JP6434481B2 - 光電変換モジュール - Google Patents

光電変換モジュール Download PDF

Info

Publication number
JP6434481B2
JP6434481B2 JP2016248159A JP2016248159A JP6434481B2 JP 6434481 B2 JP6434481 B2 JP 6434481B2 JP 2016248159 A JP2016248159 A JP 2016248159A JP 2016248159 A JP2016248159 A JP 2016248159A JP 6434481 B2 JP6434481 B2 JP 6434481B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
photoelectric conversion
resin
conversion cell
conversion module
layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016248159A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017055144A (ja
Inventor
良信 浅見
良信 浅見
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Semiconductor Energy Laboratory Co Ltd
Original Assignee
Semiconductor Energy Laboratory Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Semiconductor Energy Laboratory Co Ltd filed Critical Semiconductor Energy Laboratory Co Ltd
Publication of JP2017055144A publication Critical patent/JP2017055144A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6434481B2 publication Critical patent/JP6434481B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L31/00Semiconductor devices sensitive to infrared radiation, light, electromagnetic radiation of shorter wavelength or corpuscular radiation and specially adapted either for the conversion of the energy of such radiation into electrical energy or for the control of electrical energy by such radiation; Processes or apparatus specially adapted for the manufacture or treatment thereof or of parts thereof; Details thereof
    • H01L31/04Semiconductor devices sensitive to infrared radiation, light, electromagnetic radiation of shorter wavelength or corpuscular radiation and specially adapted either for the conversion of the energy of such radiation into electrical energy or for the control of electrical energy by such radiation; Processes or apparatus specially adapted for the manufacture or treatment thereof or of parts thereof; Details thereof adapted as photovoltaic [PV] conversion devices
    • H01L31/054Optical elements directly associated or integrated with the PV cell, e.g. light-reflecting means or light-concentrating means
    • H01L31/0547Optical elements directly associated or integrated with the PV cell, e.g. light-reflecting means or light-concentrating means comprising light concentrating means of the reflecting type, e.g. parabolic mirrors, concentrators using total internal reflection
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L31/00Semiconductor devices sensitive to infrared radiation, light, electromagnetic radiation of shorter wavelength or corpuscular radiation and specially adapted either for the conversion of the energy of such radiation into electrical energy or for the control of electrical energy by such radiation; Processes or apparatus specially adapted for the manufacture or treatment thereof or of parts thereof; Details thereof
    • H01L31/04Semiconductor devices sensitive to infrared radiation, light, electromagnetic radiation of shorter wavelength or corpuscular radiation and specially adapted either for the conversion of the energy of such radiation into electrical energy or for the control of electrical energy by such radiation; Processes or apparatus specially adapted for the manufacture or treatment thereof or of parts thereof; Details thereof adapted as photovoltaic [PV] conversion devices
    • H01L31/042PV modules or arrays of single PV cells
    • H01L31/048Encapsulation of modules
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E10/00Energy generation through renewable energy sources
    • Y02E10/50Photovoltaic [PV] energy
    • Y02E10/52PV systems with concentrators

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Condensed Matter Physics & Semiconductors (AREA)
  • Electromagnetism (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Hardware Design (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Photovoltaic Devices (AREA)

Description

本発明は、光電変換モジュールおよび光電変換装置に関する。
近年、地球温暖化防止の観点から、発電時に二酸化炭素の排出の無い太陽電池が注目され
ている。最近では、国からの補助金制度が開始され、また、太陽電池自体の価格も低下し
ているため、大規模な太陽光発電施設だけでなく、住宅の屋根や屋外に設けて発電すると
いうように、一般家庭にも広く普及している。
そのため、太陽電池の発電量を増加させる様々な方法が提案されている。その中の1つと
して、光電変換セルの設けられていない領域に入射される光を、光電変換セルに導くこと
により、太陽電池の発電量を増加させる方法が考えられている。
上記方法としては、例えば特許文献1に、光電変換セルの隙間に光反射部分を設け、光電
変換セルを覆う状態に透光性基板を設けることにより、光電変換セルの設けられていない
、光電変換セルの隙間に入射した光を、まず光反射部分により反射し、さらに透光性基板
を用いて反射することにより、光電変換セルに導く方法が提案されている。
特開平11−298029号公報
しかし、特許文献1のように、光電変換セルの隙間に入射される光を、二度の反射により
光電変換セルに導く方法では、透光性基板界面での全反射を用いて二度目の反射を行うた
め、光反射部分により反射された光の大部分は外部に出てしまう(つまり、透光性基板で
反射されない)。したがって、光電変換セルの隙間に入射された光が発電に寄与する割合
は微々たるものである。
本発明は、このような技術的背景のもとでなされたものである。したがって、その目的は
、光電変換セルの設けられていない領域に入射される光を高い効率で光電変換できる、高
い発電量の光電変換モジュールを提供することを課題とする。
上記目的を達成するために、本発明者は、入射光を光電変換セルに導くための反射部材を
設ける箇所に着目した。具体的には、光電変換セルの設けられていない領域である、光電
変換セルの隙間または光電変換セルの外周に、頂部が光電変換セルの表面より入射光側と
なる、すなわち光電変換セルの表面より高い位置に頂部を有するように反射部材を設けれ
ばよい。これにより、光電変換セルの隙間や光電変換セルの外周に入射する、本来なら発
電に寄与しない光を、反射部材により反射させて光電変換セルに導くことができる。また
、反射部材の頂部が光電変換セル表面より入射光側にある、すなわち光電変換セルの表面
より高い位置に頂部を有するため、太陽光を1回の反射により光電変換セルに導くことが
できる。
すなわち、本発明の一態様は、保護層と、保護層上に設けられた光電変換セルと、光電変
換セルの隙間または光電変換セル外周の保護層上に設けられた反射部材とを含み、反射部
材の頂部から保護層に対して垂直に切断した断面形状が光入射方向に頂部を有する、すな
わち光電変換セルの表面より高い位置に頂部を有する略三角形状であり、反射部材の表面
は70%以上の可視光反射率および70%以上の赤外光反射率を有しており、反射部材の
頂部が光電変換セル表面より高い位置にあることを特徴とする光電変換モジュールである
上記本発明の一態様によれば、本来なら発電に寄与しない入射光を反射部材により反射さ
せ、一度の反射により光電変換セルに導くことができる。これにより、高い発電量の光電
変換モジュールを提供できる。
また、本発明の一態様は、保護層と、保護層上に設けられた光電変換セルと、光電変換セ
ルを覆う封止層と、封止層上に設けられた反射部材とを含み、反射部材の頂部から保護層
に対して垂直に切断した断面形状が光入射方向に頂部を有する、すなわち光電変換セルの
表面より高い位置に頂部を有する略三角形状であり、反射部材の表面は70%以上の可視
光反射率および70%以上の赤外光反射率を有しており、光電変換セルの隙間または光電
変換セルの外周と反射部材が重畳することを特徴とする光電変換モジュールである。
上記本発明の一態様によれば、反射部材が光電変換セルと重畳して設けられても、封止層
により光電変換セルと反射部材を絶縁状態に保てる。これにより、高い発電量の光電変換
モジュール、歩留まりを低下させることなく提供できる。
また、本発明の一態様は、反射部材の頂部および頂部から最も近い底辺端部を結ぶ直線と
、保護層の交差角度が45°超かつ90°未満であることを特徴とする光電変換モジュー
ルである。
上記本発明の一態様によれば、反射部材により反射した入射光を、光電変換セルに効率良
く導くことができる。このため、高い発電量の光電変換モジュールを提供できる。
また、本発明の一態様は、光電変換セルと反射部材の重畳する面積が、光電変換セルの隙
間および光電変換セルの外周と反射部材が重畳する面積よりも小さいことを特徴とする光
電変換モジュールである。
上記本発明の一態様によれば、反射部材と光電変換セルが重畳することにより生じる発電
量の低下分より、反射部材を設けることより生じる発電量の増加分が大きくなる。このた
め、高い発電量の光電変換モジュールを提供できる。
また、本発明の一態様は、反射部材を自在に着脱できることを特徴する光電変換モジュー
ルである。
上記本発明の一態様によれば、経時劣化や破損により性能が低下した反射部材の交換を行
うことができる。このため、発電量の低下が抑制された光電変換モジュールを提供できる
また、本発明の一態様は、光源の位置を逐次追尾して、光電変換モジュールの角度を自動
制御する機能を有することを特徴とする、光電変換装置である。
上記本発明の一態様によれば、反射部材の影が光電変換セルにかかることによる発電量の
低下を抑制できる。このため、高い発電量の光電変換装置を提供できる。
なお、本明細書において、「Aの上にBが形成されている」、あるいは、「A上にBが形
成されている」、と明示的に記載する場合は、Aの上にBが直接接して形成されているこ
とに限定されない。直接接してはいない場合、つまり、AとBとの間に別の対象物が介在
する場合も含むものとする。ここで、A、Bは、対象物(例えば装置、素子、回路、配線
、電極、端子、膜、または層など)であるとする。
したがって、例えば、層Aの上または層A上に層Bが形成されていると明示的に記載され
ている場合は、層Aの上に直接接して層Bが形成されている場合と、層Aの上に直接接し
て別の層(例えば層Cや層Dなど)が形成されていて、その上に直接接して層Bが形成さ
れている場合とを含むものとする。なお、別の層(例えば層Cや層Dなど)は、単層でも
よいし、複層でもよい。
また、本明細書において、「Aの周囲をBで覆う」、と明示的に記載する場合においても
、上記と同様に、Aの外周にBが直接接して形成されている場合と、Aの外周とBとの間
に別の対象物が介在する場合を含むものとする。
また、本明細書において「光電変換層」とは、光電効果(内部光電効果)を発現する半導
体の層を含む他、内部電界や半導体接合を形成するために接合された不純物半導体層を含
めたものをいう。すなわち、光電変換層とは、pn接合を代表とする、キャリア濃度が異
なる複数の半導体層を接合した半導体層が含まれる。
また、本明細書において「光電変換セル」とは、発電に寄与する一つの光電変換セルのこ
とを示し、例えば、pn接合が形成された半導体層と上下の電極を含んだ構成がある。ま
た、「光電変換モジュール」とは、複数の光電変換セルが接続配線により電気的に直列接
続および/または並列接続された構成のことを示す。また、「光電変換装置」とは、光電
変換モジュールに加えて光電変換モジュールを駆動する機構を含んだ構成のことを示す。
また、本明細書において「第1」、「第2」、「第3」又は「第4」等の数詞の付く用語
は、要素を区別するために便宜的に用いているものであり、数的に限定するものではなく
、また配置及び段階の順序を限定するものでもない。
また、本明細書において、光電変換セルに直接入射される光を「直接入射光」と呼称し、
反射部材等を介して光電変換セルに間接的に入射される光を「間接入射光」と呼称する。
また、本明細書において、「可視光反射率がX%以上」という表現が用いられているが、
これは、可視光領域全域において反射率X%以上である必要はなく、一部の可視光領域に
おいて反射率がX%以上であればよい。また、「赤外光反射率がY%以上」という表現に
ついても同様である。
本発明によれば、光電変換セルの設けられていない領域に入射される光も光電変換できる
、高い発電量の光電変換モジュールを提供できる。また、発電量の低下が抑制された光電
変換モジュールを提供できる。さらに、高い発電量の光電変換装置を提供できる。
実施の形態に係わる光電変換モジュールの構成を説明する図。 実施の形態に係わる光電変換セルの構成を説明する図。 実施の形態に係わる反射部材の構成を説明する図。 実施の形態に係わる光電変換モジュールの効果を説明する図。 実施の形態に係わる光電変換モジュールの構成を説明する図。 実施の形態に係わる光電変換セルの構成を説明する図。 実施の形態に係わる光電変換モジュールの効果を説明する図。 本発明に係る光電変換モジュールを用いた、光電変換装置の形態を説明する図。
実施の形態について、図面を用いて詳細に説明する。但し、本発明は以下の説明に限定さ
れず、本発明の趣旨及びその範囲から逸脱することなくその形態及び詳細を様々に変更し
得ることは当業者であれば容易に理解される。従って、本発明は以下に示す実施の形態の
記載内容に限定して解釈されるものではない。なお、以下に説明する発明の構成において
、同一部分又は同様な機能を有する部分には同一の符号を異なる図面間で共通して用い、
その繰り返しの説明は省略する。
(実施の形態1)
本実施の形態では、開示する発明の一態様に係る光電変換モジュールについて、図1乃至
図4を用いて説明する。
<本実施の形態における光電変換モジュールの構成>
図1および図2に本実施の形態における光電変換モジュールの構成図の一例を示す。図1
(A)は、同一基板上に複数の光電変換セルが設けられ、複数の光電変換セルが直列接続
および/または並列接続された光電変換モジュールの平面模式図の一例である。また、図
1(A)中の一点鎖線X1−X2に対応する断面の模式図を図1(B)に示す。なお、図
2(A)では、煩雑になることを避けるため、光電変換モジュールの構成要素の一部(例
えば、保護基板102aなど)を省略している。
また、図1(A)中の二点鎖線で囲まれた部分(a部分)の拡大図を図2(A)に示すと
共に、図2(A)の一点鎖線Y1−Y2に対応する断面の模式図を図2(B)に示す。
なお、保護層上に設ける光電変換セルの個数や面積、光電変換セル同士の直列接続あるい
は並列接続の方法、光電変換モジュールからの電力の取り出し方法などは任意であり、所
望の電力(および電流、電圧)や設置場所などに応じて、実施者が適宜設計すればよい。
本実施の形態の光電変換モジュール100は、図1(A)および図1(B)に示すように
、保護層102と、所定の間隔を隔てて配置された光電変換セル104と、接続配線10
6と、光電変換セル104の隙間や光電変換セル104の外周に設けられた反射部材10
8と、光電変換セル104および反射部材108を覆う封止層110を含んで構成される
保護層102は、少なくとも保護基材102aを有しており、さらに保護基材102aに
接して保護樹脂102bを有していてもよい。保護基材102aとしては、例えば、エチ
レンビニルアセテート(EVA)、ポリエチレンテレフタレート樹脂(PET)、ポリエ
ーテルスルホン樹脂(PES)、ポリエチレンナフタレート樹脂(PEN)、ポリビニル
アルコール樹脂(PVA)、ポリカーボネート樹脂(PC)、ポリエチレン樹脂(PE)
、ABS樹脂などの各種プラスチック基板、または、表面に絶縁膜が形成されたアルミ基
板、ステンレス基板、銅基板などの金属基板、または、青板ガラス、白板ガラス、鉛ガラ
ス、強化ガラス、セラミックガラスなどの各種ガラス基板、または、石英基板、セラミッ
ク基板、サファイヤ基板などを用いることができる。なお、上記以外でも、本発明の一態
様である光電変換モジュールの作製プロセスに耐えうる基材であれば特に限定されない。
また、保護層102側からも光が入射する場合は、保護基材102aとして、可視光透過
率が80%以上、より望ましくは90%以上の透光性を有する基材を用いることが好まし
い。
保護樹脂102bとしては、例えば、エチレンビニルアセテート(EVA)、ポリエチレ
ンテレフタレート樹脂(PET)、ポリエーテルスルホン樹脂(PES)、ポリエチレン
ナフタレート樹脂(PEN)、ポリビニルアルコール樹脂(PVA)、ポリカーボネート
樹脂(PC)、ナイロン樹脂、アクリル樹脂、ポリアクリルニトリル樹脂、ポリエーテル
エーテルケトン樹脂(PEEK)、ポリスチレン樹脂(PS)、ポリスルホン樹脂(PS
F)、ポリエーテルイミド樹脂(PEI)、ポリアリレート樹脂(PAR)、ポリブチレ
ンテレフタレート樹脂(PBT)、ポリイミド樹脂(PI)、ポリアミド樹脂(PA)、
ポリアミドイミド樹脂(PAI)、ポリイソブチレン樹脂(PIB)、塩素化ポリエーテ
ル樹脂(CP)、メラミン樹脂(MF)、エポキシ樹脂(EP)、塩化ビニリデン樹脂(
PVDC)ポリプロピレン樹脂(PP)、ポリアセタール樹脂(POM)、フェノール樹
脂(PF)、フラン樹脂(FF)、不飽和ポリエステル樹脂(UP)、酢酸セルロース樹
脂(CA)、ユリア樹脂(UF)、キシレン樹脂(XR)、ジアリルフタレート樹脂(D
AP)、ポリ酢酸ビニル樹脂(PVAc)、ポリエチレン樹脂(PE)、フッ素樹脂、A
BS樹脂などの各種有機樹脂材料を用いることができる。なお、上記以外でも、本発明の
一態様である光電変換モジュールの作製プロセスに耐えうる樹脂材料であれば特に限定さ
れない。また、保護層102側からも光が入射する場合は、保護樹脂102bとして、可
視光透過率が80%以上、より望ましくは90%以上の透光性を有する樹脂材料を用いる
ことが好ましい。
光電変換セル104の形状や設置状態は特に限定されないが、保護層102上に複数枚の
光電変換セル104を設けた際に生じる光電変換セル104間の隙間が小さくなるように
設置することが望ましい。しかし、例えば、単結晶シリコンウエハを用いて作製する光電
変換セルでは、シリコンインゴットをスライスして作製した丸形シリコンウエハの端部の
一部を除去した多角形状の単結晶シリコンウエハを用いる。このため、光電変換セルを保
護層上に効率的に設けた場合でも隙間が生じる。この隙間に対して、図1(A)のように
反射部材108を設けることで、発電に寄与しない面積を減らし、光電変換モジュールの
発電量を増加させることができる。
光電変換セル104は、図2(B)に示すとおり、外部から入射される光エネルギー(例
えば太陽光など)を受光して、電気エネルギーに変換する機能を有する光電変換層112
と、光電変換層112の一面に接して設けられた第1の電極114と、光電変換層112
の他の一面に接して設けられた導電防止層116と、導電防止層116を貫通し光電変換
層112と電気的に接続された第2の電極118を含んだ構造である。また、光電変換セ
ル104は、第1の電極114と保護層の間に設けられた第1の導電性材料120および
、第2の電極と電気的に接続された第2の導電性材料122を介して、接続配線106に
より電気的に接続されている。なお、接続配線106の一部は、外部装置(例えば、パワ
ーコンディショナーや蓄電装置など)と光電変換モジュールを接続する外部接続端子とし
ても機能する。
本実施の形態における光電変換層112は、図2(B)に示すように、光電変換層112
の中心に位置する第1の半導体層112a、第1の半導体層112aの一面に形成された
第2の半導体層112bおよび、第1の半導体層112aの他の一面に形成された第3の
半導体層112cの三層から成る構造である。
第1の半導体層112aとしては、例えば、結晶シリコン(単結晶シリコン、多結晶シリ
コン、微結晶シリコンなど)、または非晶質シリコンを用いることができる。または、結
晶シリコンと非晶質シリコンとを含有する材料、あるいは、窒素又は炭素を含有するシリ
コン材料などを用いることができる。
第2の半導体層112bおよび第3の半導体層112cは、第1の半導体層112aに熱
拡散法、イオンドーピング法などにより導電型を付与する不純物元素を添加することで形
成することができる。なお、p型を付与する不純物としては、周期表第13元素であるボ
ロンまたはアルミニウムなどが挙げられる。また、n型を付与する不純物としては、周期
表第15元素であるリン、砒素、またはアンチモンなどが挙げられる。
また上記形成方法以外にも、PECVD法、熱CVD法またはスパッタ法を用いて、第1
の半導体層112a、第2の半導体層112bおよび第3の半導体層112cを積層して
、光電変換層112を形成してもよい。
本実施の形態における光電変換層112は、第1の半導体層112aとしてp型の単結晶
シリコンウエハを用い、第1の半導体層112aの一面に、p型を付与する不純物元素を
添加して第2の半導体層112bを形成し、第1の半導体層112aの他の一面に、n型
を付与する不純物元素を添加して第3の半導体層112cを形成した3層構造である。
なお、光電変換層112の構造は上記構造に限らず、p型半導体層とn型半導体層を、そ
れぞれ少なくとも1層以上含んで構成された、光電効果を有する層であればよい。また、
シリコン材料に依らず、CIGS(Cu(In,Ga)Se)、CdTeなどの化合物
半導体、あるいは、III族からV族の元素を含む化合物半導体を用いて形成してもよい
第1の電極114としては、例えば、アルミニウム、銀、ニッケル、銅、錫、チタン、モ
リブデン、タングステン、タンタル、又はクロムなどの金属材料や、これらの金属材料を
含む合金やペースト材料を、印刷法、蒸着法またはスパッタ法など用いて単層または積層
で形成して用いることができる。
導電防止層116としては、例えば、酸化シリコン、酸化窒化シリコン、窒化シリコン又
は窒化酸化シリコン、酸化チタンを、化学気相成長法(CVD法)またはスパッタ法など
を用いて単層または積層で形成して用いることができる。なお、導電防止層116は、入
射光の反射を防止する、反射防止膜としての機能を有することが好ましい。これにより、
導電防止層116で生じる入射光の反射が抑制され、光電変換モジュールの発電量を増加
させることができる。
第2の電極118、第1の導電性材料120および第2の導電性材料122としては、例
えば、ニッケル、アルミニウム、銀、はんだを含有するペースト材料や鉛フリーはんだな
どを、印刷法、滴下法や塗布法などにより形成すればよい。なお、図2(B)において、
第2の電極118は導電防止層116に埋め込まれた状態に形成されている(以下、埋め
込み電極と呼称する)。このような埋め込み電極の作製方法の一例としては、導電防止層
116上に第2の電極118を印刷法、滴下法や塗布法などにより形成した後に加熱処理
を行い、第2の電極118の成分を導電防止層116中に拡散して貫通させる方法(ファ
イヤースルー、焼成貫通とも呼ばれる)がある。
接続配線106としては、例えば、錫メッキ銅線、はんだメッキ銅線、アルミ箔、銀箔、
銅箔、ニッケル箔または錫箔などの金属箔を用いることができる。また、ニッケル、アル
ミニウム、銀、はんだなどを含有するペースト材料やはんだなどを、印刷法や滴下法など
により導線として形成することも可能である。なお、接続配線106は、第1の導電性材
料120および第2の導電性材料122により、光電変換セル104と接着されることが
好ましい。
反射部材108としては、保護層102と直接接しない面(図1(B)での斜面部分に相
当する)に、入射光を反射する材質が形成され、頂部および底辺端部を結ぶ直線と、保護
層の交差角度(図3(A)の角θ)が45°超かつ90°未満であることを特徴とする。
例えば、図3(A)のように、反射部材108全体が反射材料200で形成された構造を
用いることができる。なお、図3(A)乃至図3(D)に示す構造物は、全て反射部材1
08の一例を表したものである。
反射材料200に用いる材料としては、例えば、アルミ(Al)、銀(Ag)、金(Au
)、クロム(Cr)、ニッケル(Ni)、プラチナ(Pt)、スズ(Sn)、銅(Cu)
、タングステン(W)や、これらの合金が挙げられる。また、反射率を高めるため、酸化
シリコン、酸化窒化シリコン、窒化シリコンまた窒化酸化シリコンなどで表面が覆われて
いてもよい。なお、反射材料200は上記材料に限定されず、可視光反射率および赤外光
反射率が70%以上の材料であれば特に限定はされない。
また、図3(B)のように、基材202の表面に反射材料200が形成された構造を用い
てもよい。基材202の表面のみに反射材料200を形成することで、反射部材108を
安価に作製できる。なお、反射材料200の形成方法としては、スパッタ法、真空蒸着法
、化学気相成長法(CVD)やメッキ処理などを用いることができる。また、反射材料2
00として機能する材料を、基材202の表面に直接塗布してもよい。
基材202に用いる材料としては、例えば、各種樹脂や各種ガラスなどの安価な材料を用
い、金型などの大量形成が可能な装置を用いて作製すればよい。これにより、反射部材1
08の価格を安価にすることができるため、大幅なコスト上昇を伴うことなく光電変換モ
ジュールの発電量を増加することができる。
また、反射部材108は断面形状が略三角形状であればよいため、図3(C)のように、
全体が反射材料200で形成され、表面に凹凸を有する構造や、図3(D)のように、表
面に凹凸を有する基材202の表面に反射材料200を形成した構造としてもよい。
なお、本実施の形態では、図1(A)のように光電変換セルの隙間部分と光電変換セルの
外周に設けられた反射部材108の形状が異なっているが、本発明は、これに限定される
ものではない。例えば、光電変換セルの隙間部分に設けられた形状の反射部材108を、
光電変換セルの外周に設けてもよい。
封止層110としては、少なくとも封止樹脂110aを有しており、さらに封止樹脂11
0aに接して封止基材110bを有していてもよい。封止樹脂110aとしては、例えば
、エチレンビニルアセテート(EVA)、ポリエチレンテレフタレート樹脂(PET)、
ポリエーテルスルホン樹脂(PES)、ポリエチレンナフタレート樹脂(PEN)、ポリ
ビニルアルコール樹脂(PVA)、ポリカーボネート樹脂(PC)、ナイロン樹脂、アク
リル樹脂、ポリアクリルニトリル樹脂、ポリエーテルエーテルケトン樹脂(PEEK)、
ポリスチレン樹脂(PS)、ポリスルホン樹脂(PSF)、ポリエーテルイミド樹脂(P
EI)、ポリアリレート樹脂(PAR)、ポリブチレンテレフタレート樹脂(PBT)、
ポリイミド樹脂(PI)、ポリアミド樹脂(PA)、ポリアミドイミド樹脂(PAI)、
ポリイソブチレン樹脂(PIB)、塩素化ポリエーテル樹脂(CP)、メラミン樹脂(M
F)、エポキシ樹脂(EP)、塩化ビニリデン樹脂(PVDC)ポリプロピレン樹脂(P
P)、ポリアセタール樹脂(POM)、フェノール樹脂(PF)、フラン樹脂(FF)、
不飽和ポリエステル樹脂(UP)、酢酸セルロース樹脂(CA)、ユリア樹脂(UF)、
キシレン樹脂(XR)、ジアリルフタレート樹脂(DAP)、ポリ酢酸ビニル樹脂(PV
Ac)、ポリエチレン樹脂(PE)、フッ素樹脂、ABS樹脂などの各種有機樹脂材料を
用いることができる。なお、封止樹脂110aは、可視光透過率が80%以上、より望ま
しくは90%以上の透光性を有する樹脂材料を用いることが好ましい。また、上記以外で
も、本発明の一態様である光電変換モジュールの作製プロセスに耐えうる樹脂材料であれ
ば特に限定されない。
また、上記樹脂材料を含んで形成される各種フィルムを、封止樹脂110aとして用いて
もよい。その際は、光電変換セル104と封止層110の間になるべく隙間が発生しない
ように、図3(E)に示すように、反射部材108の形状と同様の凹部を封止樹脂110
aに形成し、加熱処理による溶着などにより貼り合わせることが好ましい。または、上記
、凹部を設けた封止樹脂110aに反射部材108を埋め込んでから、光電変換セル10
4、保護層102と貼り合わせてもよい。
封止基材110bとしては、各種ガラス基板や、ポリエチレンテレフタレート樹脂(PE
T)、ポリエーテルスルホン樹脂(PES)、ポリエチレンナフタレート樹脂(PEN)
、ポリビニルアルコール樹脂(PVA)、ポリカーボネート樹脂(PC)、ポリエチレン
樹脂(PE)、ABS樹脂などの各種プラスチック基板を用いることができる。
光電変換セル104の周囲を封止樹脂110aおよび保護樹脂102bで覆うことにより
、外部から光電変換セルへの気体成分、水分およびゴミの侵入を抑制することができる。
さらに、外部から光電変換セルへの物理的な衝撃を低減することができる。このため、光
電変換セル104の性能劣化を抑制できる。
なお、封止層110は、可視光透過率および赤外光透過率が80%以上、より望ましくは
90%以上の透光性を有することが好ましい。
<本実施の形態における光電変換モジュールの効果>
本実施の形態の構成を有する光電変換モジュールに対して、外部から光が入射された際の
入射光の進行経路を図4(A)および図4(B)に示す。光電変換セルの隙間や光電変換
セルの外周への入射光400は、反射部材108の斜面で反射され、光電変換セル104
に導かれる。本実施の形態に記載した構成の光電変換モジュール100では、反射部材1
08の頂部が、光電変換セル104表面より光入射方向側にある、すなわち光電変換セル
104の表面より高い位置に頂部を有するため、入射光は反射部材108の斜面での反射
により光電変換セル104に到達する。光電変換セルの隙間や光電変換セルの外周への入
射光400を、光電変換セル104へ効果的に導くために、反射部材108における頂部
および底辺端部を結ぶ直線と、保護層との交差角度(図3(A)のθ部分)を、45°超
かつ90°未満とすればよい。
なお、図4(A)と比較して、図4(B)のように反射部材108の傾斜角度を大きくす
ることにより、入射光が封止層110中を通過する距離を短縮することができる。封止層
110は材料により異なるものの、紫外光領域、可視光領域、赤外光領域の光を少なから
ず吸収する性質を有するため、入射光400が封止層110中を通過する距離を短縮する
ことにより、封止層110による光吸収損失を抑制し、光電変換モジュール100の発電
量を増加することができる。なお、図4(A)および図4(B)では、反射部材108は
封止層110の表面から露出しない状態に設けられているが、特にこれに限定されること
はない。
以上のように、光電変換モジュールに本実施の形態の構成を用いることにより、効率の高
い光電変換モジュールを提供できる。
なお、本実施の形態のように、反射部材108の頂部が光電変換セル104の表面より入
射光側になるように、すなわち光電変換セル104の表面より高い位置に頂部を有するよ
うに設けられた光電変換モジュールでは、入射光の角度により光電変換セル104の一部
が反射部材108の影に覆われ、発電量が減少する可能性がある。
光電変換セル104の一部が反射部材108の影に覆われないようにするため、本実施の
形態に記載された光電変換モジュール100を用いて光電変換装置を作製する際は、光電
変換装置に、光源の位置を逐次追尾して光電変換モジュール100の角度を自動的に制御
する機能を加えることが好ましい。これにより、反射部材108の影に起因した光電変換
装置の発電量低下を抑制することができる。このような光源追尾機能としては、例えば、
光電変換モジュールにフォトセンサーなどの光量検出機能を有する装置(以下、光量検出
装置と呼称する)を2つ以上設け、各光量検出装置の検出量を比較して光電変換モジュー
ル100を最適な角度(つまり、反射部材108の陰が極力発生しない角度)に制御する
方法などがある。なお、光源追尾機能については上記の例に限定されることはなく、既知
の様々な技術を使用できる。
(実施の形態2)
本実施の形態では、実施の形態1にて記載した本発明の一態様とは一部の構成が異なる光
電変換モジュールについて、図5乃至図7を用いて説明する。
<本実施の形態における光電変換モジュールの構成>
図5に本実施の形態における光電変換モジュールの構成図を示す。図5(A)は本実施の
形態における光電変換モジュールの上面図であり、同一基板上に複数の光電変換セルが設
けられ、複数の光電変換セルが直列接続および/または並列接続された光電変換モジュー
ルの平面の模式図である。また、図5(A)中の一点鎖線Z1−Z2に対応する断面の模
式図の一例を図5(B)に示す。なお、図5(A)中の二点鎖線で囲まれた部分(a部分
)については、図2(A)と同じであるため、ここでは説明を省略する。
本実施の形態の光電変換モジュール500は、図5(A)および図5(B)に示すように
、保護層102と、所定の間隔を隔てて配置された光電変換セル104と、接続配線10
6と、光電変換セル104を覆う状態に設けられた封止層110と、光電変換セル104
の隙間や光電変換セル外周の封止層110上に設けられた反射部材108を含んで構成さ
れる。なお、各構成要素の詳細については実施の形態1と同じであるため、ここでは説明
を省略する。
本実施の形態の光電変換モジュール500では、図5(B)に示すように反射部材108
が封止層110上に設けられた構造となる。
光電変換セル104は図2(B)に示すとおり、表面に第2の電極118、第2の導電性
材料122および接続配線106が設けられている。このため、光電変換セル104の表
面は導電性を有している。また、反射部材108は、反射材料200としてアルミなどの
導電性を有する材料が用いられた場合、表面は導電性を有することとなる。したがって、
実施の形態1のように、光電変換セルの隙間や光電変換セルの外周に反射部材108を設
ける場合は、反射部材108と光電変換セル104が接触しないように、反射部材108
と光電変換セル104の間にスペースを確保して設置する必要がある。
本実施の形態では、光電変換セル104上に封止層110を設け、封止層110上に反射
部材108を設けているため、反射部材108が光電変換セル104と重畳した状態に設
けられても、光電変換セル104と反射部材108を絶縁状態に保てる。このため、本実
施の形態に示す光電変換モジュール500では、図5(A)および図5(B)のように、
光電変換セル104の隙間面積と反射部材108の底面積を同じにすることが可能となる
。これにより、光電変換モジュールの作製歩留まりを低下させることなく、光電変換モジ
ュールの発電量を増加させることができる。
なお、本実施の形態よりも光電変換セルの隙間部分が大きい他の光電変換モジュールと反
射部材を共用する場合、図6に示すように、光電変換セル104の隙間面積よりも、底面
積の大きい反射部材108を、本実施の形態の光電変換モジュールに用いる必要が生じる
場合がある。この場合、光電変換セル104と反射部材108が重畳する面積をα、光電
変換セル104の隙間や外周と反射部材108が重畳する面積をβとすると、α<βとす
ることにより、光電変換モジュール500の発電量を増加させることができる。このよう
に、複数の光電変換モジュールで反射部材を共用することができるため、反射部材の作製
コストを低減できる。
なお、反射部材108を封止層110上に設ける方法としては、例えば、両面テープなど
の接着テープや各種接着剤を用いて固定すればよく、好ましくは耐水性を有していること
が望まれる。また、反射部材108の底面と封止層110の表面の両方が高い平滑性を有
しており、両者を押し当てて接着できる(真空接着ともいわれる)場合は、接着テープや
接着剤を必ずしも用いる必要はない。
また、反射部材108は、固定後においても実施者が必要に応じて着脱可能な状態に設け
てもよい。これにより、経時劣化や破損により性能が低下した反射部材108の交換を行
うことができるため、光電変換モジュール500の発電量低下を抑制することができる。
なお、着脱可能な状態に設ける方法としては、例えば、封止層110に変形や亀裂などの
ダメージを与えない程度の物理的な力で剥離することの可能な、弱粘着の接着剤および接
着テープ、特定波長の光を照射することにより粘着性が低下する接着剤および接着テープ
などを用いることができる。
<本実施の形態における光電変換モジュールの効果>
本実施の形態の構成を有する光電変換モジュール500に対して、外部から光が入射され
た際の入射光の進行経路を図7(A)および図7(B)に示す。光電変換セル104の隙
間や光電変換セル104の外周への入射光400が、反射部材108の斜面で反射され、
光電変換セル104に導かれる。本実施の形態に記載した構成の光電変換モジュール50
0では、反射部材108の頂部が、光電変換セル104の表面より光入射方向側にある、
すなわち光電変換セル104の表面より高い位置に頂部を有するため、入射光は反射部材
108の斜面での反射のみにて光電変換セル104に到達する。
また、図7(A)と比較して、図7(B)のように反射部材108の傾斜角度を大きくす
ることにより、入射光400が封止層110中を通過する距離を短縮することができる。
封止層110は材料により異なるものの、紫外光領域、可視光領域、赤外光領域の光を少
なからず吸収する性質を有するため、入射光が封止層110中を通過する距離を短縮する
ことにより、光電変換モジュール500の発電量を増加することができる。
以上のように、光電変換モジュールに本実施の形態の構成を用いることにより、効率の高
い光電変換モジュールを提供できる。
なお、本実施の形態のように、反射部材108の頂部が光電変換セル104の表面より入
射光側になるように、すなわち光電変換セル104の表面より高い位置に頂部を有するよ
うに設けられた光電変換モジュール500では、入射光の角度により光電変換セルの一部
が反射部材108の影に覆われ、発電量が減少する可能性があるため、実施の形態1と同
様に、光源追尾機能を加えることが望ましい。
(実施の形態3)
本実施の形態では、本発明に係る光電変換モジュールの使用形態の一例について説明する
。以下に、本発明に係る光電変換モジュールを有する装置の具体例に関して図8を参照し
て説明する。なお、本実施の形態では、具体例として光電変換モジュールが設けられた人
工衛星、および照明付き電柱についてのみ記載しているが、本発明に係る光電変換モジュ
ールを備え、かつ光電変換モジュールにより発電された電気を使用する或いは蓄える機能
を有しているものは、全て光電変換モジュールを有する装置とみなせる。
図8(A)は人工衛星であり、光電変換モジュール800、光電変換モジュール固定機構
801を有し、光電変換モジュール800にて発電された電力を用いて、人工衛星ユニッ
ト802の一部または全部を動作させる。光電変換モジュール800は、本明細書にて説
明した機構を有しており、入射光を効率的に光電変換できるため、高い発電量が得られる
。したがって、多くの電力を安定して得られるため、惑星調査等に必要な様々な機器を、
人工衛星ユニット802に組み込むことができる。なお、人工衛星のような過酷な環境下
で、本発明に係る光電変換モジュールを用いる場合は、実施の形態1のように、反射部材
が封止層により覆われる構造が好ましい。これにより、スペースデブリ(宇宙ゴミ)の衝
突などによる反射部材の劣化を抑制できる。
図8(B)は照明装置を備えた電柱であり、光電変換モジュール810、光電変換モジュ
ール固定機構811を有し、光電変換モジュール810にて発電された電力を用いて、照
明装置812を動作させる。また、照明装置812の動作に用いられなかった電力は、送
電線813を介して電力施設などに伝送される。光電変換モジュール810は本明細書に
て説明した機構を有しており、入射光を効率的に光電変換できるため、高い発電量が得ら
れる。したがって、多くの電力を安定して得られるため、高い光量を有する照明装置を取
り付け、夜間の安全性を向上させることができる。なお、照明装置を備えた電柱のような
、比較的メンテナンスが容易な環境下で、本発明に係る光電変換モジュールを用いる場合
は、実施の形態2のように、封止層上に反射部材を設ける構造が好ましい。これにより、
劣化した反射部材の交換が可能となり、光電変換モジュールの発電量の低下を抑制するこ
とができる。
100 光電変換モジュール
102 保護層
102a 保護基材
102b 保護樹脂
104 光電変換セル
106 接続配線
108 反射部材
110 封止層
110a 封止樹脂
110b 封止基材
112 光電変換層
112a 第1の半導体層
112b 第2の半導体層
112c 第3の半導体層
114 第1の電極
116 導電防止層
118 第2の電極
120 第1の導電性材料
122 第2の導電性材料
200 反射材料
202 基材
400 入射光
500 光電変換モジュール
800 光電変換モジュール
801 光電変換モジュール固定機構
802 人工衛星ユニット
810 光電変換モジュール
811 光電変換モジュール固定機構
812 照明装置
813 送電線

Claims (1)

  1. 保護基材と、保護樹脂と、第1の接続配線と、第2の接続配線と、第1の導電性材料と、第2の導電性材料と、第1の光電変換セルと、第2の光電変換セルと、封止樹脂と、封止基材と、反射部材と、を有し、
    前記保護樹脂は、前記保護基材上に接して設けられ、
    前記第1の接続配線及び前記第2の接続配線は、前記保護樹脂上に接して設けられ、
    前記第1の導電性材料は、前記第1の接続配線上に接して設けられ、
    前記第1の光電変換セルは、前記第1の導電性材料上に接して設けられ、
    前記第2の光電変換セルは、前記第2の接続配線上に設けられ、
    前記第2の導電性材料は、前記第1の光電変換セル上に接して設けられ、
    前記第2の接続配線は、前記第2の導電性材料上に接して設けられ、且つ、前記第2の光電変換セルの下層に設けられ、
    前記封止樹脂は、前記第2の接続配線及び前記第2の光電変換セルに接して設けられ、
    前記封止基材は、前記封止樹脂上に接して設けられ、
    前記反射部材は、前記封止基材上に接して設けられ、
    前記反射部材は、前記第1の光電変換セル及び前記第2の光電変換セルとは重ならず、
    前記反射部材の断面形状は、略三角形状を有し、
    前記反射部材の表面は、凹凸を有し、
    太陽光は、前記反射部材の上方から入射され、
    前記第1の光電変換セル及び前記第2の光電変換セルは、第1の電極と、光電変換層と、導電防止層と、第2の電極と、を有し、
    前記光電変換層は、前記第1の電極上に接して設けられ、
    前記導電防止層は、前記光電変換層上に接して設けられ、
    前記第2の電極は、前記導電防止層上に接して設けられ、且つ、前記導電防止層を貫通して前記光電変換層と電気的に接続されることを特徴とする光電変換モジュール。
JP2016248159A 2010-11-12 2016-12-21 光電変換モジュール Active JP6434481B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010254155 2010-11-12
JP2010254155 2010-11-12

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011243506A Division JP2012119668A (ja) 2010-11-12 2011-11-07 光電変換モジュールおよび光電変換装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017055144A JP2017055144A (ja) 2017-03-16
JP6434481B2 true JP6434481B2 (ja) 2018-12-05

Family

ID=46046680

Family Applications (2)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011243506A Withdrawn JP2012119668A (ja) 2010-11-12 2011-11-07 光電変換モジュールおよび光電変換装置
JP2016248159A Active JP6434481B2 (ja) 2010-11-12 2016-12-21 光電変換モジュール

Family Applications Before (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011243506A Withdrawn JP2012119668A (ja) 2010-11-12 2011-11-07 光電変換モジュールおよび光電変換装置

Country Status (2)

Country Link
US (1) US20120118352A1 (ja)
JP (2) JP2012119668A (ja)

Families Citing this family (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101273106B1 (ko) * 2011-09-20 2013-06-13 엘지이노텍 주식회사 태양광 발전장치
DE112013002371T5 (de) * 2012-05-09 2015-01-22 Sanyo Electric Co., Ltd Solarzellenmodul
EP2725628B1 (en) * 2012-10-23 2020-04-08 LG Electronics, Inc. Solar cell module
JP2014086613A (ja) * 2012-10-25 2014-05-12 Kyocera Corp 光電変換モジュール
WO2014156213A1 (ja) * 2013-03-26 2014-10-02 三洋電機株式会社 太陽電池モジュール
JPWO2014162790A1 (ja) * 2013-04-05 2017-02-16 三菱電機株式会社 光電変換装置
KR102257808B1 (ko) * 2014-01-20 2021-05-28 엘지전자 주식회사 태양 전지 모듈
CN104485294A (zh) * 2014-12-12 2015-04-01 浙江中纳晶微电子科技有限公司 一种晶圆临时键合及分离方法
JP6671029B2 (ja) * 2015-03-03 2020-03-25 パナソニックIpマネジメント株式会社 太陽電池モジュール
JP6709977B2 (ja) * 2015-03-13 2020-06-17 パナソニックIpマネジメント株式会社 太陽電池モジュール
US20160268466A1 (en) * 2015-03-13 2016-09-15 Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. Solar cell module
JP6533207B2 (ja) * 2016-12-12 2019-06-19 株式会社豊田自動織機 太陽電池モジュール
JP6722897B2 (ja) * 2018-04-25 2020-07-15 パナソニックIpマネジメント株式会社 太陽電池モジュール
WO2020148601A1 (ja) 2019-01-18 2020-07-23 株式会社半導体エネルギー研究所 表示システム、表示装置、発光装置

Family Cites Families (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5712567A (en) * 1980-06-02 1982-01-22 Exxon Research Engineering Co Solar battery module and method of increasing power of same
JPS577974A (en) * 1980-06-17 1982-01-16 Mitsubishi Electric Corp Photoelectric converter
JPS58216476A (ja) * 1982-06-11 1983-12-16 Hitachi Ltd 光発電蓄電装置
JPH01308178A (ja) * 1988-06-03 1989-12-12 Mitsubishi Electric Corp 太陽電池
US6034319A (en) * 1998-07-30 2000-03-07 Falbel; Gerald Immersed photovoltaic solar power system
US6188012B1 (en) * 1999-11-10 2001-02-13 Tecstar Power Systems Methods and systems for a solar cell concentrator
EP1174342A1 (en) * 2000-07-20 2002-01-23 Université de Liège Solar concentrator
JP2003110130A (ja) * 2001-09-28 2003-04-11 Sharp Corp 薄膜太陽電池
US7319189B2 (en) * 2004-10-27 2008-01-15 Universite De Liege Solar concentrator
US8669460B2 (en) * 2007-04-10 2014-03-11 Raytheon Company System and methods for optimal light collection array
JP2009224757A (ja) * 2008-02-22 2009-10-01 Kyocera Corp 光電変換装置
US20090314329A1 (en) * 2008-06-24 2009-12-24 Moser Baer Photovoltaic Limited Photovoltaic module
JP5113710B2 (ja) * 2008-10-08 2013-01-09 京都エレックス株式会社 太陽電池素子の電極形成用導電性ペースト及び太陽電池素子並びにその太陽電池素子の製造方法
JP4877353B2 (ja) * 2009-04-02 2012-02-15 トヨタ自動車株式会社 太陽電池モジュールの製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
US20120118352A1 (en) 2012-05-17
JP2017055144A (ja) 2017-03-16
JP2012119668A (ja) 2012-06-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6434481B2 (ja) 光電変換モジュール
JPWO2019146366A1 (ja) 太陽電池モジュール
WO2013168612A1 (ja) 太陽電池モジュール
US8872295B2 (en) Thin film photovoltaic device with enhanced light trapping scheme
US20100206352A1 (en) Low-concentration flat profile photovoltaic modules
US20100031999A1 (en) Solar cell module
JP2014007384A (ja) 太陽電池モジュール及びそれに適用されるリボン結合体
JP6788657B2 (ja) 太陽電池モジュール
US8779281B2 (en) Solar cell
US20130306130A1 (en) Solar module apparatus with edge reflection enhancement and method of making the same
JP6688230B2 (ja) 太陽電池およびその製造方法、ならびに太陽電池モジュール
JP5642355B2 (ja) 太陽電池モジュール
JP7291715B2 (ja) 太陽電池デバイスおよび太陽電池モジュール
JP2011108725A (ja) 裏面シート、太陽電池裏面シート及びこれを用いた太陽電池モジュール
JPWO2012105146A1 (ja) 光電変換装置及び光電変換モジュール
US20120138143A1 (en) Photoelectric conversion module
JPWO2020054130A1 (ja) 太陽電池モジュール
TW201238062A (en) Photovoltaic cell module
WO2014050193A1 (ja) 光電変換モジュール
JP2016086154A (ja) 太陽電池モジュール
JPWO2018159117A1 (ja) 太陽電池モジュール
JP7179779B2 (ja) 太陽電池セル用の接続部材セット、並びにそれを用いた太陽電池ストリング及び太陽電池モジュール
JP5304444B2 (ja) 太陽電池裏面シート及びこれを用いた太陽電池モジュール
JP4969337B2 (ja) 光電変換装置
JP6684278B2 (ja) 太陽電池モジュール

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20161226

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20171018

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20171205

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180129

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180703

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180827

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20181009

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20181108

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6434481

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250