JP6442273B2 - シート供給装置および供給方法 - Google Patents
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Description
このような従来の装置では、上部押圧ローラおよび下部押圧ローラによって、剥離板(剥離手段)の先端部(折曲部)に近接した位置で、ラベル連続体および帯状台紙をそれぞれ剥離手段との間で挟持することで、剥離手段の折曲部で折り曲げられる帯状台紙にテンションを持続させ、薄厚で剛性が低いラベルを剥離できるようになっている。
なお、本実施形態において、X軸、Y軸、Z軸は、それぞれが直交する関係にあり、X軸およびY軸は、所定平面内の軸とし、Z軸は、前記所定平面に直交する軸とする。さらに、本実施形態では、Y軸と平行な図1中手前方向から観た場合を基準とし、方向を示した場合、「上」がZ軸の矢印方向で「下」がその逆方向、「左」がX軸の矢印方向で「右」がその逆方向、「前」がY軸の矢印方向であって図1中紙面に直交する手前方向で「後」がその逆方向とする。
当接手段41は、回動アーム44の一端側に出力軸41Bが支持され、偏芯して回転する駆動機器としての偏芯モータローラ41Aを備え、当該偏芯モータローラ41Aの表面には、貼付用シートSSが剥離された接着シートASとの抵抗が大きくなる凹凸や接着材等の抵抗増大手段が設けられている。
第2繰出力調整手段42は、回動アーム44の他端側を出力軸42Bで支持し、剥離板30の裏面32に支持された駆動機器としての回動モータ42Aを備えている。
断続接触補助手段43は、剥離板30の裏面32に支持されたブラケット43Aに回転可能に支持されたローラ43Bを備えている。
先ず、作業者が原反RSを図1に示すようにセットした後、図示しない操作パネルやパーソナルコンピュータ等の入力手段を介して自動運転開始の信号を入力する。すると、第2繰出力調整手段42が回動モータ42Aを駆動し、図1のAAで示した図の実線および二点鎖線で示すように、折曲部31とローラ43Bとの間に位置する原反RS(以下「調整部原反RS」という場合がある)を偏芯モータローラ41Aで断続的に押し上げる量(高さ)が所定量となるように、当該偏芯モータローラ41Aの位置を調整する。なお、調整部原反RSを偏芯モータローラ41Aで押し上げる量が多いと第2繰出力が大きくなり、押し上げる量が少ないと第2繰出力が小さくなる。調整部原反RSを偏芯モータローラ41Aで押し上げる量は、作業者が任意に決定することができる。次いで、繰出手段20が回動モータ23Aおよび図示しない駆動機器を駆動し、原反RSに第1繰出力を付与して当該原反RSを第1速度で繰り出すとともに、当接手段41が偏芯モータローラ41Aを駆動し、当該偏芯モータローラ41Aを第1速度よりも速い第2速度で回転させて原反RSに第2繰出力を付与する。このとき、偏芯モータローラ41Aは、原反RSとの速度差により当該原反RSに対して空回りしながら所定の張力である第2繰出力を当該原反RSに付与することとなる。そして、剥離板30上に位置する先頭の貼付用シートSSの繰出方向先端部が折曲部31によって所定量剥離されたことが図示しない検知手段に検知されると、繰出手段20および当接手段41が回動モータ23A、図示しない駆動機器および偏芯モータローラ41Aの駆動を停止し、スタンバイ状態となる。なお、スタンバイ状態のときに、当接手段41は、偏芯モータローラ41Aの駆動を停止してもしなくてもよい。
ウエハWFに貼付用シートSSが貼付され、テーブル72が所定の位置に到達すると、支持手段70がリニアモータ71および図示しない吸引手段の駆動を停止し、人手または図示しない搬送手段によってウエハWFが次工程へ搬送され、テーブル72を初期位置に復帰させ、以降上述と同様の動作が繰り返される。
第1速度、第2速度および第3速度は、どの速度が1番速くてもよいし、どの速度が2番目に速くてもよいし、どの速度が1番遅くてもよいし、全て同じ速度でもよいし、いずれか2つの速度が同じ速度でもよい。
シート送り手段40は、貼付用シートSSが剥離された接着シートASの他方の面AS2に断続的に当接する偏芯モータローラ41Aに加え、調整部原反RSが押し上げられたときのみに、当該押し上げられた部位に位置する剥離シートRL部分に当接し、偏芯モータローラ41Aとともに原反RSに第2繰出力を付与する受け部材を備えてもよい。受け部材は、駆動機器としてのモータローラ、駆動機器としての回動モータにより回転駆動するローラや、ブラケットに回転可能に支持されたローラ等で構成してもよい。受け部材を構成するローラは、スポンジやゴム等の弾性部材で構成されてもよいし、偏芯してまたは偏芯せずに回転してもよいし、ばねや樹脂等の弾性部材等により押し上げられた原反RSと共に移動可能に構成されていてもよい。また、受け部材は、回転しなくてもよい。
当接手段は、駆動機器としての回動モータによって偏芯して回転駆動するローラ等でもよく、原反RSに第2繰出力を付与可能なものであれば何でもよい。
当接手段は、貼付用シートSSが剥離された接着シートASの少なくとも一部に断続的に接すればよい。
当接手段は、ベルトやブラシローラあるいはカム構造物等で構成してもよい。
当接手段が偏芯せずに回転するローラの場合、ローラを駆動しつつ、第2繰出力調整手段42が回動アーム44を剥離板30に対し離間接近させることで、貼付用シートSSが剥離された接着シートASに断続的に接して第2繰出力を付与してもよい。
当接手段は、抵抗増大手段がなくてもよい。
第2繰出力調整手段42は、出力軸で偏芯モータローラ41Aを剥離板30に対して接離可能に支持する駆動機器としての直動モータや、偏芯モータローラ41Aを剥離板30に近づく方向に付勢するばねや弾性部材等で構成してもよい。
断続接触補助手段43は、出力軸でローラ43Bを剥離板30に対して接離可能に支持する駆動機器としての直動モータを採用してもよい。
断続接触補助手段43は、ローラ43Bの代わりに、ベルトやブラシローラあるいは、剥離板30の裏面32に支持された回転することのないブレード材等で構成していてもよい。
第2繰出力調整手段42や断続接触補助手段43はなくてもよく、偏芯モータローラ41Aが一定の面積で貼付用シートSSが剥離された接着シートASに接する構成でもよい。
検知手段50は、なくてもよく、この場合、トンネリング現象TPが発生したことを認識した作業者がシート送り手段40を操作して、上述と同様の動作を行うようにしてもよい。
押圧手段は、剥離手段で剥離された貼付用シートSSを保持する保持手段と、当該保持手段をウエハWF方向に移動させることで貼付用シートSSをウエハWFに押圧して貼付する駆動機器とを備えたものでもよい。
折曲部31と偏芯モータローラ41Aとの間に位置する調整部原反RSの張力を検出する光学センサや圧力センサ等の張力検出手段を設け、この張力検出結果を基に第2繰出力調整手段42が第2繰出力の調整を行ってもよい。
また、前記実施形態における駆動機器は、回動モータ、直動モータ、リニアモータ、単軸ロボット、多関節ロボット等の電動機器、エアシリンダ、油圧シリンダ、ロッドレスシリンダおよびロータリシリンダ等のアクチュエータ等を採用することができる上、それらを直接的又は間接的に組み合せたものを採用することもできる(実施形態で例示したものと重複するものもある)。
30…剥離板(剥離手段)
31…折曲部
40…シート送り手段
41…当接手段
42…第2繰出力調整手段
AS…接着シート
AS1…一方の面
AS2…他方の面
CU…切込
RL…剥離シート
RS…原反
SS…貼付用シート
Claims (3)
- 閉ループ状の切込の内側が貼付用シートとされた接着シートの一方の面に帯状の剥離シートが仮着された原反に第1繰出力を付与して当該原反を繰り出す繰出手段と、
前記繰出手段で繰り出される原反を折曲部によって折り曲げることで、前記原反から前記貼付用シートを剥離する剥離手段とを備え、
前記折曲部よりも前記原反の繰出方向下流側の位置で、前記貼付用シートが剥離された接着シートの他方の面に当接手段を断続的に当接させて当該原反に前記第1繰出力とは別の第2繰出力を付与するシート送り手段を有することを特徴とするシート供給装置。 - 前記シート送り手段は、前記第2繰出力の大きさを調整する第2繰出力調整手段を有することを特徴とする請求項1に記載のシート供給装置。
- 閉ループ状の切込の内側が貼付用シートとされた接着シートの一方の面に帯状の剥離シートが仮着された原反に第1繰出力を付与して当該原反を繰り出す工程と、
前記繰り出される原反を折り曲げることで、前記原反から前記貼付用シートを剥離する工程と、
前記原反を折り曲げた折曲部よりも当該原反の繰出方向下流側の位置で、前記貼付用シートが剥離された接着シートの他方の面に当接手段を断続的に当接させて当該原反に前記第1繰出力とは別の第2繰出力を付与する工程とを備えていることを特徴とするシート供給方法。
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