JP6107439B2 - 液体吐出装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ノズルから液体を吐出する液体吐出装置に関する。
特許文献1に記載の記録ヘッドには、上下方向に延びているとともに、記録ヘッドの上面に開口した4つのインク供給流路(インク取り込み孔によって形成される流路)が形成されている。4つのインク供給流路は、記録ヘッドの上面の面方向に沿って一方向に配列されている。4つのインク供給流路からは、それぞれ、ブラック、イエロー、シアン、マゼンタのインクが供給される。また、各インク供給流路の下端部は共通インク室に接続されている。そして、各共通インク室には、それぞれ、ノズルや圧力室等を含む複数の個別インク流路が接続されている。
特開2007−76093号公報
ここで、特許文献1に記載されているような記録ヘッドでは、インク供給流路は、フィルタが設けられることによって流路抵抗が大きくなる。したがって、インク供給流路の流路抵抗を極力小さくするために、フィルタの面積を大きくすることが好ましい。そして、そのためには、インク供給流路の少なくともフィルタが設けられる部分の流路断面積を大きくする必要がある。ただし、特許文献1の記録ヘッドは、4つのインク供給流路が一方向に配列された構造となっているため、インク供給流路の少なくともフィルタが設けられる部分の流路断面積を大きくすると、記録ヘッドが、インク供給流路の配列方向に大型化する。
一方で、特許文献1に記載されているような記録ヘッドにおいては、各インク供給流路にそれぞれ共通インク室が接続されており、インク供給流路の位置は、共通インク室のレイアウトに応じて決められる。そのため、共通インク室のレイアウトによっては、インク供給流路同士の間隔が大きくなってしまうことがある。そして、インク供給流路同士の間隔が大きくなると、記録ヘッドは、インク供給流路の配列方向に大型化する。
以上のことから、フィルタの面積が大きい記録ヘッドにおいて、インク供給流路の間隔を大きくすると、インク供給流路の配列方向への記録ヘッドの大型化が顕著なものとなってしまう。
本発明の目的は、フィルタの面積を大きくしつつも、装置の大型化を極力抑えることが可能な液体吐出装置を提供することである。
第1の発明に係る液体吐出装置は、液体流路が形成された流路ユニットを備え、前記液体流路は、所定の一平面と平行な第1流路面に沿って延び、複数の第1ノズルと連通する第1液体流路と、前記第1液体流路と接続され、前記一平面と交差する方向に延びた、前記第1液体流路に液体を供給するための第1供給流路と、前記一平面と平行な第2流路面に沿って延び、複数の第2ノズルと連通する第2液体流路と、前記第2液体流路と接続され、前記一平面と交差する方向に延びた、前記第2液体流路に液体を供給するための第2供給流路と、を含み、前記第1供給流路と前記第2供給流路とは、前記一平面に沿った所定の配列方向に並び、前記第1供給流路には、前記一平面と平行で且つ前記第1流路面及び前記第2流路面とは異なる平面上に配置され、液体中の異物を捕捉する第1フィルタが設けられ、前記第2供給流路には、前記一平面と平行で且つ前記第1流路面及び前記第2流路面とは異なる平面上に配置され、液体中の異物を捕捉する第2フィルタが設けられ、
前記第1液体流路の一部分は、前記一平面と直交する方向から見て前記第2フィルタの一部分と重なっている。
本発明によると、第1液体流路の一部分が、一平面と直交する方向から見て第2フィルタの一部分と重なっている。したがって、第1液体流路を、一平面と直交する方向から見て前記第2フィルタ重ならないように配置した場合と比較して、第1供給流路と第2供給流路との配列方向の距離を小さくすることができる。これにより、第1フィルタ及び第2フィルタの面積を大きくしつつも、液体吐出装置の配列方向への大型化を極力抑えることができる。
第2の発明に係る液体吐出装置は、第1の発明に係る液体吐出装置において、前記液体流路が、前記第1液体流路を複数備え、前記第1供給流路に、複数の前記第1液体流路が接続され、複数の前記第1液体流路のうち一部の前記第1液体流路の一部分が、前記一平面と直交する方向から見て前記第2フィルタと重なっている。
第1供給流路に複数の第1液体流路が接続されている場合には、レイアウトの都合などから、一部の第1液体流路が、配列方向において第1供給流路の第1フィルタが配置されている範囲からはみ出すことがある。本発明では、一部の第1液体流路の一部分が、一平面と直交する方向から見て第2フィルタの一部分と重なっているため、このような場合でも、第1フィルタ及び第2フィルタの面積を大きくしつつも、液体吐出装置の配列方向への大型化を極力抑えることができる。
第3の発明に係る液体吐出装置は、第2の発明に係る液体吐出装置において、前記第1液体流路の数が、前記第2液体流路の数よりも多い。
第1液体流路の数が第2液体流路の数よりも多い場合、第1液体流路は第2液体流路よりもレイアウトの制約が大きくなる。本発明では、このような場合に、一部の第1液体流路を、一平面と直交する方向から見て第2供給流路と重なるように配置する意義は大きい。
第4の発明に係る液体吐出装置は、第1〜第3のいずれかの発明に記載の液体吐出装置において、前記第1流路面と前記第2流路面とが同一平面上に配置され、前記第2液体流路の前記第2供給流路との接続口の断面積が、前記第2フィルタの面積よりも小さく、前記第1液体流路は、前記一平面と直交する方向から見て、前記第2フィルタの前記第2液体流路と重なっていない部分と重なっている。
本発明によると、第1液体流路と第2液体流路とが同一平面上に配置されているため、第1液体流路を、一平面と直交する方向から見て、第2フィルタとが重なるように配置しても、液体吐出装置が一平面と直交する方向に大型化することがない。
第5の発明に係る液体吐出装置は、第4の発明に係る液体吐出装置において、前記第2供給流路は、前記一平面と直交する方向から見て、所定の一方向の長さが前記一方向と直交する方向の長さよりも長く、前記第2液体流路は、前記第2供給流路の前記一方向側から引き出されている。
第2供給流路の第2液体流路と重ならない部分には、液体の流れが生じにくく気泡などが溜まりやすい。特に、第2供給流路の第2液体流路と重ならない部分のうち、第2液体流路と重なる部分から離れた部分ほど、液体の流れが生じにくく気泡等が溜まりやすい。本発明では、第2供給流路が、一平面と直交する方向から見て、所定の一方向の長さが所定の一方向と直交する方向の長さよりも長いのに対して、第2液体流路が、第2供給流路の上記一方向側から引き出されている。これにより、第2供給流路の第2液体流路と重なる部分と、第2供給流路の第2液体流路と重ならない部分のうち、第2液体流路と重なる部分から最も離れた部分との距離を短くすることができる。これにより、第2供給流路の第2液体流路と重ならない部分に気泡等が溜まってしまうのを極力抑えることができる。
第6の発明に係る液体吐出装置は、第5の発明に係る液体吐出装置において、前記第2ノズルからイエローインクを吐出し、前記第1ノズルからイエロー以外の色のインクを吐出する。
上述したように、第2供給流路の第2液体流路と重ならない部分には、気泡等が溜まりやすい。そのため、液体吐出装置では、第2供給流路と連通する第2ノズルに液体の吐出不良が生じやすい。一方、本発明の液体吐出装置を備えたインクジェットプリンタにおいて、イエローインクを含む複数色のインクを吐出して、一般に使用される白い記録用紙に印刷を行う場合、吐出不良が生じたインクの色が、記録用紙の色(白)に最も近いイエローのときに、印刷された画像の画質の低下が最も小さくなる。本発明では、第2ノズルからイエローインクが吐出されるため、液体吐出装置において第2ノズルに吐出不良が生じた場合でも、印刷された画像の画質が低下してしまうのを極力抑えることができる。
本発明によれば、第1フィルタ及び第2フィルタの面積を大きくしつつも、液体吐出装置の配列方向への大型化を抑制することができる。
本発明の実施の形態に係るプリンタの概略構成図である。 図1のインクジェットヘッドの平面図である。 (a)が図2の領域Aの拡大図であり、(b)図2の領域Bの拡大図である。 図3のIV−IV線断面図である。 (a)図2のVA−VA線断面図であり、(b)が図2のVB−VB線断面図である。 一変形例の図2相当の図である。 一変形例の図5(a)相当の図である。
以下、本発明の好適な実施の形態について説明する。
図1に示すように、本実施の形態に係るプリンタ1は、キャリッジ2、インクジェットヘッド3(本発明の「液体吐出装置」)、搬送ローラ4などを備えている。キャリッジ2は、走査方向に延びた2本のガイドレール5に沿って往復移動する。なお、以下では、図1に示すように走査方向の右側及び左側を定義して説明を行う。また、以下では、走査方向の右側及び左側を、単に右側及び左側とすることがある。
インクジェットヘッド3は、キャリッジ2に搭載され、その下面に形成された複数のノズル15からインクを吐出する。搬送ローラ4は、走査方向と直交する搬送方向におけるキャリッジ2の両側に配置され、記録用紙Pを搬送方向に搬送する。
そして、プリンタ1では、搬送ローラ4により記録用紙Pを搬送方向に搬送しつつ、キャリッジ2とともに走査方向に往復移動するインクジェットヘッド3からインクを吐出させることにより、記録用紙Pに印刷を行う。
次に、インクジェットヘッド3について詳細に説明する。インクジェットヘッド3は、図2〜図5に示すように、ノズル15や圧力室10等のインク流路が形成された流路ユニット20を備えている。
流路ユニット20は、5枚のプレート30〜34が互いに積層されることによって形成されている。プレート30〜33は、ステンレスなどの金属材料からなる。プレート34は、ポリイミドなどの合成樹脂材料からなる。あるいは、プレート34もプレート30〜33と同様の金属材料によって構成されていてもよい。
プレート30には、搬送方向上流側の端部に、走査方向(本発明の「配列方向」)に沿って並んだ4つの貫通孔9Ka、9Ya、9Ca、9Maが形成されている。貫通孔9Kaは、4つの貫通孔9Ka、9Ya、9Ca、9Maのうち、最も右側に配置されている。貫通孔9Kaは、略矩形の平面形状を有している。貫通孔9Yaは、貫通孔9Kaの左側に配置されている。貫通孔9Yaは、搬送方向の長さが貫通孔9Kaとほぼ同じであり、走査方向の長さが貫通孔9Kaよりも短くなった、搬送方向(本発明の「所定の一方向」)を長辺方向とする略矩形の平面形状を有している。貫通孔9Caは、貫通孔9Yaの左側に配置されている。貫通孔9Caは、貫通孔9Yaとほぼ同じ略矩形の平面形状を有している。貫通孔9Maは、貫通孔9Caの左側に配置されている。貫通孔9Maは、貫通孔9Ya、9Caとほぼ同じ略矩形の平面形状を有している。
プレート31には、複数の圧力室10が形成されている。複数の圧力室10は、走査方向を長手方向とする略楕円の平面形状を有している。
また、複数の圧力室10は、搬送方向に等間隔に配列されることによって圧力室列8Kを形成しており、プレート31には、6つの圧力室列8Kが走査方向に沿って配列されている。また、左から奇数番目の圧力室列8Kを形成する圧力室10と、左から偶数番目の圧力室列8Kを形成する圧力室10とは、各圧力室列8Kにおける圧力室10の間隔の半分の長さだけ、搬送方向にずれている。
また、複数の圧力室10は、プレート31の、6つの圧力室列8Kが配置されている部分よりも走査方向の左側の部分において搬送方向に等間隔に配列されることにより、圧力室列8Yを形成しており、プレート31には、2つの圧力室列8Yが走査方向に沿って配列されている。また、左側の圧力室列8Yを形成する圧力室10と、右側の圧力室列8Yを形成する圧力室10とは、各圧力室列8Yにおける圧力室10の間隔の半分の長さだけ、搬送方向にずれている。
また、複数の圧力室10は、プレート31の、2つの圧力室列8Yが配置されている部分よりも走査方向の左側の部分において搬送方向に等間隔に配列されることにより、圧力室列8Cを形成しており、プレート31には、2つの圧力室列8Cが走査方向沿って配列されている。また、左側の圧力室列8Cを形成する圧力室10と、右側の圧力室列8Cを形成する圧力室10とは、各圧力室列8Cにおける圧力室10の間隔の半分の長さだけ、搬送方向にずれている。
また、複数の圧力室10は、プレート31の、2つの圧力室列8Cが配置されている部分よりも走査方向の左側の部分において搬送方向に等間隔に配列されることにより、圧力室列8Mを形成しており、プレート31には、2つの圧力室列8Mが走査方向に沿って配列されている。また、左側の圧力室列8Mを形成する圧力室10と、右側の圧力室列8Mを形成する圧力室10とは、各圧力室列8Mにおける圧力室10の間隔の半分の長さだけ、搬送方向にずれている。
また、プレート31には、平面視で(本発明の「一平面と直交する方向から見て」)貫通孔9Ka、9Ya、9Ca、9Maと重なる部分に、貫通孔9Kb、9Yb、9Cb、9Mbが形成されている。貫通孔9Kb、9Yb、9Cb、9Mbは、それぞれ、貫通孔9Ka、9Ya、9Ca、9Maとほぼ同じ平面形状を有している。
プレート32には、略円形の複数の貫通孔12、13が形成されている。複数の貫通孔12は、平面視で、圧力室10の長手方向の一方の端部と重なっている。より詳細には、複数の貫通孔12は、平面視で、左から奇数番目の圧力室列8Kを形成する圧力室10の左端部、左から偶数番目の圧力室列8Kを形成する圧力室10の右端部、左側の圧力室列8Y、8C、8Mを形成する圧力室10の右端部、及び、右側の圧力室列8Y、8C、8Mを形成する圧力室10の左端部と重なっている。
複数の貫通孔13は、平面視で、圧力室10の長手方向における貫通孔12と反対側の端部と重なっている。より詳細には、複数の貫通孔13は、平面視で、左から奇数番目の圧力室列8Kを形成する圧力室10の右端部、左から偶数番目の圧力室列8Kを形成する圧力室10の左端部、左側の圧力室列8Y、8C、8Mを形成する圧力室10の左端部、及び、右側の圧力室列8Y、8C、8Mを形成する圧力室10の右端部と重なっている。
また、プレート32には、平面視で貫通孔9Kb、9Yb、9Cb、9Mbと重なる部分に、貫通孔9Kc、9Yc、9Cc、9Mcが形成されている。貫通孔9Kc、9Cc、9Mcは、それぞれ、貫通孔9Kb、9Cb、9Mbとほぼ同じ平面形状を有している。貫通孔9Ycは、平面視で、貫通孔9Ybよりも小さく、貫通孔9Ybの、搬送方向下流側の右角部を含む部分を除いた一部分のみと重なっている。
そして、貫通孔9Ka、9Kb、9Kc、貫通孔9Ya、9Yb、9Yc、貫通孔9Ca、9Cb、9Cc、及び、貫通孔9Ma、9Mb、9Mcが、それぞれ、上下方向に重なることにより、流路ユニット20には、水平面(本発明の「一平面」)と直交する上下方向に延びた4つのインク供給流路9K、9Y、9C、9Mが形成されている。インク供給流路9K、9Y、9C、9Mの上端部には、図示しないチューブが接続され、インク供給流路9K、9Y、9C、9Mは、チューブを介して図示しないインクカートリッジが接続されている。インク供給流路9K、9Y、9C、9Mには、それぞれ、インクカートリッジからブラック、イエロー、シアン、マゼンタのインクが供給される。なお、本実施の形態では、インク供給流路9Kが、本発明に係る第1供給流路に相当し、インク供給流路9Yが、本発明に係る第2供給流路に相当する。
また、プレート30の上面30aには、2枚のフィルタ部材25、26が配置されている。フィルタ部材25は、インク供給流路9K、9Yを覆うように配置されている。そして、フィルタ部材25のうち、インク供給流路9Kと重なる部分がフィルタ27K(本発明の「第1フィルタ」)となっており、インク供給流路9Yと重なる部分がフィルタ27Y(本発明の「第2フィルタ」)となっている。フィルタ部材26は、インク供給流路9C、9Mを覆うように配置されている。そして、フィルタ部材26のうち、インク供給流路9Cと重なる部分がフィルタ27Cとなっており、インク供給流路9Mと重なる部分がフィルタ27Mとなっている。
インクカートリッジからチューブを介してインクジェットヘッド3にインクが供給される際には、供給されるインク中の異物などが、フィルタ27K、27Y、27C、27Mによって捕捉される。これにより、インクジェットヘッド3にインク以外の異物が流れ込むのが防止される。
プレート33には、4本のマニホールド流路11Kと、1本ずつのマニホールド流路11Y、11C、11Mが形成されている。
4本のマニホールド流路11Kは、走査方向に沿って配列されており、搬送方向上流側の端部が、インク供給流路9Kと接続されている。最も右側のマニホールド流路11Kは、インク供給流路9Kの右側から引き出されて搬送方向の下流側に延びており、平面視で、最も右側の圧力室列8Kを形成する複数の圧力室10の略右半分と重なっている。
右から2番目のマニホールド流路11Kは、インク供給流路9Kの右側から引き出されて搬送方向の下流側に延びており、平面視で、右から2番目の圧力室列8Kを形成する複数の圧力室10の略左半分、及び、右から3番目の圧力室列8Kを形成する複数の圧力室10の略右半分と重なっている。
右から3番目のマニホールド流路11Kは、インク供給流路9Kの左側から引き出されて搬送方向下流側に延びており、平面視で、右から4番目の圧力室列8Kを形成する複数の圧力室10の略左半分、及び、右から5番目の圧力室列8Kを形成する複数の圧力室10の略右半分と重なっている。
最も左側のマニホールド流路11Kは、インク供給流路9Kの左側から引き出されて搬送方向下流側に延びており、平面視で、最も左側の圧力室列8Kを形成する複数の圧力室10の略左半分と重なっている。また、最も左側のマニホールド流路11Kのうち、インク供給流路9Kの近傍に位置する一部分は、平面視で、フィルタ27Yの一部分と重なっている。
マニホールド流路11Yは、搬送方向上流側の端部が、インク供給流路9Y(貫通孔9Yc)の下端部と接続されている。マニホールド流路11Yは、インク供給流路9Yの左側(本発明の「一方向側」)から引き出されて搬送方向下流側に延びており、平面視で、右側の圧力室列8Yを形成する複数の圧力室10の略左半分、及び、左側の圧力室列8Yを形成する複数の圧力室10の略右半分と重なっている。また、マニホールド流路11Yは、平面視で、フィルタ27Yの搬送方向下流側の右角部を含む部分以外の部分と重なっている。そして、上述の最も左側のマニホールド流路11Kは、平面視で、フィルタ27Yのうち、マニホールド流路11Yと重ならない部分と重なっている。
マニホールド流路11Cは、搬送方向上流側の端部が、インク供給流路9Cの下端部と接続されている。マニホールド流路11Cは、インク供給流路9Cの搬送方向下流側から引き出されて搬送方向下流側に延びており、平面視で、右側の圧力室列8Cを形成する複数の圧力室10の略左半分、及び、左側の圧力室列8Cを形成する複数の圧力室10の略右半分と重なっている。
マニホールド流路11Mは、搬送方向上流側の端部が、インク供給流路9Mの下端部と接続されている。マニホールド流路11Mは、インク供給流路9Mから搬送方向下流側に引き出されて搬送方向下流側に延びており、平面視で、右側の圧力室列8Mを形成する複数の圧力室10の略左半分、及び、左側の圧力室列8Mを形成する複数の圧力室10の略右半分と重なっている。
そして、本実施の形態では、プレート33にマニホールド流路11K、11Y、11C、11Mが形成されていることにより、マニホールド流路11K、11Y、11C、11Mのいずれもが、水平面と平行な平面S1(本発明の「第1流路面」及び「第2流路面」)に沿って延びている。ここで、本実施の形態では、マニホールド流路11K、11Y、11C、11Mが配置された平面S1と、フィルタ27K、27Y、27C、27Mが配置されたプレート30の上面30aとは、互いに平行であり、上下方向の位置が異なっている。すなわち、フィルタ27K、27Y、27C、27Mが配置されたプレート30の上面30aは、水平面と平行で且つ平面S1とは異なる平面となっている。
また、プレート33には、平面視で複数の貫通孔13と重なる部分に略円形の複数の貫通孔14が形成されている。プレート34には、平面視で複数の貫通孔14と重なる部分に複数のノズル15が形成されている。
そして、流路ユニット20では、マニホールド流路11K、11Y、11M、11Cが、それぞれ、複数の貫通孔12を介して複数の圧力室10と連通し、これら複数の圧力室10がさらに複数の貫通孔13、14を介してノズル15と連通している。このように、流路ユニット20には、マニホールド流路11K、11Y、11C、11Mの出口から、圧力室10を経てノズル15に至る複数の個別インク流路が形成されている。そして、複数のノズル15のうち、マニホールド流路11Kと連通するノズル15(本発明の「第1ノズル」)からブラックインクが吐出される。また、マニホールド流路11Yと連通するノズル15(本発明の「第2ノズル」)からイエローインクが吐出される。また、マニホールド流路11Cと連通するノズル15からシアンインクが吐出される。また、マニホールド流路11Mと連通するノズル15からマゼンタインクが吐出される。
また、流路ユニット20の上面には、2枚の圧電層41、42が配置されている。圧電層41は、チタン酸鉛とジルコン酸鉛との混晶であるチタン酸ジルコン酸鉛を主成分とする圧電材料からなり、プレート30の上面に、複数の圧力室10にまたがって連続的に延びている。圧電層42は、圧電層41と同じ圧電材料からなり、圧電層41の上面に配置されている。
また、圧電層41と圧電層42との間には、そのほぼ全域にわたって共通電極43が配置されている。これにより、共通電極43は、複数の圧力室10にまたがって連続的に延びている。共通電極43は、図示しないドライバICに接続され、ドライバICにより常にグランド電位に保持されている。
また、圧電層42の上面には、複数の個別電極44が配置されている。複数の個別電極44は、複数の圧力室10に対して個別に設けられた電極である。個別電極44は、圧力室10よりも一回り小さい略楕円の平面形状を有し、平面視で、対応する圧力室10の略中央部と重なるように配置されている。また、個別電極44の走査方向における貫通孔12側の端部は、圧力室10と重ならない部分まで延び、その先端部が接続端子44aとなっている。接続端子44aには、図示しない配線部材を介して図示しないドライバICが接続されている。そして、個別電極44には、ドライバICにより、グランド電位及び所定の駆動電位(例えば、20V程度)のいずれかが選択的に付与される。
また、共通電極43及び複数の個別電極44がこのように配置されているのに対応して、圧電層42の各個別電極44と共通電極43とに挟まれた部分は、それぞれ、圧電層42の厚み方向に分極されている。
ここで、インクジェットヘッド3を駆動してノズル15からインクを吐出させる方法について説明する。インクジェットヘッド3では、全ての個別電極44が予めグランド電位に保持されている。あるノズル15からインクを吐出させるためには、このノズル15に対応する個別電極44の電位をグランド電位から駆動電位に切り換える。すると、圧電層42の個別電極44と共通電極43とに挟まれた部分に分極方向と平行な電界が発生する。この電界により、圧電層42が分極方向と直交する面方向に収縮し、圧電層41、42及びプレート30の圧力室10と対向する部分が、全体として圧力室10側に凸となるように変形する。これにより、圧力室10の容積が低下して、圧力室10内のインクの圧力が上昇し、その結果、圧力室10に連通するノズル15からインクが吐出される。
以上に説明した実施の形態では、インク供給流路9K、9Y、9C、9Mは、フィルタ27K、27Y、27C、27Mが設けられることによって流路抵抗が大きくなる。そのため、インク供給流路9K、9Y、9C、9Mの流路抵抗を極力小さくするために、フィルタ27K、27Y、27C、27Mの面積を大きくすることが好ましい。そして、そのためには、インク供給流路9K、9Y、9C、9Mの、少なくともフィルタ27K、27Y、27C、27Mが設けられる部分の流路断面積を大きくする必要がある。なお、流路断面積とは、流路を、その流路が延びる方向と直交する平面で切った断面の断面積のことである。ただし、流路ユニット20は、インク供給流路9K、9Y、9C、9Mが走査方向に配列された構造となっているため、インク供給流路9K、9Y、9C、9Mの少なくともフィルタ27K、27Y、27C、27Mが設けられる部分の流路断面積を大きくすると、流路ユニット20が走査方向に大型化する。
一方で、流路ユニット20においては、インク供給流路9K、9Y、9C、9Mに、それぞれ、マニホールド流路11K、11Y、11C、11Mが接続され、インク供給流路9K、9Y、9C、9Mの位置は、マニホールド流路11K、11Y、11C、11Mのレイアウトに応じて決定される。
また、本実施の形態では、インク供給流路9Y、9C、9Mに、それぞれ、1本のマニホールド流路11Y、11C、11Mが接続されているのに対して、インク供給流路9Kに4本のマニホールド流路11Kが接続されている。そのため、本実施の形態では、レイアウトの制約から、最も右側のマニホールド流路11Kがインク供給流路9Kの右側にはみ出し、左から1番目及び2番目のマニホールド流路11Kがインク供給流路9Kの左側にはみ出している。
このとき、本実施の形態とは異なり、インク供給流路9Kとインク供給流路9Yとの間隔を大きくすることによって、インク供給流路9Kとインク供給流路9Yとの間に、インク供給流路9Kの左側にはみ出したマニホールド流路11Kを配置するためのスペースを確保することが考えられる。しかしながら、インク供給流路9Kとインク供給流路9Yとの間隔を大きくすると、その分、流路ユニット20が走査方向に大型化する。
しかしながら、上述したように、インク供給流路9K、9Y、9C、9Mの少なくともフィルタ27K、27Y、27C、27Mが設けられる部分の流路断面積を大きくした流路ユニット20において、インク供給流路9Kとインク供給流路9Yとの間隔を大きくすると、流路ユニット20は、上記流路断面積を大きくすることによって走査方向に大型化するのに加えて、インク供給流路9Kとインク供給流路9Yとの間隔を大きくすることによって走査方向に大型化することになる。その結果、流路ユニット20の大型化が顕著なものとなってしまう。
これに対して、本実施の形態では、最も左側のマニホールド流路11Kの一部分が、平面視でフィルタ27Yの一部分と重なっている。そのため、インク供給流路9Kとインク供給流路9Yとの間隔を大きくすることなく、マニホールド流路11Kを配置することができる。そして、これにより、フィルタ27K、27Y、27C、27Mの面積を大きくしつつも、流路ユニット20の走査方向への大型化を極力抑えることができる。
また、本実施の形態では、マニホールド流路11K、11Y、11C、11Mが全てプレート33に形成され、同一の平面S1に沿って延びている。一方で、本実施の形態では、貫通孔9Ycが貫通孔9Ya、9Ybよりも小さくなっていることにより、マニホールド流路11Yとインク供給流路9Yとの接続口(貫通孔9Ycとの接続口)の流路断面積が、フィルタ27Yの面積よりも小さくなっている。そして、マニホールド流路11Yが、平面視でフィルタ27Yの一部分のみと重なり、マニホールド流路11Kの一部分が、平面視でフィルタ27Yのマニホールド流路11Yと重なっていない部分と重なっている。これにより、マニホールド流路11K、11Y、11C、11Mを全て同じプレート33に形成しつつ、マニホールド流路11Kの一部分を平面視でフィルタ27Yと重なるように配置することができ、流路ユニット20が上下方向に大型化してしまうのを抑えることができる。
ただし、この場合には、インク供給流路9Yには、マニホールド流路11Yと重ならない部分ができてしまう。そして、インク供給流路9Yのマニホールド流路11Yと重ならない部分には、インクの流れが生じにくい。特に、インク供給流路9Yのマニホールド流路11Yと重ならない部分のうち、インク供給流路9Yのマニホールド流路11Yと重なる部分から離れた部分ほど、インクの流れが生じにくい。そのため、例えば、図示しないメンテナンス機構により、ノズル15から流路ユニット20内のインクをインク中の気泡等とともに排出するパージを行っても、インク供給流路9Yのマニホールド流路11Yと重ならない部分に十分なインクの流れが生じず、インク供給流路9Yのマニホールド流路11Yと重ならない部分に気泡等が溜まってしまう虞がある。そして、インク供給流路9Yのマニホールド流路11Yと重ならない部分に気泡等が溜まっていると、インク供給流路9Yに接続されたマニホールド流路11Yに連通するノズル15においてインクの吐出不良が生じやすくなってしまう。
そこで、本実施の形態では、インク供給流路9Yが搬送方向(本発明の「一方向」)を長辺方向とする略長方形の平面形状を有しているのに対して、マニホールド流路11Yが、インク供給流路9Yの左側(本発明の「一方向側」)から引き出された構成となっている。これにより、インク供給流路9Yのマニホールド流路11Yと重なる部分と、インク供給流路9Yのマニホールド流路11Yと重ならない部分のうち、マニホールド流路11Yと重なる部分から最も離れた部分との距離を極力小さくすることができる。その結果、インク供給流路9Yのマニホールド流路11Yと重ならない部分においてインクの流れが生じにくくなるのを極力抑えることができる。
ただし、このように、マニホールド流路11Yを、インク供給流路9Yの走査方向の左側から引き出すようにしたとしても、インク供給流路9Yにマニホールド流路11Yと重ならない部分が存在することに変わりにはないので、インク供給流路9Yには、インク供給流路9K、9C、9Mに比べて、気泡等が溜まりやすい。そこで、本実施の形態では、インク供給流路9Yにイエローインクが供給されるようにすることで、インク供給流路9Y及びマニホールド流路11Yにイエローインクが流れ、マニホールド流路11Yに連通するノズル15からイエローインクが吐出されるようにしている。
この場合には、イエローインクを吐出するノズル15においてインクの吐出不良が生じやすくなる。しかしながら、一般に使用される白い記録用紙Pにブラック、イエロー、シアン、マゼンタのインクを吐出して印刷を行う場合、これら4色のうちイエローが記録用紙Pの色(白)に最も近い色であるため、イエローインクを吐出するノズル15においてインクの吐出不良が生じても、記録用紙Pに印刷される画像の画質の低下が生じにくい。
次に、本実施の形態に種々の変更を加えた変形例について説明する。
上述の実施の形態では、ブラックインクが流れるマニホールド流路11Kの一部分が、平面視で、イエローのインクが流れるインク供給流路9Yに設けられたフィルタ27Yの一部分と重なっていたが、これには限られない。例えば、イエロー、シアン、マゼンタのインクのうち、どの色のインクがインク供給流路9Y、9C、9Mに供給されるかが上述の実施の形態と異なっており、インク供給流路9Yにシアン、マゼンタのインクが供給されるようになっていてもよい。
また、上述の実施の形態では、インク供給流路9Yが、搬送方向を長手方向とする略長方形の平面形状を有し、マニホールド流路11Yがインク供給流路9Yの左側から引き出されていたが、これには限られない。
例えば、マニホールド流路11Yが、インク供給流路9Yの搬送方向下流側から引き出されていてもよい。ただし、この場合には、マニホールド流路11Yがインク供給流路9Yの長手方向と直交する側(本発明の「一方向と直交する側」)から引き出されることになる。そのため、上述の実施の形態と比較して、インク供給流路9Yのマニホールド流路11Yと重なる部分と、インク供給流路9Yのマニホールド流路11Yと重ならない部分のうち、マニホールド流路11Yと重なる部分から最も離れた部分との距離が大きくなり、インク供給流路9Yのマニホールド流路11Yと重ならない部分にインク中の気泡等が溜まりやすくなってしまう。また、この場合には、マニホールド流路11Yがフィルタ27Yの搬送方向下流側の端部の大部分と重なることになるため、マニホールド流路11Kの、フィルタ27Yと重なる部分の面積は小さくなってしまう。
また、インク供給流路9Yは、搬送方向を長手方向とする長方形の平面形状を有するものであることにも限られない。例えば、インク供給流路9Yは、搬送方向を長軸方向とする略楕円形状等、搬送方向を長手方向とする別の平面形状を有していてもよい。
さらには、インク供給流路9Yは、走査方向を長手方向とする平面形状を有するものにも限られない。インク供給流路9Yは、例えば、走査方向を長辺方向とする略長方形や、走査方向を長軸方向とする略楕円形状など、走査方向を長手方向とする平面形状を有するものであってもよい。ただし、この場合には、マニホールド流路11Yがインク供給流路9Yの長手方向と直交する側から引き出されることになるため、上述したのと同様、インク供給流路9Yのマニホールド流路11Yと重ならない部分にインク中の気泡等が溜まりやすくなってしまう。
また、インク供給流路9Yは、走査方向及び搬送方向のいずれかの方向を長手方向とする平面形状を有するものであることにも限られない。インク供給流路9Yは、走査方向及び搬送方向と交差する所定の一方向を長手方向とする平面形状を有するものであってもよい。あるいは、インク供給流路9Yは、例えば、略正方形や円形など、走査方向の長さと搬送方向の長さとがほぼ同じであるような平面形状を有するものであってもよい。
また、上述の実施の形態では、マニホールド流路11K、11Y、11C、11Mが全てプレート33に形成されることによって同一の平面S1に沿って延びており、マニホールド流路11Yがフィルタ27Yの一部分のみと重なり、マニホールド流路11Kの一部分がフィルタ27Yのマニホールド流路11Yと重ならない部分と重なっていたが、これには限られない。
一変形例では、図6、図7に示すように、プレート32とプレート34との間に、プレート33の代わりに3枚のプレート61、62、63が互いに積層されて配置されている。また、プレート32に形成された貫通孔9Ycは、貫通孔9Ya、9Ybとほぼ同じ平面形状を有し、貫通孔9Ya、9Ybの全体と重なっている。
プレート61には、平面視で貫通孔9Kcと重なる部分に、貫通孔9Kdが形成されている。貫通孔9Kdは、貫通孔9Ka、9Kb、9Kcとほぼ同じ平面形状を有している。また、プレート61には、上述の実施の形態と同様のマニホールド流路11Yが形成されている。ただし、本変形例では、上述の通り、貫通孔9Ycが、貫通孔9Ya、9Ybの全体と重なっているのに対応して、マニホールド流路11Yが、平面視でフィルタ27Yのほぼ全体と重なっている。
プレート62には、平面視で貫通孔9Kdと重なる部分に、貫通孔9Keが形成されている。貫通孔9Keは、貫通孔9Ka、9Kb、9Kc、9Kdと同様の平面形状を有している。そして、流路ユニット20には、貫通孔9Ka〜9Keが上下方向に重なることにより、上下方向に延びたインク供給流路9Kが形成されている。
プレート63には、プレート33(図5(a)参照)に形成されていたのと同様のマニホールド流路11Kが形成されている。そして、最も左側のマニホールド流路11Kの一部分が、平面視でフィルタ27Yの一部分と重なっている。
また、図示は省略するが、本変形例では、プレート61、62の貫通孔12と重なる部分に、マニホールド流路11Kと貫通孔12とを連通させるための貫通孔が形成されている。また、図示は省略するが、本変形例では、プレート61〜63の貫通孔13及びノズル15と重なる部分には、貫通孔13とノズル15とを連通させるための貫通孔が形成されている。
なお、本変形例では、例えば、カラー(イエロー、シアン、マゼンタ)のインクが流れるインク流路の構造をできるだけ均一にするという観点から、マニホールド流路11Yが形成されているのと同じプレート61にマニホールド流路11C、11Mが形成されている。あるいは、マニホールド流路11C、11Mのうち少なくともいずれか一方が、プレート63に形成されていてもよい。
そして、本変形例では、マニホールド流路11Kがプレート63に形成され、マニホールド流路11Yがプレート61に形成されることで、マニホールド流路11Kが配置された平面S2(本発明の「第1流路面」)と、マニホールド流路11Yが形成された平面S2(本発明の「第2流路面」)とが異なっている。そして、マニホールド流路11Yが形成されたプレート61と、マニホールド流路11Kが形成されたプレート63との間にプレート62が配置され、プレート62により、マニホールド流路11Yとマニホールド流路11Kとが隔てられている。したがって、フィルタ27Yに、マニホールド流路11Yと重ならない部分がなくても、マニホールド流路11Kを、その一部分がフィルタ27Yの一部分と重なるように配置することができる。
そして、この場合には、インク供給流路9Yにマニホールド流路11Yと重ならない部分が存在しないので、上述の実施の形態の場合と比較して、インク供給流路9Yに気泡等が溜まりにくい。
ただし、この場合には、プレート32とプレート34との間に、マニホールド流路11Yが形成されたプレート61と、マニホールド流路11Kが形成されたプレート63とを別々に設け、さらにプレート61とプレート63との間に、マニホールド流路11Kとマニホールド流路11Yとを隔てるためのプレート62を配置する必要があるため、上述の実施の形態の場合と比較すると、流路ユニット20が上下方向に大型化してしまう。
また、上記変形例では、マニホールド流路11Kの一部分が、平面視でフィルタ27Yの一部分のみと重なっているが、これには限られない。上記変形例のように、マニホールド流路11Kとマニホールド流路11Yとが、異なる平面に沿って延びている場合には、マニホールド流路11Kの一部分が、平面視でフィルタ27Y全体と重なっていてもよい。
また、上述の実施の形態では、流路ユニット20に、ブラックインクが流れるマニホールド流路11Kが4本設けられているのに対して、イエロー、シアン、マゼンタのインクが流れるマニホールド流路11Y、11C、11Mがそれぞれ1本ずつ設けられている。すなわち、流路ユニット20に、マニホールド流路11Kが複数設けられ、マニホールド流路11Kの数が、マニホールド流路11Y、11C、11Mの数よりも多くなっている。しかしながら、これには限られない。例えば、流路ユニット20に、マニホールド流路11Kが1本だけ設けられている、あるいは、流路ユニット20にマニホールド流路11Y、11C、11Mがそれぞれ4本ずつ設けられているなど、マニホールド流路11Kの数と、マニホールド流路11Y、11C、11Mの数とが同じであってもよい。
また、この場合には、マニホールド流路11Y、11C、11Mのいずれかの一部分が、平面視で、フィルタ27K、27Y、27C、27Mのうち、自身が接続されているのと異なるインク供給流路に設けられたフィルタと重なっていてもよい。
なお、マニホールド流路11Kの数が、マニホールド流路11Y、11C、11Mの数よりも多い上述の実施の形態においても、マニホールド流路11Y、11C、11Mのいずれかの一部分が、平面視で、フィルタ27K、27Y、27C、27Mのうち、自身が接続されているのと異なるインク供給流路に設けられたフィルタと重なっていてもよい。
また、上述の実施の形態では、フィルタ27K、27Y、27C、27Mが全てプレート31の上面に配置されていたが、これには限られない。フィルタ27K、27Y、27C、27Mは、インク供給流路9K、9Y、9C、9Mの、互いに異なる高さに位置する部分に設けられていてもよい。
また、上述の実施の形態では、インク供給流路9K、9Y、9C、9Mが、水平面と直交する上下方向に延びていたが、インク供給流路9K、9Y、9C、9Mは、水平面と交差する別の方向に延びていてもよい。
また、以上では、キャリッジに搭載され、キャリッジとともに走査方向に往復移動しつつノズルからインクを吐出する、いわゆるシリアルヘッドに本発明を適用した例について説明したが、これには限られない。記録用紙の幅方向の全長にわたって延びたいわゆるラインヘッドに本発明を適用することも可能である。
さらには、ノズルからインクを吐出するインクジェットヘッドに本発明を適用することにも限られない。インク以外の液体を吐出するインクジェットヘッド以外の液体吐出装置に本発明を適用することも可能である。
3 インクジェットヘッド
9K、9Y、9C、9M インク供給流路
11K、11Y、11C、11M マニホールド流路
15 ノズル
20 流路ユニット
27K、27Y、27C、27M フィルタ

Claims (6)

  1. 液体流路が形成された流路ユニットを備え、
    前記液体流路は、
    所定の一平面と平行な第1流路面に沿って延び、複数の第1ノズルと連通する第1液体流路と、
    前記第1液体流路と接続され、前記一平面と交差する方向に延びた、前記第1液体流路に液体を供給するための第1供給流路と、
    前記一平面と平行な第2流路面に沿って延び、複数の第2ノズルと連通する第2液体流路と、
    前記第2液体流路と接続され、前記一平面と交差する方向に延びた、前記第2液体流路に液体を供給するための第2供給流路と、を含み、
    前記第1供給流路と前記第2供給流路とは、前記一平面に沿った所定の配列方向に並び、
    前記第1供給流路には、前記一平面と平行で且つ前記第1流路面及び前記第2流路面とは異なる平面上に配置され、液体中の異物を捕捉する第1フィルタが設けられ、
    前記第2供給流路には、前記一平面と平行で且つ前記第1流路面及び前記第2流路面とは異なる平面上に配置され、液体中の異物を捕捉する第2フィルタが設けられ、
    前記第1液体流路の一部分は、前記一平面と直交する方向から見て前記第2フィルタと重なっていることを特徴とする液体吐出装置。
  2. 前記液体流路が、
    前記第1液体流路を複数備え、
    前記第1供給流路に、複数の前記第1液体流路が接続され、
    複数の前記第1液体流路のうち一部の前記第1液体流路の一部分が、前記一平面と直交する方向から見て前記第2フィルタと重なっていることを特徴とする請求項1に記載の液体吐出装置。
  3. 前記第1液体流路の数が、前記第2液体流路の数よりも多いことを特徴とする請求項2に記載の液体吐出装置。
  4. 前記第1流路面と前記第2流路面とが同一平面上に配置され、
    前記第2液体流路の前記第2供給流路との接続口の断面積が、前記第2フィルタの面積よりも小さく、
    前記第1液体流路は、前記一平面と直交する方向から見て、前記第2フィルタの前記第2液体流路と重なっていない部分と重なっていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の液体吐出装置。
  5. 前記第2供給流路は、前記一平面と直交する方向から見て、所定の一方向の長さが前記一方向と直交する方向の長さよりも長く、
    前記第2液体流路は、前記第2供給流路の前記一方向側から引き出されていることを特徴とする請求項4に記載の液体吐出装置。
  6. 前記第2ノズルからイエローインクを吐出し、
    前記第1ノズルからイエロー以外の色のインクを吐出することを特徴とする請求項4又は5に記載の液体吐出装置。
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