JP2000329164A - ステータ - Google Patents

ステータ

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JP2000329164A
JP2000329164A JP11141971A JP14197199A JP2000329164A JP 2000329164 A JP2000329164 A JP 2000329164A JP 11141971 A JP11141971 A JP 11141971A JP 14197199 A JP14197199 A JP 14197199A JP 2000329164 A JP2000329164 A JP 2000329164A
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JP
Japan
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strut
spring
stator
pocket
notch plate
Prior art date
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Pending
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JP11141971A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsumi Sekine
勝美 関根
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Nok Corp
Original Assignee
Nok Corp
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Publication date
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Pending legal-status Critical Current

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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16DCOUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
    • F16D41/00Freewheels or freewheel clutches
    • F16D41/12Freewheels or freewheel clutches with hinged pawl co-operating with teeth, cogs, or the like
    • F16D41/125Freewheels or freewheel clutches with hinged pawl co-operating with teeth, cogs, or the like the pawl movement having an axial component
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H41/00Rotary fluid gearing of the hydrokinetic type
    • F16H41/24Details
    • F16H2041/246Details relating to one way clutch of the stator

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Mechanical Operated Clutches (AREA)
  • Braking Arrangements (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ポケット部7の反噛み合い面7bや底面等の
内面が摩耗するのを抑えることが可能であり、もってこ
の摩耗によりワンウェイクラッチ11の作動に支障を来
すことがないステータを提供する。 【解決手段】 樹脂製のステータ本体1に設けたポケッ
ト部7にバネ9とともに収容されるストラット8と、ス
テータ本体1に相対回転可能に組み合わされるとともに
ストラット8が一回転方向に係合する係合凹部10を設
けたノッチプレート6とを備えたノッチタイプのワンウ
ェイクラッチ11を有し、ポケット部7に、ストラット
8の揺動を所定角度までに制限する揺動角度制限部12
を設けたステータにおいて、揺動角度制限部12の噛み
合い面7a側に、ストラット8がポケット部7内で反噛
み合い面7b方向に移動するのを制限する移動制限部1
4を一体成形した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車用オートマ
ティックトランスミッションのトルクコンバータ等に用
いられるステータに関するものである。
【0002】
【従来の技術】図19および図20に示すように、公知
のステータにおいては、樹脂製のステータ本体51に設
けたポケット部52にコイル状のバネ53とともに収容
されるストラット54と、ステータ本体51に相対回転
可能に組み合わされるとともにストラット54が一回転
方向に係合する係合凹部56を設けたノッチプレート5
5とによってノッチタイプのワンウェイクラッチ57が
構成されており、更にポケット部52に、ストラット5
4の揺動を所定角度までに制限する揺動角度制限部58
が一体成形されている。
【0003】しかしながら、この従来のステータにおい
ては、ストラット54と揺動角度制限部58との間に、
当該ステータの回転方向(図上左右方向)に沿って比較
的大きな間隔59が設定されているために、以下のよう
な不都合がある。
【0004】すなわち、上記ワンウェイクラッチ57が
空転する方向にノッチプレート55がステータ本体51
に対して相対回転すると(A方向)、ストラット54が
ノッチプレート55に引き摺られてポケット部52内を
同方向へ移動し、図19に鎖線で示す位置まで移動する
ことがある。したがってこの場合には、ストラット54
の係合部54aがその先端においてポケット部52の反
噛み合い面52aに強く接触するために、この反噛み合
い面52aが次第に摩耗し、これによりクラッチ57の
作動に支障を来すことがある。
【0005】また、上記従来のステータにおいては、ポ
ケット部52にコイル状のバネ53とともに収容される
ストラット54がポケット部52の底面52bに対して
直接接触する構造とされている。したがってクラッチ5
7の空転に伴ってストラット54が揺動すると、このス
トラット54がポケット部52の底面52bに対して摺
動し、これが繰り返されるうちに、ポケット部52の底
面52bが次第に摩耗してクラッチ57の作動に支障を
来すこともある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は以上の点に鑑
み、ポケット部の反噛み合い面や底面等の内面が摩耗す
るのを抑えることが可能であり、もってこの摩耗により
ワンウェイクラッチの作動に支障を来すことがないステ
ータを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の請求項1によるステータは、樹脂製のステ
ータ本体に設けたポケット部にバネとともに収容される
ストラットと、前記ステータ本体に相対回転可能に組み
合わされるとともに前記ストラットが一回転方向に係合
する係合凹部を設けたノッチプレートとを備えたノッチ
タイプのワンウェイクラッチを有し、前記ポケット部
に、前記ストラットの揺動を所定角度までに制限する揺
動角度制限部を設けたステータにおいて、前記揺動角度
制限部の噛み合い面側に、前記ストラットが前記ポケッ
ト部内で反噛み合い面方向に移動するのを制限する移動
制限部を一体成形したことを特徴とするものである。
【0008】また、本発明の請求項2によるステータ
は、上記した請求項1のステータにおいて、揺動角度制
限部の端面に開口する有底穴状のバネ装着部の底面とポ
ケット部に収容されるストラットの係合部との間にバネ
を当該ステータの軸方向に伸縮するように配置したこと
を特徴とするものである。
【0009】また、本発明の請求項3によるステータ
は、上記した請求項2のステータにおいて、ストラット
の係合部におけるノッチプレート側の面をその基端側斜
面より先端側斜面の方が傾斜角度が小さい断面略へ字形
に形成するとともに、前記先端側斜面をクラッチの空転
時にバネの弾性によりノッチプレートに押し付けること
を特徴とするものである。
【0010】また、本発明の請求項4によるステータ
は、上記した請求項2のステータにおいて、クラッチの
空転時にストラットがノッチプレートの端面部に接触す
る最も相対回転後方側の端部の位置を、有底穴状のバネ
装着部に装着されたバネの中心軸線より相対回転前方側
に配置するよう形成したことを特徴とするものである。
【0011】また、本発明の請求項5によるステータ
は、上記した請求項2のステータにおいて、クラッチの
空転時にストラットがノッチプレートの端面部に接触す
る最も相対回転後方側の端部を、有底穴状のバネ装着部
に装着されたバネの中心軸線と円周上同じ位置に配置す
るよう形成したことを特徴とするものである。
【0012】また、本発明の請求項6によるステータ
は、上記した請求項4または5のステータにおいて、請
求項4または5に記載した構造を実現すべく、ストラッ
トの係合部の先端に切欠部を設けたことを特徴とするも
のである。
【0013】更にまた、本発明の請求項7によるステー
タは、樹脂製のステータ本体に設けたポケット部にバネ
とともに収容されるストラットと、前記ステータ本体に
相対回転可能に組み合わされるとともに前記ストラット
が一回転方向に係合する係合凹部を設けたノッチプレー
トとを備えたノッチタイプのワンウェイクラッチを有
し、前記ポケット部に、前記ストラットの揺動を所定角
度までに制限する揺動角度制限部を設けたステータにお
いて、前記バネを板バネにより形成するとともに前記板
バネに、前記ストラットとポケット部の底面との間に介
装される内面補強部を一体成形したことを特徴とするも
のである。
【0014】上記構成を備えた本発明の請求項1による
ステータのように、ポケット部内の揺動角度制限部の噛
み合い面側に、ストラットがポケット部内で反噛み合い
面方向に移動するのを制限する移動制限部が一体成形さ
れると、ストラットが反噛み合い面方向に移動するのを
制限し、反噛み合い面に接触するのを抑えることが可能
となる。噛み合い面は、ポケット部の内面における回転
方向の両端面のうちでワンウェイクラッチの係合時にス
トラットを支持する方の面であり、反噛み合い面はその
反対側の面である。
【0015】またこれに加えて、上記構成を備えた本発
明の請求項2によるステータにおいては、揺動角度制限
部の端面に開口する有底穴状のバネ装着部の底面とポケ
ット部に収容されるストラットの係合部との間にバネが
当該ステータの軸方向に伸縮するように配置されるため
に、ポケット部にストラットおよびバネを装着する際
に、先ずバネ装着部にバネを挿入し、次いでこのバネの
上にストラットを置くだけで両部品の装着作業を終了す
ることが可能となり、ストラットを装着するときにいち
いちバネを押し縮める作業を省略することが可能とな
る。
【0016】またこれに加えて、上記構成を備えた本発
明の請求項3によるステータにおいては、ストラットの
係合部におけるノッチプレート側の面がその基端側斜面
より先端側斜面の方が傾斜角度が小さい断面略へ字形に
形成されるとともに先端側斜面がクラッチの空転時にバ
ネの弾性によりノッチプレートに押し付けられるため
に、この先端側斜面でバネの軸方向力を受け、ストラッ
トの基部と係合部との境の外側角部がノッチプレートの
端面部と干渉するのを抑えることが可能となる。
【0017】また、上記構成を備えた本発明の請求項4
によるステータにおいては、クラッチの空転時にストラ
ットがノッチプレートの端面部に接触する最も相対回転
後方側の端部の位置が、有底穴状のバネ装着部に装着さ
れたバネの中心軸線より相対回転前方側に配置するよう
形成されているために、バネにより弾性付勢されるスト
ラットに、その係合部がノッチプレートの端面部に押し
付けられるとともにその基部がポケット部内に深く収め
られる方向の回転モーメントが発生する。したがって反
対に基部がポケット部から押し出される方向の回転モー
メントが発生しないために、基部がポケット部から押し
出されることがなく、基部と係合部との境の外側角部が
ノッチプレートの端面部と干渉するのを抑えることが可
能となる。
【0018】また、上記構成を備えた本発明の請求項5
によるステータにおいては、クラッチの空転時にストラ
ットがノッチプレートの端面部に接触する最も相対回転
後方側の端部が、有底穴状のバネ装着部に装着されたバ
ネの中心軸線と円周上同じ位置に配置するよう形成され
ているために、やはり基部がポケット部から押し出され
る方向の回転モーメントが発生しない。したがって基部
がポケット部から押し出されることがなく、基部と係合
部との境の外側角部がノッチプレートの端面部と干渉す
るのを抑えることが可能となる。
【0019】この請求項4または5に記載された構造を
実現するには、請求項6に記載したように、ストラット
の係合部の先端に切欠部を設けることにより、クラッチ
の空転時にストラットがノッチプレートの端面部に接触
する最も相対回転後方側の端部の位置を相対回転前方側
にずらすのが好適である。
【0020】更にまた、上記構成を備えた本発明の請求
項7によるステータにおいては、ストラットとポケット
部の底面との間に内面補強部が介装されるために、スト
ラットがポケット部の底面に直接接触して摺動するのを
抑えることが可能となる。
【0021】
【発明の実施の形態】つぎに本発明の実施形態を図面に
したがって説明する。
【0022】第一実施形態・・・ 図1に示すように、当該実施形態に係るステータは先
ず、環状を呈するフェノール樹脂等よりなる樹脂製のス
テータ本体1を備えており、このステータ本体1に内環
(シェルまたはステータシェルとも称する)2、羽根
(ブレードとも称する)3および外環(コアまたはステ
ータコアとも称する)4が一体に備えられるとともに内
環2の内周側に同じく環状を呈する樹脂製のポケットプ
レート5が一体成形されており、このステータ本体1の
内周側にノッチプレート6が相対回転可能に組み合わさ
れている。このノッチプレート6は所定の金属によって
環状に成形されており、内周面にスプライン6bを形成
した円筒部6aとフランジ部6cとを一体に備えて断面
略L字形に形成されている。
【0023】図2に示すように、ポケットプレート5の
端面部5aに、ストラット8およびバネ9を収容するた
めの空間としてポケット部7が所要数等配状に設けられ
ており(例えば3等配)、このポケット部7にそれぞれ
ストラット8がバネ9に支持されて揺動可能に収容され
ている。一方、ポケットプレート5の端面部5aに対向
するノッチプレート6のフランジ部6cの端面部6dに
係合凹部10が所要数等配状に設けられており(例えば
9等配)、この係合凹部10の回転方向一方の内壁10
aが、これにストラット8が係合するように立ち上がり
角度を比較的急にして形成されている。これに対して、
係合凹部10の回転方向他方の内壁10bは、これをス
トラット8が乗り越えるように立ち上がり角度を比較的
緩やかに形成されている。したがってこのストラット8
および係合凹部10の係合構造により、ノッチプレート
6がポケットプレート5に対して図上D方向に相対回転
しようとすると、ストラット8が係合凹部10の一方の
内壁10aに係合して相対回転が阻止され、反対向きの
E方向の相対回転のみが許容され、これによりノッチタ
イプのワンウェイクラッチ11が構成されている。
【0024】図3に示すように、ストラット8は所定の
金属によって成形されており、常にポケット部7内に配
置されて揺動する平面状の基部8aと、揺動に伴ってポ
ケット部7から突没して突出時にノップレート6の係合
凹部10に係合する傾斜平面状の係合部8bとを一体に
備えて断面略L字形に形成されている。基部8aの端部
(図上下端部)は当該ストラット8が揺動し易いように
断面円弧状ないし半円状に形成されて丸み(アール)を
付けられており、係合部8bの端部(図上左端部)は、
この端部がノッチプレート6の係合凹部10の一方の内
壁10aに係合したときに面接触するように平坦状に形
成されている。またこのストラット8におけるノッチプ
レート6側の面(図上上面)は、その基端側斜面8dよ
り先端側斜面8cの方が傾斜角度が小さい断面略へ字形
に形成されており、これにより図5に示すようにクラッ
チ11の空転時に先端側斜面8cがバネ9の弾性により
ノッチプレート6に押し付けられてノッチプレート6の
端面部6dに面接触するようになっている。また先端側
斜面8cと基端側斜面8dとの境の部分8eは、発生す
る応力を分散すべく断面円弧形に形成されて丸み(アー
ル)を付けられている。
【0025】図2および図4に示すように、ポケット部
7はポケットプレート5の端面部5aに開口しており、
その内面のうち、回転方向一方の内壁がクラッチ11の
係合時にストラット8をその基部8aにおいて支持する
平面状の噛み合い面(ストラット噛み合い面またはスト
ラット支持面とも称する)7aとされており、この噛み
合い面7aの幅方向両端部はそれぞれ、ストラット8を
支持するときの応力を分散すべく平面円弧形に凹まされ
て丸み(アール)を付けられている。
【0026】また、このポケット部7の内部に、ストラ
ット8の揺動を所定角度までに制限するための揺動角度
制限部(揺動ストッパとも称する)12が一体成形され
ており、この揺動角度制限部12の噛み合い面7a側
に、ストラット8がポケット部7内で反噛み合い面7b
方向に移動するのを制限するための移動制限部(移動ス
トッパとも称する)14が一体成形されており、揺動角
度制限部12の端面(図2における上面部)12aに有
底穴状のバネ装着部13が開口しており、当該ステータ
の軸方向(図2における上下方向)に向けて設けられた
この有底穴状のバネ装着部13に、コイルバネよりなる
バネ9が同じく当該ステータの軸方向に向けて伸縮する
ように装着されている。
【0027】揺動角度制限部12は、ポケット部7の全
幅に亙ってダム状ないし内棚状に成形されており、移動
制限部14もポケット部7の全幅に亙ってダム状、内棚
状ないし段差状に成形されている。揺動角度制限部12
の端面12aおよび移動制限部14の端面14aは同じ
高さとされて面一の平面状に形成されており、またスト
ラット8の基部8aに対向する移動制限部14の立ち上
がり面14bはストラット8が揺動したときにその基部
8aを面接触させるべくテーパ状に形成されており、こ
のテーパ状の立ち上がり面14aと噛み合い面7aとの
間の空間は、ストラット8の基部8aを揺動はさせる
が、移動は全くさせないように形成されている。反噛み
合い面7bは噛み合い面7aに対向する面であり、図4
に示したように平面円弧形に形成されている。
【0028】バネ装着部13に装着されたバネ9はバネ
装着部13の底面とストラット8の係合部8bとの間に
介装されており、これによりストラット8はその基部8
aの端部(ストラット端部とも称する)を中心としてバ
ネ9の弾性に抗してF方向に揺動し、またバネ9の弾性
によって図示した姿勢に復帰する。
【0029】当該実施形態に係るステータは、上記構成
により以下の作用効果を奏する点に特徴を有している。
【0030】すなわち先ず第一に、ポケット部7の内部
において揺動角度制限部12の噛み合い面7a側に、ス
トラット8がポケット部7内で反噛み合い面7b方向に
移動するのを制限する移動制限部14が一体成形されて
いるために、ストラット8がノッチプレート6に引き摺
られて反噛み合い面7b方向に向けて移動するのが制限
され、反噛み合い面7bに接触するのが抑えられる。し
たがってこの接触により反噛み合い面7bが摩耗するの
を抑えることができ、この摩耗によりワンウェイクラッ
チ11の作動に支障を来すのを防止することができる。
したがってワンウェイクラッチ11の正常な作動を長期
間に亙って確保することができる。
【0031】また、揺動角度制限部12の端面12aに
開口する有底穴状のバネ装着部13の底面とポケット部
7に収容されるストラット8の係合部8bとの間にコイ
ル状のバネ9が当該ステータの軸方向に伸縮するように
配置されているために、ポケット部7にストラット8お
よびバネ9を装着する際に先ずバネ装着部13にバネ9
を挿入し、次いでこのバネ9の上にストラット8を置く
だけで両部品8,9の装着作業が終了し、ストラット8
を装着するときにいちいちバネ9を押し縮める必要がな
い。したがってこれらの部品8,9の装着作業を容易化
することができる。またこのように揺動角度制限部12
の端面12aに開口する穴状のバネ装着部13にバネ9
を縦置きで挿入すれば、装着後におけるバネ9の座りが
良く、バネ9がポケット部7内でずれにくいと云う効果
があり、更にストラット8の揺動に伴うバネ9の伸縮に
対して穴状のバネ装着部13がガイド作用をなすため
に、バネ9の作動が安定し、その寿命が延びる効果もあ
る。
【0032】また、ストラット8の係合部8bにおける
ノッチプレート6側の面がその基端側斜面8dよりも先
端側斜面8cの方が傾斜角度が小さい断面略へ字形に形
成されるとともに先端側斜面8cがクラッチ11の空転
時にバネ9の弾性によりノッチプレート6に押し付けら
れるようにされているために、先端側斜面8cでバネ9
の軸方向力を受け、ストラット8の基部8aと係合部8
bとの境の外側角部8f(図3参照)がノッチプレート
6の端面部6aと干渉するのが抑えられる。したがって
ストラット8がノッチプレート6により引き摺られにく
くなるために、この点からもストラット8がポケット部
7内で移動するのを抑えることができる。また先端側斜
面8cでバネ9の荷重およびノッチプレート6との干渉
を担うことにより、揺動時におけるストラット8の高さ
hを制約することができ、ストラット8をポケット部7
内で安定させることができる。
【0033】また、上記したようにストラット8におけ
るノッチプレート6側の面がその基端側斜面8dよりも
先端側斜面8cの方が傾斜角度が小さい断面略へ字形に
形成されているために、噛み合いに必要とされるノッチ
プレート6側、ポケット部7側のそれぞれの必要高さ
(断面積)h,hを減らすことなく、摩耗対策を実
現することができる。
【0034】第二実施形態・・・ 図6に示すように、当該実施形態に係るステータは先
ず、環状を呈するフェノール樹脂等よりなる樹脂製のス
テータ本体1を備えており、このステータ本体1に内環
(シェルまたはステータシェルとも称する)2、羽根
(ブレードとも称する)3および外環(コアまたはステ
ータコアとも称する)4が一体に備えられるとともに内
環2の内周側に同じく環状を呈する樹脂製のポケットプ
レート5が一体成形されており、このステータ本体1の
内周側にノッチプレート6が相対回転可能に組み合わさ
れている。このノッチプレート6は所定の金属によって
環状に成形されており、内周面にスプライン6bを形成
した円筒部6aとフランジ部6cとを一体に備えて断面
略L字形に形成されている。
【0035】図7に示すように、ポケットプレート5の
端面部5aに、ストラット8およびバネ9を収容するた
めの空間としてポケット部7が所要数等配状に設けられ
ており(例えば3等配)、このポケット部7にそれぞれ
ストラット8がバネ9に支持されて揺動可能に収容され
ている。一方、ポケットプレート5の端面部5aに対向
するノッチプレート6のフランジ部6cの端面部6dに
係合凹部10が所要数等配状に設けられており(例えば
9等配)、この係合凹部10の回転方向一方の内壁10
aが、これにストラット8が係合するように立ち上がり
角度を比較的急にして形成されている。これに対して、
係合凹部10の回転方向他方の内壁10bは、これをス
トラット8が乗り越えるように立ち上がり角度を比較的
緩やかに形成されている。したがってこのストラット8
および係合凹部10の係合構造により、ノッチプレート
6がポケットプレート5に対して図上D方向に相対回転
しようとすると、ストラット8が係合凹部10の一方の
内壁10aに係合して相対回転が阻止され、反対向きの
E方向の相対回転のみが許容され、これによりノッチタ
イプのワンウェイクラッチ11が構成されている。
【0036】ストラット8は、所定の金属によって成形
されており、常にポケット部7内に配置されて揺動する
平面状の基部8aと、揺動に伴ってポケット部7から突
没して突出時にノップレート6の係合凹部10に係合す
る傾斜平面状の係合部8bとを一体に備えて断面略L字
形に形成されている。基部8aの端部(図上下端部)は
当該ストラット8が揺動し易いように断面円弧状ないし
半円状に形成されて丸み(アール)を付けられており、
係合部8bの端部(図上左端部)にはノッチプレート6
に面して切欠部8gが設けられて、その立ち上がり面が
係合凹部10の一方の内壁10aに係合する係合面8h
とされており、この係合面8hは係合凹部10の一方の
内壁10aに係合したときに面接触するように平坦状に
形成されている。またこのストラット8におけるノッチ
プレート6側の面(図上上面)はその基端側斜面8dよ
り先端側斜面8cの方が傾斜角度が小さい断面略へ字形
に形成されており、これによりクラッチ11の空転時に
先端側斜面8cがバネ9の弾性によりノッチプレート6
に押し付けられてノッチプレート6の端面部6dに面接
触するようになっている。先端側斜面8cと基端側斜面
8dとの境の部分8eは、発生する応力を分散すべく断
面円弧形に形成されて丸み(アール)を付けられてい
る。またこのストラット8の係合部8bにおける反ノッ
チプレート側の面8iは先端側斜面8cと平行に形成さ
れるか、またはそれ以上(この面8iが基端側斜面8d
と平行となる方向)に形成されている。上記切欠部8g
を設けたストラット8の係合部8bにおける先端形状
は、これを換言すると、係合凹部10の一方の内壁10
aに係合するストラット8の係合面8hの更に先端側に
凸部8jを設けたものである。
【0037】ポケット部7は、ポケットプレート5の端
面部5aに開口しており、その内面のうち、回転方向一
方の内壁がクラッチ11の係合時にストラット8をその
基部8aにおいて支持する平面状の噛み合い面(ストラ
ット噛み合い面またはストラット支持面とも称する)7
aとされており、この噛み合い面7aの幅方向両端部は
それぞれ、ストラット8を支持するときの応力を分散す
べく平面円弧形に凹まされて丸み(アール)を付けられ
ている。
【0038】また、このポケット部7の内部に、ストラ
ット8の揺動を所定角度までに制限するための揺動角度
制限部(揺動ストッパとも称する)12が一体成形され
ており、この揺動角度制限部12の噛み合い面7a側
に、ストラット8がポケット部7内で反噛み合い面7b
方向に移動するのを制限するための移動制限部(移動ス
トッパとも称する)14が一体成形されており、揺動角
度制限部12の端面(図7における上面部)12aに有
底穴状のバネ装着部13が開口しており、当該ステータ
の軸方向(図7における上下方向)に向けて設けられた
この有底穴状のバネ装着部13に、コイルバネよりなる
バネ9が同じく当該ステータの軸方向に向けて伸縮する
ように装着されている。上記したストラット8の係合面
8hは、切欠部8gの形成によりこの係合面8hがスト
ラット8の先端部より後退したことにより、ストラット
8の揺動姿勢の如何にかかわらず常にこのバネ9の中心
軸線9Aより相対回転前方側(クラッチ11空転時にお
けるノッチプレート6に対するストラット8の相対回転
方向の前方側であって、図7における右方向)に配置さ
れており、図8に示すように、クラッチ11の空転時に
ストラット8がノッチプレート6の端面部6dに接触す
る最も相対回転後方側(クラッチ11空転時におけるノ
ッチプレート6に対するストラット8の相対回転方向の
後方方側であって、図7における右方向)の端部8kの
位置(円周上の位置)が、有底穴状のバネ装着部13に
装着されたバネ9の中心軸線9Aより相対回転前方側に
配置するように形成されている。
【0039】揺動角度制限部12は、ポケット部7の全
幅に亙ってダム状ないし内棚状に成形されており、移動
制限部14もポケット部7の全幅に亙ってダム状、内棚
状ないし段差状に成形されている。揺動角度制限部12
の端面12aおよび移動制限部14の端面14aは同じ
高さとされて面一の平面状に形成されており、またスト
ラット8の基部8aと対向する移動制限部14の立ち上
がり面14bはストラット8が揺動したときにその基部
8aを面接触させるべくテーパ状に形成されており、こ
のテーパ状の立ち上がり面14aと噛み合い面7aとの
間の空間は、ストラット8の基部8aを揺動はさせる
が、移動は全くさせないように形成されている。反噛み
合い面7bは噛み合い面7aに対向する面であり、平面
円弧形に形成されている。
【0040】バネ装着部13に装着されたバネ9はバネ
装着部13の底面とストラット8の係合部8bとの間に
介装されており、これによりストラット8はその基部8
aの端部(ストラット端部とも称する)を中心としてバ
ネ9の弾性に抗してF方向に揺動し、またバネ9の弾性
によって図示した姿勢に復帰する。
【0041】当該実施形態に係るステータは、上記構成
により以下の作用効果を奏する点に特徴を有している。
【0042】すなわち先ず第一に、ポケット部7の内部
において揺動角度制限部12の噛み合い面7a側に、ス
トラット8がポケット部7内で反噛み合い面7b方向に
移動するのを制限する移動制限部14が一体成形されて
いるために、ストラット8がノッチプレート6に引き摺
られて反噛み合い面7b方向に向けて移動するのが制限
され、反噛み合い面7bに接触するのが抑えられる。し
たがってこの接触により反噛み合い面7bが摩耗するの
を抑えることができ、この摩耗によりワンウェイクラッ
チ11の作動に支障を来すのを防止することができる。
したがってワンウェイクラッチ11の正常な作動を長期
間に亙って確保することができる。
【0043】また、揺動角度制限部12の端面12aに
開口する有底穴状のバネ装着部13の底面とポケット部
7に収容されるストラット8の係合部8bとの間にコイ
ル状のバネ9が当該ステータの軸方向に伸縮するように
配置されているために、ポケット部7にストラット8お
よびバネ9を装着する際に先ずバネ装着部13にバネ9
を挿入し、次いでこのバネ9の上にストラット8を置く
だけで両部品8,9の装着作業が終了し、ストラット8
を装着するときにいちいちバネ9を押し縮める必要がな
い。したがってこれらの部品8,9の装着作業を容易化
することができる。またこのように揺動角度制限部12
の端面12aに開口する穴状のバネ装着部13にバネ9
を縦置きで挿入すれば、装着後におけるバネ9の座りが
良く、バネ9がポケット部7内でずれにくいと云う効果
があり、更にストラット8の揺動に伴うバネ9の伸縮に
対して穴状のバネ装着部13がガイド作用をなすため
に、バネ9の作動が安定し、その寿命が延びる効果もあ
る。
【0044】また、ストラット8の係合部8bにおける
ノッチプレート6側の面がその基端側斜面8dよりも先
端側斜面8cの方が傾斜角度が小さい断面略へ字形に形
成されるとともに先端側斜面8cがクラッチ11の空転
時にバネ9の弾性によりノッチプレート6に押し付けら
れるようにされているために、先端側斜面8cでバネ9
の軸方向力を受け、ストラット8の基部8aと係合部8
bとの境の外側角部8fがノッチプレート6の端面部6
aと干渉するのが抑えられる。したがってストラット8
がノッチプレート6により引き摺られにくくなるため
に、この点からもストラット8がポケット部7内で移動
するのを抑えることができる。また先端側斜面8cでバ
ネ9の荷重およびノッチプレート6との干渉を担うこと
により、揺動時におけるストラット8の高さhを制約す
ることができ、ストラット8をポケット部7内で安定さ
せることができる。
【0045】また、ストラット8の係合面8hがストラ
ット8の揺動姿勢の如何にかかわらず常にバネ9の中心
軸線9Aより相対回転前方側に配置されていて、クラッ
チ11の空転時にストラット8がノッチプレート6の端
面部6dに接触する最も相対回転後方側の端部8kの位
置が、有底穴状のバネ装着部13に装着されたバネ9の
中心軸線9Aより相対回転前方側に配置するよう形成さ
れているために、バネ9により弾性付勢されるストラッ
ト8に、その係合部8bがノッチプレート6の端面部6
dに押し付けられる(係合部8bがポケット部7から押
し出される)とともにその基部8aがポケット部7内に
深く収められる方向(図8において右回り)に回転する
回転モーメントが発生する。したがって反対に基部8a
がポケット部7から押し出される方向(図8において左
回り)の回転モーメントが発生しないために、この点か
らも、ストラット8の基部8aと係合部8bとの境の外
側角部8fがノッチプレート6の端面部6aと干渉する
のを抑えることができ、外側角部8fがノッチプレート
6の端面部6aと干渉して摩耗するのを抑えることがで
きる。またストラット8の係合部8bにおける反ノッチ
プレート側の面8iが先端側斜面8cと平行に形成され
るか、またはそれ以上に形成されているために、この点
からも、基部8aがポケット部7から押し出される方向
の回転モーメントが発生しにくいものである。尚、この
作用効果は、クラッチ11の空転時にストラット8がノ
ッチプレート6の端面部6dに接触する最も相対回転後
方側の端部8kを、有底穴状のバネ装着部13に装着さ
れたバネ9の中心軸線9Aと円周上同じ位置に配置する
よう形成しても、同様に得ることができる。
【0046】また、上記したようにストラット8におけ
るノッチプレート6側の面がその基端側斜面8dよりも
先端側斜面8cの方が傾斜角度が小さい断面略へ字形に
形成されているために、噛み合いに必要とされるノッチ
プレート6側、ポケット部7側のそれぞれの必要高さ
(断面積)を減らすことなく、摩耗対策を実現すること
ができる。
【0047】第三実施形態・・・ 図9に示すように、当該実施形態に係るステータは先
ず、環状を呈するフェノール樹脂等よりなる樹脂製のス
テータ本体1を備えており、このステータ本体1に内環
(シェルまたはステータシェルとも称する)2、羽根
(ブレードとも称する)3および外環(コアまたはステ
ータコアとも称する)4が一体に備えられるとともに内
環2の内周側に同じく環状を呈する樹脂製のポケットプ
レート5が一体成形されており、このステータ本体1の
内周側にノッチプレート6が相対回転可能に組み合わさ
れている。このノッチプレート6は所定の金属によって
環状に成形されており、内周面にスプライン6bを形成
した円筒部6aとフランジ部6cとを一体に備えて断面
略L字形に形成されている。
【0048】図10に示すように、ポケットプレート5
の端面部5aに、ストラット8およびバネ9を収容する
ための空間としてポケット部7が所要数等配状に設けら
れており(例えば3等配)、このポケット部7にそれぞ
れストラット8がバネ9に支持されて揺動可能に収容さ
れている。一方、ポケットプレート5の端面部5aに対
向するノッチプレート6のフランジ部6cの端面部6d
に係合凹部10が所要数等配状に設けられており(例え
ば9等配)、この係合凹部10の回転方向一方の内壁1
0aが、これにストラット8が係合するように立ち上が
り角度を比較的急にして形成されている。これに対し
て、係合凹部10の回転方向他方の内壁10bは、これ
をストラット8が乗り越えるように立ち上がり角度を比
較的緩やかに形成されている。したがってこのストラッ
ト8および係合凹部10の係合構造により、ノッチプレ
ート6がポケットプレート5に対して図上D方向に相対
回転しようとすると、ストラット8が係合凹部10の一
方の内壁10aに係合して相対回転が阻止され、反対向
きのE方向の相対回転のみが許容され、これによりノッ
チタイプのワンウェイクラッチ11が構成されている。
【0049】ストラット8は、所定の金属によって成形
されており、常にポケット部7内に配置されて揺動する
平面状の基部8aと、揺動に伴ってポケット部7から突
没して突出時にノップレート6の係合凹部10に係合す
る傾斜平面状の係合部8bとを一体に備えて断面略L字
形に形成されている。基部8aの端部(図上下端部)は
当該ストラット8が揺動し易いように断面円弧状ないし
半円状に形成されて丸み(アール)を付けられており、
係合部8bの端部(図上左端部)は、この端部がノッチ
プレート6の係合凹部10の一方の内壁10aに係合し
たときに面接触するように平坦状に形成されている。
【0050】バネ9は、図11に示すように、バネ鋼等
の所定の金属板によって正面波形状を呈する板バネ状に
成形されており、この板バネ状に形成された板バネ部9
aの一端から他端側へ反転するようにして平面状の内面
補強部(ストレート面とも称する)9bが同じ幅で一体
に成形されている。図10に示したように、この内面補
強部9bはポケット部7の底面7cに敷設されてストラ
ット8の基部8aとポケット部7の底面7cとの間に介
装され、樹脂製の底面7cを補強ないし保護するもので
ある。また図12に示すように、この内面補強部9bを
更に延長してその一部として立ち上げ部9cを設け、こ
の立ち上げ部9cをストラット8の基部8aと噛み合い
面7aとの間に介装すると、この立ち上げ部9cにより
樹脂製の噛み合い面7aを保護ないし補強することも可
能である。
【0051】図10に示すように、ポケット部7はポケ
ットプレート5の端面部5aに開口しており、その内面
のうち、回転方向一方の内壁がクラッチ11の係合時に
ストラット8をその基部8aで支持する平面状の噛み合
い面(ストラット噛み合い面またはストラット支持面と
も称する)7aとされており、この噛み合い面7aの幅
方向両端部はそれぞれ、ストラット8を支持するときの
応力を分散すべく平面円弧形に凹まされて丸み(アー
ル)を付けられている。
【0052】また、このポケット部7の内部に、ストラ
ット8の揺動を所定角度までに制限するためのダム状な
いし内棚状の揺動角度制限部(揺動ストッパとも称す
る)12が一体成形されており、この揺動角度制限部1
2の一部を切り欠くようにしてその幅方向中央に溝状の
バネ装着部13が設けられており、このバネ装着部13
に上記バネ9が装着されている。バネ装着部13に装着
されたバネ9は、板バネ部9aがバネ装着部13の端壁
部13aとストラット8の基部8aとの間に適度に圧縮
された状態で介装されており、これによりストラット8
はその基部8aの端部(ストラット端部とも称する)を
中心として板バネ部9aの弾性に抗してF方向に揺動
し、また板バネ部9aの弾性によって図示した姿勢に復
帰する。バネ装着部13の幅は、ストラット8の係合部
8bが揺動時に揺動角度制限部12の端面12aに当接
して揺動角度を制限されるように、ストラット8の幅よ
り小さく設定されている。
【0053】また、このバネ装着部13に装着されたバ
ネ9の内面補強部9bの長さLは、バネ装着部13の端
壁部13aから噛み合い面7aまでの長さに凡そ揃えら
れており、またその幅wはバネ装着部13の幅に凡そ揃
えられている。またバネ9全体の高さh3 は、バネ装着
部13ないし揺動角度制限部12の高さに凡そ揃えられ
るか、またはそれより低く設定されており、ストラット
8が揺動時にバネ9に接触しないようにされている。
【0054】上記構成を備えた樹脂製のステータは、以
下の作用効果を奏する点に特徴を有している。
【0055】すなわち先ず第一に、ストラット8の基部
8aとこのストラット8を収容するポケット部7の底面
7cとの間に、バネ9の板バネ部9aに一体成形された
内面補強部9bが介装されていて、ストラット8がポケ
ット部7の底面7cに対して直接接触せず摺動しないよ
うにされているために、ポケット部7の底面7cが摩耗
するのを防止することができる。またバネ9の内面補強
部9bに立ち上げ部9cが一体成形されて、この立ち上
げ部9cがストラット8の基部8aとポケット部7の噛
み合い面7aとの間に介装される場合には、この立ち上
げ部9cにより噛み合い面7aを補強することができ
る。したがってこれらのポケット部7の内面が摩耗する
のを抑えることができ、この摩耗によりワンウェイクラ
ッチ11の作動に支障を来すのを防止することができ
る。したがってワンウェイクラッチ11の正常な作動を
長期間に亙って確保することができる。
【0056】また、この内面補強部9bがバネ9の板バ
ネ部9aに一体に成形されているために、この内面補強
部9bはこれを設けたからと云って部品点数が増加する
ことがない。したがってバネ9の製作や組付け等が特に
困難となることもなく、その取扱いの容易性を確保する
ことができる。
【0057】また、この内面補強部9bの長さLがバネ
装着部13の端壁部13aから噛み合い面7aまでの長
さに凡そ揃えられるとともに、その幅wがバネ装着部1
3の幅に凡そ揃えられているために、この内面補強部9
bを一体成形したバネ9は座りが良いものである。した
がってこのバネ9の剛性を増大させることができる。
【0058】第四実施形態・・・ 図13に示すように、当該実施形態に係るステータは先
ず、環状を呈するフェノール樹脂等よりなる樹脂製のス
テータ本体1を備えており、このステータ本体1に内環
(シェルまたはステータシェルとも称する)2、羽根
(ブレードとも称する)3および外環(コアまたはステ
ータコアとも称する)4が一体に備えられるとともに内
環2の内周側に同じく環状を呈する樹脂製のポケットプ
レート5が一体成形されており、このステータ本体1の
内周側にノッチプレート6が相対回転可能に組み合わさ
れている。このノッチプレート6は所定の金属によって
環状に成形されており、内周面にスプライン6bを形成
した円筒部6aとフランジ部6cとを一体に備えて断面
略L字形に形成されている。
【0059】図14に示すように、ポケットプレート5
の端面部5aに、ストラット8およびバネ9を収容する
ための空間としてポケット部7が所要数等配状に設けら
れており(例えば3等配)、このポケット部7にそれぞ
れストラット8がバネ9に支持されて揺動可能に収容さ
れている。一方、ポケットプレート5の端面部5aに対
向するノッチプレート6のフランジ部6cの端面部6d
に係合凹部10が所要数等配状に設けられており(例え
ば9等配)、この係合凹部10の回転方向一方の内壁1
0aが、これにストラット8が係合するように立ち上が
り角度を比較的急にして形成されている。これに対し
て、係合凹部10の回転方向他方の内壁10bは、これ
をストラット8が乗り越えるように立ち上がり角度を比
較的緩やかに形成されている。したがってこのストラッ
ト8および係合凹部10の係合構造により、ノッチプレ
ート6がポケットプレート5に対して図上D方向に相対
回転しようとすると、ストラット8が係合凹部10の一
方の内壁10aに係合して相対回転が阻止され、反対向
きのE方向の相対回転のみが許容され、これによりノッ
チタイプのワンウェイクラッチ11が構成されている。
【0060】ストラット8は、所定の金属によって成形
されており、常にポケット部7内に配置される平面状の
基部8aと、揺動に伴ってポケット部7から突没して突
出時にノップレート6の係合凹部10に係合する傾斜平
面状の係合部8bとを一体に備えて断面略L字形に形成
されている。基部8aの端部(図上下端部)は当該スト
ラット8が揺動し易いように断面円弧状ないし半円状に
形成されて丸み(アール)を付けられており、係合部8
bの端部(図上左端部)は、この端部がノッチプレート
6の係合凹部10の一方の内壁10aに係合したときに
面接触するように平坦状に形成されている。
【0061】バネ9は、図15に示すように、バネ鋼等
の所定の金属板によって正面波形状を呈する板バネ状に
成形されており、この板バネ状に形成された板バネ部9
aの一端から他端側へ反転するようにして平面状の内面
補強部(ストレート面とも称する)9bが同じ幅で一体
に成形されている。図14に示したように、この内面補
強部9bはポケット部7の底面7cに敷設されてストラ
ット8の基部8aとポケット部7の底面7cとの間に介
装され、樹脂製の底面7cを補強ないし保護するもので
ある。また図16に示すように、この内面補強部9bを
更に延長してその一部として立ち上げ部9cを設け、こ
の立ち上げ部9cをストラット8の基部8aと噛み合い
面7aとの間に介装すると、この立ち上げ部9cにより
樹脂製の噛み合い面7aを保護ないし補強することも可
能である。
【0062】図14および図17に示すように、ポケッ
ト部7はポケットプレート5の端面部5aに開口してお
り、その内面のうち、回転方向一方の内壁がクラッチ1
1の係合時にストラット8をその基部8aで支持する平
面状の噛み合い面(ストラット噛み合い面またはストラ
ット支持面とも称する)7aとされており、この噛み合
い面7aの幅方向両端部はそれぞれ、ストラット8を支
持するときの応力を分散すべく平面円弧形に凹まされて
丸み(アール)を付けられている。
【0063】また、このポケット部7の内部に、ストラ
ット8の揺動を所定角度までに制限するための揺動角度
制限部(揺動ストッパとも称する)12が一体成形され
ており、この揺動角度制限部12の噛み合い面7a側
に、ストラット8がポケット部7内で反噛み合い面7b
方向に移動するのを制限するための移動制限部(移動ス
トッパとも称する)14が一体成形されており、この揺
動角度制限部12および移動制限部14の一部を切り欠
くようにしてその幅方向中央に溝状のバネ装着部13が
設けられており、このバネ装着部13に上記バネ9が装
着されている。バネ装着部13に装着されたバネ9は、
板バネ部9aがバネ装着部13の端壁部13aとストラ
ット8の基部8aとの間に適度に圧縮された状態で介装
されており、これによりストラット8はその基部8aの
端部(ストラット端部とも称する)を中心として板バネ
部9aの弾性に抗してF方向に揺動し、また板バネ部9
aの弾性によって図示した姿勢に復帰する。バネ装着部
13の幅wは、ストラット8の係合部8bが揺動時に
揺動角度制限部12の端面12aに当接して揺動角度を
制限されるとともに、ストラット8の基部8aが揺動時
に移動制限部14の立ち上がり面14bに当接して移動
を制限されるように、ストラット8の幅wより小さく
設定されている。
【0064】また、このバネ装着部13に装着されたバ
ネ9の内面補強部9bの長さLは、バネ装着部13の端
壁部13aから噛み合い面7aまでの長さに凡そ揃えら
れており、またその幅wはバネ装着部13の幅に凡そ揃
えられている。またバネ9全体の高さhは、バネ装着
部13ないし揺動角度制限部12の高さに凡そ揃えられ
るか、またはそれより低く設定されており、ストラット
8が揺動時にバネ9に接触しないようにされている。
【0065】揺動角度制限部12は、ポケット部7の全
幅に亙ってダム状ないし内棚状に成形されており、移動
制限部14もポケット部7の全幅に亙ってダム状、内棚
状ないし段差状に成形されている。揺動角度制限部12
の端面12aおよび移動制限部14の端面14aは同じ
高さとされて面一の平面状に形成されており、またスト
ラット8の基部8aに対して対向する移動制限部14の
立ち上がり面14bはストラット8が揺動したときにそ
の基部8aを面接触させるべくテーパ状に形成されてお
り、このテーパ状の立ち上がり面14aと噛み合い面7
aとの間の空間は、ストラット8の基部8aを揺動はさ
せるが、移動は全くさせないように形成されている。反
噛み合い面7bは噛み合い面7aに対向する面であり、
図17に示したように平面円弧形に形成されている。
【0066】上記構成を備えた樹脂製のステータは、以
下の作用効果を奏する点に特徴を有している。
【0067】すなわち先ず第一に、ポケット部7の内部
において揺動角度制限部12の噛み合い面7a側に、ス
トラット8がポケット部7内で反噛み合い面7b方向に
移動するのを制限する移動制限部14が一体成形されて
いるために、ストラット8がノッチプレート6に引き摺
られて反噛み合い面7b方向に向けて移動するのが制限
され、反噛み合い面7bに接触するのが抑えられる。し
たがってこの接触により反噛み合い面7bが摩耗するの
を抑えることができ、この摩耗によりワンウェイクラッ
チ11の作動に支障を来すのを防止することができる。
したがってワンウェイクラッチ11の正常な作動を長期
間に亙って確保することができる。
【0068】また、ストラット8の基部8aとこのスト
ラット8を収容するポケット部7の底面7cとの間に、
バネ9の板バネ部9aに一体成形された内面補強部9b
が介装されていて、ストラット8がポケット部7の底面
7cに対して直接接触せず摺動しないようにされている
ために、ポケット部7の底面7cが摩耗するのを防止す
ることができる。またバネ9の内面補強部9bに立ち上
げ部9cが一体成形されて、この立ち上げ部9cがスト
ラット8の基部8aとポケット部7の噛み合い面7aと
の間に介装される場合には、この立ち上げ部9cにより
噛み合い面7aを補強することができる。したがってこ
れらのポケット部7の内面が摩耗するのを抑えることが
でき、この摩耗によりワンウェイクラッチ11の作動に
支障を来すのを防止することができる。したがってワン
ウェイクラッチ11の正常な作動を長期間に亙って確保
することができる。
【0069】また、この内面補強部9bがバネ9の板バ
ネ部9aに一体に成形されているために、この内面補強
部9bはこれを設けたからと云って部品点数が増加する
ことがない。したがってバネ9の製作や組付け等が特に
困難となることもなく、その取扱いの容易性を確保する
ことができる。
【0070】また、この内面補強部9bの長さLがバネ
装着部13の端壁部13aから噛み合い面7aまでの長
さに凡そ揃えられるとともに、その幅wがバネ装着部1
3の幅に凡そ揃えられているために、この内面補強部9
bを一体成形したバネ9は座りが良いものである。した
がってこのバネ9の剛性を増大させることができる。
【0071】
【発明の効果】本発明は、以下の効果を奏する。
【0072】すなわち先ず、上記構成を備えた本発明の
請求項1によるステータにおいては、ポケット部内の揺
動角度制限部の噛み合い面側に、ストラットがポケット
部内で反噛み合い面方向に移動するのを制限する移動制
限部が一体成形されているために、ストラットがクラッ
チの空転時にノッチプレートに引き摺られて反噛み合い
面方向に向けて移動するのが制限され、反噛み合い面に
接触するのが抑えられる。したがってこの接触により反
噛み合い面が摩耗するのを抑えることができ、この摩耗
によりワンウェイクラッチの作動に支障を来すのを防止
することができる。したがってワンウェイクラッチの正
常な作動を長期間に亙って確保することができる。
【0073】またこれに加えて、上記構成を備えた本発
明の請求項2によるステータにおいては、揺動角度制限
部の端面に開口する有底穴状のバネ装着部の底面とポケ
ット部に収容されるストラットの係合部との間にバネが
当該ステータの軸方向に伸縮するように配置されるため
に、ポケット部にストラットおよびバネを装着する際
に、先ずバネ装着部にバネを挿入し、次いでこのバネの
上にストラットを置くだけで両部品の装着作業を終了
し、ストラットを装着するときにいちいちバネを押し縮
める必要がない。したがってこれらの部品の装着作業を
容易化することができる。またこのように揺動角度制限
部の端面に開口する穴状のバネ装着部にバネを縦置きで
挿入すれば、装着後におけるバネの座りが良く、バネが
ポケット部内でずれにくいと云う効果があり、更にスト
ラットの揺動に伴うバネの伸縮に対して穴状のバネ装着
部がガイド作用をなすために、バネの作動が安定し、そ
の寿命が延びる効果もある。
【0074】またこれに加えて、上記構成を備えた本発
明の請求項3によるステータにおいては、ストラットの
係合部におけるノッチプレート側の面がその基端側斜面
より先端側斜面の方が傾斜角度が小さい断面略へ字形に
形成されるとともに先端側斜面がクラッチの空転時にバ
ネの弾性によりノッチプレートに押し付けられるため
に、先端側斜面でバネの軸方向力を受け、ストラットの
基部と係合部との境の外側角部がノッチプレートの端面
部と干渉するのが抑えられる。したがってストラットが
ノッチプレートにより引き摺られにくくなるために、こ
の点からもストラットがポケット部内で移動するのを抑
えることができる。また先端側斜面でバネの荷重および
ノッチプレートとの干渉を担うことにより、揺動時にお
けるストラットの高さを制約することができ、ストラッ
トをポケット部内で安定させることができる。
【0075】また、上記したようにストラットにおける
ノッチプレート側の面がその基端側斜面より先端側斜面
の方が傾斜角度が小さい断面略へ字形に形成されている
ために、噛み合いに必要とされるノッチプレート側、ポ
ケット部側のそれぞれの必要高さを減らすことなく、摩
耗対策を実現することができる。
【0076】また、上記構成を備えた本発明の請求項4
または6によるステータにおいては、クラッチの空転時
にストラットがノッチプレートの端面部に接触する最も
相対回転後方側の端部の位置が、有底穴状のバネ装着部
に装着されたバネの中心軸線より相対回転前方側に配置
するよう形成されているために、バネにより弾性付勢さ
れるストラットに、その係合部がノッチプレートの端面
部に押し付けられるとともにその基部がポケット部内に
深く収められる方向の回転モーメントが発生する。した
がって反対に基部がポケット部から押し出される方向の
回転モーメントが発生しないために、基部がポケット部
から押し出されることがなく、基部と係合部との境の外
側角部がノッチプレートの端面部と干渉するのを抑える
ことができ、外側角部がノッチプレートの端面部と干渉
して摩耗するのを抑えることができる。
【0077】また、上記構成を備えた本発明の請求項5
または6によるステータにおいては、クラッチの空転時
にストラットがノッチプレートの端面部に接触する最も
相対回転後方側の端部が、有底穴状のバネ装着部に装着
されたバネの中心軸線と円周上同じ位置に配置するよう
形成されているために、やはり基部がポケット部から押
し出される方向の回転モーメントが発生しない。したが
って基部がポケット部から押し出されることがなく、基
部と係合部との境の外側角部がノッチプレートの端面部
と干渉するのを抑えることができ、外側角部がノッチプ
レートの端面部と干渉して摩耗するのを抑えることがで
きる。
【0078】また、上記構成を備えた本発明の請求項7
によるステータにおいては、ストラットとポケット部の
底面との間に内面補強部が介装されているために、スト
ラットがポケット部の底面に接触せず摺動することがな
い。したがってポケット部の底面が摩耗するのを防止し
てワンウェイクラッチの作動に支障を来すのを防止する
ことができ、これによりワンウェイクラッチの正常な作
動を長期間に亙って確保することができる。
【0079】また、この内面補強部が板バネ部に一体成
形されているために、この内面補強部を設けたからと云
って部品点数が増加することがない。したがってバネの
製作や組付け等が特に困難となることもなく、その取扱
いの容易性を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施形態に係るステータの断面図
【図2】図1におけるC−C線拡大断面図
【図3】ストラットの正面図
【図4】ポケット部の平面図
【図5】同ステータにおいてストラットが揺動した状態
の要部断面図
【図6】本発明の第二実施形態に係るステータの断面図
【図7】図6におけるJ−J線拡大断面図
【図8】同ステータにおいてストラットが揺動した状態
の要部断面図
【図9】本発明の第三実施形態に係るステータの断面図
【図10】図9におけるG−G線拡大断面図
【図11】(A)はバネの平面図、(B)は正面図、
(C)は底面図
【図12】バネの他の例を示すステータの要部断面図
【図13】本発明の第四実施形態に係るステータの断面
【図14】図13におけるH−H線拡大断面図
【図15】(A)はバネの平面図、(B)は正面図、
(C)は底面図
【図16】バネの他の例を示すステータの要部断面図
【図17】(A)はポケット部の平面図、(B)は同図
(A)におけるI−I線断面図、(C)はポケット部に
ストラットおよびバネを収容した状態の横断面図
【図18】同ステータにおいてストラットが揺動した状
態の要部断面図
【図19】従来例に係るステータの要部断面図
【図20】(A)はポケット部の平面図、(B)は同図
(A)におけるB−B線断面図
【符号の説明】
1 ステータ本体 2 内環 3 羽根 4 外環 5 ポケットプレート 5a,6d 端面部 6 ノッチプレート 6a 円筒部 6b スプライン 6c フランジ部 7 ポケット部 7a 噛み合い面 7b 反噛み合い面 7c 底面 8 ストラット 8a 基部 8b 係合部 8c 先端側斜面 8d 基端側斜面 8e 境界部 8f 外側角部 8g 切欠部 8h 係合面 8i 面 8j 凸部 8k 端部 9 バネ 9a 板バネ部 9b 内面補強部 9c 立ち上げ部 9A 中心軸線 10 係合凹部 10a,10b 内壁 11 ワンウェイクラッチ 12 揺動角度制限部 12a,14a 端面 13 バネ装着部 13a 端壁部 14 移動制限部 14b 立ち上がり部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 樹脂製のステータ本体(1)に設けたポ
    ケット部(7)にバネ(9)とともに収容されるストラ
    ット(8)と、前記ステータ本体(1)に相対回転可能
    に組み合わされるとともに前記ストラット(8)が一回
    転方向に係合する係合凹部(10)を設けたノッチプレ
    ート(6)とを備えたノッチタイプのワンウェイクラッ
    チ(11)を有し、前記ポケット部(7)に、前記スト
    ラット(8)の揺動を所定角度までに制限する揺動角度
    制限部(12)を設けたステータにおいて、 前記揺動角度制限部(12)の噛み合い面(7a)側
    に、前記ストラット(8)が前記ポケット部(7)内で
    反噛み合い面(7b)方向に移動するのを制限する移動
    制限部(14)を一体成形したことを特徴とするステー
    タ。
  2. 【請求項2】 請求項1のステータにおいて、 揺動角度制限部(12)の端面(12a)に開口する有
    底穴状のバネ装着部(13)の底面とポケット部(7)
    に収容されるストラット(8)の係合部(8b)との間
    にバネ(9)を当該ステータの軸方向に伸縮するように
    配置したことを特徴とするステータ。
  3. 【請求項3】 請求項2のステータにおいて、 ストラット(8)の係合部(8b)におけるノッチプレ
    ート(6)側の面をその基端側斜面(8d)より先端側
    斜面(8c)の方が傾斜角度が小さい断面略へ字形に形
    成するとともに、前記先端側斜面(8c)をクラッチ
    (11)の空転時にバネ(9)の弾性によりノッチプレ
    ート(6)に押し付けることを特徴とするステータ。
  4. 【請求項4】 請求項2のステータにおいて、 クラッチ(11)の空転時にストラット(8)がノッチ
    プレート(6)の端面部(6d)に接触する最も相対回
    転後方側の端部(8k)の位置を、有底穴状のバネ装着
    部(13)に装着されたバネ(9)の中心軸線(9A)
    より相対回転前方側に配置するよう形成したことを特徴
    とするステータ。
  5. 【請求項5】 請求項2のステータにおいて、 クラッチ(11)の空転時にストラット(8)がノッチ
    プレート(6)の端面部(6d)に接触する最も相対回
    転後方側の端部(8k)を、有底穴状のバネ装着部(1
    3)に装着されたバネ(9)の中心軸線(9A)と円周
    上同じ位置に配置するよう形成したことを特徴とするス
    テータ。
  6. 【請求項6】 請求項4または5のステータにおいて、 請求項4または5に記載した構造を実現すべく、ストラ
    ット(8)の係合部(8b)の先端に切欠部(8g)を
    設けたことを特徴とするステータ。
  7. 【請求項7】 樹脂製のステータ本体(1)に設けたポ
    ケット部(7)にバネ(9)とともに収容されるストラ
    ット(8)と、前記ステータ本体(1)に相対回転可能
    に組み合わされるとともに前記ストラット(8)が一回
    転方向に係合する係合凹部(10)を設けたノッチプレ
    ート(6)とを備えたノッチタイプのワンウェイクラッ
    チ(11)を有し、前記ポケット部(7)に、前記スト
    ラット(8)の揺動を所定角度までに制限する揺動角度
    制限部(12)を設けたステータにおいて、 前記バネ(9)を板バネにより形成するとともに前記板
    バネに、前記ストラット(8)とポケット部(7)の底
    面との間に介装される内面補強部(9b)を一体成形し
    たことを特徴とするステータ。
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