JP6439357B2 - 液体噴射装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ノズルから液体を噴射する液体噴射装置に関する。
ノズルから液体を噴射する液体噴射装置として、特許文献1には、ノズルからインクを噴射するインクジェットヘッドが記載されている。特許文献1に記載のインクジェットヘッドは、インク流路が形成された流路ユニットと、インク流路内のインクに圧力を付与するための圧電アクチュエータと有している。流路ユニットのインク流路は、マニホールド流路と、マニホールド流路にそれぞれ接続された複数の個別インク流路とを有している。マニホールド流路には、インク供給口からインクが供給される。個別インク流路は、インクを噴射するノズル、圧電アクチュエータによってインクに圧力が付与される圧力室、ノズルと圧力室とを接続するディセンダ流路、及び、圧力室とマニホールド流路とを接続する、流路断面積が小さくなった絞り流路を有している。
特開2012-176566号公報
ここで、インク供給口からマニホールド流路に供給されるインクには気泡が混入していることがある。マニホールド流路中の気泡が個別インク流路に流れ込むと、気泡が絞り流路などにおいて詰まり、ノズルからインクが噴射されない等の異常が生じる虞がある。
本発明の目的は、ノズルを含む複数の個別液体流路と、複数の個別液体流路と接続された共通液室とを備え、共通液室から個別液体流路に気泡が流れ込むのを防止することが可能な液体噴射装置を提供することである。
第1の発明に係る液体噴射装置は、ノズルと、前記ノズルと接続された圧力室と、前記圧力室と接続され、前記圧力室よりも流路抵抗の大きい絞り流路と、を備え、所定の配列方向に配列される複数の個別液体流路と、前記複数の個別液体流路の前記絞り流路と接続された共通液室と、を備え、前記個別液体流路と前記共通液室との接続口が、前記共通液室の、前記配列方向と直交する第1方向における一方の端を画定する第1壁面に形成され、前記共通液室の、前記配列方向及び前記第1方向の両方と直交する第2方向における端を画定する第2壁面から前記第2方向に突出し、前記第1方向から見て、前記接続口の少なくとも一部分と重なり、前記共通液室中の気泡が前記複数の個別液体流路に流れ込むのを阻止する凸部であって、前記凸部と前記第1壁面との隙間の大きさが、前記絞り流路の前記第1方向の長さよりも小さい凸部が形成されている。
本発明によると、共通液室を画定する壁面に、共通液室中の気泡が複数の個別液体流路に流れ込むのを阻止する凸部が設けられているため、個別液体流路に気泡が流れ込んで、ノズルからの液体の噴射に異常が生じてしまうのを防止することができる。
また、本発明によると、共通液室中の気泡は、凸部と第1壁面との間に入り込んでからでないと、個別液体流路に流れ込むことがない。また、大きな気泡は、扁平な形状に変形しないと、凸部と第1壁面との間に入り込むことができない。ここで、気泡をこのように変形させるためにはある程度大きなエネルギーが必要であるため、凸部と第1壁面との隙間に到達した気泡は、上記のような変形はせずに、共通液室を配列方向に流れていきやすい。したがって、本発明では、共通液室中の大きな気泡が個別液体流路に流れ込んでしまうのを防止することができる。
また、本発明によると、凸部と第1壁面との隙間の大きさが第1方向における絞り流路の長さよりも小さいため、絞り流路を詰まらせてしまう程度に大きな気泡が個別液体流路に流れ込むのを防止することができる。一方、凸部第1壁面との間に入り込むことができる程度に小さい気泡が個別液体流路に流れ込んでも、絞り流路が詰まることがない。また、このような小さい気泡は、例えばパージやフラッシングによってノズルから容易に排出させることができる。
第2の発明に係る液体吐出装置は、第1の発明に係る液体吐出装置において、前記絞り流路は、前記第2方向に延びる。
第3の発明に係る液体吐出装置は、ノズルを備え、所定の配列方向に配列される複数の個別液体流路と、前記複数の個別液体流路と接続された共通液室と、を備え、前記個別液体流路と前記共通液室との接続口が、前記共通液室の、前記配列方向と直交する第1方向における一方の端を画定する第1壁面に形成され、前記共通液室の、前記配列方向及び前記第1方向の両方と直交する第2方向における端を画定する第2壁面から前記第2方向に突出し、前記第1方向から見て、前記接続口の少なくとも一部分と重なり、前記共通液室中の気泡が前記複数の個別液体流路に流れ込むのを阻止する凸部が形成され、前記凸部に、貫通孔が形成され、前記貫通孔の最小の径が、前記凸部と前記第1壁面との隙間の大きさよりも小さい。
本発明によると、共通液室における、凸部の接続口と反対側の領域にある液体を、貫通孔を通して凸部の接続口側の領域まで流すことができる。これにより、共通液室内の液体を個別液体流路流路に流れやすくすることができる。また、貫通孔を形成しない場合よりも、共通液室の容積を大きくすることができる。
第4の発明に係る液体噴射装置は、第3の発明に係る液体噴射装置において、前記貫通孔は、前記接続口側の端において径が最小となっており、前記接続口から離れるほど径が大きくなっている。
本発明によると、貫通孔の径を一定とする場合よりも、共通液室における、凸部の接続口と反対側の液体を、凸部の接続口側まで流れやすくすることができる。また、貫通孔の径を一定とする場合よりも、共通液室の容積を大きくすることができる。
第5の発明に係る液体噴射装置は、ノズルと、前記ノズルと接続された圧力室と、を備え、所定の配列方向に配列される複数の個別液体流路と、前記複数の個別液体流路と接続された共通液室と、前記個別液体流路と前記共通液室とを接続する接続口と、を備え、前記共通液室を画定する壁面に、前記共通液室中の気泡が前記複数の個別液体流路に流れ込むのを阻止する凸部が形成され、前記凸部の前記接続口と反対側の面に、前記配列方向に延びた溝が形成されている。
本発明によると、凸部の接続口と反対側に溜まった気泡が、溝に沿って配列方向に流れやすくなる。また、溝を形成しない場合よりも、共通液室の容積を大きくすることができる。
第6の発明に係る液体噴射装置は、ノズルを備える複数の個別液体流路と、前記複数の個別液体流路と接続された共通液室と、前記個別液体流路と前記共通液室とを接続する接続口と、を備え、前記共通液室を画定する壁面に、前記共通液室中の気泡が前記複数の個別液体流路に流れ込むのを阻止する凸部が形成され、前記凸部の先端部の前記接続口と反対側の面に、突起が形成されている。
本発明によると、凸部の接続口と反対側の面に位置している気泡が、突起に引っかかることで、凸部の接続口側に回り込みにくくなる。
の発明に係る液体噴射装置は、第1〜第4のいずれかの発明に係る液体噴射装置において、前記凸部が、前記第1方向から見て、前記接続口の全体と重なっている。
本発明によると、共通液室中の気泡は、凸部と第1壁面との間に入り込んでからでないと、接続口に到達することがない。また、大きな気泡は、扁平な形状に変形しないと、凸部と第1壁面との間に入り込むことができない。ここで、気泡をこのように変形させるためにはある程度大きなエネルギーが必要であるため、凸部と第1壁面との隙間に到達した気泡は、上記のような変形はせずに、共通液室を配列方向に流れていきやすい。したがって、本発明では、共通液室中の気泡が接続口に到達してしまうのを防止することができる。
の発明に係る液体噴射装置は、第6の発明に係る液体噴射装置において、前記凸部と前記第1壁面との隙間の大きさが、前記接続口の径よりも小さい。
本発明によると、凸部と第1壁面との隙間の大きさが接続口の径よりも小さいため、接続口を詰まらせてしまう程度の大きな気泡が、個別液体流路に流れ込むのを防止することができる。一方、凸部第1壁面との間に入り込むことができる程度に小さい気泡は、接続口で詰まることなく、個別液体流路に流れ込む。しかしながら、このような小さい気泡は、例えばパージやフラッシングによってノズルから容易に排出させることができる。
第9の発明に係る液体噴射装置は、第の発明に係る液体噴射装置において、前記複数の個別液体流路が、所定の配列方向に配列され、前記共通液室が前記配列方向に延び、前記個別液体流路と前記共通液室との接続口が、前記共通液室の、前記配列方向と直交する第1方向における一方の端を画定する第1壁面に形成され、前記凸部が、前記第1壁面から前記第1方向に突出している。
本発明によると、接続口に向かって流れてきた気泡が接続口に流れ込んでしまうのを、凸部によって阻止することができる。
第10の発明に係る液体噴射装置は、第9の発明に係る液体噴射装置において、前記接続口は、前記第1壁面の、前記配列方向及び前記第1方向の両方と直交する第2方向における一方側の端部に設けられ、前記凸部は、前記接続口の前記第2方向における他方側に隣接して配置されている。
本発明によると、共通液室の、第2方向における接続口よりも内側の領域の気泡が、接続口に流れ込んでしまうのを、凸部により効果的に阻止することができる。
第11の発明に係る液体噴射装置は、第9又は第10の発明に係る液体噴射装置において、前記複数の個別液体流路から前記配列方向に離れて配置された、前記共通液室に液体を供給するための液体供給口をさらに備え、前記凸部は、前記接続口の、前記配列方向における前記液体供給口側に隣接して配置されている。
本発明によると、配列方向における接続口側から流れていた気泡が接続口に流れ込んでしまうのを、凸部により効果的に阻止することができる。
第12の発明に係る液体噴射装置は、第1〜第11のいずれかの発明に係る液体噴射装置において、前記複数の個別液体流路が所定の配列方向に配列され、複数の前記凸部が、前記複数の個別液体流路に対して個別に設けられ、前記配列方向に間隔をあけて配置されている。
本発明によると、複数の個別液体流路にまたがって配列方向に連続的に延びた1つの凸部を形成する場合よりも、凸部を形成することによる共通液室の容積の減少を抑えることができる。これにより、共通液室の容積を極力大きくすることができる。
13の発明に係る液体噴射装置は、第1〜第12のいずれか発明に係る液体噴射装置において、前記凸部の前記接続口と反対側の面に、前記凸部の先端に近づくほど、前記凸部の前記接続口側の面に近づくようなテーパ部が形成されている。
本発明によると、共通液室の凸部の接続口と反対側に存在する液体をテーパ部に沿って接続口に向けて流れやすくすることができる。また、テーパ部を形成しない場合よりも共通液室の容積を大きくすることができる。
14の発明に係る液体噴射装置は、第1〜第13の発明に係る液体噴射装置において、前記複数の個別液体流路が所定の配列方向に配列され、前記複数の個別液体流路から前記配列方向に離れて配置された、前記共通液室に液体を供給するための液体供給口と、前記複数の個別液体流路の、前記配列方向における前記液体供給口と反対側に、前記複数の個別液体流路とともに前記配列方向に配列され、前記共通液室に接続された、液体の噴射には使用しないダミーノズルを含むダミー液体流路をさらに備え、前記凸部は、前記ダミー液体流路と前記共通液室との接続口に対しては設けられていない。
本発明によると、ダミー液体流路と共通液室との接続口に対して凸部を設ける場合よりも、共通液室の容積を大きくすることができる。また、ダミー液体流路に対して凸部が設けられている場合よりも、共通液室からダミー液体流路に気泡が流れ込みやすくなる。したがって、共通液室中の気泡をダミー液体流路に流れ込ませ、ダミー液体流路に流れ込ませた気泡をダミーノズルから排出させることにより、共通液室中の気泡を効率よく排出させることができる。
15の発明に係る液体噴射装置は、第1〜第4、第9及び第10のいずれかの発明に係る液体噴射装置において、前記配列方向が水平な方向であって、前記第1方向が鉛直方向であり、前記第1壁面が、前記共通液室の上端を画定する壁面である。
共通液室中の気泡は、浮力によって浮き上がりやすい。そのため、共通液室の上端を画定する壁面に接続口が形成されている場合には浮き上がった気泡が個別液体流路に流れ込みやすい。本発明では、このような場合に、気泡が個別液体に流れ込むのを、凸部によって効果的に阻止することができる。
本発明によれば、共通液室を画定する壁面に、共通液室中の気泡が複数の個別液体流路に流れ込むのを阻止する凸部が設けられているため、個別液体流路に気泡が流れ込んで、ノズルからの液体の噴射に異常が生じてしまうのを防止することができる。
本発明の実施の形態に係るプリンタの概略構成図である。 図1のインクジェットヘッドの平面図である。 図2から圧電アクチュエータ及び上側3枚のプレートを除いた図である。 (a)が図2のIVA−IVA線断面図であり、(b)が図2のIVB−IVB線断面図である。 (a)が図2のVA−VA線断面図であり、(b)が図2のVB−VB線断面図である。 (a)が変形例1の図4(a)相当の図であり、(b)が変形例1の図4(b)相当の図である。 (a)が変形例2の図4(a)相当の図であり、(b)が変形例2の図4(b)相当の図である。 (a)が変形例3の図4(a)相当の図であり、(b)が変形例3の図4(b)相当の図である。 (a)が変形例4の図4(a)相当の図であり、(b)が変形例4の図4(b)相当の図である。 (a)が変形例5の図4(a)相当の図であり、(b)が変形例5の図4(b)相当の図である。 (a)が変形例6の図4(a)相当の図であり、(b)が変形例6の図4(b)相当の図である。 が変形例7の図3相当の図である。 変形例8の図2相当の図である。 変形例9の図3相当の図である。 (a)が変形例9の図4(a)相当の図であり、(b)が変形例9の図4(b)相当の図である。 変形例10の図3相当の図である。 変形例11の図3相当の図である。
以下、本発明の好適な実施の形態について説明する。
(プリンタ)
図1に示すように、本実施の形態に係るプリンタ1は、キャリッジ2、インクジェットヘッド3(本発明の「液体噴射装置」)、用紙搬送ローラ4などを備えている。キャリッジ2は、走査方向に延びた2本のガイドレール5に支持され、ガイドレール5に沿って走査方向に往復移動する。なお、以下では、図1に示すように走査方向の右側及び左側を定義して説明を行う。インクジェットヘッド3は、キャリッジ2に搭載され、その下面に形成された複数のノズル15からインクを噴射する。用紙搬送ローラ4は、走査方向と直交する搬送方向におけるキャリッジ2の両側に配置され、記録用紙Pを搬送方向に搬送する。
そして、プリンタ1は、用紙搬送ローラ4によって記録用紙Pを搬送しつつ、キャリッジ2とともに走査方向に往復移動するインクジェットヘッド3からインクを噴射することによって、記録用紙Pに印刷を行う。
(インクジェットヘッド)
次に、インクジェットヘッド3について詳細に説明する。インクジェットヘッド3は、図2〜図5に示すように、ノズル15や後述の圧力室10などのインク流路が形成された流路ユニット21と、圧力室10中のインクに圧力を付与するための圧電アクチュエータ22とを備えている。なお、図3では、後述のインク供給口7、接続口13a及びダミー接続口54aの位置を二点鎖線で図示している。
<流路ユニット>
流路ユニット21は、6枚のプレート31〜35が積層されることによって形成されている。6枚のプレート31〜36のうち、プレート36を除く5枚のプレート31〜35は、ステンレスなどの金属材料からなる。プレート36は、ポリイミドなどの合成樹脂材料からなる。あるいは、プレート36も、プレート31〜35と同様の金属材料からなるものであってもよい。
6枚のプレート31〜36が積層されることによって形成された流路ユニット21には、複数のノズル11と、複数の圧力室10と、複数のディセンダ流路14と、マニホールド流路11(本発明の「共通液室」)と、複数の絞り流路13とが形成されている。
複数のノズル15は、プレート36に形成されている。複数のノズル15は、搬送方向(本発明の「配列方向」)に配列されることによってノズル列9を形成している。また、プレート36には、2つのノズル列9が、走査方向に間隔をあけて配置されている。
複数の圧力室10は、プレート31に形成されている。複数の圧力室10は、複数のノズル15に対して個別に設けられており、搬送方向に等間隔に配列されることによって、圧力室列8を形成している。また、プレート31には、2つのノズル列9に対応する2つの圧力室列8が、走査方向に間隔をあけて配置されている。圧力室10は、走査方向を長手方向とする略楕円の平面形状を有し、走査方向における外側の端部が、対応するノズル15と重なっている。
複数のディセンダ流路14は、プレート32〜35にまたがって形成されている。複数のディセンダ流路14は、複数のノズル15に対して個別に設けられ、上下方向に延びて、ノズル15と圧力室10の走査方向における外側の端部とを接続する。
マニホールド流路11は、プレート33の略下半分と、プレート34、35とにまたがって形成されている。マニホールド流路11は、搬送方向に延び、2つの圧力室列8を構成する複数の圧力室10の走査方向における内側の略半分と重なっている。また、マニホールド流路11には、搬送方向における下流側の端部に設けられたインク供給口7からインクが供給される。
複数の絞り流路13は、プレート32とプレート33の略上半分とにまたがって形成されている。複数の絞り流路13は、複数の圧力室10に対して個別に設けられている。絞り流路13は、走査方向に延びており、走査方向における内側の端部において圧力室10の走査方向における内側の端部と重なり、走査方向における外側の端部においてマニホールド流路11の走査方向における外側の端部と接続されている。そして、マニホールド流路11と複数の絞り流路13との接続口13aは、マニホールド流路11の上端(本発明の「第1方向における一方の端」)を画定する壁面11a(本発明の「第1壁面」)の、走査方向(本発明の「第2方向」)における両端部に形成されている。
そして、複数のノズル15、複数の圧力室10、複数のディセンダ流路14、複数の絞り流路13及びマニホールド流路11がこのように配置されることにより、流路ユニット21には、マニホールド流路11の出口から絞り流路13、圧力室10及びディセンダ流路14を経てノズル15に至る、複数の個別インク流路12が形成される。そして、これら複数の個別インク流路12は、ノズル15や圧力室10と同様、搬送方向に2列に配列されている。
また、絞り流路13が上述したように配置されているのに対応して、マニホールド流路11の走査方向における両端を画定する壁面11b、11c(本発明の「第2壁面」)の、プレート34によって形成される部分には、走査方向に突出した複数の凸部19が形成されている。複数の凸部19は、複数の絞り流路13に対して個別に設けられており、搬送方向に間隔をあけて配置されている。また、凸部19は、上下方向(本発明の「第1方向」)から見て、対応する絞り流路13の接続口13a全体と重なっている。また、マニホールド流路11を画定する壁面11aと凸部19の上面19aとの距離L1(本発明の、「第1壁面と凸部との間の隙間の大きさ」)は、接続口13aの径L2、及び、絞り流路13の高さL3よりも小さい。
ここで、インク供給口7からマニホールド流路11に供給されるインクには気泡が混入していることがある。マニホールド流路11中の気泡が、個別インク流路12に流れ込んでしまうと、気泡が絞り流路13等に詰まり、ノズル15から正常にインクが噴射させることができなくなってしまうなどの問題が生じる虞がある。
また、マニホールド流路11中の気泡は、浮力によってマニホールド流路11中のインクに浮く。そのため、本実施の形態のように、マニホールド流路11の上端を画定する壁面11aに、マニホールド流路11と絞り流路13との接続口13aが形成されている場合には、マニホールド流路11中の気泡が絞り流路13に流れ込みやすい。
これに対して、本実施の形態では、マニホールド流路11の画定する壁面11b、11cに、上下方向から見て接続口13a全体と重なる凸部19が形成されている。そのため、マニホールド流路11中の気泡は、凸部19とマニホールド流路11を画定する壁面11aとの間に入り込んでからでないと、接続口13aに到達して、個別インク流路12(絞り流路13)に流れ込むことがない。一方、本実施の形態では、上述したように、壁面11aと凸部19の上面19aとの距離L1は、接続口13aの径L2、及び、絞り流路13の高さL3よりも短くなっているため、接続口13aの径L2や絞り流路13の高さL3よりも径の大きい気泡(絞り流路13を詰まらせてしまう程度に大きい気泡)は、扁平な形状に変形してからでないと、壁面11aと凸部19との間に入り込むことができない。気泡をこのように変形させるためには、ある程度大きなエネルギーが必要となるため、このような大きな気泡は、通常、壁面11aと凸部19との間に入り込まずに、マニホールド流路11を、搬送方向の上流側(インク供給口7と反対側)に向かって流れる。これにより、個別インク流路12(絞り流路13)を詰まらせてしまう程度に大きな気泡が個別インク流路12に流れ込んでしまうのを防止することができる。
また、本実施の形態では、壁面11aと凸部19との距離L1よりも径の小さい気泡は、扁平な形状に変形することなく、壁面11aと凸部19との間に入り込むことができる。そのため、このような小さい気泡は、個別インク流路12に流れ込むことがある。しかしながら、このような小さい気泡は、絞り流路13などを詰まらせることがない。また、このような小さい気泡は、図示しない吸引装置によって、ノズル15からインクジェットヘッド3内のインクを吸引するいわゆる吸引パージや、後述するように圧電アクチュエータ22を駆動することで、ノズル15からインクを排出させるいわゆるフラッシングなどによって容易に排出させることができる。
また、図2、図4に示すように、流路ユニット21は、上述したような構成の他に、2つのダミーインク流路16(本発明の「ダミー液体流路」)を有している。ダミーインク流路16は、ダミーノズル51と、ダミー圧力室52と、ダミーディセダンダ流路53と、ダミー絞り流路54とを有している。ダミーノズル51、ダミー圧力室52、ダミーディセダンダ流路53及びダミー絞り流路54は、それぞれ、ノズル15、圧力室10、ディセンダ流路14及び絞り流路13と同様の構造を有するものである。また、ダミーインク流路16は、各個別インク流路12の列を構成する個別インク流路12のうち、搬送方向において、最も上流側の個別インク流路12よりもさらに上流側に配置され、個別インク流路12とともに、搬送方向に配列されている。そして、ダミー絞り流路54は、壁面11aの走査方向における両端部に形成された接続口54aにおいてマニホールド流路11に接続されている。ただし、ダミー絞り流路54に対しては、凸部19は設けられていない。
ここで、マニホールド流路11に凸部19を設けた場合には、凸部19を設けない場合と比較して、マニホールド流路11の容積が小さくなる。そのため、ダミー絞り流路54に対しても凸部19を設けてしまうと、マニホールド流路11の容積がさらに小さくなってしまう。本実施の形態では、ダミー絞り流路54に対して凸部19が設けられていないため、マニホールド流路11の容積の低下を極力抑えることができる。また、この場合には、ダミーインク流路16には、マニホールド流路11中の気泡が流れ込みやすい。したがって、マニホールド流路11中の気泡をダミーインク流路16に流れ込ませ、吸引パージ等によりダミーノズル51からダミーインク流路16内の気泡を排出させることで、マニホールド流路11に流れ込んだ気泡を容易に排出させることができる。
<圧電アクチュエータ>
圧電アクチュエータ22は、インク分離層41と圧電層42、43と、共通電極44と、複数の個別電極45とを有している。
インク分離層41は、ステンレスなどの金属材料からなり、流路ユニット21の上面に、複数の圧力室10及び2つのダミー圧力室52を覆うように配置されている。圧電層42は、チタン酸鉛とジルコン酸鉛との混晶であるチタン酸ジルコン酸鉛を主成分とする圧電材料からなり、インク分離層41の上面に、複数の圧力室10及び2つのダミー圧力室52にまたがって連続的に延びている。圧電層43は、圧電層42と同様の圧電材料からなり、圧電層42の上面に、複数の圧力室10及び2つのダミー圧力室52にまたがって連続的に延びている。
共通電極44は、圧電層42と圧電層43との間のほぼ全域にわたって延びている。共通電極44は、常にグランド電位に保持されている。複数の個別電極45は、複数の圧力室10に対して個別に設けられている。個別電極45は、圧力室10よりも一回り小さい略楕円の平面形状を有し、圧電層43の上面の圧力室10の中央部と重なる部分に配置されている。また、個別電極45の走査方向における内側の端部は、圧力室10と重ならない部分まで延び、その先端部が接続端子45aとなっている。接続端子45aは、図示しない配線部材を介して図示しないドライバICに接続されている。そして、複数の個別電極45は、ドライバICによって個別に、グランド電位及び所定の駆動電位(例えば20V程度)のうちいずれかの電位が選択的に付与される。なお、ダミー圧力室52に対して個別電極45は設けられていない。
また、共通電極44及び複数の個別電極45がこのように配置されているのに対して、圧電層43の共通電極44と個別電極45とに挟まれた部分は、厚み方向に分極されている。
(圧電アクチュエータの駆動方法)
ここで、圧電アクチュエータ22を駆動してノズル15からインクを噴射させる方法について説明する。圧電アクチュエータ22では、予め、全ての個別電極45がグランド電位に保持されている。あるノズル15からインクを噴射させるためには、そのノズル15に対応する個別電極45の電位をグランド電位から駆動電位に切り替える。すると、この個別電極45と共通電極44との電位差により、圧電層43のこれらの電極に挟まれた部分に分極方向と平行な厚み方向の電界が発生する。これにより、圧電層43のこの部分が分極方向と直交する面方向に収縮し、圧電層42、43及びインク分離層41の圧力室10と重なる部分が全体として圧力室10側に凸となるように変形する。その結果、圧力室10の容積が減少して圧力室10中のインクの圧力が上昇し、圧力室10に連通するノズル15からインクが噴射される。
次に、本実施の形態に種々の変更を加えた変形例について説明する。
マニホールド流路11に設けられる凸部の構造は、上述の実施の形態のものには限られない。変形例1では、図6(a)、(b)に示すように、凸部61の下面(接続口13aと反対側の面)に、凸部61の先端に近づくほど凸部61の上面(凸部61の接続口13a側の面)に近づくように、走査方向に対して傾いたテーパ部61aが形成されている。
この場合には、マニホールド流路11の凸部61よりも下側(接続口13aと反対側)に位置しているインクがテーパ部61cに沿って凸部61aよりも上側(接続口13a側)まで流れやすい。これにより、マニホールド流路11中のインクを接続口13aから絞り流路13に流れ込みやすくすることができる。また、凸部61にテーパ部61aを形成した場合には、テーパ部61aを形成しない場合よりも、マニホールド流路11の容積を大きくすることができる。
また、変形例2では、図7(a)、(b)に示すように、凸部66に、凸部66を上下方向に貫通する貫通孔66aが形成されている。貫通孔66aの径はほぼ一定であり、貫通孔19dの径L4は、接続口13aの径L2及び絞り流路13の高さL3よりも小さくなっている。
この場合には、マニホールド流路11の凸部66よりも下側(接続口13aと反対側)に位置しているインクは、貫通孔66aを通って凸部66よりも上側(接続口13a側)まで流れることができる。これにより、マニホールド流路11中のインクを接続口13aから絞り流路13に流れ込みやすくすることができる。このとき、貫通孔66aの径L4が、接続口13aの径L2及び絞り流路13の高さL3よりも小さいため、接続口13aや絞り流路13を詰まらせてしまう程度に大きな気泡が、貫通孔66aから絞り流路13に流れ込むことがない。また、凸部66に貫通孔66aを形成した場合には、貫通孔66aを形成しない場合よりも、マニホールド流路11の容積を大きくすることができる。
変形例3では、図8(a)、(b)に示すように、凸部67に、凸部67を上下方向に貫通する貫通孔67aが形成されている、貫通孔67aは、上端における径がL4となっており、下側に行くほど(接続口13aから離れるほど)径が大きくなっている。この場合には、マニホールド流路11の凸部67よりも下側に位置しているインクが、貫通孔67aを通って凸部67よりも上側(接続口13a側)まで流れやすくなる。また、この場合には、凸部67に一定の径L4の貫通孔を形成する場合よりも、マニホールド流路11の容積を大きくすることができる。
変形例4では、図9(a)、(b)に示すように、凸部71の先端部の下面に突起71aが形成されている。突起71aは、搬送方向に、凸部71の全長にわたって延びている。この場合には、凸部71のすぐ下側に位置している気泡が、凸部71の上側に回り込もうとするときに、気泡が突起71aに引っかかる。これにより、凸部71のすぐ下側に位置している気泡が、凸部71よりも上側に回り込んで、絞り流路13に気泡が流れ込んでしまうのを防止することができる。
変形例5では、図10(a)、(b)に示すように、凸部76の下面に、複数の溝76aが形成されている。溝76aは、搬送方向に凸部76の全長にわたって延び、搬送方向における両端において開口している。また、複数の溝76aは、走査方向に配列されている。そして、変形例5では、凸部76すぐ下側に位置している気泡が、溝76aに案内されることで、マニホールド流路11を搬送方向に流れやすくなる。これにより、気泡が絞り流路13に流れ込んでしまうのをより確実に防止することができる。
また、上述の実施の形態では、凸部19が、接続口13aの全体と重なっていたが、これには限られない。変形例6では、図11(a)、(b)に示すように、凸部81の壁面11b、11cからの突出量が、上述の実施の形態の凸部19(図3(a)、(b)参照)よりも小さく、凸部81が接続口13aの一部分のみと重なっている。また、凸部81の先端と、壁面11aの接続口13aの走査方向における内側の縁を形成する部分との距離L5(凸部19と壁面11aとの間の隙間の大きさ)が、接続口13aの径L2及び絞り流路13の高さL3よりも小さくなっている。
この場合でも、凸部81が設けられていることにより、マニホールド流路11中の気泡は、凸部81とマニホールド流路11を画定する壁面11aとの間に入り込んでからでないと、個別インク流路12(絞り流路13)に流れ込むことがない。したがって、上述の実施の形態と同様、接続口13aや絞り流路13を詰まらせてしまう程度に大きな気泡を、絞り流路13に流れ込みにくくすることができる。また、接続口13aや絞り流路13を詰まらせることのない程度に小さい気泡は、絞り流路13に流れ込み得るが、このような気泡は、吸引パージ等によって容易に排出させることができる。
また、上述の実施の形態では、複数の凸部19が、複数の絞り流路13(個別インク流路12)に対して個別に設けられていたが、これには限られない。変形例7では、図12に示すように、壁面11b、11cに、各個別インク流路12の列を構成する複数の絞り流路13の接続口13aにまたがって搬送方向に延びた、複数の絞り流路13に対して共通の凸部86が形成されている。
この場合でも、凸部86が設けられていることにより、上述の実施の形態と同様、接続口13aや絞り流路13を詰まらせてしまう程度に大きな気泡を、絞り流路13に流れ込みにくくすることができる。また、接続口13aや絞り流路13を詰まらせることのない程度に小さい気泡は、絞り流路13に流れ込み得るが、このような気泡は、吸引パージによって容易に排出させることができる。
また、上述の実施の形態では、マニホールド流路11の搬送方向における端部にインク供給口7が設けられていたが、これには限られない。変形例8では、図13に示すように、マニホールド流路11の搬送方向における中央部にインク供給口7が設けられている。また、搬送方向におけるインク供給口7の両側に、複数の個別インク流路(図13では、ノズル15及び接続口13aのみを図示している)が配列されている。そして、搬送方向において、最も上流側に配置された個別インク流路12よりもさらに上流側に、複数の個別インク流路12とともに搬送方向に配列されたダミーインク流路(図13では、ダミーノズル51及び接続口54aのみを図示している)が設けられている。また、搬送方向において、最も下流側に配置された個別インク流路12よりもさらに下流側に、複数の個別インク流路12とともに搬送方向に配列されたダミーインク流路が設けられている。また、変形例8でも、ダミーインク流路に対しては、凸部19は設けられていない。
この場合でも、ダミーインク流路に対して凸部19が設けられておらず、ダミーインク流路が、複数の個別インク流路の、搬送方向におけるインク供給口7と反対側に配置されているため、マニホールド流路11中の気泡がダミー流路に流れ込みやすい。したがって、マニホールド流路11中の気泡を、ダミー流路に流れ込ませ、ダミーノズル51から効率よく排出させることができる。
また、上述の実施の形態では、マニホールド流路11の上端を画定する壁面11aに接続口13aが形成されているに対して、マニホールド流路11の壁面11b、11cに凸部19が形成されていたが、これには限られない。変形例9では、図14、図15(a)、(b)に示すように、プレート33、34の代わりに、プレート33と34とを合わせた厚みを有する1枚のプレート91が積層されており、プレート91の下面によって、マニホールド流路11の上端を画定する壁面11aが形成されている。また、変形例9では、凸部92が、壁面11aの走査方向における各接続口13aのすぐ内側の部分から下方に突出している。
この場合には、マニホールド流路11の、凸部92よりも走査方向における内側(接続口13aと反対側)の部分に存在する気泡が、凸部92よりも走査方向における外側(接続口13a側)に流れ込むのが阻害され、これにより、気泡が絞り流路13に流れ込んでしまうのを防止することができる。
また、変形例10では、図16に示すように、変形例9において、プレート91(図15(a)、(b)参照)に、凸部92の代わりに凸部96が形成されている。凸部96は、壁面11aの搬送方向における各接続口13aのすぐ下流側(インク供給口7側)の部分から下方に突出している。マニホールド流路11中の気泡は、通常、インク供給口7側からインク供給口7と反対側に向かって搬送方向に流れる。このとき、凸部96により、マニホールド流路11中の気泡が接続口13aに到達してしまうのを阻止することができる。これにより、マニホールド流路11内の気泡が、絞り流路13に流れ込んでしまうのを防止することができる。
また、変形例11では、図17に示すように、マニホールド流路11の搬送方向における中央部にインク供給口7が設けられている。また、搬送方向におけるインク供給口7の両側に、複数の個別インク流路(図17では、ノズル15及び接続口13aのみを図示している)が配列されている。そして、搬送方向において、最も上流側に配置された個別インク流路12よりもさらに上流側に、複数の個別インク流路12とともに搬送方向に配列されたダミーインク流路(図17では、ダミーノズル51及び接続口54aのみを図示している)が設けられている。また、搬送方向において、最も下流側に配置された個別インク流路12よりもさらに下流側に、複数の個別インク流路12とともに搬送方向に配列されたダミーインク流路(図17では、ダミーノズル51及び接続口54aのみを図示している)が設けられている。
そして、凸部96が、搬送方向において、壁面11aの、インク供給口7よりも上流側に配置された接続口13aのすぐ下流側(インク供給口7側)、及び、インク供給口7よりも下流側に配置された接続口13aのすぐ上流側(インク供給口7側)の部分に形成されている。この場合でも、変形例11と同様、マニホールド流路11内の気泡が、絞り流路13に流れ込んでしまうのを防止することができる
また、変形例9では、壁面11aの、走査方向における接続口13aのすぐ内側の部分にのみ凸部92が形成され、変形例10、11では、壁面11aの、搬送方向における接続口13aのすぐインク供給口7側の部分にのみ凸部92が形成されていたが、これには限られない。凸部が、壁面11aの、走査方向における接続口13aのすぐ内側の部分と、搬送方向における接続口13aのすぐインク供給口7側の部分とにまたがって設けられていてもよい。さらには、凸部は、壁面11aの、マニホールド流路11中の気泡が接続口13aに到達するのを阻止することが可能な別の部分に形成されていてもよい。
また、変形例9〜11のように、壁面11aに凸部が形成されている場合でも、変形例1のように、凸部の接続口13aと反対側の面に、凸部の先端側にいくほど、接続口13a側の面に近づくようなテーパ部が形成されていてもよい。あるいは、変形例4のように、凸部の接続口13aと反対側の面の先端部に突起が形成されていてもよい。
また、上述の実施の形態では、ダミー圧力室52に対して個別電極45が設けられていなかったが、これには限られない。ダミー圧力室52に対して個別電極45が設けられていてもよい。この場合には、ダミーインク流路16に流れ込んだ気泡をフラッシングによってダミーノズル51から排出させることができる。
また、上述の実施の形態では、個別インク流路12とは別に、印刷時にインクを噴射しないダミーノズル51を含むダミーインク流路16が設けられていたが、ダミーインク流路16は設けられていなくてもよい。
また、上述の実施の形態では、個別インク流路12が、ノズル15、圧力室10、ディセンダ流路14及び絞り流路13を有するものであったが、これには限られない。個別インク流路12は、ノズル15を含む別の構造の流路であってもよい。
また、以上の例では、絞り流路13のマニホールド流路11との接続口13aが、マニホールド流路11の上端を画定する壁面11aに形成されていたが、これには限られない。接続口13aは、マニホールド流路11を画定する壁面11aとは別の壁面に形成されていてもよい。なお、この場合には、接続口13aが形成される壁面に応じて、マニホールド流路11の、接続口13aが形成されている壁面と直交する壁面や、接続口13aが形成されているのと同じ壁面などに、接続口13aへの気泡の流れ込みを阻止するような凸部を形成すればよい。
また、以上では、ノズルからインクを噴射するインクジェットヘッドに本発明を適用した例について説明したが、これには限られない。ノズルからインク以外の液体を噴射するインクジェットヘッド以外の液体噴射装置に本発明を適用することも可能である。
3 インクジェットヘッド
10 圧力室
11 マニホールド流路
11a〜11c 壁面
12 個別インク流路
13 絞り流路
13a 接続口
15 ノズル
19 凸部
61、66、67、71、76、81、86、92、96 凸部
61a テーパ部
66a 貫通孔
67a 貫通孔
71a 突起
76a 溝

Claims (15)

  1. ノズルと、前記ノズルと接続された圧力室と、前記圧力室と接続され、前記圧力室よりも流路抵抗の大きい絞り流路と、を備え、所定の配列方向に配列される複数の個別液体流路と、
    前記複数の個別液体流路の前記絞り流路と接続された共通液室と、を備え、
    前記個別液体流路と前記共通液室との接続口が、前記共通液室の、前記配列方向と直交する第1方向における一方の端を画定する第1壁面に形成され、
    前記共通液室の、前記配列方向及び前記第1方向の両方と直交する第2方向における端を画定する第2壁面から前記第2方向に突出し、前記第1方向から見て、前記接続口の少なくとも一部分と重なり、前記共通液室中の気泡が前記複数の個別液体流路に流れ込むのを阻止する凸部であって、前記凸部と前記第1壁面との隙間の大きさが、前記絞り流路の前記第1方向の長さよりも小さい凸部が形成されていることを特徴とする液体噴射装置。
  2. 前記絞り流路は、前記第2方向に延びることを特徴とする請求項1に記載の液体噴射装置。
  3. ノズルを備え、所定の配列方向に配列される複数の個別液体流路と、
    前記複数の個別液体流路と接続された共通液室と、を備え、
    前記個別液体流路と前記共通液室との接続口が、前記共通液室の、前記配列方向と直交する第1方向における一方の端を画定する第1壁面に形成され、
    前記共通液室の、前記配列方向及び前記第1方向の両方と直交する第2方向における端を画定する第2壁面から前記第2方向に突出し、前記第1方向から見て、前記接続口の少なくとも一部分と重なり、前記共通液室中の気泡が前記複数の個別液体流路に流れ込むのを阻止する凸部が形成され、
    前記凸部に、貫通孔が形成され、
    前記貫通孔の最小の径が、前記凸部と前記第1壁面との隙間の大きさよりも小さいことを特徴とする液体噴射装置。
  4. 前記貫通孔は、前記接続口側の端において径が最小となっており、前記接続口から離れるほど径が大きくなっていることを特徴とする請求項3に記載の液体噴射装置。
  5. ノズルと、前記ノズルと接続された圧力室と、を備え、所定の配列方向に配列される複数の個別液体流路と、
    前記複数の個別液体流路と接続された共通液室と、
    前記個別液体流路と前記共通液室とを接続する接続口と、を備え、
    前記共通液室を画定する壁面に、前記共通液室中の気泡が前記複数の個別液体流路に流れ込むのを阻止する凸部が形成され、
    前記凸部の前記接続口と反対側の面に、前記配列方向に延びた溝が形成されていることを特徴とする液体噴射装置。
  6. ノズルを備える複数の個別液体流路と、
    前記複数の個別液体流路と接続された共通液室と、
    前記個別液体流路と前記共通液室とを接続する接続口と、を備え、
    前記共通液室を画定する壁面に、前記共通液室中の気泡が前記複数の個別液体流路に流れ込むのを阻止する凸部が形成され、
    前記凸部の先端部の前記接続口と反対側の面に、突起が形成されていることを特徴とする液体噴射装置。
  7. 前記凸部が、前記第1方向から見て、前記接続口の全体と重なっていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の液体噴射装置。
  8. 前記凸部と前記第1壁面との隙間の大きさが、前記接続口の径よりも小さいことを特徴とする請求項7に記載の液体噴射装置。
  9. 前記複数の個別液体流路が、所定の配列方向に配列され、
    前記共通液室が前記配列方向に延び、
    前記個別液体流路と前記共通液室との接続口が、前記共通液室の、前記配列方向と直交する第1方向における一方の端を画定する第1壁面に形成され、
    前記凸部が、前記第1壁面から前記第1方向に突出していることを特徴とする請求項6に記載の液体噴射装置。
  10. 前記接続口は、前記第1壁面の、前記配列方向及び前記第1方向の両方と直交する第2方向における一方側の端部に設けられ、
    前記凸部は、前記接続口の前記第2方向における他方側に隣接して配置されていることを特徴とする請求項9に記載の液体噴射装置。
  11. 前記複数の個別液体流路から前記配列方向に離れて配置された、前記共通液室に液体を供給するための液体供給口をさらに備え、
    前記凸部は、前記接続口の、前記配列方向における前記液体供給口側に隣接して配置されていることを特徴とする請求項9又は10に記載の液体噴射装置。
  12. 前記複数の個別液体流路が所定の配列方向に配列され、
    複数の前記凸部が、前記複数の個別液体流路に対して個別に設けられ、前記配列方向に間隔をあけて配置されていることを特徴とする請求項1〜11のいずれかに記載の液体噴射装置。
  13. 前記凸部の前記接続口と反対側の面に、前記凸部の先端に近づくほど、前記凸部の前記接続口側の面に近づくようなテーパ部が形成されていることを特徴とする請求項1〜12のいずれかに記載の液体噴射装置。
  14. 前記複数の個別液体流路が所定の配列方向に配列され、
    前記複数の個別液体流路から前記配列方向に離れて配置された、前記共通液室に液体を供給するための液体供給口と、
    前記複数の個別液体流路の、前記配列方向における前記液体供給口と反対側に、前記複数の個別液体流路とともに前記配列方向に配列され、前記共通液室に接続された、液体の噴射には使用しないダミーノズルを含むダミー液体流路をさらに備え、
    前記凸部は、前記ダミー液体流路と前記共通液室との接続口に対しては設けられていないことを特徴とする請求項1〜13のいずれかに記載の液体噴射装置。
  15. 前記配列方向が水平な方向であって、
    前記第1方向が鉛直方向であり、
    前記第1壁面が、前記共通液室の上端を画定する壁面であることを特徴とする請求項1〜4、9、10のいずれかに記載の液体噴射装置。
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