JP6431049B2 - テンショナ - Google Patents

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Description

本発明は、自動車のエンジン本体に装着されてエンジン本体内のタイミングチェーンやタイミングベルトに張力を付与するテンショナに関する。
エンジン本体内のタイミングチェーンやタイミングベルトに対して張力を付与するテンショナは、エンジン本体の外面に装着されており、ばねのトルクによって回転する回転力を推進力に変換してタイミングチェーンやタイミングベルトを押圧するように機能する。このためテンショナは、螺合している第1シャフト部材及び第2シャフト部材と、第1シャフト部材を回転付勢するコイルばねやぜんまいばね等のばねと、第2シャフト部材の回転を拘束すると共に第2シャフト部材への回転力を推進力に変換する軸受と、これらを収容すると共にエンジン本体の外面に取り付けられるケースと、第1シャフト部材及び第2シャフト部材がケースから抜け落ちることを防止するスペーサとを有している。
一方、テンショナを小型自動車や2輪自動車に適合させるために、テンショナを小型化することがなされている。この小型化に際しては、タイミングチェーンやタイミングベルトを押圧するために推進する第2シャフト部材のストロークが減少しないことがタイミングチェーンやタイミングベルトの張力を確保する点で好ましい。
このため従来では、螺合状態の第1シャフト部材及び第2シャフト部材の外側にスペーサを配置し、このスペーサの外側にコイルばねを配置してアッシーとし、このアッシーをケース内に収容することにより径方向の内側から外側に向かって同心的四重構造としたテンショナが開発されている(特許文献1参照)。このように同心的四重構造とすることにより、構成部品を長さ方向に配置する構造とする必要がないため、第2シャフト部材のストロークを確保した上での小型化が可能となる。
特許第2079172号公報
四重構造とすることにより小型化された従来のテンショナにおいては、コイルばねの一側フック部が第1シャフト部材の巻き締め用スリットに係止され、他側フック部がケース内の溝部に係止される構造となっている。このような構造において、第1シャフト部材を回転操作してコイルばねを巻き上げると、コイルばねのコイル部の巻き数が増えてコイル部が伸長するため、他側フック部の係止位置がコイル部の軸方向に沿って変化する。しかしながら、他側フック部はケースの溝部に係止されてトルクが作用するため、軸方向へ変位する自由度が少なくなり、他側フック部からコイル部に無理な力が作用する。これによりコイル部にうねりや絡みつきが発生してコイルばねの巻き上げを安定して行うことができないことがある。
これを図15に示す四重構造のテンショナ300を参照して説明する。図15のテンショナ300は、ねじ部によって螺合した第1シャフト部材330及び第2シャフト部材340からなる一対のシャフト部材と、この一対のシャフト部材の外側を囲む筒状のスペーサ370と、スペーサ370の外側を囲むコイルばね350とによって四重構造のアッシーとする。このアッシーにおいては、コイルばね350のコイル部351がスペーサ370の外側を囲む一方、コイルばね350の一側フック部352が第1シャフト部材330の基端部(下端部)の巻締め用スリット331に係止され、他側フック部353がケース310に係止される。かかる四重構造のアッシーをケース310内に組み込み、第2シャフト部材340の回転を拘束する軸受360を先端部(上端部)に固定することによりテンショナ300が組み立てられる。そして、巻締め用スリット331に挿入した巻締め軸によって第1シャフト部材330を回転させてコイルばね350を巻き上げることにより、第1シャフト部材330を回転させるトルクを付与する。
このようなテンショナ300において、その小型化のために全長を短くする場合には、コイルばね350の全長を短くする必要がある。このためコイルばね350のコイル部351の巻数が少なくなる。コイルばね350のコイル部351の巻数が少なくなると、自由状態のときのコイル部351の径と、テンショナ300にセットしてコイルばね350を巻き上げたときのコイル部351の径との差が大きくなる。この傾向は、テンショナ300が小型化されるほどコイルばね350の巻数が少なくなることから顕著となり、コイルばね350のコイル部の内径L2と、コイルばね350の内側のスペーサ370の径L1との差が大きくなる。このようなコイルばね350を巻き上げると、他側フック部353が軸方向に変位する自由度が少ないことから、コイルばね350にうねりや絡みつきが発生するものである。
本発明は、このような問題点を考慮してなされたものであり、構成部品の同心的な配置構造による小型化を可能とするテンショナであり、しかも第1シャフト部材の回転付勢に用いたコイルばねの巻き上げ時におけるうねりや絡みつきを防止することが可能なテンショナを提供することを目的とする。
本発明のテンショナは、第1シャフト部材及び第2シャフト部材がねじ部によって螺合し、前記第1シャフト部材の回転によって前記第2シャフト部材が推進する一対のシャフト部材と、この一対のシャフト部材の外側を囲むように配置された筒状のスペーサと、コイル部が前記スペーサの外側を囲むように配置され、前記第1シャフト部材を回転付勢する巻き上げ可能なコイルばねと、板状の取付用部材に固定され、前記コイルばねの外側を囲むように配置された軸受とからなる四重構造となっており、前記軸受は前記取付用部材に固定される固定部と、この固定部から前記第2シャフト部材の推進方向に向かって筒状となって延び前記コイルばねの外側を囲むガイド部と、このガイド部の先端部に形成され、前記第2シャフト部材が回転拘束された状態で貫通して摺動する摺動孔とによって形成され、前記コイルばねは一側フック部が前記第1シャフト部材に係止され、他側フック部が前記軸受に係止されて前記第1シャフト部材を回転付勢するテンショナであって、前記一対のシャフト部材の軸方向に延びるばね係止用スリットが前記ガイド部に形成され、前記コイルばねの他側フック部が前記ばね係止用スリットから外側に引き出されてガイド部に係止されることにより前記他側フック部が前記コイルばねのコイル巻数の増減に合わせてガイド部の長さ方向に移動可能となっていることを特徴とする。
本発明においては、前記コイルばねの他側フック部が入り込んで係合する切欠部が前記ばね係止用スリットに形成されていることが好ましい。
また、前記切欠部は、前記第2シャフト部材の推進方向に沿って徐々に広がるテーパ状となっていることが好ましい。
また、前記切欠部は、前記他側フック部がコイルばねの巻き上げ終端で達する部分に設けられ、前記コイルばねの円周方向に沿って直線状に延びていることが好ましい。
本発明によれば、第2シャフト部材を回転拘束する軸受に筒状のガイド部を形成し、このガイド部にばね係止用スリットを形成し、第1シャフト部材を回転付勢するコイルばねの他側フック部をばね係止用スリットから外側に引き出してガイド部に係止している。これにより他側フック部がコイルばねのコイル巻数の増減に合わせてガイド部の長さ方向に移動可能となっており、コイルばねの巻き上げ時にコイル部の巻き数が増減しても、その増減に追随して他側フック部がガイド部に沿って移動することができる。このためコイルばねの巻き上げ時にコイル部に無理な応力が作用することがなく、コイル部にうねりや絡みつきが発生することがない。これによりコイルばねを安定して巻き上げることが可能となる。
本発明の第1実施形態のテンショナを示す縦断面図である。 第1実施形態のテンショナの平面図である。 (a)はコイルばねの平面図、(b)は正面図である。 (a)は軸受の平面図、(b)は縦断面図、(c)は底面図である。 コイルばねの巻き上げ前の状態のテンショナを示す正面図である。 図5の平面図である。 コイルばねの巻き上げ後の状態のテンショナを示す正面図である。 図7の平面図である。 第2実施形態のテンショナにおけるコイルばねの巻き上げ前の状態を示す正面図である。 図9の平面図である。 第2実施形態のテンショナにおけるコイルばねの巻き上げ後の状態を示す正面図である。 図11の平面図である。 第3実施形態のテンショナにおけるコイルばねの巻き上げ後の状態を示す正面図である。 図13の平面図である。 四重構造によって小型化したテンショナの従来構造の断面図である。
以下、本発明を図示する実施形態により具体的に説明する。なお、各実施形態において同一の部材には同一の符号を付して対応させてある。
(第1実施形態)
図1〜図8は本発明の一実施形態のテンショナ1を示し、図1はテンショナ1全体の縦断面図、図2は平面図である。図3はコイルばね、図4は軸受を示し、図5〜図8は作動状態を示している。
図1及び図2に示すように、テンショナ1は取付用部材2と、一対のシャフト部材3、4と、コイルばね5と、軸受6と、スペーサ7とを備えている。
取付用部材2は肉厚の板状に形成されており、図示を省略したエンジン本体に取り付けられる。エンジン本体への取り付けを行うため、取付用部材2には複数の取付孔2aが板厚方向に貫通しており、取付孔2aにボルト(図示省略)が貫通可能となっている(図2参照)。図1において、2bは取付用部材2がエンジン本体の外面に当接する取付面であり、取付面2bをエンジン本体の外面に当接させた状態で取付孔2aにボルトを差し込んでエンジン本体にねじ込むことによりテンショナ1がエンジン本体に装着される。取付用部材2には軸受6が固定される。このため取付用部材2には取付面2bから厚さ方向に凹む固定用溝2cが複数形成されている。それぞれの固定用溝2cは、図2に示すように平面から見て略円弧形状に形成されるものであり、この固定用溝2cに後述する軸受6の固定片16が圧入される。
一対のシャフト部材3、4は相互に螺合した第1シャフト部材3及び第2シャフト部材4からなり、第1シャフト部材3が回転することにより第2シャフト部材4がエンジン本体内を推進するようになっている。
図1に示すように、第1シャフト部材3は取付用部材2側(基端部側)のシャフト部3aと、シャフト部3aから軸方向に延びるねじ部3bとが一体に形成されており、ねじ部3bの外周には雄ねじ部8が形成されている。シャフト部3aの基端部は、取付用部材2に圧入された受け座19に当接することにより、その回転が支承されている。またシャフト部3aの基端面には、第1シャフト部材3を回転させるための巻締め治具20が挿入される巻締め用スリット3cが形成されている。巻締め治具20を巻締め用スリット3cに挿入して第1シャフト部材3を回転させることにより後述するコイルばね5を巻き上げることができる。この巻き上げの後、シールプラグ21を嵌合することにより巻き締め用スリット3cの外側の巻締め用穴を塞ぐようになっている。
第2シャフト部材4は筒状に形成されており、その内面には、第1シャフト部材3の雄ねじ部8が螺合する雌ねじ部9が形成されている。第2シャフト部材4は第1シャフト部材3が回転することによりエンジン本体内を推進し、エンジン本体内のタイミングチェーンやタイミングベルトを押圧してこれら張力を付与する。この第2シャフト部材4の先端にはキャップ10が被せられている。
コイルばね5は螺合状態の一対のシャフト部材3、4の軸方向に沿って延びたコイル部5aと、コイル部5aの両端の一側フック部5b及び他側フック部5cとによって形成されている(図3参照)。図3に示すように一側フック部5bはコイル部5aから内側に屈曲されており、第1シャフト部材3の基端面の巻締め用スリット3cに挿入されて係止される。他側フック部5cはコイル部5aから外側に向かって屈曲されており、後述する軸受6に係止される。このような構造では、第1シャフト部材3を回転させることによりコイルばね5を巻き上げてトルクを付与することができ、このトルクによりコイルばね5が第1シャフト部材3を回転付勢する。
軸受6は第2シャフト部材4の回転拘束を行うものであり、図1及び図4に示すようにガイド部13と、固定部14と、摺動孔15とによって形成されている。固定部14は取付用部材2に固定され、ガイド部13はこの固定部14から第2シャフト部材4の推進方向に向かって筒状となって延びている。これによりガイド部13は取付用部材2の取付面2bから前方(図1において、上方)に向かって立ち上がった状態となっている。ガイド部13の延設端部は径方向内側に屈曲された屈曲部13aとなっており、摺動孔15はこの屈曲部13aに形成されている。
摺動孔15には第2シャフト部材4が摺動自在に貫通する。摺動孔15の内面は小判形状、平行カット、矩形状、その他の非円形に形成されている。摺動孔15を貫通する第2シャフト部材4の外面も摺動孔15に相応した非円形に形成されており、これにより軸受6は第2シャフト部材4の回転拘束を行うようになっている。このような構造では、コイルばね5のトルクによって第1シャフト部材3が回転したとき、第1シャフト部材3と螺合している第2シャフト部材4は回転することなく軸方向に直線的に推進し、タイミングチェーンやタイミングベルトに張力を作用するようになっている。
固定部14はガイド部13の基端部から略直交する交差方向に屈曲した状態でガイド部13に連設されている。この実施形態において固定部14は、ガイド部13の基端部から放射状に屈曲した複数(4つ)の固定片16によって形成されている。各固定片16は、ガイド部13の基端部から径方向外側に屈曲した屈曲部16aと、屈曲部16aの端部からガイド部13の立ち上がり方向に折り返された折り返し部16bとによって形成されている。折り返し部16bは取付用部材2の固定用溝2c(図2参照)に相応した大きさの略円弧形状に形成されており、折り返し部16bを取付用部材2の固定用溝2cに圧入することにより、軸受6が取付用部材2から立ち上がった状態で取付用部材2に固定される。そして取付面2bをエンジン本体の外面に当接させるように取付用部材2をエンジン本体に固定することにより、固定片16が取付用部材2とエンジン本体の外面とによって挟まるため、軸受6を強固に固定することができ、テンショナ1のエンジン本体への安定した装着が可能となる。
軸受6には、ばね係止用スリット18が形成されている。図4に示すように、ばね係止用スリット18は軸受6のガイド部13の一部を長さ方向に沿って切り欠くことにより形成されている。従って、ばね係止用スリット18はガイド部13と同様に第2シャフト部材4の推進方向に沿って延びている。この実施形態では、ばね係止用スリット18はガイド部13の対向した2箇所に形成されているが、1箇所でも良く、3箇所以上でも良い。図1に示すようにばね係止用スリット18はコイルばね5の他側フック部5cを軸受6の外側に引き出すものであり、ばね係止用スリット18から引き出された他側フック部5cはガイド部13に係止される。
スペーサ7は筒形状に形成されており、その長さ方向における下端部が径方向内側に屈曲された内側屈曲部7aとなっており、長さ方向における上端部が径方向外側に屈曲された外側屈曲部7bとなっている。内側屈曲部7aは第2シャフト部材4の基端面に当接し、外側屈曲部7bは軸受6におけるガイド部13の屈曲部13aに当接している。これによりスペーサ7は一対のシャフト部材3、4が軸受6から抜け出ることを防止している。
この実施形態では、螺合状態の一対のシャフト部材3、4をスペーサ7内に挿入することにより、スペーサ7が一対のシャフト部材3、4の外側を囲むように配置される。このスペーサ7の外側を囲むようにコイルばね5を配置し、コイルばね5の一側フック部5bを第1シャフト部材3の巻締め用スリット3cに挿入して係止する。そして、第2シャフト部材4を軸受6の摺動孔15に貫通させて螺合状態の一対のシャフト部材3、4を軸受6に取り付ける。このとき、コイルばね5の他側フック部5を軸受6のばね係止用スリット18から軸受6の外側に引き出して、軸受6のガイド部13に係止させて組み付けアッシーとする。その後、軸受6の固定片16を取付用部材2の各固定用溝2cに圧入して軸受6を取付用部材2に固定し、取付用部材2をエンジン本体に装着してテンショナ1とする。
このような構造では、螺合状態の一対のシャフト部材3、4の外側をスペーサ7が囲み、スペーサ7の外側をコイルばね5が囲み、コイルばね5の外側を軸受6が囲んだ四重構造となる。このため、全長を短くすることができる。しかも第2シャフト部材4の後端部分が軸受6のガイド部13内で移動可能となっているため、ガイド部13の内部を有効ストロークとして使用することができる。これにより全長を短くしても第2シャフト部材4のストロークを確保でき、エンジン本体内のタイミングチェーンやタイミングベルトに良好な張力を付与することができる。
さらにこの実施形態では、軸受6のガイド部13にばね係止用スリット18を長さ方向に形成し、このばね係止用スリット18からコイルばね5の他側フック部5cを引き出してガイド部13に係止した構造となっているため、他側フック部5cはコイルばね5の巻上げ及び巻戻し時のコイル巻数の増減に伴うコイル径の増減に合わせてガイド部13の長さ方向(ばね係止用スリット18の長さ方向)に沿って移動可能となっており、コイルばね5の巻き上げ時には、他側フック部5cはガイド部13の前方側に移動することができる。図5〜図8は他側フック部5cを引き出した作用を示している。
図5及び図6はコイルばね5を巻き上げる前の状態であり、第2シャフト部材4は軸受6から前方に進出している。このとき、図5に示すようにコイルばね5のコイル部5aは拡径して短縮した状態となっており、コイルばね5の他側フック部5cは軸受6のガイド部13の長さ方向の概ね中間部分に位置してガイド部13に係止している。図7及び図8は巻締め治具20によって第1シャフト部材3を回転させてコイルばね5を巻き上げた状態を示している。コイルばね5の巻き上げによりコイル部5aの巻数が増えてコイル部5aのコイル径が縮径しながらコイル部5aが伸長する。このとき、コイルばね5の他側フック部5cはガイド部13の長さ方向に沿って移動可能となっているため、コイル部5aの巻数の増加に追随して他側フック部5cはガイド部13に沿って前方側に移動することができる。このため、コイルばね5の巻き上げ時にコイル部5aに無理な応力が作用することがなく、うねりや絡みつきがコイル部5aに発生することがない。従ってコイルばね5を安定して巻き上げることができる。又、第2シャフト部材4がエンジン本体内を推進する際にはコイルばね5のコイル巻数が減少してコイル径が拡径するが、このコイルばね5の拡径時においては、他側フック部5cはガイド部13に沿って後方側に移動する。このため、第2シャフト部材4が円滑に推進することができる。
(第2実施形態)
図9〜図12は、本発明の第2実施形態のテンショナ1Aであり、図9及び図10はコイルばね5の巻き上げ前、図11及び図12はコイルばね5の巻き上げ後を示す
テンショナ1Aにおいては、第1実施形態のテンショナ1に対し、軸受6のガイド部13に切欠部31が形成されるものであり、その他の構成は第1実施形態と同様である。
第1実施形態のテンショナ1と同様に、軸受6は複数の固定片16が取付用部材2の固定用溝2cに圧入されることにより取付用部材2に固定されている。取付用部材2への固定により、軸受6のガイド部13は第2シャフト部材4の推進方向に延びるように取付用部材2から立ち上がった状態となる。軸受6のガイド部13の内部には、螺合状態の一対のシャフト部材3、4、スペーサ7及びコイルばね5が径方向の内側から外側に向かって順に配置された状態となっている。
ガイド部13には、ばね係止用スリット18が一つのシャフト部材3、4の軸方向に沿って延びるように形成されており、コイルばね5の他側フック部5cがばね係止用スリット18から外側に引き出されてガイド部13に係止されている。この実施形態のばね係止用スリット18には、切欠部31が形成される。切欠部31はコイルばね5の他側フック部5cが入り込んで係合するための溝である。切欠部31はばね係止用スリット18におけるガイド部13の長さ方向の中間部分から先端部分(他側フック部5cがコイルばね5の巻き上げ終端部位に達する部分)にかけて形成されている。
この実施形態において、切欠部31は第2シャフト部材4の推進方向に沿って徐々に広がるテーパ状に形成されている。すなわち切欠部31は第2シャフト部材4の推進方向に対して角度αで傾斜するようにガイド部13に形成されるものである。角度αとしては、コイルばね5のコイル径に応じて0°〜30°程度の範囲内で適宜設定される。このようなテーパ状の切欠部31はばね係止用スリット18から引き出されてガイド部13に係止しているコイルばね5の他側フック部5cがコイルばね5の巻上げ及び巻き戻し時のコイル巻数の増減に伴うコイル径の拡縮に伴って係合しながら摺動するガイド面となる。
図9及び図10は、コイルばね5を巻き上げる前の状態であり、第2シャフト部材4は軸受6から前方に進出している。このときにおいては、図5に示すようにコイルばね5のコイル部5aは拡径して短縮した状態となっており、コイルばね5の他側フック部5cは軸受6のガイド部13の長さ方向の中間部分に位置してガイド部13に係止している。図11及び図12はコイルばね5を巻き上げた状態を示している。コイルばね5の巻き上げによりコイル部5aの巻数が増えてコイル部5aのコイル径が縮径しながらコイル部5aが伸長する。このコイル部5aのコイル巻数の増加に伴って他側フック部5cはテーパ状の切欠部31を摺動しながらガイド部13に沿って前方側に移動し、巻き上げ終端部位に達する。すなわち他側フック部5cはコイルばね5の巻き上げによるコイル径の増加に伴う径の拡縮に追随してテーパ状の切欠部31を移動する。このような他側フック部5cの作動では、コイルばね5の巻き上げ時にコイル部5aに無理な応力が作用することがないため、コイル部5aにうねりや絡みつきが発生することがない。従ってコイルばね5を安定して巻き上げることができる。なお、第2シャフト部材4がエンジン本体内を推進する際はコイルばね5のコイル巻数が減少してコイル径が拡径するが、このコイルばね5の拡径時においては、他側フック部5cがテーパ状の切欠部31に沿って後方側に移動するため、第2シャフト部材4が円滑に推進することができる。
(第3実施形態)
図13及び図14は、本発明の第3実施形態のテンショナ1Bであり、コイルばね5の巻き上げ後の状態を示している。
この実施形態のテンショナ1Bにおいても、軸受6のガイド部13にばね係止用スリット18が形成されるとともに、ばね係止用スリット18に切欠部33が形成されている。その他の構成は、第1実施形態と同様である。
切欠部33は他側フック部5cがコイルばね5の巻き上げ終端で達する部分に設けられている。このような切欠部33はばね係止用スリット18の長さ方向の終端部分に設けられる。切欠部33はこの部分でコイルばね5の円周方向に沿って直線状に延びている。この構造において、コイルばね5の巻き上げ前では、コイル部5aを軸方向に引っ張って他側フック部5cを切欠部33に係止させる。この係止により、他側フック部5cが切欠部33に留まった状態となる。この状態でコイルばね5の巻き上げを行うと、コイル部5aの先端(上端)が切欠部33の位置する付近まで伸びて軸方向に合致する。このような構造では、コイルばね5の巻き上げ時におけるコイル径の変化や長さの変化に対応することができ、巻き上げ時にコイルばね5に無理な応力が作用することがなく、うねりや絡みつきがコイル部5aに発生することがないため、コイルばね5を安定して巻き上げることができる。
1、1A、1B テンショナ
3 第1シャフト部材
4 第2シャフト部材
5 コイルばね
5a コイル部
5b 一側フック部
5c 他側フック部
6 軸受
7 スペーサ
13 ガイド部
14 固定部
15 摺動孔
16 固定片
18 ばね係止用スリット
31、33 切欠部

Claims (4)

  1. 第1シャフト部材及び第2シャフト部材がねじ部によって螺合し、前記第1シャフト部材の回転によって前記第2シャフト部材が推進する一対のシャフト部材と、
    この一対のシャフト部材の外側を囲むように配置された筒状のスペーサと、
    コイル部が前記スペーサの外側を囲むように配置され、前記第1シャフト部材を回転付勢する巻き上げ可能なコイルばねと、
    板状の取付用部材に固定され、前記コイルばねの外側を囲むように配置された軸受とからなる四重構造となっており、
    前記軸受は前記取付用部材に固定される固定部と、この固定部から前記第2シャフト部材の推進方向に向かって筒状となって延び前記コイルばねの外側を囲むガイド部と、このガイド部の先端部に形成され、前記第2シャフト部材が回転拘束された状態で貫通して摺動する摺動孔とによって形成され、
    前記コイルばねは一側フック部が前記第1シャフト部材に係止され、他側フック部が前記軸受に係止されて前記第1シャフト部材を回転付勢するテンショナであって、
    前記一対のシャフト部材の軸方向に延びるばね係止用スリットが前記ガイド部に形成され、
    前記コイルばねの他側フック部が前記ばね係止用スリットから外側に引き出されてガイド部に係止されることにより前記他側フック部が前記コイルばねのコイル巻数の増減に合わせてガイド部の長さ方向に移動可能となっていることを特徴とするテンショナ。
  2. 前記コイルばねの他側フック部が入り込んで係合する切欠部が前記ばね係止用スリットに形成されていることを特徴とする請求項1記載のテンショナ。
  3. 前記切欠部は、前記第2シャフト部材の推進方向に沿って徐々に広がるテーパ状となっていることを特徴とする請求項2記載のテンショナ。
  4. 前記切欠部は、前記他側フック部がコイルばねの巻き上げ終端で達する部分に設けられ、前記コイルばねの円周方向に沿って直線状に延びていることを特徴とする請求項2記載のテンショナ。
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