JP2019157824A - 作業機械用冷却装置 - Google Patents

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貴夫 菅野
Takao Sugano
貴夫 菅野
慶彦 上田
Norihiko Ueda
慶彦 上田
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  • Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)

Abstract

【課題】応答性がよく、スムーズな送風を行うことができる作業機械用冷却装置を提供する。【解決手段】冷却装置5は、ベアリング5gを収容するベアリングケース5cと、ファン5eの回転を検出するセンサ5hと、被検出部材5fとを備える。被検出部材5fは、駆動源5dの回転軸5d1が挿入される挿入筒部5f3と、径方向外側に向かって延設され、ボス部5e1に固定される環状部5f1とを有する。ベアリング5gは、挿入筒部5f3を回転自在に軸支し、センサ5hは、環状部5f1に対向するように配置される。【選択図】図4

Description

本発明は、作業機械の機械室の内部に配置されている収容物に向かって気体を送風して、収容物を冷却する作業機械用冷却装置に関する。
従来、クローラ等を有する下部走行体と、下部走行体に搭載されている上部旋回体(車体フレーム)とを備えている作業機械がある。この種の作業機械としては、車体フレームに、運転室、各種作業機(例えば、ブーム、アーム、バケット等で構成された作業機)の他、各種機械(例えば、エンジン、油圧ポンプ等。以下、これらを「収容物」という。)を収容するための機械室が設けられているものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載の作業機械では、機械室の内部に、収容物を冷却するための作業機械用冷却装置(以下、単に「冷却装置」ともいう。)が設置されている。この冷却装置は、ファンによって収容物に向かって空気を送風して、収容物を冷却する。
特開2013−104310号公報
ところで、特許文献1に記載のような従来の作業機械用冷却装置では、冷却対象であるエンジン、油圧ポンプ等の収容物の温度を参照して、その回転数等が制御されている。しかし、そのような制御方法を用いると、十分な応答性が得られずに、収容物の温度調節が遅れてしまうおそれがあった。その結果、収容物のオーバーヒート又は過冷却が生じてしまうおそれがあった。
応答性を高めるためには、ファンの回転数を直接的に検出することが好ましい。ファンの回転数を直接的に検出するためには、センサを用いて、ファンの回転軸に設けた被検出部を検出することが考えられる。しかし、センサの種類によっては、その設置位置が限定される場合がある。
例えば、電磁式回転センサでは、一般に、円盤の外周面に凹凸を設けた歯車状に形成された部材が被検出部材として用いられ、電磁式回転センサは、その被検出部材の外周面に対向するように配置される。そのため、ファンの回転数を検出するためのセンサとして、電磁式回転センサを採用した場合には、電磁式回転センサは、被検出部材の径方向外側(すなわち、冷却風の形成領域)に張り出す姿勢となってしまう。
このように、センサの種類(ひいては、その配置位置)によっては、センサによって空気の流れが阻害され、冷却性能の低下、騒音の発生等の問題が生じるおそれがあった。
本発明は以上の点に鑑みてなされたものであり、応答性がよく、スムーズな送風を行うことができる作業機械用冷却装置を提供することを目的とする。
本発明の作業機械用冷却装置は、
フレームと、前記フレームに回転自在に支持されたファンと、前記ファンに駆動力を伝達するための駆動源とを備え、前記ファンは、前記駆動源からの駆動力が伝達されるボス部と、前記ボス部から径方向外側に延設された羽根部とを有し、回転時に前記羽根部によって回転軸線に沿う方向に送風を行う作業機械用冷却装置であって、
前記フレームに固定されたベアリングケースと、前記ベアリングケースに収容されたベアリングと、前記ファンの回転を検出するセンサと、前記ボス部の前記センサ側に固定された被検出部材とを備え、
前記被検出部材は、前記駆動源の回転軸が前記ボス部とは反対側から挿入されて固定される挿入筒部と、前記挿入筒部の前記ボス部側の端部から径方向外側に延設され、前記ボス部に固定される被検出部とを有し、
前記ベアリングは、前記挿入筒部を回転自在に軸支し、
前記センサは、前記被検出部に対向するように配置されていることを特徴とする。
このように、本発明の作業機械用冷却装置(以下、単に「冷却装置」ともいう。)は、ボス部のセンサ側に固定された(すなわち、ファンと一体的に回転する)被検出部を介して、センサによってファンの回転数を検出可能となっている。この検出結果を利用することにより、本発明の冷却装置では、直接的にファンの回転数等を制御することができるので、高い応答性を実現することができる。
ところで、本発明の冷却装置では、回転時にボス部から径方向外側に延設された羽根部によって、回転軸線に沿う方向に送風を行っている。そのため、回転軸線に沿う方向では、羽根部が存在しない領域(すなわち、ボス部に対向する領域)には、風が当たりにくくなっている。
しかし、冷却装置のサイズが小型である場合には、ボス部(ひいては、ボス部に対向する領域)の軸線方向のサイズも小さい。そのため、そのような場合には、センサをボス部に対向する領域(具体的には、駆動源とボス部との間)に配置することが難しいという問題があった。
そこで、この冷却装置では、ベアリングによって駆動源の回転軸を直接支持するのではなく、ボス部に固定された被検出部材を介して、その回転軸を支持している。そして、その被検出部材は、駆動源の回転軸がボス部とは反対側から挿入されて固定される挿入筒部と、挿入筒部のボス部側の端部から径方向外側に延設され、ボス部に固定される被検出部とを有する構成となっている。
このように、挿入筒部によってボス部と駆動源との軸線方向の間隔が延長されている。その結果、この冷却装置では、ボス部と駆動源とのもともとの間隔が小さかったとしても、ボス部と駆動源との間にセンサを配置することができるようになっている。
また、このように、センサに対向する部分として被検出部材に被検出部が設けられているので、ボス部だけでなくその被検出部によってもファンによって発生した風が遮られる。その結果、この冷却装置では、ボス部が極端に小さい場合であっても、センサには、風が当たりにくくなっている。
したがって、本発明の冷却装置によれば、小型の冷却装置であっても、風の当たりにくい位置にセンサを配置することができるので(すなわち、センサによって気体の流れが阻害されにくいので)、送風がスムーズに行われ、その機構を配置したことによる冷却性能の低下、騒音の発生等を抑制することができる。
また、本発明の作業機械用冷却装置においては、
前記被検出部材は、前記挿入筒部と前記被検出部との間に、前記挿入筒部の外径よりも大きい外径を有する拡径部を有し、
前記被検出部は、前記拡径部の前記ボス部側の端部から径方向外側に延設されていることが好ましい。
作業機械の動作時の振動等によって、ベアリングに対して、必要以上に挿入筒部が深く挿入されてしまうおそれがある。そこで、このように構成すると、拡径部の外径は挿入筒部を回転自在に軸支するベアリングの内径よりも大きくなるので、拡径部は、ベアリングの縁部に係止され、必要以上にベアリングの内部に挿入されてしまうことが防止される。その結果、振動等によって、被検出部材がベアリングに必要以上に深く挿入されてしまうことを防止することができる。
また、本発明の作業機械用冷却装置においては、
前記ベアリングケースの前記ベアリングを収容している部分は、縮径していることが好ましい。
一般に、ベアリングを構成する部材には、剛性の高い材料が用いられる。そのため、ベアリングケースのうちベアリングが収容されている部分は、剛性が高く、縮径させても十分な剛性を確保することができる。そこで、その部分を縮径させると、十分な剛性を確保しつつ、径方向における省スペース化を図ることができる。
また、本発明の作業機械用冷却装置においては、
前記被検出部は、前記センサに対向する領域に前記回転軸線に沿う方向で前記センサ側に突出するように形成された凸部を有していることが好ましい。
このような凸部を設けると、検出される面に凹凸が形成されるので、センサによる検出が容易となる。また、凸部は、鋳造等によって容易に形成することができるので、被検出部を設けたことによる製造コストの増加も抑制することができる。
また、本発明の作業機械用冷却装置においては、
前記被検出部は、前記センサに対向する領域に、該被検出部を前記回転軸線に沿う方向に貫くように形成された孔部を有していることが好ましい。
このような凹部を設けると、検出される面に凹凸が形成されるので、センサによる検出が容易となる。また、孔部は、切削加工等によって容易に製造することができるので、被検出部を設けたことによる製造コストの増加も抑制することができる。また、孔部を設けることによって、被検出部材の重量を抑制することができるので、被検出部材を取り付けたことによるファンの回転速度等(ひいては、冷却装置の冷却性能)の低下を抑制することができる。
実施形態に係る油圧ショベルの構成を示す側面図。 図1の油圧ショベルの機械室の内部を模式的に示す平面図。 図2の機械室に配置されている冷却装置の斜視図。 図3の冷却装置の要部の構造を一部断面として示す平面図。 図3の冷却装置の被検出部材の形状を示す図であり、図5Aは平面図、図5Bは斜視図。 図3の冷却装置の変形例に係る被検出部材の形状を示す図であり、図6Aは平面図、図6Bは斜視図。
以下、図面を参照して、実施形態に係る作業機械である油圧ショベルSについて説明する。以下の説明においては、油圧ショベルSの進行方向前方及び前側を単に「前方」及び「前側」といい、進行方向後方及び後側を単に「後方」及び「後側」という。
なお、本実施形態では作業機械の一例として油圧ショベルSを用いるが、本発明の作業機械は、作業機械用冷却装置(以下、単に「冷却装置」ともいう。)が設けられているものであればよく、油圧ショベルに限定されるものではない。例えば、クレーン車等であってもよい。
まず、図1及び図2を参照して、油圧ショベルSの構成について説明する。
図1に示すように、油圧ショベルSは、下部走行体1と、下部走行体1に旋回可能に搭載されている上部旋回体2とを備えている。
下部走行体1は、ロアフレーム1aと、ロアフレーム1aの両側に設けられた一対のクローラ1bとを備えている。クローラ1bは、油圧アクチュエータである走行用油圧モータによって駆動される。
なお、本発明の作業機械における下部走行体は、ロアフレームとクローラとによって構成されたものに限定されるものではない。例えば、下部走行体は、車輪で移動するものであってもよいし、脚式移動のものであってもよい。また、作業機械が水上で使用されるものである場合には、下部走行体は台船等であってもよい。
上部旋回体2は、ロアフレーム1aに対して旋回自在に支持されているアッパーフレーム2aと、アッパーフレーム2aの前側に設けられている運転室2bと、運転室2bの側方に設けられている作業機2cと、運転室2b及び作業機2cの後方に搭載されているカウンタウエイト2dと、アッパーフレーム2aとカウンタウエイト2dとで画成されている機械室2eとを有している。
運転室2bには、運転者が作業機2cの運動、上部旋回体2の旋回、及び、下部走行体1の移動を操作するための各種レバー(不図示)等、油圧ショベルSを操作するための各種機器が設けられている。
作業機2cは、上部旋回体2のアッパーフレーム2aに回動自在に連結されているブーム2c1と、ブーム2c1に回動自在に連結されているアーム2c2と、アーム2c2に回動自在に連結されているバケット2c3とを有している。
また、作業機2cは、上部旋回体2のアッパーフレーム2a及びブーム2c1に両端が取り付けられているブームシリンダ2c4と、ブーム2c1及びアーム2c2に両端が取り付けられているアームシリンダ2c5と、アーム2c2及びバケット2c3に両端が取り付けられているバケットシリンダ2c6とを有している。
ブーム2c1は、上部旋回体2のアッパーフレーム2aに回動可能に軸支されており、その軸を支点として、ブームシリンダ2c4の伸縮動作によって回動する。アーム2c2は、ブーム2c1に回動可能に軸支されており、その軸を支点として、アームシリンダ2c5の伸縮動作によって回動する。バケット2c3は、アーム2c2に回動可能に軸支されており、その軸を支点として、バケットシリンダ2c6の伸縮動作によって回動する。
カウンタウエイト2dは、その重量によって、作業機2cとの間で、油圧ショベルS全体としてのバランスを保っている。カウンタウエイト2dと運転室2b及び作業機2cとの間には、機械室2eとなる空間が形成されている。
図2に示すように、機械室2eの内部と外部とは、上部旋回体2の側面部に設けられている開口部2e1を介して連通されている。機械室2eの内部に収容された各種機械(以下、「収容物」という。)のメンテナンス等は、その開口部2e1を介して行われる。上部旋回体2には、開口部2e1を覆うようにして、開閉自在なパネル2fが設けられている。
機械室2eには、収容物として、駆動源としてのエンジン3等にオイルを供給するための油圧ポンプ4等が設置されている。さらに、機械室2eには、収容物の側方に、収容物を冷却するための冷却装置5、及び、熱交換器6が配置されている。
なお、機械室2eには、収容物として、エンジン3、油圧ポンプ4の他、駆動源としての発電電動機、エンジン3の排気系に接続される後処理装置、及び、それらが載置される架台等の支持構造を設置してもよい。
冷却装置5は、油圧ショベルSの機械室2eの側壁に形成されている吸気孔2g(図1参照)から外気を吸引し、冷却空気として機械室2eの内部に導き、機械室2eに収容されているエンジン3等の収容物を冷却する。
具体的には、冷却装置5によって吸引された空気は、まず、熱交換器6を通過する際に、熱交換器6の内部を流通する冷却水、作動油等を冷却する。油圧ショベルSでは、この冷却水又は作動油を用いて、エンジン3、油圧ポンプ4等が冷却される。次に、熱交換器6を通過した空気は、冷却装置5を通過して、収容物に向けて噴きつけられる。これにより、収容物が空冷される。収容物を冷却した後の空気は、パネル2fに形成された排気孔(不図示)から、油圧ショベルSの外部へ排気される。
次に、図3〜図5を参照して、冷却装置5の構成について詳細に説明する。
図3に示すように、冷却装置5は、機械室2eの内部に固定されている矩形の枠として構成されている第1フレーム5aと、第1フレーム5aの下流側(エンジン3等が配置されている側)の中央部を横切るようにして、第1フレーム5aに固定されている第2フレーム5bと、第2フレーム5bの中央部に固定されているベアリングケース5cと、ベアリングケース5cの下流側に固定されている駆動源5d(図3ではその回転軸5d1の近傍部分のみを図示している)と、第1フレーム5aの内部に固定され、ベアリングケース5cの上流側に回転自在に固定されているファン5eとを備えている。
また、図4に示すように、冷却装置5は、ファン5eのボス部5e1の下流側に固定され、駆動源5dの回転軸5d1が挿入されている被検出部材5fと、ベアリングケース5cの内部に配置され、被検出部材5fを介して、ファン5eを回転自在に軸支するベアリング5gと、ベアリングケース5cの側面の切欠き部に固定されている(すなわち、ベアリングケース5cを介して第2フレーム5bに固定されている)センサ5hとを備えている。
なお、本実施形態では、センサ5hとして、電磁式回転センサを用いている。しかし、本発明のセンサは、電磁式回転センサに限定されるものではなく、ファンの回転を検出できるものであればよい。例えば、非接触式の距離センサ、光学式センサ等であってもよい。
冷却装置5では、第1フレーム5a、第2フレーム5b、ベアリングケース5c及びベアリング5gを介して、被検出部材5f(ひいては、被検出部材5fに挿入されている駆動源5dの回転軸5d1(図4では不図示))が、後述する挿入筒部5f3を介して、回転自在に軸支されている。これにより、回転軸5d1に過度の荷重が加わることを防止して、そのたわみ等を防止している。
ベアリングケース5cは、軸線方向に間隔を存して一対の環状部が形成されている。すなわち、ベアリングケース5cのベアリング5gを収容している部分(図4においては、中央部分)は、他の部分よりも縮径している。
これは、一般に、ベアリング5gを構成する部材には、剛性の高い材料が用いられるので、ベアリングケース5cのうちベアリング5gが収容されている部分は、剛性が高く、縮径させても十分な剛性を確保することができるためである。なお、本発明のベアリングケースは上記のような形状に限定されるものではなく、ベアリングを収容している部分が縮径していなくてもよい。
ファン5eは、駆動源5dからの駆動力が伝達される円盤状のボス部5e1と、ボス部5e1の周縁から径方向外側に向かって延設されている複数の羽根部5e2(図3参照)とで構成されている。ボス部5e1の下流側には、被検出部材5fが、ボス部5e1(ひいては、ファン5e)とともに一体回転するように固定されている。
図5に示すように、被検出部材5fは、ボス部5e1の下流側(駆動源5d側)の面(すなわち、センサ5h側の面)を覆う環状部5f1(被検出部)と、環状部5f1の中央部から下流側に向かって延設された拡径部5f2と、拡径部5f2から下流側に向かって延設された挿入筒部5f3とを有している。
環状部5f1の下流側の面は、回転軸線aに交差するように広がる(図4参照)被検出面5f4となっている。被検出面5f4には、センサ5hに対向する領域(図3及び図4参照)に、回転軸線aに沿う方向であって、センサ5h側に向かって突出する複数の凸部5f5が形成されている。センサ5hは、この凸部5f5が対向する位置に位置しているか否かを検出することによって、ファン5eの回転数を検出する。
挿入筒部5f3は、駆動源5dの回転軸5d1がボス部5e1とは反対側から挿入されて固定されている。また、挿入筒部5f3は、ベアリング5gを介して、ベアリングケース5cに回転自在に軸支されている。
この挿入筒部5f3を備えることにより、被検出部材5fは、駆動源5dの回転軸5d1とファン5eのボス部5e1とを連結するための部材として利用可能となっている。そして、挿入筒部5f3によってボス部5e1と駆動源5dとの軸線a方向の間隔が延長されているので、ボス部5e1と駆動源5dとのもともとの間隔が小さかったとしても、ボス部5e1と駆動源5dとの間にセンサ5hを配置することができるようになっている。
また、回転軸5d1が、挿入筒部5f3(ひいては、それを軸支するベアリング5g)を介して、第1フレーム5a及び第2フレーム5bに支持されているので、回転軸5d1に過度の荷重が加わることが防止されている。これにより、回転軸5d1のたわみ等が防止されている。
また、拡径部5f2は、挿入筒部5f3の外径よりも大きい外径を有している(図4参照)。すなわち、拡径部5f2は、ベアリング5gの内径よりも大きい外径を有している。これにより、仮に振動等によって、被検出部材5fに対してベアリング5gの内部に挿入する方向の力が加わったとしても、拡径部5f2がベアリング5gの縁部に係止されるので、被検出部材5fが必要以上にベアリング5gの内部に挿入されてしまうことがない。
また、拡径部5f2のボス部5e1側の端部からは、径方向外側に向かって環状部5f1が延設されている。拡径部5f2の周辺部分には、固定孔5f6が形成されており、その固定孔5f6を介して、ボルト5iによって被検出部材5fがボス部5e1に固定可能になっている。
なお、本実施形態の被検出部材5fは、挿入筒部5f3から環状部5f1に向かって徐々に拡径するような形状となっている。しかし、本発明の拡径部は、そのような形状に限定されるものではなく、その外径が挿入筒部の外径よりも大きければよい。例えば、拡径部の形状を、挿入筒部よりも大径であり、一定の径を有する形状としてもよい。また、拡径部を省略し、挿入筒部と被検出部とを連接してもよい。 以上説明したように、冷却装置5は、ボス部5e1(ひいては、ファン5e)と一体的に回転する被検出部材5fを介して、センサ5hによってファン5eの回転数を検出可能となっている。この検出結果を利用することにより、冷却装置5では、直接的にファン5eの回転数等を制御することができるので、高い応答性を実現することができる。
ところで、冷却装置5では、回転時にボス部5e1から径方向外側に延設された羽根部5e2によって、回転軸線aに沿う方向に送風を行っている。そのため、回転軸線aに沿う方向では、羽根部5e2が存在しない領域(すなわち、ボス部5e1に対向する領域)には、風が当たりにくくなっている。
そして、この冷却装置5では、センサ5hは、被検出部材5f(ひいては、被検出部材5fが固定されているボス部5e1)に対向するように配置されている。その結果、センサ5hには、風が当たりにくくなっている。
また、この冷却装置5では、ボス部5e1が十分な大きさを有しているが、仮に、ボス部5e1が極端に小さい場合には、ボス部5e1だけでなく、環状部5f1によっても、ファン5eによって発生した風が遮られる。
これにより、冷却装置5では、センサ5hによって気体の流れが阻害されにくいので、送風がスムーズに行われ、その機構を配置したことによる冷却性能の低下、騒音の発生等を抑制することができる。
以上、図示の実施形態について説明したが、本発明はこのような形態に限られるものではない。
例えば、上記実施形態においては、センサ5hの検出対象として、被検出部材5fに下流側に突出するよう設けられた複数の凸部5f5を用いている。これは、被検出部材5fを鋳造によって、容易に製造可能にするためである。しかし、本発明の検出対象はそのような複数の凸部に限定されるものではない。例えば、凸部を1つだけ設けたり、凸部ではなく凹部を形成したりしても同様の効果を得ることができる。
また、図6に示す被検出部材5jのように、検出対象として、センサ5hに対向する領域に、軸線aに沿う方向に被検出部材5jを貫くように設けられた孔部5j5を用いてもよい。このように構成すると、上記実施形態の被検出部材5fよりも軽量化することができる。
なお、被検出部材5jの環状部5j1、拡径部5j2、挿入筒部5j3、被検出面5j4、固定孔5j6は、上記実施形態の被検出部材5fの環状部5f1、拡径部5f2、挿入筒部5f3、被検出面5f4、固定孔5f6と同様に構成されている。
また、上記実施形態では、第1フレーム5a、第2フレーム5b及びベアリングケース5cを介して、ファン5eを回転自在に軸支している。しかし、本発明のファンはそのような構成に限定されるものではない。例えば、第1フレーム又は第2フレームに代わり、アッパーフレームを利用してもよい。
また、上記実施形態では、被検出部材5fを独立した部材としている。しかし、本発明の被検出部材は、そのような構成に限定されるものではない。例えば、ボス部と被検出部材を一体的に構成してもよい。
1…下部走行体、1a…ロアフレーム、1b…クローラ、2…上部旋回体、2a…アッパーフレーム、2b…運転室、2c…作業機、2c1…ブーム、2c2…アーム、2c3…バケット、2c4…ブームシリンダ、2c5…アームシリンダ、2c6…バケットシリンダ、2d…カウンタウエイト、2e…機械室、2e1…開口部、2f…パネル、2g…吸気孔、3…エンジン、4…油圧ポンプ、5…冷却装置、5a…第1フレーム、5b…第2フレーム、5c…ベアリングケース、5d…駆動源、5d1…回転軸、5e…ファン、5e1…ボス部、5e2…羽根部、5f…被検出部材、5f1…環状部(被検出部)、5f2…拡径部、5f3…挿入筒部、5f4…被検出面、5f5…凸部、5f6…固定孔、5g…ベアリング、5h…センサ、5i…ボルト、5j…被検出部材、5j1…環状部(被検出部)、5j2…拡径部、5j3…挿入筒部、5j4…被検出面、5j5…孔部、5j6…固定孔、6…熱交換器、a…回転軸線、S…油圧ショベル。

Claims (5)

  1. フレームと、前記フレームに回転自在に支持されたファンと、前記ファンに駆動力を伝達するための駆動源とを備え、前記ファンは、前記駆動源からの駆動力が伝達されるボス部と、前記ボス部から径方向外側に延設された羽根部とを有し、回転時に前記羽根部によって回転軸線に沿う方向に送風を行う作業機械用冷却装置であって、
    前記フレームに固定されたベアリングケースと、前記ベアリングケースに収容されたベアリングと、前記ファンの回転を検出するセンサと、前記ボス部の前記センサ側に固定された被検出部材とを備え、
    前記被検出部材は、前記駆動源の回転軸が前記ボス部とは反対側から挿入されて固定される挿入筒部と、前記挿入筒部の前記ボス部側の端部から径方向外側に延設され、前記ボス部に固定される被検出部とを有し、
    前記ベアリングは、前記挿入筒部を回転自在に軸支し、
    前記センサは、前記被検出部に対向するように配置されていることを特徴とする作業機械用冷却装置。
  2. 請求項1に記載の作業機械用冷却装置において、
    前記被検出部材は、前記挿入筒部と前記被検出部との間に、前記挿入筒部の外径よりも大きい外径を有する拡径部を有し、
    前記被検出部は、前記拡径部の前記ボス部側の端部から径方向外側に延設されていることを特徴とする作業機械用冷却装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の作業機械用冷却装置において、
    前記ベアリングケースの前記ベアリングを収容している部分は、縮径していることを特徴とする作業機械用冷却装置。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の作業機械用冷却装置において、
    前記被検出部は、前記センサに対向する領域に前記回転軸線に沿う方向で前記センサ側に突出するように形成された凸部を有していることを特徴とする作業機械用冷却装置。
  5. 請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の作業機械用冷却装置において、
    前記被検出部は、前記センサに対向する領域に、該被検出部を前記回転軸線に沿う方向に貫くように形成された孔部を有していることを特徴とする作業機械用冷却装置。
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