JP4919785B2 - マイクロホン - Google Patents

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Description

本発明は、マイクロホンに関するもので、特に、マイクロホンコネクタを構成するコネクタピンとマイクロホンに内蔵されている回路基板との電気的結合構造に特徴を有するものである。
マイクロホンによって変換された音声信号は、平衡シールドケーブルによってマイクロホン本体から外部に出力される。マイクロホンと平衡シールドケーブルは、例えば、3ピンタイプのマイクロホンコネクタによって着脱することができるようになっている。マイクロホンコネクタは、例えば、EIAJ RC−5236[音響機器用ラッチロック式丸型コネクタ](非特許文献1参照)で規定されているコネクタのように、規格化されたものが一般に用いられる。
図6は、上記規格化されたコネクタのうちマイクロホン側コネクタ(以下「マイクロホンコネクタ」という)を備えたマイクロホンの例を示す。図6に示すマイクロホンの例は本発明にかかる技術思想を適用可能なものであるが、ここでは、図6を借りて従来のマイクロホンの例を説明する。図6において、円筒形状のマイクロホンケース1の前端部(図6において左端部)内方にはマイクロホンユニット2が組み込まれている。マイクロホンユニット2は音波を受けて電気的な音声信号に変換するものである。マイクロホンケース1内には回路基板3が内蔵されていて、上記音声信号は、回路基板3に組み込まれているインピーダンス変換器でインピーダンス変換され、さらには増幅などの適宜の信号処理が行なわれるようになっている。マイクロホンケース1の後端部内周側に上記規格化されたマイクロホンコネクタ4が組み込まれている。
非特許文献1に記載されている規格化されたマイクロホンコネクタ4は雄型のコネクタで、ピンインサート5が円筒形状のコネクタケース6内に配置され、ピンインサート5とコネクタケース6がねじ9で結合されている。コネクタケース6の周壁にはネジ9を回転させるドライバを挿入するための丸孔61(図9参照)が形成されている。
図7乃至図9は上記ピンインサート5を示す。図7乃至図9において、ピンインサート5は、絶縁材料、例えば成形樹脂からなるベース7と、ベース7を厚さ方向に貫通しかつベース7に一体に設けられた3本のコネクタピン11,12,13を有してなる。ベース7は外周がコネクタケース6の内周に沿った円柱状に形成され、外周面から半径方向中心に向かってねじ孔8が形成されている。ベース7はコネクタケース6の奥側の端部にあり、かつ、上記ねじ孔8にねじ込まれているねじ9とコネクタケース6の上記丸孔61とが対応した位置関係になっていて、コネクタケース6の丸孔61からドライバを挿入してねじ9を回転させることができるようになっている。ねじ9はベース7の外周面から半径方向外方に突出し、ねじ9の肩に相当する部分がコネクタケース6の内周面に当たり、ベース7のねじ8の挿入部とは反対側の外周部がコネクタケース6の内周面に押し当てられることにより、ピンインサート5がコネクタケース6内に固定されている。
マイクロホンコネクタ4の部分には、上記ベース7の外側の面すなわち図6において右側の面に密着させて円形状の回路基板10が配置され、回路基板10を覆うようにしてシールドケース14が固定されている。回路基板10には所定の回路パターンが形成され、回路パターンの所定の半田付けランドにダイオード、コンデンサーなどの回路部品が半田付けされている。上記3本のコネクタピン11,12,13は回路基板10を貫通していて、各コネクタピン11,12,13は回路基板10の貫通位置において回路基板10の所定の回路パターンに半田付けされている。上記シールドケース14は、扁平な皿状に形成されていて、回路基板10に実装されている回路部品を覆っている。上記3本のコネクタピン11,12,13はシールドケース14を貫通している。3本のコネクタピン11,12,13のうち1本のコネクタピン11はアース用のピンで、シールドケース14の孔に嵌合するとともに、このコネクタピン11とシールドケース14とが半田18で電気的に接続されている。他の2本のコネクタピン12,13は音声信号用のピンで、シールドケース14に形成されている貫通孔から離間している。上記コネクタピン11は回路基板10のアースパターンを経由してコネクタケース6、マイクロホンケース1に接続され、また、マイクロホンコネクタ4に結合されるケーブルコネクタを介してマイクロホンケーブルのシールド線に接続される。上記ベース7の外周部には、コネクタケース6に対するピンインサート5の回転方向の位置を定めてピンインサート5を固定するためのガイド突起15が一体に形成されている。
上記ベース7を貫通してベース7の内側の端面から突出した各コネクタピン11,12,13の後端部は、マイクロホンケース1に内蔵されている前記回路基板3の所定の各回路パターンに電気的に接続されている。マイクロホンケース1内において回路基板3は長手方向の一端がベース7の内端面に対向しかつ近接して配置され、各コネクタピン11,12,13の後端部が回路基板3の所定の回路パターンに重なっている。ただし、各コネクタピン11,12,13はベース7の外周と同心の円に沿って配置されているため、回路基板3の面に対する高さ位置が異なっている。そこで、コネクタピン11,12の後端部とコネクタピン13の後端部で回路基板3の表面と裏面を挟んだ形で配置されている。また、回路基板3の一面(この面を表面とする)が接するコネクタピン11,12の外側面位置と、回路基板3の他方の面(この面を裏面とする)に接するコネクタピン13の外側面位置との間隔は回路基板3の厚さ寸法よりも小さい。そこで、回路基板3のコネクタピン13に対応する位置に、回路基板3の長手方向一端側から切り込み31が形成され、この切り込み31にコネクタピン13の後端部外周面の一部が進入することにより、回路基板3の表面側にコネクタピン11,12の後端部を、裏面側にコネクタピン13の後端部を配置することを可能にしている。回路基板3には各コネクタピン11,12,13の後端部が対応する位置に各コネクタピン11,12,13と電気的導通を図るべき回路パターンが形成されていて、これらの回路パターンと各コネクタピン11,12,13の後端部が半田付けされ、各回路パターンと各コネクタピン11,12,13が電気的に接続されている。図7、図8において、符号51はコネクタピン11と回路パターンを接続する半田を、符号52はコネクタピン12と回路パターンを接続する半田を、符号53はコネクタピン13と回路パターンを接続する半田をそれぞれ示している。
以上説明したように、マイクロホンコネクタ4においては、外部からの高周波電流がマイクロホン内に進入しないように、シールドケース14がピンインサート5のベース7の一端面に被せられ、アース用のコネクタピン11がシールドケース14と半田付けによって電気的に接続されている。かかる構成は特許文献1、特許文献2にも記載されている。また、図6以下に示す従来例のように、各コネクタピンを回路基板の所定の回路パターンに直接半田付けする構成にすれば、各コネクタピンと回路パターンとの間をワイヤーで配線する必要がないため、ワイヤーの部分が高周波電流による雑音の発生原因になることを防止することができる。
日本電子工業会規格 EIAJ RC5236 音響機器用ラッチロック式丸型コネクタ 特開2005−94575号公報 特開2005−311752号公報
従来のマイクロホンのコネクタ部においては、接地用のコネクタピンとシールドケースを半田付けし、さらにはコネクタピンとコネクタ部の回路基板とを半田付けするようになっていて、このような構成は改善の余地があることがわかった。すなわち、半田は固まるときに体積が減り(「減容」という)、これによって半田付けした対象を引き付ける力が働く。この引き付け力は、半田の量や半田付けする部分の形状などの諸条件によってばらつく。上記マイクロホンコネクタの例のような、接地用のコネクタピン11とシールドケース14の半田付け部分では、半田18の硬化による引き付け力でコネクタピン11を傾ける応力が働く。これに加えて、半田付けの熱が樹脂などの絶縁体からなるベース7に伝達され、ベース7が軟化してコネクタピンの保持力が緩み、上記応力によって容易に傾いてしまう。特に、今日では環境保全の観点から半田の無鉛化が進み、無鉛の半田は融点が高いことから、半田付け部分を高温で長時間熱する必要がある。このことがコネクタピンを傾かせる一因ともなっている。
さらに、前述のような高周波電流の侵入を阻止する構造のマイクロホンコネクタにおける半田付けに着目すると、コネクタを組み立てる際に、
(1)回路基板10にダイオード、コンデンサーなどの回路部品を半田付けする。
(2)回路基板10とそれぞれのコネクタピンを半田付けする。
(3)接地用のコネクタピン11とシールドケース14を半田付けする。
(4)図6以下に示したように、各コネクタピンの後端部をマイクロホンケースに内蔵されている回路基板3の所定の回路パターンと電気的に接続するための半田付けをする。
というように4工程の半田付けがある。
上記ベース7は、その素材として耐熱性のある樹脂、例えばポリブチレンテレフタレート(PBT)が用いられているが、上記のように4工程にわたって高温で長時間の半田付けが行なわれると、耐熱性のある樹脂であっても、これに圧入されているコネクタピンの保持力が緩み、コネクタピンが変位する。このようなコネクタピンの緩み方、前記応力のかかり方、熱のかかり方は一定ではないため、コネクタピンの変位がばらつき、マイクロホンコネクタに対するケーブルコネクタの挿抜力がばらつくという不具合があり、さらには、ケーブルコネクタを差し込むことができないという不具合を生じることもある。
本発明は、以上のような従来の問題点を解消し、半田付けが必要な個所を少なくすることによって、半田付けを要因とするコネクタピンの変位を低減することができるマイクロホンを提供することを目的とする。
本発明にかかるマイクロホンは、マイクロホンケースと、マイクロホンケースに内蔵されたマイクロホンユニットと、マイクロホンケースに設けられたマイクロホンコネクタを有し、マイクロホンコネクタは、マイクロホンケースに一体に設けられケーブル側コネクタが挿入される円筒状のコネクタケースと、コネクタケース内に固定されたピンインサートを有し、上記ピンインサートは、コネクタケース内に固定されるベースと、このベースを貫通した状態で上記ベースと一体に保持されている複数のコネクタピンを有し、上記複数のコネクタピンの一部はマイクロホンケースに内蔵されている回路基板の一面側に、他のコネクタピンは上記回路基板の他面側に配置され、少なくとも一つのコネクタピンの端部は上記回路基板の回路パターンに導電布を介して接触し上記コネクタピンが上記回路基板の回路パターンに電気的に接続されていることを最も主要な特徴とする。
複数のコネクタピンの少なくとも一つの端部は、マイクロホンケースに内蔵されている回路基板の回路パターンに導電布を介し接触して上記コネクタピンが回路基板の回路パターンに電気的に接続されているため、半田付けしなくてもコネクタピンと回路基板の導通を図ることができ、半田付けによるベースの加熱量が軽減される。
他のコネクタピンの端部も、回路基板の回路パターンに導電布を介し接触して上記コネクタピンが回路基板の回路パターンに電気的に接続されるように構成することにより、コネクタピンに対する半田付け個所をさらに減らすことができ、半田付けによるベースの加熱量をさらに軽減することができる。
このようにして、半田付けを要因とするコネクタピンの変位を少なくすることができ、ケーブルコネクタの着脱が円滑で、接触状態を安定に保持することができるマイクロホンを提供することができる。
以下、本発明にかかるマイクロホンの実施例について図面を参照しながら説明する。本発明にかかるマイクロホンの実施例は、図7乃至図9に示す従来のマイクロホンの例と同じ構成部分を多く備えているので、同じ構成部分には共通の符号を付した。
本発明にかかるマイクロホンは、図6に示すように、円筒形状のマイクロホンケース1を備え、マイクロホンケース1の前端部内方にはマイクロホンユニット2が、マイクロホンケース1の後端部内周側には前述のように規格化されたマイクロホンコネクタ4が組み込まれている。マイクロホンユニット2は音波を受けて電気的な音声信号に変換するものである。マイクロホンユニットの電気音響変換形式は特に限定されないが、図示の例はコンデンサーマイクロホンユニットを備えたコンデンサーマイクロホンの例になっている。マイクロホンケース1内には回路基板3が内蔵されている。コンデンサーマイクロホンの場合、回路基板3に組み込まれている回路はインピーダンス変換器を含み、上記音声信号は、上記インピーダンス変換器でインピーダンス変換され、さらには増幅などの適宜の信号処理が行なわれて出力されるようになっている。この出力信号は、マイクロホンコネクタ4から、これに結合されているケーブルコネクタおよびケーブルを経由して外部の所定の回路ないしは装置に伝達されるようになっている。
上記マイクロホンコネクタ4は、従来例と同様に、ピンインサート5が円筒形状のコネクタケース6内に配置され、ピンインサート5とコネクタケース6がねじ9で結合されている。コネクタケース6の周壁にはネジ9を回転させるドライバを挿入するための丸孔61(図3参照)が形成されている。
図1乃至図3は上記ピンインサート5を詳細に示す。図1乃至図3において、ピンインサート5は絶縁材料、例えば成形樹脂からなるベース7と、ベース7を厚さ方向に貫通した状態でベース7に一体に設けられた3本のコネクタピン11,12,13を有してなる。ベース7は外周がコネクタケース6の内周に沿った円柱状に形成され、外周面から半径方向中心に向かってねじ孔8が形成されている。ベース7はコネクタケース6の奥側の端部にあり、かつ、上記ねじ孔8にねじ込まれているねじ9とコネクタケース6の上記丸孔61とが対応した位置関係になっていて、コネクタケース6の丸孔61からドライバを挿入してねじ9を回転させることができるようになっている。ねじ9はベース7の外周面から半径方向外方に突出し、ねじ9の肩に相当する部分がコネクタケース6の内周面に当たり、ベース7のねじ8の挿入部とは反対側の外周部がコネクタケース6の内周面に押し当てられることにより、ピンインサート5がコネクタケース6内に固定されている。
マイクロホンコネクタ4内には、上記ベース7の奥側の面すなわち図1、図6において左側の面に密着させて円形状の回路基板10が配置され、回路基板10を覆うようにしてシールドケース14が固定されている。回路基板10には所定の回路パターンが形成され、回路パターンの所定の半田付けランドにダイオード、コンデンサーなどの回路部品が半田付けされている。上記3本のコネクタピン11,12,13は回路基板10を貫通していて、各コネクタピン11,12,13は回路基板10の貫通位置において回路基板10の所定の回路パターンに半田付けされている。また、コネクタピン11,12,13の後端部はシールドケース14の孔も貫通しているが、コネクタピン12,13の後端部とシールドケースは離間して電気的な導通がなく、コネクタピン11の後端部はシールドケースの孔に圧入されて電気的に導通している。コネクタピン11は接地用のコネクタピンである。
図示の実施例は、上記3本のコネクタピン11,12,13の形状と、シールドケース14および回路基板3に対する上記3本のコネクタピン11,12,13の結合関係に、以下に説明するように特徴がある。上記ベース7を軸線方向に貫通し、ベース7の後端面(図1において左端面)からマイクロホンケース1の内方に突出した各コネクタピン11,12,13の後端部は、マイクロホンケース1に内蔵されている回路基板3の所定の回路パターンに導電布41,42,43を介して接触し、上記コネクタピン11,12,13が回路基板3の所定の回路パターンに電気的に接続されている。導電布41,42,43は、導電性の細線を布状に織りまたは不織布状に幾重にも重ねたもので、例えば、セーレン株式会社製の「SUI−10−70X」を使用することができる。適宜の大きさの四角形に切断した導電布41,42,43を、コネクタピン11,12,13の後端部と回路基板3の所定の回路パターンとの間に介在させている。
回路基板3の長手方向の一端が上記ベース7の後端面に近接してベース7の後端面に対向し、複数のコネクタピンの一部11,12は回路基板1の一面側(これを表面側とする)に、他のコネクタピン13は回路基板3の他面側(これを裏面側とする)に配置されている。こうして、コネクタピン11,12の後端部とコネクタピン13の後端部で回路基板3の表面と裏面を挟んだ形で配置されている。また、回路基板3の表面が接するコネクタピン11,12の外側面位置と、回路基板3の裏面に接するコネクタピン13の外側面位置との間隔は回路基板3の厚さ寸法よりも小さい。そこで、回路基板3のコネクタピン13に対応する位置に、回路基板3の長手方向一端側から切り込み31を形成し、この切り込み31にコネクタピン13の後端部外周面の一部を進入させることにより、回路基板3の表面側にコネクタピン11,12の後端部を、裏面側にコネクタピン13の後端部を配置することを可能にしている。コネクタピン11,12の後端部は導電布41,42を介して所定の回路パターンに導通している。上記切り込み31を跨いで導電布43が配置され、回路基板3の裏面側からコネクタピン13が導電布43を切り込み31に向かって押圧することにより、導電布43の両端部を、回路基板3の回路パターンに押し付けている。導電布43は、コネクタピン13にその外周面に沿って部分円弧状をなして面接触しコネクタピン43との接触抵抗を少なくしている。導電布は表裏からの圧縮に対して弾力性を有しているため、コネクタピン11,12と導電布41,42との接触抵抗および導電布41,42とこれに対応する回路パターンとの接触抵抗も少ない。こうして、導電布41,42,43は各コネクタピン11,12,13と各回路パターンを電気的に良好に接続している。
以上説明した実施例によれば、コネクタピン11,12,13と、回路基板3の回路パターン相互間を半田付けする必要はないから、半田付けによる熱がベース7に伝達されてベース7によるコネクタピンの保持力が緩むことがなく、コネクタピンが変位することはない。また、半田付けに要する電力消費量を軽減できる効果もある。
なお、複数のコネクタピン11,12,13のうち少なくとも一つのコネクタピン、例えば、接地用のコネクタピン11のみが導電布を介して回路パターンに接触していてもよい。これによっても、半田付けによってベース7の温度が上昇するのを軽減することができる。
次に、上記実施例に付加することができるコネクタピンの構成およびシールドケースなどとの接続構造に関する別の例を説明する。図4、図5は、本発明に適用することができるピンインサート5の別の例を示す。図4、図5において、コネクタピン11,12,13の一端部、より具体的には、ベース7を境にしてケーブルコネクタが結合される側とは反対側である後端部の外周面に、ローレット加工部11a,11b,11cが形成されている。ローレット加工はナーリング(Knurling)ともいい、コネクタピン11,12,13の外周面に、凸条と凹溝を周方向に交互に形成するものである。コネクタピン11,12,13のローレット加工部11a,11b,11cは、上記凸条と凹溝がコネクタピン11,12,13の中心軸線と平行に並んで形成されている。
前記シールドケース14は、扁平な皿状に形成されていて、ベース7の後端面に密着して固定された回路基板10を、この回路基板10に実装されている回路部品とともに覆っている。上記3本のコネクタピン11,12,13はシールドケース14に形成されている個別の孔を貫通している。3本のコネクタピン11,12,13のうち1本のコネクタピン11はアース用のピンで、そのローレット加工部11aがシールドケース14の孔に圧入されることにより、このコネクタピン11とシールドケース14とが強く当たって電気的に接続されている。シールドケース14の孔は円形の孔でよく、この孔の径はローレット加工部11aの最大外径よりも小さくして、ローレット加工部11aがシールドケース14の孔の周縁部に食い込むようにし、双方の接触面積を増大させている。シールドケース14の孔は上記ローレット加工部11aの断面形状と相似形とし、ローレット加工部11aの断面の寸法よりも小さめにしてもよい。このようにして、コネクタピン11とシールドケース14は物理的にかつ直接的に接合されて電気的に接続されているため、双方を半田付けする必要はない。上記コネクタピン11は回路基板10のアースパターンにも電気的に接続され、アースパターンを経由してコネクタケース6、マイクロホンケース1に接続され、また、マイクロホンコネクタ4に結合されるケーブルコネクタを介してマイクロホンケーブルのシールド線に接続される。
他の2本のコネクタピン12,13は音声信号用のピンで、そのローレット加工部12a、13aはシールドケース14に形成されている貫通孔から離間している。すなわち、この各貫通孔の径は、上記ローレット加工部12a、13aの最大外径よりも大きく形成されている。上記3本のコネクタピン11,12,13のローレット加工部11a,12a、13aは、前記回路基板10の貫通孔に圧入されている。これらの貫通孔は円形の孔でよく、この孔の径はローレット加工部11a、12a、13aの最大外径よりも小さくして、ローレット加工部11a、12a、13aが回路基板10の孔の周縁部に食い込むようにして、双方の接触面積を増大している。回路基板10の上記各孔は上記ローレット加工部11a、12a、13aの断面形状と相似形とし、コネクタピン11、12,13の断面の寸法よりも小さめにしてもよい。上記ローレット加工部11a、12a、13aは、回路基板10の上記各孔の周縁部に形成されている所定の回路パターンに食い込んで強く当たり、これらの回路パターンとコネクタピン11,12,13が物理的にかつ直接的に接合されて電気的に接続されている。このようにして回路パターンとコネクタピン11,12,13が電気的に接続されるため、回路基板10の回路パターンとコネクタピン11,12,13を半田付けする必要はない。
上記ベース7の外周部には、コネクタケース6に対するピンインサート5の回転方向の位置を定めてピンインサート5を固定するためのガイド突起15が一体に形成されている。
以上説明した図4、図5に示す実施例によれば、コネクタピン11はシールドケース14に直接的に電気的に接合される。加えて、3本のコネクタピン11,12,13は、回路基板10の回路パターンに直接的に電気的に接合される。そのため、コネクタピン11,12,13と、シールドケース14、回路基板10の回路パターン相互間を半田付けする必要はない。これに加えて、各コネクタピン11,12,13の後端部に形成されたローレット加工部11a、12a、13aは、それぞれ前記導電布41,42,43を介して、マイクロホンケース1に内蔵された回路基板3の所定の回路パターンに電気的に接続されている。よって、各コネクタピン11,12,13と回路基板3の所定に回路パターンとを半田付けする必要はないから、ベース7が加熱されることによるコネクタピンの保持力が緩むことがなく、コネクタピンが変位することはない。また、半田付けに要する電力消費量を軽減できる効果もある。
必ずしも複数のコネクタピンの全てにローレット加工部を設ける必要はなく、少なくとも一つのコネクタピン例えば接地用のコネクタピン11のみにローレット加工部を設けても、所期の目的を達成することができる。接地用のコネクタピン11とシールドケース14との半田付け、さらにはコネクタピン11と回路基板10の所定の回路パターンとの半田付けを省略できるからである。
本発明にかかるマイクロホンの要部であるマイクロホンコネクタの例を示す平面断面図である。 上記マイクロホンコネクタの左側面図である。 上記マイクロホンコネクタの正面断面図である。 本発明に適用可能なピンインサートの平面断面図である。 上記ピンインサートの正面断面図である。 本発明にかかるマイクロホンの例を示すもので、(a)は平面方向から見た縦断面図、(b)は正面方向から見た縦断面図である。 従来のマイクロホンの要部であるマイクロホンコネクタの例を示す平面断面図である。 上記従来のマイクロホンコネクタの左側面図である。 上記従来のマイクロホンコネクタの正面断面図である。
符号の説明
1 マイクロホンケース
2 マイクロホンユニット
3 回路基板
4 マイクロホンコネクタ
5 ピンインサート
6 コネクタケース
7 ベース
8 ねじ孔
9 ねじ
11 コネクタピン
12 コネクタピン
13 コネクタピン
14 シールドケース
11a ローレット加工部
12a ローレット加工部
13a ローレット加工部
31 切り込み
41 導電布
42 導電布
43 導電布

Claims (8)

  1. マイクロホンケースと、マイクロホンケースに内蔵されたマイクロホンユニットと、マイクロホンケースに設けられたマイクロホンコネクタを有し、
    マイクロホンコネクタは、マイクロホンケースに一体に設けられケーブル側コネクタが挿入される円筒状のコネクタケースと、コネクタケース内に固定されたピンインサートを有し、
    上記ピンインサートは、コネクタケース内に固定されるベースと、このベースを貫通した状態で上記ベースと一体に保持されている複数のコネクタピンを有し、
    上記複数のコネクタピンの一部はマイクロホンケースに内蔵されている回路基板の一面側に、他のコネクタピンは上記回路基板の他面側に配置され、
    少なくとも一つのコネクタピンの端部は上記回路基板の回路パターンに導電布を介して接触し上記コネクタピンが上記回路基板の回路パターンに電気的に接続されているマイクロホン。
  2. 全てのコネクタピンの端部がマイクロホンケースに内蔵されている回路基板の回路パターンに導電布を介し接触して各コネクタピンが回路基板の回路パターンに電気的に接続されている請求項1記載のマイクロホン。
  3. 少なくとも一つのコネクタピンの端部は、回路基板に形成された切り込みに嵌まり、切込みを跨いで配置された導電布の端部が回路基板の回路パターンに接している請求項1記載のマイクロホン。
  4. 回路基板の回路パターンに電気的に接続される各コネクタピンの端部はベースの内端面側から突出しているコネクタピンの端部である請求項1記載のマイクロホン。
  5. マイクロホンはコンデンサーマイクロホンであり、回路基板に形成されている回路はコンデンサーマイクロホンユニットで変換された音声信号をインピーダンス変換するインピーダンス変換回路を含んでいる請求項1記載のマイクロホン。
  6. 回路基板の回路パターンに電気的に接続されるコネクタピンの端部はローレット加工されている請求項1記載のマイクロホン。
  7. 端部がローレット加工されたコネクタピンの一つは、ピンインサートを構成するベースの端面を覆って配置されたシールドケースの孔に圧入されてシールドケースと電気的に一体に接続されている請求項記載のマイクロホン。
  8. シールドケースと電気的に一体に接続されているコネクタピンは接地用のコネクタピンである請求項記載のマイクロホン。
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