JP6439271B2 - レーザ治療装置 - Google Patents

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Description

本発明は、患者眼の組織(例えば、眼底、線維柱帯等)にレーザ光を照射することで組織を治療するレーザ治療装置に関する。
従来、患者眼の組織における1つの箇所に対し、レーザ光を断続的に複数回照射することで、組織を治療する技術(以下、「断続的照射治療」という場合もある。)が知られている。例えば、非特許文献1では、断続的照射治療の技術の典型的な例として、マイクロパルスによる網膜色素上皮の治療技術が開示されている。非特許文献1によって開示されている治療技術では、非常に短い時間でのレーザ光の照射が、1つのスポットに対して、休止時間を挟んで断続的に複数回行われる。1つのスポットに対するレーザ光の断続照射が終了すると、他の1つのスポットに対する断続照射が行われる。
大越貴志子"黄斑浮腫に対するマイクロパルス閾値下凝固"眼科手術20:365−369,2007
1つの箇所にレーザ光を断続的に複数回照射して治療を行う場合、それぞれのレーザ照射の間に休止時間を設ける必要がある。従って、従来の断続的照射治療では、治療に要する時間を短縮させることは容易ではなかった。
本発明は、それぞれの箇所にレーザ光を断続的に複数回照射して患者眼を治療する場合に、治療時間を短縮することができるレーザ治療装置を提供することを目的とする。
本発明のレーザ治療装置は、患者眼の組織に治療レーザ光を照射するレーザ治療装置であって、光凝固用のレーザ光源が出射する前記治療レーザ光を各スポットに対して1回ずつ照射する第一モードと,各スポットに対してパルス状の前記治療レーザ光を断続的に複数回照射する第二モードとを切り換える治療モード設定部と、前記レーザ光源から出射されるパルス状の治療レーザ光を走査し、前記組織において前記治療レーザ光が照射される位置を切り換えるレーザ走査部と、前記レーザ走査部の動作及び前記治療レーザ光の照射を制御する制御部を備え、前記制御部は、記治療モード設定部により前記第一モードが設定されると光凝固治療のために前記組織に光凝固を引き起こすエネルギーとなる前記治療レーザ光を照射するように制御し、前記治療モード設定部により前記第二モードが設定されると断続的照射治療のために前記第一モードにおけるエネルギーよりも低いエネルギーであってパルス状の前記治療レーザ光を照射するように制御すると共に前記組織上の第一スポットに対して前記治療レーザ光の照射を開始してから、前記第一スポットへの前記治療レーザ光の照射を休止させる休止時間を経て、前記第一スポットへの前記治療レーザ光の照射を再度開始させるまでの照射サイクルにおいて、前記休止時間中に前記第一スポット以外の1または複数の第二スポットであって前記第一スポットとは重ならない前記第二スポットに対して前記治療レーザ光を照射し、前記照射サイクルを複数回繰り返すことで、複数のスポットの各々に対して前記治療レーザ光を複数回断続照射させる断続的照射治療を実行することを特徴とする。
本発明のレーザ治療装置は、それぞれの箇所にレーザ光を断続的に複数回照射して患者眼を治療する場合に、治療時間を短縮することができる。
レーザ治療装置1の概略構成を示す図である。 レーザ走査部30の斜視図である。 レーザ治療装置1が実行するマイクロパルス照射処理のフローチャートである。 直線パターンの配列およびスポット群の一例を示す図である。 図4に示す直線パターンに従って治療レーザ光を照射する際の照射態様の一例を示すタイミングチャートである。 三角形パターンの配列およびスポット群の一例を示す図である。 図6に示す三角形パターンに従って治療レーザ光を照射する際の照射態様の一例を示すタイミングチャートである。 2×2正方形パターンの配列およびスポット群の一例を示す図である。 3×3正方形パターンの配列およびスポット群の一例を示す図である。
以下、本発明の典型的な一実施形態について、図面を参照して説明する。まず、図1を参照して、本実施形態のレーザ治療装置1の概略構成について説明する。本実施形態のレーザ治療装置1は、レーザ光源ユニット10、レーザ照射光学系20、観察光学系38、照明光学系39、制御部40、および操作部50を備える。
<レーザ光源ユニット>
レーザ光源ユニット10は、レーザ光源11、エイミング光源12、ビームスプリッタ13、集光レンズ14、第一シャッタ15、および第二シャッタ16を備える。
レーザ光源11は、患者眼Eの組織を治療するための治療レーザ光を出射する。エイミング光源12は、治療スポットの位置(つまり、治療レーザ光が照射される位置)を示すエイミング光を出射する。本実施形態では、可視のレーザ光を出射する光源が、エイミング光源12として用いられる。術者は、治療する部位にエイミング光の照準を合わせた状態で、治療レーザ光の照射指示をレーザ治療装置1に入力することで、患者眼Eの所望の部位に治療レーザ光を照射させる。
ビームスプリッタ13は、治療レーザ光とエイミング光を合波する。本実施形態のビームスプリッタ13は、治療レーザ光の大部分を反射し、且つエイミング光の一部を透過することで、治療レーザ光とエイミング光を合波する。集光レンズ14は、ビームスプリッタ13から入射するレーザ光を集光し、光ファイバ19の入射端面に入射させる。なお、レーザ治療装置1は、治療レーザ光とエイミング光を合波せずに、別々の光路から患者眼Eに照射してもよい。この場合、レーザ治療装置1は、治療レーザ光とエイミング光を合成するための構成を備える必要は無い。
第一シャッタ15および第二シャッタ16は、異常時に光路を遮断することで、患者および術者等に対する安全性を高める。第一シャッタ15は、レーザ光源11とビームスプリッタ13の間の光路に設けられている。第二シャッタ16は、治療レーザ光およびエイミング光が共に導光される光路に設けられている。
レーザ光源ユニット10は、治療レーザ光の出射のオンとオフを交互に繰り返すことで、治療レーザ光をパルス状に出射することができる。一例として、本実施形態では、パルス状の治療レーザ光がレーザ光源11から出射されるように、SHG(Second Harmonic Generation)レーザであるレーザ光源11の励起源が、制御部40によって制御される。しかし、パルス状の治療レーザを出射する方法は変更してもよい。例えば、レーザ治療装置1は、レーザ光源11から出射された連続波レーザ(CW)を、レーザ光源11の外部に設けられたデバイス(例えば、第一シャッタ15または第二シャッタ16)によってパルス状としてもよい。レーザ光源11のゲイン媒体には、例えばNd:YAG、Nd:YVO4、Nd:YLF、Ho:YAG、Er:YAG、Yb:YAG、Yb:YVO4等の周知の媒体を用いることができる。
詳細は図示しないが、本実施形態のレーザ光源ユニット10は、複数のレーザ光源11を着脱可能に装着することも可能である。例えば、レーザ光源ユニット10は、波長が577nmの治療レーザ光を出射するレーザ光源11と、波長が532nmの治療レーザ光を出射するレーザ光源11とを、同時に装着することができる。複数のレーザ光源11がレーザ光源ユニット10に装着されている場合、術者は、後述する操作部50を操作することで、治療に用いるレーザ光源11(つまり、治療レーザ光の波長)を選択することができる。従って、術者は、治療に用いる装置を変更しなくても、複数の治療レーザ光の中から適切な治療レーザ光を選択できる。また、術者は、必要に応じてレーザ光源11の追加、変更等を行うことも可能である。
<レーザ照射光学系>
レーザ照射光学系20は、レーザ光源ユニット10から入射したレーザ光(本実施形態では、光ファイバ19を経て入射した治療レーザ光およびエイミング光)を、患者眼Eの組織(例えば、眼底、線維柱帯等)に照射する。本実施形態のレーザ照射光学系20は、スリットランプ(図示せず)に装着されたデリバリである。レーザ照射光学系20は、リレーレンズ21、ズームレンズ22、ミラー23、コリメータレンズ24、レーザ走査部30、対物レンズ25、および反射ミラー26を備える。
ズームレンズ22は、リレーレンズ21から入射したレーザ光のスポットサイズを変更するために、レーザ光の光軸方向に移動する。ズームレンズ22の位置は、エンコーダ22Aによって検出される。後述する制御部40は、エンコーダ22Aによって検出されるズームレンズ22の位置に基づいて、組織に照射されるレーザ光のスポットサイズを検出する。なお、レーザ光のスポットサイズを変更するための構成を変更することも可能である。例えば、レーザ治療装置1は、倍率が異なる複数のレンズを備え、レーザ光の光軸に挿入するレンズを切り換えることでスポットサイズを変更してもよい。
ズームレンズ22を経たレーザ光は、ミラー23およびコリメータレンズ24を介してレーザ走査部30に入射する。レーザ走査部30は、レーザ光を走査することで、組織におけるレーザ光の照射位置を移動させる。レーザ走査部30を経たレーザ光は、対物レンズ25を通り、反射ミラー26によって反射され、コンタクトレンズCLを介して患者眼Eの組織に照射される。
レーザ走査部30について説明する。図2に示すように、本実施形態のレーザ走査部30は、第一ガルバノミラー(ガルバノスキャナ)31および第二ガルバノミラー35を備える。第一ガルバノミラー31は、ミラー32およびアクチュエータ33を備える。ミラー32の揺動軸はy軸方向に延びており、ミラー32はレーザ光をx方向に走査する。第二ガルバノミラー35は、ミラー36およびアクチュエータ37を備える。ミラー36の揺動軸はz軸方向に延びており、ミラー36はレーザ光をy方向に走査する。アクチュエータ33,37にはモータおよびポテンショメータが内蔵されている。後述する制御部40は、ポテンショメータによって検出される位置情報に基づいて、2つのミラー32,36の各々を独立して揺動(回転)させる。その結果、レーザ光が二次元で走査される。
患者眼の眼底でレーザ光を走査させるレーザ治療装置は、一定の範囲でレーザ光を走査できる必要がある。例えば、走査できる範囲が狭いと、後述する5×5の配列パターン等、広い範囲の配列パターンでレーザ光を照射することが困難になる。
一定の範囲でレーザ光を照射するために、ガルバノミラー31,35の少なくとも一方における反射面の大きさを一定以上にする必要がある。例えば、2つのガルバノミラー31,35のうち、光路の下流側に位置するガルバノミラー35の反射面は、搖動軸の軸方向において8mm以上のサイズとするのが望ましい。より望ましくは、搖動軸の軸方向におけるガルバノミラー35の反射面のサイズは10mm以上である。本実施形態では、ガルバノミラー31,35は共に、搖動軸の軸方向の長さが12mm、搖動軸に直交する方向の幅が7mmのサイズを有する。
また、一定の範囲でレーザ光を照射するために、ガルバノミラー31,35の少なくとも一方における回転可能角度を一定以上にする必要がある。例えば、2つのガルバノミラー31,35の少なくとも一方は、原点位置を中心として少なくとも±1.5度以上回転することができる。より望ましくは、ガルバノミラー31,35の少なくとも一方は、原点位置を中心として±2.0度以上回転することができる。本実施形態では、2つのガルバノミラー31,35の各々は、±3.0度以上回転することができる。
なお、本実施形態のレーザ走査部30は、2つのガルバノミラー31,35によってレーザ光を走査させる。従って、本実施形態のレーザ走査部30は、他のデバイスを用いてレーザ光を走査させる場合に比べて広い範囲で適切にレーザ光を眼底上で走査させることができる。しかし、レーザ走査部30の具体的な構成は変更してもよい。例えば、ポリゴンミラー、MEMSスキャナ等をレーザ走査部30に用いてもよい。また、ミラーの反射等を利用する代わりに、レーザ光を偏向させるデバイス(例えば、音響光学素子(AOM)等)をレーザ走査部30に用いてもよい。また、本実施形態のレーザ走査部30は、治療レーザ光とエイミング光を共に走査させる。しかし、治療レーザ光を走査させる走査部と、エイミング光を走査させる走査部とを別々に設けることも可能である。
<観察光学系・照明光学系>
観察光学系38は、術者が患者眼Eを観察するために用いられる。本実施形態の観察光学系38は、対物レンズ、変倍光学系、保護フィルタ、正立プリズム群、視野絞り、および接眼レンズ等を備える。照明光学系39は、患者眼Eを照明する。本実施形態の照明光学系39は、照明光源、コンデンサレンズ、スリット、および投影レンズ等を備え、スリット光によって患者眼Eを照明する。本実施形態では、観察光学系38および照明光学系39は、スリットランプであるレーザ照射光学系20に搭載されている。
<制御部>
制御部40は、CPU(プロセッサ)41、ROM42、RAM43、および不揮発性メモリ44等を備える。CPU41は、レーザ治療装置1における各部の制御を司る。ROM42には、各種プログラム、初期値等が記憶されている。RAM43は、各種情報を一時的に記憶する。不揮発性メモリ44は、電源の供給が遮断されても記憶内容を保持できる非一過性の記憶媒体である。例えば、制御部40に着脱可能に装着されるUSBメモリ、フラッシュROM等を、不揮発性メモリ44として使用することができる。
制御部40には、治療レーザ光源11、エイミング光源12、エンコーダ22A、アクチュエータ33,37、フットスイッチ46、および操作部50等が接続されている。フットスイッチ46は、術者によって踏み込まれることで、治療レーザ光の照射の開始指示を制御部40に入力する。なお、制御部40に照射開始指示を入力するための構成は変更してもよい。例えば、手で操作されるボタン、タッチパネル等を、照射開始指示の入力手段として用いてもよい。
<操作部>
操作部50は、術者がレーザ治療装置1に対して各種指示を入力するために、術者によって操作される。本実施形態では、タッチパネル式のディスプレイ52が操作されることで各種指示が入力される。しかし、キーボード、マウス、ボタン等が操作部50に用いられてもよいことは言うまでもない。図1に示すディスプレイ52の表示画面は、治療中に表示される画面の一例である。図1に示す表示画面には、配列パターン設定部53、治療モード設定部54、出力設定部55、断続照射パターン設定部56、および断続照射時間設定部57等が表示されている。
配列パターン設定部53は、治療レーザ光の配列パターンを設定するために操作される。配列パターンとは、照射開始指示が1回入力される毎に治療レーザ光が照射されるスポットの配列のパターンである。つまり、配列パターンとは、1回の照射開始指示によって治療されるスポットの、患者眼の組織上での配置を示す。図1に示す例では、縦3箇所×横3箇所の合計9箇所のスポットに治療レーザ光を照射するための配列パターン(3×3正方形パターン)が示されている。本実施形態では、例えば、スポットが2×2の正方形状に並ぶパターン、スポットが4×4の正方形状に並ぶパターン、スポットが5×5の正方形状に並ぶパターン、スポットを曲線状に並べるパターン、円弧状の配置をさらに径方向に複数並べて形成される扇形のパターン、スポットを直線状に並べるパターン等も予め用意されている。また、スポットが1つであるシングルパターンも用意されている。さらに、本実施形態では、使用者(術者等)は、操作部50を操作することで所望の配列パターンを作成することも可能である。術者は、配列パターン設定部53を操作することで、用意された1または複数の配列パターンから、治療に用いる配列パターンを指定する。制御部40のCPU41は、指定された配列パターンを、治療に用いる配列パターンとして設定する。
治療モード設定部54は、治療を行う際のレーザ治療装置1のモードを設定するために操作される。本実施形態では、治療モードとして、単発照射モードとマイクロパルス照射モード(断続照射モード)が設けられている。単発照射モードとは、マイクロパルス照射モードにおけるエネルギー(パワー×パルス幅)よりも高いエネルギーの治療レーザ光を、各スポットに1回ずつ照射するモードである。本実施形態では、単発照射モードによって実行される治療を単発照射治療という。マイクロパルス照射モードとは、単発照射モードにおけるエネルギーよりも低いエネルギーの治療レーザ光のパルスを、マイクロ秒オーダーのパルス幅(例えば、25マイクロ秒〜10000マイクロ秒)で、各スポットに複数回断続的に照射するモードである。マイクロパルス照射モードによる治療は、1つの箇所にレーザ光を断続的に複数回照射する治療(断続的照射治療)の1種である。マイクロパルスによって患者眼Eの組織を治療することで、治療レーザ光による熱が治療部位から周囲へ拡散することが抑制される。その結果、熱の拡散による悪影響(例えば、網膜色素上皮を治療する場合には、熱の拡散による黄斑機能の低下等)が抑制される。また、単発照射モードでは、エネルギーが高い治療レーザ光(例えば、照射時間が数百ミリ秒オーダーの連続波(CW)の治療レーザ光)が組織に照射されることで、組織に光凝固が引き起こされる。光凝固は、例えば、網膜の新生血管の増殖防止、および、網膜剥離の治療等に用いられる。なお、本実施形態では、前述した配列パターンは、単発照射モードおよびマイクロパルス照射モードのいずれにも用いられる。つまり、単発照射モードの「単発」は、1回の照射開始指示に対して治療レーザ光を1回照射することを示すのではなく、1回の照射指示に対して1または複数のスポットの各々に治療レーザ光を1回ずつ照射することを示す。
本実施形態のレーザ治療装置1は、レーザ光源11の制御方法を切り換えることで、マイクロパルス照射モードにおけるパルス状の治療レーザと、単発照射モードにおける連続波の治療レーザとを、共に同一のレーザ光源11から出射することができる。しかし、パルス状の治療レーザを出射する光源と、連続波の治療レーザを出射する光源とが別々に設けられていてもよい。また、本実施形態のレーザ治療装置1は、断続的照射治療に用いられるレーザ光と、単発照射治療に用いられるレーザ光とを、共に同一のレーザ走査部30によって走査する。従って、レーザ走査部30の構成が簡素化される。
出力設定部55は、治療レーザ光の出力(パワー)を設定するために操作される。術者は、単発照射モードにおける出力、およびマイクロパルス照射モードにおける出力を、共に出力設定部55によって設定できる。
断続照射パターン設定部56は、断続的照射治療(本実施形態ではマイクロパルス照射モードによる治療)における断続照射パターンを設定するために操作される。断続照射パターンとは、各スポットに対してパルス状の治療レーザ光(以下、単に「パルス」という場合もある。)を複数回照射する際の照射態様である。詳細には、本実施形態では、断続照射パターンによって決定されるパラメータには、パルス幅、休止時間(図5および図7参照)、および照射サイクル時間(図5および図7参照)が含まれる。パルス幅とは、1つのスポットに複数回照射される各々のパルスのオン時間(照射時間)である。休止時間とは、1つのスポットに対するパルスの照射を一旦停止させてから、次に同一のスポットへのパルスの照射を開始させるまでの時間である。照射サイクルとは、1つのスポットに対するパルスの照射を開始させてから、休止時間を経て次に同一のスポットへのパルスの照射を開始させるまでの一連のサイクルを示す。なお、照射サイクルには、1つのスポットにパルスを照射するためのシングル照射サイクルと、同一の照射サイクルで複数のスポットにパルスを並行して照射するためのパラレル照射サイクルがある。パルス幅、休止時間、および照射サイクル時間の3つのパラメータのうち2つが決定されると、他のパラメータも自動的に決定される。
一例として、本実施形態では、パルス幅100マイクロ秒且つ休止時間1900マイクロ秒の断続照射パターンと、パルス幅200マイクロ秒且つ休止時間1800マイクロ秒の断続照射パターンと、パルス幅300マイクロ秒且つ休止時間1700マイクロ秒の断続照射パターンとが予め設けられている。作業者は、断続照射パターン設定部56を操作することで、予め設けられている3つの断続照射パターンから1つを選択することができる。本実施形態のレーザ治療装置1は、治療レーザ光の照射を開始する以前に予め選択(設定)された照射サイクル(パルス幅、休止時間、および照射サイクル時間)に従って、断続的照射治療を実行する。本実施形態で予め設けられている3つの断続照射パターンでは、照射サイクル時間はいずれも2000マイクロ秒(=2ミリ秒)となっている。この場合、各スポットには2000マイクロ秒毎に治療レーザ光のパルスが断続的に複数回照射される。なお、予め設ける断続照射パターンの内容および数等を変更してもよいことは言うまでも無い。作業者が操作部50を操作して、断続照射パターンのパラメータを自ら設定してもよい。マイクロパルス治療では、各パルスによって被照射部位に生じる熱が他の部位に影響を与えない程度に熱を拡散させるための適切な休止時間を設定することが望ましい。例えば、休止時間は75マイクロ秒から10000マイクロ秒の範囲に設定することが望ましい。また、治療レーザ光の波長は520nm〜615nmの範囲とすることが望ましい。
断続照射時間設定部57は、断続照射時間を設定するために操作される。断続照射時間とは、1つのスポットに対する断続的照射治療に要する時間である(図5および図7参照)。つまり、各スポットでは、断続照射時間中に治療レーザ光のパルスが複数回照射される。従って、断続照射時間が0.2秒であり、且つ照射サイクル時間が2000マイクロ秒である場合には、各スポットにパルスが100回ずつ照射される。作業者は、断続照射時間設定部57を操作することで、所望の断続照射時間を設定できる。
図3から図9を参照して、本実施形態のレーザ治療装置1が実行するマイクロパルス照射処理、および、本実施形態の断続的照射治療による治療レーザ光の照射態様について説明する。マイクロパルス照射処理は、治療モード設定部54によってマイクロパルス照射モードが設定された場合に、制御部40のCPU41によって実行される。CPU41は、ROM42または不揮発性メモリ44に記憶された制御プログラムに従って、図3に示すマイクロパルス照射処理を実行する。
まず、配列パターンが指定されたか否かが判断される(S1)。前述したように、術者は、配列パターン設定部(図1参照)を操作することで、配列パターンを指定することができる。配列パターンが指定されていなければ(S1:NO)、照射開始指示が行われたか否かが判断される(S4)。本実施形態では、術者は、フットスイッチ46(図1参照)を操作することで照射開始指示を入力する。照射開始指示が入力されていなければ(S4:NO)、処理はS1の判断へ戻る。
配列パターンが指定されると(S1:YES)、指定された配列パターンが、治療に用いる配列パターンとして設定(例えば、RAM43に記憶)される(S2)。次いで、CPU41は、エイミング光源12を点灯させつつレーザ走査部30(図2参照)を駆動することで、設定した配列パターンでエイミング光源を患者眼Eの組織に照射させる(S3)。エイミング光は、照射を終了させるタイミング(例えば、治療を終了する指示が入力されるタイミング)が到来するまで継続して照射される。処理はS4の判断へ移行する。
エイミング光の照射態様について説明する。本実施形態では、治療レーザ光の照射開始指示が入力されると、エイミング光が照射されていた1または複数のスポットに治療レーザ光が照射される。つまり、エイミング光は、配列パターンに含まれる各スポットに順次照射される。よって、術者は、治療レーザ光が照射されるスポットを、エイミング光によって容易に認識することができる。また、本実施形態では、治療レーザ光の照射開始指示が行われる前だけでなく、照射開始指示が行われて治療レーザ光が組織に照射されている間も、エイミング光が配列パターンに従って照射される。従って、マイクロパルス照射治療のように、治療レーザ行為による治療痕を視認しにくい断続的照射治療を行う場合でも、術者は治療レーザ光が照射された位置を把握し易い。
なお、エイミング光の照射態様は適宜変更できる。例えば、CPU41は、エイミング光のみを組織に照射する場合に、治療レーザ光を照射する際の駆動制御とは異なる駆動制御をレーザ走査部30に対して実行してもよい。一例として、CPU41は、配列パターンに含まれる複数のスポットを2つ以上のグループに分割し、治療レーザ光を照射しない間、エイミング光を照射するグループを順次切り換えてもよい(特開2011−224345号公報参照)。この場合、術者は、治療レーザ光を照射しようとする組織の様子を確認しながら、照射しようとする位置を決定することができる。また、CPU41は、治療レーザ光を照射しない期間と、治療レーザ光を照射する期間とで、エイミング光の色、点滅間隔、レーザ走査部30によるエイミング光の走査速度、各スポットに対するエイミング光の照射順等の少なくともいずれかを変化させてもよい。この場合、術者は、治療レーザ光が照射されているか否かを、エイミング光の照射態様によって認識することができる。治療レーザ光の照射中にエイミング光をオフとしてもよい。エイミング光をパルス状とせずに連続波としてもよい。
また、CPU41は、配列パターンに含まれる各スポットにエイミング光を順次照射することなく、設定されている配列パターンで治療される領域を術者に示してもよい。例えば、配列パターンで治療される領域の外周部分に沿ってエイミング光を走査させてもよい。この場合も、術者は、治療レーザ光を照射しようとする組織の様子を確認しながら、照射しようとする位置を決定することができる。
図3の説明に戻る。照射開始指示が行われると(S4:YES)、設定されている照射パターンに従って治療レーザ光を照射するための処理が行われる(S5〜S17)。まず、スポット群カウンタNおよび照射順カウンタPの値が「1」に初期化される(S5)。
図4を参照して、スポット群について説明する。スポット群とは、同一の照射サイクルで治療レーザ光を照射する2以上のスポットである。つまり、同一のスポット群に属する複数のスポットには、照射サイクルが繰り返される過程で並行して(図4の例では交互に)治療レーザ光が照射される。図4は、6個の治療スポットが一直線上に並べられる配列パターン(以下、「直線パターン」という。)を模式的に示す図である。図4に示す例では、直線パターンに含まれる6個のスポットのうち、最も左のスポット61Aと、右から3番目のスポット61Bとがスポット群N=1に設定されている。また、スポット群N=1において、最も左のスポット61Aに対する治療レーザ光の照射順Pが「1」、右から3番目のスポット61Bに対する治療レーザ光の照射順Pが「2」に設定されている。また、左から2番目のスポット62Aは、スポット群N=2、照射順P=1に設定されている。右から2番目のスポット62Bは、スポット群N=2、照射順P=2に設定されている。さらに、左から3番目のスポット63Aは、スポット群N=3、照射順P=1に設定されている。最も右のスポット63Bは、スポット群N=3、照射順P=2に設定されている。この場合、本実施形態では、同一のスポット群に属する2つのスポットの各々に対し、照射順が「1→2→1→2→・・・」の順で治療レーザ光が並行して照射される。1つのスポット群に対する治療レーザ光の照射が終了すると、次のスポット群に対する治療レーザ光の並行照射に移行する。3つのスポット群の全てに対する治療レーザ光の照射が終了すると、治療レーザ光の照射は停止される。この詳細については、図5を参照して後述する。
上記のように、マイクロパルス設定処理で用いられるスポット群カウンタNは、設定された配列パターンにおけるスポット群を特定するためのカウンタである。また、照射順カウンタPは、同一のスポット群に属する各スポットへの治療レーザ光の照射順を特定するためのカウンタである。
また、本実施形態では、図4に例示するように、それぞれの配列パターン毎にスポット群が1または複数設定されている。スポット群は、治療レーザ光を開始する時点までに設定されればよい。本実施形態では、各配列パターンにスポット群が予め設定され、プログラミングされている。また、使用者が操作部50を操作して新たな配列パターンを作成する場合には、使用者がスポット群を指定することもでき、CPU41が自動でスポット群を設定することもできる。CPU41は、スポット群をランダムに設定してもよい。
また、本実施形態では、図4に例示するように、同一スポット群に属する複数のスポットを離間させることができる場合には、各スポット群において複数のスポットが極力離間するようにスポット群が設定されている。つまり、本実施形態のレーザ治療装置1は、同一の照射サイクルを繰り返して1つのスポット群の治療を行う場合、治療するスポット群に属する複数のスポットの中心間距離を、互いに隣接する2つのスポットの中心間距離よりも長い距離離間させる。詳細には、図4に示す例では、スポット群N=1に属するスポット61Aとスポット61Bの中心間距離は、隣接する2つのスポットの中心間距離(例えば、スポット61Aとスポット62Aの中心間距離)よりも大きい。同一のスポット群に属する複数のスポットには、治療レーザ光が並行して照射される。治療レーザ光が並行照射される複数のスポットが近接していると、離間している場合に比べて、治療中の複数のスポットから熱が拡散し難くなる。本実施形態のレーザ治療装置1は、治療レーザ光を並行して照射する複数のスポットを離間させることで、熱が溜まることによる悪影響の発生を抑制することができる。
また、同一スポット群に属するスポットの数(つまり、1回の照射サイクルにおいて治療レーザ光を照射させるスポットの数)が多い程、レーザ走査部30による走査の速度を高くする必要がある。レーザ走査部30による走査の速度を高める場合には、一般的に、ガルバノミラー31,35の回転可能な角度、および、ガルバノミラー31,35の反射面の大きさの少なくとも一方を減少させることが必要となる。その結果、眼底上での治療レーザ光の走査範囲を確保することが困難となる。従って、同一スポット群に属するスポットの数は6個以下であることが望ましい。この場合、レーザ治療装置1は、眼底上での治療レーザ光の走査範囲を確保しつつ、複数のスポットに並行して治療レーザ光を照射し、治療時間を短縮することができる。なお、同一スポット群に属するスポットの数は4個以下であることがより望ましい。
図3の説明に戻る。スポット群カウンタNおよび照射順カウンタPが初期化されると(S5)、N番目(カウンタの初期化直後は1番目)のスポット群に属するスポットの数に応じて、レーザ光源11が出射するパルスの繰り返し周波数(Pulse Repetition Frequency)が調整される(S6)。例えば、照射サイクル時間が2000マイクロ秒である場合に、同一の照射サイクルを繰り返して1つのスポットのみを治療する場合、レーザ光源11は、2000マイクロ秒毎にパルスを1回出射すればよい。この場合、レーザ光源11のパルス繰り返し周波数は500Hzとなる。しかし、2つのスポットを並行して治療する場合には、レーザ光源11は、2000マイクロ秒の照射サイクル中にパルスを2回出射する必要がある。この場合、レーザ光源11のパルス繰り返し周波数は1000Hzとなる。つまり、S6では、「(スポット群Nに属するスポット数)/(照射サイクル時間)」が算出されることで、レーザ光源11のパルス繰り返し周波数が求められる。求められた繰り返し周波数に応じてレーザ光源11が駆動される。つまり、本実施形態では、従来(例えば500Hz)に比べて2倍以上(例えば1000Hz以上)の繰り返し周波数でパルスが発振されて治療が行われる。従って、術者は、従来に比べて短時間で治療を行うことができる。なお、本実施形態のレーザ光源11は、複数のパルスを一定間隔で順次照射する。
次いで、CPU41は、レーザ走査部30を駆動することで、レーザ光源11から順次出射されるパルスの1つを、N番目のスポット群の、P番目の照射順のスポットに照射させる(S7)。1つの照射サイクルが完了したか否か(つまり、N番目のスポット群に属するスポットの全てに1回ずつパルスが照射されたか否か)が判断される(S10)。完了していなければ(S10:NO)、照射順カウンタPの値に「1」が加算されて(S11)、処理はS7へ戻る。この場合、S7では、レーザ光源11から次に出射されるパルスが、次の照射順のスポットに照射される。なお、1つの照射サイクルで1つのスポットを治療する場合には、S10の判断は全て「YES」となる。
1つの照射サイクルが完了すると(S10:YES)、N番目のスポット群に対する複数回のパルスの照射が全て完了したか否かが判断される(S13)。本実施形態では、N番目のスポット群に対する治療開始からの経過時間が断続照射時間に達したか否かによって、N番目のスポット群に対するパルスの照射が完了したか否かが判断される。完了していなければ(S13:NO)、照射順カウンタPの値が初期化されて「1」とされ(S14)、処理はS7へ戻る。その結果、同じ照射サイクルが繰り返される。
N番目のスポット群に対するパルスの照射が完了した場合には(S13:YES)、S2で設定された照射パターンに属する全てのスポット群の治療が完了したか否かが判断される(S16)。完了していなければ(S16:NO)、スポット群カウンタNの値に「1」が加算され、且つ、照射順カウンタPが「1」とされて(S17)、処理はS6へ戻る。その後、次のスポット群に対してパルスを照射するための処理が行われる(S6〜S13)。全てのスポット群の治療が完了した場合には(S16:YES)、レーザ光源11によるパルスの出射が停止されて、処理はS1の判断へ戻る。なお、マイクロパルスによる治療を終了させる指示が入力されると、マイクロパルス照射処理は終了する。
図5を参照して、図4に示す直線パターンに従って治療レーザ光のパルスを照射する際の照射態様について詳細に説明する。以後示す例では、パルス幅が200マイクロ秒、休止時間が1800マイクロ秒、照射サイクル時間が2000マイクロ秒、断続照射時間が0.2秒に設定された場合を示す。
まず、図4に示す直線パターンでは、3つのスポット群の各々に、スポットが2個ずつ属している。従って、レーザ光源11のパルス繰り返し周波数は、1回の照射サイクルが行われる間に2つのパルスを出射するように調整される。レーザ光源11が出射する1つ目のパルスは、1番目のスポット群に属する2つのスポットのうち、照射順が1番目に設定されているスポットに照射される。次いで、レーザ光源11が出射する2つ目のパルスは、1番目のスポット群に属する2つのスポットのうち、照射順が2番目に設定されているスポットに照射される。その後、1つの照射サイクルが終了する。この照射サイクルが、断続照射時間が経過するまで100回繰り返される。その結果、1番目のスポット群に属する2つのスポットの各々に、等しい時間間隔(休止時間)でパルスが100回ずつ断続照射される。1番目のスポット群に対するパルスの断続照射が完了すると、2番目のスポット群に対するパルスの断続照射が、1番目のスポット群に対する照射と同様の手順で実行される。
本実施形態のレーザ治療装置1は、照射順が1番目のスポットに対してパルスの照射を開始してから、休止時間を経て、照射順が1番目のスポットに再びパルスを照射するまでの照射サイクルにおいて、休止時間中に2番目のスポットにパルスを照射させることができる。従って、休止時間中にいずれのスポットへもパルスを照射しない場合に比べて、治療時間を短縮することができる。なお、照射順が2番目のスポットを基準として考察すると、2番目のスポットへのパルスの照射が休止されている休止時間中に、1番目のスポットにパルスが照射されている。従って、本実施形態では、各スポットにおける休止時間中に、他のスポットへのパルスの照射が行われることになる。
図6および図7を参照して、複数の配列パターンの1つである三角形パターンに従って治療レーザ光のパルスを照射する際の照射態様について説明する。図6に例示する三角形パターンでは、3つのスポット71A,71B,71Cが三角形の頂点となるように配置される。前述した直線パターン(図4参照)では、1つのスポット群に2つのスポットが属している。一方で、図6に示す例では、3つのスポットが全て同一のスポット群に属している。このように、1つのスポット群に属するスポットの数は、例えばレーザ走査部30の性能、休止時間の長さ等に応じて適宜設定すればよい。
図7に示すように、図6に示す三角形パターンでは、1つのスポット群に3つのスポットが属している。従って、レーザ光源11のパルス繰り返し周波数は、1回の照射サイクルが行われる間に3つのパルスを出射するように調整される。レーザ光源11が出射する1つ目のパルスは、照射順が1番目に設定されているスポットに照射される。次いで、レーザ光源11が出射する2つ目のパルスは、照射順が2番目のスポットに照射される。さらに、レーザ光源11が出射する3つ目のパルスは、照射順が3番目のスポットに照射される。その後、1つの照射サイクルが終了する。この照射サイクルが、断続照射時間が経過するまで繰り返される。その結果、1つのスポット群に属する3つのスポットの各々に、等しい時間間隔でパルスが断続照射される。本実施形態では、1つのスポット群に属するスポットの数は3つ以下に設定されている。その結果、レーザ走査部30におけるガルバノミラー31,35の回転可能角度、および反射面の大きさが確保されている。
図8を参照して、複数の配列パターンの1つである2×2正方形パターンについて説明する。図8に例示する2×2正方形パターンでは、4つのスポット81A,81B,82A,82Bが正方形の頂点となるように配置される。また、左上のスポット81Aと、右下のスポット81Bによってスポット群N=1が形成される。右上のスポット82Aと、左下のスポット82Bによってスポット群N=2が形成される。2×2正方形パターンでは、左右および上下に隣接する2つのスポット間の距離が、2つのスポット間の最短距離となる。本実施形態では、斜め(対角線上)に位置する2つのスポットでスポット群が形成される。その結果、左右または上下に位置する2つのスポットでスポット群を形成する場合に比べて(つまり、隣接する2つのスポットの中心間距離に比べて)、1つのスポット群に属する2つのスポットの中心間距離が長くなる。よって、治療レーザ光によって発生する熱が拡散し易くなる。
図9を参照して、複数の配列パターンの1つである3×3正方形パターンについて説明する。図9に例示する3×3正方形パターンでは、縦3箇所×横3箇所の合計9箇所のスポットが、正方形状に均等に配置される。本実施形態の3×3正方形パターンでは、スポット群N=1〜4は、それぞれ2つのスポットによって形成されている。つまり、スポット群N=1〜4を治療するための照射サイクルは、複数のスポットを並行して治療するためのパラレル照射サイクルである。一方で、スポット群N=5は、1つのスポットによって構成されている。つまり、スポット群N=5を治療するための照射サイクルはシングル照射サイクルである。このように、1回の照射開始指示に基づいて複数のスポット群にパルスを順次照射する場合、複数のスポット群の各々に属するスポットの数は、均等である必要は無い。この場合、複数のスポットの各々に対する休止時間が均等となるように、レーザ光源11の繰り返し周波数を調整することが望ましい。本実施形態のレーザ治療装置1は、スポット群N=1〜4のスポットにパルスを照射する際の繰り返し周波数を半分に変更した状態で、スポット群N=5に属する1つのスポットにパルスを照射する。その結果、各スポットにおける治療効果の差が抑制される。なお、レーザ光源11の繰り返し周波数を変更するための待機時間が必要である場合には、レーザ治療装置1は、待機時間が経過して繰り返し周波数が安定した後にレーザ光の組織への照射を再開すればよい。
以上説明したように、本実施形態のレーザ治療装置1は、複数のスポットの各々に治療レーザ光を断続的に複数回照射させる場合、1つのスポットに対する治療レーザ光の照射が休止されている休止時間中に、他のスポットに対する治療レーザ光の照射を実行することができる。換言すると、本実施形態のCPU41は、第一スポットに治療レーザ光を照射した後、設定された休止時間の経過後に治療レーザ光の照射位置を第一スポットに戻すが、その休止時間中に第一スポット以外の1または複数のスポットに治療レーザ光を照射する。従って、本実施形態のレーザ治療装置1は、休止時間中にいずれのスポットへも治療レーザ光を照射しない場合に比べて、治療時間を短縮することができる。
本実施形態では、治療レーザ光の各パルスがレーザ走査部30によって走査される。この場合、レーザ治療装置1は、各スポットに複数回照射される各々の治療レーザ光の照射時間を、各パルスのパルス幅を調整することで適切に制御することができる。また、マイクロパルスによる患者眼Eの治療において、治療部位から拡散する熱の影響を低下させる場合には、休止時間を挟んでパルスを断続的に各スポットに照射することが必要である。従来、休止時間中にもパルスを組織に照射する技術に至ることは、マイクロパルスを用いた治療の原理とは逆の発想を行う必要があったため、困難であった。本実施形態の発明者は、上記の困難性を克服しつつ、マイクロパルス照射治療に要する時間の短縮を実現したのである。
従来の一般的な断続的照射治療では、治療レーザ光を1つのスポットに対して集中的に等しい時間間隔(休止時間)で断続照射させる動作が、複数のスポットに対して順に繰り返される場合がある。本実施形態のレーザ治療装置1は、各スポットに治療レーザ光を断続照射させる際の時間間隔を一定にすることで、前述した従来の治療によって得られる効果と同様の治療効果を、従来に比べて効率よく生じさせることができる。
断続的照射治療では、連続波(CW)を各スポットに継続して照射する治療に比べて、治療対象の組織から他の周囲の組織に熱が拡散し難いという効果(以下、「熱拡散防止効果」という。)が得られる場合がある。本実施形態のレーザ治療装置1は、照射サイクルの繰り返しによって治療レーザ光を並行して照射する複数のスポットを、互いに離間させることができる。この場合、レーザ治療装置1は、熱拡散防止効果が低減することを抑制することができる。
本実施形態のレーザ治療装置1は、スポットの配列パターンを設定する。設定した配列パターンに複数のスポットが含まれている場合に、1つの照射サイクル中に複数のスポットに治療レーザ光を照射させる制御(並行照射制御)を行う。従って、レーザ治療装置1は、設定した配列パターンに応じて効率よく治療レーザ光を照射することができる。
本実施形態では、同一の照射サイクルで治療レーザ光を照射するスポット群が、配列パターン毎に設定されている。並行照射は、配列パターンに対して設定されているスポット群に行われる。従って、レーザ治療装置1は、配列パターンに応じて効率よく治療レーザ光を照射することができる。
本実施形態のレーザ治療装置1は、設定された配列パターンでエイミング光を走査させることができる。従って、術者は、治療レーザ光が照射されるスポットの配列パターンを、エイミング光によって容易に認識することができる。
本発明は上記実施形態に限定されることはなく、様々な変形が可能であることは勿論である。上記実施形態のレーザ治療装置1は、レーザ光源11が断続的に出射(発振)するパルスを走査させることで、治療レーザ光の照射開始指示が1回行われる毎に、複数のスポットに対する断続的照射治療を並行して実行する。その結果、各スポットに照射される治療レーザ光の照射時間が適切に制御される。しかし、上記実施形態で例示した技術は、継続的に出射される連続波(CW)をスポットに繰り返し走査させて断続的照射治療を行うレーザ治療装置にも適用できる。なお、1つのスポットから他のスポットへ連続波を走査させる場合、2つのスポットの各々に加え、2つのスポットの間にも治療レーザ光が照射される。しかし、走査速度を速くすることで、2つのスポットの間に照射される治療レーザ光の影響は低下するため、従来の断続的照射治療と同様の治療効果が得られる場合もある。
上記実施形態では、マイクロパルスを断続的に眼底に照射する治療を例示した。しかし、上記実施形態で例示した技術は、他の治療に適用することも可能である。例えば、糖尿病性黄斑浮腫(DME)における選択的網膜治療術(SRT)を行う場合に、上記実施形態で例示した技術を適用してもよい。SRTでは、非常に短いパルス幅で治療レーザ光が眼底に照射される(例えば、パルス幅が1.7マイクロ秒、パルス繰り返し周波数が100Hz等)。また、選択的レーザ線維柱帯術(SLT)を行う場合に、上記実施形態で例示した技術を適用してもよい。
上記実施形態のレーザ治療装置1は、複数回の照射サイクルを連続して実行させる場合に、各々の照射サイクルの時間を一定とする。さらに、レーザ治療装置1は、複数回のパラレル照射サイクルの各々において、複数のスポットの各々に対する治療レーザ光の照射順序、照射タイミング、および照射回数を同一とする。その結果、複数のスポットの各々において、複数の治療レーザ光の照射間隔(休止時間)が一定となる。しかし、パルス幅、休止時間、照射サイクル時間、照射順序、および照射回数の少なくともいずれかを変化させつつ、複数回のパラレル照射サイクルを実行することも可能である。この場合でも、治療に要する時間は従来に比べて短縮される。一例として、配列パターンに含まれる複数のスポットの一部(例えば、矩形の配列パターンの四隅に位置するスポット)に対し、他のスポットに加えるエネルギーよりも強いエネルギーを加えることで、一部のスポットに治療痕を残すことも考えられる。一部のスポットに治療痕が残れば、術者は、残された治療痕から治療済みの部位を把握することができる。この場合、レーザ治療装置1は、パルス幅、休止時間、照射サイクル時間、照射順序、および照射回数の少なくともいずれかを変化させることで、スポットに加えるエネルギーをスポット毎に変化させてもよい。また、上記実施形態では、同一のスポット群に対する治療レーザ光の断続照射が、同一の照射サイクルが繰り返されることで実行される。しかし、異なる照射サイクルを繰り返すことで、1つのスポット群に属する複数のスポットに治療レーザ光を照射してもよい。
上記実施形態のレーザ治療装置1は、一定の間隔で断続的に出射されるパルスを走査させて、複数のスポットの各々に順次照射する。従って、レーザ光源11から出射されるパルスの間隔が一定でない場合に比べて、レーザ走査部30の制御が容易である。しかし、レーザ光源11に一定の間隔でパルスを発振させなくても、本発明を実現することは可能である。
上記実施形態のレーザ治療装置1は、治療レーザ光を並行して断続照射する複数のスポットを、互いに離間させることができる。その結果、熱拡散防止効果が低減し難くなる。しかし、レーザ治療装置1は、並行して治療レーザ光を照射する複数のスポットを、全ての場合に離間させる必要は無い。
1 レーザ治療装置
11 レーザ光源
12 エイミング光源
30 レーザ走査部
40 制御部
41 CPU
44 不揮発性メモリ

Claims (2)

  1. 患者眼の組織に治療レーザ光を照射するレーザ治療装置であって、
    光凝固用のレーザ光源が出射する前記治療レーザ光を各スポットに対して1回ずつ照射する第一モードと,各スポットに対してパルス状の前記治療レーザ光を断続的に複数回照射する第二モードとを切り換える治療モード設定部と、
    前記レーザ光源から出射されるパルス状の治療レーザ光を走査し、前記組織において前記治療レーザ光が照射される位置を切り換えるレーザ走査部と、
    前記レーザ走査部の動作及び前記治療レーザ光の照射を制御する制御部を備え、
    前記制御部は、
    記治療モード設定部により前記第一モードが設定されると光凝固治療のために前記組織に光凝固を引き起こすエネルギーとなる前記治療レーザ光を照射するように制御し、
    前記治療モード設定部により前記第二モードが設定されると断続的照射治療のために前記第一モードにおけるエネルギーよりも低いエネルギーであってパルス状の前記治療レーザ光を照射するように制御すると共に前記組織上の第一スポットに対して前記治療レーザ光の照射を開始してから、前記第一スポットへの前記治療レーザ光の照射を休止させる休止時間を経て、前記第一スポットへの前記治療レーザ光の照射を再度開始させるまでの照射サイクルにおいて、前記休止時間中に前記第一スポット以外の1または複数の第二スポットであって前記第一スポットとは重ならない前記第二スポットに対して前記治療レーザ光を照射し、
    前記照射サイクルを複数回繰り返すことで、複数のスポットの各々に対して前記治療レーザ光を複数回断続照射させる断続的照射治療を実行する
    ことを特徴とするレーザ治療装置。
  2. 前記制御部は、レーザ光を照射する複数のスポットが共通している複数回の前記照射サイクルを連続して実行する場合、前記複数のスポットにおける各々の中心間距離を、互いに隣接する2つのスポットの中心間距離よりも長い距離離間させることが可能であることを特徴とする請求項1に記載のレーザ治療装置。
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