JP2010076175A - 液体吐出ヘッド - Google Patents

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Abstract

【課題】2つのフィルタが用いられているときにパージに伴って廃棄される液体量を抑制しつつ、気泡を効果的に排出する。
【解決手段】インクは、フィルタ支持部材41に支持されたフィルタ79を通過してインク流路73を流れる。貫通孔43aから流れ落ちて中心位置44cにおいて2つに分岐したインクは、18個の流入流路(貫通孔44b及び貫通孔47a、47b)を通過してフィルタ106を介して流路ユニット9に達する。貫通孔44bの上端には、排出流路の上流域である貫通孔43dが接続されている。18個の排出流路は、プレート43の中央個所43cにおいて1つに合流し、フィルタ支持部材41内のインク流路86を経て排出口に達する。
【選択図】図6

Description

本発明は、液体を吐出する液体吐出ヘッドに関する。
特許文献1には、下面にインク吐出面が形成されたヘッド本体と、ヘッド本体とほぼ同じ平面形状を有し且つヘッド本体に供給するインクを一時的に貯溜するリザーバユニットとを有するインクジェットヘッドが開示されている。このインクジェットヘッドにおいて、リザーバユニット内に形成されたインク流路の中の最上流領域である上部リザーバには、フィルタが配置されている。そして、上部リザーバには、フィルタよりも下流において排出流路が接続されている。排出流路は、上部リザーバから分岐してリザーバユニットに設けられた排出口に到る流路である。
上部リザーバ内において排出流路が分岐する分岐個所とフィルタとの間に滞留している気泡は、リザーバユニットの上流に接続されたポンプを用いた加圧パージを行ってインクをリザーバユニット内に供給することによって、排出流路を介して排出口からリザーバユニットの外部へと強制的に排出される。このように気泡を強制的に排出することで、吐出不良が生じるのを事前に回避すること、及び、吐出不良状態からの回復を図ることができる。
特開2007−268868号公報
特許文献1に開示されたインクジェットヘッドでは、上部リザーバの下流に接続された流路が2つに分かれ、そのそれぞれに5個の流入流路が形成されている。そして、各流入流路がヘッド本体の流路と接続されている。上述した排出流路は、フィルタよりも下流の流路が2つに分かれる個所よりも上流にある前記分岐個所において上部リザーバに接続されている。したがって、加圧パージ時に、排出流路を介しては、フィルタと前記分岐個所との間に滞留した気泡しか排出することができず、リザーバユニット内において前記分岐個所からヘッド本体に向かう流路(リザーバユニット内の流路の大部分)内の気泡を排出流路を介して排出することができない。
また、特許文献1に開示されたインクジェットヘッドにおいて、リザーバユニットとヘッド本体との境界にさらに別のフィルタ(上部リザーバに配置されたものよりも目の細かいもの)を配置することがある。このような場合、前記分岐個所とヘッド本体との間に滞留した気泡をヘッド本体のノズルから排出しようとしても、2枚のフィルタによる圧損が大きくなるために通常のポンプ出力でのパージ動作では、気泡を十分に排出することができない。そのため、ポンプの出力を通常よりも大きくする必要があるが、それに伴って廃棄されるインク量が増加するため、ユーザに不利益を与えることになる。
本発明の目的は、2つのフィルタが用いられているときにパージに伴って廃棄される液体量を抑制しつつ、気泡を効果的に排出することが可能な液体吐出ヘッドを提供することである。
本発明の液体吐出ヘッドは、液体が外部から供給される液体供給流路、及び、前記液体供給流路に接続された複数の分岐流路が形成された第1流路体と、前記液体供給流路に配置された第1フィルタと、前記複数の分岐流路に接続された一又は複数の共通液体流路、及び、前記一又は複数の共通液体流路の出口から圧力室を経て吐出口に到る複数の個別液体流路が形成された第2流路体と、複数の前記圧力室内の液体に吐出エネルギーを付与する複数のエネルギー付与部材と、前記複数の分岐流路と前記一又は複数の共通液体流路との間に配置された複数の第2フィルタとを備えている。そして、前記第1流路体には、前記複数の分岐流路から分岐して外部に連通した複数の排出流路がさらに形成されている。
本発明によると、排出流路が分岐流路から分岐しているので、2つのフィルタが用いられているときにパージに伴って廃棄される液体量を抑制しつつ、第1流路体内において2つのフィルタ間に滞留する気泡、特に第1フィルタから排出流路の入口までの間に滞留する気泡を、排出流路を介して効果的に排出することが可能となる。
各分岐流路には、複数の流入流路が形成されており、前記複数の分岐流路が前記複数の流入流路において前記一又は複数の共通液体流路に接続されていると共に、前記複数の第2フィルタが前記複数の流入流路と前記一又は複数の共通液体流路との間に配置されており、前記排出流路が、前記流入流路ごとに形成されていることが好ましい。これによって、第1流路体に溜まった気泡をより効果的に排出することができる。
前記流入流路が、前記第2フィルタへの液体の流入方向に延在した直線形状を有しており、前記排出流路は、直線形状の前記流入流路の上流端に接続されていると共に、前記流入流路との接続個所から前記流入流路とは反対方向に延在した直線領域を有していることが好ましい。これによって、流入流路と排出流路の直線領域とが一直線になるように形成されているので、第1流路体に溜まった気泡をより効果的に排出することができる。
前記複数の排出流路が前記第1流路体内で合流して1つになっており、前記第1流路体には前記複数の排出流路に係る排出口が1つだけ設けられていることが好ましい。これによって、排出口を1つにすることで、第1流路体に対する接続構造を簡略化することができる。
前記第1流路体が複数のプレートの積層体であり、前記複数の排出流路のうち前記合流した位置よりも下流領域及び前記直線領域を除いた領域が、前記複数のプレートのうちの1枚に設けられた凹部によって形成されており、前記分岐流路のうち前記流入流路を除いた領域が、前記複数のプレートのうちの別の1枚に設けられた凹部によって形成されていることが好ましい。これによって、比較的少ない枚数のプレートからなる簡易な構造とすることができる。
前記排出流路の前記直線領域は、前記複数のプレートのうちの少なくとも1枚を貫通する第1貫通流路として形成されており、前記分岐流路の前記流入流路は、前記複数のプレートのうちの別の少なくとも1枚を貫通する第2貫通流路として形成されており、前記第1貫通流路の径は、前記第2貫通流路の径以上であり、前記積層体の積層方向に沿って、前記第2貫通流路が前記第1貫通流路に内包され、前記第2貫通流路の底面に前記第2フィルタが露出していることが好ましい。これによって、フィルタ上の気泡が排出流路に向けて上方に流れやすい。
前記複数の排出流路のうち前記直線領域を除いた領域と前記分岐流路のうち前記流入流路を除いた領域とが、前記積層体の積層方向に沿って、少なくとも一部において重なり合っていることが好ましい。これによって、ヘッドの平面積を小さくすることができる。
前記複数の排出流路が、前記第2フィルタへの液体の流入方向と直交する平面内において、前記合流した位置を中心とした点対称形状を有していることが好ましい。これによって、第1流路体に溜まった気泡を排出流路ごとのばらつきが小さくなるように排出することができる。
前記複数の排出流路の流路抵抗が、互いに同じであることが好ましい。これによって、第1流路体に溜まった気泡を排出流路ごとのばらつきが小さくなるように排出することができる。
本発明によると、排出流路が分岐流路から分岐しているので、2つのフィルタが用いられているときにパージに伴って廃棄される液体量を抑制しつつ、第1流路体内において2つのフィルタ間に滞留する気泡、特に第1フィルタから排出流路の入口までの間に滞留する気泡を、排出流路を介して効果的に排出することが可能となる。
以下、本発明の好適な実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。
図1は、本発明の一実施の形態に係るインクジェットヘッドを含むインクジェットプリンタの内部構成を示す縦断面図である。図1に示すように、インクジェットプリンタ101は直方体形状の筐体101aを有している。筐体101a内には、マゼンタ、シアン、イエロー、ブラックのインクをそれぞれ吐出する4つのインクジェットヘッド1、及び、搬送機構16が配置されている。また、筐体101aの天板内面には、インクジェットヘッド1及び搬送機構16の動作を制御する制御部100が取り付けられている。搬送機構16の下方には、筐体101aに対して着脱可能な給紙ユニット101bが配置されている。給紙ユニット101bの下方には、筐体101aに対して着脱可能なインクタンクユニット101cが配置されている。
インクジェットプリンタ101の内部には、給紙ユニット101bから排紙部15に向けて、図1に示す太矢印に沿って、用紙Pが搬送される用紙搬送経路が形成されている。給紙ユニット101bは、給紙トレイ11と、給紙ローラ12とを有している。給紙トレイ11は、上方に向かって開口した箱形状を有しており、複数枚の用紙Pを積層された状態で収納する。給紙ローラ12は、給紙トレイ11の最も上方にある用紙Pを送り出す。送り出された用紙Pは、ガイド13a、13bによりガイドされ且つ送りローラ対14によって挟持されつつ搬送機構16へと送られる。
搬送機構16は、2つのベルトローラ6、7と、搬送ベルト8と、テンションローラ10と、プラテン18とを有している。搬送ベルト8は、両ローラ6、7の間に架け渡されるように巻回されたエンドレスのベルトである。テンションローラ10は、搬送ベルト8の下側ループにおいて、その内周面に接触しつつ下方に付勢されており、搬送ベルト8にテンションを付加している。プラテン18は、搬送ベルト8によって囲まれた領域内に配置されている。また、プラテン18は、インクジェットヘッド1と対向する位置において、搬送ベルト8が下方に撓まないように搬送ベルト8を支持している。ベルトローラ7は、駆動ローラであって、その軸に搬送モータ19から駆動力が与えられることで、図1中時計回りに回転する。ベルトローラ6は、従動ローラであって、ベルトローラ7の回転により搬送ベルト8が走行することによって、図1中時計回りに回転する。なお、搬送モータ19の駆動力は、複数のギアを介してベルトローラ7に伝達される。
搬送ベルト8の外周面8aは、シリコーン処理が施されることによって粘着性を有している。ベルトローラ6と対向する位置には、ニップローラ4が配置されている。ニップローラ4は、給紙ユニット101bから送り出された用紙Pを搬送ベルト8の外周面8aに押さえ付ける。外周面8aに押さえ付けられた用紙Pは、その粘着力によって外周面8a上に保持されながら用紙搬送方向(図1中右方であって副走査方向)へと搬送される。
ベルトローラ7と対向する位置には、剥離プレート5が設けられている。剥離プレート5は、用紙Pを外周面8aから剥離する。剥離された用紙Pは、ガイド29a、29bによりガイドされ、且つ二組の送りローラ対28によって挟持されつつ搬送される。そして用紙Pは、筐体101aの上部に形成された排出口30から、筐体101aの上面に設けられた排紙凹部(排紙部)15へと排出される。
4つのインクジェットヘッド1は、互いに異なる色のインク(マゼンタ、イエロー、シアン、ブラック)を吐出する。これら4つのヘッド1は、主走査方向に長尺な略直方体形状を有している。また、4つのインクジェットヘッド1は、用紙Pの搬送方向Aに沿って並べて固定されている。つまり、このプリンタ101はライン式のプリンタである。
インクジェットヘッド1の底面は、インクを吐出する複数の吐出口108(図9参照)が形成された吐出面2aとなっている。搬送される用紙Pが4つのインクジェットヘッド1のすぐ下方を通過する際に、用紙Pの上面に向けて吐出口108から各色のインクが順に吐出される。これにより、用紙Pの上面、すなわち、印刷面に所望のカラー画像が形成される。
各インクジェットヘッド1は、インクタンクユニット101c内のインクタンク17と接続されている。4つのインクタンク17には互いに異なる色のインクが貯留されている。各インクタンク17からは、チューブを介してインクジェットヘッド1にインクが供給される。
図2は、ヘッド1の分解斜視図である。図2に示すように、ヘッド1は、基板31と、第1流路体であるリザーバユニット32と、第2流路体である流路ユニット9を含むヘッド本体33とを含んでいる。図2〜図4に示すように、リザーバユニット32は、3枚のプレート42〜44及び小プレート群45の積層体37の上面に、フィルタ支持部材41が固定されたものである。小プレート群45は、8個の小プレート45aと、2個の小プレート45bとからなる。
フィルタ支持部材41について、その断面図である図5をさらに参照して説明する。インクタンク17からインクが供給されるフィルタ支持部材41は、樹脂で一体成形されたものである。フィルタ支持部材41の上面70fからは、3つの筒状突起70a、70b、70cが上に向かって突出している。筒状突起70aの内部には、供給流入孔71が形成されている。筒状突起70aには、可撓性のチューブが取り付けられる。そして、インク供給源であるインクタンク17からのインクが、チューブを介して供給流入孔71からフィルタ支持部材41内に導入される。チューブの途中には、加圧パージ用のポンプ(図示せず)が取り付けられている。
フィルタ支持部材41内には、インク流入口が形成され且つ鉛直に延びた供給流入孔71と、インク流出口が形成され且つ鉛直に延びた供給流出孔72とを含む液体供給流路の上流域であるインク流路73が形成されている。インク流路73は、供給流入孔71と供給流出孔72との間に中間孔93を有している。中間孔93は、下方に向かって開口した、細長い矩形の開口部74aを有している。
フィルタ支持部材41には、インクを濾過するための複数の微小な貫通孔が多数形成されたフィルタ79が取り付けられている。フィルタ79は、中間孔93を、供給流入孔71に連通し且つ開口部74aが形成された第1空間74と、供給流出孔72に連通した第2空間75とに隔てている。第2空間75において、フィルタ79と対向していない非対向領域76は、フィルタ79と対向する領域よりもわずかに高い位置を水平に延在している。非対向領域76からは、供給流出孔72が鉛直下方に延びて、フィルタ支持部材41の下面70eに開口している。
第1空間74は、細長い矩形形状を有している。開口部74aは、封止部材であるダンパフィルム78によって封止されている。ダンパフィルム78は、平面視において、開口部74aとほぼ同形状である。こうして、ダンパフィルム78は、フィルタ支持部材41と共にインク流路73を画定している。第1空間74の開口部74aを取り囲む外周側壁74bは、その全周に亘って同じ高さまで下方に延びている。したがって、外周側壁74bの先端に固定されたダンパフィルム78は、水平に延在している。
第2空間75は、下方に向かって開口した開口部75aを有している。開口部75aは、ダンパフィルム78の中央よりもやや右側位置から右端までの部分と対向している。開口部75aは、流れの両方向に先細り形状を有している。フィルタ79は、開口部75aの平面形状とほぼ相似形状を有し、開口部75aよりも一回り大きな平面形状を有している。フィルタ79は、開口部75aを覆うように、第1空間74内に固定されている。つまり、フィルタ79は、開口部74a及びダンパフィルム78と対向するようにフィルタ支持部材41に取り付けられている。
供給流入孔71からのインクは、図5に示すように、第1空間74内を左方から右方にほぼ水平に流れ、フィルタ79と対向する領域からフィルタ79に沿いつつ上方に流れる。そして、インクがフィルタ79を介して第2空間75に流入する。このとき、第1空間74内のインク中に存在する異物はフィルタ79によって捕捉され、異物が取り除かれたインクが第1空間74から第2空間75に流れる。そして、インクは第2空間75の非対向領域76を通った後、供給流出孔72を下方に向かって流れ、供給流出孔72からプレート42へと流出する。
ダンパフィルム78は、可撓性を有する樹脂フィルムから形成されている。ダンパフィルム78とプレート42の上面との間には、ダンパフィルム78がインクの振動に応じて変位できるように、隙間が介在している。この構成により、インクの振動に応じてダンパフィルム78が略鉛直方向に変位し、インクの振動を吸収して減衰させることができる。
フィルタ支持部材41の上面70fには、非対向領域76と外部とを連通させる開口が形成されている。そして、この開口はフィルム76aによって封止されている。フィルム76aは、可撓性を有しており、インクの振動に応じて変位することでインクの振動を吸収し減衰させる。なお、後述する第2排出流路に形成された開口もフィルム76aによって封止されている。
また、フィルタ支持部材41には、第1空間74と筒状突起70b内の流出孔とを連結する第1排出流路が形成されている。第1排出流路は、非対向領域76の下方をフィルタ支持部材41の幅方向に延在し、さらに、非対向領域76と同じ高さに上がってフィルタ支持部材41の長手方向に延在し、再びフィルタ79よりも低い高さまで降りた個所よりも下流において筒状突起70bに連通している。非対向領域76と同じ高さの領域77は、フィルタ支持部材41の上面70fに形成された開口がフィルム76bによって封止されることで画定されている。第1排出流路は、フィルタ79よりも上流に滞留した気泡を排出するために用いられる。
さらに、フィルタ支持部材41には、筒状突起70cの先端を出口とする第2排出流路の下流域であるインク流路86が形成されている。インク流路86は、フィルタ支持部材41の下面70eから鉛直上方に延びた排出流入孔82から、筒状突起70c内の排出流出孔に到る流路である。排出流入孔82は、後述するプレート42の貫通孔42bと接続されている。
インク流路86は、排出流入孔82を経て排出流入孔82の上端から非対向領域76と同じ高さの上方領域83をフィルタ支持部材41の長手方向に延在し、フィルタ支持部材41の下面70e近くの高さにある下方領域84においてフィルタ支持部材41の長手方向に延在している。そして、下方領域84の先端において、上方に向かって延びて筒状突起70c内の排出流出孔81に連通している。上方領域83は、フィルタ支持部材41の上面70fに形成された上方を向いた開口を被覆するフィルム76aによって封止されている。下方領域84は、フィルタ支持部材41の下面70eに形成された下方を向いた開口を被覆する水平に延在した封止部材であるダンパフィルム85によって封止されている。第2排出流路は、フィルタ79よりも下流で後述する分岐個所よりも上流に滞留した気泡を排出するために用いられる。
プレート42〜44及び小プレート群45の積層体37内の各部材は、樹脂製のフィルタ支持部材41よりも熱伝導率の高い金属製である。積層体37の各部材には、液体供給流路の下流域、2個の分岐流路(18個の流入流路を含む)、及び、第2排出流路の上流域を構成する貫通孔(及び凹部)が形成されている。
詳細には、プレート42には、フィルタ支持部材41に形成された供給流出孔72に対向した貫通孔42aと、フィルタ支持部材41に形成された排出流入孔82に対向した貫通孔42bが、プレート42を厚み方向に貫通するようにプレート42の中央付近に形成されている。液体供給流路の下流域の一部である貫通孔42aは、供給流出孔72(インク流路73)に接続されている。第2排出流路の上流域の一部である貫通孔42bは、排出流入孔82(インク流路86)に接続されている。
プレート43には、貫通孔42aと対向した貫通孔43aが形成されている。貫通孔43aは、液体供給流路の下流域の一部である。また、プレート43には、第2排出流路の上流域の一部である凹部43bが形成されている。凹部43bは、プレート43のほぼ中央個所43cにおいてプレート42の貫通孔42bと対向している。凹部43bは、以下に説明する18個の貫通孔43d付近において細い流路となるように複数に分岐している。凹部43bは、プレート43の上面をその厚みの半分程度までハーフエッチングすることによって形成されたものである。
さらに、プレート43には、凹部43b内においてプレート43の上下面を鉛直方向に連結させる18個の貫通孔43dが形成されている。第2排出流路の上流域の一部である18個の貫通孔43dは、凹部43bの外縁と連続した領域にあって、プレート43の長手方向に沿って9個ずつ2列に配列されている。各列を構成する9個の貫通孔43dは、最も外側にある1個を除いて、対となるもの同士が近接するように配置されている。また、18個の貫通孔43dは、プレート43の中心(中央個所43c)に対して点対称に配置されている。
プレート44には、プレート44の一端付近から他端付近まで延在した細長い凹部44aが形成されている。凹部44aは、その中央付近において、貫通孔43aと対向している。凹部44aは、プレート44の上面をその厚みの半分程度までハーフエッチングすることによって形成されたものである。後述するように、凹部44aは、2つの分岐流路の上流域である。
さらに、プレート44には、凹部44a内においてプレート44の上下面を鉛直方向に連結させる18個の貫通孔44bが形成されている。各貫通孔44bは、後述するフィルタ106(図6参照)へのインクの流入方向に延在した直線形状を有している。18個の貫通孔44bは、凹部44aの外縁と連続した領域にあって、プレート44の長手方向に沿って9個ずつ2列に配列されている。各貫通孔44bは、1つの貫通孔43dと対向している。
小プレート群45のうち8個の小プレート45aには、互いに近接した2個の貫通孔44bに対向する2個の貫通孔47aが形成されている。そして、8個の小プレート45aを挟むように配置された2個の小プレート45bには、各列において前記最も外側にある貫通孔44bに対向する1個の貫通孔47bが形成されている。貫通孔47a、47bは、貫通孔44bと同径となっている。
本実施の形態において、フィルタ支持部材41に形成されたインク流路73と、プレート42、43に形成された貫通孔42a、43aとが互いに連通して液体供給流路を構築している。また、プレート44に形成された凹部44aが2つの分岐流路の上流域を構築している。そして、貫通孔44bと、貫通孔47a、47bとが互いに連通して、分岐流路の下流域としての流入流路を構築している。各流入流路は、後述するインク供給口105bを介して流路ユニット9内のマニホールド流路105に接続されている。
さらに、プレート43の貫通孔43d及び凹部43bと、プレート42の貫通孔42bと、フィルタ支持部材41に形成されたインク流路86とが互いに連通して18個に分岐した第2排出流路を構築している。第2排出流路は、プレート43の貫通孔43dのレベルでは18個に分かれている。しかし、凹部43b内において中央個所43cに近づくに連れて数が少なくなり、中央個所43cにおいて合流して1つになっている。そして、リザーバユニット32には、第2排出流路に係る排出口は、筒状突起70cの先端出口1つだけである。このように排出口を1つにすることで、リザーバユニット32に対する接続構造を簡略化することができる。排出口には、図示しないチューブの一端が接続されている。排出口は、チューブに取り付けられた開閉弁を介してチューブの他端にある大気開放口と接続されている。
ヘッド本体33は、図4に示すように、流路ユニット9、並びに、流路ユニット9の上面に固定された10個のフィルタ106及び8つのアクチュエータユニット21を含んでいる。フィルタ106は、10個の小プレート48a、48bごとに設けられており、1つ又は2つのインク供給口105bを被覆している。
アクチュエータユニット21は、圧力室110(図9参照)内のインクに吐出エネルギーを付与する複数の圧電アクチュエータを含んでいる。各アクチュエータユニット21の上面には、図2に示すように、平型柔軟基板であるCOF51が接合されている。COF51には、アクチュエータユニット21に供給される駆動信号を生成するドライバIC52が実装されている。フィルタ支持部材41と積層体37と流路ユニット9とは、18個の流入流路からマニホールド流路105へのインクの流入方向に積層された積層体となっている。
基板31には、複数の電子部品が配置されている。COF51は、基板31に取り付けられたコネクタ31aを介して、基板31上の複数の電子部品に接続されている。基板31上の複数の電子部品は、図示しない配線を介して制御部100に接続されている。
図6は、基板31を除く、ヘッド1の長手方向に沿った模式的な断面図である。図6においては、流路が見やすくなるように、各部材の縦横比が大幅に変更されている。図6に示すように、フィルタ支持部材41内のインク流路73から貫通孔42a及び貫通孔43aを経て凹部44aに流れ落ちたインクは、凹部44a内をプレート44の外側に向かってそれぞれ進行していく。つまり、凹部44aの中心個所44cから左右に延びる各部分(一方が凹部44aの右半分で、他方が凹部44aの左半分)が、液体供給流路から分岐した分岐流路となっている。
そして、凹部44a内を左右に進行したインクは、それぞれが貫通孔44b及び貫通孔47a、47bからなる18個の流入流路を経て流路ユニット9へと流れ込む。
本実施の形態において、第2排出流路は、フィルタ79よりも下流であって液体供給流路が2つに分かれる中心個所44cよりも下流にある分岐個所(貫通孔44bの上端)において分岐流路に接続されている。したがって、加圧パージ時に、ヘッド1内に滞留する気泡の大部分を、第2排出流路を介して、効果的に排出することができる。
また、本実施の形態では、2つの分岐流路のそれぞれには、9個の流入流路(貫通孔44b、47a、47b)が形成されている。そして、2つの分岐流路のそれぞれが、これら流入流路において、流路ユニット9内の共通液体流路であるマニホールド流路105に接続されている。さらに、フィルタ106が貫通孔47a、47bとマニホールド流路105との間に配置されており、第2排出流路が、流入流路ごとに形成されている。これによって、リザーバユニット32(特に積層体37)に溜まった気泡をより効果的に排出することができる。
流入流路が、フィルタ106へのインクの流入方向に延在した直線形状を有しており、第2排出流路は、直線形状の流入流路の上流端に接続されている。そして、第2排出流路は、流入流路との接続個所から流入流路とは反対方向に延在した直線領域(貫通孔43d)を有している。これによって、流入流路(貫通孔44b、47a、47b)と排出流路の直線領域(貫通孔43d)とが一直線になるように形成されているので、リザーバユニット32(特に積層体37)に溜まった気泡をより効果的に排出することができる。
また、本実施の形態において、第2排出流路の直線領域である貫通孔43dは、プレート43を貫通する第1貫通流路として形成されている。さらに、分岐流路の流入流路は、プレート44及び小プレート45a、45bを貫通する第2貫通流路として形成されている。そして、図7に示すように、第1貫通流路(貫通孔43d)の径は、第2貫通流路(貫通孔44b、貫通孔44a、47a、47b)の径よりも大きい。さらに、リザーバユニット32の積層方向に沿って、第2貫通流路が第1貫通流路に内包され、第2貫通流路の底面にフィルタ106が露出している。これによって、フィルタ106上の気泡が第2排出流路に向けて上方に流れやすくなっている。
さらに、上述のように、リザーバユニット32は、複数のプレート41〜44及び小プレート群45の積層体である。また、18個の第2排出流路のうち中央個所43cよりも下流領域を除いた領域が、プレート43に設けられた凹部43bによって形成されている。そして、分岐流路のうち流入流路(貫通孔44b、47a、47b)を除いた領域が、プレート44に設けられた凹部44aによって形成されている。これによって、比較的少ない枚数のプレートからなる簡易な構造とすることができる。
図3及び図4から分かるように、18個の第2排出流路のうち直線領域(貫通孔43d)を除いた領域と分岐流路のうち流入流路を除いた領域とが、リザーバユニット32の積層方向に沿って、少なくとも一部において重なり合っている。これによって、ヘッド1の平面積を小さくすることができる。
18個の第2排出流路は、フィルタ106へのインクの流入方向と直交する平面内において、合流位置である中央個所43cを中心とした点対称形状を有している。これによって、リザーバユニット32に溜まった気泡を第2排出流路ごとのばらつきが小さくなるように排出することができる。
本実施の形態において、18個の第2排出流路の流路抵抗(貫通孔44bの上端である分岐個所から筒状突起70cの出口までの抵抗)は、互いに同じである。これによって、リザーバユニット32に溜まった気泡を第2排出流路ごとのばらつきが小さくなるように排出することができる。
次に、ヘッド本体33について図8、図9、図10(a)、図10(b)をさらに参照しつつ説明する。図8は、隣り合う2つのアクチュエータユニット21に跨る部分の平面図である。図9は、図8に示すIX−IX線に沿った流路ユニット9の部分断面図である。また、図10(a)及び図10(b)は、図9中に一点鎖線で示した領域の拡大断面図及び個別電極の平面図である。なお、図8において、図面を分かりやすくするために、破線で描くべきアパーチャ12を実線で描いている。
図8に示すように、流路ユニット9の上面には、平面形状がほぼ菱形の複数の圧力室110がマトリクス状に規則的に配列されている。アクチュエータユニット21は、流路ユニット9に形成された複数の圧力室110に対向して設けられた複数の個別電極135(図10(a)参照)を含んでおり、圧力室110内のインクに選択的に吐出エネルギーを付与する機能を有する。
流路ユニット9の上面には、リザーバユニット32の18個の流入流路に対応して、計18個のインク供給口105b(図4参照)が開口している。インク供給口105bはフィルタ105よりも目の細かいフィルタ106によって被覆されている。流入流路を通過してきたインク中に存在する異物はフィルタ106によって捕捉され、異物が取り除かれたインクが流路ユニット9内に流れる。流路ユニット9の内部には、インク供給口105bを一端とする複数のマニホールド流路105、及び、マニホールド流路105から分岐した共通液体流路である複数の副マニホールド流路105aが形成されている。流路ユニット9の下面は、ノズルの開口である複数の吐出口108がマトリクス状に規則的に配列された吐出面2aとなっている。
流路ユニット9は、図9に示すように、上から順に、キャビティプレート122、ベースプレート123、アパーチャプレート124、サプライプレート125、3枚のマニホールドプレート126、127、128、カバープレート129、及び、ノズルプレート130、という9枚の金属プレートから構成されている。これら9枚のプレート122〜130は、主走査方向に長尺な矩形平面形状を有する。
これら9枚のプレート122〜130が互いに位置合わせして積層されることによって、流路ユニット9内には、副マニホールド流路105aの出口から圧力室110を介して吐出口108に至る複数の個別インク流路132が形成されている。リザーバユニット32からインク供給口105bを介して流路ユニット9内に供給されたインクは、マニホールド流路105から副マニホールド流路105aに入り込む。副マニホールド流路105a内のインクは、個別インク流路132に流れ込み、絞りとして機能するアパーチャ112及び圧力室110を介してノズルの吐出口108に至る。
アクチュエータユニット21について説明する。図4に示すように、8つのアクチュエータユニット21は、それぞれ台形の平面形状を有しており、インク供給口105bを避けるよう流路ユニット9の長手方向についてジグザグに配置されている。さらに、各アクチュエータユニット21の平行対向辺は流路ユニット9の長手方向に沿っており、隣接するアクチュエータユニット21の斜辺同士は流路ユニット9の長手方向つまり主走査方向に関して互いにオーバーラップしている(図8参照)。
図10(a)に示すように、アクチュエータユニット21は、強誘電性を有するチタン酸ジルコン酸鉛(PZT)系のセラミックス材料からなる3枚の圧電層141〜143を含んでいる。最上層の圧電層141上における圧力室110に対向する領域には、個別電極135が形成されている。最上層の圧電層141とその下側の圧電層142との間にはその全面に共通電極134が介在している。個別電極135は、図10(b)に示すように、圧力室110と相似な略菱形の平面形状を有する。個別電極135における鋭角部の一方は圧力室110外にまで延出され、その先端には個別電極135と電気的に接続された円形のランド136が設けられている。なお、圧電層141の上面には、個別電極用のランド136のほかに、共通電極用のランドも形成されている。共通電極用のランドは、スルーホール内の導電体を介して共通電極と接続されている。
共通電極134には、COF51によって、基準電位であるグランド電位が付与されている。一方、個別電極135は、各ランド136及びCOF51の内部配線を介して、ドライバIC52に設けられた端子と電気的に接続されている。各個別電極135には、ドライバIC52から、それぞれ独立に、アクチュエータユニット21を駆動する駆動信号が供給される。したがって、アクチュエータユニット21において、個別電極135と圧力室110とで挟まれた部分が、それぞれ独立した個別のアクチュエータとして働くことになる。つまり、アクチュエータユニット21には、圧力室110と同数のエネルギー付与部材である複数のアクチュエータが構築されていることになる。
ノズルからインク滴を吐出させるためのアクチュエータユニット21の駆動方法について述べる。圧電層141はその厚み方向に分極されており、個別電極135を共通電極134と異なる電位にして圧電層141に対してその分極方向に電界を印加すると、圧電層141における電界印加部分が圧電効果により歪む活性部として働く。この活性部は、電界と分極の方向とが同じときには、厚み方向に伸長し面方向に収縮する。このときの伸長及び収縮に伴う変位量は、厚み方向より面方向の方が大きい。アクチュエータユニット21においては、圧力室110から最も離れた圧電層141が活性部を含む層であり、圧力室110に近い下側2枚の圧電層142、143が非活性層である。図10(a)に示すように、圧電層143が圧力室110を区画するキャビティプレート122の上面に固定されているため、圧電層141における電界印加部分とその下方の圧電層142、143との間で平面方向への歪みに差が生じると、圧電層141〜143全体が圧力室110に向かって凸になるようにユニモルフ変形する。これにより圧力室110内のインクに圧力(吐出エネルギー)が付与され、圧力室110内に圧力波が発生する。そして、発生した圧力波が圧力室110からノズルの吐出口108まで伝播することによって吐出口108からインク滴が吐出される。
以上説明した本発明の実施の形態によると、特許文献1とは異なり、第2排出流路は、フィルタ79よりも下流であって液体供給流路が2つに分かれる中心個所44cよりも下流にある分岐個所(貫通孔44bの上端)において分岐流路に接続されている。したがって、加圧パージ時に、ヘッド1内に滞留する気泡の大部分を、第2排出流路を介して、効果的に排出することができる。この際、第2排出流路には大きな圧損を生じさせる部材、例えばフィルタ79よりも目の細かいフィルタが配置されていないため、第2排出流路を介する気泡の排出時に生じる圧損を低減することができる。したがって、通常のポンプ出力でのパージ動作を行うだけで、気泡を十分に排出することができる。よって、パージに伴って廃棄されるインク量が増加せず、ユーザに不利益を与えることがない。また、このように気泡を第2排出流路を介して効果的に排出することができるので、気泡が除々に成長することに伴う印字性能の劣化が発生しにくく、ヘッド1を交換する必要もほとんどなくなる。
本発明は上述の実施の形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいて様々な設計変更を上述の実施の形態に施すことが可能である。例えば、上述した実施の形態では18個の第2排出流路のそれぞれが貫通孔44bの上流端に接続されているが、これに代えて、2個の第2排出流路のそれぞれが中心位置44cの左右において凹部44aに接続されていてもよい。また、上述した実施の形態では18個の流入流路のそれぞれに第2排出流路が設けられているが、18個の流入流路のうちの一部だけに第2排出流路が設けられていてもよい。その場合、凹部44aの中心位置44cの左右にある9個の流入流路ごとに少なくとも1つの第2排出流路が設けられるようにすればよい。
また、上述した実施の形態では、18個の第2排出流路が1つに合流して排出口が1つだけ設けられているが、18個の第2排出流路それぞれに排出口が設けられていてもよいし、2個以上の任意の数の排出口が設けられるように18個の第2排出流路が合流していてもよい。また、上述した実施の形態では、凹部を第2排出流路及び分岐流路の一部として用いているが、凹部を用いずに貫通孔だけで第2排出流路又は分岐流路を形成してもよい。
上述の実施の形態では、18個の第2排出流路のうち中央個所43cよりも下流領域を除いた領域が、プレート43に設けられた凹部43bによって形成されている。しかし、18個の第2排出流路のうち中央個所43cよりも下流領域及び直線領域(貫通孔43d)を除いた領域が、プレート43に設けられた凹部43bによって形成されていてもよい。つまり、直線領域が2枚以上のプレートに亘って延在していてもよい。また、上述した実施の形態では流入流路がプレート44の貫通孔44bと小プレート群45の貫通孔47a、47bとを接続した構造を有しているが、流入流路は1枚のプレートの貫通孔だけによって形成されていてもよい。
また、流路ユニット内に共通液体流路が1つだけ形成されていてもよい。ヘッド内の流路構成についても、上述した実施の形態に限定されることなく、様々な形態を採用することができる。さらには、エネルギー付与部材として、圧電体を用いるものに限らず、サーマル式のものを採用してもよい。また、第1排出流路が形成されていなくてもよい。
また、本発明は、上述した実施の形態のようなラインプリンタ用のヘッドだけではなく、シリアルプリンタ用のヘッドにも適用可能である。また、インク以外の液体を吐出するヘッドにも適用可能である。
本発明の一実施の形態に係るインクジェットヘッドを含むインクジェットプリンタの内部構成を示す縦断面図である。 図1に描かれたインクジェットヘッドの分解斜視図である。 図1に描かれたインクジェットヘッドを構成する複数の部材の平面図である。 図1に描かれたインクジェットヘッドを構成する複数の部材の平面図である。 インクジェットヘッドに含まれるフィルタ支持部材の断面図である。 インクジェットヘッドの長手方向に沿った模式的な断面図である。 第2排気流路と流入流路とフィルタとの関係を示す平面図である。 インクジェットヘッドに含まれる流路ユニットの部分拡大平面図である。 図8に示すIX−IX線に沿った断面図である。 アクチュエータユニットの拡大断面図及び個別電極の平面図である。
符号の説明
1 インクジェットヘッド
9 流路ユニット(第2流路体)
21 アクチュエータユニット
31 基板
32 リザーバユニット(第1流路体)
33 ヘッド本体
37 積層体
41 フィルタ支持部材
42〜44 プレート
42a 貫通孔(液体供給流路の一部)
42b 貫通孔(排出流路の上流域の一部)
43a 貫通孔
43b 凹部(排出流路の上流域の一部)
43d 貫通孔(排出流路の上流域の一部)
44a 凹部(分岐流路の上流域)
44b 貫通孔(分岐流路の下流域であって流入流路の一部)
45 小プレート群
47a、47b 貫通孔(分岐流路の下流域であって流入流路の一部)
73 インク流路(液体供給流路の一部)
79 フィルタ(第1フィルタ)
86 インク流路(排出流路の下流域)
105 マニホールド流路(共通液体流路)
106 フィルタ(第2フィルタ)

Claims (9)

  1. 液体が外部から供給される液体供給流路、及び、前記液体供給流路に接続された複数の分岐流路が形成された第1流路体と、
    前記液体供給流路に配置された第1フィルタと、
    前記複数の分岐流路に接続された一又は複数の共通液体流路、及び、前記一又は複数の共通液体流路の出口から圧力室を経て吐出口に到る複数の個別液体流路が形成された第2流路体と、
    複数の前記圧力室内の液体に吐出エネルギーを付与する複数のエネルギー付与部材と、
    前記複数の分岐流路と前記一又は複数の共通液体流路との間に配置された複数の第2フィルタとを備えており、
    前記第1流路体には、前記複数の分岐流路から分岐して外部に連通した複数の排出流路がさらに形成されていることを特徴とする液体吐出ヘッド。
  2. 各分岐流路には、複数の流入流路が形成されており、
    前記複数の分岐流路が前記複数の流入流路において前記一又は複数の共通液体流路に接続されていると共に、前記複数の第2フィルタが前記複数の流入流路と前記一又は複数の共通液体流路との間に配置されており、
    前記排出流路が、前記流入流路ごとに形成されていることを特徴とする請求項1に記載の液体吐出ヘッド。
  3. 前記流入流路が、前記第2フィルタへの液体の流入方向に延在した直線形状を有しており、
    前記排出流路は、直線形状の前記流入流路の上流端に接続されていると共に、前記流入流路との接続個所から前記流入流路とは反対方向に延在した直線領域を有していることを特徴とする請求項2に記載の液体吐出ヘッド。
  4. 前記複数の排出流路が前記第1流路体内で合流して1つになっており、前記第1流路体には前記複数の排出流路に係る排出口が1つだけ設けられていることを特徴とする請求項3に記載の液体吐出ヘッド。
  5. 前記第1流路体が複数のプレートの積層体であり、
    前記複数の排出流路のうち前記合流した位置よりも下流領域及び前記直線領域を除いた領域が、前記複数のプレートのうちの1枚に設けられた凹部によって形成されており、
    前記分岐流路のうち前記流入流路を除いた領域が、前記複数のプレートのうちの別の1枚に設けられた凹部によって形成されていることを特徴とする請求項4に記載の液体吐出ヘッド。
  6. 前記排出流路の前記直線領域は、前記複数のプレートのうちの少なくとも1枚を貫通する第1貫通流路として形成されており、
    前記分岐流路の前記流入流路は、前記複数のプレートのうちの別の少なくとも1枚を貫通する第2貫通流路として形成されており、
    前記第1貫通流路の径は、前記第2貫通流路の径以上であり、前記積層体の積層方向に沿って、前記第2貫通流路が前記第1貫通流路に内包され、前記第2貫通流路の底面に前記第2フィルタが露出していることを特徴とする請求項5に記載の液体吐出ヘッド。
  7. 前記複数の排出流路のうち前記直線領域を除いた領域と前記分岐流路のうち前記流入流路を除いた領域とが、前記積層体の積層方向に沿って、少なくとも一部において重なり合っていることを特徴とする請求項5又は6に記載の液体吐出ヘッド。
  8. 前記複数の排出流路が、前記第2フィルタへの液体の流入方向と直交する平面内において、前記合流した位置を中心とした点対称形状を有していることを特徴とする請求項4〜7のいずれか1項に記載の液体吐出ヘッド。
  9. 前記複数の排出流路の流路抵抗が、互いに同じであることを特徴とする請求項8に記載の液体吐出ヘッド。
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