JP4132659B2 - 具材を含有するチョコレートの製造方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、モールド成形による、具材を含有するチョコレートの製造方法に関し、更に詳しくは、底部が平坦で具材が突出せず、外観に優れたチョコレートの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、チョコレート生地に、ナッツ類やパフ類等の具材を混合した後に成形加工して得られる菓子類が知られており、これらの食品はチョコレート生地の食味とともに、前記ナッツ類等の具材の食味、食感が加わることから市場にて好評を博している。
【0003】
このような具材を含有するチョコレートの製造方法としては、所望の形状を有するモールドに具材を含有するチョコレート生地を充填し、冷却固化させるモールド成形と呼ばれる方法が一般的に知られており、形状が画一となり包装工程が容易であること、多面取りにして同時に多数を成形できるので生産性に優れること、モールド形状を変化させることにより、形状の異なるチョコレートを容易に製造できること、チョコレート表面につやを出して高級感あふれるチョコレートを製造することができること、等の利点から広く行われている。
【0004】
しかしながら、上記具材を含有するチョコレートを従来のモールド成形で製造する方法においては、以下の問題点があった。まず、含有する具材は一般にチョコレート生地より比重が軽いので、充填時にモールド内で具材が浮いてしまい、具材が上部のチョコレート生地の充填面からはみ出てしまうので底部が平らにならず、外観が極めて悪くなってしまう。また、具材が偏る結果、食感も偏ったものとなり好ましくない。
【0005】
上記の問題点を解決するため、具材を含有するチョコレートを、モールドの内容積より多めに充填し、冷却固化される前に、モールドから溢れたチョコレートをスクレイパーで掻き取る方法や、ロールですり込む方法が一般に行われている。
【0006】
更に、特開平6−153799号公報には、モールド底に固形物を敷きその上に低粘度チョコレート等を薄く散布した後そのモールドをタッピングし、更にその低粘度チョコレート等を冷却固化せしめた後、その上に通常のチョコレート等を充填して、固形物が外から透けて見え、また固形物が露出しないチョコレート及びそのその製造方法が開示されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、具材を含有するチョコレートの場合、モールドから溢れたチョコレートをスクレイパーで掻き取ると、具材も一緒に掻き取ってしまうため、具材が引っかかってモールド上面のチョコレート面に引っ掻き傷が発生して外観が悪くなるという問題点があった。また、スクレイパーによって掻き取られたチョコレート生地に具材が混入するため、掻き取られたチョコレート生地を再利用するためには、遠心分離等でチョコレートと具材を分離する必要があり、作業が煩雑になるという問題点もあった。また、ロールで具材を含有するチョコレートをモールド内へすり込む方法だと、具材が片寄るという問題がある。
【0008】
更に、特開平6−153799号公報に記載された方法は、低粘度チョコレートを使用する必要があるので、使用できるチョコレートが限定されるという問題点があった。
【0009】
したがって、本発明の目的は、通常の粘度のチョコレート生地が使用でき、底部が平坦で具材が突出せず、製造工程が簡単で生産性に優れた、具材を含有するチョコレートの製造方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明の具材を含有するチョコレートの製造方法は、具材及びチョコレート生地をモールド内に充填する工程と、冷却された押し型をモールド内に挿入して前記具材を前記チョコレート生地内に押し込む工程と、前記押し型を抜き出す工程とを含むことを特徴とする。
【0011】
上記発明によれば、モールドの上端より上方に盛り上がった具材を、冷却した押し型でモールド内に押し込むことによって平坦な底面を形成できるので、外観に優れた、具材を含有するチョコレートを製造することができる。このように、押し型により物理的に具材を押し込むことにより、通常の粘度のチョコレート生地が使用可能であり、使用できるチョコレート生地が限定されることがない。また、モールド一個型の深さが浅い製品にも適用できる。
【0012】
また、押し型が冷却されているので、押し型を抜き出すときにチョコレート生地が付着せず、チョコレートの形状が歪んだりすることがなくスムーズに押し型を抜き出すことができるとともに、冷却固化が促進されるので工程時間を短縮でき生産性にも優れる。
【0013】
更に、モールド内に充填された具材を、押し型によってモールドの底面まで押し込むことにより、製造されたチョコレート菓子の表面からチョコレート生地を通して内部の具材が透けて見えるチョコレートを製造することもできる。
【0014】
更にまた、モールド内へのチョコレート生地及び具材の充填量や、押し型の挿入深さを調整することにより、チョコレート生地がモールドから溢れないように成形することができ、溢れた場合にも、具材は押し型によってモールド中に留まるので、スクレイパーで掻き取った後のチョコレート生地中に具材が混入することがなく、チョコレート生地の再利用が容易となる。
【0015】
本発明においては、前記押し型を抜き出す工程の後、再度モールド内にチョコレート生地を分注する工程を含んでいてもよい。この場合には、底面に具材が露出せず、チョコレートで覆われた製品を得ることができる。
【0016】
また、前記再度モールド内にチョコレート生地を分注する工程の後、モールドから溢れたチョコレートをスクレイパーで掻き取る工程を含んでいてもよい。この場合には、チョコレートの充填量や押し型の挿入深さの微妙な調整をする必要なく、画一的な形状のチョコレートを製造することができる。
【0017】
更に、本発明においては、前記押し型が−10℃〜+10℃の温度に冷却されていることが好ましい。押し型の温度を上記の範囲に設定することにより、チョコレートの押し型に接触した面を短時間で固化して、押し型にチョコレートを付着することを防止できる。
【0018】
更に、前記押し型のモールド内への挿入深さが、モールド上端から3mm以内であることが好ましい。これによれば、具材をチョコレート生地内に効果的に埋設できると共に、成形作業がしやすくなる。
【0019】
更にまた、前記具材がナッツ類、スナック類、パフ類、ビスケット、クッキー類のクラムから選ばれた1種以上であることが好ましい。これらの具材を含有することにより、チョコレート製品の食感や風味に変化をもたらすことができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好ましい態様を挙げて説明する。
本発明において、チョコレート生地の原料としては、従来より一般的に用いられているものを適宜選択して使用することができる。例えば、カカオマス、カカオバター、その他の植物性油脂、粉糖、全脂粉乳、乳化剤、香料などが用いられる。また、ビターチョコレート、ミルクチョコレート、ホワイトチョコレート等、いずれの種類のチョコレートでもよく、規約に定められた純チョコレート、純ミルクチョコレートに限らず、準チョコレートなどであってもよい。
【0021】
また、本発明において、前記チョコレート生地の粘度は特に限定されない。前記特開平6−153799号公報で開示されている30℃で1ポアズから100ポアズの低粘度チョコレートであっても本発明を実施することができるし、従来モールド成形方法であまり使用されていない30℃で500ポアズから1500ポアズの高粘度のチョコレート生地であっても使用可能である。
【0022】
本発明において、具材としては特に限定されず、チョコレートと通常混合される具材であればよいが、ナッツ類、スナック類、パフ類、ビスケット、クッキー類のクラムから選ばれた1種以上が特に好ましく用いられる。例えば、ナッツ類としては、ピーナッツ、アーモンド、カシューナッツ、ヘーゼルナッツ、マカデミアンナッツ、栗、ココナッツの全粒物及び破砕物が該当するが、これに限定されるものではない。また、膨化物としてスナック類及びパフ類が例示でき、スナック類としては、乾燥麺類、油ちょう麺類、油ちょう菓子類としてポテトチップスが使用できる。一方、パフ類としては、米パフ、小麦パフ、コーンパフの全粒物及び破砕物のいずれも使用可能であり、エクストルーダー又はコレットマシーン等の押し出し成形機によって製造されたパフの全粒物及び破砕物のいずれであってもよい。更に、焼き菓子類としては、クッキークラム、ウエファース等も使用可能である。
【0023】
また、上記以外でも、果実及び野菜等の乾燥品類としてレーズン、凍結乾燥した人参等も使用可能であり、更にまた、焙煎した穀類として炒り米、炒り麦等も使用可能であり、その他チョコレートに混合されるものとしてカカオニブス、チーズ、キャンディー等も使用可能で特に限定されない。
【0024】
以下図面を参照して、本発明によるチョコレートの製造方法の実施形態について説明する。図1は本発明の一実施形態を示す工程概略図である。
【0025】
このチョコレートの製造方法は、具材10及びチョコレート生地20をモールド30内に充填する第1の工程、冷却された押し型40をモールド20内に挿入して前記具材10を前記チョコレート生地20内に押し込む第2の工程、及び前記押し型40を抜き出す第3の工程からなる。
【0026】
まず、第1の工程においては、図1(a)に示すように、前記具材10及びチョコレート生地20をモールド30内に充填する。モールド30は、上方に向かってやや広がるテーパ状の内壁を有する凹部を有している。ここへ加熱溶解してテンパリング工程を経たチョコレート生地20及び具材10をモールド30に充填する。この場合、チョコレート生地20をモールド30に充填した後に別途具材10を充填してもよく、また、具材10を予めモールド30に充填した後、チョコレート生地20をモールド内に充填してもよく、更には、予めチョコレート生地と具材を混合したものをモールド内に充填してもよい。
【0027】
この第1工程の段階では具材10は一般的に比重がチョコレート生地20に比べて軽いので、図1(a)に示されるように、充填したチョコレート生地20の表面上に具材の一部10aが浮いており、底部(成形品として見たときの底部)が平坦となっていない。
【0028】
モールド30の形状、大きさは特に限定されないが、本発明においてはモールドの深さが10mm以内であることが好ましく、5mm以内であることが更に好ましい。モールドの深さが10mmより深いとチョコレート生地が固化するまで時間がかかり作業性を向上させることができにくくなる。
【0029】
チョコレート生地のモールドへの充填量は適宜選択可能であるが、モールドの深さに対して15〜100%であることが好ましい。100%を超えるとモールド型内からはみ出す具材があり、後にスクレイパーで掻き取ったモールドから溢れたチョコレートに具材が混入し、チョコレート生地の再利用がしにくくなるので好ましくなく、また15%より少ないと、製品を型から取出し難くなるので好ましくない。
【0030】
モールドの形状は、底面が平面で構成されているものが好ましいが、これに限定されるものではなく、底面に凹凸形状を有していたり、湾曲形状を有していてもさしつかえない。また、モールドの開口部の形状も特に限定されるものではなく、四角形、円形、ハート形等適宜選択できる。前記開口部の大きさも特に限定されないが、四角形の場合には一辺が10mm〜50mm、円形の場合には直径10mm〜50mmであることが好ましい。
【0031】
次に、本発明の第2工程において、図1(b)に示すように、冷却された押し型40をモールド20内に挿入して、前記具材10を前記チョコレート生地20内に押し込む。この際、押し型40の押し面41を利用して、具材10がチョコレート生地20内に押し込まれるので、平坦な底面が形成される。
【0032】
押し型40は、モールドの内壁に対して所定の隙間をもって挿入される形状をなし、外周面42とモールド30の内壁との間には隙間50が空いており、これによって、余分なチョコレート生地を排出できるようになっている。隙間50の間隔は具材の大きさにより適宜選択可能であるが、0.1mmから1.0mmの範囲であることが好ましい。1.0mmより大きいと、具材10が隙間50を介してモールド上端部から溢れ出てしまい、一方、0.1mmより小さいと余分なチョコレート生地を排出できないため具材を押しこむことができず、また、チョコレート生地20に気泡が入りやすくなるので好ましくない。
【0033】
本発明においては、押し面41の形状は平面であることが好ましいが、表面に微細な凹凸や模様を有していてもよい。更には押し型の押し面の中央部が凸形状や、凹形状であってもよく、更には、湾曲面であってもさしつかえない。これにより、成形品の底部に意匠性を持たせることも可能である。
【0034】
押し型40のモールド30内への挿入深さは、モールド上端から3mm以内であることが好ましく、より好ましくは1mm以内である。挿入深さが3mmを超えると、押込みによってモールド内から溢れ出るチョコレート生地の量が多くなり、また、押込みによって具材が潰れてしまうので好ましくない。
【0035】
更に、本発明においては、押し型40が冷却されていることを必要とする。図1(b)では押し型40の内部には、冷却するための冷媒を流す流路43を有しており、例えば、プロピレングリコールの水溶液等からなる冷媒を流すことによって、押し型40が冷却される。これにより、押し型40をチョコレート生地20と具材10が分注されたモールド30内に挿入してもチョコレート生地20が押し型40に付着しない。また、チョコレート生地20の冷却固化を促進するので、工程時間を短縮でき生産性にも優れる。
【0036】
押し型40の冷却温度は、好ましくは−10℃〜+10℃であり、より好ましくは−3℃〜+5℃である。押し型の温度が−10℃よりも低いと、押し型に露がつきやすくなり、製造に支障が生じることがある。また、押し型の温度が+10℃よりも高いと、チョコレート生地を固化させるのに時間がかかり作業性が低下するので好ましくない。押し型40を挿入することによって、チョコレート生地20の上面が急冷固化される。
【0037】
次に、第3工程として、図1(c)に示すように、押し型40を抜き出す。この際、上記のようにチョコレート生地20の押し型40に接触した面が急冷固化されるので、チョコレート生地20が押し型40に付着することはなく、スムーズに押し型40を取出すことができる。また、チョコレート生地20の上面は、モールド30の上端よりやや下部でモールド底面方向に水平面を形成し、具材10は、固化したチョコレート生地20の内部に押し込まれるためチョコレート生地の上面から突出することはない。
【0038】
なお、本発明においては、押し型40の挿入深さを調節することにより、隙間50を介してチョコレート生地20がモールド30内から溢れないようにすることもできる。一方、溢れた場合には、別途図示しないスクレイパー工程を設けることにより、溢れた余分のチョコレート生地20を掻き取ることもできる。この際、隙間50は具材10に比べて小さいので、チョコレート生地20のみが溢れて具材10はモールド30内に留まるので、スクレイパーで掻き取った後のチョコレート生地は具材を含まず、再利用が容易になる。
【0039】
更に、本発明において、モールド30に充填された具材10が押し型40に押されてモールド30の底面まで押し込まれるようにすれば、製造されたチョコレート菓子の上面部からチョコレート生地20を通して内部の具材10が透けて見えるチョコレート菓子を製造することもできる。
【0040】
図2は本発明の他の実施形態を示す工程概略図である。以下、第1実施の形態と同様の構成部分については、同一の符号を付して説明を省略する。
【0041】
この実施形態では、上記第1の実施形態における第3工程の後、再度モールド内にチョコレート生地を分注する工程が加わる点が、第1の実施形態と異なっている。
【0042】
すなわち、図1に示した各工程に引き続いて、図2(a)に示すように、既にモールド30内で固化した具材10を含有するチョコレート生地20の上部にボトムチョコレート生地21を充填する。このボトムチョコレート生地21は、加熱溶解によって流動性を有しており、かつ、既にテンパリング処理をしたものが好ましく使用される。ボトムチョコレート生地21は、具材10と混合するチョコレート生地20と同じチョコレート生地を用いることができる。
【0043】
そして、ボトムチョコレート生地21を充填した後、このボトムチョコレート生地21が流動性を有している間に、図2(b)に示すように、スクレイパー60でモールド30から溢れ出たボトムチョコレート生地を掻き取ることで、ボトムチョコレート生地21の上面は水平になり、平坦な底面を有するチョコレート菓子を製造することができる。
【0044】
【実施例】
上記の図1、図2に示した方法により、以下のアーモンド破砕物を含有したチョコレート菓子を製造した。
【0045】
チョコレート生地としては、主原料としてカカオマス、砂糖、油脂としてココアバター、植物性油脂、乳原料として脱脂粉乳、全脂粉乳、乳化剤としてレシチン、その他香料からなる通常のミルクチョコレート生地を使用した。このミルクチョコレート生地を、アーモンド破砕物を混合するためのチョコレート生地及びボトムチョコレート生地として使用した。また、アーモンド破砕物としては、ローストしたアーモンドを荒く砕いて、5メッシュが通り、10メッシュを通らない範囲の粒度とした破砕物を使用した。ここで、メッシュとはJISで定められた標準ふるいの番手を意味する。
【0046】
モールドは、一辺が33mm四方の角型凹部を有し、凹部の深さが4.6mmであるモールドを使用した。また、押し型は、モールドに嵌合するように一辺が29mm四方の角型形状を有したものを使用した。
【0047】
まず、モールドの凹部にテンパリングしたチョコレート生地を2g分注し、続いて、ローストアーモンド破砕物を1.1g分注した。そして、設定温度−1℃に保たれた押し型を直ちにモールド内に挿入した。押し型は、モールド上端よりモールド底部方向に1mm深く挿入し、挿入した押し型を5秒間挿入しつづけてチョコレート生地を固化させた。
【0048】
次に、押し型をモールドから取り外し、ボトムチョコレート生地を1g充填した。その後スクレイパーでボトムチョコレートを掻き取り、ボトムチョコレートを固化させて本発明の具材を含有するチョコレートを得た。
【0049】
その結果、上記で得られた本発明の製造方法によるチョコレートは、底部の部分が美しく仕上がり、また、チョコレート生地を透かして上部表面に埋設されているアーモンド破砕物を見ることができ、外観に優れるものであった。
【0050】
更に、スクレイパーで掻き取れたチョコレート生地は、アーモンド破砕物を含有しておらず、そのまま再度充填に使用することが可能であった。
【0051】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のチョコレートの製造方法によれば、具材とチョコレート生地をモールドに充填した後、冷却した押し型を挿入することにより、底部が平坦で美しく、チョコレート表面から具材を透かすことができ外観に優れるチョコレートを提供でき、かつ効率良く製造することができる。また、通常の粘度を有するチョコレート生地を用いることができるのでチョコレート生地の粘度が限定されない。更に、具材が押し型によってモールド底面に押し付けられることによって、スクレイパーで掻き取れられたチョコレート生地には具材が含まれないために再使用が容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による具材を含有するチョコレートの製造方法の一実施形態を示す製造工程の概略説明図である。
【図2】 本発明の他の実施形態を示す製造工程の概略説明図である。
【符号の説明】
10、10a 具材
20 チョコレート生地
21 ボトムチョコレート生地
30 モールド
40 押し型
41 押し面
42 外周面
43 流路
50 隙間
60 スクレイパー

Claims (6)

  1. 具材及びチョコレート生地をモールド内に充填する工程と、冷却された押し型をモールド内に挿入して前記具材を前記チョコレート生地内に押し込む工程と、前記押し型を抜き出す工程とを含むことを特徴とする具材を含有するチョコレートの製造方法。
  2. 前記押し型を抜き出す工程の後、再度モールド内にチョコレート生地を分注する工程を含む請求項1記載の具材を含有するチョコレートの製造方法。
  3. 前記再度モールド内にチョコレート生地を分注する工程の後、モールドから溢れたチョコレートをスクレイパーで掻き取る工程を含む請求項2記載の具材を含有するチョコレートの製造方法。
  4. 前記押し型が−10℃〜+10℃の温度に冷却されている請求項1〜3のいずれか1つに記載の具材を含有するチョコレートの製造方法。
  5. 前記押し型のモールド内への挿入深さが、モールド上端から3mm以内である請求項1〜4のいずれか1つに記載の具材を含有するチョコレートの製造方法。
  6. 前記具材がナッツ類、スナック類、パフ類、ビスケット、クッキー類のクラムから選ばれた1種以上である請求項1〜5のいずれか1つに記載の具材を含有するチョコレートの製造方法。
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