JP2009238547A - Memsスイッチ - Google Patents

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健雄 白井
Yoshiki Hayazaki
嘉城 早崎
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朝明 松嶋
Takaaki Yoshihara
孝明 吉原
Hiroshi Kawada
裕志 河田
Yosuke Hagiwara
洋右 萩原
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Abstract

【課題】低消費電力化を図りつつ、可動接点と両固定接点との間の寄生容量を低減でき且つ所望の接圧を確保できるMEMSスイッチを提供する。
【解決手段】一対の固定接点15,15が設けられたベース基板11と、ベース基板11の一表面側に固定されたポスト部12,12に支持され可動接点14が形成された可撓部13とを備える。両固定接点15,15を短絡する向きに可動接点14を変位させる駆動手段として、可撓部13におけるベース基板11側とは反対側に設けられ互いに分極方向の異なる2層の圧電層16a,16bを一対の電極16c,16d間に有するバイモルフ型の圧電アクチュエータ16と、ベース基板11の上記一表面側において可撓部13に対向する部位に設けられた固定電極17aおよび可撓部13における固定電極17a側とは反対側に設けられた可動電極17bを有する静電アクチュエータ17とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、MEMS(micro electro mechanical systems)スイッチに関するものである。
従来から、静電アクチュエータを利用したMEMSスイッチに比べて低消費電力化が可能な高周波信号用のMEMSスイッチとして、バイモルフ型の圧電アクチュエータを利用して可動接点と固定接点とを接離するようにしたMEMSスイッチが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
ここにおいて、上記特許文献1に開示されたMEMSスイッチは、図6に示すように、厚み方向の一表面側に一対の固定接点15’,15’が設けられたベース基板11’と、ベース基板11’の上記一表面側に固定されたポスト部12’に支持されベース基板11’との対向面側に可動接点14’が形成された可撓部13’と、可撓部13’におけるベース基板11’側とは反対側に形成されたバイモルフ型の圧電アクチュエータ16’とを備え、可動接点14’が一対の固定接点15’,15’間を開放する位置と短絡する位置との間で変位可能となっている。
特開2005−332802号公報
ところで、上記特許文献1に開示されたMEMSスイッチでは、可動接点14’が一対の固定接点15’,15’間を開放した状態における可動接点14’と両固定接点15’,15’との間の距離を大きくできて寄生容量を低減できるので、アイソレーション特性を向上できるという利点がある。しかしながら、上記特許文献1に開示されたMEMSスイッチでは、可撓部13’を変形させることで可動接点14’を変位させる駆動手段としてバイモルフ型の圧電アクチュエータを用いているので、所望の接圧を確保するのが難しかった。
本発明は上記事由に鑑みて為されたものであり、その目的は、低消費電力化を図りつつ、可動接点と両固定接点との間の寄生容量を低減でき且つ所望の接圧を確保できるMEMSスイッチを提供することにある。
請求項1の発明は、厚み方向の一表面側に一対の固定接点が設けられたベース基板と、ベース基板の前記一表面側に固定されたポスト部に支持され両固定接点を短絡するように両固定接点に接触する位置と両固定接点間を開放するように両固定接点から規定距離だけ離れた位置との間で変位可能な可動接点が形成された絶縁層からなる可撓部と、両固定接点を短絡する向きに可動接点を変位させる駆動手段とを備え、駆動手段は、可撓部におけるベース基板側とは反対側に設けられ互いに分極方向の異なる2層の圧電層を一対の電極間に有し当該一対の電極間に電圧を印加したときに両固定接点を短絡する向きに可動接点が変位するように可撓部を変形させるバイモルフ型の圧電アクチュエータと、ベース基板の前記一表面側において可撓部に対向する部位に設けられた固定電極および可撓部における固定電極側とは反対側に設けられた可動電極を有し可動電極と固定電極との間に電圧を印加したときに両固定接点を短絡する向きに可動接点を変位させる静電アクチュエータとを備えることを特徴とする。
この発明によれば、両固定接点を短絡する向きに可動接点を変位させる駆動手段として、可撓部におけるベース基板側とは反対側に設けられ互いに分極方向の異なる2層の圧電層を一対の電極間に有し当該一対の電極間に電圧を印加したときに両固定接点を短絡する向きに可動接点が変位するように可撓部を変形させるバイモルフ型の圧電アクチュエータと、ベース基板の一表面側において可撓部に対向する部位に設けられた固定電極および可撓部における固定電極側とは反対側に設けられた可動電極を有し可動電極と固定電極との間に電圧を印加したときに両固定接点を短絡する向きに可動接点を変位させる静電アクチュエータとを備えているので、両固定接点間を開放するように両固定接点から規定距離だけ離れた位置にある可動接点を両固定接点を短絡する位置に変位させる際に、バイモルフ型の圧電アクチュエータによる駆動力で可動接点を両固定接点に近づけた後で、静電アクチュエータによる駆動力で可動接点を固定接点に接触させるようにすれば、低消費電力化を図りつつ、可動接点と両固定接点との間の距離を大きくできて寄生容量を低減でき且つ所望の接圧を確保できる。
請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記各圧電層は、鉛系圧電材料により形成されてなることを特徴とする。
この発明によれば、前記各圧電層の圧電材料としてAlNやZnOなど採用する場合に比べて圧電定数が大きいので、接圧を大きくすることができる。
請求項1の発明では、低消費電力化を図りつつ、可動接点と両固定接点との間の距離を大きくできて寄生容量を低減でき且つ所望の接圧を確保できるという効果がある。
(実施形態1)
以下、本実施形態のMEMSスイッチについて図1および図2を参照しながら説明する。
本実施形態のMEMSスイッチは、矩形板状の第1の絶縁性基板(例えば、ガラス基板、セラミック基板など)からなり厚み方向の一面側において長手方向の中央部に一対の固定接点15,15が設けられたベース基板11と、ベース基板11の上記一表面側において長手方向の両端部に固定された一対のポスト部12,12と、両ポスト部12,12に支持され両固定接点15,15を短絡するように両固定接点15,15に接触する位置と両固定接点15,15間を開放するように両固定接点15,15から規定距離だけ離れた位置との間で変位可能な可動接点14が形成された絶縁層からなる可撓部13とを備えている。なお、第1の絶縁性基板の材料としては、誘電率の高い材料が好ましい。
上述の一対の固定接点15,15は、ベース基板1の長手方向の中央部においてベース基板1の短手方向に離間して形成された2つの貫通孔配線18,18の間で上記短手方向に並設されており、上記短手方向において隣り合う貫通孔配線18,18と信号線15b,15bを介して電気的に接続されている。ここにおいて、各信号線15b,15bは、各固定接点15,15と連続一体に形成されている。各固定接点15,15および信号線15b,15bの材料としては、例えば、Auを採用すればよく、貫通孔配線18の材料としては、例えば、Cu,Ni,Alなどを採用すればよい。なお、各固定接点15,15および信号線15b,15bの材料は、Auに限らず、例えば、Ptなどを採用してもよい。上述のベース基板11に貫通孔配線18を形成するにあたっては、例えば、ベース基板11における貫通孔配線18の形成予定領域にエッチング法などにより貫通孔を形成した後、めっき法などにより上記貫通孔の内側に貫通孔配線18を形成すればよい。
各ポスト部12,12は、金属膜により構成されており、当該金属膜の材料として、Ptを採用しているが、当該金属膜の材料は、Ptに限定するものではない。なお、各ポスト部12,12の高さ寸法は、接点開成状態において可動接点14と両固定接点15,15との間の距離が上記規定距離となるように適宜設定すればよい。
可撓部13を構成する絶縁層の材料としては、SiOを採用しているが、SiOに限らず、例えば、Siなどを採用してもよい。ここにおいて、可撓部13は、可動接点14が形成された部位が上記短手方向において他の部位に比べて細幅に形成されており、可動接点14と後述の可動電極17bとを絶縁分離してある。
ところで、本実施形態のMEMSスイッチは、両固定接点15,15を短絡する向きに可動接点14を変位させる駆動手段として、可撓部13におけるベース基板11側とは反対側に設けられたバイモルフ型の圧電アクチュエータ16と、静電アクチュエータ17とを備えている。
バイモルフ型の圧電アクチュエータ16は、互いに分極方向の異なる2層の圧電層16a,16bを一対の電極16c,16d間に有し当該一対の電極16c,16d間に電圧を印加したときに両固定接点15,15を短絡する向きに可動接点14が変位するように可撓部13を変形させる。ここにおいて、各圧電層16a,16bの圧電材料としては、鉛系圧電材料の一種であるPZTを採用しているが、鉛系圧電材料であれば、PZTに限らず、例えば、PZTに不純物を添加したものや、PMN−PZTなどを採用してもよい。また、各圧電層16a,16bの圧電材料は、鉛系圧電材料に限らず、例えば、鉛フリーのKNN(ニオブ酸カリウムナトリウム)や、KN(カリウムナトリウム)、NN(ニオブナトリウム)、KNNに不純物(例えば、Li,Nb,Ta,Sb,Cuなど)を添加したものでもよい。ここで、各圧電層16a,16bの圧電材料として、上述の鉛系圧電材料や、KNN,KN,NNなどを採用すれば、AlNやZnOなど採用する場合に比べて圧電定数が大きいので、接圧を大きくすることができる。また、各圧電層16a,16bの材料として、KNN,KN,NNなどを採用すれば、鉛フリーになるので、環境負荷を低減できる。
また、一対の電極16c,16dのうち可撓部13に近い側の電極(以下、下部電極と称する)16cの材料としては、Ptを採用し、可撓部13から遠い側の電極(以下、上部電極と称する)16dの材料としてAuを採用しているが、これらの材料は特に限定するものではない。ここにおいて、下部電極16cは、各ポスト部12と連続一体に形成されており、上部電極16dにおいてベース基板11の上記一表面上まで延設される部位とポスト部12および下部電極16cとはSiO膜からなる絶縁膜20により電気的に絶縁されている。
また、バイモルフ型の圧電アクチュエータ16は、可撓部13に近い側の圧電層(以下、第1の圧電層と称する)16aの分極方向が上部電極16dから下部電極16cに向かう方向(図2の下方向)になっており、可撓部13から遠い側の圧電層(以下、第2の圧電層と称する)16bの分極方向が下部電極16cから上部電極16dに向かう方向(図2の上方向)となっており、下部電極16cと上部電極16dとの間に直流電源Eから下部電極16cを高電位側として電圧を印加すると、第1の圧電層16aに引っ張り方向の応力が発生する一方で第2の圧電層16bに圧縮方向の応力が発生し、可撓部13が撓むので、ユニモルフ型のアクチュエータに比べて可動接点14の変位量を大きくすることができる。
一方、静電アクチュエータ17は、ベース基板11の上記一表面側において可撓部13に対向する部位に設けられた固定電極17aと、可撓部13における固定電極17a側とは反対側に設けられた可動電極17bとを有しており、可動電極17bと固定電極17aとの間に電圧を印加したときに可動電極17bと固定電極17aとの間に発生する静電力によって両固定接点15,15を短絡する向きに可動接点14を変位させる。ここにおいて、圧電アクチュエータ17は、可動電極17bにおける固定電極17a側に絶縁層からなる可撓部13が形成されているので、スティッキングを防止することができる。可動電極17bは、圧電アクチュエータ16の下部電極16cの一部により構成されている。なお、固定電極17aの材料としては、固定接点15,15と同じAuを採用し、可動電極17bの材料としては、可動接点14と同じPtを採用しているが、これらの材料は特に限定するものではない。
また、本実施形態のMEMSスイッチは、ベース基板11の上記一表面側に、ベース基板11との間に各ポスト部12,12、可撓部13、可動接点14、一対の固定接点15,15、圧電アクチュエータ16および静電アクチュエータ17を収納する収納凹所が形成された矩形板状の第2の絶縁性基板(例えば、ガラス基板など)からなるカバー(図示せず)が気密的に接合されている。したがって、可動接点14と両固定接点15,15との間に異物が侵入するのを防止できて可動接点14と両固定接点15,15との接触信頼性を向上させることができる。なお、ベース基板11と上記カバーとは、例えば、ガラスフリットを用いて接合すればよいが、互いの対向面に接合用の金属膜などを形成して、共晶接合法、陽極接合法、常温活性化接合法などにより接合してもよい。また、第2の絶縁性基板としては、誘電率の高い材料が好ましい。
ベース基板11には、一対の固定接点15,15、可動接点14、下部電極16c、上部電極16d、固定電極17aそれぞれに電気的に接続される貫通孔配線18が厚み方向に貫設されており、ベース基板11の他表面側に、各貫通孔配線18それぞれと電気的に接続された外部接続用電極19が形成されている。なお、各外部接続用電極19の材料としては、Auを採用しているが、Auに限らず、例えば、Cu,Cr,Ptなどを採用してもよい。また、ベース基板11の上記他表面側の各外部接続用電極19には、バンプを適宜固着してもよい。
以上説明したMEMSスイッチをプリント基板のような実装基板に実装する際には、例えば、ベース基板11の上記他表面側の各外部接続用電極19それぞれを上記実装基板の一表面側に形成された導体パターンとバンプなどを介して適宜接続すればよい。
ところで、上述のMEMSスイッチの製造にあたっては、マイクロマシニング技術などを利用すればよく、例えば、上記第1の絶縁性基板に各貫通孔配線18および各外部接続用電極19を形成したベース基板11の上記一表面側に各固定接点15,15、各信号線15b,15bおよび固定接点17aの基礎となる第1の金属層をスパッタ法や蒸着法などにより成膜してから、第1の金属層をパターニングすることにより各固定接点15,15、各信号線15b,15bおよび固定電極17aを形成し、その後、ベース基板11の上記一表面側に犠牲層を形成してから、薄膜形成技術、フォトリソグラフィ技術およびエッチング技術などを利用して可動接点14を形成し、その後、絶縁層(例えば、SiO膜)からなる可撓部13をスパッタ法などにより形成し、続いて、下部電極16cをスパッタ法や蒸着法などにより形成し、その後、第1の圧電層16a、第2の圧電層16bをスパッタ法などにより順次形成し、続いて、SiO膜からなる絶縁膜20を形成し、上部電極16dをスパッタ法や蒸着法などを利用して形成し、その後、上記犠牲層をエッチング除去することにより可撓部13とベース基板11との間に空洞を形成し、更にその後、ベース基板11と上記カバーとを接合すればよい。
以上説明した本実施形態のMEMSスイッチによれば、両固定接点15,15を短絡する向きに可動接点14を変位させる駆動手段として、可撓部13におけるベース基板11側とは反対側に設けられ互いに分極方向の異なる2層の圧電層16a,16bを一対の電極16c,16d間に有し当該一対の電極16c,16d間に電圧を印加したときに両固定接点15,15を短絡する向きに可動接点14が変位するように可撓部13を変形させるバイモルフ型の圧電アクチュエータ16と、ベース基板11の上記一表面側において可撓部13に対向する部位に設けられた固定電極17aおよび可撓部13における固定電極17a側とは反対側に設けられた可動電極17bを有し可動電極17bと固定電極17aとの間に電圧を印加したときに両固定接点15,15を短絡する向きに可動接点14を変位させる静電アクチュエータ17とを備えているので、両固定接点15,15間を開放するように両固定接点15,15から上記規定距離だけ離れた位置にある可動接点14を両固定接点15,15を短絡する位置に変位させる際に、バイモルフ型の圧電アクチュエータ16による駆動力で可動接点14を両固定接点15,15に近づけた後で、静電アクチュエータ17による駆動力で可動接点14を固定接点15,15に接触させるような駆動が可能となるから、低消費電力化を図りつつ、可動接点14と両固定接点15,15との間の距離を大きくできて寄生容量を低減でき且つ所望の接圧を確保できる。なお、両固定接点15,15間を開放する際には、静電アクチュエータ17への通電を停止すればよい。
(実施形態2)
本実施形態のMEMSスイッチの基本構成は実施形態1と略同じであって、図3に示すようにバイモルフ型の圧電アクチュエータ16における第1の圧電層16aと第2の圧電層16bとの間に中間電極16eが形成されている点が相違する。なお、実施形態1と同様の構成要素には同一の符号を付して説明を省略する。
ところで、実施形態1のMEMSスイッチでは、第1の圧電層16aと第2の圧電層16bとが積層されているので、各圧電層16a,16bをスパッタ法などにより形成する際に所望の分極方向となるように形成する必要がある。
これに対して、本実施形態のMEMSスイッチでは、上述のように第1の圧電層16aと第2の圧電層16bとの間に中間電極16eが形成されているので、上部電極16dの形成後に、下部電極16cおよび上部電極16dに対して中間電極16eを高電位側として電圧を印加してポーリング処理を行うことにより、バイモルフ型の圧電アクチュエータ16を形成することができ、各圧電層16a,16bの成膜条件の自由度が高くなるとともに、製造が容易になり、しかも、圧電特性の向上を図れる。
(実施形態3)
本実施形態のMEMSスイッチの基本構成は実施形態1と略同じであって、図4に示すように、各ポスト部12が、下部電極16cに連続一体に形成された部位と第1の圧電層16aに連続一体に形成された部位とで構成されている点が相違する。なお、実施形態1と同様の構成要素には同一の符号を付して説明を適宜省略する。
本実施形態のMEMSスイッチでは、実施形態1のように各ポスト部12が下部電極16cに連続一体に形成された部位のみにより形成されている場合に比べて、各ポスト部12の機械的強度を高めることが可能となるとともに、各ポスト部12において第1の圧電層16aに連続一体に形成された部位と第2の圧電層16bに連続一体に形成された部位とが下部電極16cに連続一体に形成された部位と上部電極16dに連続一体に形成された部位とで挟まれていることにより、各ポスト12が変形可能となり、可動接点14の変位を大きくすることができ、可動接点14と両固定接点15,15との接圧を大きくすることができる。
(実施形態4)
本実施形態のMEMSスイッチの基本構成は実施形態1と略同じであって、実施形態1でポスト部12を2つ備え、可撓部13が両持ち梁状に形成されているのに対し、図5に示すように、ポスト部12を1つだけ備え、可撓部13が片持ち梁状に形成されている点が相違する。なお、実施形態1と同様の構成要素には同一の符号を付して説明を適宜省略する。
しかして、本実施形態のMEMSスイッチでは、実施形態1に比べて、可撓部13が両持ち梁状に形成されている場合に比べてMEMSスイッチ全体の小型化を図れる。なお、他の実施形態において可撓部13を片持ち梁状に形成してもよいことは勿論である。ただし、可動接点14と両固定接点15,15との接触信頼性を高めるという観点からは、実施形態1〜3のように可撓部13が両持ち梁状に形成されている方が有利である。
実施形態1のMEMSスイッチを示し、(a)は要部概略断面図、(b)は要部概略平面図である。 同上の要部説明図である。 実施形態2のMEMSスイッチを示し、(a)は要部概略断面図、(b)は要部概略平面図である。 実施形態3のMEMSスイッチを示し、(a)は要部概略断面図、(b)は要部概略平面図である。 実施形態4のMEMSスイッチを示し、(a)は要部概略断面図、(b)は要部概略平面図である。 従来例を示すMEMSスイッチの概略斜視図である。
符号の説明
11 ベース基板
12 ポスト部
13 可撓部
14 可動接点
15 固定接点
16 圧電アクチュエータ
16a 圧電層
16b 圧電層
16c 電極
16d 電極
17 静電アクチュエータ
17a 固定電極
17b 可動電極
18 貫通孔配線
19 外部接続用電極
20 絶縁膜

Claims (2)

  1. 厚み方向の一表面側に一対の固定接点が設けられたベース基板と、ベース基板の前記一表面側に固定されたポスト部に支持され両固定接点を短絡するように両固定接点に接触する位置と両固定接点間を開放するように両固定接点から規定距離だけ離れた位置との間で変位可能な可動接点が形成された絶縁層からなる可撓部と、両固定接点を短絡する向きに可動接点を変位させる駆動手段とを備え、駆動手段は、可撓部におけるベース基板側とは反対側に設けられ互いに分極方向の異なる2層の圧電層を一対の電極間に有し当該一対の電極間に電圧を印加したときに両固定接点を短絡する向きに可動接点が変位するように可撓部を変形させるバイモルフ型の圧電アクチュエータと、ベース基板の前記一表面側において可撓部に対向する部位に設けられた固定電極および可撓部における固定電極側とは反対側に設けられた可動電極を有し可動電極と固定電極との間に電圧を印加したときに両固定接点を短絡する向きに可動接点を変位させる静電アクチュエータとを備えることを特徴とするMEMSスイッチ。
  2. 前記各圧電層は、鉛系圧電材料により形成されてなることを特徴とする請求項1記載のMEMSスイッチ。
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