JP6431374B2 - エンジンの自動停止始動制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車速が所定速度以下の場合にエンジンを自動停止させ、一方で、モータを回転させることによりエンジンを再始動させるエンジンの自動停止始動制御装置に関する。
燃費の向上等を目的として、車速が所定速度以下の場合にエンジンを自動停止させるアイドルストップ機能を車両に搭載することが従来から行われている。例えば、特許文献1には、通常走行時に車速が第1の閾値以下になればエンジンを自動停止させ、一方で、渋滞走行時に車速が第1の閾値よりも低い第2の閾値以下になればエンジンを自動停止させることが開示されている。このように、特許文献1では、車両の走行状況に応じてアイドルストップを作動させるための車速の閾値を変更することで、渋滞走行時でも快適な走行を実現可能としている。
特開2014−98342号公報
ところで、車両を停止した後にアイドルストップを作動させる場合、運転者の停車の意思を確認するため、車両の停止から所定時間経過した後に、エンジンを自動停止させることが望ましい。しかしながら、この方法では、停車中、エンジンが作動しているため、不用意に燃料を消費することになる。
そこで、低速状態でエンジンを自動停止させ、惰性走行の後に停車させることで、燃費を向上することが考えられる。この場合、エンジンと駆動輪との間に遠心クラッチが接続されていれば、エンジンの自動停止によるエンジンの回転数の低下に起因して、遠心クラッチによりエンジンから駆動輪への駆動力の伝達が切り離される。
また、車両には、エンジンを始動させる際に当該エンジンを回転させるモータが備わっている。上記のように、エンジンを自動停止させ、遠心クラッチによりエンジンから駆動輪への駆動力の伝達が切り離されている状態では、モータは駆動していない。この場合、運転者のスロットル操作(スロットルオン)に起因してモータを回転させ、エンジンを再始動させようとしても、再始動から再加速までに時間がかかってしまう。このようなタイムラグが生じると、再始動時における車両の運転性が低下してしまう。
さらに、車両では、エンジンの自動停止後、エンジンを再始動する前にクランク軸を所定位置まで逆転させるスイングバックを行うことにより、エンジンの再始動時における上死点までの助走期間を長くし、上死点を乗り越える際のクランク軸の回転速度、すなわち、エンジンの回転数を高めるようにしている。
この場合、スロットルオンのタイミングとスイングバックのタイミングとが同期すれば、クランク軸の位置によっては、モータを駆動させてエンジンを回転させても、上死点を乗り越えることが難しくなり、再始動に時間がかかってしまう。この結果、エンジンの再始動時の応答性を確保することが困難となり、再始動時における車両の運転性が一層低下することになる。
そこで、本発明は、燃費の向上を図ると共に、エンジンの再始動時の応答性も確保することができるエンジンの自動停止始動制御装置を提供することを目的とする。
本発明に係るエンジン(44)の自動停止始動制御装置(10)は、エンジン(44)、モータ(124)、遠心クラッチ(220)及びアイドルストップ制御手段(302)を備える。前記エンジン(44)は、車両(12)の駆動輪(60)に駆動力を伝達する。前記モータ(124)は、前記エンジン(44)の始動の際、前記エンジン(44)を回転させる。前記遠心クラッチ(220)は、前記駆動輪(60)と前記エンジン(44)との間に接続され、前記エンジン(44)の回転数(Ne)が所定回転数(Ne1)を超えると、前記エンジン(44)から前記駆動輪(60)に前記駆動力を伝達し、一方で、前記エンジン(44)の回転数(Ne)が前記所定回転数(Ne1)以下の場合に、前記エンジン(44)と前記駆動輪(60)との間の前記駆動力の伝達を切り離す。前記アイドルストップ制御手段(302)は、前記車両(12)の車速(V)が所定速度(V1)以下の場合に、前記エンジン(44)を自動停止させる。
そして、前記自動停止始動制御装置(10)は、以下の特徴を有する。
第1の特徴;前記アイドルストップ制御手段(302)は、前記車両(12)が停止する前に、前記エンジン(44)自動停止させ、前記モータ(124)を回転させ、前記車両(12)が停止すると、前記モータ(124)の回転を停止させる。
の特徴;前記エンジン(44)が自動停止している場合、前記モータ(124)の回転数(Ne)は、前記所定回転数(Ne1)以下である。
の特徴;前記アイドルストップ制御手段(302)は、前記エンジン(44)の自動停止に起因して前記エンジン(44)の回転数(Ne)が前記所定回転数(Ne1)以下となり、前記遠心クラッチ(220)によって前記エンジン(44)と前記駆動輪(60)との間の前記駆動力の伝達が切り離された場合、前記モータ(124)を回転させることにより前記エンジン(44)のクランク軸(104)を回転させ、前記車両(12)が停止すると前記モータ(124)の回転を停止させる。
本発明の第1の特徴によれば、エンジンの自動停止中にモータを回転させる。これにより、車両の運転者の操作に起因してエンジンを再始動させる際、モータの回転によってエンジンが回転しているので、エンジンを効率よく再始動させ、再始動時のタイムラグを最小限に留めることができる。また、車速が所定速度以下の場合にエンジンを自動停止させ、モータを回転させるので、燃費を向上させることができる。従って、第1の特徴では、燃費の向上を図ると共に、エンジンの再始動時の応答性も確保することができる。
なお、「エンジンの自動停止」とは、インジェクタへの燃料供給の停止又はインジェクタからエンジンへの燃料噴射の停止(燃料カット)、あるいは、点火プラグの点火停止(点火カット)により、エンジンの本来の動作を自動的に停止させることをいう。従って、「エンジンが自動停止している場合に、モータを回転させる」状態とは、燃料カット又は点火カットによってエンジンが本来の動作を行わない場合でも、モータの回転によってエンジンのクランク軸が回転している状態をいう。従って、エンジンの自動停止中は、エンジンに対する燃料供給や点火が行われないが、モータの回転によってクランク軸が一定の回転数で回転する状態となる。
また、の特徴によれば、車両が停止する前にエンジンを自動停止させるので、燃費を確実に向上させることができる。
さらに、の特徴によれば、エンジンの自動停止中、車両が停止すれば、モータの回転を停止させるので、モータが不必要に回転して、電力が無駄に消費されることを回避することができる。
本発明の第の特徴によれば、エンジンの自動停止中、モータの回転数を所定回転数以下とすることで、エンジンから遠心クラッチを介して駆動輪に駆動力が伝達されることを防止することができる。
本発明の第の特徴によれば、エンジンが自動停止した後に当該エンジンのクランク軸の回転数が所定回転数以下まで低下すると、遠心クラッチによってエンジンから駆動輪への駆動力の伝達が切り離される。その後、モータを回転させてクランク軸を回転させ、車両が停止すればモータの回転を停止する。これにより、運転者に再始動の意思がなければ、車両の停止と共にモータの回転が停止するので、燃費の向上を図ることができる。一方、モータの回転中、運転者に再始動の意思があれば、エンジンに対する燃料供給を再開すると共に再点火を行うことで、エンジンを速やかに再始動させることができる。この結果、燃費の向上と再始動時の応答性とを共に実現することができる。
本実施形態に係る制御装置が適用される車両の左側面図である。 図1のパワーユニットの断面図である。 本実施形態に係る制御装置のブロック図である。 本実施形態に係る制御装置が適用される車両の動作を示すタイミングチャートである。 本実施形態に係る制御装置の動作を示すフローチャートである。
本発明に係るエンジンの自動停止始動制御装置について、好適な実施形態を掲げ、添付の図面を参照しながら、以下詳細に説明する。
[本実施形態の構成]
図1は、本実施形態に係るエンジンの自動停止始動制御装置10(以下、本実施形態に係る制御装置10ともいう。)が適用される車両12の左側面図であり、図2は、車両12を構成するパワーユニット14の断面図である。なお、図1及び図2では、車両12のシート16に着座した運転者から見た方向を基準に、車両12の前後、左右及び上下の方向を説明する。
本実施形態に係る制御装置10(図3参照)は、自動二輪車等の車両12に適用される。車両12では、車体前部18と車体後部20とをフロア部22を介して連結している。また、車体フレーム24は、ダウンチューブ26とメインパイプ28とを有する。すなわち、車体前部18のヘッドパイプ30からダウンチューブ26が下方に延出している。ダウンチューブ26は、下端で水平に屈曲してフロア部22の下方を後方へ延び、その後端において、左右一対のメインパイプ28に連結される。メインパイプ28は、ダウンチューブ26とメインパイプ28との連結部から斜め後方に立ち上がり、所定高さで水平に屈曲して後方に延びている。メインパイプ28は、燃料タンク31等を支持し、その上方にはシート16が配置されている。
一方、車体前部18において、ヘッドパイプ30の上方にはハンドル32が軸支されている。ヘッドパイプ30の下方にはフロントフォーク34が延び、フロントフォーク34の下端は前輪36を軸支する。
メインパイプ28の傾斜部分の中央付近には、ブラケット40が突設され、このブラケット40にリンク部材42を介してパワーユニット14が揺動可能に連結支持されている。
パワーユニット14は、その前部が単気筒4ストロークの水冷式内燃機関としてのエンジン44を有する。エンジン44は、シリンダブロック46を略水平に近い状態にまで大きく前傾した姿勢を有し、クランクケース48の上端から前方に突出したハンガーブラケット50の端部は、ピボット軸52を介してリンク部材42に連結されている。
また、パワーユニット14において、エンジン44の後部にはVベルト無段変速機54が設けられている。Vベルト無段変速機54の後部には、減速ギヤ機構56が設けられている。減速ギヤ機構56の出力軸である後車軸58には、車両12の駆動輪である後輪60が連結されている。減速ギヤ機構56からは支持ブラケット62が立設し、支持ブラケット62とメインパイプ28の後部との間には、リヤクッション64が介装されている。
エンジン44では、シリンダヘッド66が大きく前傾しており、シリンダヘッド66の上部から吸気管68が延出して後方に湾曲している。吸気管68には、シリンダブロック46の上方に位置するように、スロットルボディ70が接続されている。スロットルボディ70には、連結管72を介してエアクリーナ74が連結されている。エアクリーナ74は、支持ブラケット62の前方且つVベルト無段変速機54の上方に配設されている。
なお、吸気管68には、エンジン44の吸気ポートに向けて燃料を噴射するインジェクタ76が装着されている。一方、シリンダヘッド66の下部から下方に排気管78が延出している。排気管78は、後方へ屈曲し、右側に偏って後方に延び、後輪60の右側の図示しないマフラに接続される。
車体前部18は、フロントカバー80及びレッグシールド82により前後から覆われると共に、フロントロアカバー84により下部が前方から左右側方にかけて覆われている。また、ハンドル32の中央部は、ハンドルカバー86によって覆われている。さらに、フロア部22はサイドカバー88により覆われている。さらにまた、車体後部20は左右側方からボデイカバー90によって覆われている。
図2に示すように、エンジン44では、シリンダブロック46のシリンダライナ100内をピストン102が往復動可能である。ピストン102と、クランクシャフト(クランク軸)104のクランクピン106とは、コネクティングロッド108で連結されている。
クランクケース48は、左右割りの左クランクケース48Lと右クランクケース48Rとを合体して構成される。右クランクケース48Rは、クランクケース48の右側半体を成す。一方、左クランクケース48Lは、前部がクランクケース48の左側半体を成すと共に、後方に膨出している。左クランクケース48Lの後方部分は、長尺のVベルト無段変速機54を前後方向に収容する伝動ケースを兼ねている。
左クランクケース48Lの左側開放面は、伝動ケースカバー110により覆われている。これにより、Vベルト無段変速機54が収納される変速室112が形成される。また、左クランクケース48Lの後部の右側開放面は、減速ギヤカバー114によって覆われている。これにより、減速ギヤ機構56が収納される減速ギヤ室116が形成される。
クランクケース48内において、クランクシャフト104は、各クランクケース48L、48Rの側壁に設けられた転がり軸受としての主ベアリング118を介して、左右方向に沿って回転自在に支持されている。クランクシャフト104は、左右水平方向に延びた軸部を有する。このうち、右側の軸部には、カムチェーン駆動スプロケット120及びオイルポンプ駆動ギヤ122が一体に回転可能に嵌着されている。また、右側の軸部の右端には、エンジン44の始動時にクランクシャフト104を回転させるスタータモータ(セルモータ、セルダイ)としても機能するACジェネレータ124が設けられている。一方、左側の軸部には、Vベルト無段変速機54の遠心ウエイト126及び駆動プーリ128が設けられる。
エンジン44は、SOHC型式のバルブシステムを採用している。すなわち、シリンダヘッドカバー130内には動弁機構132が設けられ、動弁機構132に動力伝達を行うカムチェーン134が、カムシャフト136とクランクシャフト104との間に架設されている。また、カムチェーン134のためのカムチェーン室138が、右クランクケース48R、シリンダブロック46及びシリンダヘッド66に連通して設けられている。
この場合、左右水平方向に指向したカムシャフト136の右端にカムチェーン被動スプロケット140が嵌着され、クランクシャフト104に嵌着されたカムチェーン駆動スプロケット120との間で、カムチェーン134がカムチェーン室138内を通って架け渡されている。
カムシャフト136は、シリンダヘッド66の左側壁とカムチェーン室138を構成する内側壁との間で、ベアリング142を介して、カムシャフトホルダ144l、144rに挟まれる形で回転自在に軸支されている。この場合、右側のベアリング142から突出したカムシャフト136の右端に、カムチェーン被動スプロケット140が嵌着されている。また、カムシャフト136の吸気カム面及び排気カム面には、吸気ロッカアーム146及び排気ロッカアーム148の端部の各ローラがそれぞれ接する。
シリンダヘッド66及びシリンダヘッドカバー130の右側面における両者の合わせ面には、開口が形成され、当該開口に環状のシールリング部材150が嵌着されている。また、当該右側面には、ウォータポンプ152を構成するウォータポンプボディ154がシールリング部材150に水密に嵌入されて支持されている。
ウォータポンプ152のポンプ駆動軸156は、カムシャフト136の右端に同軸に連結されている。なお、シリンダヘッド66では、燃焼室158に対して、カムチェーン室138の反対側(左側)から点火プラグ160が嵌挿されている。
右クランクケース48Rのカムチェーン室138を構成する側壁には開口が形成され、当該開口は、右方からボルト162によって取り付けられた隔壁164で閉塞されている。この場合、隔壁164の中央の円筒部分をクランクシャフト104が貫通している。
ACジェネレータ124において、隔壁164を貫通したクランクシャフト104の右端部には、ACGボス166を介して、碗状のアウタロータ168が固着されている。アウタロータ168の内周面には、周方向に亘って、磁石170が配設されている。アウタロータ168の内側には、ステータコイル172を巻回したインナステータ174が、隔壁164の円筒部分に対してボルト176により固定されている。
アウタロータ168の右側面には、中央が膨出して円板状をしたファン基板178が取り付けられている。ファン基板178には、右方に突出した複数のラジエータファン180が形成されている。
ラジエータファン180の外周はファンカバー182で囲繞され、ラジエータファン180の右方にはラジエータ184が近接して設けられている。ラジエータ184は、ルーバ付きのラジエータカバー186で覆われている。
一方、クランクシャフト104の左側軸部には、駆動プーリ128が設けられている。駆動プーリ128は、クランクシャフト104の左端近傍に嵌着される固定プーリ半体190と、固定プーリ半体190に対して右側で対向し且つクランクシャフト104の軸方向に摺動可能な可動プーリ半体192とで構成される。可動プーリ半体192の右側には、ガイドプレート194がクランクシャフト104に固着されている。可動プーリ半体192とガイドプレート194との間には、遠心ウエイト126が径方向に移動可能に挟まれている。
駆動プーリ128の後方には、減速ギヤ機構56の入力軸である従動軸200に回転自在に軸支される被動プーリ202が設けられている。被動プーリ202は、固定プーリ半体204と、固定プーリ半体204に対して左側で対向し且つ従動軸200の軸方向に摺動可能な可動プーリ半体206とからなる。
従動軸200には、固定プーリ支持スリーブ208が図示しないベアリングを介して相対回転自在に軸支されている。固定プーリ支持スリーブ208の右端のフランジ部分に固定プーリ半体204が一体に固着される。
固定プーリ支持スリーブ208の外周には、可動プーリ支持スリーブ210が外装されている。可動プーリ支持スリーブ210には、軸方向に長尺に長孔214が形成され、この長孔214に固定プーリ支持スリーブ208に突設されたガイドピン216が嵌合している。可動プーリ支持スリーブ210は、固定プーリ支持スリーブ208に対して軸方向に相対移動可能である一方で、相対回転が規制されている。
可動プーリ支持スリーブ210の右端のフランジ部分に可動プーリ半体206が一体に固着される。従って、可動プーリ半体206は、固定プーリ半体204と共に回転したり、軸方向に移動して接近したり離れたりすることができる。
固定プーリ支持スリーブ208の左端には、遠心クラッチ220のクラッチインナ222である支持プレート224がナット226により固定されている。支持プレート224と可動プーリ半体206との間には、コイルスプリング228が介装されている。コイルスプリング228によって、可動プーリ半体206は、右方に付勢される。
Vベルト無段変速機54は、駆動プーリ128と被動プーリ202との間で、Vベルト230を掛け渡すことにより動力(例えば、エンジン44の駆動力)を伝達する。この場合、エンジン44の回転数Ne、すなわち、クランクシャフト104の回転数Neに応じて、ガイドプレート194は、遠心ウエイト126を案内し、径方向に移動させる。これにより、可動プーリ半体192は、固定プーリ半体190に対して移動する。この結果、駆動プーリ128におけるVベルト230の巻掛け径が変化すると同時に、被動プーリ202における巻掛け径も変化するので、変速比が自動的に変更され、無段変速される。
遠心クラッチ220において、クラッチインナ222の外周を覆う椀状のクラッチアウタ232は、ナット234により従動軸200の左端近傍に固着されている。クラッチインナ222の支持プレート224には、ばね236に付勢され且つ支軸238に揺動自在に軸支されたアーム240が設けられている。アーム240の先端には、クラッチアウタ232の内周面に対向してクラッチシュー242が配設されている。
クラッチインナ222は、Vベルト無段変速機54の無段変速された被動プーリ202と一体に回転する。そのため、回転数Ne1を超えると、クラッチインナ222のアーム240が、ばね236に抗して揺動する。これにより、クラッチシュー242がクラッチアウタ232の内周面に接して、クラッチアウタ232を一体に回転させる。この結果、従動軸200に動力(エンジン44からの駆動力)を伝達することができる。
従動軸200は、左クランクケース48L及び伝動ケースカバー110にベアリング244、246を介して支持されている。左クランクケース48Lの後部右側の減速ギヤ室116内には、従動軸200の右端が挿入され、ベアリング248を介して減速ギヤカバー114に支持されている。
減速ギヤ機構56では、従動軸200と後車軸58との間に、減速中間軸250が、互いに平行(左右水平方向)に指向して設けられている。この場合、減速中間軸250は、左クランクケース48Lと減速ギヤカバー114とにベアリング252を介して、架設軸支されている。減速中間軸250には中間大径ギヤ254が嵌着し、中間大径ギヤ254は、従動軸200に形成された小径ギヤ256と噛合している。
後車軸58は、ベアリング258を介して、左クランクケース48L及び減速ギヤカバー114に軸支された状態で右方に突出している。減速ギヤ室116内において、左側のベアリング258に沿った後車軸58の左端近傍には、後車軸大径ギヤ260が嵌着されている。後車軸大径ギヤ260は、減速中間軸250に形成された小径ギヤ262と噛合している。
後車軸58の減速ギヤカバー114より右方に突出した部分には、後輪60(図1参照)が嵌着される。従って、従動軸200の回転は、減速ギヤ機構56の小径ギヤ256と中間大径ギヤ254との噛合、及び、小径ギヤ262と後車軸大径ギヤ260との噛合を介して減速され、後車軸58に伝達されて後輪60が回転される。
変速室112を左側から覆う伝動ケースカバー110は、前方の駆動プーリ128から後方の遠心クラッチ220までを覆っている。伝動ケースカバー110の前部には、キック始動機構270が設けられている。
伝動ケースカバー110の中央より前寄りには、キック軸272が回動自在に貫通支持されている。キック軸272の内側端部には、駆動ヘリカルギヤ274が嵌着されている。この場合、クランクシャフト104と同軸に回転且つ軸方向に対して摺動可能に支持された摺動軸276に被動ヘリカルギヤ278が形成され、被動ヘリカルギヤ278に駆動ヘリカルギヤ274が噛合している。
摺動軸276の右端には、ラチェットホイール280が固着され、クランクシャフト104側には、ラチェットホイール280に対向してラチェット282が嵌着されている。ラチェットホイール280及びラチェット282は、摺動軸276の摺動で接離可能である。キック軸272の外側突出部には、キックアーム284の基端が嵌着され、キックアーム284の先端には、キックペダル286(図1参照)が設けられる。
従って、キックペダル286が踏み込まれ、キックアーム284を介してキック軸272が回転すると、キック軸272と一体に駆動ヘリカルギヤ274が回転し、これと噛合する被動ヘリカルギヤ278が摺動軸276と一体に回転しながら右方に摺動する。これにより、ラチェットホイール280がラチェット282と噛み合って、クランクシャフト104を強制的に回転させ、エンジン44を始動することができる。
なお、上記のパワーユニット14の構成及び動作については、周知であるので、その詳細な説明については省略する(例えば、特開2010−236647号公報参照)。
次に、以上のように構成される車両12に適用される制御装置10の構成について、図3のブロック図を参照しながら説明する。
制御装置10は、エンジン44を制御するECU(エンジン制御ユニット)300を有する。ECU300は、エンジン44に対してアイドルストップ制御を実行するアイドルストップ制御手段302を有する。そして、制御装置10は、エンジン44、ACジェネレータ124、遠心クラッチ220及びアイドルストップ制御手段302を含み構成されている。
ECU300には、車両12に備わる車速センサ304、回転数センサ306、スロットル開度センサ308、油温センサ310及び水温センサ312によりそれぞれ検出された情報が逐次入力される。
すなわち、車速センサ304は、車両12の車速Vを逐次検出し、検出した車速Vの情報をECU300に出力する。回転数センサ306は、クランクシャフト104の回転数Neを逐次検出し、検出した回転数Neをエンジン44の回転数Neの情報としてECU300に出力する。スロットル開度センサ308は、スロットル弁320の開度であるスロットル開度を逐次検出し、検出したスロットル開度の情報をECU300に出力する。油温センサ310は、エンジン44の潤滑油の油温を逐次検出し、検出した油温の情報をECU300に出力する。水温センサ312は、エンジン44の冷却水の水温を逐次検出し、検出した水温の情報をECU300に出力する。
また、ECU300には、シフトスイッチ314、スタートスイッチ316及びアイドルストップスイッチ318等の運転者が操作するスイッチ類の操作情報も入力される。シフトスイッチ314は、運転者がシフトアップ又はシフトダウンを実行する際に操作される。スタートスイッチ316は、エンジン44を始動するときに運転者により操作される。アイドルストップスイッチ318は、運転者の操作によって、アイドルストップの実行を希望するときにはオンし、アイドルストップが不要のときはオフにしておくものである。
そして、ECU300は、インジェクタ76、スロットルボディ70内のスロットル弁320、点火プラグ160及びACジェネレータ124等を駆動制御する。なお、図3では、アイドルストップ制御手段302によるアイドルストップ制御に関係する車両12内の構成要素を図示化している。
[本実施形態の動作]
本実施形態に係る制御装置10は、以上のように構成されるものであり、次に、その動作について、図4及び図5を参照しながら説明する。この動作説明では、必要に応じて、図1〜図3も参照しながら説明する。
ここでは、車両12の減速中にアイドルストップを実行してエンジン44を自動停止させた後に、車両12が停止(停車)する場合について説明する。なお、この説明では、アイドルストップ制御の観点から説明するため、パワーユニット14の細部の詳細な動作については、説明を省略する。
前述のように、ECU300には、各種のセンサ304〜312が検出した情報が逐次入力される。従って、アイドルストップ制御手段302は、入力されたこれらの情報を監視し、当該情報に基づいて、アイドルストップ制御を実行することが可能である。
すなわち、車両12が減速を開始し、時点t1で所定の車速V1(例えば、10km/h)まで低下した場合、アイドルストップ制御手段302は、エンジン44を自動停止させるアイドルストップの実行を決定する。そして、アイドルストップ制御手段302は、インジェクタ76による燃料噴射を停止させ、スロットル弁320を閉弁させ、且つ、点火プラグ160による点火を停止させることにより、エンジン44の動作を停止させる。
これにより、車両12は、アイドルストップ状態となる。このようにエンジン44が自動停止すると、車両12は惰性走行になると共に、クランクシャフト104の回転数Ne、すなわち、エンジン44の回転数Neが低下して、車速Vがさらに低下する。
その後、時点t2において、回転数Neが所定の回転数Ne1(例えば、2500rpm)まで低下すると、遠心クラッチ220は、エンジン44のクランクシャフト104と後車軸58との間の動力の伝達を遮断する。
この場合、遠心クラッチ220の接続が断になると、後輪60の回転力がクランクシャフト104に伝わらなくなる。この状態で、クランクシャフト104に接続されたACジェネレータ124がスタータモータとして回転していなければ、時点t2以降、破線で示すように、時間経過に伴って、回転数Neは急速に0rpmにまで低下する。
本実施形態では、時点t2からV=0km/hとなる時点t3(車両12が停車する時点)までの時間帯において、ACジェネレータ124をスタータモータとして回転させ、回転数Ne1よりも低い回転数Ne2(例えば、700rpm)でクランクシャフト104を回転させる。
この場合、回転数Ne1は、遠心クラッチ220がエンジン44と後輪60との間での動力の伝達を接続又は遮断する回転数の閾値である。そのため、t2〜t3の時間帯では、Ne1>Ne2であることから、遠心クラッチ220は遮断状態を維持する。これにより、クランクシャフト104の回転力が後輪60に伝わることを回避し、クランクシャフト104の回転数Neを一定の回転数Ne2で回転させることができる。
図5は、上述したt2〜t3の時間帯での制御装置10及び車両12の動作を図示化したフローチャートである。
ステップS1において、アイドルストップ制御手段302は、アイドルストップを実行可能なアイドルストップ許可モードであるか否かを判定する。アイドルストップ許可モードとは、図4の時点t1で車速VがV1にまで低下した場合のように、エンジン44を自動停止させることが可能な状態であることを示すモードをいう。
この場合、時点t1でアイドルストップが既に実行されているので(ステップS1:YES)、スロットル弁320は閉弁されている(ステップS2:YES)。また、回転数Neも回転数Ne1以下に低下し(ステップS3:YES)、車両12は惰性走行を行っているので車速Vは0km/hではない(ステップS4:YES)。
従って、アイドルストップ制御手段302は、ステップS1〜S4で全て肯定的な判定結果が得られた場合、次のステップS5でACジェネレータ124をスタータモータとして回転させ、クランクシャフト104を回転させる。その後、ステップS6で運転者にエンジン44の再始動の意思がなければ、例えば、運転者が図示しないスロットルグリップを操作していない場合、又は、スタートスイッチ316の操作がない場合、アイドルストップ制御手段302は、再始動の意思がないと判断する(ステップS6:NO)。そして、車両12が停車していなければ(ステップS7:NO)、ステップS6の判定処理に戻り、ACジェネレータ124によるクランクシャフト104の回転を継続させる。
そして、時点t3で車速Vが0km/hにまで低下し、車両12が停車した場合(ステップS7:YES)、アイドルストップ制御手段302は、次のステップS8において、ACジェネレータ124の回転を停止させる。これにより、クランクシャフト104の回転数Neは、0rpmまで低下する。従って、t2〜t3の時間帯で運転者にエンジン44の再始動の意思がなければ(ステップS6:NO)、アイドルストップ状態がそのまま維持される。
なお、ステップS6において、運転者がエンジン44の再始動を意図してスロットルグリップの操作等を行った場合(ステップS6:YES)、アイドルストップ制御手段302は、次のステップS9において、インジェクタ76による燃料噴射を再開させ、スロットル弁320を開弁させ、且つ、点火プラグ160による点火を再開させることにより、エンジン44を再始動させる。前述のように、t2〜t3の時間帯では、クランクシャフト104が一定の回転数Ne2で回転しているので、エンジン44を効率よく再始動させることが可能となる。
すなわち、通常、エンジン44を自動停止させた場合、エンジン44内では、当該エンジン44を再始動する前にクランクシャフト104を所定位置まで逆転させるスイングバックを行って、エンジン44の再始動時における上死点までの助走期間を長くし、上死点を乗り越える際の回転数Neを高めるようにしている。
しかしながら、時点t2以降、回転数Neが破線のように急速に低下し、Ne=0rpmの状態でエンジン44を再始動させる場合、スロットルグリップの操作に起因してスロットル弁320が開弁するタイミングと、スイングバックのタイミングとが同期すれば、クランクシャフト104の位置によっては、ACジェネレータ124をスタータモータとして駆動させ、クランクシャフト104を回転させても、上死点を乗り越えることが難しくなり、再始動に時間がかかってしまう。この結果、エンジン44の再始動時の応答性を確保することが困難になり、再始動時における車両12の運転性が低下する。
これに対して、本実施形態では、前述のように、エンジン44を自動停止させた状態でも、クランクシャフト104を一定の回転数Ne2で回転させているので、エンジン44を確実に再始動させ、再始動時の応答性を向上させることができる。
なお、図4において、一点鎖線は、時点t3から所定時間(例えば、3s)経過した時点t4でエンジン44を自動停止させる場合の回転数Neの時間変化を図示したものである。すなわち、一点鎖線の波形は、運転者によるエンジン44の再始動の意思を確認するため、時点t3で車両12が一旦停止してから所定時間経過した時点t4でエンジン44を自動停止させる。この場合、t3〜t4の時間帯では、車両12が停車しているにも関わらず、エンジン44が動作してクランクシャフト104が回転しているので、燃料を無駄に消費している。
これに対して、本実施形態では、車両12が停車する前の時点t1でエンジン44を自動停止させるので、時点t4でエンジン44を自動停止する場合と比較して、燃費を向上させることができる。
なお、上記の説明では、ステップS1〜S4が全て肯定的な判定結果である場合について説明したが、いずれか1つのステップで否定的な判定結果となった場合には、アイドルストップ許可モードではない、すなわち、アイドルストップが禁止されているか、又は、アイドルストップ許可モードが解除されたものと判定される。従って、このような否定的な判定結果が得られた場合、アイドルストップ制御手段302は、ACジェネレータ124をスタータモータとして駆動させない。
また、ステップS1の判定処理では、エンジン44の冷却水の温度が所定の設定水温よりも大きいか、又は、潤滑油の油温が所定の設定油温よりも大きければ、アイドルストップ許可モードに至ったと判定してもよい。例えば、一日の最初のエンジン44の始動時等においては、エンジン44の始動から走行開始直後まではアイドルストップを禁止し、その後は冷却水の水温及び潤滑油の油温が上昇するため、当該水温又は油温以外のその他の条件さえ満足すれば、アイドルストップを許可してもよい。従って、このような温度条件でアイドルストップ許可モードを設定してもよい。
[本実施形態の効果]
以上説明したように、本実施形態に係る制御装置10によれば、エンジン44の自動停止中にACジェネレータ124をスタータモータとして回転させる。これにより、車両12の運転者の操作に起因してエンジン44を再始動させる際、ACジェネレータ124の回転によってエンジン44のクランクシャフト104が回転しているので、エンジン44を効率よく再始動させることができる。これにより、再始動時のタイムラグを最小限に留めることができる。
また、車速Vが所定の車速V1以下の場合にエンジン44を自動停止させ、ACジェネレータ124を回転させるので、燃費を向上させることができる。従って、本実施形態では、燃費の向上を図ると共に、エンジン44の再始動時の応答性も確保することができる。
なお、「エンジン44の自動停止」とは、インジェクタ76への燃料供給の停止又はインジェクタ76からエンジン44への燃料噴射の停止(燃料カット)、あるいは、点火プラグ160の点火停止(点火カット)により、エンジン44の本来の動作を自動的に停止させることをいう。従って、「エンジン44が自動停止している場合に、ACジェネレータ124をスタータモータとして回転させる」状態とは、燃料カット又は点火カットによってエンジン44が本来の動作を行わない場合でも、ACジェネレータ124の回転によってエンジン44のクランクシャフト104が回転している状態をいう。従って、エンジン44の自動停止中は、エンジン44に対する燃料供給や点火が行われないが、ACジェネレータ124の回転によってクランクシャフト104が一定の回転数Ne2で回転する状態となる。
また、本実施形態では、車両12が停止する時点t3前にエンジン44を自動停止させるので、燃費を確実に向上させることができる。
さらに、本実施形態では、エンジン44の自動停止中、時点t3で車両12が停止すれば、ACジェネレータ124の回転を停止させるので、ACジェネレータ124が不必要に回転して、電力が無駄に消費されることを回避することができる。
さらにまた、本実施形態では、エンジン44の自動停止中、ACジェネレータ124の回転数Ne2を所定の回転数Ne1以下とすることで、エンジン44から遠心クラッチ220を介して後輪60に駆動力が伝達されることを防止することができる。
以上のように、本実施形態では、時点t1でエンジン44が自動停止した後に、当該エンジン44のクランクシャフト104の回転数Neが時点t2で所定の回転数Ne1以下まで低下すると、遠心クラッチ220によってエンジン44から後輪60への駆動力の伝達が切り離される。その後、ACジェネレータ124を回転させてクランクシャフト104を回転させ、時点t3で車両12が停止すればACジェネレータ124の回転を停止させる。
これにより、運転者に再始動の意思がなければ、車両12の停止と共にACジェネレータ124の回転が停止するので、燃費の向上を図ることができる。一方、ACジェネレータ124の回転中、運転者に再始動の意思があれば、エンジン44に対する燃料供給を再開すると共に再点火を行うことで、エンジン44を速やかに再始動させることができる。この結果、燃費の向上と再始動時の応答性とを共に実現することができる。
[本実施形態の変形例]
本実施形態は、上述の説明に限定されることはなく、種々の変更が可能である。例えば、上記の説明では、車両12の停車前の低速状態(惰性運転)でエンジン44を自動停止させる場合について説明したが、本実施形態では、車両12が停車して車速Vが0km/hとなった時点t3でエンジン44を自動停止させると共に、ACジェネレータ124の回転によりクランクシャフト104を回転させてもよい。この場合でも、エンジン44の再始動の応答性を向上させることができる。
以上、本発明について好適な実施形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は、上記の実施形態の記載範囲に限定されることはない。上記の実施形態に、多様な変更又は改良を加えることが可能であることは、当業者に明らかである。そのような変更又は改良を加えた形態も、本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。また、特許請求の範囲に記載された括弧書きの符号は、本発明の理解の容易化のために添付図面中の符号に倣って付したものであり、本発明がその符号をつけた要素に限定されて解釈されるものではない。
10…制御装置(エンジンの自動停止始動制御装置)
12…車両 14…パワーユニット
44…エンジン 54…Vベルト無段変速機
56…減速ギヤ機構 58…後車軸
60…後輪(駆動輪) 76…インジェクタ
104…クランクシャフト(クランク軸)
124…ACジェネレータ(モータ) 160…点火プラグ
220…遠心クラッチ 300…ECU
302…アイドルストップ制御手段 304…車速センサ
306…回転数センサ 308…スロットル開度センサ
310…油温センサ 312…水温センサ
314…シフトスイッチ 316…スタートスイッチ
318…アイドルストップスイッチ 320…スロットル弁

Claims (3)

  1. 車両(12)の駆動輪(60)に駆動力を伝達するエンジン(44)と、
    前記エンジン(44)の始動の際、前記エンジン(44)を回転させるモータ(124)と、
    前記駆動輪(60)と前記エンジン(44)との間に接続され、前記エンジン(44)の回転数(Ne)が所定回転数(Ne1)を超えると、前記エンジン(44)から前記駆動輪(60)に前記駆動力を伝達し、一方で、前記エンジン(44)の回転数(Ne)が前記所定回転数(Ne1)以下の場合に、前記エンジン(44)と前記駆動輪(60)との間の前記駆動力の伝達を切り離す遠心クラッチ(220)と、
    前記車両(12)の車速(V)が所定速度(V1)以下の場合に、前記エンジン(44)を自動停止させるアイドルストップ制御手段(302)と、
    を備えるエンジン(44)の自動停止始動制御装置(10)において、
    前記アイドルストップ制御手段(302)は、
    前記車両(12)が停止する前に、前記エンジン(44)自動停止させ、前記モータ(124)を回転させ
    前記車両(12)が停止すると、前記モータ(124)の回転を停止させることを特徴とするエンジン(44)の自動停止始動制御装置(10)。
  2. 請求項記載のエンジン(44)の自動停止始動制御装置(10)において、
    前記エンジン(44)が自動停止している場合、前記モータ(124)の回転数(Ne)は、前記所定回転数(Ne1)以下であることを特徴とするエンジン(44)の自動停止始動制御装置(10)。
  3. 請求項1又は2記載のエンジン(44)の自動停止始動制御装置(10)において、
    前記アイドルストップ制御手段(302)は、前記エンジン(44)の自動停止に起因して前記エンジン(44)の回転数(Ne)が前記所定回転数(Ne1)以下となり、前記遠心クラッチ(220)によって前記エンジン(44)と前記駆動輪(60)との間の前記駆動力の伝達が切り離された場合、前記モータ(124)を回転させることにより前記エンジン(44)のクランク軸(104)を回転させ、前記車両(12)が停止すると前記モータ(124)の回転を停止させることを特徴とするエンジン(44)の自動停止始動制御装置(10)。
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