JP5713133B1 - 圧電アクチュエータ - Google Patents

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Abstract

【課題】圧電素子の変位を適切に伝達させることが可能な圧電アクチュエータを提供する。【解決手段】圧電アクチュエータは、互いに対向する第一主面41a及び第二主面41bを有する圧電体41と、第一主面41aに配置された第一外部電極42と、第二主面41bに配置された第二外部電極43と、を備える圧電素子40と、圧電素子40を拘束して支持する支持部材と、を備えている。圧電素子40は、第一主面41a側から圧電体41に作用する拘束力が、第二主面41b側から圧電体41に作用する拘束力より大きい状態で支持部材に拘束されて支持されている。第二外部電極43から圧電体41に作用する拘束力は、第一外部電極42から圧電体41に作用する拘束力よりも大きくされている。【選択図】図2

Description

本発明は、圧電アクチュエータに関する。
互いに対向する第一及び第二主面を有する圧電体と、前記第一主面に配置された第一外部電極と、前記第二主面に配置された第二外部電極と、を備える圧電素子と、圧電素子を支持する支持部材と、を備えた圧電アクチュエータが知られている(たとえば、特許文献1参照)。特許文献1に記載の圧電アクチュエータでは、ハードディスク装置(HDD)用のサスペンションのアクチュエータベースが上記支持部材に相当しており、圧電素子は、その変位をアクチュエータベースに伝達する。
特開2002−184140号公報
近年、電子機器では、小型化又は薄型化が進んでいる。それに伴って、電子機器に搭載される圧電素子においても、小型化又は薄型化が求められる。しかしながら、すなわち、圧電素子が小型化又は薄型化された場合、圧電素子(圧電体)の剛性が低下し、圧電素子の変位が適切に支持部材に伝達され難いという問題点が生じる懼れがある。
以下、圧電素子の変位が適切に支持部材に伝達され難いという上記問題点について、図5及び図6を参照して、説明する。
図5の(a)に示されるように、圧電素子100は、対向する一対の主面101a,101bを有する圧電体101と、主面101aに配置された外部電極103と、主面101bに配置された外部電極104と、を備えている。外部電極103の厚みと外部電極104の厚みとは、等しい。圧電素子100は、図5の(b)に示されるように、外部電極103,104を通して圧電体101に所定の電界が印加されることにより圧電素子100が駆動されると、一対の主面101a,101bが対向する方向に対して直交する方向D0に伸長する。
圧電素子100は、図6の(a)に示されるように、圧電アクチュエータ110に備えられている。すなわち、圧電アクチュエータ110は、圧電素子100と、圧電素子100を支持する支持部材111と、を備えている。圧電素子100は、主として主面101b側が接着剤113により支持部材111に固定されている。詳細には、圧電素子100は、主面101b側から圧電体101に作用する拘束力が、主面101a側から圧電体101に作用する拘束力より大きい状態で支持部材111に拘束されて支持されている。
圧電体101に上記所定の電界が印加されることにより圧電素子100が駆動されると、圧電素子100は、方向D0に伸長する。このとき、圧電素子100(圧電体101)の剛性が低下していると、図6の(b)に示されるように、圧電素子100は、圧電素子100(圧電体101)の変位を支持部材111に伝えきれずに、主面101a側が湾曲外側となるように撓む。すなわち、圧電素子100(圧電体101)そのものが変形する。
圧電素子100は、上述した状態で支持部材111に拘束されて支持されているため、拘束力が小さい主面101a側が湾曲外側となるように撓む。このように、圧電素子100が変形すると、圧電素子100の変位は、支持部材111に適切に伝達され難くなる。圧電素子100の剛性は、圧電体101の厚みが薄くなればなるほど低下し、又、圧電体101の幅(方向D0に直交する方向での長さ)が狭くなるほど低下する。
そこで、本発明は、圧電素子の変位を適切に伝達させることが可能な圧電アクチュエータを提供することを目的とする。
本発明に係る圧電アクチュエータは、互いに対向する第一及び第二主面を有する圧電体と、第一主面に配置された第一外部電極と、第二主面に配置された第二外部電極と、を備える圧電素子と、圧電素子を拘束して支持する支持部材と、を備え、圧電素子は、第一主面側から圧電体に作用する拘束力が、第二主面側から圧電体に作用する拘束力より大きい状態で支持部材に拘束されて支持されており、第二外部電極から圧電体に作用する拘束力が、第一外部電極から圧電体に作用する拘束力よりも大きくされている。
本発明に係る圧電アクチュエータでは、圧電素子は、第一主面側から圧電体に作用する拘束力が、第二主面側から圧電体に作用する拘束力より大きい状態で支持部材に拘束されて支持されているので、圧電素子が駆動されると、圧電素子は、第二主面側が湾曲外側となるように撓もうとする。このとき、第二外部電極から圧電体に作用する拘束力が、第一外部電極から圧電体に作用する拘束力よりも大きくされていることにより、圧電素子は、第一主面側が湾曲外側となるように撓もうとするので、圧電素子が、第二主面側が湾曲外側となるように撓むのが抑制される。この結果、圧電素子の変形が抑制され、圧電素子の変位を適切に支持部材に伝達させることができる。
第二外部電極の厚みが第一外部電極の厚みよりも厚く設定されることにより、第二外部電極から圧電体に作用する拘束力が、第一外部電極から圧電体に作用する拘束力よりも大きくされていてもよい。また、第二外部電極の剛性が第一外部電極の剛性よりも高く設定されることにより、第二外部電極から圧電体に作用する拘束力が、第一外部電極から圧電体に作用する拘束力よりも大きくされていてもよい。いずれの場合も、第二外部電極から圧電体に作用する拘束力を第一外部電極から圧電体に作用する拘束力よりも大きくし得る構成を簡便に実現することができる。
本発明によれば、圧電素子の変位を適切に伝達させることが可能な圧電アクチュエータを提供することができる。
本発明の実施形態に係るサスペンションを示す概略平面図である。 図1に示されたII−II線に沿った断面構成を説明するための図である。 本実施形態に係る圧電素子の動作を説明するための図である。 本実施形態に係るサスペンションの動作を説明するための図である。 従来の圧電素子の動作を説明するための図である。 従来の圧電アクチュエータの動作を説明するための図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施形態について詳細に説明する。なお、説明において、同一要素又は同一機能を有する要素には、同一符号を用いることとし、重複する説明は省略する。
図1及び図2を参照して、本実施形態に係る圧電アクチュエータの構成を説明する。本実施形態は、HDD用のサスペンション10が圧電アクチュエータを含んでいる例である。図1は、本実施形態に係るサスペンションを示す概略平面図である。図2は、図1に示されたII−II線に沿った断面構成を説明するための図である。
図1に示されたデュアル・アクチュエータ方式のサスペンション10は、ロードビーム11と、マイクロアクチュエータ部12と、ベースプレート13と、ヒンジ部材14と、を備えている。
ロードビーム11は、ばね性を有する金属板からなる。ロードビーム11の厚みは、たとえば100μm程度である。ロードビーム11の先端部には、フレキシャ15が取付けられている。フレキシャ15は、ロードビーム11よりもさらに薄い金属製の薄板ばねからなる。フレキシャ15の前端部に、磁気ヘッドを構成するスライダ16が配置されている。
ベースプレート13の基部20に、円形のボス孔21が形成されている。ベースプレート13の基部20と前端部22との間には、後述する圧電素子40を収容可能な大きさの一対の開口部23が形成されている。一対の開口部23の間に、ベースプレート13の前後方向(サスペンション10の長手方向)に延びる帯状の連結部24が設けられている。連結部24は、ベースプレート13の幅方向(サスペンション10の長手方向と交差する方向)への所定範囲の撓みが許容されるように構成されている。
ベースプレート13の基部20は、図示しないボイスコイルモータによって駆動されるアクチュエータアームの先端部に固定されている。これにより、ベースプレート13は、ボイスコイルモータによって旋回駆動される。ベースプレート13は、ステンレス鋼などの金属板からなる。ベースプレート13の厚みは、たとえば200μm程度である。本実施形態の場合、ベースプレート13とヒンジ部材14とによって、アクチュエータベース25が構成されている。
ヒンジ部材14は、基部30と、ブリッジ部31と、中間部32と、一対のヒンジ部33と、先端部34と、を有している。基部30は、ベースプレート13の基部20に重ねて固定されている。ブリッジ部31は、帯状を呈し、ベースプレート13の連結部24と対応した位置に形成されている。中間部32は、ベースプレート13の前端部22と対応した位置に形成されている。各ヒンジ部33は、板厚方向に弾性変形可能な可撓性を有している。先端部34は、ロードビーム11に固定されている。ヒンジ部材14は、ばね性を有する金属板からなる。ヒンジ部材14の厚みは、たとえば50μm程度である。
マイクロアクチュエータ部12には、一対の圧電素子40が配置されている。各圧電素子40、図2にも示されるように、圧電体41と、第一外部電極42と、第二外部電極43と、を備えている。
圧電体41は、平面視で長方形状を呈しており、平板状の圧電体である。圧電体41は、互いに対向している第一主面41aと第二主面41bとを有している。圧電体41の寸法は、たとえば、長手方向長さ1.0mm、短手方向長さ0.3mm、厚み0.05mmである。圧電体41は、圧電セラミックからなる。圧電セラミックとしては、PZT[Pb(Zr,Ti)O]、PT[PbTiO]、PLZT[(Pb,La)(Zr,Ti)O]、又はチタン酸バリウム[BaTiO]などが挙げられる。
圧電体41は、長方形平板状であり、互いに対向している第一主面41aと第二主面41bとを有している。圧電体41は、長手方向に互いに対向する一対の端面41c,41dを有している。圧電体41の寸法は、たとえば、長手方向長さ1.0mm、短手方向長さ0.3mm、厚み0.05mmである。圧電体41は、たとえば、PZT等の圧電セラミック材料で構成されている。
第一外部電極42は、第一主面41a上に配置されている。第一外部電極42は、第一主面41aの全域を覆うように形成されている。第二外部電極43は、第二主面41b上に配置されている。第二外部電極43は、第二主面41bの全域を覆うように形成されている。
本実施形態では、第一及び第二外部電極42,43は、Cr/Ni−Cu/Au積層構造(圧電体41側から順にCr層、Ni−Cu合金層、Au層が積層された構造)とされている。すなわち、第一及び第二外部電極42,43は、同じ積層構造を有している。第一及び第二外部電極42,43は、スパッタリング法により形成されている。第一及び第二外部電極42,43は、スパッタリング法以外の方法(たとえば、焼き付け法、電解めっき法、又は蒸着法など)により形成されていてもよい。第一及び第二外部電極42,43は、単層の同じ金属層(Cr層、Ni−Cu合金層、Au層、又はNi層など)として形成されていてもよい。
第二外部電極43の厚みは、第一外部電極42の厚みよりも厚く設定されている。第一外部電極42の厚みは、たとえば200〜500nm程度に設定される。第二外部電極43の厚みは、たとえば400〜1500nm程度に設定される。上述した厚みの設定により、第二外部電極43の剛性は、第一外部電極42の剛性よりも高くなる。
各圧電素子40は、圧電素子40の長手方向が、ベースプレート13の前後方向(サスペンション10の軸線方向)に沿うようにして、対応する開口部23に収容されている。すなわち、各圧電素子40は、対応する開口部23に配置されている。
各圧電素子40は、圧電素子40の長手方向での一端側において、ヒンジ部材14の中間部32及びベースプレート13の前端部22に支持されるように、中間部32及び前端部22に接着剤50を介して固定されている。詳細には、圧電体41の端面41cと、圧電素子40(第一外部電極42)における第一主面41a側且つ一端側の一部分と、が接着剤50を介して中間部32及び前端部22に固定されている。圧電素子40(第二外部電極43)における第二主面41b側且つ一端側の一部分にも、接着剤50が付与されている。
各圧電素子40は、圧電素子40の長手方向での他端側において、ヒンジ部材14の基部30及びベースプレート13の基部20に支持されるように、基部30及び基部20に接着剤50を介して固定されている。詳細には、圧電体41の端面41dと、圧電素子40(第二外部電極43)における第一主面41a側且つ他端側の一部分と、が接着剤50を介して基部30及び基部20に固定されている。
圧電素子40は、上述したように、中間部32、前端部22、基部30、及び基部20により拘束されて支持されている。中間部32、前端部22、基部30、及び基部20は、圧電素子40を拘束して支持する支持部材として機能する。すなわち、圧電素子40は、第一主面41a側から圧電体41に作用する拘束力が、第二主面41b側から圧電体41に作用する拘束力より大きい状態で、支持部材(中間部32、前端部22、基部30、及び基部20)に拘束されて支持されている。本実施形態においては、サスペンション10が、圧電素子40と、支持部材(中間部32、前端部22、基部30、及び基部20)と、を備える圧電アクチュエータを含むこととなる。
第一外部電極42と第二外部電極43とに電圧を印加するために、第一外部電極42及び第二外部電極43にはそれぞれ図示しない電気配線が接続される。接着剤50として導電性接着剤を用い、接着剤50を電気配線の一部として利用してもよい。
次に、図3及び図4を参照して、サスペンション10(圧電アクチュエータ)の動作について説明する。図3は、本実施形態に係る圧電素子の動作を説明するための図である。図4は、本実施形態に係るサスペンションの動作を説明するための図である。
図3及び図4の各(a)に示された圧電素子40では、第一及び第二外部電極42,43に電圧が印加されておらず、第一及び第二外部電極42,43を通して圧電体41に電界が印加されていない。第一及び第二外部電極42,43に電圧が印加され、第一及び第二外部電極42,43を通して圧電体41に所定の電界が印加されることにより圧電素子40が駆動されると、圧電素子40は、図3の(b)に示されるように、第一主面41aと第二主面41bとが対向する方向に対して直交する方向D1に伸長する。
第二外部電極43の厚みが第一外部電極42の厚みよりも厚いので、第二外部電極43から圧電体41に作用する拘束力が、第一外部電極42から圧電体41に作用する拘束力よりも大きくされる。このため、圧電体41における第二主面41b側の領域は、同じく圧電体41における第一主面41a側の領域よりも変位が阻害されやすい。したがって、圧電素子40そのものは、上述した方向D1に伸長する際に、図3の(b)に示されるように、第一主面41a側が湾曲外側となるように撓む。
圧電素子40は、上述したように、第一主面41a側から圧電体41に作用する拘束力が、第二主面41b側から圧電体41に作用する拘束力より大きい状態で、支持部材(中間部32、前端部22、基部30、及び基部20)に拘束されて支持されている。このため、圧電素子40は、支持部材(中間部32、前端部22、基部30、及び基部20)に拘束されて支持されている状態では、圧電体41における第一主面41a側の領域は、同じく圧電体41における第二主面41b側の領域よりも変位が阻害されやすい。したがって、圧電素子40は、第二主面41b側が湾曲外側となるように撓もうとする。しかしながら、圧電素子40そのものが、上述したように、第一主面41a側が湾曲外側となるように撓もうとすることから、図4の(b)に示されるように、第二主面41b側が湾曲外側となる撓みが抑制されることとなる。
以上のことから、本実施形態においては、圧電素子40の撓み変形が抑制され、圧電素子40の変位(伸長方向での変位)を適切に支持部材(中間部32、前端部22、基部30、及び基部20)に伝達させることができる。
本実施形態では、第二外部電極43の厚みが第一外部電極42の厚みよりも厚く設定されることにより、第二外部電極43から圧電体41に作用する拘束力が、第一外部電極42から圧電体41に作用する拘束力よりも大きくされている。これにより、第二外部電極43から圧電体41に作用する拘束力を第一外部電極42から圧電体41に作用する拘束力よりも大きくし得る構成を簡便に実現することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、各請求項に記載した要旨を変更しない範囲で変形し、又は他のものに適用したものであってもよい。
第一外部電極42と第二外部電極43との構成又は材料を異ならせることにより、第二外部電極43の剛性を第一外部電極42の剛性よりも高くしてもよい。たとえば、第一外部電極42の厚みと第二外部電極43の厚みとが同じであっても、第二外部電極43が第一外部電極42よりも硬ければよい。一例として、第二外部電極43がCr/Ni−Cu/Au積層構造であると共に第一外部電極42をNi−Cu/Au積層構造である構成が挙げられる。Crは、比較的硬い金属であり、第二外部電極43がCr層を含むことにより、第二外部電極43は第一外部電極42よりも硬くなる。
第二外部電極43が第一外部電極42よりも硬い場合でも、第二外部電極43の剛性が第一外部電極42の剛性よりも高くなり、圧電素子40そのものにおいて、駆動時に、第一主面41a側が湾曲外側となるように撓もうとする。すなわち、第二外部電極43から圧電体41に作用する拘束力が、第一外部電極42から圧電体41に作用する拘束力よりも大きくされる。したがって、上述した実施形態と同様に、圧電素子40の撓み変形が抑制され、圧電素子40の変位(伸長方向での変位)を適切に支持部材(中間部32、前端部22、基部30、及び基部20)に伝達させることができる。また、この場合でも、第二外部電極43から圧電体41に作用する拘束力を第一外部電極42から圧電体41に作用する拘束力よりも大きくし得る構成を簡便に実現することができる。
第一外部電極42の形成方法と第二外部電極43の形成方法とを異ならせることにより、第二外部電極43と第一外部電極42との圧電体41に作用する拘束力を異ならせてもよい。スパッタリング法は、焼き付け法、電解めっき法、及び蒸着法に比して、密着性が高い。したがって、スパッタリング法により形成された層を含む外部電極は、スパッタリング法により形成された層を含まない外部電極に比して、圧電体41に作用する拘束力が大きくなる。たとえば、第二外部電極43が、スパッタリング法により形成された層からなり、第一外部電極42が、スパッタリング法以外の方法により形成された層を含んでいる場合、第二外部電極43から圧電体41に作用する拘束力が、第一外部電極42から圧電体41に作用する拘束力よりも大きくなる。
圧電素子40は、圧電素子40の長手方向での両端側それぞれにおいて、圧電体41の端面41c,41dと圧電素子40における第一主面41a側の外表面の2面において支持部材に支持されているが、支持部材への支持構造は、これに限られない。圧電素子40は、圧電素子40の長手方向での両端側のいずれか一方側において、少なくとも、圧電素子40における第一主面41a側の外表面において支持部材に支持されていればよい。これにより、圧電素子40は、第一主面41a側から圧電体41に作用する拘束力が、第二主面41b側から圧電体41に作用する拘束力より大きい状態で支持部材に拘束されて支持されることとなる。
本発明は、HDD用のサスペンション10のマイクロアクチュエータ部12以外の圧電アクチュエータに用いることができる。
10…サスペンション、11…ロードビーム、12…マイクロアクチュエータ部、13…ベースプレート、14…ヒンジ部材、40…圧電素子、41…圧電体、41a…第一主面、41b…第二主面、42…第一外部電極、43…第二外部電極。

Claims (3)

  1. 互いに対向する第一及び第二主面を有する圧電体と、前記第一主面に配置された第一外部電極と、前記第二主面に配置された第二外部電極と、を備える圧電素子と、
    前記圧電素子を拘束して支持する支持部材と、
    を備え、
    前記圧電素子は、前記第一主面側から前記圧電体に作用する拘束力が、前記第二主面側から前記圧電体に作用する拘束力より大きい状態で前記支持部材に拘束されて支持されており、
    前記第二外部電極から前記圧電体に作用する拘束力が、前記第一外部電極から前記圧電体に作用する拘束力よりも大きくされている、
    圧電アクチュエータ。
  2. 前記第二外部電極の厚みが前記第一外部電極の厚みよりも厚く設定されることにより、前記第二外部電極から前記圧電体に作用する拘束力が、前記第一外部電極から前記圧電体に作用する拘束力よりも大きくされている、
    請求項1に記載の圧電アクチュエータ。
  3. 前記第二外部電極の剛性が前記第一外部電極の剛性よりも高く設定されることにより、前記第二外部電極から前記圧電体に作用する拘束力が、前記第一外部電極から前記圧電体に作用する拘束力よりも大きくされている、
    請求項1又は2に記載の圧電アクチュエータ。
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