JP6432629B2 - 電子部品の実装構造 - Google Patents

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本発明は、底面を実装面として外部基板に実装される底面実装型の電子部品の実装構造に関する。
底面実装型の電子部品は、基板底面に入出力電極やグランド電極を備え、外部基板の部品搭載電極に対して入出力電極やグランド電極をはんだ接合させることで、外部基板に実装される。このような底面実装型の電子部品では、基板底面の中央に大面積でグランド電極を設けることにより、高周波信号などに対するアース性が向上する。また、実装用はんだの回り込みを防ぐレジストパターンを基板底面に設けることにより、各入出力電極とグランド電極とが、電極からはみ出した実装用はんだによってショートすることが防がれる(例えば、特許文献1参照)。
図9(A)は、従来例に係る底面実装型の電子部品の底面側平面図である。図9(B)は、従来例に係る底面実装型の電子部品の実装態様を示す断面図である。
図9(A)に示す底面実装型の電子部品101は、基板部102と、底面電極103,104と、レジスト部105とを備えている。複数の底面電極103は、基板部102の底面における外縁に沿って配列されており、入出力電極や、グランド電極を含んでいる。底面電極104は、基板部102の底面における、底面電極103に囲まれる中心部に大面積で設けられており、グランド電極として機能する。レジスト部105は、マトリクス状に配置された複数の開口部106を有する格子状に形成されており、基板部102の底面を覆うように設けられる。各底面電極103は、レジスト部105の一つの開口部106に対向しており、対向する開口部106から基板底面側に露出する。一方、大面積の底面電極104は、レジスト部105の複数の開口部106に対向しており、対向する複数の開口部106から基板底面側に露出する。
図9(B)に示すように、電子部品101は、表面に部品搭載電極112が形成されている外部基板111に対して実装される。電子部品101の実装時には、まず、外部基板111の部品搭載電極112上にクリーム状の実装用はんだ(はんだペースト)113が塗布される。そして、底面電極103,104が実装用はんだ113に接するとともに部品搭載電極112に対向するように、電子部品101を外部基板111上に載置する。その後、リフロー等による加熱を経て、実装用はんだ113を溶融、固化させることにより、外部基板111の部品搭載電極112に対して底面電極103,104を接合させ、外部基板111に電子部品101を実装する。
国際公開第2010−070964号
従来例に係る電子部品101では、大面積の底面電極104の周辺に接合する実装用はんだ113の面積が大きい上に、底面電極104の線膨脹係数が外部基板111や実装用はんだ113と相違するため、実装用はんだ113に対する密着性が底面電極103に比べて底面電極104で低い。その上、基板部102および底面電極104は四角形状であるため、外部基板111から衝撃や、反り、うねりなどが加わった場合に、底面電極104の対角線上の端部近傍で生じる変形量と外部応力とが大きくなり易く、実装用はんだ113の剥離によるアース性能の低下や、電子部品101の脱落、基板部102の割れなどの問題が生じることがある。
したがって、底面電極104の対角線上の端部近傍では、製造時に生じる各部の形状不良や接合不良などの欠陥が少ないことが望まれるが、従来例に係る電子部品101では、製造時や実装時にはんだフラッシュが生じることにより、底面電極104の対角線に沿って実装用はんだ113の亀裂やレジスト部105の盛り上がりのような形状不良や、接合不良が発生して、底面電極104の対角線上の端部近傍まで到達していることがあった。
具体的には、はんだフラッシュによる欠陥は、底面電極103,104とレジスト部105との接合面にて、レジスト成形時に水分や溶剤成分の残留により形成される微小な隙間に、製造時や実装時に溶融した実装用はんだ113が入り込んで熱膨張することで、レジスト部105の変形が方向性を持って進行するものである。したがって、はんだフラッシュによる微小な欠陥は、実装用はんだ113の任意の位置に任意の進行方向で発生するが、底面電極104の対角線上では外部応力が大きく作用するので、底面電極104の対角線に沿った進行方向の微小な欠陥は、外部応力の作用で大きくなり、底面電極104の対角線上の端部近傍まで進行し易い。
そこで本発明は、はんだフラッシュが進行する方向を制御することができ、実装用はんだに対して外部基板からの外部応力が作用しても、電子部品の脱落や電子部品の割れ、アース性能の低下などが生じ難い底面実装型の電子部品の実装構造を提供することを目的とする。
本発明に係る電子部品の実装構造は、外部基板に対する実装面を有する基板部と、前記実装面に設けられるグランド電極と、前記実装面に設けられる複数の端子電極と、前記実装面を覆うレジスト部と、を備える電子部品の、前記外部基板への実装構造であって、
前記レジスト部は、前記実装面を視て縦横に配列され、前記グランド電極を露出させる複数の開口を有し、
前記グランド電極は、単一の実装用はんだが接合される、前記実装面の第1のはんだ付け領域に形成され、
前記複数の端子電極は、複数の実装用はんだで接合される、前記実装面の第2のはんだ付け領域に形成され、
前記グランド電極は、前記第1のはんだ付け領域の縁部分に沿って延設され、前記第1のはんだ付け領域の中心側に電極非形成部が隣接して設けられている縁側電極部、を有し、
前記外部基板に、前記第1のはんだ付け領域が対向する単一の部品搭載電極を有し、
前記グランド電極は前記単一の実装用はんだを介して前記部品搭載電極に接続されることを特徴とする。
この構成では、縁側電極部付近ではんだフラッシュが生じる場合に、はんだフラッシュの進行方向を、縁側電極部に沿う方向、即ち、第1のはんだ付け領域の縁に沿う方向に制御することができる。すると、外部応力が大きく作用する方向は、第1のはんだ付け領域の中心部から縁側に向かう方向であるため、はんだフラッシュの進行方向を外部応力が大きく作用する方向からずらすことができる。また、逆に、第1のはんだ付け領域における縁側電極部付近から離れた領域ではんだフラッシュが生じる場合に、はんだフラッシュが電極非形成部を超えて縁側電極部付近まで進行することを防ぐことができる。
また、上述の電子部品の実装構造において、第1のはんだ付け領域は四角形状であり、縁側電極部は、少なくとも第1のはんだ付け領域の対角線上の端部を通過していると好適である。また、この場合、電子部品は、第1のはんだ付け領域の対角線の延長線上を横切るライン電極を備えるとさらに好適である。
この構成では、電子部品を外部基板に実装した状態で、第1のはんだ付け領域における対角線に沿って大きな応力が作用しても、はんだフラッシュが対角線に沿って進行することを防ぐことができる。さらには、その対角線の延長線上を横切るライン電極を設けていれば、外部応力がグランド電極に伝わりにくくなり、グランド電極と外部基板との接続信頼性が向上する。
また、上述の電子部品の実装構造において、縁側電極部は、第1のはんだ付け領域の縁部分の全周に沿って環状に設けられていてもよい。この場合、グランド電極は、レジスト部の開口に対向しており第1のはんだ付け領域の中心部分に設けられている中心側電極部を備えていると好適である。さらには、中心側電極部は、縁側電極部の縁部分に沿って環状に設けられていると好適である。また、電極非形成部は、縁側電極部の縁部分の全周に沿って環状に設けられていると好適である。
この構成では、第1のはんだ付け領域の縁部分の全周に亘って、はんだフラッシュが進行する方向を、第1のはんだ付け領域の縁に沿わせることができる。また、中心側電極部を設けることで、電子部品のアース性能を高め、良好な高周波特性を実現することができる。その上、中心側電極部ではんだフラッシュが生じた場合にも、はんだフラッシュが電極非形成部を超えて進行することを防ぐことができる。また、中心側電極部が環状に設けられることで、中心側電極部で生じるはんだフラッシュの進行方向も、第1のはんだ付け領域の縁に沿わせることができる。さらには、電極非形成部が環状に設けられることで、外部応力が中心側電極部に伝わりにくくなり、グランド電極と外部基板との接続信頼性が向上する。
上述の電子部品の実装構造において、縁側電極部および中心側電極部は、レジスト部の開口に対向する複数のパッド電極部と、パッド電極よりも幅が狭く互いに隣接するパッド電極部の間を接続するライン電極部とを備えていてもよい。この場合、縁側電極部および中心側電極部は、互いに隣接するパッド電極部の間を接続する複数のライン電極部を備えていると好適である。
この構成では、ライン電極部を設けることで、はんだフラッシュの進行方向をより精緻に制御することができる。ライン電極部を設けることで断線のリスクが発生するが、ライン電極部を複数設けることで、断線のリスクを低減することができる。
本発明によれば、はんだフラッシュが進行する方向を、外部応力が大きく作用する方向(第1のはんだ付け領域の中心部から縁側に向かう方向)からずらすことができ、はんだフラッシュによる欠陥が大きくなることを防ぐことができる。また、第1のはんだ付け領域の中心付近で生じた欠陥が、電極非形成部を超えて第1のはんだ付け領域の端部付近まで到達することを防ぐことができる。したがって、第1のはんだ付け領域の端部に生じる欠陥を少なくすることができ、実装用はんだに対して外部基板からの外部応力が作用しても、電子部品の脱落や、電子部品の割れ、アース性能の低下などを生じ難くすることができる。
第1の実施形態に係る電子部品を用いる回路図である。 第1の実施形態に係る電子部品を示す側面側断面図および底面側平面図である。 第1の実施形態に係る電子部品の実装態様を示す側面側断面図である。 第1の実施形態に係る電子部品を示す底面側レジスト透過図である。 第2の実施形態に係る電子部品を示す底面側平面図および底面側レジスト透過図である。 第3の実施形態に係る電子部品を示す底面側平面図および底面側レジスト透過図である。 第4の実施形態に係る電子部品を示す底面側平面図および底面側レジスト透過図である。 他の実施形態に係る電子部品を示す底面側レジスト透過図である。 従来例に係る電子部品を示す底面側平面図および断面図である。
以下、本発明について図1〜8を参照して説明する。各図では、導電性を持つ部材は実直線によるハッチングで示し、絶縁性を持つ部材は非実直線によるハッチングで示している。
まず、本発明の第1の実施形態に係る電子部品について説明する。
図1は、第1の実施形態に係る電子部品1を用いる無線通信回路11の回路図である。
無線通信回路11は、例えば、NFC(Near Field Communication)方式のリーダライタ回路であり、電子部品1とアンテナ12とを備えている。
第1の実施形態に係る電子部品1は、RF−IC16と、複数の受動素子17とを備えている。複数の受動素子17は、低域通過フィルタ回路18と、整合回路19とを構成している。RF−IC16は、低域通過フィルタ回路18と整合回路19とを介してアンテナ12と接続されている。NFC方式のリーダライタ回路のような無線通信回路11では、グランドの電位が安定していることにより、各部の高周波特性、即ち低域通過フィルタ回路18におけるフィルタ特性や、整合回路19によるマッチング特性が安定する。
図2(A)は、電子部品1の側面側断面図である。図2(B)は、電子部品1の底面側平面図である。図2(A)に示す断面は、図2(B)中に破線B−B’で示す位置の断面である。
電子部品1は、前述のRF−IC16および受動素子17に加えて、基板部2と、底面電極3,4と、底面側レジスト部5と、天面電極13と、天面側レジスト部15と、を備えている。
基板部2は、底面を実装面とする平板状であり、図1で示した回路図において、RF−IC16と各受動素子17とアンテナ12とを接続する配線を、内部電極として内蔵している。
RF−IC16と各受動素子17とは、基板部2の天面に搭載されるチップ型素子として構成されている。なお、受動素子17の一部または全部は、基板部2の天面に搭載されるチップ型素子として構成するほか、基板部2に内蔵されるチップ型素子として構成したり、基板部2の内部電極によって構成したりしてもよい。
天面電極13は、基板部2の天面に設けられており、RF−IC16と各受動素子17との端子が接合されている。天面側レジスト部15は、天面電極13の形成領域を除いて、基板部2の天面に設けられており、RF−IC16や各受動素子17を実装するための実装用はんだが、各天面電極13から漏れてショート不良が発生することを防ぐ機能を有している。
底面電極3,4は、基板部2の底面に設けられており、後述する外部基板21の部品搭載電極23,24に接合される。したがって、電子部品1は、底面実装型の構成となっている。また、底面電極3は、基板部2の底面において外縁に沿って配列されており、RF−IC16を制御するための制御信号が入力される制御端子や、RF−IC16が出力する出力信号を出力される出力端子、グランド端子などとして機能する小面積の複数のパッド電極を含んでいる。これらの底面電極3は、特許請求の範囲に記載の端子電極に相当している。
また、底面電極4は、基板部2の底面において、底面電極3に囲まれる中心部に設けられており、グランド端子として機能する大面積の電極として構成されている。この底面電極4は、特許請求の範囲に記載のグランド電極に相当している。
底面側レジスト部5は、底面電極3,4の形成領域の殆どを除いて、基板部2の底面に設けられており、後述する外部基板21への実装時に、実装用はんだが、各底面電極3,4から漏れてショート不良が発生することを防ぐ機能を有している。したがって、底面側レジスト部5は、底面電極3および底面電極4を露出させるための複数の開口部6が縦横に、即ちマトリクス状に形成されている。
全ての開口部6のうちの、基板部2の底面における外縁に沿って配列されている外側の行および列に位置する複数の開口部6は、それぞれ、複数の底面電極3のうちのいずれかの全面に対向して、その底面電極3の全面を基板部2の底面側に露出させている。また、全ての開口部6のうちの、基板部2の底面における中心部付近に配列されている内側の行および列に位置する複数の開口部6は、それぞれ、底面電極4の一部に対向して、底面電極4を部分的に基板部2の底面側に露出させている。
この底面側レジスト部5において、底面電極4を露出させる開口部6が配列されている領域は、各開口部6から露出する底面電極4に対して単一の実装用はんだが接合される領域であり、以下、第1のはんだ付け領域5Aと称する。したがって、本実施形態においては、第1のはんだ付け領域5Aは、基板部2の底面における中心部付近に配置されている。また、底面側レジスト部5において、底面電極3を露出させる開口部6が配列されている領域は、各開口部6から露出する複数の底面電極3に対して複数の実装用はんだが個別に接合される領域であり、以下、第2のはんだ付け領域5Bと称する。したがって、本実施形態においては、第2のはんだ付け領域5Bは、基板部2の底面における基板部2の外縁付近に配置されている。
図3は、電子部品1を外部基板21に実装する態様を示す側面断面図であり、図3(A)は、実装直前の態様を、図3(B)は、実装後の態様を示している。なお、図3(B)に示す断面は、図3(A)に示す断面とは異なり、底面電極4が開口部6から露出する位置での断面である。
電子部品1は、外部基板21に実装される。外部基板21は、表面に部品搭載電極23,24が設けられている。部品搭載電極23は、前述の第2のはんだ付け領域5Bと重なる領域に設けられるパッド状の複数の電極であり、各々が電子部品1の底面電極3に対向する形状および配置とされている。部品搭載電極24は、前述の第1のはんだ付け領域5Aと重なる領域に設けられるパッド状の単一の電極であり、第1のはんだ付け領域5Aの全体に対向する形状および配置とされていて、電子部品1の底面に設けられている複数の底面電極4に対向する。
電子部品1の実装時には、図3(A)に示すように、外部基板21の部品搭載電極23,24上の全面にクリーム状の実装用はんだ(はんだペースト)25が塗布される。そして、図3(B)に示すように、開口部6から露出する底面電極3,4が実装用はんだ25に接するとともに部品搭載電極23,24に対向するように、電子部品1が外部基板21上に載置される。その後、リフロー等による加熱を経て、実装用はんだ25を溶融、固化させることにより、外部基板21の部品搭載電極23,24に対して底面電極3,4を接合させることで、外部基板21に電子部品1が実装される。
図4は、電子部品1の底面側レジスト透過図である。
基板部2の底面に設けられている底面電極4は、縁側電極部7と中心側電極部8とを備えている。縁側電極部7と中心側電極部8とは電極非形成部9を間に配して、互いに分離して形成されており、いずれも環状で、縁側電極部7の内側に中心側電極部8が配置されている。縁側電極部7は、第1のはんだ付け領域5Aの縁に沿って延設されており、第1のはんだ付け領域5Aの縁に位置する一部の開口部6に対向している。電極非形成部9は、縁側電極部7の内側に隣接しており、縁側電極部7の内側の縁に全周に亘って沿っている。
縁側電極部7は、パッド電極部7Aとライン電極部7B,7Cとを備えている。パッド電極部7Aは、前述の第1のはんだ付け領域5Aに設けられている全ての開口部6のうち、外側の行および列に位置する複数の開口部6に対向する配置および形状であり、各行および各列に4つずつ配置されている。ライン電極部7B,7Cは、パッド電極部7Aよりも幅が狭く、隣接するパッド電極部7Aの間に配置されており、隣接するパッド電極部7Aの間を接続している。ライン電極部7Bは、第1のはんだ付け領域5Aの縁側に配置されており、ライン電極部7Cは、第1のはんだ付け領域5Aの中心側に配置されている。これらのライン電極部7B,7Cは、基板部2の底面側に露出することなく、底面側レジスト部5に覆われる。
中心側電極部8は、パッド電極部8Aとライン電極部8Bとを備えている。パッド電極部8Aは、前述の第1のはんだ付け領域5Aに設けられている全ての開口部6のうち、内側の行および列に位置する複数の開口部6に対向する配置および形状であり、各行および各列に2つずつ配置されている。ライン電極部8Bは、パッド電極部8Aよりも幅が狭く、隣接するパッド電極部8Aの間に配置されており、隣接するパッド電極部8Aの間を接続している。このライン電極部8Bは、基板部2の底面側に露出することなく、底面側レジスト部5に覆われる。
このような構成の電子部品1では、製造時や実装時にはんだフラッシュが生じることにより、実装用はんだ25の亀裂や底面側レジスト部5の盛り上がりのような形状不良や、接合不良が発生することがある。はんだフラッシュによる微小な欠陥は、実装用はんだ25の全面に様々な進行方向で発生しうる。
しかしながら、縁側電極部7や中心側電極部8に対向する実装用はんだ25の環状の領域ではんだフラッシュによる微小な欠陥が生じても、それらの微小な欠陥の進行方向は、ほとんど縁側電極部7や中心側電極部8の縁に沿う方向、即ち、ほとんど第1のはんだ付け領域5Aの縁に沿う方向となる。その上、縁側電極部7に対向する領域で発生した微小な欠陥が、中心側電極部8に対向する環状の領域まで進行したり、逆に、中心側電極部8に対向する領域で発生した微小な欠陥が、縁側電極部7まで進行したりすることが無くなる。
また、縁側電極部7や中心側電極部8において、パッド電極部7A,8Aに接続されるライン電極部7B,7C,8Bを、パッド電極部7A,8Aよりも幅が狭くなるように構成しているが、これにより、ライン電極部7B,7C,8Bに対向する領域に発生する微小な欠陥の進行方向と数を限定し、第1のはんだ付け領域5Aの縁に対して、より平行な進行方向となるようにしている。
したがって、外部基板21に衝撃や、反り、うねりが生じ、底面電極4の対角線上で外部応力が大きく作用しても、底面電極4の対角線に沿った進行方向の微小な欠陥が殆ど無いため、外部応力の作用で微小な欠陥が底面電極4の対角線上を進行して底面電極4の対角線上の端部近傍まで到達することがない。したがって、底面電極4の対角線上の端部近傍に生じる、各部の形状不良や接合不良などの欠陥が抑制される。これにより、実装用はんだ25の剥離によるアース性能の低下や、電子部品1の脱落、基板部2の割れなどの問題が抑制される。
なお、中心側電極部8は、必ずしも必須の構成ではないが、中心側電極部8を設けることにより、縁側電極部7のみを設ける場合よりも、電子部品1のアース性能および高周波特性と、電子部品1の接続信頼性とを向上させることができる。
また、中心側電極部8は、必ずしも環状の構成である必要はないが、中心側電極部8を環状に設けることで、中心側電極部8に対向する領域でのはんだフラッシュによる微小な欠陥の進行方向を制御することができる。
また、ここでは、縁側電極部7には複数のライン電極部7B,7Cを設けているが、これは、ライン電極部7B,7Cの一方が破断しても、断線が生じる危険性を低減するためであり、隣接するパッド電極部の間に設けるライン電極部の数は、単数であってもよく、2以上の複数であってもよい。また、隣接するパッド電極部の間に単数のライン電極部8Bを設けている中心側電極部8についても、隣接するパッド電極部の間に設けるライン電極部の数は、2以上の複数であってもよい。
また、中心側電極部8と縁側電極部7とは電極非形成部9によって分離されているが、中心側電極部8と縁側電極部7との間を接続するライン電極部を形成してもよい。その場合、アース性能をさらに向上させることができるが、その場合には、ライン電極部上ではんだフラッシュによる微小な欠陥が発生し、微小な欠陥の進行方向が、第1のはんだ付け領域の中心部から縁側に向く危険性がある。そこで、そのライン電極部の数や形状、配置を調整して、ライン電極部が第1のはんだ付け領域の対角線に重ならないようにすれば、アース性能の低下や、電子部品1の脱落、基板部2の割れなどの問題を生じにくくすることができる。
また、ここでは、底面電極4は底面電極3の配列の内側に配置されている、即ち、第1のはんだ付け領域5Aは、第2のはんだ付け領域5Bの内側に配置されているが、第1のはんだ付け領域5Aと第2のはんだ付け領域5Bとは、このような配置関係に限定されるものでは無い。
次に、本発明の第2の実施形態に係る電子部品について説明する。
図5(A)は、第2の実施形態に係る電子部品31の底面側平面図である。図5(B)は、電子部品31の底面側レジスト透過図である。
電子部品31は、基板部2と、底面電極3,34と、底面側レジスト部5と、を備えている。基板部2と、底面電極3と、底面側レジスト部5とは、第1の実施形態と同様な構成である。底面電極34は、基板部2の底面において、底面電極3に囲まれる中心部に設けられており、グランド端子として機能する大面積の電極として構成され、複数の開口部6から基板部2の底面側に露出している。
より具体的には、底面電極34は、縁側電極部37と中心側電極部38とを備えている。縁側電極部37と中心側電極部38とは電極非形成部9を間に配して、互いに分離して形成されており、いずれも一定の幅寸法で環状に成形され、縁側電極部37の内側に中心側電極部38が配置されている。
このような構成の電子部品31であっても、縁側電極部37や中心側電極部38に対向する環状の領域ではんだフラッシュによる微小な欠陥が生じても、それらの微小な欠陥の進行方向を、縁側電極部37や中心側電極部38の縁に沿う方向とすることができる。
なお、本実施形態においても、中心側電極部38は、必須の構成ではない。
次に、本発明の第3の実施形態に係る電子部品について説明する。
図6(A)は、第3の実施形態に係る電子部品41の底面側平面図である。図6(B)は、電子部品41の底面側レジスト透過図である。
電子部品41は、基板部2と、底面電極43,34と、底面側レジスト部5と、を備えている。基板部2と、底面電極34と、底面側レジスト部5とは、第2の実施形態と同様な構成である。底面電極43は、複数のパッド電極部44と、複数のパッド電極部44のうちの2つの間に接続されるライン電極部45とを備えている。複数のパッド電極部44は、基板部2の底面において外縁に沿って配列されており、RF−IC16を制御するための制御信号が入力される制御端子や、RF−IC16が出力する出力信号を出力される出力端子、グランド端子などとして機能する。ライン電極部45は、複数のパッド電極部44のうちの、少なくともコーナーに配置されるパッド電極部44と、底面電極34との間を通過する、即ち、底面電極34の対角線の延長線上を横切る。
このような構成の電子部品41であっても、底面電極34に対向する領域ではんだフラッシュによる微小な欠陥が生じても、それらの微小な欠陥の進行方向を、底面電極34の縁に沿う方向とすることができる。その上、外部基板からの外部応力が、底面電極34に伝わりにくくなり、底面電極34と外部基板との接続信頼性が向上する。
また、本実施形態においては、ライン電極部45が、コーナーに配置されるパッド電極部44だけでなく、コーナーに配置されるパッド電極部44に隣接する複数のパッド電極部44と、底面電極34との間を通過するように構成している。そして、全てのパッド電極部44と底面電極34との間を、いずれかのライン電極部45が通過するように構成している。このため、底面電極34と外部基板との接続信頼性をより効果的に向上させることができる。
なお、本実施形態においても、中心側電極部38や縁側電極部37を、ライン電極部とパッド電極部とにより構成してもよい。また、中心側電極部38は、必須の構成ではない。
次に本発明の第4の実施形態に係る電子部品について説明する。
図7(A)は、第4の実施形態に係る電子部品51の底面側平面図である。図7(B)は、電子部品51の底面側レジスト透過図である。
電子部品51は、基板部52と、底面電極53,34と、底面側レジスト部55と、を備えている。底面電極34は隣り合うように2つ設けられている。基板部52と底面側レジスト部55とは、2つの底面電極34が設けられるために、より大面積に構成されている。底面電極53は、2つの底面電極34を取り囲むように設けられている。
なお、本実施形態においても、コーナーに位置する底面電極53と2つの底面電極34との間を通過するライン電極を設けてもよい。また、2つの底面電極34を、ライン電極部とパッド電極部とにより構成してもよい。また、各底面電極34において、中心側電極部38は、必須の構成ではない。また、2つの底面電極34を、電極非形成部9によって完全に分離せずに一部で接続するように構成してもよい。
次に、その他の実施形態の構成例について説明する。
図8(A)は、他の実施形態に係る電子部品61の底面側レジスト透過図である。
電子部品61、底面電極64を備えている。底面電極64は、中心側電極部38と縁側電極部37と4つの接続電極部65とを備えている。4つの接続電極部65は、中心側電極部38と縁側電極部37との間を接続しており、それぞれ中心側電極部38と縁側電極部37とのそれぞれに対して4辺の中央に接続されている。このように、中心側電極部38と縁側電極部37との間は、電極非形成部9によって完全に分離されている必要はなく、中心側電極部38と縁側電極部37とが接続されていてもよい。
図8(B)は、他の実施形態に係る電子部品71の底面側レジスト透過図である。
電子部品71は、底面電極74を備えている。底面電極74は、中心側電極部78と縁側電極部37とを備えている。中心側電極部78は、四角形状に形成されている。このように、中心側電極部78は、環状以外の形状であってもよい。
図8(C)は、他の実施形態に係る電子部品81の底面側レジスト透過図である。
電子部品81は、底面電極84を備えている。底面電極84は、4つの縁側電極部87と中心側電極部78と4つの接続電極部65とを備えている。4つの縁側電極部87は、それぞれ、直線状に形成されていて、第1のはんだ付け領域の中心側に電極非形成部9が設けられており、それぞれ第1のはんだ付け領域のコーナー部分で互いに分離されている。このように、縁側電極部87も、環状以外の形状であってもよい。また例えば、底面電極84が全体としてミアンダライン状であったり、螺旋状であったりしてもよい。
1,31,41,51,61,71,81…電子部品
2,52…基板部
3,4,34,43,53,64,74,84…底面電極
5,55…底面側レジスト部
5A…第1のはんだ付け領域
5B…第2のはんだ付け領域
6…開口部
7,37,87…縁側電極部
8,38,78…中心側電極部
7A,8A…パッド電極部
7B,7C,8B,45…ライン電極部
9…電極非形成部
11…無線通信回路
12…アンテナ
13…天面電極
15…天面側レジスト部
16…RF−IC
17…受動素子
18…低域通過フィルタ回路
19…整合回路
21…外部基板
23,24…部品搭載電極
25…実装用はんだ
65…接続電極部

Claims (4)

  1. 外部基板に対する実装面を有する基板部と、前記実装面に設けられるグランド電極と、前記実装面に設けられる複数の端子電極と、前記実装面を覆うレジスト部と、を備える電子部品の、前記外部基板への実装構造であって、
    前記レジスト部は、前記実装面を視て縦横に配列され、前記グランド電極を露出させる複数の開口を有し、
    前記グランド電極は、単一の実装用はんだが接合される、前記実装面の第1のはんだ付け領域に形成され、
    前記複数の端子電極は、複数の実装用はんだで接合される、前記実装面の第2のはんだ付け領域に形成され、
    前記グランド電極は、前記第1のはんだ付け領域の縁部分に沿って延設され、前記第1のはんだ付け領域の中心側に電極非形成部が隣接して設けられている縁側電極部、を有し、
    前記外部基板に、前記第1のはんだ付け領域が対向する単一の部品搭載電極を有し、
    前記グランド電極は前記単一の実装用はんだを介して前記部品搭載電極に接続され
    前記第1のはんだ付け領域は、前記実装面を視て四角形状であり、
    前記縁側電極部は、少なくとも前記第1のはんだ付け領域の対角線上の端部を通過していることを特徴とする、
    電子部品の実装構造。
  2. 前記縁側電極部は、前記第1のはんだ付け領域の縁部分の全周に沿って環状に設けられている、請求項1に記載の電子部品の実装構造。
  3. 前記グランド電極は、前記第1のはんだ付け領域の一部の開口に対向しており前記第1のはんだ付け領域の中心部分に設けられている中心側電極部を備える、請求項2に記載の電子部品の実装構造。
  4. 前記電極非形成部は、前記縁側電極部の縁部分の全周に沿って環状に設けられている、請求項3に記載の電子部品の実装構造。
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