JP7305947B2 - 液体吐出ヘッド - Google Patents

液体吐出ヘッド Download PDF

Info

Publication number
JP7305947B2
JP7305947B2 JP2018223994A JP2018223994A JP7305947B2 JP 7305947 B2 JP7305947 B2 JP 7305947B2 JP 2018223994 A JP2018223994 A JP 2018223994A JP 2018223994 A JP2018223994 A JP 2018223994A JP 7305947 B2 JP7305947 B2 JP 7305947B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
throttle channel
pressure chamber
length
channel
throttle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018223994A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2020082619A (ja
Inventor
泰介 水野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Brother Industries Ltd filed Critical Brother Industries Ltd
Priority to JP2018223994A priority Critical patent/JP7305947B2/ja
Priority to US16/585,361 priority patent/US11084285B2/en
Publication of JP2020082619A publication Critical patent/JP2020082619A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7305947B2 publication Critical patent/JP7305947B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/135Nozzles
    • B41J2/14Structure thereof only for on-demand ink jet heads
    • B41J2/1433Structure of nozzle plates
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/135Nozzles
    • B41J2/14Structure thereof only for on-demand ink jet heads
    • B41J2/14201Structure of print heads with piezoelectric elements
    • B41J2/14233Structure of print heads with piezoelectric elements of film type, deformed by bending and disposed on a diaphragm
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/135Nozzles
    • B41J2/14Structure thereof only for on-demand ink jet heads
    • B41J2002/14419Manifold
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2202/00Embodiments of or processes related to ink-jet or thermal heads
    • B41J2202/01Embodiments of or processes related to ink-jet heads
    • B41J2202/11Embodiments of or processes related to ink-jet heads characterised by specific geometrical characteristics
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2202/00Embodiments of or processes related to ink-jet or thermal heads
    • B41J2202/01Embodiments of or processes related to ink-jet heads
    • B41J2202/12Embodiments of or processes related to ink-jet heads with ink circulating through the whole print head
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2202/00Embodiments of or processes related to ink-jet or thermal heads
    • B41J2202/01Embodiments of or processes related to ink-jet heads
    • B41J2202/20Modules

Landscapes

  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)
  • Ink Jet (AREA)

Description

本発明は、ノズルから液体を吐出する液体吐出ヘッドに関する。
ノズルから液体を吐出する液体吐出ヘッドの一例として、特許文献1には、ノズルからインクを吐出するインクジェットプリントヘッドが記載されている。特許文献1のインクジェットプリントヘッドでは、ノズルとそれぞれ接続された複数の圧力室(fluidic chamber)がL方向に並んでおり、各圧力室のL方向と直交するW方向の両端部に、W方向に延びた絞り流路(fluidic channel)が接続されている。
国際公開公報第2016/193749号
ここで、特許文献1では、絞り流路の流路抵抗はある程度大きいことが必要とされる。しかしながら、絞り流路のW方向の長さを長くして、絞り流路の流路抵抗を大きくすると、インクジェットプリントヘッドがW方向に大型化してしまう。特に、特許文献1では、圧力室のW方向の両端部に、それぞれW方向に延びた絞り流路が接続されているため、これらの絞り流路のW方向の長さを長くしたときのインクジェットプリントヘッドのW方向への大型化は特に顕著なものとなる。
本発明の目的は、圧力室の一方向における両端部に、それぞれ上記一方向に延びた絞り流路が接続された液体吐出ヘッドであって、絞り流路の流路抵抗を大きくしつつも、上記一方向への大型化を極力抑えることが可能な液体吐出ヘッドを提供することである。
本発明の液体吐出ヘッドは、圧力室と、前記圧力室と接続され、前記圧力室と第1方向に重なるノズルと、第1方向と直交する第2方向における前記圧力室の一方側の端に接続され、前記第2方向に延びた第1絞り流路と、前記第2方向における前記圧力室の他方側の端に接続され、前記第2方向に延びた第2絞り流路と、を備え、前記第1絞り流路及び前記第2絞り流路は、前記第1方向及び前記第2方向のいずれとも直交する第3方向の長さが、前記第1方向の長さよりも長く、前記第1絞り流路及び前記第2絞り流路は、前記第3方向の長さが、前記第1方向の長さの2.6倍以上4.3倍以下である
本発明の実施形態に係るプリンタ1の概略構成図である。 図1のヘッドユニット11の一部分を示す平面図である。 図2のIII-III線断面図である。 圧力室30と流入絞り流路31と流出絞り流路32の、搬送方向に投影したときの位置関係を示す図である。 搬送方向に延びる長方形断面の流路における、紙幅方向と上下方向の長さの比と、単位長さあたりの流路抵抗との関係を示す図である。 変形例1のヘッドユニット100の図3と同様の断面での断面図である。 変形例2のヘッドユニット110の図3と同様の断面での断面図である。 変形例3のヘッドユニット120の図3と同様の断面での断面図である。
以下、本発明の好適な実施形態について説明する。
<プリンタ1の概略構成>
図1に示すように、本実施形態に係るプリンタ1は、2つのインクジェットヘッド2A、2Bと、プラテン3と、搬送ローラ4、5とを備えている。インクジェットヘッド2Aとインクジェットヘッド2Bとは、記録用紙Pが搬送される搬送方向に並んでおり、インクジェットヘッド2Bがインクジェットヘッド2Aよりも、搬送方向の下流側に位置している。インクジェットヘッド2A、2Bは、それぞれ、4つのヘッドユニット11と、保持部材12とを備えている。
ヘッドユニット11は、その下面に形成された複数のノズル10を有する。複数のノズル10は、搬送方向と直交する紙幅方向に配列されることによってノズル列9を形成しており、ヘッドユニット11は、搬送方向に並んだ2列のノズル列9を有する。2列のノズル列9間で、紙幅方向のノズル10の位置は同じである。なお、以下では、図1に示すように、紙幅方向の右側及び左側を定義して説明を行う。
インクジェットヘッド2Aにおいては、2列のノズル列9のうち、搬送方向の上流側のノズル列9を構成するノズル10からブラックインクが吐出され、搬送方向の下流側のノズル列9を構成するノズル10からイエローインクが吐出される。インクジェットヘッド2Bにおいては、搬送方向の上流側のノズル列9を構成するノズル10からシアンインクが吐出され、搬送方向の下流側のノズル列9を構成するノズル10からマゼンタインクが吐出される。
また、インクジェットヘッド2A、2Bにおいては、4つのヘッドユニット11のうち、2つずつのヘッドユニット11が、それぞれ、紙幅方向に間隔をあけて並んでいる。また、4つのヘッドユニット11のうち、紙幅方向に並んだ2つのヘッドユニット11と残り2つのヘッドユニット11とは、搬送方向に間隔をあけて並んでいる。また、搬送方向の上流側に配置された2つのヘッドユニット11と、下流側に配置された2つのヘッドユニット11とは、紙幅方向の位置がずれている。そして、搬送方向の上流側に配置されたヘッドユニット11の一部のノズル10と、下流側に配置されたヘッドユニット11の一部ノズル10とが、搬送方向に重なっている。これにより、4つのヘッドユニット11の複数のノズル10が、紙幅方向に記録用紙Pの全長にわたって配置されている。すなわち、インクジェットヘッド2A、2Bは、紙幅方向に記録用紙Pの全長にわたって延びた、いわゆるラインヘッドである。
保持部材12は、紙幅方向に記録用紙Pの全長にわたって延びた長方形の板状の部材である。保持部材12には、4つのヘッドユニット11に対応する4つの貫通孔12aが形成されている。ヘッドユニット11の複数のノズル10は、対応する貫通孔12aを介して下側(記録用紙P側)に露出している。
プラテン3は、インクジェットヘッド2A、2Bの下方に配置され、インクジェットヘッド2A、2Bの複数のノズル10と対向している。プラテン3は、記録用紙Pを下方から支持する。
搬送ローラ4は、搬送方向におけるインクジェットヘッド2A、2B及びプラテン3よりも上流側に配置されている。搬送ローラ5は、搬送方向におけるインクジェットヘッド2A、2B及びプラテン3よりも下流側に配置されている。搬送ローラ4、5は、記録用紙Pを搬送方向に搬送する。
そして、プリンタ1では、搬送ローラ4、5により記録用紙Pを搬送方向に搬送させながら、インクジェットヘッド2A、2Bに複数のノズル10から記録用紙Pに向けてインクを吐出させることによって、記録用紙Pへの記録を行う。
<ヘッドユニット11>
次に、ヘッドユニット11について説明する。図2、図3に示すように、ヘッドユニット11は、ノズルプレート21と、流路基板22(本発明の「流路プレート」)と、圧電アクチュエータ23と、保護基板24と、マニホールド部材25とを備えている。
ノズルプレート21は、ポリイミドなどの合成樹脂材料からなる。ノズルプレート21には、上述したような2列のノズル列9を構成する複数のノズル10が形成されている。
流路基板22は、シリコン(Si)からなり、ノズルプレート21の上面に配置されている。流路基板22には、複数の圧力室30と、複数の第1絞り流路31と、複数の第2絞り流路32とが形成されている。
複数の圧力室30は、複数のノズル10に対して個別に設けられている。圧力室30の紙幅方向の2つの内壁面30aは、搬送方向における中央部において搬送方向と平行に延びている。また、圧力室30の内壁面30aは、搬送方向の両端部において、それぞれ、搬送方向において圧力室30の外側に向かうほど、紙幅方向において圧力室30の中央側に向かうように湾曲している(搬送方向に対して傾いている)。
圧力室30の中央部は、対応するノズル10と上下方向に重なっている。これにより、流路基板22には、複数の圧力室30が紙幅方向に配列されることによって形成された圧力室列8が、2列のノズル列9に対応して搬送方向に2列に配置されている。
複数の第1絞り流路31は、複数の圧力室30に対して個別に設けられている。第1絞り流路31の搬送方向に投影した形状は、紙幅方向の長さW1が上下方向の長さH1よりも長い長方形である。具体的には、第1絞り流路31の紙幅方向の長さW1は、上下方向の長さH1の2.6倍以上4.3倍である。また、第1絞り流路31の紙幅方向の長さW1及び上下方向の長さH1は、それぞれ、搬送方向の位置によらず一定である。
また、搬送方向の上流側の圧力室列8に対応する第1絞り流路31は、圧力室30の、搬送方向における下流側(本発明の「第2方向における一方側」)の端に接続され、圧力室30との接続部分から、搬送方向の下流側に延びている。一方、搬送方向の下流側の圧力室列8に対応する第1絞り流路31は、圧力室30の、搬送方向における上流側(本発明の「第2方向における一方側」)の端に接続され、圧力室30との接続部分から、搬送方向の上流側に延びている。
また、第1絞り流路31の紙幅方向の長さW1は、圧力室30の紙幅方向の長さWcよりも短く、第1絞り流路31は、圧力室30の搬送方向における上記一方側の端の、紙幅方向における中央部に接続されている。そして、圧力室30の内壁面30aの、上記のように湾曲して延びた搬送方向の上記一方側の端が、第1絞り流路31の内壁面31aに接続される。
また、第1絞り流路31の上下方向の長さH1は、圧力室30の上下方向の長さHcよりも短く、第1絞り流路31は、圧力室30の搬送方向における上記一方側の端の上端部に接続されている。ここで、長さH1は、長さHcの半分よりも短いことが好ましい。
複数の第2絞り流路32は、複数の圧力室30に対して個別に設けられている。図4に示すように、第2絞り流路32の搬送方向に投影した形状は、紙幅方向の長さW2が上下方向の長さH2よりも長い長方形である。具体的には、第2絞り流路32の紙幅方向の長さW2は、上下方向の長さH2の2.6倍以上4.3倍以下の長方形である。また、第2絞り流路32の紙幅方向の長さW2及び上下方向の長さH2は、それぞれ、搬送方向の位置によらず一定である。
また、搬送方向の上流側の圧力室列8に対応する第2絞り流路32は、圧力室30の、搬送方向における上流側(本発明の「第2方向の他方側」)の端に接続され、圧力室30との接続部分から、搬送方向の上流側に延びている。一方、搬送方向の下流側の圧力室列8に対応する第2絞り流路32は、圧力室30の、搬送方向における下流側(本発明の「第2方向の他方側」)の端に接続され、圧力室30との接続部分から、搬送方向の下流側に延びている。
また、図4に示すように、第2絞り流路32の紙幅方向の長さW2は、圧力室30の紙幅方向の長さWcよりも短く、第2絞り流路32は、圧力室30の、搬送方向の上記他方側の端の、紙幅方向における中央部に接続されている。そして、圧力室30の内壁面30aのうち、上記のように湾曲して延びた搬送方向の上記他方側の端が、第2絞り流路32の内壁面32aに接続される。
また、図3、図4に示すように、第2絞り流路32の上下方向の長さH2は、圧力室30の上下方向の長さHcよりも短く、第2絞り流路32は、搬送方向におけるヘッドユニット11における外側の端の上端部に接続されている。
また、第1絞り流路31の紙幅方向の長さW1と、第2絞り流路32の紙幅方向の長さW2とは、同じ長さである。また、第1絞り流路31の上下方向の長さH1と、第2絞り流路32の上下方向の長さH2とは同じ長さである。また、第1絞り流路31の搬送方向の長さL1と、第2絞り流路32の搬送方向の長さL2とは同じ長さである。これにより、第1絞り流路31の流路抵抗と第2絞り流路32の流路抵抗とが同じである。なお、本実施形態において、第1絞り流路31の流路抵抗と第2絞り流路32の流路抵抗とが同じであるとは、第1絞り流路31の流路抵抗と第2絞り流路32の流路抵抗とが完全に同じであることのほか、製造時の誤差等により、第1絞り流路31の流路抵抗と、第2絞り流路32の流路抵抗とに5%以下の差があることも含む。
ここで、長さWcは、例えば60μm以上65μm以下である。また、長さW1、W2は、例えば40μm以上55μm以下である。また、長さHcは、例えば100μm以上140μm以下である。また、長さH1、H2は、例えば20μm以上30μm以下である。また、長さL1、L2は、例えば20μm以上200μm以下である。なお、圧力室30の搬送方向の長さLwは550μm以上650μm以下である。
<圧電アクチュエータ23>
圧電アクチュエータ23は、振動膜40と、2つの圧電膜41と、複数の下部電極42と、複数の上部電極43とを備えている。
振動膜40は、二酸化ケイ素(SiO2)、窒化ケイ素(SiN)などからなる。振動膜40は、流路基板22の上端部が酸化又は窒化されることによって形成されたものである。振動膜40は、複数の圧力室30を覆っている。
圧電膜41は、チタン酸鉛とジルコン酸鉛との混晶であるチタン酸ジルコン酸鉛を主成分とする圧電材料からなり、振動膜40の上面に配置されている。2つの圧電膜41は、2列の圧力室列8に対応しており、対応する圧力室列8を構成する複数の圧力室30にわたって紙幅方向に延びている。
複数の下部電極42は、例えば白金(Pt)からなり、複数の圧力室30に対して個別に設けられている。下部電極42は、上下方向に投影した形状が搬送方向を長手方向とする長方形であり、振動膜40と圧電膜41との間に配置され、対応する圧力室30の中央部と上下方向に重なっている。下部電極42は、グランド電位に保持される。
複数の上部電極43は、例えば白金(Pt)やイリジウム(Ir)からなり、複数の圧力室30に対して個別に設けられている。上部電極43は、上下方向に投影した形状が搬送方向を長手方向とする長方形であり、圧電膜41の上面に配置され、対応する圧力室30の中央部と上下方向に重なっている。複数の上部電極43には、図示しないドライバICにより個別に、グランド電位及び所定の駆動電位のいずれかが選択的に付与される。
そして、圧電アクチュエータ23は、各圧力室30と上下方向に重なる部分が、それぞれ、圧力室30内のインクに圧力を付与する駆動素子44となっている。
ここで、駆動素子44を駆動して圧力室30内のインクに圧力を付与し、ノズル10からインクを吐出させる方法について説明する。圧電アクチュエータ23では、予め、全ての駆動素子44の上部電極43がグランド電位に保持されている。あるノズル10からインクを吐出させるためには、そのノズル10に対応する駆動素子44の上部電極43の電位を駆動電位に切り換える。すると、下部電極42と上部電極43との電位差により、圧電膜41の下部電極42と上部電極43とに挟まれた部分に厚み方向の電界が生じ、圧電膜41のこの部分が、電界の方向と直交する水平方向に収縮する。これにより、圧電膜41及び振動膜40が、圧力室30側に凸となるように変形し、圧力室30の容積が小さくなる。その結果、圧力室30内のインクの圧力が上昇し、圧力室30に連通するノズル10からインクが吐出される。そして、インクの吐出後、上記上部電極をグランド電位に戻す。
<保護基板24>
図2、図3に示すように、保護基板24は、圧電アクチュエータ23が形成された流路基板22の上面に配置されている。保護基板24の下面には、2つの凹部56が形成されている。2つの凹部56は、2つの圧力室列8に対応しており、各圧力室列8を構成する複数の圧力室30にわたって紙幅方向に延びている。そして、各凹部56と流路基板22との間に形成される空間に、対応する複数の駆動素子44が収容される。
また、保護基板24、振動膜40及び流路基板22には、複数の第1接続流路57と、複数の第2接続流路58とが形成されている。
複数の第1接続流路57は、複数の第1絞り流路31に対して個別に設けられている。第1接続流路57は、上下方向において、保護基板24及び振動膜40の全長と、流路基板24の上端部とにわたって延びている。そして、第1接続流路57の下端部は、第1絞り流路31と同じ高さに位置し、対応する第1絞り流路31の、搬送方向における圧力室30と反対側の端部と、第1接続流路57の下端部とが接続されている。
複数の第2接続流路58は、複数の第2絞り流路32に対して個別に設けられている。第2接続流路58は、上下方向に、保護基板24及び振動膜40の全長と、流路基板24の上端部とにわたって延びている。そして、第2接続流路58の下端部は、第2絞り流路32と同じ高さに位置し、対応する第2絞り流路32の、搬送方向における圧力室30と反対側の端部と、第2接続流路58の下端部とが接続されている。
<マニホールド部材25>
マニホールド部材25は、保護基板24の上面に配置されている。マニホールド部材25には、2つの第1マニホールド61と2つの第2マニホールド62とが形成されている。
2つの第1マニホールド61は、2つの圧力室列8に対応している。各第1マニホールド61は、対応する圧力室列8を構成する複数の圧力室30と連通する複数の第1接続流路57にわたって紙幅方向に延びており、これら複数の第1接続流路57の上端と接続されている。2つの第2マニホールド62は、2つの圧力室列8に対応している。各第2マニホールド62は、対応する圧力室列8を構成する複数の圧力室30と連通する複数の第2接続流路58にわたって紙幅方向に延びており、これら複数の第2接続流路58の上端と接続されている。
また、第1マニホールド61及び第2マニホールド62は、それぞれ、図示しない流路を介して同じインクタンク65に接続されている。また、第1マニホールド61とインクタンク65との間の流路には、インクタンク65側から第1マニホールド61側にインクを送る第1ポンプ66が設けられている。また、第2マニホールド62とインクタンク65との間の流路には、第2マニホールド62側からインクタンク65側にインクを送る第2ポンプ67が設けられている。
そして、第1ポンプ66及び第2ポンプ67を駆動させると、インクタンク65内のインクが、図示しない流路を介して第1マニホールド61に流れ込み、第1マニホールド61から複数の第1接続流路57及び複数の第1絞り流路31を介して複数の圧力室30に流入する。また、複数の圧力室30内のインクが、複数の第2絞り流路32及び複数の第2接続流路58を介して、第2マニホールド62に流出し、第2マニホールド62から図示しない流路を介してインクタンク65に戻る。これにより、インクタンク65とヘッドユニット11との間でインクが循環する。なお、本実施形態では、第1ポンプ66と第2ポンプ67の両方が設けられているが、これらのうち片方のポンプのみが設けられていてもよい。この場合でも、ポンプを駆動させることによって、上述したのと同様にインクを循環させることができる。
また、マニホールド部材25の上面には、ダンパ膜26が配置されており、ダンパ膜26によって、第1マニホールド61及び第2マニホールド62が覆われている。そして、ダンパ膜26の第1マニホールド61及び第2マニホールド62と上下方向に重なる部分が変形することによって、第1マニホールド61及び第2マニホールド62内のインクの圧力変動が抑えられる。ダンパ膜26の上面にはダンパ室部材27が配置されている。ダンパ室部材27の下面の第1マニホールド61及び第2マニホールド62と上下方向に重なる部分には、それぞれ、ダンパ室27aが形成されている。ダンパ室27aは、ダンパ膜26の上側への変形を受け入れるための空間である。
<効果>
ここで、本実施形態の第1絞り流路31や第2絞り流路32のような、搬送方向に延びた流路は、搬送方向と直交する断面の断面積が同じであれば、紙幅方向の長さが長いほど、単位長さあたりの流路抵抗が大きくなる。例えば、搬送方向と直交する断面の形状が長方形の流路では、紙幅方向の長さaと上下方向の長さbとの比(a/b)と、単位長さあたりの流路抵抗Rとの関係が、図5に示すような関係となる。図5に示す関係は、下記の式に基づいて得られたものである。この式において、μはインクの粘度(cps)である。また、nは自然数であり、nを大きくするほど算出される流路抵抗の精度が高くなる。また、tanhは→双極tanのことである。
Figure 0007305947000001
本実施形態では、第1絞り流路31及び第2絞り流路32の、紙幅方向の長さが上下方向の長さよりも長い。したがって、第1絞り流路31及び第2絞り流路32の、紙幅方向の長さと上下方向の長さとを同じとした場合と比較して、第1絞り流路31及び第2絞り流路32の単位長さあたりの流路抵抗が大きい。これにより、所望の流路抵抗とするために必要な第1絞り流路31及び第2絞り流路32の搬送方向の長さを短くすることができ、ヘッドユニット11の搬送方向への大型化を抑えることができる。
特に、本実施形態では、圧力室30の搬送方向における両端に、それぞれ、搬送方向に延びた第1絞り流路31、及び、搬送方向に延びた第2絞り流路が接続されている。したがって、第1絞り流路31及び第2絞り流路32の搬送方向の長さを短くすることができることによる、ヘッドユニット11の搬送方向のへの大型化を抑える効果は特に高いものとなる。
また、図5から、上記の比(a/b)が2以上の範囲で、比(a/b)が2未満の範囲よりも、比(a/b)の変化に対する単位長さあたりの流路抵抗Rの変化が大きくなることがわかる。本実施形態では、第1絞り流路31の、紙幅方向の長さW1が、上下方向の長さH1の2倍以上(2.6倍以上4.3倍以下)であり、第2絞り流路32の、紙幅方向の長さW2が、上下方向の長さH2の2倍以上(2.6倍以上4.3倍以下)である。したがって、第1絞り流路31及び第2絞り流路32の単位長さあたりの流路抵抗を十分に大きくして、第1絞り流路31及び第2絞り流路32の搬送方向の長さを十分に短くすることができる。
さらに、図5から、上記の比(a/b)が2.6以上の場合には、比(a/b)が1の場合と比較して、単位長さあたりの流路抵抗Rが10倍以上となることがわかる。本実施形態では、第1絞り流路31の、紙幅方向の長さW1を、上下方向の長さH1の2.6倍以上とし、第2絞り流路32の、紙幅方向の長さW2をが、上下方向の長さH2の2.6倍以上とする。これにより、第1絞り流路31及び第2絞り流路32の単位長さあたりの流路抵抗を十分に大きく(比(a/b)が1の場合の10倍以上に)して、第1絞り流路31及び第2絞り流路32の搬送方向の長さを十分に短く(比(a/b)が1の場合の10分の1以下に)することができる。
ただし、第1絞り流路31及び第2絞り流路32の搬送方向の長さL1、L2が短すぎる(例えば10μm未満である)と、第1絞り流路31及び第2絞り流路32の形成が困難になる虞がある。具体的に説明すると、第1絞り流路31及び第2絞り流路32は、例えば、流路基板22にエッチングを行うことによって形成する。このとき、第1絞り流路31及び第2絞り流路32の搬送方向の長さL1、L2が短すぎると、エッチングの加工ばらつきにより、長さL1、L2にばらつきが生じて、第1絞り流路31及び第2絞り流路32において所望の流路抵抗を得られない虞がある。
また、上記の比(a/b)が1である場合に、所望の流路抵抗を得るために必要な、第1絞り流路31及び第2絞り流路32の搬送方向の長さは、ノズル10から吐出されるインクの体積、駆動素子44の駆動周波数、圧力室30のサイズなどによって変わる。例えば、圧力室30の各方向の長さWc、Hc、Lcが上述したような長さであり、ノズル10から吐出されるインクの体積が4pl程度であり、駆動素子44の駆動周波数が100kHz程度であるヘッドユニットにおいて、上記の比(a/b)が1である場合に、所望の流路抵抗を得るために必要な、第1絞り流路31及び第2絞り流路32の搬送方向の長さが400μm程度必要となることがある。そこで、本実施形態では、第1絞り流路31の、紙幅方向の長さW1を、上下方向の長さH1の4.3倍以下とし、第2絞り流路32の、紙幅方向の長さW2をが、上下方向の長さH2の4.3倍以下とする。これにより、第1絞り流路31及び第2絞り流路32の搬送方向の長さL1、L2が短くなりすぎない(例えば、10μm未満とはならない)ようにすることができる。
また、本実施形態では、圧力室30内の気泡が圧力室30の上端部に溜まる。これに対して、本実施形態では、圧力室30からインクが流出される第2絞り流路32が、圧力室30の上端部に接続されている。これにより、圧力室30内の気泡を、第2絞り流路32に効率よく排出させることができる。
また、本実施形態のように第2絞り流路32が圧力室30の上端部に接続されている場合において、本実施形態と異なり、例えば、第1絞り流路31が圧力室30の下端部に接続されていると、上述したようにインクが循環するときには、圧力室30内において、第1絞り流路31との接続部分から第2絞り流路32との接続部分に向かうインクの流れは、上下方向の成分がある程度大きいものとなる。上下方向の成分の大きいインクの流れは、上述したように駆動素子44を駆動させたときの、振動膜40及び圧電膜41の変形を阻害する虞がある。
これに対して、本実施形態では、第1絞り流路31及び第2絞り流路32の両方が圧力室30の上端部に接続されている。そのため、上述したようにインクが循環するときに、圧力室30内において、主に第1絞り流路31との接続部分から第2絞り流路32との接続部分に向かうインクの流れは、主に搬送方向の成分を有するものであり、上下方向の成分は小さい。したがって、駆動素子44を駆動させたときの、振動膜40及び圧電膜41の変形が阻害されにくい。
また、本実施形態では、第1絞り流路31が、第1接続流路57の下端部に接続されており、第1接続流路57に第1絞り流路31よりも下方に位置する部分がない。また、第2絞り流路32が、第2接続流路58の下端部に接続されており、第2接続流路58に第2絞り流路32よりも下方に位置する部分がない。これにより、第1接続流路57及び第2接続流路においてインクをよどみにくくすることができる。
また、本実施形態では、第2絞り流路32は、紙幅方向の長さW2及び上下方向の長さH2が、搬送方向の位置によらず一定である。したがって、第2絞り流路32は、搬送方向の位置によらず、単位長さあたりの流路抵抗が一定であり、インクの流速が遅くなる部分ができにくい。これにより、圧力室30内の気泡を確実に第2絞り流路に排出することができる。また、第2絞り流路32においてインクをよどみにくくすることができる。
また、本実施形態では、第1絞り流路31は、紙幅方向の長さW1及び上下方向の長さH1が、搬送方向の位置によらず一定である。したがって、第1絞り流路31は、搬送方向の位置によらず、単位長さあたりの流路抵抗が一定であり、インクの流速が遅くなる部分ができにくい。これにより、第1絞り流路31においてインクをよどみにくくすることができる。
また、本実施形態では、第1絞り流路31及び第2絞り流路32の紙幅方向の長さW1、W2が、圧力室30の紙幅方向の長さWcよりも短く、紙幅方向において、第1絞り流路31及び第2絞り流路32は、圧力室30よりも外側にはみ出していない。これにより、圧力室30、第1絞り流路31及び第2絞り流路32を配置するのに必要なスペースの紙幅方向の長さを短くすることができる。さらに、紙幅方向に配列される複数の圧力室30同士の、紙幅方向の間隔を小さくすることができる。
また、上述したようにインクが循環する際に、圧力室30を第1絞り流路31から第2絞り流路32に向かって流れるインクの流速は、紙幅方向の中央部において最も速くなる。本実施形態では、第1絞り流路31及び第2絞り流路32が、圧力室30の紙幅方向の中央部に接続されているため、圧力室30内のインクが第1絞り流路31から第2絞り流路32に向かってスムーズに流れる。
また、本実施形態では、圧力室30の紙幅方向の内壁面30aの搬送方向における両端部が、搬送方向において圧力室30の外側(第2絞り流路32側)に向かうほど、紙幅方向において圧力室30の中央側に向かう(第2絞り流路32に近づく)ように湾曲した曲面であり、圧力室30の内壁面30aと第2絞り流路32の内壁面32aとが接続されている。これにより、圧力室30内の気泡が、圧力室30の内壁面30a及び第2絞り流路32の内壁面32aに沿って流れることで、第2絞り流路32に到達しやすい。これにより、圧力室30内の気泡を効率よく第2絞り流路32に排出させることができる。
また、本実施形態では、1つの流路プレートである流路基板22に、圧力室30と第1絞り流路31と第2絞り流路32とが形成されている。これにより、ヘッドユニット11の構造を簡単なものとすることができる。
また、本実施形態では、第1絞り流路31の流路抵抗と第2絞り流路32の流路抵抗とが同じである。したがって、第1絞り流路31から圧力室30へのインクの流出しやすさと、圧力室30から第2絞り流路32へのインクの流出しやすさとが同程度となる。これにより、圧力室30へのインクの供給不足や、圧力室30へのインクの過剰供給を生じにくくすることができる。
<変形例>
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載の限りにおいて様々な変更が可能である。
上述の実施形態では、圧力室30の紙幅方向の内壁面30aの搬送方向の両端部が、搬送方向において圧力室30の外側に向かうほど、紙幅方向における圧力室30の中央側に向かうように湾曲した曲面であったが、これには限られない。
例えば、圧力室30の紙幅方向の内壁面の搬送方向の両端部は、搬送方向において圧力室30の外側に向かうほど、紙幅方向において圧力室30の中央側に向かうように、搬送方向に対して傾斜した平面であってもよい。
また、圧力室30の搬送方向における第2絞り流路32側の端部の内壁面のみが、上述したような、搬送方向に対して傾斜した曲面や平面であってもよい。
さらには、圧力室30は、上下方向に投影した形状が搬送方向を長手方向とする長方形であるなど、上記のような搬送方向に対して傾斜して延びた曲面や平面を有していないものであってもよい。
また、上述の実施形態では、第1絞り流路31の紙幅方向の長さW1及び第2絞り流路32の紙幅方向の長さW2が、圧力室30の紙幅方向の長さWcよりも短く、第1絞り流路31及び第2絞り流路32が、圧力室30の搬送方向における端部のうち、紙幅方向の中央部に接続されていたが、これには限られない。第1絞り流路31及び第2絞り流路32のうち、少なくともいずれか片方は、圧力室30の搬送方向における端部のうち、紙幅方向のいずれかの端部と接続されていてもよい。
また、上述の実施形態では、複数の圧力室30が紙幅方向に配列されることによって圧力室列8を形成しており、これに対応して、複数の第1絞り流路31及び複数の第2絞り流路32が、それぞれ、紙幅方向に配列されていたが、これには限られない。複数の圧力室30同士の位置関係は、上述の実施形態と異なっていてもよい。この場合でも、第1絞り流路31の紙幅方向の長さW1及び第2絞り流路32の紙幅方向の長さW2が、圧力室30の紙幅方向の長さWcよりも短ければ、圧力室30、第1絞り流路31及び第2絞り流路32を配置するのに必要なスペースの紙幅方向の長さを短くすることができる。
さらには、第1絞り流路31の紙幅方向の長さW1及び第2絞り流路32の紙幅方向の長さW2が、圧力室30の紙幅方向の長さWc以上であり、第1絞り流路31及び第2絞り流路32が、圧力室30の搬送方向における端部の、紙幅方向における全域と接続されていてもよい。
また、上述の実施形態では、第1絞り流路31の紙幅方向の長さW1及び上下方向の長さH1が、搬送方向の位置によらず一定であったが、これには限られない。第1絞り流路31の紙幅方向の長さ及び上下方向の長さのうち少なくとも片方が、搬送方向の位置によって異なっていることで、第1絞り流路31の流路抵抗が、搬送方向の位置によって異なっていてもよい。
また、上述の実施形態では、第2絞り流路32の紙幅方向の長さW2及び上下方向の長さH2が、搬送方向の位置によらず一定であったが、これには限られない。第2絞り流路32の紙幅方向の長さ及び上下方向の長さのうち少なくとも片方が、搬送方向の位置によって異なっていることで、第2絞り流路32の流路抵抗が、搬送方向の位置によって異なっていてもよい。
また、上述の実施形態では、第1絞り流路31の搬送方向における圧力室30と反対側の端部が、第1接続流路57の下端部に接続され、第1接続流路57に第1絞り流路31よりも下方に位置する部分がない。また、第2絞り流路32の搬送方向における圧力室30と反対側の端部が、第2接続流路58の下端部に接続され、第2接続流路58に第2絞り流路32よりも下方に位置する部分がない。しかしながら、これには限られない。例えば、第1接続流路が、第1絞り流路31よりも下方まで延びていてもよい。また、第2接続流路が、第2絞り流路32よりも下方まで延びていてもよい。
また、上述の実施形態では、第1絞り流路31及び第2絞り流路32が、それぞれ、圧力室30の上端部に接続されていたが、これには限られない。
例えば、変形例1では、図6に示すように、ヘッドユニット100において、上述の実施形態と同様、第1絞り流路101が、圧力室30の上端部に接続されている。これに対して、第1絞り流路101が、圧力室30の下端部に接続されている。また、第1接続流路102が、上下方向において、保護基板24、振動膜40及び流路基板22の全長にわたって延び、第1絞り流路101が、第1接続流路102の下端部に接続されている。
変形例1の場合には、第1絞り流路101が、圧力室30の下端部に接続されていることから、第1絞り流路101から圧力室30に気泡を流れ込みにくくすることができる。
変形例2では、図7に示すように、ヘッドユニット110において、第1絞り流路111及び第2絞り流路112が、それぞれ、圧力室30の下端部に接続されている。また、第1接続流路113及び第2接続流路114が、それぞれ、上下方向において、保護基板24、振動膜40及び流路基板22の全長にわたって延びている。そして、第1絞り流路111が、第1接続流路113の下端部に接続され、第2絞り流路112が、第2接続流路114の下端部に接続されている。
この場合には、第1絞り流路111から第2絞り流路112に向かって圧力室30を流れるインクの流れが、主にノズル10に近い圧力室30の下端部に生じる。したがって、このインクの流れによって、ノズル10のインクの乾燥を抑えることができる。
また、上述の実施形態では、1つの流路プレートである流路基板22に、圧力室30、第1絞り流路31及び第2絞り流路32が形成されていたが、これには限られない。例えば、ヘッドユニットが、流路基板22の代わりに、上下方向に積層された複数枚の流路プレートを有し、各流路プレートに、圧力室、第1絞り流路及び第2絞り流路の一部分が形成されていてもよい。
また、変形例3では、図8に示すように、ヘッドユニット120が、ノズルプレート121と流路基板122とを備えている。そして、圧力室130が、ノズルプレート121の上側の部分と流路基板122とにわたって形成され、ノズル10が、ノズルプレート121の下側の部分に形成されている。また、第1絞り流路131及び第2絞り流路132が、ノズルプレート121の上側の部分に形成され、圧力室130の、搬送方向の端部の下端部に接続されている。また、これに対応して、第1接続流路133及び第2接続流路134が、上下方向において、保護基板24、振動膜40及び流路基板122の全長と、ノズルプレート121の上側の部分とにわたって延びている。
また、変形例3の場合には、ノズルプレート121に、圧力室130の下端部と、第1絞り流路131と、第2絞り流路132とが形成されていることにより、第1絞り流路131から第2絞り流路132に向かって圧力室130を流れるインクの流れが、ノズルプレート121に形成された圧力室130の下端部に生じる。したがって、このインクの流れによって、ノズル10のインクの乾燥を抑えることができる。また、変形例3では、流路基板122とノズルプレート121とにわたって圧力室130が形成されているため、流路基板122にのみ圧力室が形成される場合と比較して、圧力室の容積を大きくすることができる。
また、変形例3では、ノズルプレート121に、第1絞り流路131及び第2絞り流路132の全体が形成されていたが、これには限られない。例えば、変形例3において、流路基板122に第1、第2絞り流路の上半分が形成され、ノズルプレート121に第1、第2絞り流路の下半部が形成されている等、第1、第2絞り流路が、ノズルプレート121と流路基板122とにわたって形成されていてもよい。
また、上述の実施形態では、第1絞り流路31の流路抵抗と、第2絞り流路32の流路抵抗とが同じであったが、これには限られない。例えば、第1絞り流路31と第2絞り流路32とで、紙幅方向の長さ、搬送方向の長さ、上下方向の長さのうち、少なくとも1つが異なっており、第1絞り流路31の流路抵抗と、第2絞り流路32の流路抵抗とが異なっていてもよい。すなわち、第1絞り流路31の流路抵抗と、第2絞り流路32の流路抵抗との差が5%よりも大きくてもよい。
また、上述の実施形態では、第1絞り流路31及び第2絞り流路32の搬送方向に投影した形状が、長方形であったが、これには限られない。第1絞り流路及び第2絞り流路のうち、少なくとも片方の絞り流路の、搬送方向に投影した形状は、紙幅方向の長さが上下方向の長さよりも長い、長方形以外の多角形、長軸方向が紙幅方向と平行な楕円などでもよい。
また、上述の実施形態では、第1絞り流路31の紙幅方向の長さW1が、上下方向の長さH1の2.6倍以上4.3倍以下であり、第2絞り流路32の紙幅方向の長さW2が、上下方向の長さH2の2.6倍以上4.3倍以下であったが、これには限られない。
第1絞り流路31の紙幅方向の長さW1は、上下方向の長さH1の2倍以上2.6倍未満であってもよいし、上下方向の長さH1の4.3倍よりもさらに長くてもよい。また、第2絞り流路32の紙幅方向の長さW2は、上下方向の長さH2の2倍以上2.6倍未満であってもよいし、上下方向の長さの4.3倍よりもさらに長くてもよい。これらの場合でも、上述したのと同様、第1絞り流路31及び第2絞り流路32の単位長さあたりの流路抵抗を十分に大きくすることができる。
さらには、第1絞り流路31の紙幅方向の長さW1は、上下方向の長さH1よりも長ければ、上下方向の長さH1の2倍未満であってもよい。また、第2絞り流路32の紙幅方向の長さW2は、上下方向の長さH2よりも長ければ、上下方向の長さH2の2倍未満であってもよい。
また、以上の例は、ヘッドユニットとインクタンクとの間でインクを循環させるものであったが、これには限られない。例えば、上述の実施形態において、第2ポンプ67によってインクを送る方向を逆にし、第1ポンプ66によってインクが送られることで、インクタンク65内のインクが、第1マニホールド61、第1接続流路57及び第1絞り流路31を介して、圧力室30に供給されるのに加えて、第2ポンプ67によってインクが送られることで、インクタンク65内のインクが、第2マニホールド62、第2接続流路58及び第2絞り流路32を介して、圧力室30に供給されるようにしてもよい。
また、以上では、ノズルからインクを吐出するインクジェットヘッドに本発明を適用した例について説明したが、これには限られない。ノズルからインク以外の液体、例えば、液体状にした樹脂や金属を吐出する液体吐出ヘッドに本発明を適用することも可能である。
11 ヘッドユニット
10 ノズル
22 流路基板
30 圧力室
30a 内壁面
31 第1絞り流路
32 第2絞り流路
32a 内壁面
57 第1接続流路
58 第2接続流路
100 ヘッドユニット
101 第1絞り流路
102 第2絞り流路
110 ヘッドユニット
111 第1絞り流路
112 第2絞り流路
120 ヘッドユニット
121 第1絞り流路
122 第2絞り流路
130 圧力室
131 第1絞り流路
132 第2絞り流路

Claims (13)

  1. 圧力室と、
    前記圧力室と接続され、前記圧力室と第1方向に重なるノズルと、
    第1方向と直交する第2方向における前記圧力室の一方側の端に接続され、前記第2方向に延びた第1絞り流路と、
    前記第2方向における前記圧力室の他方側の端に接続され、前記第2方向に延びた第2絞り流路と、を備え、
    前記第1絞り流路及び前記第2絞り流路は、
    前記第1方向及び前記第2方向のいずれとも直交する第3方向の長さが、前記第1方向の長さよりも長く、
    前記第1絞り流路及び前記第2絞り流路は、
    前記第3方向の長さが、前記第1方向の長さの2.6倍以上4.3倍以下であることを特徴とする液体吐出ヘッド。
  2. 前記第1絞り流路及び前記第2絞り流路は、前記第2方向に投影した形状が、前記第3方向を長手方向とする長方形であることを特徴とする請求項に記載の液体吐出ヘッド。
  3. 圧力室と、
    前記圧力室と接続され、前記圧力室と第1方向に重なるノズルと、
    第1方向と直交する第2方向における前記圧力室の一方側の端に接続され、前記第2方向に延びた、前記圧力室に液体を流入させるための第1絞り流路と、
    前記第2方向における前記圧力室の他方側の端に接続され、前記第2方向に延びた、前記圧力室から液体が流出される2絞り流路と、を備え、
    前記第1絞り流路及び前記第2絞り流路は、
    前記第1方向及び前記第2方向のいずれとも直交する第3方向の長さが、前記第1方向の長さよりも長く、
    前記第1方向は、鉛直方向であって、
    前記第1絞り流路は、
    前記圧力室よりも前記第1方向の長さが短く、
    前記圧力室の前記第2方向における前記一方側の端の下端部に接続され、
    前記第2絞り流路は、
    前記圧力室よりも前記第1方向の長さが短く、
    前記圧力室の前記第2方向における前記他方側の端の上端部に接続されていることを特徴とする液体吐出ヘッド。
  4. 前記第1絞り流路は、
    前記圧力室よりも前記第1方向の長さが短く、
    前記圧力室の前記第2方向における前記一方側の端の上端部に接続されていることを特徴とする請求項に記載の液体吐出ヘッド。
  5. 前記第1方向が鉛直方向であって、
    前記第1方向に延びた流路であって、下端において前記第1絞り流路の前記第2方向における前記一方側の端に接続された第1接続流路と、
    前記第1方向に延びた流路であって、下端において前記第2絞り流路の前記第2方向における前記他方側の端に接続された第2接続流路と、を備えていることを特徴とする請求項1~4のいずれかに記載の液体吐出ヘッド。
  6. 前記第1絞り流路は、
    前記圧力室に液体を流入させるための流路であり、
    前記第2絞り流路は、
    前記圧力室から液体が流出される流路であり、
    前記第2方向の位置によらず、前記第1方向の長さ及び前記第3方向の長さがそれぞれ一定であることを特徴とする請求項1~5のいずれかに記載の液体吐出ヘッド。
  7. 前記第1絞り流路は、
    前記第2方向の位置によらず、前記第1方向の長さ及び前記第3方向の長さがそれぞれ一定であることを特徴とする請求項に記載の液体吐出ヘッド。
  8. 前記第1絞り流路の前記第3方向の長さ、及び、前記第2絞り流路の前記第3方向の長さが、前記圧力室の前記第3方向の長さよりも短いことを特徴とする請求項1~7のいずれかに記載の液体吐出ヘッド。
  9. 前記第3方向に配列された複数の前記圧力室と、
    複数の前記圧力室に接続された複数の前記ノズルと、
    複数の前記圧力室に接続された複数の第1絞り流路と、
    複数の前記圧力室に接続された複数の第2絞り流路と、を備えていることを特徴とする請求項に記載の液体吐出ヘッド。
  10. 前記第1絞り流路は、
    前記圧力室に液体を流入させるための流路であり、
    前記圧力室の前記第2方向の前記一方側の端の、前記第3方向における中央部に接続され、
    前記第2絞り流路は、
    前記圧力室から液体が流出される流路であり、
    前記圧力室の前記第2方向の前記他方側の端の、前記第3方向における中央部に接続されていることを特徴とする請求項8又は9に記載の液体吐出ヘッド。
  11. 前記第1絞り流路は、前記圧力室に液体を流入させるための流路であり、
    前記第2絞り流路は、前記圧力室から液体が流出される流路であり、
    前記圧力室の前記第3方向の内壁面の前記第2方向における前記他方側の部分は、前記第2方向の前記他方側に向かうほど、前記第3方向において前記第2絞り流路に近づくように、前記第2方向に対して傾いて延びて、前記第2絞り流路の前記第3方向の内壁面に接続されていることを特徴とする請求項8~10のいずれかに記載の液体吐出ヘッド。
  12. 前記圧力室と前記第1絞り流路と前記第2絞り流路とを有する1つの流路プレート、を備えていることを特徴とする請求項1~11のいずれかに記載の液体吐出ヘッド。
  13. 前記第1絞り流路と前記第2絞り流路の流路抵抗が同じであることを特徴とする請求項1~12のいずれかに記載の液体吐出ヘッド。
JP2018223994A 2018-11-29 2018-11-29 液体吐出ヘッド Active JP7305947B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018223994A JP7305947B2 (ja) 2018-11-29 2018-11-29 液体吐出ヘッド
US16/585,361 US11084285B2 (en) 2018-11-29 2019-09-27 Liquid discharge head

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018223994A JP7305947B2 (ja) 2018-11-29 2018-11-29 液体吐出ヘッド

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020082619A JP2020082619A (ja) 2020-06-04
JP7305947B2 true JP7305947B2 (ja) 2023-07-11

Family

ID=70849876

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018223994A Active JP7305947B2 (ja) 2018-11-29 2018-11-29 液体吐出ヘッド

Country Status (2)

Country Link
US (1) US11084285B2 (ja)
JP (1) JP7305947B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20230141500A (ko) * 2022-03-30 2023-10-10 캐논 가부시끼가이샤 액체 토출 헤드

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009125969A (ja) 2007-11-20 2009-06-11 Seiko Epson Corp 液体噴射ヘッドおよび液体噴射装置
JP2012158170A (ja) 2011-01-14 2012-08-23 Panasonic Corp インクジェットヘッド
JP2017144634A (ja) 2016-02-17 2017-08-24 キヤノン株式会社 液体吐出ヘッド及び液体吐出装置

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6984027B2 (en) * 2001-11-30 2006-01-10 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Ink-jet head and ink-jet printer having ink-jet head
US7597434B2 (en) * 2006-04-27 2009-10-06 Toshiba Tec Kabushiki Kaisha Ink-jet apparatus and method of the same
JP5615307B2 (ja) * 2012-02-14 2014-10-29 富士フイルム株式会社 液滴吐出装置
JP6492891B2 (ja) * 2015-03-31 2019-04-03 ブラザー工業株式会社 液体吐出装置及び液体吐出装置ユニット
GB2539052B (en) 2015-06-05 2020-01-01 Xaar Technology Ltd Inkjet printhead

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009125969A (ja) 2007-11-20 2009-06-11 Seiko Epson Corp 液体噴射ヘッドおよび液体噴射装置
JP2012158170A (ja) 2011-01-14 2012-08-23 Panasonic Corp インクジェットヘッド
JP2017144634A (ja) 2016-02-17 2017-08-24 キヤノン株式会社 液体吐出ヘッド及び液体吐出装置

Also Published As

Publication number Publication date
US20200171822A1 (en) 2020-06-04
US11084285B2 (en) 2021-08-10
JP2020082619A (ja) 2020-06-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11654682B2 (en) Liquid discharge head
JP6950210B2 (ja) 液体吐出ヘッド
US11117384B2 (en) Liquid discharging head
JP5845122B2 (ja) ヘッドチップ、液体噴射ヘッド及び液体噴射記録装置
JP7268451B2 (ja) 液体吐出ヘッド
US11065873B2 (en) Liquid ejection apparatus
JP5348011B2 (ja) 液滴吐出ヘッド及び液滴吐出装置
US11186085B2 (en) Head
JP7135622B2 (ja) 液体吐出ヘッド
JP2020168760A (ja) 液体吐出ヘッド
JP7305947B2 (ja) 液体吐出ヘッド
JP7188001B2 (ja) 液体吐出装置
JP7215155B2 (ja) 液体吐出ヘッド
JP2016016638A (ja) 液体噴射ヘッドおよび液体噴射装置
JP6569776B2 (ja) 液体吐出装置
JP7131259B2 (ja) 液体吐出ヘッド及び液体吐出装置
JP7215154B2 (ja) 液体吐出ヘッド
US10981384B2 (en) Liquid discharge head
JP6582725B2 (ja) 液体吐出装置
JP7415499B2 (ja) 液体吐出ヘッド
JP7380096B2 (ja) 液体吐出ヘッド
JP7326754B2 (ja) 液体吐出ヘッド
JP7552253B2 (ja) 液体吐出ヘッド
JP7467917B2 (ja) 液体吐出ヘッド

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20211119

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20220914

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220927

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20221012

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230131

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230220

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230530

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230612

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7305947

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150