JP6433307B2 - コンデンサマイクロホン - Google Patents
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このようなコンデンサマイクロホンにおいては、マイクケーブルとして前記した平衡シールドケーブルを用いたとしても、高レベルの電磁波がマイクロホンやマイクケーブルに入り込むという問題がある。高レベルの電磁波がマイクロホンやマイクケーブルに加えられた場合、その電磁波が例えば出力コネクタ部分からマイクロホンの内部に入り込み、FETなどのインピーダンス変換器で復調されて雑音として出力される。
また、特許文献2にはマイクロホンケース内の回路基板内に、高周波除去用のフィルタ素子を搭載し、ホット側2番ピンとコールド側3番ピンとの間にそれぞれ接続される第1と第2フィルタ回路を、回路基板内に対照的に配置した構成が開示されている。
さらに、特許文献3には特許文献2に開示の構成に加えて、接地用の1番ピンと回路基板のアースラインとの間に接続される高周波コイルも、回路基板内に対照的に配置した構成が開示されている。
図に示すコンデンサマイクロホンは、例えば会議場などにおいて用いられるグースネック型マイクロホンにおけるマイクロホンの本体側を示している。円筒状に形成されたマイクロホンケース1の前端部には、前面にスリット状の音導通孔が施されたキャップ部材2が取り付けられている。このキャップ部材2の直後のマイクロホンケース1内にはコンデンサマイクロホンユニット3が収容されている。
また回路基板4には接続コード21として平衡シールドケーブルが接続されている。すなわち、回路基板4の後端部側には、銅箔パターン6,7,8が形成され、銅箔パターン6には、接続コード21のシールド導体(シールド網組)gが、銅箔パターン7,8には、2本の信号線(ホット側信号線h、コールド側信号線c)がそれぞれ半田付けされる。
この例によると、回路基板4の後端中央部にシールド導体gが半田付けされる銅箔パターン6が形成され、その銅箔パターン6の両側にホット側信号線hとコールド側信号線cがそれぞれ半田付けされる銅箔パターン7,8が形成されている。
このようにホット側とコールド側の各信号線h,cの形態が非対称となる場合には、各信号線に生ずる高周波信号に対するインピーダンスがアンバランスとなり、平衡シールドケーブルを用いた高周波信号のキャンセル効果を十分に発揮することは不可能となる。
これにより、ホット側とコールド側信号線は、物理的に互いにバランスのとれた状態で回路基板に対して接続することができるので、接続部分おける各信号線のインピーダンスに極端な差異が生ずることはない。また、外来電磁波に起因する高周波信号のキャンセル効果を十分に発揮することが可能となる。
そして、これらの端子6a,6b,7,8は、半田付けが可能な銅箔パターンにより構成され、回路基板4の基板面に直線状に配列されている。
図2はホット側信号線hとコールド側信号線cとが、左右に並んで対照的に回路基板4に接続された状態を模式的に示している。なお、図2にはシールド導体g1,g2の記載は省略している。
FETQ1のドレインは出力トランスT1の二次側巻線のセンタータップに接続されている。この接続により、ファントム電源から、駆動電流が供給される。また、FETQ1のソースとアース間にはソース抵抗R1が接続されている。このように接続することで、FETQ1はソースフォロア回路によるインピーダンス変換回路を構成している。
また、Z3,Z4は、中継コード21のホット側信号線hおよびコールド側信号線cに生ずる高周波信号に対するインピーダンスを示している。
また、中継コード21の信号線h,cにおけるインピーダンスZ3,Z4も、バランスがとれたものとなり、高周波信号を効果的にキャンセルさせることに寄与できる。これは図1および図2に基づいて説明したとおり、中継コード21の信号線h,cには、極端なねじれや曲がりが与えられることはないという独自の作用効果に基づくものである。
このミキサーM2には、オペレーショナルアンプによる減算回路OP1が搭載されている。端子ピンP2からの信号はコンデンサC1を介して減算回路OP1の非反転入力端子に供給され、端子ピンP3からの信号はコンデンサC2を介して減算回路OP1の反転入力端子に供給される。この構成により減算回路OP1による減算出力が、前記マイクロホンM1による音声信号として、出力端子Outにもたらされる。
この構成により、コンデンサマイクロホンM1側は、前記したとおりファントム電源により動作することができる。
2 キャップ部材
3 コンデンサマイクロホンユニット
4 回路基板
6a,6b 銅箔パターン(アース端子)
7 銅箔パターン(ホット側出力端子)
8 銅箔パターン(コールド側出力端子)
9 フィルタ素子
11 テールピース
13 固定極
14 振動板
21 接続コード(平衡シールドケーブル)
h ホット側信号線
c コールド側信号線
g1,g2 シールド導体(シールド網組)
Z1,Z2 高周波フィルタによるインピーダンス
Z3,Z4 接続コードの信号線によるインピーダンス
P1 接地用1番ピン
P2 ホット側2番ピン
P3 コールド側3番ピン
Q1 FET(インピーダンス変換器)
T1 出力トランス
M1 コンデンサマイクロホン(グースネック型マイクロホン)
M2 ミキサー回路
Ca マイクケーブル(平衡シールドケーブル)
OP1 減算回路
Eo 直流電源
Out 信号出力端子
Claims (4)
- コンデンサマイクロホンユニットと、前記コンデンサマイクロホンユニットからの信号をインピーダンス変換するインピーダンス変換器を搭載した回路基板と、前記回路基板に接続され前記インピーダンス変換器による出力信号を平衡出力信号として引き出す接続コードと、が具備され、
前記回路基板には、平衡出力信号のホット側出力端子とコールド側出力端子が左右に並んだ状態で形成されると共に、左右の前記ホット側出力端子とコールド側出力端子の両外側にアース端子がそれぞれ形成され、
前記接続コードは、ホット側信号線とコールド側信号線および両信号線を覆うシールド導体とを備えた平衡シールドケーブルであり、
ホット側出力端子とホット側信号線およびコールド側出力端子とコールド側信号線との間には、それぞれホット側信号線とコールド側信号線に生ずる高周波信号に対するインピーダンスが存在し、
前記シールド導体は、前記回路基板への接続端部において二股形状に分割され、
前記二股に分割されたそれぞれのシールド導体が前記回路基板の両外側のアース端子にそれぞれ個別に接続されると共に、前記ホット側信号線とコールド側信号線が前記回路基板の両外側のアース端子の内側にそれぞれ形成された左右のホット側出力端子とコールド側出力端子にそれぞれ個別に接続されていることを特徴とするコンデンサマイクロホン。 - 前記回路基板に形成されるホット側出力端子とコールド側出力端子およびその両外側のアース端子は、銅箔パターンにより回路基板の基板面に直線状に配列され、前記接続コードにおけるホット側信号線とコールド側信号線および二股形状に分割されたシールド導体の各端部が銅箔パターンによる前記各端子にそれぞれ半田付けにより接続されていることを特徴とする請求項1に記載されたコンデンサマイクロホン。
- 前記回路基板が導電性を有するマイクロホンケース内に収容され、前記マイクロホンケースが前記回路基板の前記アース端子にさらに接続されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載されたコンデンサマイクロホン。
- 前記回路基板には、さらに出力トランスが搭載され、
前記出力トランスは、前記インピーダンス変換器からの出力信号を一次側巻線で受けて二次側巻線より前記信号を平衡出力すると共に、前記二次側巻線がファントム電源に接続されることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載されたコンデンサマイクロホン。
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