JP6443351B2 - セレクタブルワンウェイクラッチ - Google Patents

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Description

本発明は、セレクタブルワンウェイクラッチに関する。
ワンウェイクラッチとして、ポケットプレートとノッチプレートとの間に配置されたセレクタプレートにより、ポケットプレートのストラット(係合片)とノッチプレートのノッチ(係合凹部)とを係合状態または非係合状態に切り替えることが可能なセレクタブルワンウェイクラッチが知られている。例えば特許文献1には、OD(オーバードライブ)ロックのブレーキ機構として用いられ、内部に潤滑油が供給されたセレクタブルワンウェイクラッチが開示されている。
特開2015−077846号公報
ここで、セレクタブルワンウェイクラッチは、ポケットプレートのストラットがノッチプレートのノッチに係合することで係合状態となる。しかしながら、特許文献1に開示されたセレクタブルワンウェイクラッチでは、ノッチ内に潤滑油が溜まることにより、ストラットが立ち上がった際にノッチ内の潤滑油によって押し戻され、ストラットがノッチに正常に係合しないおそれがある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、ポケットプレートとノッチプレートの係合不良を抑制することができるセレクタブルワンウェイクラッチを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係るセレクタブルワンウェイクラッチは、一方の面に、板状の係合片がそれぞれ収容された複数の収容凹部が形成されたポケットプレートと、前記ポケットプレートの前記収容凹部が形成された前記一方の面と対向して配置されるとともに、前記ポケットプレートに対して相対回転可能な中空円盤状のノッチプレートと、前記ノッチプレートにおいて、前記収容凹部と対向する面に形成された係合凹部と、前記収容凹部の底部と前記係合片との間に配置されており、前記係合片を前記ノッチプレート側に付勢する弾性部材と、前記ポケットプレートと前記ノッチプレートとの間に設けられ、前記係合片の収納と解放とを切り替え可能なセレクタプレートと、を備えるセレクタブルワンウェイクラッチにおいて、前記ノッチプレートに、前記係合凹部から前記ノッチプレートの外周側に向かって連通する第1連通溝が形成されている
ことを特徴とする。
また、本発明の一態様に係るセレクタブルワンウェイクラッチは、上記発明において、前記ノッチプレートに、前記係合凹部と前記ノッチプレートの内周側とを連通する第2連通溝が形成されていることを特徴とする。
これにより、セレクタブルワンウェイクラッチにおいて、ノッチプレートが回転する際に、ノッチプレートの内周側から係合凹部を通じてノッチプレートの外周側に向けて、空気の流れを生じさせることができる。したがって、係合凹部内に溜まった潤滑油を、第1連通溝を通じて係合凹部の外部に排出する際の排出効率を向上できる。
また、本発明の一態様に係るセレクタブルワンウェイクラッチは、上記発明において、前記ノッチプレートの回転軸方向から俯瞰して、前記第1連通溝および前記第2連通溝のそれぞれが略直線状をなし、前記第2連通溝の長手方向が、前記第1連通溝の長手方向に対して、前記ノッチプレートの回転方向側にずれていることを特徴とする。
これにより、セレクタブルワンウェイクラッチは、ノッチプレートが回転する際に、回転方向に対して空気の吸入排出性能を向上できるので、係合凹部内に溜まった潤滑油の排出をより一層効率良く実行できる。
本発明に係るセレクタブルワンウェイクラッチによれば、ノッチプレートが回転する際に、係合凹部内に溜まった潤滑油に作用する遠心力によって潤滑油をノッチプレートに形成された第1連通溝を通じて係合凹部の外部に排出できるので、係合片の立ち上がりを妨げる係合凹部内の潤滑油の量が減ることによって係合片の立ち上がり不良が抑制され、ポケットプレートとノッチプレートの係合不良を抑制することができる。
図1は、本発明の第1の実施形態によるセレクタブルワンウェイクラッチの構成を模式的に示す分解斜視図である。 図2は、本発明の第1の実施形態によるノッチプレートの構成を模式的に示す平面図である。 図3は、本発明の第1の実施形態によるセレクタブルワンウェイクラッチの構成を模式的に示す断面図である。 図4は、従来技術によるセレクタブルワンウェイクラッチの構成を模式的に示す断面図である。 図5は、セレクタブルワンウェイクラッチに作用するラジアル荷重を説明するための概念図である。 図6は、本発明の第1の実施形態によるセレクタブルワンウェイクラッチを含む動力伝達装置の構成を模式的に示す断面図である。 図7は、本発明の第2の実施形態によるノッチプレートの構成を模式的に示す平面図である。 図8は、図7に示すノッチプレートのVIII−VIII線に沿った断面図である。 図9は、図7に示すノッチプレートのIX−IX線に沿った断面図である。 図10は、本発明の第1変形例によるノッチプレートの構成を模式的に示す平面図である。 図11は、本発明の第2変形例によるノッチプレートの構成を模式的に示す平面図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しつつ説明する。なお、以下の実施形態の全図においては、同一または対応する部分には同一の符号を付す。また、本発明は以下に説明する実施形態によって限定されるものではない。また、以下の実施形態における構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、あるいは実質的に同一のものが含まれる。
(第1の実施形態)
まず、本発明の第1の実施形態によるセレクタブルワンウェイクラッチ(SOWC)について説明する。図1は、この第1の実施形態によるSOWCを示す。図2は、第1の実施形態によるSOWCのノッチプレートを示す平面図である。図3は、第1の実施形態によるSOWCのノッチ部分の構成を示す。図4は、従来のSOWCにおけるノッチ部分の構成を示し、図5は、SOWCに作用するラジアル荷重を示す。
図1に示すように、SOWC1は、ポケットプレート11、ノッチプレート12、セレクタプレート13、スナップリング14、およびアーム15を備える。SOWC1は、例えば車両における動力伝達装置に用いられる。SOWC1は、切替部材(セレクタプレート)を所定角度回転させることで、係合(ロック)状態と非係合(アンロック)状態とが切り替わる。
ポケットプレート11は、円筒状に形成され、この円筒における軸線O方向の一端に、内周側に延出した環状(中空円盤状)のフランジ部111が設けられている。フランジ部111に、セレクタプレート13およびノッチプレート12を順次配置し、最後にスナップリング14を取り付けることによってポケットプレート11、セレクタプレート13、およびノッチプレート12が一体に組み付けられる。ポケットプレート11、セレクタプレート13、およびノッチプレート12のそれぞれの間には、機械式オイルポンプ(MOP)(図示せず)によって、潤滑のための潤滑油が供給される。なお、上述した軸線Oは、図1中一点鎖線で示した回転軸である。
ポケットプレート11の外周には、切欠部115が形成されている。切欠部115にアーム15が差し込まれて、アーム15とセレクタプレート13とが連結される。
ポケットプレート11の一方の面、すなわちフランジ部111においてセレクタプレート13と対向する部分の表面には、軸線O方向(板厚方向)に窪んだ収容凹部としてのポケット112が複数形成されている。ポケット112の内部に係合片としての板状のストラット113が収容されている。ポケット112は、フランジ部111において後述するノッチプレート12のノッチ121に対応した位置に、ノッチ121と同数形成されている。また、図3に示すように、ポケット112の底部とストラット113との間には、ストラット113をノッチプレート12側に付勢する弾性部材114が設けられている。
ストラット113は、それぞれのポケット112の内部に配置されている。ストラット113は、セレクタプレート13が回転することによって、ストラット113の一端部113aがノッチ121側に立ち上がって他端部113bがポケット112内に収まった状態と、全体がポケット112内に収まった状態とに姿勢が変更される。すなわち、セレクタプレート13の回転によって、ストラット113のポケット112における収納と解放とが切り替えられる。なお、図3中矢印Cは、SOWC1の係合時にノッチプレート12が回転する方向である。
図1に示すように、ノッチプレート12は、ポケットプレート11のフランジ部111と外径が等しい環状(中空円盤状)に形成されている。ノッチプレート12は、ポケットプレート11のポケット112が形成された面に対向して配置されている。ノッチプレート12は、軸線Oの周りに、軸線Oを回転中心としてポケットプレート11に対して相対回転可能に構成されている。
ノッチプレート12の表面のうち、ポケットプレート11およびポケット112に対向する表面には、軸線Oの方向(板厚方向)に窪んだ複数の係合凹部としてのノッチ121が形成されている。ノッチ121は、セレクタプレート13の窓孔131を通ってノッチ121側に立ち上がったストラット113の一端部113aが入り込む凹部である。なお、図1においてはノッチ121を1つのみ図示しているが、実際にはポケット112およびストラット113に対応する位置にこれらと同数形成されている。
切替部材としてのセレクタプレート13は、ポケットプレート11のフランジ部111と外径および内径が等しい環状である中空円盤状に形成されている。セレクタプレート13は、ポケットプレート11およびノッチプレート12のそれぞれと対向して配置されている。セレクタプレート13は、軸線Oの周りに、ポケットプレート11およびノッチプレート12と同軸で所定角度回転可能に構成されている。セレクタプレート13には、ポケットプレート11のポケット112およびストラット113に対応する位置に、軸線Oの方向(板厚方向)に貫通した窓孔131が形成されている。
窓孔131は、ポケット112およびストラット113に対応する位置に、ポケット112およびストラット113と同数形成されている。図3に示すように、窓孔131がストラット113の位置と一致している場合、ストラット113の一端部113aが弾性部材114に押圧されて、窓孔131を通ってノッチプレート12側に立ち上がる。これにより、ストラット113の一端部113aがノッチ121に係合した係合状態となる。一方、窓孔131がストラット113の位置に対してずれている場合、セレクタプレート13における窓孔131が形成されていない部分によって、ポケット112が閉鎖される。これによって、ストラット113全体がセレクタプレート13によってポケット112内に押し込められ、非係合状態となる。
なお、上述した「係合状態」とは、ポケットプレート11のストラット113とノッチプレート12のノッチ121とが係合し、ポケットプレート11とノッチプレート12との間でトルクが伝達される状態を示す。係合状態においては、ポケットプレート11に対して、ノッチプレート12がいずれか一方向にのみ回転可能になり、この一方向に対する他方向には回転不可能になる。
一方、上述した「非係合状態」とは、ポケットプレート11のストラット113とノッチプレート12のノッチ121との係合が解除され、ポケットプレート11とノッチプレート12との間にトルクが伝達されない状態を示す。非係合状態においては、ポケットプレート11に対して、ノッチプレート12がいずれの方向であっても回転可能になる。
スナップリング14は、上述したように、ポケットプレート11、セレクタプレート13、およびノッチプレート12を一体に組み付けるためのリングである。スナップリング14は、ポケットプレート11のフランジ部111と外径が等しい環状である中空円盤状に形成されている。
アーム15は、外部のアクチュエータの駆動力をセレクタプレート13に伝達する。アーム15は、ポケットプレート11の切欠部115に差し込まれることによって、セレクタプレート13と連結される。切欠部115から露出したアーム15の先端はアクチュエータ(図示せず)と連結される。当該アクチュエータが駆動することでアーム15が動き、セレクタプレート13が回転する。
ここで、図4に示すように、従来のSOWCにおいては、弾性部材114の作用によってストラット113がノッチプレート212側に向かって矢印A方向に立ち上がる際に、ノッチ221内に溜まった潤滑油10によってストラット113の係合が解除される矢印B方向に押される。これにより、ストラット113の立ち上がりが阻害されるため、ストラット113とノッチ221とが正常に係合せず、係合不良が発生する可能性があった。
また、図5に示すように、ストラット113がノッチ121に係合する場合、例えば径方向に対向する2か所で係合(2歯噛み)すれば、それぞれの係合位置において径方向に作用する荷重(ラジアル荷重)が釣り合ってラジアル荷重の合力は0となる。一方、図4に示す従来のSOWCのように、ストラット113とノッチ221とが正常に係合しない場合、径方向に対向する2か所で係合できず、例えば1か所でのみ係合(1歯噛み)する状況が生じ得る。この場合、それぞれの係合位置におけるラジアル荷重が釣り合わなくなり、例えばベアリング等の部品に過大なラジアル荷重が加わる可能性が生じる。なお、この問題を解決するために、SOWCに供給する油量を低減させることも可能であるが、この場合、潤滑油10の油量が減少することによってギヤやベアリングなどの部品に焼き付きが発生する可能性が新たに生じる。
そこで、第1の実施形態においては、図1および図2に示すノッチプレート12を用いる。図2は、図1に示すノッチプレート12の平面図であり、ポケットプレート11側からノッチプレート12を俯瞰した図である。また、図6は、図1に示すSOWC1を含む動力伝達装置の構成を示す。
図1、図2および図3に示すように、第1の実施形態によるSOWC1においては、ノッチ121に対してノッチプレート12の径方向の外側に向かって、ノッチ121とノッチプレート12の外周とを連通させた第1連通溝としての排出溝122が形成されている。排出溝122は、ノッチ121内の潤滑油10をノッチプレート12の回転(図中、矢印C)による遠心力によってノッチ121内からノッチプレート12の外周側に排出するための溝である。なお、本明細書において、ノッチプレート12の回転方向は、図2および図3に示す矢印C方向を、すなわちSOWC1が係合状態である場合を基準とする。
排出溝122は、ノッチ121からノッチプレート12の外周側に向かって連通するように形成される。すなわち、排出溝122は、ノッチ121からノッチプレート12の外周側に向かうに従って、連通溝122の経路においてノッチプレート121の内周側に向かう部分が存在しないように形成される。換言すると、排出溝122は、ノッチ121からノッチプレート12の外周側に向かうに従って、ノッチプレート12の回転中心(軸線O)からの距離が単調に増加するように形成される。本明細書において「単調に増加」するとは、広義の単調増加を意味し、単調非減少とも言う。この第1の実施形態において、排出溝122は、ノッチプレート12の回転軸である軸線O方向から俯瞰、すなわち上面(紙面手前)から見て略直線状をなし、その長手方向はノッチプレート12の径方向に対して斜めに傾斜している。排出溝122の延びる方向は、ノッチプレート12の外側に近づくにつれて回転方向(矢印C)の反対側になる。これにより、潤滑油10が遠心力によって排出溝122の内部からノッチプレート12の外周側に移動しやすくなって、潤滑油10の排出効率を向上できるので、ポケットプレート11とノッチプレート12との係合不良を抑制できる。また、排出溝122を設けることにより、ノッチ121内に溜まった潤滑油10を、ノッチプレート12の外周側でポケットプレート11の内周側に排出できる。ポケットプレート11の内周側面とノッチプレート12の外周側面との摺動部分においては、摺動のための潤滑油10は多い方が好ましい。これに対し、ノッチプレート12のノッチ121内から遠心力によって潤滑油10が排出されるので、ノッチプレート12の外周側面とポケットプレート11の内周側面との間の潤滑状態を改善できる。
また、ノッチプレート12のノッチ121に対して内側に向かって、ノッチ121とノッチプレート12の内周とを連通させた第2連通溝としての空気流入溝123が形成されている。空気流入溝123が形成されていることにより、図2中矢印Dに示すように、ノッチ121内に溜まった潤滑油10がノッチ121の内部から排出される際に、図2中矢印Eに示すように、ノッチ121の内部に空気を流入させることができる。これにより、ノッチ121内に溜まった潤滑油10が流入する空気に押し出され、潤滑油10をノッチプレート12の外周側に効率良く排出できるので、ポケットプレート11とノッチプレート12との係合不良をさらに抑制できる。
空気流入溝123は、ノッチプレート12の上面(紙面手前)から見て略直線状をなし、その長手方向はノッチプレート12の径方向に対して斜めに傾斜している。空気流入溝123の延びる方向は、ノッチプレート12の外側に近づくにつれて回転方向(矢印C)の反対側になる。これにより、空気流入溝123の内部を空気が通過しやすくなるので、ノッチ121内への空気の流入効率を向上できる。なお、空気流入溝123を設けなくてもよく、この場合に空気は、ノッチプレート12とポケットプレート11との間の隙間から流入される。
図6に示すように、SOWC1は、遊星歯車機構2、エンジン(図示せず)からの動力が入力される入力軸3、モータ(図示せず)のロータ軸4、および各部を収容するためのリアケース5などから構成される動力伝達機構に組み付けられる。SOWC1が動力伝達機構に組み付けられた状態において、ノッチ121内の潤滑油10は、ノッチ121の側面部から排出溝122を通じてノッチ121の外部、すなわちノッチプレート12の外周側に排出される。また、空気は、中空円盤状のノッチプレート12の内周側から、空気流入溝123を通じてノッチ121の内部に流入する。これにより、ノッチ121内の潤滑油10は、ノッチプレート12の径方向に沿った外周側に向かって、ノッチ121の外部に押し出される。
以上説明したように、この第1の実施形態によるSOWC1は、ストラット113が立ち上がってノッチ121に係合される際において、ノッチ121内に溜まった潤滑油10を、ノッチ121に連通している排出溝122を通じてノッチ121の外部に排出できる。したがって、ストラット113の立ち上がりを妨げるノッチ121内の潤滑油10の量が減るため、ストラット113の立ち上がり不良が抑制され、係合不良となる可能性が低減される。これにより、ポケットプレート11とノッチプレート12との係合不良を抑制できる。また、SOWC1に供給する潤滑油10の油量を減らす必要がないので、潤滑油10の油量の減少によってギヤやベアリングなどの部品に焼き付きが発生する可能性を抑制できる。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態によるSOWCについて説明する。図7は第2の実施形態によるノッチプレートの構成を示す。また、図8および図9はそれぞれ、図7に示すノッチプレートにおけるVIII−VIII線およびIX−IX線に沿った断面図である。なお、図8において、VIII−VIII線は排出溝の長手方向に沿った中心線を兼ね、IX−IX線は空気流入溝の長手方向に沿った中心線を兼ねている。
図7および図8に示すように、第2の実施形態によるSOWC1のノッチプレート12Aにおいては、第1の実施形態と同様に、ノッチ121Aとノッチプレート12Aの外周側とを連通する排出溝122Aが形成されている。また、図7および図9に示すように、ノッチ121Aとノッチプレート12Aの内周側とを連通する空気流入溝123Aが形成されている。
図7に示すように、第2の実施形態においては、排出溝122Aおよび空気流入溝123Aはそれぞれ、ノッチプレート12Aの回転軸(軸線O)方向から俯瞰して略直線状をなしている。また、回転軸方向から俯瞰した空気流入溝123Aの長手方向に沿った中心線(IX−IX線)は、排出溝122Aの中心線(VIII−VIII線)に対して、ノッチプレート12Aの回転方向(図中矢印C)側にずれている。その他の構成は、第1の実施形態と同様である。
第2の実施形態によれば、ノッチプレート12Aが回転する際に、回転方向に沿ってまず、空気流入溝123Aを通じて空気がノッチ121A内に流入する。ノッチ121A内に流入した空気は、ノッチ121Aの内部を排出溝122Aに向かって掃引した後、排出溝122Aを通じて外部に排出される。この空気の掃引によってノッチ121A内の潤滑油10が排出溝122Aを通じて排出される。このように、空気のノッチ121Aに対する吸入排出性能を向上でき、ノッチ121A内に溜まった潤滑油10をより一層効率良く排出できる。
(変形例)
次に、本発明の第1および第2の実施形態によるノッチプレートの変形例について説明する。
(第1変形例)
図10は、第1変形例によるノッチプレートを示す平面図である。図10に示すように、第1変形例によるノッチプレート12Bにおいては、ノッチ121Bにおけるノッチプレート12Bの回転方向(図中、矢印C)の反対側の側部と、ノッチプレート12Bの外周面とを連通するように、排出溝122Bが設けられている。排出溝122Bは、ノッチ121Bからノッチプレート12Bの外周側に向かって連通するように形成される。具体的に排出溝122Bは、ノッチ121Bの側部からノッチプレート12Bの外周側に向かって、湾曲形状に形成されている。すなわち、排出溝122Bは、ノッチ121Bからノッチプレート12Bの外周側に向かうに従って、連通溝122Bの経路においてノッチプレート121Bの内周側に向かう部分が存在しないように形成されている。換言すると、排出溝122Bは、ノッチ121Bからノッチプレート12Bの外周側に向かうに従って、ノッチプレート12Bの回転中心(軸線O)からの距離が単調に増加するように形成されている。これにより、排出溝122Bには、ノッチプレート12Bの半径方向に沿って内側に向かう経路が存在しないため、ノッチプレート12Bを回転させた場合に潤滑油10に作用する遠心力によって、潤滑油10をノッチプレート12Bの外部に排出することができる。これは、潤滑油に作用する力のうち、遠心力が他の力に比して極めて大きいと考えられるためである。
(第2変形例)
図11は、第2変形例によるノッチプレートを示す平面図である。図11に示すように、第2変形例によるノッチプレート12Cにおいては、排出溝122Cは、ノッチ121Cからノッチプレート12Cの外周側に向かって連通するように形成される。具体的に排出溝122Cは、ノッチ121Cにおけるノッチプレート12Cの回転方向(図中、矢印C)側の側部とノッチプレート12Cの外周面とを連通するように、湾曲形状に形成されている。すなわち、排出溝122Cは、ノッチ121Cからノッチプレート12Cの外周側に向かうに従って連通溝122Cの経路において、ノッチプレート121Cの内周側に向かう部分が存在しないように形成されている。換言すると、排出溝122Cは、ノッチ121Cからノッチプレート12Cの外周側に向かうに従って、ノッチプレート12Cの回転中心(軸線O)からの距離が単調に増加するように形成されている。これにより、第1変形例と同様に、ノッチプレート12Cを回転させた場合に潤滑油10に作用する遠心力によって、潤滑油10をノッチ121Cの側部の排出溝122Cまで移動させることができる。したがって、潤滑油10を、排出溝122Cを通じてノッチプレート12Cの外部に効率良く排出できる。
以上、本発明の実施形態について具体的に説明したが、本発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想に基づく各種の変形が可能である。例えば、上述の実施形態において挙げた数値はあくまでも例に過ぎず、必要に応じてこれと異なる数値を用いてもよい。また、これらの記載に基づいて種々変更、改変等したものも本発明の趣旨に含まれる。
1 セレクタブルワンウェイクラッチ(SOWC)
10 潤滑油
11 ポケットプレート
12,12A,12B,12C ノッチプレート
113 ストラット(係合片)
114 弾性部材
121,121A,121B,121C ノッチ(係合凹部)
122,122A,122B,122C 排出溝(第1連通溝)
123,123A 空気流入溝(第2連通溝)
13 セレクタプレート(切替部材)
14 スナップリング
15 アーム
O 軸線

Claims (3)

  1. 一方の面に、板状の係合片がそれぞれ収容された複数の収容凹部が形成されたポケットプレートと、
    前記ポケットプレートの前記収容凹部が形成された前記一方の面と対向して配置されるとともに、前記ポケットプレートに対して相対回転可能な中空円盤状のノッチプレートと、
    前記ノッチプレートにおいて、前記収容凹部と対向する面に形成された係合凹部と、
    前記収容凹部の底部と前記係合片との間に配置されており、前記係合片を前記ノッチプレート側に付勢する弾性部材と、
    前記ポケットプレートと前記ノッチプレートとの間に設けられ、前記係合片の収納と解放とを切り替え可能なセレクタプレートと、
    を備えるセレクタブルワンウェイクラッチにおいて、
    前記ノッチプレートに、前記係合凹部から前記ノッチプレートの外周側に向かって連通する第1連通溝が形成されている
    ことを特徴とするセレクタブルワンウェイクラッチ。
  2. 前記ノッチプレートに、前記係合凹部と前記ノッチプレートの内周側とを連通する第2連通溝が形成されていることを特徴とする請求項1に記載のセレクタブルワンウェイクラッチ。
  3. 前記ノッチプレートの回転軸方向から俯瞰して、前記第1連通溝および前記第2連通溝のそれぞれが略直線状をなし、前記第2連通溝の長手方向が、前記第1連通溝の長手方向に対して、前記ノッチプレートの回転方向側にずれていることを特徴とする請求項2に記載のセレクタブルワンウェイクラッチ。
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