JP6435219B2 - 易開封性容器 - Google Patents
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Description
図1は、本発明の一実施態様に係る易開封性容器の製造過程の一例を示しており、とくに容器蓋部周りの構造を示している。図1(D)が完成された易開封性容器1を示しており、とくに金属製(例えば、アルミニウム製)の容器蓋部2周りの構造を示している。図1に示す易開封性容器の製造過程においては、まず、図1(A)に示すように、例えば、アルミニウム製の容器蓋部2の外面に、該蓋部2側の面が変性オレフィン系樹脂(例えば、変性ポリプロピレン系樹脂)の層3で形成され反蓋部側の面がオレフィン系樹脂(例えば、ポリプロピレン系樹脂)の層4で形成された第1の積層フィルム5が熱接着される(熱接着面6)。
3台の押出機を用いて、1台の押出機から第一の外層用樹脂として密度0.87〜0.91g/cm3、メルトフローレート(MFR)(230℃)が2〜8g/10分の範囲のポリプロピレン系樹脂を220〜230℃で押し出し、もう一台の押出機から中間層用樹脂として密度0.82〜0.91g/cm3、MFR(230℃)が2〜15g/10分の範囲のポリ4−メチルペンテン−1樹脂などを220〜230℃で押し出し、さらにもう一台の押出機から第二の外層用樹脂として密度0.9〜0.91g/cm3、MFR(230℃)が2〜10g/10分の範囲のポリプロピレン系樹脂を220〜230℃で押し出し、共押出多層ダイで積層し、第一の外層の厚みが5μm、中間層の厚さが40μm、第二の外層の厚さが5μmとなるようにして、フィルム状に押し出し、25〜50℃の冷却ロールにキャストして冷却固化し、第2の積層フィルムとする。それぞれの層の樹脂材料を変える場合は、樹脂の融点やMFRを考慮して常法により押出し温度を設定すればよいが、MFRが大きく異なる樹脂を積層することは困難であり、樹脂の組み合わせに制約があることは言うまでもない。
JIS K 7112(1980)に規定された密度勾配管法に従い密度を測定した。
ダイヤルゲージ式厚さ計(JIS B 7509(1992)、測定子5mmφ平型)を用いて、フィルムの長手方向及び幅方向に10cm間隔で10点測定して、その平均値とした。
フィルムの断面をミクロトームにて切り出し、その断面についてデジタルマイクロスコープVHX−100形((株)キーエンス製)を用いて1000倍に拡大観察して撮影した断面写真を用いて、各層の厚さ方向の距離を計測し、拡大倍率から逆算して各層の厚さを求めた。なお、各層の厚さを求めるに当たっては、互いに異なる測定視野から任意に選んだ計5箇所の断面写真計5枚を使用し、それらの平均値として算出した。
JIS K 7210に準拠して、ポリエチレン系樹脂は190℃、ポリプロピレン系樹脂は230℃で測定した。
腐食防止用途でエポキシ樹脂コートなどしていないアルミシート#3000(例えば、東洋製罐社製や大和製罐社製)を使用した。
基材層がポリプロピレン系樹脂でヒートシール層が変性ポリプロピレン系樹脂の2層で構成された無延伸ポリプロピレンフィルム(東レフィルム加工(株)製“トレファン”NO 9710B)を使用した。
(5)で準備したアルミシートを幅100mm×100mmに成型したものを準備し、(6)で準備した第1の積層フィルムを同じ大きさにしたサンプルのヒートシール層をのせ富士インパルス(株)製のインパルスシーラー(CA−450−10)を使用し、加熱時間1.0秒、冷却時間3.0秒の条件でシールし評価用シートとした。
(7)で作成した評価用シートの第1の積層フィルム側に第2の積層フィルムを幅75mm×長さ75mmに切ったサンプルの第一の外層を重ね合わせ、(7)でシールした位置と同じ位置にインパルスシーラーの条件は同じにしてシールし、シールされた場所に直径5mmの開孔を作成し評価用易開封性シートとし、手で第2の積層フィルムを引っ張ってシールできていた場合を○、シールできなかった場合を×とした。
無延伸ポリプロピレンフィルム(東レフィルム加工(株)製“トレファン”NO ZK93KM)をポリウレタン接着剤で固形分塗布量2g/cm2でドライラミネートし、40℃で72時間エージングし、蓋材を作成した。
(9)で準備した蓋材を幅75mm×長さ75mmに切ったサンプルの蓋材を(8)で準備した評価用易開封性シートの第2の積層フィルムがシールされ直径5mmの開孔を有している場所が覆われるように重ね、(8)で作成した評価用易開封性シートと評価用シートをシールした位置よりも奥側1mmの位置をインパルスシーラーの条件は同じにしてシールしたときに、適度な力で第2の積層フィルム内で層間剥離できた場合を○、層間剥離しなかった場合を×とした。
(1)変性ポリプロピレン(変性PP)(PP−1)
三菱化学(株)製“モディック”P614V、MFR(230℃):3.4g/10分、密度:0.90g/cm3
三菱化学(株)製“モディック”P565、MFR(230℃):5.9g/10分、密度:0.89g/cm3
(株)プライムポリマー製“プライムポリプロ”F107DJ、MFR(230℃):8.0g/10分、密度:0.90g/cm3
住友化学(株)製 住友“ノーブレン”FL6412、MFR(190℃):6.0g/10分、密度:0.900g/cm3
住友化学(株)製WFS5293−17、MFR(190℃):3.0g/10分、密度:0.90g/cm3
三井化学(株)製“TPX”EP0518、MFR(190℃):4.0g/10分、密度:0.83g/cm3
(株)クラレ製“エバール”E105B、MFR(190℃):5.7g/10分、密度:1.14g/cm3
宇部興産(株)製UBEナイロン1013B、密度:1.14g/cm3
東洋紡(株)製“バイロン”GM913、密度:1.15g/cm3
第一の外層の樹脂として変性ポリプロピレン(PP−1)100重量%を用い、中間層としてポリ4−メチルペンテン−1(TP−1)100重量%を用い、第二の外層としてホモポリプロピレン(PP−3)100重量%を、3種3層無延伸フィルム成形機の押出機3台に各々投入し、180〜230℃の押出温度で230℃のTダイより押し出し、40℃のキャスティングロールで急冷し易開封性積層フィルム(第2の積層フィルム)を成形した。得られた易開封性積層フィルムの総厚さは50μmで第一の外層の厚さが5μm、中間層の厚さが40μm、第二の外層の厚さが5μmであった。
第一の外層を変性ポリプロピレン(PP−2)100重量%とする以外は実施例1と同様に行った。
中間層をエチレン・ビニルアルコール共重合体(EV−1)100重量%とする以外は実施例1と同様に行った。
中間層をナイロン6(NY−1)100重量%とする以外は実施例1と同様に行った。
中間層をポリエステル(PT−1)100重量%とする以外は実施例1と同様に行った。
第二の外層をエチレン・プロピレンランダムコポリマー(PP−4)100重量%とする以外は実施例1と同様に行った。
第二の外層をエチレン・プロピレンブロック共重合体(PP−5)100重量%とする以外は実施例1と同様に行った。
第二の外層を変性ポリプロピレン(PP−1)100重量%とする以外は実施例1と同様に行った。
第一の外層をエチレン・プロピレンブロック共重合体(PP−5)100重量%、第二の外層を変性ポリプロピレン(PP−1)100重量%とする以外は実施例1と同様に行った。
第一の外層の厚さを10μm、中間層の厚さを30μm、第二の外層の厚さを10μmとする以外は実施例1と同様に行った。
2 容器蓋部
3、4 層
5 第1の積層フィルム
6 熱接着面
7 第1接合面
8 第2接合面
9 第2の積層フィルム
10 第一の外層
11 第二の外層
12 中間層
13 蓋材
14 易剥離面
15 開孔
16 芯層
17、18 ラミネート樹脂層
19 第1の接合領域
20 剥離開始部
21 端部の位置
22 第2の接合領域
23 外縁端部
24 開封方向
d 端部の位置間の第2の積層フィルム面方向距離
Claims (12)
- 容器蓋部に開封用の開孔を有し、該開孔を開封可能な蓋材で覆った易開封性容器であって、前記容器蓋部が金属製であり、該容器蓋部の外面に、該蓋部側の面が変性オレフィン系樹脂で形成され反蓋部側の面がオレフィン系樹脂で形成された第1の積層フィルムが熱接着されており、該第1の積層フィルム上に、一面が第1の積層フィルムの前記反蓋部側の面に接合される第1接合面に形成され、他面が前記蓋材と接合される第2接合面に形成され、内部に、前記第1接合面における前記第1の積層フィルムの前記反蓋部側の面との接合強度および前記第2接合面における前記蓋材との接合強度よりも低い層間剥離強度の易剥離面を有する第2の積層フィルムが設けられており、該第2の積層フィルム上に、前記開孔を覆うように前記蓋材が設けられていることを特徴とする易開封性容器。
- 前記第2の積層フィルムが3層以上の積層フィルムからなり、内部のいずれかの層間が前記易剥離面を構成している、請求項1に記載の易開封性容器。
- 前記第2の積層フィルムが、前記第1接合面を形成する第一の外層と、前記第2接合面を形成する第二の外層と、第一の外層および第二の外層の構成材料とは非相溶系の樹脂またはそれを含む樹脂組成物からなる中間層とを有する、請求項2に記載の易開封性容器。
- 前記第一の外層および/または第二の外層がオレフィン系樹脂またはそれを含む樹脂組成物からなる、請求項3に記載の易開封性容器。
- 前記中間層が、その積層方向両側の層との接合強度が10N/15mm以下の層からなる、請求項3または4に記載の易開封性容器。
- 前記中間層が、ナイロン系樹脂、ポリエステル系樹脂、エチレン-ビニルアルコール共重合樹脂、ポリメチルペンテン樹脂の少なくともいずれかを含む、請求項3〜5のいずれかに記載の易開封性容器。
- 前記第2の積層フィルムが、前記第1の積層フィルムおよび前記蓋材の少なくとも一方と熱接着されている、請求項1〜6のいずれかに記載の易開封性容器。
- 前記蓋材の少なくとも前記第2の積層フィルム側の面がオレフィン系樹脂またはそれを含む樹脂組成物で形成されている、請求項1〜7のいずれかに記載の易開封性容器。
- 前記蓋材が芯層を有する積層体に構成されている、請求項1〜8のいずれかに記載の易開封性容器。
- 前記第2の積層フィルムの面方向において、前記第2の積層フィルムが前記蓋材と接合される第1の接合領域の外縁端部であって、前記第2の積層フィルム内の前記易剥離面による剥離開始側における端部の位置が、前記第2の積層フィルムが前記第1の積層フィルムと接合される第2の接合領域の外縁端部であって、前記第2の積層フィルム内の前記易剥離面による剥離開始側における端部の位置よりも、前記開孔寄りの位置に設定されている,請求項1〜9のいずれかに記載の易開封性容器。
- 前記第2の積層フィルムの面方向において、前記第2の積層フィルムが前記蓋材と接合される第1の接合領域の開孔側に位置する端部であって、前記第2の積層フィルム内の前記易剥離面による剥離開始側における端部の位置が、前記第2の積層フィルムが前記第1の積層フィルムと接合される第2の接合領域の開孔側に位置する端部であって、前記第2の積層フィルム内の前記易剥離面による剥離開始側における端部の位置よりも、前記開孔からより遠い位置に設定されている,請求項1〜9のいずれかに記載の易開封性容器。
- 前記第1の接合領域の端部の位置と前記第2の接合領域の端部の位置との前記第2の積層フィルム面方向距離が、前記第2の積層フィルムの厚みの5倍以上に設定されている、請求項10または11に記載の易開封性容器。
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