JP6443396B2 - ファン装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ファン装置に関するものである。
従来より、建設機械には、ラジエータ等の熱交換器が搭載されており、ファンにより吸引される空気を熱交換器のコアに対して通風させることで、熱交換を行うようにした構成が知られている(例えば、特許文献1参照)。
ところで、ファンの風量を適切に保つためには、ファンの回転数を検出しながら、その検出結果に基づいてファンモータの回転数を調整する必要がある。ここで、ファンの回転数を検出するために、例えば、以下のような構成を採用することが考えられる。
具体的に、ファンは、ファンモータの回転軸に固定される中心部と、中心部から径方向外方に張り出す複数の翼部とを有している。ここで、中心部に対向する位置に回転検出センサを配置するとともに、中心部における回転検出センサの検出位置に孔やスリットを形成することで、回転中の中心部の回転数、つまり、ファンの回転数を検出することが考えられる。
特開2013−104310号公報
しかしながら、上述したような、ファンの中心部に孔やスリットを形成して回転中の中心部を検出センサで検出する構成では、汎用的なファンをそのまま使用することができないため、在庫管理が煩雑となるという問題がある。また、中心部に孔やスリットを形成すると、ファンの遠心力によって孔やスリットの周縁部に応力が集中してしまい、強度的に不利なファン形状となってしまう。
また、ファンの性能を向上させるためには、ファンの翼部の面積を大きくする必要がある。ここで、ファンの外径を変更することなく、翼部の面積を大きくしようとすると、その分、中心部の外径を小さくする必要がある。
しかしながら、中心部の外径を小さくした結果、中心部の外径よりもファンモータの外径が大きくなってしまうと、ファンモータが邪魔になって検出センサを中心部の対向位置に配置することができなくなる。なお、翼部を大きくするために、ファンの中心部の外径を小さくするのではなく、翼部の長さを延ばした場合には、ファン全体が大型化してしまうため、好ましくない。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的は、ファンの回転数を計測するのにあたって、ファンの製品仕様が増加して在庫管理が煩雑となったり、ファンの性能が低下するのを抑えることにある。
本発明は、ファンと、該ファンを回転させるファン駆動部とを備えたファン装置を対象とし、次のような解決手段を講じた。
すなわち、第1の発明は、前記ファン駆動部の回転軸に取り付けられ、前記ファンが固定される固定部を有するファンスペーサを備え、
前記ファンは、前記ファンスペーサの固定部に取り付けられる中心部と、該中心部から径方向外方に張り出す複数の翼部とを有し、
前記ファンスペーサに取り付けられることで、前記中心部と前記ファン駆動部との間に配設されて前記ファンとともに回転し、該ファンスペーサの固定部よりも径方向外方に突出した被検出体と、
前記回転軸の軸方向に沿って前記ファンの翼部よりも径方向内方の位置で前記被検出体に対向して配設された回転数計測部とを備え、
前記被検出体は、回転中に該被検出体と該回転数計測部との対向距離が変化するような形状に形成され、
前記回転数計測部は、前記対向距離の変化に伴って検出される該被検出体の検出回数に基づいて前記ファンの回転数を計測するように構成されていることを特徴とするものである。
第1の発明では、ファンの回転数を計測するのにあたって、ファンの中心部とファン駆動部との間に被検出体を配置して、回転中の被検出体を回転数計測部で検出するようにしている。
このように、ファンと被検出体とを別々の部材で構成するようにしたから、回転数計測部の配置に応じた適切な形状の被検出体に交換するだけで、ファンの製品仕様を変更することなく、ファンの回転数を計測することができる。
また、ファンの中心部に検出用の孔などを形成する必要がないため、ファンの遠心力による応力集中を避けることができ、ファンの強度を確保することができる。
第2の発明は、第1の発明において、
前記被検出体には、空気の流通方向に開口する開口部が形成されていることを特徴とするものである。
第2の発明では、被検出体に開口部を形成することで、ファンを通過した空気が、被検出体の開口部を通過して下流側に流れることとなる。これにより、空気の流れが阻害されるのを抑えることができる。また、被検出体に開口部を形成して軽量化を図ることで、ファン駆動部の回転軸にかかる負荷を軽減することができる。
第3の発明は、第1又は第2の発明において、
前記被検出体は、軸方向から見て前記回転軸の中心点を通る中心線に対して線対称な形状に形成されていることを特徴とするものである。
第3の発明では、被検出体を線対称な形状とすることで、被検出体を回転させたときの遠心力が、被検出体全体にバランス良く作用することとなり、被検出体の一部に応力が集中するのを抑えることができる。
第4の発明は、第1乃至第3の発明のうち何れか1つにおいて、
前記被検出体の外径D1、前記ファン駆動部の外径D2、前記ファンスペーサの固定部の外径D3が、D1>D2>D3という条件を満たすように設定されていることを特徴とするものである。
第4の発明では、ファンスペーサの固定部の外径D3よりもファン駆動部の外径D2が大きい場合であっても、被検出体の外径D1がD2よりも大きくなるように設定することで、ファン駆動部が邪魔になることなく、限られた設置スペース内で、被検出体の対向位置に回転数計測部を配置することができる。
このとき、ファンの中心部の外径を大きくしなくてもファンの回転数を計測することができるので、ファンの中心部によって空気の流れが阻害されるのを抑えるとともに、ファンの翼部の面積を大きく確保してファンの性能を向上させることができる。
本発明によれば、ファンと被検出体とを別々の部材で構成するようにしたから、回転数計測部の配置に応じて適切な形状の被検出体に交換するだけで、ファンの製品仕様を変更することなく、ファンの回転数を計測することができる。
本実施形態に係る建設機械の全体構成を示す側面図である。 冷却装置の構成を示す斜視図である。 ファン装置の構成を示す分解斜視図である。 被検出体の構成を示す正面図である。 ファン装置の構成を示す側面断面図である。 本変形例1に係る被検出体の構成を示す正面図である。 本変形例2に係る被検出体の構成を示す正面図である。 本変形例3に係る被検出体の構成を示す正面図である。 本変形例4に係る被検出体の構成を示す正面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものではない。
図1に示すように、建設機械10は、クローラ式の下部走行体1の上に、旋回可能な上部旋回体2が搭載された油圧ショベルである。
上部旋回体2は、車体フレームとしての旋回フレーム3と、旋回フレーム3の前端側に設けられて土砂等の掘削作業を行うアタッチメント4と、キャブ5と、機械室6と、旋回フレーム3の後端側に設けられてアタッチメント4との重量バランスを取るためのカウンタウエイト7とを備えている。
なお、本実施形態では、図1において、図面左側のアタッチメント4が配置された側を前側、紙面手前側のキャブ5が配置された側を左側とし、以下の説明では前後左右等の方向は特に言及しない限り、これに従うものとする。
アタッチメント4は、基端側が旋回フレーム3に設けられた一対の縦板(図示省略)に回動可能に取り付けられたブーム11と、ブーム11の先端側に回動可能に取り付けられたアーム12と、アーム12の先端側に回動可能に取り付けられたバケット13とを備えている。
キャブ5は、その内部に運転シートや各種制御機器、操作機器等が装備された矩形箱型の運転室であり、アタッチメント4の左側に隣接して位置するように上部旋回体2の前部左側に配設されている。
機械室6は、その周囲が機械室カバー6aによって覆われている。機械室カバー6aには、機械室6内に外気を取り込むための吸気孔6bが開口している。機械室カバー6aの上部には、ボンネット8が開閉自在に設置されている。
機械室6内には、冷却装置20が配設されている。図2に示すように、冷却装置20は、一対の収容フレーム21と、一対の収容フレーム21の間に収容された熱交換器25と、熱交換器25よりも空気流通方向の下流側に配設されたファン装置30とを備えている。なお、図2において、実線の矢印で示す方向が空気流通方向である。
収容フレーム21は、幅方向に互いに間隔をあけて立設する断面凹状の一対の部材で構成されている。一対の収容フレーム21の下端部は、幅方向に延びる底面板22によって互いに連結されている。
熱交換器25は、縦長の長方形状に形成され、コア面が空気流通方向に対向するように、幅方向に並んで一対の収容フレーム21の間に3つ収容されている。ここで、図2で中央の熱交換器25はエンジン冷却用のラジエータ、右側の熱交換器25は作動油冷却用のオイルクーラ、左側の熱交換器25はターボチャージャ用のインタークーラである。
ファン装置30は、ファン31と、ファン31を回転させる油圧式のファンモータ38(ファン駆動部)と、ファン31の外周を囲って冷却空気を整流するシュラウド40とを有する。ファン31は、機械室カバー6aの吸気孔6bから外気を吸引し、冷却空気として機械室6内に流通させるものである。なお、ファンモータ38は、油圧式のモータに限定するものではなく、電動式のモータであっても構わない。
ファン31により吸引された冷却空気は、熱交換器25を通過し、この際に、熱交換器25の内部を流通する冷却水や作動油を冷却する。熱交換後の冷却空気は、ファン31に吸引され、図示しないエンジン等に向けて吹き出される。エンジン等を冷却した後の空気は、機械室カバー6aに形成された排気孔(図示省略)から外部へ排気される。
図3にも示すように、ファン31は、ファンモータ38の回転軸39に取り付けられる中心部32と、中心部32から径方向外方に張り出す複数の翼部33とを有する。中心部32には、中心孔32aと、中心孔32aの周縁に沿って周方向に間隔をあけて複数の取付孔32bとが形成されている。
ファン31の中心部32とファンモータ38の回転軸39とは、ファンスペーサ34を介して取り付けられている。ファンスペーサ34は、ファン31の中心部32を固定する固定部35と、固定部35からファン31側に突出してファン31の中心孔2aに嵌合される嵌合部36と、固定部35から回転軸39側に突出して回転軸39が嵌め込まれる筒状部37とを有する(図5も参照)。
固定部35には、ファン31の中心部32の取付孔32bに対応して周方向に間隔をあけて複数のネジ孔35aが形成されている。ファン31の中心部32と固定部35とは、締結ボルト60によって締結されている。
回転軸39は、筒状部37の筒孔に嵌め込まれるとともに、嵌合部36側から差し込まれた締結ボルト60によって、ファンスペーサ34に締結されている。また、後述する被検出体55は、筒状部37の外周部に嵌め込まれて締結ボルト60によってファンスペーサ34に締結されている。
一対の収容フレーム21の空気流通方向の下流側の面には、シュラウド40が取り付けられている。シュラウド40の開口孔41は、ファン31の外径に対して若干の隙間を存するような内径に形成されている。これにより、ファン31の外周をシュラウド40の開口孔41の内周縁で囲うと、ファン31で吸引された冷却空気がシュラウド40の開口孔41を通過する際に整流される。シュラウド40には、ファンリング42が取り付けられている。
一対の収容フレーム21よりも空気流通方向の下流側には、ファンモータ38を支持するモータ支持部材45が配設されている。モータ支持部材45は、ファンモータ38を取り付けるモータ取付部46と、モータ取付部46を収容フレーム21の側壁面に取り付ける一対のモータ固定部47と、モータ取付部46を支持するモータ支持部48とを有する。
モータ取付部46は、一対の収容フレーム21に跨るように水平方向に延びる板状体で構成され、その中央位置にファンモータ38が取り付けられている。ファンモータ38は、モータカバー43によって覆われている。
また、シュラウド40には、モータ取付部46よりも上方に露出するファン31を覆うファンカバー44が取り付けられている。ファンカバー44には、複数のスリット44aが形成されており、ファン31を通過した空気は、スリット44aを介して下流側に流れる。
モータ固定部47は、断面L字状に屈曲された板状体で構成されている。モータ固定部47は、モータ取付部46の両端部にそれぞれ配設されてモータ取付部46の両端部に固定されている。モータ固定部47における収容フレーム21側に延びる面は、収容フレーム21の側壁面に当接した状態で固定される。
モータ支持部48は、モータ取付部46の幅方向の略中央位置から下方に延びる断面凹状の部材で構成されている。モータ支持部48の下端部は、連結梁49を介して底面板22に連結されている。
これにより、ファン31及びファンモータ38が、モータ支持部材45によって熱交換器25に対向した位置に支持される。
図3〜図5に示すように、ファン装置30には、回転数計測センサ50と、被検出体55とが設けられている。回転数計測センサ50は、被検出体55に対向して配設されている。被検出体55は、回転中に被検出体55と回転数計測センサ50との対向距離が変化するような形状に形成されている。詳しくは後述するが、被検出体55には、周方向に間隔をあけて2つの検出面57が設けられており、回転数計測センサ50が検出面57に対向する場合と検出面57から外れた場合とで、対向距離が変化するようになっている。
回転数計測センサ50は、例えば、磁気抵抗素子を有する磁電式回転検出器で構成されている。回転数計測センサ50は、マグネットによって一定の磁界を発生させ、ファン31の回転に伴って被検出体55の検出面57が回転数計測センサ50に近づいたときの磁界の変化に基づいて、被検出体55を検出するものである。これにより、回転数計測センサ50と被検出体55との対向距離の変化に伴って検出される被検出体55の検出回数に基づいて、ファン31の回転数を計測することができる。
回転数計測センサ50は、ブラケット51に保持されている。ブラケット51は、モータ取付部46に取り付けられている。回転数計測センサ50は、回転軸39の軸方向に沿って配置されており、回転数計測センサ50を装置に組み込む際に、回転数計測センサ50を軸方向に移動させることで、被検出体55と回転数計測センサ50とのギャップ調整を行い易くなる。
被検出体55は、ファンスペーサ34に取り付けられることで、ファン31の中心部32とファンモータ38との間に配設されている。被検出体55は、円形状の板材の上下部分をそれぞれ扇形に切り欠いた形状とされ、この切欠き部分が、空気の流通を許容する開口部56となっている。
そして、被検出体55において開口部56が切り欠かれることで残った部分には、周方向に間隔をあけて2つの検出面57が設けられることとなる。なお、検出面57は、2箇所以上設けるようにしても構わない。
このように、被検出体55は、軸方向から見て回転軸39の中心点を通る中心線Cに対して線対称な形状に形成されている。これにより、被検出体55を回転させたときの遠心力が、被検出体55全体にバランス良く作用することとなり、被検出体55の一部に応力が集中するのを抑えることができる。
被検出体55の中央位置には、ファンスペーサ34の筒状部37を挿通させる挿通孔55aが形成されている。また、被検出体55には、ファンスペーサ34のネジ孔35aに対応して、挿通孔55aの周縁に沿って周方向に間隔をあけて複数の貫通孔55bが形成されている。被検出体55は、ファンスペーサ34の筒状部37の外周部を挿通孔55aに挿通させ、締結ボルト60を貫通孔55bに差し込んでネジ孔35aに締結させることで、ファンスペーサ34に固定されている。これにより、被検出体55は、ファン31とともに回転する。
ここで、図5に示すように、被検出体55の検出面57は、ファンスペーサ34の固定部35やファンモータ38の外周部よりも径方向外方に突出している。回転数計測センサ50は、回転軸39の軸方向に沿って被検出体55の検出面57に対向して配設されている。
つまり、被検出体55の外径D1、ファンモータ38の外径D2、ファンスペーサ34の固定部35の外径D3とすると、D1>D2>D3という関係が成り立つように、それぞれの部材が構成されている。
これにより、ファンスペーサ34の固定部35の外径よりもファンモータ38の外径が大きい場合であっても、被検出体55の検出面57の突出量を適宜設定することで、ファンモータ38が邪魔になることなく、限られた設置スペース内で、被検出体55の検出面57の対向位置に回転数計測センサ50を配置したり、回転数計測センサ50の電気配線を配索することができる。
また、ファン31と被検出体55とを別々の部材で構成するようにしたから、回転数計測センサ50の配置に応じた適切な形状の被検出体55に交換するだけで、ファン31の製品仕様を変更することなく、ファン31の回転数を計測することができる。
《変形例1》
図6は、本変形例1に係る被検出体の構成を示す正面図である。以下、前記実施形態と同じ部分については同じ符号を付し、相違点についてのみ説明する。
図6に示すように、被検出体55は、長方形状の板材で形成されている。被検出体55の長手方向(図6で左右方向)の両端部には、それぞれ検出面57が設けられる。
被検出体55の中央位置には、ファンスペーサ34の筒状部37を挿通させる挿通孔55aが形成されている。また、被検出体55には、ファンスペーサ34のネジ孔35aに対応して、挿通孔55aの周縁に沿って周方向に間隔をあけて複数の貫通孔55bが形成されている。このように、被検出体55は、軸方向から見て回転軸39の中心点を通る中心線Cに対して線対称な形状に形成されている。
《変形例2》
図7は、本変形例2に係る被検出体の構成を示す正面図である。図7に示すように、被検出体55は、長方形状の板材の一部を切り欠いた形状とされている。具体的に、被検出体55の上下部分は、左右方向に間隔をあけて2箇所ずつ切り欠かれており、この切欠き部分によって、4つの開口部56が設けられている。そして、被検出体55の左右方向の両端部には、それぞれ検出面57が設けられる。
被検出体55の中央位置には、ファンスペーサ34の筒状部37を挿通させる挿通孔55aが形成されている。また、被検出体55には、ファンスペーサ34のネジ孔35aに対応して、挿通孔55aの周縁に沿って周方向に間隔をあけて複数の貫通孔55bが形成されている。このように、被検出体55は、軸方向から見て回転軸39の中心点を通る中心線Cに対して線対称な形状に形成されている。
このように、被検出体55の一部を切り欠いて開口部56を形成することで、ファン31を通過した空気が、被検出体55の開口部56を通過して下流側に流れることとなり、空気の流れが阻害されるのを抑えることができる。
《変形例3》
図8は、本変形例3に係る被検出体の構成を示す正面図である。図8に示すように、被検出体55は、円形状の板材に、周方向に間隔をあけて4つの開口部56が設けられた形状とされている。そして、被検出体55における開口部56が形成されることで残った部分には、周方向に間隔をあけて4つの検出面57が設けられる。
被検出体55の外周側には、外周リング部58が設けられており、外周リング部58は、4つの検出面57をそれぞれ連結している。これにより、検出面57の強度を確保することができる。
被検出体55の中央位置には、ファンスペーサ34の筒状部37を挿通させる挿通孔55aが形成されている。また、被検出体55には、ファンスペーサ34のネジ孔35aに対応して、挿通孔55aの周縁に沿って周方向に間隔をあけて複数の貫通孔55bが形成されている。このように、被検出体55は、軸方向から見て回転軸39の中心点を通る中心線Cに対して線対称な形状に形成されている。
《変形例4》
図9は、本変形例4に係る被検出体の構成を示す正面図である。図9に示すように、被検出体55は、円形状の板材の上下部分を一部切り欠いた形状とされている。この切り欠いた部分によって、開口部56が形成されている。そして、被検出体55の一部が切り欠かれることで残った部分には、周方向に間隔をあけて2つの検出面57が設けられることとなる。
被検出体55の中央位置には、ファンスペーサ34の筒状部37を挿通させる挿通孔55aが形成されている。また、被検出体55には、ファンスペーサ34のネジ孔35aに対応して、挿通孔55aの周縁に沿って周方向に間隔をあけて複数の貫通孔55bが形成されている。このように、被検出体55は、軸方向から見て回転軸39の中心点を通る中心線Cに対して線対称な形状に形成されている。
また、被検出体55における検出面57が設けられていない部分には、複数の孔が開口しており、この孔によって、開口部56が形成されている。これにより、ファン31を通過した空気が、被検出体55の開口部56を通過して下流側に流れることとなり、空気の流れが阻害されるのを抑えることができる。
《その他の実施形態》
前記実施形態については、以下のような構成としてもよい。
本実施形態及び変形例では、被検出体55の形状について例示して説明したが、この形態に限定するものではなく、加工性や汎用性を考慮して、その他にも様々な形状を採用することができる。
また、本実施形態では、被検出体55をファンスペーサ34に対して締結ボルト60で締結するようにしたが、この形態に限定するものではない。例えば、ファンスペーサ34の外周縁部から径方向外方に被検出体55が張り出すように一体形成した構成としてもよい。このようにすれば、ファンスペーサ34における被検出体55の周辺部の肉盛り部分を削除した構成とするとともに、締結ボルト60が不要となることで、ファンスペーサ34のさらなる軽量化を図ることができる。
また、本実施形態では、被検出体55の一部を切り欠くことで検出面57を設け、検出面57が回転数計測センサ50に近づいたときに検出回数をカウントして、ファン31の回転数を計測するようにしているが、例えば、回転数計測センサ50が検出面57から外れたときに検出回数をカウントするようにしてもよい。
また、被検出体55の一部を切り欠くことなく、円形状の被検出体55の表面に凸部又は凹部を設け、この凸部又は凹部が回転数計測センサ50に近づいたときに検出回数をカウントするようにしてもよい。
以上説明したように、本発明は、ファンの回転数を計測するのにあたって、ファンの製品仕様が増加して在庫管理が煩雑となったり、ファンの性能が低下するのを抑えることができるという実用性の高い効果が得られることから、きわめて有用で産業上の利用可能性は高い。
30 ファン装置
31 ファン
32 中心部
33 翼部
38 ファンモータ(ファン駆動部)
39 回転軸
50 回転数計測センサ(回転数計測部)
55 被検出体
56 開口部
C 中心線

Claims (4)

  1. ファンと、該ファンを回転させるファン駆動部とを備えたファン装置であって、
    前記ファン駆動部の回転軸に取り付けられ、前記ファンが固定される固定部を有するファンスペーサを備え、
    前記ファンは、前記ファンスペーサの固定部に取り付けられる中心部と、該中心部から径方向外方に張り出す複数の翼部とを有し、
    前記ファンスペーサに取り付けられることで、前記中心部と前記ファン駆動部との間に配設されて前記ファンとともに回転し、該ファンスペーサの固定部よりも径方向外方に突出した被検出体と、
    前記回転軸の軸方向に沿って前記ファンの翼部よりも径方向内方の位置で前記被検出体に対向して配設された回転数計測部とを備え、
    前記被検出体は、回転中に該被検出体と該回転数計測部との対向距離が変化するような形状に形成され、
    前記回転数計測部は、前記対向距離の変化に伴って検出される該被検出体の検出回数に基づいて前記ファンの回転数を計測するように構成されていることを特徴とするファン装置。
  2. 請求項1において、
    前記被検出体には、空気の流通方向に開口する開口部が形成されていることを特徴とするファン装置。
  3. 請求項1又は2において、
    前記被検出体は、軸方向から見て前記回転軸の中心点を通る中心線に対して線対称な形状に形成されていることを特徴とするファン装置。
  4. 請求項1乃至3のうち何れか1つにおいて、
    前記被検出体の外径D1、前記ファン駆動部の外径D2、前記ファンスペーサの固定部の外径D3が、D1>D2>D3という条件を満たすように設定されていることを特徴とするファン装置。
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