JP6439422B6 - 圧電アクチュエータ - Google Patents

圧電アクチュエータ Download PDF

Info

Publication number
JP6439422B6
JP6439422B6 JP2014247039A JP2014247039A JP6439422B6 JP 6439422 B6 JP6439422 B6 JP 6439422B6 JP 2014247039 A JP2014247039 A JP 2014247039A JP 2014247039 A JP2014247039 A JP 2014247039A JP 6439422 B6 JP6439422 B6 JP 6439422B6
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
main surface
electrode
piezoelectric
internal electrode
piezoelectric element
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014247039A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6439422B2 (ja
JP2016111185A (ja
Inventor
貴大 毛塚
貴大 毛塚
佳生 池田
佳生 池田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TDK Corp
Original Assignee
TDK Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by TDK Corp filed Critical TDK Corp
Priority to JP2014247039A priority Critical patent/JP6439422B6/ja
Publication of JP2016111185A publication Critical patent/JP2016111185A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6439422B2 publication Critical patent/JP6439422B2/ja
Publication of JP6439422B6 publication Critical patent/JP6439422B6/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Supporting Of Heads In Record-Carrier Devices (AREA)
  • Moving Of The Head To Find And Align With The Track (AREA)
  • General Electrical Machinery Utilizing Piezoelectricity, Electrostriction Or Magnetostriction (AREA)

Description

本発明は、圧電アクチュエータに関する。
圧電素子と、圧電素子を支持する支持部材と、を備える圧電アクチュエータが知られている(たとえば、特許文献1,2参照)。特許文献1,2に記載の圧電アクチュエータでは、圧電素子は、一対の主面を有する圧電体と、一方の主面に形成された第一外部電極と、他方の主面に形成された第二外部電極と、第一外部電極に接続されている第一内部電極と、第二外部電極に接続されている第二内部電極と、を有している。ここでは、圧電素子が、その変位を上記支持部材に伝達することにより、ハードディスク装置(HDD)の磁気ヘッドが駆動される。
特開2011−863626号公報 国際公開第2011/145453号公報
近年、電子機器では、小型化又は薄型化が進んでいる。それに伴って、電子機器に搭載される圧電素子においても、小型化又は薄型化が求められる。しかしながら、圧電素子が小型化又は薄型化された場合、圧電素子(圧電体)の剛性が低下し、圧電素子の変位が適切に支持部材に伝達され難いという問題点が生じる懼れがある。
以下、圧電素子の変位が適切に支持部材に伝達され難いという上記問題点について、図9及び図10を参照して、説明する。
図9の(a)に示されるように、圧電素子100は、互いに対向する第一及び第二主面101a,101bと、互いに対向すると共に第一及び第二主面101a,101bが対向する第一方向D1に延びる第一及び第二端面101c,101dと、を含む圧電体101と、圧電体101の外表面に配置されている第一及び第二外部電極102,103と、圧電体101内に配置されていると共に第一外部電極102に接続されている内部電極104と、を備えている。
第一端面101cには、第一外部電極102が配置され、第二端面101dには、第二外部電極103が配置されている。第一及び第二主面101a,101bには、主として第二外部電極103が配置されている。また、内部電極104は、圧電体101における第一方向D1での中央に配置され、第一及び第二主面101a,101bに配置された第二外部電極103のそれぞれと対向している。圧電体101は、このように対向する内部電極104と第二外部電極103との間に、これらの電極により圧電的に活性な領域である第一及び第二活性領域1011,1012を含んでいる。第一及び第二活性領域1011,1012は、厚さ(第一方向D1での長さ)がそれぞれ等しい。
図9の(b)に示されるように、圧電体101に上記所定の電界が印加されることにより圧電素子100が駆動されると、圧電素子100は、第一及び第二端面101c,101dが対向する第二方向D2に伸長する。第一方向D1と第二方向D2とは直交している。圧電素子100は、詳細には、第一及び第二外部電極102,103に所定の電界が印加されると、内部電極104を介して、第一及第二活性領域1011,1012のそれぞれに所定の電界が印加される。これにより、第一及第二活性領域1011,1012のそれぞれが第二方向D2に伸長する。
圧電素子100は、図10の(a)に示されるように、圧電アクチュエータ110に備えられている。すなわち、圧電アクチュエータ110は、圧電素子100と、圧電素子100を支持する支持部材111と、を備えている。圧電素子100は、主として第一主面101b側が樹脂113及び導電性樹脂114により支持部材111に固定されている。詳細には、圧電素子100は、第二主面101b側から圧電体101に作用する拘束力が、第一主面101a側から圧電体101に作用する拘束力より大きい状態で、第二方向D2における両端部で支持部材111に拘束されて支持されている。
上述のように、圧電体101に上記所定の電界が印加されることにより圧電素子100が駆動されると、圧電素子100は、第二方向D2に伸長する。このとき、圧電素子100(圧電体101)の剛性が低下していると、図10の(b)に示されるように、圧電素子100は、圧電素子100(圧電体101)の変位を支持部材111に伝えきれずに、第一主面101a側が湾曲外側となるように撓む。すなわち、圧電素子100(圧電体101)そのものが撓んで変形する。
圧電素子100は、上述した状態で支持部材111に拘束されて支持されているため、拘束力が小さい第一主面101a側が湾曲外側となるように撓む。このように、圧電素子100が変形すると、圧電素子100の変位は、支持部材111に適切に伝達され難くなる。圧電素子100の剛性は、圧電体101の厚さ(第一方向D1での長さ)が小さくなればなるほど低下し、又、圧電体101の幅(第一及び第二方向D1,D2に直交する方向での長さ)が狭くなるほど低下する。
そこで、本発明は、圧電素子の変位を適切に伝達させることが可能な圧電アクチュエータを提供することを目的とする。
本発明に係る圧電アクチュエータは、互いに対向する第一及び第二主面を有する圧電体と、圧電体に第一及び第二主面の対向方向に交互に配置されている極性が異なる複数の電極と、を備える圧電素子と、第二主面側から圧電体に作用する拘束力が第一主面側から圧電体に作用する拘束力より大きい状態で圧電素子を拘束して支持する支持部材と、を備え、圧電体は、第二主面側での変位量が第一主面側での変位量よりも大きい。
本発明に係る圧電アクチュエータでは、圧電素子は、第二主面側から圧電体に作用する拘束力が第一主面側から圧電体に作用する拘束力より大きい状態で支持部材に拘束されて支持されている。このため、圧電素子が駆動されると、圧電素子は、第一主面側が湾曲外側となるように撓もうとする。ここで、圧電体は、第二主面側での変位量が第一主面側での変位量よりも大きい。したがって、圧電素子が、第一主面側が湾曲外側となるように撓もうとするのが抑制される。この結果、圧電素子の変形が抑制され、圧電素子の変位を適切に支持部材に伝達させることができる。
複数の電極は、圧電体内に配置されている複数の内部電極を含み、複数の内部電極は、圧電体における第一及び第二主面の対向方向での中央から第二主面までの領域に配置されていてもよい。この場合、中央から第二主面までの領域に、複数の内部電極により圧電的に活性な領域(以下、単に活性領域と称する)が形成されるので、中央から第二主面までの領域の変位量は、中央から第一主面までの領域の変位量よりも大きい。したがって、第二主面側での変位量が第一主面側での変位量よりも大きい構成を容易に実現できる。
複数の電極は、圧電体内に配置されている複数の内部電極を含み、圧電体における第一及び第二主面の対向方向での中央から第二主面までの領域に配置されている内部電極の数が、圧電体における中央から第一主面までの領域に配置されている内部電極の数よりも多くてもよい。この場合、中央から第二主面までの領域に形成される活性領域の数は、中央から第一主面までの領域に形成される活性領域の数よりも多く、中央から第二主面までの領域では、中央から第一主面までの領域でよりも、厚さの小さい活性領域が形成される。このため、中央から第二主面までの領域の変位量は、中央から第一主面までの領域の変位量よりも大きい。したがって、第二主面側での変位量が第一主面側での変位量よりも大きい構成を容易に実現できる。
圧電素子は、圧電体の外表面に配置されている第一外部電極を備え、且つ複数の電極として、圧電体の外表面に配置されている第二外部電極と、圧電体内に配置されていると共に第一外部電極に接続されている内部電極と、を備え、第二外部電極は、第一及び第二主面の対向方向で内部電極と対向するように、第一及び第二主面にそれぞれ配置されている電極部分を含み、圧電体における第二主面に配置されている電極部分と内部電極との間に位置する領域の変位量が、圧電体における第一主面に配置されている電極部分と内部電極との間に位置する領域の変位量よりも大きくてもよい。この場合、第二主面側での変位量が第一主面側での変位量よりも大きい構成を容易に実現できる。
第二主面に配置されている電極部分と内部電極との間隔が、第一主面に配置されている電極部分と内部電極との間隔よりも小さくてもよい。この場合、第二主面に配置されている電極部分と内部電極との間に形成される活性領域の厚さは、第一主面に配置されている電極部分と内部電極との間に形成される活性領域の厚さよりも小さい。活性領域の変位量は、活性領域の厚さが小さい方が大きいので、第二主面に配置されている電極部分と内部電極との間に形成される活性領域の変位量は、圧電体における第一主面に配置されている電極部分と内部電極との間に形成される活性領域の変位量よりも大きい。すなわち、各電極間の電界強度は、電極間隔が小さい方が大きいので、第二主面に配置されている電極部分と内部電極との間に位置する領域の変位量は、圧電体における第一主面に配置されている電極部分と内部電極との間に位置する領域の変位量よりも大きい。したがって、第二主面側での変位量が第一主面側での変位量よりも大きい構成を容易に実現できる。
圧電素子は、複数の電極として、圧電体の外表面に配置されている第一及び第二外部電極と、圧電体内に配置されていると共に第一外部電極に接続されている第一内部電極と、圧電体内に配置されていると共に第二外部電極に接続されている第二内部電極と、を備え、第一外部電極は、第一主面に配置されている第一電極部分を含み、第二外部電極は、第二主面に配置されている第二電極部分を含み、第一内部電極は、第一及び第二主面の対向方向で第二電極部分と対向するように配置され、第二内部電極は、第一及び第二主面の対向方向で第一電極部分と第一内部電極とに対向するように、第一電極部分と第一内部電極との間に配置されており、圧電体における第二電極部分と第一内部電極との間に位置する領域の変位量が、圧電体における第一電極部分と第二内部電極との間に位置する領域の変位量よりも大きくてもよい。この場合、第二主面側での変位量が第一主面側での変位量よりも大きい構成を容易に実現できる。
第一及び第二内部電極は、圧電体における第一及び第二主面の対向方向での中央から第二主面までの領域に配置されていてもよい。この場合、圧電体には、三つの活性領域が形成されている。そのうち二つの活性領域のそれぞれは、中央から第二主面までの領域に形成され、残りの一つの活性領域よりも厚さが小さい。活性領域の変位量は、活性領域の厚さが小さい方が大きいので、中央から第二主面までの領域の変位量は、中央から第一主面までの領域の変位量よりも大きい。したがって、第二主面側での変位量が第一主面側での変位量よりも大きい構成を容易に実現できる。
第二電極部分と第一内部電極との間隔が、第一電極部分と第二内部電極との間隔よりも小さくてもよい。この場合、第二電極部分と第一内部電極との間に位置する領域に形成される活性領域の厚さは、第一電極部分と第二内部電極との間に位置する領域に形成される活性領域の厚さよりも小さい。活性領域の変位量は、活性領域の厚さが小さい方が大きいので、第二電極部分と第一内部電極との間に形成される活性領域の変位量は、第一電極部分と第二内部電極との間に形成される活性領域の変位量よりも大きい。すなわち、各電極間の電界強度は、電極間隔が小さい方が大きいので、第二電極部分と第一内部電極との間に形成される活性領域の変位量は、第一電極部分と第二内部電極との間に形成される活性領域の変位量よりも大きい。したがって、第二主面側での変位量が第一主面側での変位量よりも大きい構成を容易に実現できる。
本発明によれば、圧電素子の変位を適切に伝達させることが可能な圧電アクチュエータを提供することができる。
第一実施形態に係るサスペンションを示す概略平面図である。 図1に示されたII−II線に沿った断面構成を説明するための図である。 第一実施形態に係る圧電素子の動作を説明するための図である。 第一実施形態に係るサスペンションの動作を説明するための図である。 第二実施形態に係る圧電素子の断面構成を説明するための図である。 第三実施形態に係る圧電素子の断面構成を説明するための図である。 第四実施形態に係る圧電素子の断面構成を説明するための図である。 第四実施形態に係る圧電素子の断面構成を説明するための図である。 従来の圧電素子の動作を説明するための図である。 従来の圧電アクチュエータの動作を説明するための図である。
以下、添付図面を参照して、本実施形態について詳細に説明する。なお、説明において、同一要素又は同一機能を有する要素には、同一符号を用いることとし、重複する説明は省略する。
[第一実施形態]
図1及び図2を参照して、第一実施形態に係る圧電アクチュエータの構成を説明する。第一実施形態は、HDD用のサスペンション10が圧電アクチュエータを含んでいる例である。図1は、第一実施形態に係るサスペンションを示す概略平面図である。図2は、図1に示されたII−II線に沿った断面構成を説明するための図である。
図1に示されたデュアル・アクチュエータ方式のサスペンション10は、ロードビーム11と、マイクロアクチュエータ部12と、ベースプレート13と、ヒンジ部材14と、を備えている。
ロードビーム11は、ばね性を有する金属板からなる。ロードビーム11の厚さは、たとえば100μm程度である。ロードビーム11の先端部には、フレキシャ15が取付けられている。フレキシャ15は、ロードビーム11よりもさらに薄い金属製の薄板ばねからなる。フレキシャ15の前端部に、磁気ヘッドを構成するスライダ16が配置されている。
ベースプレート13の基部20に、円形のボス孔21が形成されている。ベースプレート13の基部20と前端部22との間には、後述する圧電素子40を収容可能な大きさの一対の開口部23が形成されている。一対の開口部23の間に、ベースプレート13の前後方向(サスペンション10の長手方向)に延びる帯状の連結部24が設けられている。連結部24は、ベースプレート13の幅方向(サスペンション10の長手方向と交差する方向)への所定範囲の撓みが許容されるように構成されている。
ベースプレート13の基部20は、図示しないボイスコイルモータによって駆動されるアクチュエータアームの先端部に固定されている。これにより、ベースプレート13は、ボイスコイルモータによって旋回駆動される。ベースプレート13は、ステンレス鋼などの金属板からなる。ベースプレート13の厚さは、たとえば200μm程度である。本実施形態の場合、ベースプレート13とヒンジ部材14とによって、アクチュエータベース25が構成されている。
ヒンジ部材14は、基部30と、ブリッジ部31と、中間部32と、一対のヒンジ部33と、先端部34と、を有している。基部30は、ベースプレート13の基部20に重ねて固定されている。ブリッジ部31は、帯状を呈し、ベースプレート13の連結部24と対応した位置に形成されている。中間部32は、ベースプレート13の前端部22と対応した位置に形成されている。各ヒンジ部33は、板厚方向に弾性変形可能な可撓性を有している。先端部34は、ロードビーム11に固定されている。ヒンジ部材14は、ばね性を有する金属板からなる。ヒンジ部材14の厚さは、たとえば50μm程度である。
マイクロアクチュエータ部12には、一対の圧電素子40が配置されている。各圧電素子40は、図2にも示されるように、圧電体41を備えている。圧電素子40は、いわゆる積層型圧電素子である。
圧電体41は、長方形平板状を呈している。圧電体41は、第一及び第二主面41a,41bと、第一及び第二端面41c,41dと、を含んでいる。第一及び第二主面41a,41bは、第一方向D1(圧電体41の厚さ方向)(対向方向)で互いに対向している。第一及び第二端面41c,41dは、第二方向D2(圧電体41の長手方向)で互いに対向している。第一及び第二端面41c,41dは、第一及び第二主面41a,41bを接続するように、第一方向D1に延びている。
圧電体41の外形寸法は、たとえば、長手方向長さ1.0mm、短手方向長さ0.3mm、厚さ0.05mmである。圧電体41は、圧電セラミックからなる。圧電セラミックとしては、PZT[Pb(Zr,Ti)O]、PT[PbTiO]、PLZT[(Pb,La)(Zr,Ti)O]、又はチタン酸バリウム[BaTiO]などが挙げられる。圧電体41は、たとえば、PZTなどの圧電セラミック材料で構成されている。
圧電素子40は、圧電体41の外表面に配置されている第一及び第二外部電極42,43と、圧電体41内に配置されている内部電極44と、を更に備えている。
第一外部電極42は、第一端面41cに配置された第一端面部分42cと、第一主面41aに配置された第一主面部分42aと、第二主面41bに配置された第二主面部分42bと、を含んでいる。なお、第一外部電極42は、少なくとも第一端面部分42cを含んでいればよく、第一及び第二主面部分42a,42bを含んでいなくてもよい。第一外部電極42の厚さは、200〜500nm程度に設定される。
第一端面部分42cは、第一端面41cの全部を覆うように配置されている。第一主面部分42aは、第一主面41aの第一端面41c側を覆うように配置されている。第二方向D2における第一主面部分42a長さは、たとえば、0.15mmである。第二主面部分42bは、第二主面41bの第一端面41c側を覆うように配置されている。第二方向D2における第二主面部分42bの長さは、たとえば、0.15mmである。
第二外部電極43は、第二端面41dに配置された第二端面部分43dと、第一主面41aに配置された第一主面部分43a(電極部分)と、第二主面41bに配置された第二主面部分43b(電極部分)と、を含んでいる。第一及び第二主面部分43a,43bは、第一方向D1で内部電極44と対向するように、第一及び第二主面41a,41bにそれぞれ配置されている。第二外部電極43の厚さは、第一外部電極42の厚さと同じに設定される。すなわち、第二外部電極43の厚さは、たとえば200〜500nm程度に設定される。
第二端面部分43dは、第二端面41dの全部を覆うように配置されている。第一主面部分43aは、第一主面41aの第二端面41d側を覆うように配置されている。第一主面41aには、第一主面部分43aが第一主面部分42aよりも多く配置されている。第二方向D2における第一主面部分43aの長さは、たとえば、0.8mmである。第二主面部分43bは、第二主面41bの第二端面41d側を覆うように配置されている。第二主面41bには、第二主面部分43bが第二主面部分42bよりも多く配置されている。第二方向D2における第二主面部分43bの長さは、たとえば、0.8mmである。
第一外部電極42と第二外部電極43とは、絶縁されている。第一外部電極42の第一主面部分42aと、第二外部電極43の第一主面部分43aとは離間している。第二方向D2でのその離間距離は、第一主面41aにおいて第一外部電極42及び第二外部電極43が配置されていない部分である第一露出部分41eの第二方向D2での長さに等しく、たとえば、0.05mmである。第一外部電極42の第二主面部分42bと、第二外部電極43の第二主面部分43bとは離間している。第二方向D2でのその離間距離は、第二主面41bにおいて第一外部電極42及び第二外部電極43が配置されていない部分である第二露出部分41fの第二方向D2での長さに等しく、たとえば、0.05mmである。
本実施形態では、第一及び第二外部電極42,43は、Cr/Ni−Cu/Au積層構造(圧電体41側から順にCr層、Ni−Cu合金層、Au層が積層された構造)からなる。すなわち、第一及び第二外部電極42,43は、同じ積層構造を有している。第一及び第二外部電極42,43は、スパッタリング法により形成されている。第一及び第二外部電極42,43は、スパッタリング法以外の方法(たとえば、焼き付け法、電解めっき法、又は蒸着法など)により形成されていてもよい。第一及び第二外部電極42,43は、単層の同じ金属層(Cr層、Ni−Cu合金層、Au層、又はNi層など)として形成されていてもよい。
内部電極44は、第一外部電極42に接続されている。より詳細には、内部電極44の第二方向D2における一端は、第一端面部分42cに接続されている。内部電極44の第二方向D2における他端は、第二端面41dと離間している。第二方向D2における内部電極44の他端と第二端面41dとの間の距離は、たとえば、0.2mmである。
内部電極44は、圧電体41内において、第二主面41b側に配置されている。第一及び第二主面41a,41bのそれぞれから等距離にある仮想的な面を中央面Cとすると、内部電極44は、中央面Cよりも第二主面41b側に配置されている。内部電極44は、第一及び第二主面部分43a,43bそれぞれと対向すると共に略平行をなしている。ここでは、第二外部電極43の第一及び第二主面部分43a,43bと、内部電極44とは、圧電体41に第一方向D1に交互に配置されている極性が異なる複数の電極をなしている。
本実施形態では、内部電極44は、積層型の電気素子の内部電極として通常用いられる導電性材料(たとえば、Ag、Pd、Au、Pt又はこれらの合金など)からなる。内部電極44は、上記導電性材料を含む導電性ペーストの焼結体として構成される。
圧電体41は、第一及第二活性領域411,412を含んでいる。第一活性領域411は、互いに対向する第二主面部分43bと内部電極44との間に形成されている。第二活性領域412は、互いに対向する第一主面部分43aと内部電極44との間に形成されている。第一活性領域411の厚さt(第二主面部分43bと内部電極44との間隔)は、第二活性領域412の厚さt(第一主面部分43aと内部電極44との間隔)よりも小さく、t<tである。
各圧電素子40は、圧電素子40の長手方向が、ベースプレート13の前後方向(サスペンション10の軸線方向)に沿うようにして、対応する開口部23に収容されている。すなわち、各圧電素子40は、対応する開口部23に配置されている。
各圧電素子40は、第二方向D2での一端側において、ヒンジ部材14の基部30及びベースプレート13の基部20に支持されるように、基部30及び基部20に樹脂50及び導電性樹脂51を介して固定されている。詳細には、第一外部電極42の第一端面部分42cが、導電性樹脂51を介して基部20に固定されている。また、第二主面部分42bが、導電性樹脂51を介して基部30に固定されている。更に、第二外部電極43の第二主面部分43bの第一端面41c側の端部と、第二露出部分41fとが、樹脂50を介して基部30に固定されている。第一外部電極42は、導電性樹脂51により図示しない電気配線に接続されている。導電性樹脂51は、導電性材料(たとえば金属粒子など)を含有する樹脂である。
各圧電素子40は、第二方向D2での他端側において、ヒンジ部材14の中間部32及びベースプレート13の前端部22に支持されるように、中間部32及び前端部22に導電性樹脂51を介して固定されている。詳細には、第二外部電極43の第二端面部分43dが、導電性樹脂51を介して前端部22に固定され、第二主面部分43bの第二端面41d側の端部が、導電性樹脂51を介して中間部32に固定されている。第二外部電極43は、導電性樹脂51により図示しない電気配線に接続されている。
圧電素子40は、上述したように、中間部32、前端部22、基部30、及び基部20により拘束されて支持されている。中間部32、前端部22、基部30、及び基部20は、圧電素子40を拘束して支持する支持部材として機能する。すなわち、圧電素子40は、第二主面41b側から圧電体41に作用する拘束力が、第一主面41a側から圧電体41に作用する拘束力より大きい状態で、第二方向D2における両端部で支持部材に拘束されて支持されている。本実施形態においては、サスペンション10が、圧電素子40と、支持部材と、を備える圧電アクチュエータを含むこととなる。
次に、図3及び図4を参照して、サスペンション10(圧電アクチュエータ)の動作について説明する。図3は、本実施形態に係る圧電素子の動作を説明するための図である。図4は、本実施形態に係るサスペンションの動作を説明するための図である。
図3及び図4の各(a)に示された圧電素子40では、第一及び第二外部電極42,43に電圧が印加されておらず、第一及び第二外部電極42,43を通して圧電体41に電界が印加されていない。第一及び第二外部電極42,43に電圧が印加され、第一及び第二外部電極42,43を通して圧電体41に所定の電界が印加されることにより圧電素子40が駆動されると、圧電素子40は、図3の(b)に示されるように、第一主面41aと第二主面41bとが第二方向D2に伸長する。
詳細には、第一及び第二外部電極42,43に所定の電界が印加されると、内部電極44を介して、第一及第二活性領域411,412のそれぞれに所定の電界が印加される。これにより、第一及第二活性領域411,412のそれぞれが第二方向D2に伸長する。第一及び第二活性領域411,412そのものの第二方向D2での変位量は、厚さt,tに反比例する。
第一活性領域411の厚さtは、第二活性領域412の厚さtよりも小さい。すなわち、t<tであるため、第一活性領域411そのものの第二方向D2での変位量は、第二活性領域412そのものの第二方向D2での変位量よりも大きい。したがって、圧電素子40そのものは、第二方向D2に伸長する際に、第二主面41b側における変位量が第一主面41a側における変位量より大きくなり、図3の(b)に示されるように、第二主面41b側が湾曲外側となるように撓む。
上述したように、圧電素子40は、第二主面41b側から圧電体41に作用する拘束力が、第一主面41a側から圧電体41に作用する拘束力より大きい状態で、第二方向D2における両端部で支持部材に拘束されて支持されている。このため、圧電素子40は、支持部材に拘束されて支持されている状態では、圧電体41における第二主面41b側の領域は、同じく圧電体41における第一主面41a側の領域よりも変位が阻害され易い。したがって、圧電素子40は、第一主面41a側が湾曲外側となるように撓もうとする。しかしながら、圧電素子40そのものが、上述したように、第二主面41b側が湾曲外側となるように撓もうとすることから、図4の(b)に示されるように、第一主面41a側が湾曲外側となる撓みが抑制されることとなる。
以上のことから、本実施形態においては、圧電素子40の撓み変形が抑制され、圧電素子40の変位(伸長方向での変位)を適切に支持部材に伝達させることができる。
以上説明したように、本実施形態では、サスペンション10において、圧電素子40は、第二主面41b側から圧電体41に作用する拘束力が第一主面41a側から圧電体41に作用する拘束力より大きい状態で支持部材に拘束されて支持されている。このため、圧電素子40が駆動されると、圧電素子40は、第一主面41a側が湾曲外側となるように撓もうとする。ここで、圧電体41は、第二主面41b側での変位量が第一主面41a側での変位量よりも大きい。したがって、圧電素子40が、第一主面41a側が湾曲外側となるように撓もうとするのが抑制される。この結果、圧電素子40の変形が抑制され、圧電素子40の変位を適切に支持部材に伝達させることができる。
圧電素子40は、圧電体41の外表面に配置されている第一及び第二外部電極42,43と、圧電体41内に配置されていると共に第一外部電極42に接続されている内部電極44と、を備えている。第二外部電極43は、第一方向D1で内部電極44と対向するように、第一及び第二主面41a,41bにそれぞれ配置されている第一及び第二主面部分43a,43bを含んでいる。第二主面部分43bと内部電極44との間隔は、第一主面部分43aと内部電極44との間隔よりも小さい。すなわち、第二主面部分43bと内部電極44との間に形成される第一活性領域411の厚さtは、第一主面部分43aと内部電極44との間に形成される第二活性領域412の厚さtよりも小さい。
活性領域の変位量は、活性領域の厚さが小さい方が大きい。したがって、第一活性領域411の変位量は、第二活性領域412の変位量よりも大きい。この結果、第二主面41b側での変位量が第一主面41a側での変位量よりも大きい構成を容易に実現できる。
圧電素子40が撓み変形した場合、圧電素子40が支持部材から剥離しやすくなる。本実施形態では、圧電素子40の撓み変形が抑制されるので、このような剥離の発生を抑制することができる。
[第二実施形態]
図5(a)を参照して、第二実施形態に係る圧電アクチュエータの構成を説明する。図5(a)は、第二実施形態に係る圧電素子の断面構成を説明するための図である。
図5(a)に示されるように、第二実施形態に係る圧電素子40Aは、主に、第一外部電極42、第二外部電極43及び内部電極44の構成の点で、第一実施形態に係る圧電素子40と相違している。以下、相違点を中心に説明する。
圧電素子40Aでは、第一主面41aには、第一主面部分42aが第一主面部分43aよりも多く配置されている。すなわち、圧電素子40では、第一主面41aは主に第一主面部分43aにより覆われているのに対し、圧電素子40Aでは、第一主面41aは主に第一主面部分42aにより覆われている点で、圧電素子40と圧電素子40Aとは相違している。なお、第一外部電極42は、第二主面部分42bを含んでいなくてもよく、第二外部電極43は、第一主面部分43aを含んでいなくてもよい。
圧電素子40Aでは、内部電極44は、第一方向D1で互いに対向する第一及び第二内部電極441,442を含んでいる。第一及び第二内部電極441,442は、中央面Cから第二主面41bまでの領域に配置されている。中央面Cから第二主面41bまでの領域に配置されている内部電極44の数は、中央面Cから第一主面41aまでの領域に配置されて内部電極44の数よりも多い。ここでは、中央面Cから第二主面41bまでの領域に配置されて内部電極44の数は2であり、中央面Cから第一主面41aまでの領域に配置されて内部電極44の数は0である。
第一及び第二内部電極441,442は、圧電体41内において、第二主面41b側からその順に配置されている。第一内部電極441は、第二外部電極43の第二主面部分43bと対向している。第二内部電極442は、第一外部電極42の第一主面部分42aと対向している。第一内部電極441は、第二内部電極442と第二主面部分42bとの中間位置に配置されている。第一内部電極441、第二内部電極442、第一主面部分42a、及び第二主面部分43bのそれぞれは、互いに略平行をなしている。ここでは、第一外部電極42の第一主面部分42a(第一電極部分)と、第二外部電極43の第二主面部分43b(第二電極部分)と、第一及び第二内部電極441,442とは、圧電体41に第一方向D1に交互に配置されている極性が異なる複数の電極をなしている。
第一内部電極441の第二方向D2における一端は、第一端面部分42cに接続されている。第一内部電極441の第二方向D2における他端は、第二端面41dと離間している。第二内部電極442の第二方向D2における一端は、第二端面部分43dに接続されている。第二内部電極442の第二方向D2における他端は、第一端面41cと離間している。
圧電素子40Aでは、圧電体41は、第一〜第三活性領域411〜413を含んでいる。第一活性領域411は、互いに対向する第二主面部分43bと第一内部電極441との間に形成されている。第二活性領域412は、互いに対向する第一内部電極441と第二内部電極442との間に形成されている。第三活性領域413は、互いに対向する第二内部電極442と第一主面部分42aとの間に形成されている。第一活性領域411の厚さt及び第二活性領域412の厚さtは等しく、第三活性領域413の厚さtよりも小さい。すなわち、t=t<tである。
以上のように構成された第二実施形態においても、圧電体41は、第二主面41b側での変位量が第一主面41a側での変位量よりも大きい。したがって、圧電素子40Aが、第一主面41a側が湾曲外側となるように撓もうとするのが抑制される。この結果、圧電素子40Aの変形が抑制され、圧電素子40Aの変位を適切に支持部材に伝達させることができる。
圧電素子40Aは、第一及び第二内部電極441,442を含み、第一及び第二内部電極441,442は、中央面Cから第二主面41bまでの領域に配置されている。このため、圧電体41は、中央面Cから第二主面41bまでの領域では、少なくとも第一及び第二活性領域411,412を含み、中央面Cから第一主面41aまでの領域では、第三活性領域413を含んでいる。第一及び第二活性領域411,412の厚さt,tは、第三活性領域413の厚さtよりも小さい。活性領域の変位量は、活性領域の厚さが小さい方が大きいので、中央面Cから第二主面41bまでの領域の変位量は、中央面Cから第一主面41aまでの領域の変位量よりも大きくなる。したがって、第二主面41b側での変位量が第一主面41a側での変位量よりも大きい構成を容易に実現できる。
圧電素子40Aでは、中央面Cから第二主面41bまでの領域に配置されている内部電極44の数は、中央面Cから第一主面41aまでの領域に配置されている内部電極44の数よりも多い。このため、中央面Cから第二主面41bまでの領域は、中央面Cから第一主面41aまでの領域よりも多くの活性領域を含んでいる。したがって、中央面Cから第二主面41bまでの領域では、中央面Cから第一主面41aまでの領域でよりも、厚さの小さい活性領域が形成される。この結果、第二主面41b側での変位量が第一主面41a側での変位量よりも大きい構成を容易に実現できる。
圧電素子40Aでは、第二主面部分43bと第一内部電極441との間に配置されている領域の変位量が、第二内部電極442と第一主面部分42aとの間に配置されている領域の変位量よりも大きい。このため、第二主面41b側での変位量が第一主面41a側での変位量よりも大きい構成を容易に実現できる。
圧電素子40Aでは、第二主面部分43bと第一内部電極441との間隔が、第一主面部分42aと第二内部電極442との間隔よりも小さい。このため、第二主面部分43bと第一内部電極441との間に形成される第一活性領域411の厚さtは、第一主面部分42aと第二内部電極442との間に形成される第三活性領域413の厚さtよりも小さい。活性領域の変位量は、活性領域の厚さが小さい方が大きいので、第二主面部分43bと第一内部電極441との間に位置する領域の変位量は、第一主面部分42aと第二内部電極442との間に位置する領域の変位量よりも大きくなる。この結果、第二主面41b側での変位量が第一主面41a側での変位量よりも大きい構成を容易に実現できる。
圧電素子40Aでは、内部電極44が第一及び第二内部電極441,442を含むので、圧電体41内における内部電極44の配置を多様化させることができる。この結果、第一〜第三活性領域411〜413の厚さt〜tを多様化させ、圧電体41の変位量をより細かく調整することができる。
続いて、図5(b)〜図5(d)を参照して、第二実施形態の変形例に係る圧電アクチュエータの構成を説明する。図5(b)は、第二実施形態の第一変形例に係る圧電素子の断面構成を説明するための図であり、図5(c)は、第二実施形態の第二変形例に係る圧電素子の断面構成を説明するための図であり、図5(d)は、第二実施形態の第三変形例に係る圧電素子の断面構成を説明するための図である。図5(b)〜図5(d)に示されるように、第二実施形態の第一〜三変形例に係る圧電素子40B〜40Dのそれぞれは、主に、内部電極44の配置の点で、第二実施形態に係る圧電素子40Aと相違している。
圧電素子40Bでは、第一内部電極441は、第二内部電極442と第二主面部分43bとの中間位置よりも第二内部電極442側に配置されている。第二活性領域412の厚さtは、第一活性領域411の厚さtよりも小さく、第一活性領域411の厚さtは、第三活性領域413の厚さtよりも小さい。すなわち、t>t>tである。
このように第二実施形態の第一変形例では、第二実施形態と同様に、第一及び第二内部電極441,442が中央面Cから第二主面41bまでの領域に配置されている。また、中央面Cから第二主面41bまでの領域に配置されている内部電極44の数は、中央面Cから第一主面41aまでの領域に配置されている内部電極44の数よりも多い。また、第二主面部分43bと第一内部電極441との間隔が、第一主面部分42aと第二内部電極442との間隔よりも小さい。よって、圧電素子40Bの撓み変形が抑制され、圧電素子40Bの変位を適切に支持部材に伝達させることができる。
圧電素子40Cでは、第二内部電極442は、中央面Cよりも第一主面41a側の領域に配置されている。第一活性領域411の厚さtは、第三活性領域413の厚さtよりも小さく、第二活性領域412の厚さt及び第三活性領域413の厚さtは等しい。すなわち、t=t>tである。
また、圧電素子40Dでは、第二内部電極442は、中央面Cよりも第一主面41a側の領域に配置されている。第一活性領域411の厚さtは、第三活性領域413の厚さtよりも小さく、第三活性領域413の厚さtは、第二活性領域412の厚さtよりも小さい。すなわち、t>t>tである。
このように第二実施形態の第二及び第三変形例では、第二実施形態と同様に、第二主面部分43bと第一内部電極441との間隔が、第一主面部分42aと第二内部電極442との間隔よりも小さい。よって、圧電素子40C,40Dの撓み変形が抑制され、圧電素子40C,40Dの変位を適切に支持部材に伝達させることができる。
[第三実施形態]
図6(a)を参照して、第三実施形態に係る圧電アクチュエータの構成を説明する。図6(a)は、第三実施形態に係る圧電素子の断面構成を説明するための図である。
図6(a)に示されるように、第三実施形態に係る圧電素子40Eは、主に、内部電極44の構成の点で、第一実施形態に係る圧電素子40と相違している。以下、相違点を中心に説明する。
圧電素子40Eでは、内部電極44は、第一〜第三内部電極441〜443を含んでいる。第一〜第三内部電極441〜443は、中央面Cから第二主面41bまでの領域に配置されている。中央面Cから第二主面41bまでの領域に配置されて内部電極44の数は、中央面Cから第一主面41aまでの領域に配置されて内部電極44の数よりも多い。ここでは、中央面Cから第二主面41bまでの領域に配置されて内部電極44の数は3であり、中央面Cから第一主面41aまでの領域に配置されて内部電極44の数は0である。
第一〜第三内部電極441〜443は、圧電体41内において、第二主面41b側からその順に配置されている。第一内部電極441は、第二外部電極43の第二主面部分43bと対向している。第二内部電極442は、第一内部電極441及び第三内部電極443のそれぞれと対向している。第三内部電極443は、第二内部電極442及び第二外部電極43の第一主面部分43aのそれぞれと対向している。第一及び第二内部電極441,442のそれぞれは、第三内部電極443と第二主面部分43bとの間を三等分する位置に配置されている。第一〜第三内部電極441〜443、第一主面部分43a、及び第二主面部分43bのそれぞれは、互いに略平行をなしている。ここでは、第二外部電極43の第一及び第二主面部分43a,43bと、第一〜第三内部電極441〜443とは、圧電体41に第一方向D1に交互に配置されている極性が異なる複数の電極をなしている。
第一及び第三内部電極441,443のそれぞれは、第二方向D2における一端が、第一外部電極42の第一端面部分42cと接続され、第二方向D2における他端が、第二端面41dと離間している。第二内部電極442は、第二方向D2における一端が、第二端面41dにおいて第二外部電極43の第二端面部分43dと接続され、第二方向D2における他端が、第一端面41cと離間している。
圧電素子40Eでは、圧電体41は、第一〜第四活性領域411〜414を含んでいる。第一活性領域411は、互いに対向する第二主面部分43bと第一内部電極441との間に形成されている。第二活性領域412は、互いに対向する第一内部電極441と第二内部電極442との間に形成されている。第三活性領域413は、互いに対向する第二内部電極442と第三内部電極443との間に形成されている。第四活性領域414は、互いに対向する第三内部電極443と第一主面部分43aとの間に形成されている。第一〜第三活性領域411〜413の厚さt〜tは互いに等しく、第四活性領域414の厚さtよりも小さい。すなわち、t>t=t=tである。
以上のように構成された第三実施形態においても、圧電体41は、第二主面41b側での変位量が第一主面41a側での変位量よりも大きい。したがって、圧電素子40Eが、第一主面41a側が湾曲外側となるように撓もうとするのが抑制される。この結果、圧電素子40Eの変形が抑制され、圧電素子40Eの変位を適切に支持部材に伝達させることができる。
圧電素子40Eは、第一〜第三内部電極441〜443を含み、第一〜第三内部電極441〜443は、中央面Cから第二主面41bまでの領域に配置されている。このため、圧電体41は、中央面Cから第二主面41bまでの領域では、少なくとも第一〜第三活性領域411〜413を含み、中央面Cから第一主面41aまでの領域では、第四活性領域414を含んでいる。第一〜第三活性領域411〜413の厚さt〜tは、第四活性領域414の厚さtよりも小さい。活性領域の変位量は、活性領域の厚さが小さい方が大きいので、中央面Cから第二主面41bまでの領域の変位量は、中央面Cから第一主面41aまでの領域の変位量よりも大きくなる。したがって、第二主面41b側での変位量が第一主面41a側での変位量よりも大きい構成を容易に実現できる。
圧電素子40Eでは、中央面Cから第二主面41bまでの領域に配置されている内部電極44の数は、中央面Cから第一主面41aまでの領域に配置されている内部電極44の数よりも多い。このため、中央面Cから第二主面41bまでの領域は、中央面Cから第一主面41aまでの領域よりも多くの活性領域を含んでいる。したがって、中央面Cから第二主面41bまでの領域では、中央面Cから第一主面41aまでの領域でよりも、厚さの小さい活性領域が形成される。この結果、第二主面41b側での変位量が第一主面41a側での変位量よりも大きい構成を容易に実現できる。
圧電素子40Eでは、内部電極44が第一〜第三内部電極441〜443を含むので、圧電体41内における内部電極44の配置を多様化させることができる。この結果、第一〜第四活性領域411〜414の厚さt〜tを多様化させ、圧電体41の変位量をより細かく調整することができる。
続いて、図6(b)及び図6(c)を参照して、第三実施形態の変形例に係る圧電アクチュエータの構成を説明する。図6(b)は、第三実施形態の第一変形例に係る圧電素子の断面構成を説明するための図であり、図6(c)は、第三実施形態の第二変形例に係る圧電素子の断面構成を説明するための図である。図6(b)及び図6(c)に示されるように、第三実施形態の第一及び第二変形例に係る圧電素子40F,40Gのそれぞれは、主に、内部電極44の配置の点で、第三実施形態に係る圧電素子40Eと相違している。
圧電素子40Fでは、第三内部電極443は、中央面Cよりも第一主面41a側の領域に配置されている。第一内部電極441と第三内部電極443とは、中央面Cに対して互いに線対称をなす位置に配置されている。第一活性領域411の厚さt、第二活性領域412の厚さt、及び第四活性領域414の厚さtは互いに等しく、第三活性領域413の厚さtよりも小さい。すなわち、t>t=t=tである。
また、圧電素子40Gでは、第三内部電極443は、中央面Cよりも第一主面41a側の領域に配置されている。第二及び第三内部電極442,443のそれぞれは、第一主面部分43aと第一内部電極441との間を三等分する位置に配置されている。第二活性領域412の厚さt、第三活性領域413の厚さt、及び第四活性領域414の厚さtは、互いに等しく、第一活性領域411の厚さtよりも大きい。すなわち、t=t=t>tである。
このように第三実施形態の第一及び第二変形例では、中央面Cから第二主面41bまでの領域に配置されている内部電極44の数は、中央面Cから第一主面41aまでの領域に配置されている内部電極44の数よりも多い。よって、圧電素子40F,40Gの撓み変形が抑制され、圧電素子40F,40Gの変位を適切に支持部材に伝達させることができる。
[第四実施形態]
図7(a)を参照して、第四実施形態に係る圧電アクチュエータの構成を説明する。図7(a)は、第四実施形態に係る圧電素子の断面構成を説明するための図である。
図7(a)に示されるように、第四実施形態に係る圧電素子40Hは、主に、第一外部電極42、第二外部電極43及び内部電極44の構成の点で、第一実施形態に係る圧電素子40と相違している。以下、相違点を中心に説明する。
圧電素子40Hでは、第一主面41aには、第一主面部分42aが第一主面部分43aよりも多く配置されている。すなわち、圧電素子40では、第一主面41aは主に第一主面部分43aにより覆われているのに対し、圧電素子40Hでは、第一主面41aは主に第一主面部分42aにより覆われている点で、圧電素子40と圧電素子40Hとは相違している。なお、第一外部電極42は、第二主面部分42bを含んでいなくてもよく、第二外部電極43は、第一主面部分43aを含んでいなくてもよい。
圧電素子40Hでは、内部電極44は、第一〜第四内部電極441〜444を含んでいる。第一〜第四内部電極441〜444は、中央面Cから第二主面41bまでの領域に配置されている。中央面Cから第二主面41bまでの領域に配置されて内部電極44の数は、中央面Cから第一主面41aまでの領域に配置されて内部電極44の数よりも多い。ここでは、中央面Cから第二主面41bまでの領域に配置されて内部電極44の数は4であり、中央面Cから第一主面41aまでの領域に配置されて内部電極44の数は0である。
第一〜第四内部電極441〜444は、圧電体41内において、第二主面41b側からその順に配置されている。第一内部電極441は、第二外部電極43の第二主面部分43bと対向している。第二内部電極442は、第一内部電極441及び第三内部電極443のそれぞれと対向している。第三内部電極443は、第二内部電極442及び第四内部電極444のそれぞれと対向している。第四内部電極444は、第三内部電極443及び第一外部電極42の第一主面部分42aのそれぞれと対向している。第一〜第三内部電極441〜443のそれぞれは、第四内部電極444と第二主面部分43bとの間を四等分する位置に配置されている。第一〜第四内部電極441〜444、第一主面部分42a、及び第二主面部分43bのそれぞれは、互いに略平行をなしている。ここでは、第一外部電極42の第一主面部分42aと、第二外部電極43の第二主面部分43bと、第一〜第四内部電極441〜444とは、圧電体41に第一方向D1に交互に配置されている極性が異なる複数の電極をなしている。
第一及び第三内部電極441,443のそれぞれは、第二方向D2における一端が、第一外部電極42の第一端面部分42cと接続され、第二方向D2における他端が、第二端面41dと離間している。第二及び第四内部電極442,444は、第二方向D2における一端が、第二端面41dにおいて第二外部電極43の第二端面部分43dと接続され、第二方向D2における他端が、第一端面41cと離間している。
圧電素子40Hでは、圧電体41は、第一〜第五活性領域411〜415を含んでいる。第一活性領域411は、互いに対向する第二主面部分43bと第一内部電極441との間に形成されている。第二活性領域412は、互いに対向する第一内部電極441と第二内部電極442との間に形成されている。第三活性領域413は、互いに対向する第二内部電極442と第二主面部分42bとの間に形成されている。第四活性領域414は、互いに対向する第三内部電極443と第四内部電極444との間に形成されている。第五活性領域415は、互いに対向する第四内部電極444と第一主面部分42aとの間に形成されている。第一活性領域411の厚さt、第二活性領域412の厚さt、第三活性領域413の厚さt、及び第四活性領域414の厚さtは互いに等しく、第五活性領域415の厚さtよりも小さい。すなわち、t=t=t=t<tである。
以上のように構成された第四実施形態においても、圧電体41は、第二主面41b側での変位量が第一主面41a側での変位量よりも大きい。したがって、圧電素子40Hが、第一主面41a側が湾曲外側となるように撓もうとするのが抑制される。この結果、圧電素子40Hの変形が抑制され、圧電素子40Hの変位を適切に支持部材に伝達させることができる。
圧電素子40Hは、第一〜第四内部電極441〜444を含み、第一〜第四内部電極441〜444は、中央面Cから第二主面41bまでの領域に配置されている。このため、圧電体41は、中央面Cから第二主面41bまでの領域では、少なくとも第一〜第四活性領域411〜414を含み、中央面Cから第一主面41aまでの領域では、第五活性領域415を含んでいる。第一〜第四活性領域411〜414の厚さt〜tは、第五活性領域415の厚さtよりも小さい。活性領域の変位量は、活性領域の厚さが小さい方が大きいので、中央面Cから第二主面41bまでの領域の変位量は、中央面Cから第一主面41aまでの領域の変位量よりも大きくなる。したがって、第二主面41b側での変位量が第一主面41a側での変位量よりも大きい構成を容易に実現できる。
圧電素子40Hでは、中央面Cから第二主面41bまでの領域に配置されている内部電極44の数は、中央面Cから第一主面41aまでの領域に配置されている内部電極44の数よりも多い。このため、中央面Cから第二主面41bまでの領域は、中央面Cから第一主面41aまでの領域よりも多くの活性領域を含んでいる。したがって、中央面Cから第二主面41bまでの領域では、中央面Cから第一主面41aまでの領域でよりも、厚さの小さい活性領域が形成される。この結果、第二主面41b側での変位量が第一主面41a側での変位量よりも大きい構成を容易に実現できる。
続いて、図7(b)、図7(c)、及び図8(a)〜図8(c)を参照して、第四実施形態の変形例に係る圧電アクチュエータの構成を説明する。図7(b)は、第四実施形態の第一変形例に係る圧電素子の断面構成を説明するための図であり、図7(c)は、第四実施形態の第二変形例に係る圧電素子の断面構成を説明するための図であり、図8(a)は、第四実施形態の第三変形例に係る圧電素子の断面構成を説明するための図であり、図8(b)は、第四実施形態の第四変形例に係る圧電素子の断面構成を説明するための図であり、図8(c)は、第四実施形態の第五変形例に係る圧電素子の断面構成を説明するための図である。図7(b)、図7(c)、及び図8(a)〜図8(c)に示されるように、第四実施形態の第一〜第五変形例に係る圧電素子40I〜40Mのそれぞれは、主に、内部電極44の配置の点で、第四実施形態に係る圧電素子40Hと相違している。
圧電素子40Iでは、第一内部電極441は、中央面C上に配置されている。第一〜第三内部電極441〜443のそれぞれは、第四内部電極444と第二主面部分43bとの間を四等分する位置に配置されている。第二活性領域412の厚さt、第三活性領域413の厚さt、及び第四活性領域414の厚さtは、互いに等しく、第一活性領域411の厚さtよりも大きく、且つ第五活性領域415の厚さtよりも小さい。すなわち、t>t=t=t>tである。
このように第四実施形態の第一変形例では、第一〜第四内部電極441〜444は、中央面Cから第二主面41bまでの領域に配置されている。また、中央面Cから第二主面41bまでの領域に配置されている内部電極44の数は、中央面Cから第一主面41aまでの領域に配置されている内部電極44の数よりも多い。したがって、第二主面41b側での変位量が第一主面41a側での変位量よりも大きい構成を容易に実現できる。
圧電素子40Jでは、第四内部電極444は、中央面Cよりも第一主面41a側の領域に配置されている。第一内部電極441と第四内部電極444とは、中央面Cに対して線対称をなす位置に配置されている。第一活性領域411の厚さt、第二活性領域412の厚さt、第三活性領域413の厚さt、及び第五活性領域415の厚さtは互いに等しく、第四活性領域414の厚さtよりも小さい。すなわち、t>t=t=t=tである。
また、圧電素子40Kでは、第四内部電極444は、中央面Cよりも第一主面41a側の領域に配置され、第三内部電極443は、中央面C上に配置されている。第二内部電極442と第四内部電極444とは、中央面Cに対して互いに線対称をなす位置に配置されている。第一及び第二活性領域411,412の厚さt,tは互いに等しく、第三及び第四活性領域413,414の厚さt,tは互いに等しい。また、第五活性領域415の厚さtは、第一活性領域411の厚さtよりも大きく、第三活性領域413の厚さtよりも小さい。すなわち、t=t<t<t=tである。
また、圧電素子40Lでは、第四内部電極441は、中央面Cよりも第一主面41a側の領域に配置され、第三内部電極443は、中央面C上に配置されている。第一内部電極441と第四内部電極444とは、中央面Cに対して線対称をなす位置に配置されている。第一活性領域411の厚さt、第二活性領域412の厚さt、及び第五活性領域415の厚さtは互いに等しく、第三活性領域413の厚さtよりも小さい。また、第三活性領域413の厚さtは、第四活性領域414の厚さtよりも小さい。すなわち、t>t>t=t=tである。
このように第四実施形態の第二〜四変形例では、中央面Cから第二主面41bまでの領域に配置されている内部電極44の数は、中央面Cから第一主面41aまでの領域に配置されている内部電極44の数よりも多い。よって、圧電素子40J〜40Lの撓み変形が抑制され、圧電素子40J〜40Lの変位を適切に支持部材に伝達させることができる。
圧電素子40Mでは、第二〜第四内部電極442〜444は、第一主面部分42aと第一内部電極441との間を四等分する位置に配置されている。第二〜第五活性領域412〜415の厚さt〜tは互いに等しく、第一活性領域411の厚さtよりも大きい。すなわち、t=t=t=t>tである。
このように第四実施形態の第五変形例では、第一活性領域411の厚さtのみが小さくなっている。第一活性領域411は、第二主面41bを含む位置に配置されている。よって、圧電素子40Mの撓み変形が抑制され、圧電素子40Mの変位を適切に支持部材に伝達させることができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、各請求項に記載した要旨を変更しない範囲で変形し、又は他のものに適用したものであってもよい。
内部電極44は、五つ以上の内部電極を含んでいてもよい。内部電極44が、二つ以上の内部電極を含んでいる場合、第一又は第二主面41a,41bには、必ずしも第一及び第二外部電極42,43が配置されていなくてもよい。また、内部電極44が、三つ以上の内部電極を含んでいる場合、第一及び第二主面41a,41bには、必ずしも第一及び第二外部電極42,43が配置されていなくてもよい。
ヒンジ部材14の基部30及び中間部32と、ベースプレート13の基部20及び前端部22が支持部材として機能しているが、これに加えて、たとえばベースプレート13の連結部24等が支持部材として機能してもよい。また、ヒンジ部材14の基部30及び中間部32のみが支持部材として機能していてもよい。
本発明は、HDD用のサスペンション10のマイクロアクチュエータ部12以外の圧電アクチュエータに用いることができる。
10…サスペンション、11…ロードビーム、12…マイクロアクチュエータ部、13…ベースプレート、14…ヒンジ部材、20…基部、22…前端部、25…アクチュエータベース、30…基部、32…中間部、40,40A〜40M…圧電素子、41…圧電体、41a…第一主面、41b…第二主面、42…第一外部電極、42a…第一主面部分(電極、電極部分、第一電極部分)、43…第二外部電極、43a…第一主面部分(電極、電極部分)、43b…第二主面部分(電極、電極部分、第二電極部分)、44…内部電極、441…第一内部電極、442…第二内部電極、C…中央面、D1…第一方向(第一及び第二主面の対向方向)。

Claims (8)

  1. 互いに対向する第一及び第二主面を有する圧電体と、前記圧電体に前記第一及び第二主面の対向方向に交互に配置されている極性が異なる複数の電極と、を備える圧電素子と、
    前記第二主面側から前記圧電体に作用する拘束力が前記第一主面側から前記圧電体に作用する拘束力より大きい状態で前記圧電素子の両端部を拘束して支持する一対の支持部材と、を備え、
    前記圧電体は、前記第二主面側での変位量が前記第一主面側での変位量よりも大きく、
    前記一対の支持部材のそれぞれは、前記第二主面と対向している、圧電アクチュエータ。
  2. 前記複数の電極は、前記圧電体内に配置されている複数の内部電極を含み、
    前記複数の内部電極は、前記圧電体における前記第一及び第二主面の対向方向での中央から前記第二主面までの領域に配置されている、請求項1に記載の圧電アクチュエータ。
  3. 前記複数の電極は、前記圧電体内に配置されている複数の内部電極を含み、
    前記圧電体における前記第一及び第二主面の対向方向での中央から前記第二主面までの領域に配置されている内部電極の数が、前記圧電体における前記中央から前記第一主面までの領域に配置されている内部電極の数よりも多い、請求項1に記載の圧電アクチュエータ。
  4. 前記圧電素子は、前記圧電体の外表面に配置されている第一外部電極を備え、且つ前記複数の電極として、前記圧電体の外表面に配置されている第二外部電極と、前記圧電体内に配置されていると共に前記第一外部電極に接続されている内部電極と、を備え、
    前記第二外部電極は、前記第一及び第二主面の対向方向で前記内部電極と対向するように、前記第一及び第二主面にそれぞれ配置されている電極部分を含み、
    前記圧電体における前記第二主面に配置されている前記電極部分と前記内部電極との間に位置する領域の変位量が、前記圧電体における前記第一主面に配置されている前記電極部分と前記内部電極との間に位置する領域の変位量よりも大きい、請求項1に記載の圧電アクチュエータ。
  5. 前記第二主面に配置されている前記電極部分と前記内部電極との間隔が、前記第一主面に配置されている前記電極部分と前記内部電極との間隔よりも小さい、請求項4に記載の圧電アクチュエータ。
  6. 前記圧電素子は、前記複数の電極として、前記圧電体の外表面に配置されている第一及び第二外部電極と、前記圧電体内に配置されていると共に前記第一外部電極に接続されている第一内部電極と、前記圧電体内に配置されていると共に前記第二外部電極に接続されている第二内部電極と、を備え、
    前記第一外部電極は、前記第一主面に配置されている第一電極部分を含み、
    前記第二外部電極は、前記第二主面に配置されている第二電極部分を含み、
    前記第一内部電極は、前記第一及び第二主面の対向方向で前記第二電極部分と対向するように配置され、
    前記第二内部電極は、前記第一及び第二主面の対向方向で前記第一電極部分と前記第一内部電極とに対向するように、前記第一電極部分と前記第一内部電極との間に配置されており、
    前記圧電体における前記第二電極部分と前記第一内部電極との間に位置する領域の変位量が、前記圧電体における前記第一電極部分と前記第二内部電極との間に位置する領域の変位量よりも大きい、請求項1に記載の圧電アクチュエータ。
  7. 前記第一及び第二内部電極は、前記圧電体における前記第一及び第二主面の対向方向での中央から前記第二主面までの領域に配置されている、請求項6に記載の圧電アクチュエータ。
  8. 前記第二電極部分と前記第一内部電極との間隔が、前記第一電極部分と前記第二内部電極との間隔よりも小さい、請求項6に記載の圧電アクチュエータ。
JP2014247039A 2014-12-05 2014-12-05 圧電アクチュエータ Active JP6439422B6 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014247039A JP6439422B6 (ja) 2014-12-05 2014-12-05 圧電アクチュエータ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014247039A JP6439422B6 (ja) 2014-12-05 2014-12-05 圧電アクチュエータ

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2016111185A JP2016111185A (ja) 2016-06-20
JP6439422B2 JP6439422B2 (ja) 2018-12-19
JP6439422B6 true JP6439422B6 (ja) 2019-01-30

Family

ID=56124788

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014247039A Active JP6439422B6 (ja) 2014-12-05 2014-12-05 圧電アクチュエータ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6439422B6 (ja)

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06312505A (ja) * 1992-12-17 1994-11-08 Seiko Epson Corp 積層型圧電変位素子及びそれを用いたインクジェット記録ヘッド
JP3511981B2 (ja) * 2000-06-12 2004-03-29 セイコーエプソン株式会社 圧電振動子ユニット、及び、これを用いたインクジェット式記録ヘッド

Also Published As

Publication number Publication date
JP6439422B2 (ja) 2018-12-19
JP2016111185A (ja) 2016-06-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4525753B2 (ja) 積層セラミックコンデンサ
JP6690141B2 (ja) 圧電素子及び圧電アクチュエータ
JP6629587B2 (ja) サスペンション構造
JP5500872B2 (ja) 電極付き圧電素子及びヘッドサスペンション
JP2013191260A (ja) 端子部構造、フレキシャ、及びヘッド・サスペンション
JP6536269B2 (ja) 圧電素子及び圧電アクチュエータ
JP7019306B2 (ja) ディスクドライブ用サスペンションための多層せん断モード型pztマイクロアクチュエータ及びその製造方法
JP5941332B2 (ja) ヘッド・サスペンション
JP6361640B2 (ja) 圧電素子及び圧電アクチュエータ
JP2017229194A (ja) Memsデバイス、圧電アクチュエーター、及び、超音波モーター
JP5633599B2 (ja) 圧電素子
JP6439422B6 (ja) 圧電アクチュエータ
JP4944159B2 (ja) 圧電アクチュエータ及び圧電アクチュエータの製造方法
JP5429140B2 (ja) 圧電アクチュエータ
JP5713133B1 (ja) 圧電アクチュエータ
JP6439438B2 (ja) 圧電アクチュエータ
JP6729015B2 (ja) 圧電素子
JP2009252516A (ja) Memsスイッチ
JP6428133B2 (ja) 圧電アクチュエータ
JP6237693B2 (ja) 圧電素子
JP6217688B2 (ja) 圧電素子
WO2016076361A1 (ja) 圧電デバイス
JP6668836B2 (ja) 圧電アクチュエータ
JP2011151066A (ja) 圧電アクチュエータ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170824

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180424

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180427

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180611

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20181023

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20181105

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6439422

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150