JP6438664B2 - 膜電極アセンブリの製造方法 - Google Patents

膜電極アセンブリの製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6438664B2
JP6438664B2 JP2014057389A JP2014057389A JP6438664B2 JP 6438664 B2 JP6438664 B2 JP 6438664B2 JP 2014057389 A JP2014057389 A JP 2014057389A JP 2014057389 A JP2014057389 A JP 2014057389A JP 6438664 B2 JP6438664 B2 JP 6438664B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electrode assembly
membrane electrode
manufacturing
membrane
gas diffusion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2014057389A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014194079A (ja
Inventor
ヴィンセント レミ
ヴィンセント レミ
マイヨース エリック
マイヨース エリック
トレンブレ デニス
トレンブレ デニス
Original Assignee
コミサリア ア レネルジ アトミク エ オウ エネルジ アルタナティヴ
コミサリア ア レネルジ アトミク エ オウ エネルジ アルタナティヴ
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by コミサリア ア レネルジ アトミク エ オウ エネルジ アルタナティヴ, コミサリア ア レネルジ アトミク エ オウ エネルジ アルタナティヴ filed Critical コミサリア ア レネルジ アトミク エ オウ エネルジ アルタナティヴ
Publication of JP2014194079A publication Critical patent/JP2014194079A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6438664B2 publication Critical patent/JP6438664B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M8/00Fuel cells; Manufacture thereof
    • H01M8/10Fuel cells with solid electrolytes
    • H01M8/1004Fuel cells with solid electrolytes characterised by membrane-electrode assemblies [MEA]
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M4/00Electrodes
    • H01M4/86Inert electrodes with catalytic activity, e.g. for fuel cells
    • H01M4/88Processes of manufacture
    • H01M4/8803Supports for the deposition of the catalytic active composition
    • H01M4/8807Gas diffusion layers
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C25ELECTROLYTIC OR ELECTROPHORETIC PROCESSES; APPARATUS THEREFOR
    • C25BELECTROLYTIC OR ELECTROPHORETIC PROCESSES FOR THE PRODUCTION OF COMPOUNDS OR NON-METALS; APPARATUS THEREFOR
    • C25B9/00Cells or assemblies of cells; Constructional parts of cells; Assemblies of constructional parts, e.g. electrode-diaphragm assemblies; Process-related cell features
    • C25B9/17Cells comprising dimensionally-stable non-movable electrodes; Assemblies of constructional parts thereof
    • C25B9/19Cells comprising dimensionally-stable non-movable electrodes; Assemblies of constructional parts thereof with diaphragms
    • C25B9/23Cells comprising dimensionally-stable non-movable electrodes; Assemblies of constructional parts thereof with diaphragms comprising ion-exchange membranes in or on which electrode material is embedded
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M4/00Electrodes
    • H01M4/86Inert electrodes with catalytic activity, e.g. for fuel cells
    • H01M4/88Processes of manufacture
    • H01M4/8803Supports for the deposition of the catalytic active composition
    • H01M4/881Electrolytic membranes
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M4/00Electrodes
    • H01M4/86Inert electrodes with catalytic activity, e.g. for fuel cells
    • H01M4/88Processes of manufacture
    • H01M4/8825Methods for deposition of the catalytic active composition
    • H01M4/8828Coating with slurry or ink
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M4/00Electrodes
    • H01M4/86Inert electrodes with catalytic activity, e.g. for fuel cells
    • H01M4/88Processes of manufacture
    • H01M4/8878Treatment steps after deposition of the catalytic active composition or after shaping of the electrode being free-standing body
    • H01M4/8896Pressing, rolling, calendering
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M8/00Fuel cells; Manufacture thereof
    • H01M8/10Fuel cells with solid electrolytes
    • H01M2008/1095Fuel cells with polymeric electrolytes
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/36Hydrogen production from non-carbon containing sources, e.g. by water electrolysis
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/50Fuel cells

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Electrochemistry (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Metallurgy (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Sustainable Development (AREA)
  • Sustainable Energy (AREA)
  • Electrodes For Compound Or Non-Metal Manufacture (AREA)
  • Electrolytic Production Of Non-Metals, Compounds, Apparatuses Therefor (AREA)
  • Fuel Cell (AREA)

Description

本発明は、電気分解によるガスの生成に関し、特に、陽子交換膜を用いて水の低温電気分解を行う水素生成装置に関する。
燃料電池は、将来大規模生産される自動車用や、他の多くの用途のための給電システムとみなされている。燃料電池は、化学エネルギを直接電気エネルギに変換する電気化学装置である。燃料電池の燃料として水素を用いる。電池の電極の1つで水素が酸化され、電池の他の電極で空気の酸素が還元される。この化学反応によって水が生じる。燃料電池の大きな利点は、発電場所での大気汚染化合物の排出を回避しうることである。
このような燃料電池の開発面における大きな問題点の1つは、水素の合成、およびその調達にある。陸上では、水素は、酸素(水の形態)、硫黄(硫化水素)、窒素(アンモニア)、または炭素(天然ガスまたは天然油型の化石燃料)と結合した状態でのみ、大量に存在する。したがって、水素の生成は、化石燃料を消費するか、または、相当量の低コストエネルギを必要とし、熱的手段または電気化学的手段によって、水を分解して、水素を得る必要がある。
このように、水から水素を生成するのに、最も広く用いられている方法は、電気分解の原理に基づくものである。このような方法を実施するための、陽子交換膜(PEM)で作製した電解槽が知られている。このような電解槽では、アノードおよびカソードは、それぞれ、陽子交換膜の両側に固定され、水に接触させられている。アノードとカソードとの間に電位差が生じられる。これにより、水は酸化して、アノードで酸素が生成される。また、アノードでの酸化によって、Hイオンが生じ、Hイオンは、陽子交換膜を透過してカソードに達し、電子は、給電によってカソードに戻る。カソードで、Hイオンは還元されて、水素が生成される。
/H対の標準水素電極電位(SHE)(100kPa、298.15Kの場合)は、0Vに等しい。O/HO対の標準電位SHEは、1.23VSHEに等しい。本明細書では、電位を、標準水素電極電位と関連させて示し、「VSHE」と表す。したがって、アノード材料は、高電位(通常、1.5VSHE超)に耐えなければならない。このために、貴金属材料を用いることが多い(例えば、カソードの白金、アノードのイリジウム等)。
電解槽の性能のレベルは、膜電極アセンブリの製造方法に一部が関連する限界を有している。
公知の製造方法は、電気触媒インクを膜に直接付着させて乾燥することに基づく第1の方法のカテゴリと、電極に対向して配置された配電部の材料にインクを付着させて乾燥することに基づく第2の方法のカテゴリとに分類される。
膜の互いに対向する2つの面に、2層の電気触媒層を付着させることによる膜/電極アセンブリ(AME)の製造は、多くの異なる態様で実施することができる。
第1の変形例においては、まずアノードインクおよびカソードインクを、それぞれ別個に外部の支持体に付着させる。次いで、ホットプレス中に、これらの付着物を膜に転写する。この変形例は、電極中の触媒の添加量を制御することができるという利点を有している。その一方で、特に2つの付着物を同時に転写する場合、転写が難しいことがある。2つの付着物を同時に転写することによって、将来膜を使用している際にその膜を脆化させるおそれがある熱応力や機械的応力を生じさせ得るホットプレスを2回行うことを回避する。しかしながら、この変形例では、比較的高レベルの不可逆廃棄物が生じてしまう。2つの転写物のうち1つだけが汚損しても、両電極および膜を廃棄することとなる。
例えば、特許出願WO2012/044273A1(UTC POWER CORPORATION)に記載されている第2の変形例においては、電気触媒インクを陽子交換膜に直接付着させている。この付着においては、まず、膜の膨張が生じるが、この膜はほとんど支持されていないので、乾燥時に比較的大きな収縮が生じる。この変形によって、付着物に機械的応力が生じ、電極に細い割れが生じるおそれがある。このような細い割れに直接起因として、電極の電子パーコレーションが低下し、ひいては、電極の導電性が低下する。さらに、細い割れにより、電極−膜間の凝集に影響が及ぶおそれがある。
作業中、膜全体が水に浸漬されている。この浸漬によって、膜の膨張率が最大になり、これにより、電極−膜間の界面に存在する機械的応力が大きくなる。このようなAMEの構造破壊によって、電解槽のエネルギ効率は低下し、その寿命が短くなる。
この変形例に関連した他の問題が、電気触媒インク中に存在する溶媒、例えばエタノール、イソプロパノール等による膜の損傷から生じる。この損傷によって、膜の透過性が大となり、そのため、電解槽の寿命が短くなる。さらに、電解槽によって発生するガスの純度は低く、そのため、電解槽の使用に有害となることがある。
また、膜に第1の電極を付着させた後、この膜が完全な平坦ではなくなった状態で、第2の電極の付着が進行する。そのため、前述の応力や不均質性の問題は、第2の電極においてさらに大きくなる。
配電部に電気触媒インクを付着させることからなる方法には、主にアノードにおいて、いくつかの欠点がある。水の電解酸化に必要な過電圧は高い。そのため、一般に、PEM電解槽のアノード電位は非常に高く(1.6VSHE超)、炭質材料、特に、カソード側や陽子交換膜を有する燃料電池において従来用いられてきた炭素(フェルト、紙、布)の拡散層を用いることはできない。したがって、アノードとして用いられる配電部は、一般に、焼結多孔質チタンまたはチタン格子である。電気触媒層が直接に付着すると、配電部を目詰まりさせるという大きな問題があるので、触媒への水の送給が制限される。さらに、電気触媒層を配電部に付着させると、触媒の一部が配電部の孔の中に詰まってしまい、その部分は、動作に関与しないこととなる。また、電極−膜間の界面は、全体的に満足しうるものではない。これらの欠点のために、電解槽の性能レベルは著しく制限されることとなる。
さらに、配電部への付着によって、配電部の気孔内に存在する貴金属の分離がより難しくなるので、電解槽の再利用が困難となる。さらに、一般に用いられている配電部(焼結多孔質チタンなど)は、費用のかかる機械加工を必要とし、そのため、膜/電極アセンブリの各々に焼結材料を用いることが、経済的に抑制される。
本発明は、上記した欠点の1つ以上を解決することを目的としている。このため、本発明は、特許請求の範囲に記載されている、陽子交換膜を有する膜電極アセンブリの製造方法を提供するものである。
本発明の上記以外の特徴と優位性は、添付図面を参照して、示唆的かつ非限定的な実施例に関する以下の説明を読むことにより明白になると思う。
膜電極アセンブリを内蔵する電気分解装置例の略断面図である。 図1の膜電極アセンブリの製造方法を示すフロー図である。 図2に示す本発明による図1の膜電極アセンブリの製造工程を示す図である。 図2に示す本発明による図1の膜電極アセンブリの製造工程を示す図である。 図2に示す本発明による図1の膜電極アセンブリの製造工程を示す図である。 図2に示す本発明による図1の膜電極アセンブリの製造工程を示す図である。 図2に示す本発明による図1の膜電極アセンブリの製造工程を示す図である。
本発明は、陽子交換膜を有する膜電極アセンブリの製造方法を提供するものである。アノードを生成する前に、ガス拡散層上にカソードを生成させ、次に、このガス拡散層と陽子交換膜とを組み付けることによって、アノード生成時の陽子交換膜の損傷の危険性を低下させる。
図1は、電気分解装置1を示す。この装置1は、装置1のアノードとカソードとの間に電位差を生じさせた時の水(HO)の電気分解によって、水素(H)を生成するようになっている。このような水の電気分解による水素の生成と同時に、次に示す化学反応が同時に行われる。
2HO → 4H + 4e + O
2H + 2e → H
この目的のために、電気分解装置1は、電気化学的電池2と電源3とを備えている。
電気化学的電池2は、
−膜電極アセンブリ(AME)4と、
−2つの封止部201および202と、
−導電性材料からなる2つの給電板203および204と、
−2つのガス拡散層(「多孔質配電部」ともいう)205および206とを備えている。
アセンブリ4は、カソード403およびアノード404と、陽子交換膜410とを備えている。
膜410の機能は、水の電気分解によって発生した電子、酸素(O)、水素を阻止しながら、水の電気分解時に、アノード404から生じる陽子を透過させてカソード403まで送ることである。陽子交換膜の水素に対する透過性は、その酸素に対する透過性よりも大きい。この例では、膜410は、フッ素化高分子材料(例えば、デュポン社から商品名「ナフィオン(Nafion)」で販売されている材料など)の層である。ここで、膜410は平面状である。
カソード403およびアノード404は、それぞれ、膜410の両側、すなわち、膜410の互いに対向する面に固定されている。カソード403は、膜410の第1の面に固定されている。アノード404は、第1の面に対向する膜410の第2の面に固定されている。カソード403およびアノード404の各々は、電気分解の化学反応が有利に行われるような触媒材料からなっている。この触媒材料は、典型的には、貴金属である。カソード403の触媒材料は、例えば白金である。
本明細書では、カソード403およびアノード404は、電気触媒インク層を付着させることによって生成される。本明細書では、「カソード電気触媒インク」とは、カソード403を形成するインク層を言い、「アノード電気触媒インク」とは、アノード404を形成するインク層を言う。次に、主として図2を参照して、カソード403およびアノード404の生成方法について、詳しく説明する。
この例では、アノード電気触媒インクは、付着前に、以下の要素からなる混合物を含んでいる。
−水性溶媒中に懸濁状態の触媒、
−アルコールなどの有機溶媒中に懸濁状態のアイオノマなどの重合体を含むバインダ。
このインクの乾燥抽出物は、重量で、10%未満、8%未満、または、5%未満の触媒濃度を有している。この触媒は、酸化イリジウムである。
この混合物中の触媒に対するバインダの乾燥抽出物の濃度比は、重量で、30%以下、20%以下、または、15%以下であるのが有利であり、好ましくは10%である。この濃度比は、重量で、3%以上であるのが有利である。
この混合物中のアルコールの合計濃度は、重量で、10%未満、5%未満、または、3%未満であるのが有利である。
板203は、層205を介して、カソード403に連通している給水管となる。また、板203は、層205を介して、カソード403に連通している水素排気管にもなる。
板204は、層206を介して、アノード404に連通している給水管になる。また、板204は、層206を介して、アノード404に連通している酸素排気管にもなる。
簡略化のため、図1では、これらの導管は詳細に示していない。
ガス拡散層205および206の機能は、次のものを循環させることである。
−アセンブリ4と板203および204のそれぞれの供給管との間の水。
−水素および酸素と、アセンブリ4と回路3との間の電荷担体。
これを目的として、層205は、カソード403と板203との間に設けられている。層206は、アノード404と板204との間に設けられている。層205は、例えば、ガス拡散層を形成する多孔質炭質支持体(例えば、炭素質のフェルト、紙、布)である。層206は、通常、電気分解反応時にアノード404に存在する高電位(例えば、1.6VSHE以上)に対応するのに適した材料からなっている。ここで、層206は、多孔質チタンまたはチタンからなる格子を焼結することによって形成された層である。これらの層205および206は、それぞれ、Taber Industries社が規定するテーバー剛性スケールで2〜40の剛性を有している。この剛性は、テーバー剛性で10〜30であると有利である。テーバー剛性で10は、0.981mN.mの剛性に相当すると考えられる。
電源3は、板203と板204との間に直流電圧を印加するようになっている。この電圧は、板203および204内を流れる電流密度が、10〜40,000A/mになるように定められ、500〜40,000A/mであるのが有利である。ここにおける電圧は、1.3V〜3.0Vである。このような電圧の印加によって、アノード404での水の酸化反応により、酸素が発生し、同時に、カソード403での陽子の還元反応により、水素が発生する。アノード404での反応は、次の通りである。
2HO → 4H + 4e + O
この反応によって発生した陽子(H)は、陽子交換膜410を透過して、カソード403に達する。電源3は、陽極反応によって発生した電子を、カソード403に伝導する。したがって、カソード403での反応は、次の通りである。
2H + 2e → H
次に、図2のフロー図を参照し、かつ、図3〜図6を参照して、アセンブリ4の製造方法の一例について説明する。
ステップ100において、図3に示すように、拡散層205を供給する。層205は、実質的に平面状であり、互いに対向する2つの面205Aおよび205Bを有している。
次に、ステップ102において、図4に示すように、層205の1つの面に、カソード403を形成する。カソード403は、湿式付着法によって、面205A上に電気触媒インク層を付着させ、次に、この電気触媒インクを乾燥させることによって形成される。このステップが完了すると、カソード403は、自由度がない状態で、面205Aに固着されている。
次に、ステップ104において、図5に示すように、膜410を層205に組み付ける。膜410の2つの主面には、それぞれ、符号410Aおよび410Bが付されている。この組み付け作業では、面205A上に付着させたカソード403を、膜410の面410Aに接触させる必要がある。この組み付けは、ホットプレス処理によって行われる。このホットプレス処理時に、これら2つの面を互いに直接接触させ、120℃以上、130℃以上、または、135℃以上に温度を上げ、面205Aおよび410Aに対して直角に、1MPa以上、1.5MPa以上、または、2MPa以上、好ましくは3.5MPaの機械圧を印加することによって、接触状態を保持する。このホットプレス処理の処理時間は、例えば、3分以上、4分以上、または、5分以上である。
このステップが完了すると、膜410は、カソード403と面410Aとの接着によって、自由度なく、層205に固着された状態で保持されている。層205の剛性によって、特に後続のアノード404の生成ステップにおいて、膜410の膨張や膜410での機械的応力の発生の危険性が低減される。
次に、ステップ106において、図6に示すように、膜410の面410B上にアノード404を形成する。この例では、アノード404は、湿式付着法により、面410B上にアノード電気触媒インク層を付着させた後に乾燥させることによって形成される。このステップが完了すると、アノード404は、自由度がない状態で、膜410に固着されている。
最後に、ステップ108において、図7に示すように、層206を膜410に組み付ける。この組み付け作業では、面410B上に付着させたアノード404を、層206の面に接触させ、アノード404と面410Bとの接着によって、自由度がない状態で、層206を膜410に固着させる必要がある。この組み付けは、例えば、ステップ104のホットプレス処理について説明したのと同じ力、温度、および処理時間のパラメータで行われるホットプレス処理である。後続のステップにおいて、封止部201および202を追加して、電池2を形成すると有利である。
他の多くの実施形態が可能である。
このようにして製造したアセンブリ4は、装置1以外の装置に用いることができる。例えば、このアセンブリを燃料電池に用いることができる。
カソード403およびアノード404をそれぞれ形成するカソード電気触媒インク、およびアノード電気触媒インクの組成は、異なっていてもよい。特に、これらのインクの各々の触媒材料は、異なっていてもよい。例えば、アノード電気触媒インクの触媒は、インジウムとイリジウムの合金を含んでいる。
例として、アノード電気触媒インクのバインダは、Solvay社から商品名「Aquivion」で市販されている材料や、Fuma Tech GmbH社から商品名「Fumion」で市販されている材料などのアイオノマである。
ホットプレス処理のパラメータは、異なる値を種々選択することができる。
1 電気分解装置
2 電気化学的電池
3 電源
4 膜電極アセンブリ
201、202 封止部
203、204 給電板
205 第1のガス拡散層
206 第2のガス拡散層
205A 第1のガス拡散層の第1の面
205B 第1のガス拡散層の面
403 カソード
404 アノード
410 陽子交換膜
410A 陽子交換膜の第1の面
410B 陽子交換膜の第2の面

Claims (14)

  1. 陽子交換膜を有する膜電極アセンブリの製造方法であって、
    陽子交換膜(410)を供給するステップ(100)と、
    第1のガス拡散層(205)の第1の面(205A)上に、カソード電気触媒インクを付着させるステップ(102)と、
    前記陽子交換膜と前記第1のガス拡散層とを組み付けるステップ(104)であって、前記第1のガス拡散層の前記第1の面を、前記陽子交換膜の第1の面(410A)に固着するステップ(104)と、
    次いで、前記第1の面に対向する前記陽子交換膜の第2の面(410B)上にアノード電気触媒インクを付着させるステップ(106)と、
    次いで、第2のガス拡散層(206)と前記膜とを組み付けるステップ(108)であって、前記膜の第2の面を、前記第2のガス拡散層(206)の第1の面に固着するステップ(108)とを含んでいることを特徴とする膜電極アセンブリの製造方法。
  2. 付着させるアノード電気触媒インクは、水性溶媒中に懸濁状態の触媒と、有機溶媒中に懸濁状態の重合体を含むバインダとの混合物を含んでいることを特徴とする、請求項1に記載の膜電極アセンブリの製造方法。
  3. 前記アノード電気触媒インクの前記混合物は、5重量%未満の濃度のアルコールを含んでいることを特徴とする、請求項2に記載の膜電極アセンブリの製造方法。
  4. 前記アノード電気触媒インクの前記触媒は、酸化イリジウムを含んでいることを特徴とする、請求項2または3に記載の膜電極アセンブリの製造方法。
  5. 前記アノード電気触媒インクの乾燥抽出物は、10重量%未満の触媒濃度を有することを特徴とする、請求項2〜4のいずれか1項に記載の膜電極アセンブリの製造方法。
  6. 前記アノード電気触媒インクの前記バインダは、アイオノマを含んでいることを特徴とする、請求項2〜5のいずれか1項に記載の膜電極アセンブリの製造方法。
  7. 前記アノード電気触媒インクの前記バインダと、前記触媒との乾燥抽出物の濃度比は、30重量%以下であることを特徴とする、請求項2〜6のいずれか1項に記載の膜電極アセンブリの製造方法。
  8. 前記カソード電気触媒インクは、炭質材料を含んでいることを特徴とする、請求項1〜7のいずれか1項に記載の膜電極アセンブリの製造方法。
  9. 前記カソード電気触媒インクは、白金を含んでいることを特徴とする、請求項1〜8のいずれか1項に記載の膜電極アセンブリの製造方法。
  10. 前記膜と前記第1のガス拡散電極とを組み付けるステップ(104)は、ホットプレスによって行われることを特徴とする、請求項1〜9のいずれか1項に記載の膜電極アセンブリの製造方法。
  11. 前記ホットプレスは、120℃以上の温度、1MPa以上の圧力、3分超の処理時間で行われることを特徴とする、請求項10に記載の膜電極アセンブリの製造方法。
  12. 供給される前記第1のガス拡散層(205)および前記第2のガス拡散層(206)は、テーバー剛性スケールで2〜40の剛性を示していることを特徴とする、請求項1〜11のいずれか1項に記載の膜電極アセンブリの製造方法。
  13. 前記第1のガス拡散層の固着は、付着した前記カソード電気触媒インクと、前記陽子交換膜の前記第1の面との接着によって行われることを特徴とする、請求項1〜12のいずれか1項に記載の膜電極アセンブリの製造方法。
  14. 前記第2のガス拡散層の固着は、付着した前記アノード電気触媒インクと、前記第2のガス拡散層の前記第1の面との接着によって行われることを特徴とする、請求項1〜13のいずれか1項に記載の膜電極アセンブリの製造方法。
JP2014057389A 2013-03-22 2014-03-20 膜電極アセンブリの製造方法 Expired - Fee Related JP6438664B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
FR1352579A FR3003694B1 (fr) 2013-03-22 2013-03-22 Procede de fabrication d'un assemblage membrane-electrode
FR1352579 2013-03-22

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014194079A JP2014194079A (ja) 2014-10-09
JP6438664B2 true JP6438664B2 (ja) 2018-12-19

Family

ID=48613906

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014057389A Expired - Fee Related JP6438664B2 (ja) 2013-03-22 2014-03-20 膜電極アセンブリの製造方法

Country Status (6)

Country Link
US (1) US20140287347A1 (ja)
EP (1) EP2782175B1 (ja)
JP (1) JP6438664B2 (ja)
KR (1) KR20140116029A (ja)
CN (1) CN104064780A (ja)
FR (1) FR3003694B1 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105714325B (zh) * 2014-12-01 2018-01-09 中国科学院大连化学物理研究所 一种具有透水板的静态供水固体聚合物电解质水电解装置
US10648091B2 (en) 2016-05-03 2020-05-12 Opus 12 Inc. Reactor with advanced architecture for the electrochemical reaction of CO2, CO, and other chemical compounds
WO2018038986A1 (en) * 2016-08-25 2018-03-01 Proton Energy Systems, Inc. Membrane electrode assembly and method of making the same
CN106435636B (zh) * 2016-10-26 2018-07-03 中盈长江国际新能源投资有限公司 光补电电解水制氢微电极光纤、光缆及制氢装置
JP7409769B2 (ja) * 2018-12-27 2024-01-09 高砂熱学工業株式会社 水素製造セル及び水素製造セルを用いた水素製造方法
JP2023505051A (ja) 2019-11-25 2023-02-08 トゥエルブ ベネフィット コーポレーション COx還元用の膜電極接合体

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE10050512A1 (de) * 2000-10-11 2002-05-23 Freudenberg Carl Kg Leitfähiger Vliesstoff
ATE447775T1 (de) * 2001-03-07 2009-11-15 Panasonic Corp Polymer-elektrolyttyp-brennstoffzelle und verfahren zur herstellung
US7226689B2 (en) * 2003-06-20 2007-06-05 Ballard Power Systems Inc. Method of making a membrane electrode assembly for electrochemical fuel cells
US20050014056A1 (en) * 2003-07-14 2005-01-20 Umicore Ag & Co. Kg Membrane electrode unit for electrochemical equipment
US20070248846A1 (en) * 2004-08-28 2007-10-25 Umicore Ag & Co Kg Method for Producing Membrane-Electrode Units
WO2006068279A1 (ja) * 2004-12-20 2006-06-29 Kuraray Co., Ltd. イオン伝導性バインダー、膜−電極接合体及び燃料電池
EP2273591B1 (en) * 2005-03-30 2017-05-31 Umicore Ag & Co. Kg Ink for producing catalyst layers
CA2641032A1 (en) * 2006-01-31 2007-08-09 Bdf Ip Holdings Ltd. Method of forming membrane electrode assemblies for electrochemical devices
JP5532630B2 (ja) * 2009-03-02 2014-06-25 凸版印刷株式会社 膜電極接合体及びその製造方法並びに固体高分子形燃料電池
KR101494432B1 (ko) * 2009-10-06 2015-02-23 삼성전자주식회사 연료전지용 전극 촉매, 그 제조방법 및 이를 이용한 연료전지
JP5705325B2 (ja) 2010-09-30 2015-04-22 ユーティーシー パワー コーポレイション ホットプレスされた直接堆積触媒層

Also Published As

Publication number Publication date
CN104064780A (zh) 2014-09-24
FR3003694A1 (fr) 2014-09-26
FR3003694B1 (fr) 2015-04-24
KR20140116029A (ko) 2014-10-01
EP2782175A1 (fr) 2014-09-24
US20140287347A1 (en) 2014-09-25
JP2014194079A (ja) 2014-10-09
EP2782175B1 (fr) 2018-01-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6438664B2 (ja) 膜電極アセンブリの製造方法
KR102411448B1 (ko) 산소 발생용 애노드
Xiao et al. First implementation of alkaline polymer electrolyte water electrolysis working only with pure water
CN105734606B (zh) 一种spe水电解用超薄膜电极的结构及其制备和应用
Mandal et al. Analysis of inkjet printed catalyst coated membranes for polymer electrolyte electrolyzers
JP6487418B2 (ja) 有機ハイドライド製造装置
JP6799368B2 (ja) 改質器のない燃料電池と組み合わせた装置および方法
US10233550B2 (en) Porous electrode for proton-exchange membrane
Fu et al. Waterproof breathable membrane used as gas diffusion layer in activated carbon air cathode microbial fuel cells
KR102338318B1 (ko) 유기 하이드라이드 제조장치
Lettenmeier et al. Protective coatings for low-cost bipolar plates and current collectors of proton exchange membrane electrolyzers for large scale energy storage from renewables
RU196629U1 (ru) Мембранно-электродный блок твердооксидного топливного элемента с контактными слоями
JP2003308869A (ja) 燃料電池
CA2633347C (en) Fuel cell including a hydrogen permeable membrane as anode and manufacturing method of the same
CN101140997A (zh) 一种质子交换膜燃料电池失效膜电极恢复再生的方法
KR102260935B1 (ko) 고분자 전해질 분리막에 기반한 고효율 일체형 재생연료전지, 이의 운전방법, 및 이의 제조방법
Dedigama et al. An electrochemical impedance spectroscopy study and two phase flow analysis of the anode of polymer electrolyte membrane water electrolyser
Cao et al. A silicon‐based micro direct methanol fuel cell stack with a serial flow path design
KR100941265B1 (ko) 막-전극 어셈블리를 재생산하는 방법
JP2009266681A (ja) 燃料電池
KR102648904B1 (ko) 암모니아 연료용 고체산화물 연료전지
CN114551903B (zh) 微生物燃料电池阴极、制备方法及其应用
KR101171604B1 (ko) 유로가 있는 평판형 고체산화물 연료전지 금속분리판 표면의 보호막 코팅방법
KR101093708B1 (ko) 연료전지용 전극 및 이를 포함하는 연료전지
KR20240051841A (ko) 수전해 장치용 확산 전극의 제조방법 및 이에 의해 제조된 확산 전극을 구비하는 양이온 교환막 수전해 장치

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170223

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180220

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180306

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20181030

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20181119

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6438664

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees