JP6443086B2 - 高耐震性間仕切装置 - Google Patents

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Description

本発明は、高耐震性間仕切装置に係わり、更に詳しくは地震時に大きな層間変位が生じてもドアが損傷することがない高耐震性間仕切装置に関するものである。
通常、オフィスビル等は、複数のスラブで各階が形成され、上スラブの下面側には吊り天井構造体が構築され、下スラブの上面側にはフロア構造体が構築され、構造壁で囲まれた空間を間仕切装置で適宜に区画されている。通常、吊り天井構造体は、上スラブから垂下した吊支部材(吊りボルト)によって、縦横に張り巡らした天井支持レールを吊下げ状に保持し、該天井支持レールに天井パネルの周囲を係止する構造である。このような吊り天井構造体を有する室内に天井パネルからフロア構造体にわたって、間仕切パネルやドアパネルを組み合わせた間仕切装置を設置する。従来、吊り天井構造体に対する耐震基準はなかったが、東日本大震災によって多くの吊り天井構造体が落下し、破損したことを受けて、天井の耐震性を高める機運が高まってきた。このような間仕切装置においても、層間変形角が1/60〜1/40、震度7、天井面加速度が2.2Gに耐えることが必要と考えられる。
一般に、間仕切装置は、吊り天井構造体の下面に取付けた天レールとフロア構造体の上面に取付けた地レールとの間に、複数の支柱を所定間隔毎に立設するとともに、支柱間にそれぞれパネル板を装着して複数の支柱とパネル板が一連化したパネル構造体を形成するとともに、適所の支柱間にドアを設ける。通常、特許文献1〜3に記載されているように、天レールと地レール間に立設した支柱間に、両縦ドア枠と上ドア枠からなる倒コ字形のドア枠を取付けるとともに、ドア枠にドアパネルを開閉可能に取付けてドア構造体を構成している。ここで、特許文献1では、縦ドア枠の一側面を、パネル構造体を構成する支柱に外嵌するとともに、縦ドア枠の下端を床面に固定した地レールの端部に固定している。一方、特許文献2では、縦ドア枠の一側面を、パネル構造体を構成する支柱に連結具を用いて連結している。特許文献3では、支柱と縦ドア枠の対向面側に係止孔を形成し、それぞれに係止具を係止するとともに、縦ドア枠の上端にネジ止め連結した上ドア枠を天レールに外嵌して縦ドア枠の上動を規制して保持する構造である。しかし、特許文献1〜3に記載された構造は、地震時に層間変位によって支柱が傾斜すること想定したものではなく、耐震性が十分とは言えないものである。
通常、縦ドア枠は支柱に外嵌した状態で支柱にネジ止めして一体化している構造が最も一般的である。このようなドア構造では、地震時にドア構造体に連続する他の高耐震性のパネル構造体に悪影響を及ぼし、パネル構造体自体の耐震性を損なうことになる。これらの地震時のドア構造体及びパネル構造体の動作を図18〜図20に基づいて説明する。天レール101と地レール102との間に所定間隔で支柱103,…を立設し、上下スラブの層間変位に対してパネル構造体を構成する支柱103は、左右に傾斜してロッキング状態になる。そのような支柱103のロッキングに対して、該支柱103にパネル板104を係止する係止具(図示せず)のフック部分の係合深さを十分に確保し、支柱103が傾斜した際に、一側の係止具を支点としてパネル板104の他側が支柱103に対して上動することを許容し、それでも他側の係止具が支柱103から外れずあるいは係止具からパネル板104が外れず、もって当該パネル板104が脱落しないようになっている。
図18において、ドア枠105にドアパネル106がヒンジにて開閉可能に支持され、ドア枠105の両縦ドア枠107,107は対応する支柱103にネジ止めされ、両縦ドア枠107,107の上端に上ドア枠108が連結された構造である。先ず、図19に示すように、支柱103が左側に傾斜した場合、ドアパネル106は戸尻側(ヒンジ側)を支点として右側が持ち上がり、ドア枠105に接触した後は、ドア枠105を介して右側の支柱103を持ち上げる。すると、当該支柱103に係止されたパネル板104は、左側の該支柱103に対する係止部を支点として右側が持ち上がり、当該パネル板104の右側は、対応する支柱103に対して他のパネル板104よりも大きく持ち上がり、係止具による係止が外れて該支柱103から脱落する可能性が高くなる。逆に、図20に示すように、支柱103が右側へ傾斜した場合、ドアパネル106は戸先側(遊端側)が下がって床面に接触した後、ドア枠105に対してドアパネル106が変位し、ドア枠105に接触した後は、戸先側の下端を支点としてドア枠105を介して左側の支柱103を持ち上げる。すると、当該支柱103に係止されたパネル板104は、右側の該支柱103に対する係止部を支点として左側が持ち上がり、当該パネル板104の左側は、対応する支柱103に対して他のパネル板104よりも大きく持ち上がり、係止具による係止が外れて該支柱103から脱落する可能性が高くなる。このように、ドアパネル106と床面との間のクリアランスによる違いはあるが、左右の傾斜によってドア構造体に隣接するパネル板104は、二段階の持ち上げ作用によって支柱103から脱落する恐れが生じる。
特開平8−232372号公報 特開2005−290878号公報 特開2001−159278号公報
地震時の層間変位を考慮した高耐震構造のパネル構造体でも、耐震性能試験によってドア構造体に隣接するパネル板が脱落する現象が発生した。この現象を追究したところ、図18〜図20に示すように、ドア枠を構成する縦ドア枠が支柱にネジ止め固定されていることが、ドア構造体に隣接するパネル板に想定外の持ち上げ作用を起こすことが原因であることを見出した。
そこで、本発明が前述の状況に鑑み、解決しようとするところは、高耐震性間仕切装置において、ドア枠とドアパネルからなるドア構造体の両側に位置する支柱に対して、ドア枠とドアパネルを介して相互に影響を及ぼさないようにして、地震時に大きな層間変位が生じても、ドア構造体に隣接するパネル板に二段階の持ち上げ作用が生じないようにした高耐震性間仕切装置を提供する点にある。
本発明は、前述の課題解決のために、耐震性の吊り天井構造体の下面に取付けた天レールとフロア構造体に敷設した地レールとの間に、複数の支柱を所定間隔で立設し、該支柱間にパネル板を装着してパネル構造体を構築するとともに、所定の支柱間にドアパネルを支持するドア枠を配置し、該ドア枠にドアパネルの戸尻側をヒンジにて開閉可能に取付けてドア構造体を構築し、層間変位に対して前記支柱の上下端が前記天レールと地レールの変位に追従して該支柱が面内でロッキング変位可能としてなる耐震性間仕切装置において、前記ドア構造体は、前記ドア枠の両縦ドア枠を対応する支柱にそれぞれ上方変位可能に保持し、地震時に支柱がロッキングしても前記ドア枠及びドアパネルを介して一方の支柱から反対側の支柱に持ち上がり力が作用しないようにすべく、前記支柱の上下複数個所に上向きフックを備えた係止部材を固定するとともに、前記縦ドア枠に該係止部材の上向きフックを下方から受け入れる係合孔を備えた受け部材を固定してなり、前記係止部材の上向きフックに前記受け部材の係合孔が係合した状態で該縦ドア枠の上方への変位のみを許容し、水平変位を規制してなる係合構造としたことを特徴とする高耐震性間仕切装置を構成した(請求項1)。
また本発明は、耐震性の吊り天井構造体の下面に取付けた天レールとフロア構造体に敷設した地レールとの間に、複数の支柱を所定間隔で立設し、該支柱間にパネル板を装着してパネル構造体を構築するとともに、所定の支柱間にドアパネルを支持するドア枠を配置し、該ドア枠にドアパネルの戸尻側をヒンジにて開閉可能に取付けてドア構造体を構築し、層間変位に対して前記支柱の上下端が前記天レールと地レールの変位に追従して該支柱が面内でロッキング変位可能としてなる高耐震性間仕切装置において、前記ドア構造体は、前記ドア枠の両縦ドア枠を対応する支柱にそれぞれ上方変位可能に保持し、地震時に支柱がロッキングしても前記ドア枠及びドアパネルを介して一方の支柱から反対側の支柱に持ち上がり力が作用しないようにすべく、前記縦ドア枠の上下複数個所に下向きフックを備えた係止部材を固定するとともに、前記支柱に該係止部材の下向きフックを上方から受け入れる係合孔を備えた受け部材を固定してなり、前記係止部材の下向きフックが前記受け部材の係合孔に係合した状態で該縦ドア枠の上方への変位のみを許容し、水平変位を規制してなる係合構造としたことを特徴とする高耐震性間仕切装置を構成した(請求項)。
また本発明は、耐震性の吊り天井構造体の下面に取付けた天レールとフロア構造体に敷設した地レールとの間に、複数の支柱を所定間隔で立設し、該支柱間にパネル板を装着してパネル構造体を構築するとともに、所定の支柱間にドアパネルを支持するドア枠を配置し、該ドア枠にドアパネルの戸尻側をヒンジにて開閉可能に取付けてドア構造体を構築し、層間変位に対して前記支柱の上下端が前記天レールと地レールの変位に追従して該支柱が面内でロッキング変位可能としてなる高耐震性間仕切装置において、前記ドア構造体は、前記ドア枠の両縦ドア枠を対応する支柱にそれぞれ上方変位可能に保持し、地震時に支柱がロッキングしても前記ドア枠及びドアパネルを介して一方の支柱から反対側の支柱に持ち上がり力が作用しないようにすべく、前記縦ドア枠は前記支柱を受け入れる内部空間と該支柱の前後面に当接する縁板を備え、前記支柱の側面に、前記縦ドア枠の内部空間に位置して摺接する本体部と前記縁板を係止する係止部を備えたスライド部材を取付け、前記縦ドア枠を支柱に外嵌保持した状態で該縦ドア枠の上方への変位のみを許容し、水平変位を規制してなる係合構造としたことを特徴とする高耐震性間仕切装置を構成した(請求項)。
ここで、前記ドア枠は、両側の縦ドア枠の上端間に上ドア枠を連結した正面視倒コ字形であり、前記両縦ドア枠の下端を、フロア構造体に直接固定した保持金具に、あるいはフロア構造体に敷設した地レールの端部に連結した保持金具に、上下スライド可能に嵌挿してなることが好ましい(請求項)。
前記受け部材は断面略コ字形であり、該受け部材の上面と下面にそれぞれ前記係合孔を形成してなることが好ましい(請求項5)。
更に、前記支柱に対する前記縦ドア枠の上方変位許容値は、層間変形角1/40に対応する支柱の傾斜変位を吸収可能な値に設定していることがより好ましい(請求項6)。
以上にしてなる本発明高耐震性間仕切装置は、耐震性の吊り天井構造体の下面に取付けた天レールとフロア構造体に敷設した地レールとの間に、複数の支柱を所定間隔で立設し、該支柱間にパネル板を装着してパネル構造体を構築するとともに、所定の支柱間にドアパネルを支持するドア枠を配置し、該ドア枠にドアパネルの戸尻側をヒンジにて開閉可能に取付けてドア構造体を構築し、層間変位に対して前記支柱の上下端が前記天レールと地レールの変位に追従して該支柱が面内でロッキング変位可能としてなる耐震性間仕切装置において、前記ドア構造体は、前記ドア枠の両縦ドア枠を対応する支柱にそれぞれ上方変位可能に保持し、地震時に支柱がロッキングしても前記ドア枠及びドアパネルを介して一方の支柱から反対側の支柱に持ち上がり力が作用しないようにしたので、地震時の層間変位によって支柱が左右に大きく傾斜しても、ドア構造体の両側の支柱は、他方に対して一方が持ち上がることがなく、それにより当該支柱に係止したパネル板も設計どおりの高耐震性を発揮し、支柱から脱落することが無くなるのである。
請求項1又は2によれば、所定間隔で立設した支柱に対して、縦ドア枠を上方から落とし込み係合して支柱に対して上方変位可能且つ水平変位を規制して保持することができるので、施工性に優れているとともに、地震時にもドア構造体の保持構造が安定である。
請求項によれば、スライド部材の支柱への取付位置に自由度があり、縦ドア枠の上下寸法に応じて設置個数を最適に調整することができ、縦ドア枠を当該スライド部材を介して支柱に保持した状態では、支柱に取付けたスライド部材に対して縦ドア枠をガタツキなくスライド可能に保持できる。
請求項よれば、前記ドア枠は、両側の縦ドア枠の上端間に上ドア枠を連結した正面視倒コ字形であり、前記両縦ドア枠の下端を、フロア構造体に直接固定した保持金具に、あるいはフロア構造体に敷設した地レールの端部に連結した保持金具に、上下スライド可能に嵌挿してなるので、ドア枠を常に安定に保持することができるとともに、地震が治まった際に縦ドア枠の下端部を案内して初期位置に復帰させることができ、もってドアパネルをスムーズに開閉できる。
請求項5によれば、受け部材の上面と下面の係合孔に、係止部材のフックを同時に係合させて支持できる。
請求項6によれば、前記支柱に対する前記縦ドア枠の上方変位許容値は、層間変形角1/40に対応する支柱の傾斜変位を吸収可能な値に設定しているので、層間変形角が1/40の大きな地震時にも、ドア枠は、一方の縦ドア枠が対応する支柱に対して上方変位しても支柱から外れることがなく、ドア構造体を安定に保持できるのである。
本発明の耐震性間仕切装置を示す部分正面図である。 本発明に係るドア構造体の概略斜視図である。 同じく支柱とドア枠の関係を示す分解正面図である。 同じく支柱とドア枠の関係を示す分解斜視図である。 同じく支柱と左側の縦ドア枠の関係を示す要部の分解斜視図である。 同じく支柱に左側の縦ドア枠を係止する状態を示す分解斜視図である。 同じく支柱に左側の縦ドア枠を係止する状態を示し、(a)は縦断正面図、(b)は縦断平面図である。 同じく支柱に右側の縦ドア枠を係止する状態を示し、(a)は縦断正面図、(b)は縦断平面図である。 ドア枠の上位に欄間パネルを取付ける構造を示す縦断側面図である。 図1の状態から面内方向左側への層間変位が生じた場合の耐震性間仕切装置の変化を示す部分正面図である。 図1の状態から面内方向右側への層間変位が生じた場合の耐震性間仕切装置の変化を示す部分正面図である。 副ドアパネルを備えた本発明のドア装置を適用した耐震性間仕切装置を示す部分正面図である。 図12の状態から面内方向左側への層間変位が生じた場合の耐震性間仕切装置の変化を示す部分正面図である。 図12の状態から面内方向右側への層間変位が生じた場合の耐震性間仕切装置の変化を示す部分正面図である。 他の実施例における左側の縦ドア枠を係止する状態を示し、(a)は縦断正面図、(b)は縦断平面図である。 他の実施例における右側の縦ドア枠を係止する状態を示し、(a)は縦断正面図、(b)は縦断平面図である。 更に他の実施例を示し、(a)支柱に縦ドア枠を保持した状態の縦断平面図、(b)はスライド部材の正面図、(c)はスライド部材の側面図である。 従来のドア構造体を適用した耐震性間仕切装置を示す部分正面図である。 図18の状態から面内方向左側への層間変位が生じた場合の耐震性間仕切装置の変化を示す部分正面図である。 図18の状態から面内方向右側への層間変位が生じた場合の耐震性間仕切装置の変化を示す部分正面図である。
次に、添付図面に示した実施形態に基づき、本発明を更に詳細に説明する。図1は本発明の耐震性間仕切装置を示し、図2〜図11は本発明の詳細を示し、図中符号1はパネル構造体、2はドア構造体、3は天レール、4は地レール、5は支柱、6はパネル板、7はドア枠、8はドアパネル、9は欄間パネルをそれぞれ示している。
本発明に係る耐震性間仕切装置は、パネル構造体1とドア構造体2とを連設したものであり、図1に示すように、図示しない耐震性の吊り天井構造体の下面に取付けた天レール3と、図示しないフロア構造体に敷設した地レール4との間に、複数の支柱5,…を所定間隔で立設し、該支柱5,5間にパネル板6を装着してパネル構造体1を構築するとともに、所定の支柱5,5間にドアパネル8を支持するドア枠7を配置してドア構造体2を構築してなるものである。そして、本発明は、前記ドア枠7を前記支柱5,5に対して上方変位のみを許容して保持したことを特徴としている。
ここで、前記パネル構造体1には、ロッキング仕様とスライド仕様とがある。ロッキング仕様のパネル構造体1は、前記支柱5,5間を少なくとも横桟で一定間隔となるように連結するとともに、該支柱5の上端部は前記天レール3、該支柱5の下端部は前記地レール4の変位に追従可能とし、前記支柱5,5間にパネル板6を上方変位可能に係止具10で係止し、上下スラブの層間変位に対して面内でロッキング変位可能としたものである。ここで、「ロッキング」とは、複数の支柱5,…が平行を保って左右に傾斜し、それに応じてパネル板6,…も左右に傾斜する動作を示している。本発明はこのロッキング仕様を前提としている。
因みに、スライド仕様のパネル構造体1は、前記支柱5の下端部に地レール4に沿った方向への移動を許容するスライド手段を設けるとともに、前記支柱5,5間を複数の補強部材(図示せず)で連結して剛性構造のフレームを構成し、前記支柱5,5間にパネル板6を装着し、上下スラブの層間変位又は平行変位に対して面内で天レール3と地レール4に対してスライド変位可能としたものである。ここで、「スライド」とは、天レールと地レールで案内されてその長手方向に移動することを意味する。
ここで、地震により建物の上スラブと下スラブに層間変位が生じると、壁面やコーナー支柱や適宜間隔で設けた補強用の支柱は左右に傾斜する。層間変形角を最大の1/40とすれば、階高さ(スラブ間隔)が4200mmの場合、層間変位は105mmとなり、スラブに追従して運動する耐震性の吊り天井構造体1の変位も105mmとなる。つまり、標準的な天井高さ2800mmの天井が床面に対して片側105mm変位することを意味している。
更に詳しくは、前記高耐震性間仕切装置は、前記天レール3に対向して前記ドア構造体2を設ける位置を除き前記地レール4が敷設され、前記天レール3と地レール4間に所定間隔で支柱5,…が立設され、この支柱5,…を利用してパネル板6,…を表裏両面に係止具10,…で係止してパネル構造体1を構築する。前記パネル板6は、図示しないがガラス板を枠体で保持されたガラスパネルであっても良い。
そして、前記ドア枠7は、図1〜図4に示すように、両側の縦ドア枠11,11の上端間に上ドア枠12を連結した正面視倒コ字形の形状である。前記縦ドア枠11は、前記支柱5に外嵌するチャンネル形状であり、前記支柱5の略半分を凹溝内に受け入れた状態で、前記両縦ドア枠11,11の下端を、フロア構造体に直接固定した保持金具13に、あるいはフロア構造体に敷設した地レール4の端部に連結した保持金具13に、上下スライド可能に嵌挿する。更に、前記支柱5の上下複数個所に上向きフック16を備えた係止部材14,15を固定するとともに、前記縦ドア枠11,11に該係止部材14,15の上向きフック16を下方から受け入れる係合孔18を備えた受け部材17を固定してなり、前記係止部材14,15の上向きフック16に前記受け部材17の係合孔18が係合した状態で該縦ドア枠の上方への変位のみを許容し、水平変位を規制してなる係合構造である。
前記支柱5は、図5及び図6に示すように、断面略C字形の汎用品であり、前後の面板19,19に係止具10を係止する係止孔20,…を二列で上下方向に一定間隔で形成してあり、両面板19,19は側面板21で連続し、該側面板21の反対側は開放されて凹溝22が形成されている。本実施形態では、ドア構造体2の左側の支柱5は、凹溝22側がドア空間に面し、右側の支柱5は側面板21がドア空間に面するように配置している。
そのため、図5〜図7に示すように、左側の支柱5に取付ける前記係止部材14は、凹溝22内に位置し、側面板21の内面に取付けるため、本体部23の高さが高くなっている。前記係止部材14の本体部23は平面視コ字形に折曲形成したものであり、両板片の上端に前記上向きフック16,16を平行に一体形成した構造であり、本体部23を前記側面板21の内面にネジ止めした状態で前記上向きフック16,16が支柱5の凹溝22から側方へ突出した位置になるようにしている。一方、図8に示すように、右側の支柱5に取付ける前記係止部材15は、支柱5の側面板21の外側に取付けるため、本体部23の高さは低くなっている。前記係止部材15を支柱5の側面板21の外側にネジ止めした状態で、当該係止部材15の上向きフック16,16は前記側面板21の側方に近接した位置にあり、前記係止部材14の上向きフック16,16が支柱5から突出した状態と一致する。尚、ドア構造体2の両側の支柱5,5の向きを反対向きにすれば、即ち両支柱5,5の凹溝22,22がドア空間に向いた場合には、左右両方とも前記係止部材14を取付け、両支柱5,5の側面板21,21がドア空間に向いた場合には、左右両方とも前記係止部材15を取付ける。
前記受け部材17は、図5〜図8に示すように、断面コ字形の支持台24の上下に前記縦ドア枠11の内部にスポット溶接するための固定板25,25を折曲形成し、前記支持台24の平行な上面26と下面27にそれぞれ前記上向きフック16,16を受け入れる前記係合孔18,18を平行に形成している。
前記縦ドア枠11は、前記支柱5の断面寸法よりも大きく、該支柱5の略半分を嵌合状態で受け入れることが可能な一側に開放した内部空間28を有するとともに、開放側の両端縁を対向する内側に折曲形成した縁板29,29を有し、外側面の前後一側端に沿って戸当り用の突台30を全長に形成したものである。左右の縦ドア枠11,11は対称形となっている。また、上ドア枠12の両端は、前記縦ドア枠11,11の上端にネジで連結できるようになっている。
そして、両側の支柱5,5にそれぞれ上下所定位置に複数の係止部材14,15をネジ止めした状態で、該支柱5の下端に装着したアジャスター31を前記地レール4の上向き開放の凹溝内に立設するとともに、上端部を下向き開放の前記天レール3に嵌合し、図2に示すように、支柱5の上下端を天レール3と地レール4にそれぞれ一本のネジ32で連結している。このネジ止めは必ずしも必要ではないが、ロッキング動作を妨げず、ドア構造体2の位置安定性に効果がある。
そして、図3及び図7に示すように、左側の支柱5に取付けた前記係止部材14の上向きフック16,16に、左側の前記縦ドア枠11に固定した受け部材17の下面27の係合孔18,18から落とし込み係合させ、上面26の係合孔18,18も同時に係合させると同時に、下端を前記保持金具13に上下スライド可能に外嵌する。この状態で、前記支柱5の略半分が縦ドア枠11の内部空間28に収容され、前記保持金具13は完全に内部空間28内に隠れる。同様に、図3及び図8に示すように、右側の支柱5に取付けた前記係止部材15の上向きフック16,16に、右側の前記縦ドア枠11に固定した受け部材17の下面27の係合孔18,18から落とし込み係合させ、上面26の係合孔18,18も同時に係合させると同時に、下端を前記保持金具13に上下スライド可能に外嵌する。ここで、前記受け部材17の下面27が、前記係止部材14,15の本体部23に当止されて、それ以上の縦ドア枠11の下方移動が規制される。また、本実施形態では、前記縦ドア枠11の下端部に上向きフック16,16の係合には使用しない受け部材17を固定しておき、前記支柱5へ装着した際に、該受け部材17の下面27を前記保持金具13に当止するようにしている。
ここで、前記係止部材14,15の上向きフック16,16の係合深さは、支柱5が大きく傾斜しても受け部材17の下面27に形成した係合孔18,18から抜けないように設定し、本実施形態では上向きフック16の上下寸法を60mmに設定している。
それから、図3〜図5に示すように、一方の縦ドア枠11の下端に取付けたヒンジピン33と、図3、図4及び図9に示すように、前記上ドア枠12の一端部に取付けたヒンジ受け34とに、前記ドアパネル8の戸尻側の上下端に設けたヒンジ受け(図示せず)とヒンジピン35を回転可能に係合すると同時に、当該上ドア枠12の両端を前記両縦ドア枠11,11の上端にネジ止め連結する。
尚、前記支柱5を断面略ロ字状、つまり四角筒状のものにすることも可能である。その場合には、前記支柱5の側面板21の外側面に取付けるための高さが低い前記係止部材15を両側の支柱5,5のドア空間側の面に取付ければ良い。
本実施形態のドア構造体2は、ドア枠7の上位に欄間パネル9を取付けているが、その取付構造を図9に示す。先ず、前記上ドア枠12は、断面形状が前記縦ドア枠11と同一であり、内部空間28が上方に開放して取付けられている。そして、前記上ドア枠12の両縁板29,29の間に所定幅の隙間S1を設けて横桟36を配置し、その両端を両支柱5,5にL金具等を用いて連結している。前記欄間パネル9は、通常のパネル板6と同様な構造を有し、スチール製の表面板37の裏面に石膏ボード等の芯材38を接着し、下端縁には前記上ドア枠12の縁板29と横桟36との隙間S1に挿入する係止片39を折曲形成するとともに、上端縁に上縁板40とその裏側に設けた受け板41とで、前記天レール4の垂下板42の下部を受け入れる上方開放したスリットS2を形成している。更に、前記欄間パネル9の両側には、表面板37を裏側へ折曲し、該表面板37と平行な裏板(図示せず)を形成し、該裏板に係止具10を係止する係合孔(図示せず)を少なくとも上部に形成している。そして、前記支柱5の上部表裏両側の係止孔20,20に係止具10を係止した状態で、前記欄間パネル9を斜め下方から持ち上げて、前記スリットS2に前記天レール3の垂下板42の下部を挿入しながら、前記係止具10の上向きフック片43を図示しない両側上部の係合孔内に受け入れて垂直姿勢とし、それから下方へ下げて前記係止片39を前記スリットS2に落とし込むと同時に、前記係止具10に係止する。
このように構成した高耐震性間仕切装置の地震時の挙動を図10及び図11に基づいて説明する。先ず、図10に示すように、支柱5が左側に傾斜した場合、ドアパネル8は戸尻側(ヒンジ側)を支点として右側が持ち上がり、ドア枠7に接触した後は、ドア枠7の右側の縦ドア枠11を持ち上げるが、右側の支柱5は持ち上がらず、その位置で左側に傾斜するのみである。そして、各パネル板6,…は、左側の支柱5に対する係止部を支点として右側が持ち上がり、当該パネル板6の右側は、対応する右側の支柱5に対して持ち上がるが、その程度の持ち上がりは想定内であり、係止具10による係止が外れることはない。逆に、図11に示すように、支柱5が右側へ傾斜した場合、ドアパネル8は戸先側(遊端側)が下がって床面に接触した後、ドア枠7に対してドアパネル8が変位し、ドア枠7に接触した後は、戸先側の下端を支点としてドア枠7を介して左側の支柱103を持ち上げる。すると、当該支柱103に係止されたパネル板104は、右側の縦ドア枠11を左側の支柱5に対して持ち上げるが、左側の支柱5は持ち上がらず、その位置で右側に傾斜するのみである。そして、各パネル板6,…は、右側の支柱5に対する係止部を支点として左側が持ち上がり、当該パネル板6の左側は、対応する左側の支柱5に対して持ち上がるが、その程度の持ち上がりは想定内であり、係止具10による係止が外れることはない。
以上の実施形態では一枚のドアパネル8でドア構造体2を構成したが、ドアパネル8を主ドアパネル8Aと副ドアパネル8Bとで構成することもある。図12に示すように、左側に幅の広い主ドアパネル8A、右側に幅の狭い副ドアパネル8Bを配置する場合もある。あるいは、同じ幅のドアパネルを左右に配置して両開きにする場合もある。この場合、前記主ドアパネル8Aは左側の縦ドア枠11にヒンジに開閉可能に取付け、前記副ドアパネル8Bは右側の縦ドア枠11にヒンジに開閉可能に取付ける。そして、地震時の層間変位によって前記支柱5が左側へ傾斜した場合を図13、右側へ傾斜した場合を図14に示す。これらの場合の挙動は、図10と図11と略同じであるので、同一構成には同一符号を付して、その説明は省略する。
次に、図15及び図16に基づいて、本発明の他の実施例を説明する。本実施形態は、前述の実施形態における係止部材と受け部材の関係が逆転したものであり、前記縦ドア枠11の上下複数個所に下向きフック45を備えた係止部材44を固定するとともに、前記支柱5に該係止部材4の下向きフック45を上方から受け入れる係合孔を備えた受け部材46,47を固定してなり、前記係止部材44の下向きフック45が前記受け部材46,47の係合孔48に係合した状態で該縦ドア枠11の上方への変位のみを許容し、水平変位を規制してなる係合構造である。
本実施形態の前記係止部材44は、前記係止部材15と略同じ構造であり、左右の縦ドア枠11,1で共通し、断面コ字形の本体部49の両側片の下端に下方へ延びた下向きフック45,45を一体形成したものであり、前記縦ドア枠11の内部空間28内にスポット溶接して固定する。左側の支柱5の凹溝22内に取付ける受け部材46は、断面コ字形の支持台50の上下に前記支柱5の側面板21の内面にネジ止めするための固定板51,51を折曲形成し、前記支持台50の平行な上面52と下面53にそれぞれ前記下向きフック45,45を受け入れる前記係合孔48,48を平行に形成している。右側の支柱5の凹溝22内に取付ける受け部材47は、前記受け部材46より支持台50の高さが低い形状であり、右側の支柱5の側面板21の外面にネジ止めする。そして、各縦ドア枠11に固定した係止部材44の下向きフック45,45を、前記支柱5に取付けた受け部材46,47の上面52に形成した係合孔48,48に上方から落とし込み係合し、下面53の係合孔48,48まで貫通させて保持する。その他の構造は前記同様であるので、その説明は社略する。
最後に、図17に基づいて本発明の更に他の実施例を説明する。本実施形態は、スライド部材54を用いて支柱5に対して縦ドア枠11を上下スライド可能に保持するものである。つまり、本実施形態は、前記縦ドア枠1は前記支柱5を受け入れる内部空間28と該支柱5の前後面に当接する縁板29,29を備え、前記支柱5の側面に、前記縦ドア枠11の内部空間28に位置して摺接する本体部55と前記縁板29,29を係止する係止部56,56を備えたスライド部材54を取付け、前記縦ドア枠11を支柱5に外嵌保持した状態で該縦ドア枠11の上方への変位のみを許容し、水平変位を規制してなる係合構造である。具体的には、前記スライド部材54は合成樹脂で一体成形したものであり、四角柱状の本体部55の一側面側にバネ部57,57を介して前記係止部56,56を内外弾性出没可能に設け、前記本体部55の両端部には前記支柱5の側面板21の外面にネジ止めするための座ぐり孔58,58を形成したものである。本実施形態では、ドア構造体2の両側の支柱5,5はドア空間に向けて側面板21を向けて立設することとする。
そして、前記支柱5の上下に複数の前記スライド部材54,…を取付けるが、それには支柱5の側面板21の外面に、両係止部56,56を水平に向けて本体部55をネジ止めする。前記係止部56,56の支柱5の面板19,19から前後に突出した先端部は、前記縦ドア枠11の両縁板29,29を受け入れることができるように湾曲面、若しくは傾斜面となっており、支柱5の側方から縦ドア枠11を押し付けて外嵌することにより、前記係止部56,56が弾性的に変位して縦ドア枠11の両縁板29,29が通過した後に復帰して該縁板29,29を係止する。この状態で、前記スライド部材54の本体部55は縦ドア枠11の内部空間28内で摺接するようになる。尚、前記縦ドア枠11の下端は、床面に当接するのでそれ以上の下方変位は記載される。
1 パネル構造体、 2 ドア構造体、
3 天レール、 4 地レール、
5 支柱、 6 パネル板、
7 ドア枠、 8 ドアパネル、
8A 主ドアパネル、 8B 副ドアパネル、
9 欄間パネル、 10 係止具、
11 縦ドア枠、 12 上ドア枠、
13 保持金具、 14 係止部材、
15 係止部材、 16 上向きフック、
17 受け部材、 18 係合孔、
19 面板、 20 係止孔、
21 側面板、 22 凹溝、
23 本体部、 24 支持台、
25 固定板、 26 上面、
27 下面、 28 内部空間、
29 縁板、 30 突台、
31 アジャスター、 32 ネジ、
33 ヒンジピン、 34 ヒンジ受け、
35 ヒンジピン、 36 横桟、
37 表面板、 38 芯材、
39 係止片、 40 上縁板、
41 受け板、 42 垂下板、
43 上向きフック片、 44 係止部材、
45 下向きフック、 46 受け部材、
47 受け部材、 48 係合孔、
49 本体部、 50 支持台、
51 固定板、 52 上面、
53 下面、 54 スライド部材、
55 本体部、 56 係止部、
57 バネ部、 58 座ぐり孔、
S1 隙間、 S2 スリット、
101 天レール、 102 地レール、
103 支柱、 104 パネル板、
105 ドア枠、 106 ドアパネル、
107 縦ドア枠、 108 上ドア枠。

Claims (6)

  1. 耐震性の吊り天井構造体の下面に取付けた天レールとフロア構造体に敷設した地レールとの間に、複数の支柱を所定間隔で立設し、該支柱間にパネル板を装着してパネル構造体を構築するとともに、所定の支柱間にドアパネルを支持するドア枠を配置し、該ドア枠にドアパネルの戸尻側をヒンジにて開閉可能に取付けてドア構造体を構築し、層間変位に対して前記支柱の上下端が前記天レールと地レールの変位に追従して該支柱が面内でロッキング変位可能としてなる耐震性間仕切装置において、
    前記ドア構造体は、前記ドア枠の両縦ドア枠を対応する支柱にそれぞれ上方変位可能に保持し、地震時に支柱がロッキングしても前記ドア枠及びドアパネルを介して一方の支柱から反対側の支柱に持ち上がり力が作用しないようにすべく、前記支柱の上下複数個所に上向きフックを備えた係止部材を固定するとともに、前記縦ドア枠に該係止部材の上向きフックを下方から受け入れる係合孔を備えた受け部材を固定してなり、前記係止部材の上向きフックに前記受け部材の係合孔が係合した状態で該縦ドア枠の上方への変位のみを許容し、水平変位を規制してなる係合構造としたことを特徴とする高耐震性間仕切装置
  2. 耐震性の吊り天井構造体の下面に取付けた天レールとフロア構造体に敷設した地レールとの間に、複数の支柱を所定間隔で立設し、該支柱間にパネル板を装着してパネル構造体を構築するとともに、所定の支柱間にドアパネルを支持するドア枠を配置し、該ドア枠にドアパネルの戸尻側をヒンジにて開閉可能に取付けてドア構造体を構築し、層間変位に対して前記支柱の上下端が前記天レールと地レールの変位に追従して該支柱が面内でロッキング変位可能としてなる高耐震性間仕切装置において、
    前記ドア構造体は、前記ドア枠の両縦ドア枠を対応する支柱にそれぞれ上方変位可能に保持し、地震時に支柱がロッキングしても前記ドア枠及びドアパネルを介して一方の支柱から反対側の支柱に持ち上がり力が作用しないようにすべく、前記縦ドア枠の上下複数個所に下向きフックを備えた係止部材を固定するとともに、前記支柱に該係止部材の下向きフックを上方から受け入れる係合孔を備えた受け部材を固定してなり、前記係止部材の下向きフックが前記受け部材の係合孔に係合した状態で該縦ドア枠の上方への変位のみを許容し、水平変位を規制してなる係合構造としたことを特徴とする高耐震性間仕切装置。
  3. 耐震性の吊り天井構造体の下面に取付けた天レールとフロア構造体に敷設した地レールとの間に、複数の支柱を所定間隔で立設し、該支柱間にパネル板を装着してパネル構造体を構築するとともに、所定の支柱間にドアパネルを支持するドア枠を配置し、該ドア枠にドアパネルの戸尻側をヒンジにて開閉可能に取付けてドア構造体を構築し、層間変位に対して前記支柱の上下端が前記天レールと地レールの変位に追従して該支柱が面内でロッキング変位可能としてなる高耐震性間仕切装置において、
    前記ドア構造体は、前記ドア枠の両縦ドア枠を対応する支柱にそれぞれ上方変位可能に保持し、地震時に支柱がロッキングしても前記ドア枠及びドアパネルを介して一方の支柱から反対側の支柱に持ち上がり力が作用しないようにすべく、前記縦ドア枠は前記支柱を受け入れる内部空間と該支柱の前後面に当接する縁板を備え、前記支柱の側面に、前記縦ドア枠の内部空間に位置して摺接する本体部と前記縁板を係止する係止部を備えたスライド部材を取付け、前記縦ドア枠を支柱に外嵌保持した状態で該縦ドア枠の上方への変位のみを許容し、水平変位を規制してなる係合構造としたことを特徴とする高耐震性間仕切装置
  4. 前記ドア枠は、両側の縦ドア枠の上端間に上ドア枠を連結した正面視倒コ字形であり、前記両縦ドア枠の下端を、フロア構造体に直接固定した保持金具に、あるいはフロア構造体に敷設した地レールの端部に連結した保持金具に、上下スライド可能に嵌挿してなる請求項1〜3何れか1項に記載の高耐震性間仕切装置
  5. 前記受け部材は断面略コ字形であり、該受け部材の上面と下面にそれぞれ前記係合孔を形成してなる請求項1又は2記載の高耐震性間仕切装置
  6. 前記支柱に対する前記縦ドア枠の上方変位許容値は、層間変形角1/40に対応する支柱の傾斜変位を吸収可能な値に設定している請求項1〜5何れか1項に記載の高耐震性間仕切装置
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