の食感も感じやすくなる。また、スライスアーモンド4およびゴーフレットクランチ5をスカッチと絡めて焼き上げることで、奥深い豊かな風味を味わうこともできる。そして、このような風味豊かで軽やかな食感を味わえるフロランタンチョコ1は、スライスアーモンド4およびゴーフレットクランチ5を立てた状態でスカッチ生地9を焼成するという簡単な工夫で得ることができるので、フロランタンチョコ1を簡単に量産化でき、その結果、フロランタンチョコ1を安価に供給することができる。
また、スライスアーモンド4に加えて、スカッチ部2にゴーフレットクランチ5を混ぜ込むことで、フロランタンチョコ1の食感をさらに軽くすることができる。たとえば、フロランタンチョコ1を食べた時のサクサク感が増す。
また、もなか等の可食性カップではなく耐熱金型12に入れてスカッチ生地9を焼成・離型するので、(1)原料コストを抑え、かつ量産化が可能、(2)もなか等では製造が難しいような形状が実現可能、および(3)もなか等の可食性カップを使用する場合のように当該カップの食感や形状に縛られないので、理想とする形状および構成比率での大量生産が可能という効果を得ることができる。
以下に、本発明の製造方法にて製造したフロランタンチョコを、変更された製造方法にて製造したものと比較した結果を示す。なお、各サンプルの詳細は以下に示す通りである。製造したそれぞれのサンプルについて、訓練された専門パネルにて「見た目」「食感」の2項目について評価を行い、判断基準は、○:良好、△:やや不良も許容範囲。×:不良、とした。結果を表3に示す。
実施例1:表1、表2の配合表に基づき配合を行い、図3の製造フローに従って製造を行ったフロランタンチョコ。
比較例1:表1、表2の配合表に基づき配合を行うものの、図3の製造フローのS5の混合工程において、溶解状態の低水分スカッチを金型に充填後、その上に混合可食物のスライスアーモンド4およびゴーフレットクランチ5をばらまき、更にその上に溶解状態の低水分スカッチを充填したのち、焼成を行ったフロランタンチョコ。
比較例2:表1、表2の配合表に基づき配合を行うものの、図3の製造フローのS5の混合工程において、まず金型に混合可食物のスライスアーモンド4およびゴーフレットクランチ6をばらまき、更にその上に溶解状態の低水分スカッチを充填したのち、焼成を行ったフロランタンチョコ。
比較例3:表1、表2の配合表に基づき配合を行うものの、図3の製造フローのS6のシート成形工程、並びにS8の丸刃によるカット工程において、L:9.5mmにてシート成形した後、H:20mm、W:20mmとなるように切断し、そのままの向きで(90度横倒しにせずに)金型に供給して焼成を行ったフロランタンチョコ。
Figure 0006443862
表3の結果より、本発明の製造方法に従って製造された実施例1のフロランタンチョコについては、見た目、食感共に良好な結果が示されたものの、可食物とスカッチの混合方法を変更した比較例1および比較例2のフロランタンチョコ、並びにシート成形方法、カット方法を変更した比較例3においては、いずれも見た目、食感共に満足できない結果となった。特に比較例1および比較例3においてはスカッチ部に水分が多く残り、サクサク感が弱くなってしまったが、これはモールド内での焼成時に、混合可食物が蓋の役割を果たしたためと考えられる。
本発明は、以上説明した実施例に限定されるものではなく、請求項記載の範囲内において種々の変更が可能である。
たとえば、表1に表したスカッチ部2の配合成分の割合、および表2に表したゴーフレットクランチ5の配合成分の割合は、本発明の一例に過ぎず、適宜変更することができる。
また、前述の実施例では、本発明のスライスナッツの一例としてスライスアーモンド4のみを取り上げたが、たとえば、スライス状のアーモンド、カシューナッツ、マカダミアナッツ、ピスタチオ、ヘーゼルナッツ、ピーナッツ等、お菓子の原料として一般に使用されるナッツ類を用いてもよい。
また、スカッチ部2は、スライスアーモンド4およびゴーフレットクランチ5以外の混合原料として、たとえば、糖漬果実、乾燥果実等を含有していてもよい。
また、スカッチ部2の風味豊かな味わいは、スカッチ部2がチョコレート層3でコーティングされていなくても十分味わえることができる。したがって、スカッチ部2は、チョコレート層3でコーティングされていなくてもよい。
1 フロランタンチョコ
2 スカッチ部(焼成後)
3 チョコレート層
4 スライスアーモンド
5 ゴーフレットクランチ
7 シート状生地
8 丸刃
9 スカッチ生地
10 カットライン
11 切断面
12 金型
13 凹部

Claims (9)

  1. キャンディおよび可食物を含有する混合物を、内部の可食物がほぼ均一かつ水平に近い状態に並ぶようにシート状生地に成形する工程と、
    前記シート状生地を、シートの広がり方向に対して直交する方向にカットすることによって個々のキャンディ生地を切り分ける工程と、
    前記個々のキャンディ生地を、その切断面が上面となるように当該切断面を上に向けることによって当該キャンディ生地に含有される可食物を立てた状態とし、その状態で焼成する工程とを含むことを特徴とする、焼菓子の製造方法。
  2. 前記混合物には、さらに他種の可食物が配合されており、
    前記シート状生地を形成する工程では、前記可食物と一緒に、前記混合物の内部の他種の可食物もほぼ均一かつ水平に近い状態に並ぶようにすることを特徴とする、請求項1に記載の焼菓子の製造方法。
  3. 前記キャンディ生地を焼成する工程は、個々の前記キャンディ生地が入る多数の凹部を有する耐熱金型の各前記凹部に前記キャンディ生地を一つずつ入れて焼成し、冷却後、離型する工程を含むことを特徴とする、請求項1または2に記載の焼菓子の製造方法。
  4. 前記耐熱金型として、前記凹部における前記キャンディ生地との接触面に特殊加工を施した金属金型を利用し、焼成後の前記金属金型を急冷した後、前記キャンディ生地を離型することを特徴とする、請求項3に記載の焼菓子の製造方法。
  5. 焼成後の前記キャンディ生地の上面が露出するように、前記キャンディ生地の側面および底面をチョコレート層で選択的にコーティングする工程をさらに含むことを特徴とする、請求項1〜4のいずれか一項に記載の焼菓子の製造方法。
  6. 前記シート状生地を形成する工程は、前記キャンディの材料を煮詰め、その状態で当該キャンディの材料に前記可食物を投入して混合した後、その混合物をシート状生地に成形する工程を含む、請求項1〜5のいずれか一項に記載の焼菓子の製造方法。
  7. 前記キャンディが、スカッチであることを特徴とする、請求項1〜6のいずれか一項に記載の焼菓子の製造方法。
  8. 前記可食物が、スライスナッツであることを特徴とする、請求項1〜7のいずれか一項に記載の焼菓子の製造方法。
  9. 前記他種の可食物が、ゴーフレットクランチであることを特徴とする、請求項2に記載の焼菓子の製造方法。
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