JP2009187696A - バッテリ端子 - Google Patents

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Abstract

【課題】端子固定ボルトのナット締め時に過剰な締め付けトルクによってバッテリ端子が破損されることを抑制できるバッテリ端子を提供すること。
【解決手段】バッテリに突設されるバッテリポスト71を内嵌するための環状部20と、バッテリケーブル72の接続端子73をナット締めするための端子固定ボルト30と、を備えるバッテリ端子において、端子固定ボルト30を端子固定ボルト30の軸周りに回転自在に支持する支持部40と、端子固定ボルト30の頭部31に係止される第1の位置と端子固定ボルト30の頭部31から離間される第2の位置との間をナット締め時に移動可能で、第1の位置へ付勢される係止部60と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、バッテリに突設されるバッテリポストとバッテリケーブルの接続端子とを接続するためのバッテリ端子に関する。
従来、車載用バッテリのバッテリ端子として、車載用バッテリに突設されるバッテリポストを内嵌するための環状部と、バッテリケーブルの接続端子をナット締めするための端子固定ボルトとを備えてなるものが知られている(例えば、特許文献1参照)。このバッテリ端子(バッテリターミナル)では、図7に示すように、端子固定ボルト1の頭部2が頭部回転規制部3によって回転規制状態で固定支持されており、端子固定ボルト1の軸部4がボルト挿通孔5を貫通して上方へ突出している。この端子固定ボルト1の軸部4には、図示しないバッテリケーブルの接続端子がナット締めにより固定されるようになっている。
特開2005−93393号公報
しかしながら、上記従来の構成のバッテリ端子では、バッテリポスト(図示せず)に対して環状部6を嵌合させた後、環状部6に対して固定支持された端子固定ボルト1をナット締めすると、過剰な締め付けトルクによって、バッテリ端子が環状部6を固定端として撓み、破損されることがある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、端子固定ボルトのナット締め時に過剰な締め付けトルクによってバッテリ端子が破損されることを抑制できるバッテリ端子を提供することを目的とする。
前記目的を達成するため、第1の発明は、バッテリに突設されるバッテリポストを内嵌するための環状部と、バッテリケーブルの接続端子をナット締めするための端子固定ボルトと、を備えるバッテリ端子において、
前記端子固定ボルトを前記端子固定ボルトの軸周りに回転自在に支持する支持部と、
前記端子固定ボルトの頭部に係止される第1の位置と前記端子固定ボルトの頭部から離間される第2の位置との間をナット締め時に移動可能で、前記第1の位置へ付勢される係止部と、
を備える。
第2の発明は、第1の発明に係るバッテリ端子であって、前記端子固定ボルトの前記頭部は、前記端子固定ボルトの回転軸に対して垂直な断面形状における回転中心から外郭線の1点までの距離と、前記回転中心から前記外郭線の他の1点までの距離とが相違し、
前記第1の位置と前記第2の位置とを結ぶ方向が、前記端子固定ボルトの回転軸に対して垂直である。
第3の発明は、第2の発明に係るバッテリ端子であって、前記板バネは、前記端子固定ボルトの前記頭部の径方向内方に突出する山状の形状であって、ナット締め時の前記端子固定ボルトの回転方向の上流側の端部が固定端で、前記回転方向の下流側の端部が自由端である。
第4の発明は、第1〜第3のいずれか1つの発明に係るバッテリ端子であって、前記支持部は、緊迫力によって前記環状部を摺動可能に内嵌する嵌合部を備える。
第5の発明は、第1〜第4のいずれか1つの発明に係るバッテリ端子であって、前記支持部は、前記環状部付近に切り込み溝を備える。
第6の発明は、バッテリに突設されるバッテリポストを内嵌するための環状部と、バッテリケーブルの接続端子をナット締めするための端子固定ボルトと、前記端子固定ボルトの軸周りの回転を制限する回転制限部と、を備えるバッテリ端子において、
前記回転制限部は、緊迫力によって前記環状部を摺動可能に内嵌する嵌合部を備える。
第7の発明は、バッテリに突設されるバッテリポストを内嵌するための環状部と、バッテリケーブルの接続端子をナット締めするための端子固定ボルトと、前記端子固定ボルトの軸周りの回転を制限する回転制限部と、を備えるバッテリ端子において、
前記回転制限部は、前記環状部付近に切り込み溝を備える。
第1〜第5の発明によれば、端子固定ボルトの頭部に係止される第1の位置と端子固定ボルトの頭部から離間される第2の位置との間をナット締め時に移動可能で、第1の位置へ付勢される係止部を備えるので、ナット締め時に、係止部によって端子固定ボルトの頭部を回転可能に押圧することができ、摩擦力によって端子固定ボルトの回転を制限することができる。これにより、端子固定ボルトに対してナット締めすることができる共に、ナット締め時の締め付けトルクを所定値以下に保持することができる。したがって、ナット締め時の過剰な締め付けトルクによるバッテリ端子の破損を抑制することができる。
第6の発明によれば、回転制限部が緊迫力によって環状部を摺動可能に内嵌する嵌合部備えるので、締め付けトルクが環状部と嵌合部との静止摩擦力を超えると、環状部と嵌合部とが摺動され、締め付けトルクが散逸される。このため、端子固定ボルトに対してナット締めすることができる共に、締め付けトルクを所定値以下に保持することができる。したがって、端子固定ボルトのナット締め時に過剰な締め付けトルクによってバッテリ端子が破損されることを抑制できる。
第7の発明によれば、回転制限部が環状部の付近に切り込み溝を備えるので、締め付けトルクがバッテリ端子に印加されると、応力が切り込み溝付近に集中する。このため、締め付けトルクが所定値以上になろうとすると、バッテリ端子が切り込み溝を中心として塑性変形され、締め付けトルクが散逸される。このため、端子固定ボルトに対してナット締めすることができる共に、締め付けトルクを所定値以下に保持することができる。したがって、端子固定ボルトのナット締め時に過剰な締め付けトルクによってバッテリ端子が破損されることを抑制できる。
以下、図面を参照して、本発明を実施するための最良の形態の説明を行う。
図1は、本発明のバッテリ端子の構成の第1の実施の形態を示す上面図であり、(a)はナット締め前の状態の一例を示した上面図、(b)は(a)の一部断面図である。図2は、端子固定ボルトの頭部の外周の通過可能範囲の一例を示した上面図である。図3は、バッテリ端子のナット締め時の状態の一例を示した上面図である。図4は、バッテリ端子のナット締め解除時の状態の一例を示した上面図である。ここで、矢印S方向は、端子固定ボルト30に対するナット50の締め付け方向、矢印O方向は、端子固定ボルト30に対するナット50の締め付け解除方向を示す。
バッテリ端子11、12、13は、鉛蓄電池等のバッテリ(図示せず)に突設されるバッテリポスト(つまり、電極)71と、バッテリケーブル72の丸端子等の接続端子73とを電気的に接続するものである。尚、バッテリポスト71、及び接続端子73は、バッテリ端子11、12、13の構成要素でない。
第1の実施の形態のバッテリ端子11は、図1に示すように、バッテリポスト71を内嵌するための環状部20と、接続端子73をナット締めするための端子固定ボルト30と、端子固定ボルト30を支持する支持部40とを備える。この環状部20と支持部40とは、従来と同様に、導電性金属板を折り曲げ加工して一体的に成形される。以下、バッテリ端子11の各構成要素について詳説する。
環状部20は、先端ほど外径の小さくなる円柱形状のバッテリポスト71を内嵌するためのものである。例えば、環状部20は、バッテリポスト71を内側に挿通させるためのバッテリポスト挿入穴21と、バッテリポスト挿入穴21を縮径させるためのクランプボルト22及びナット23とを含み構成される。
また、環状部20は、図1に示すように、円周方向の一箇所が分断されたリング状の形状であって、内部にはバッテリポスト71を内側に挿入するためのバッテリポスト挿入穴21が貫通形成され、両端部にはそれぞれクランプ部25a、25bが延設されている。
一対のクランプ部25a、25bは、互いに間隙を形成しつつ対向するよう、バッテリポスト挿入穴21の径方向外方へ延出されている。また、一対のクランプ部25a、25bには、それぞれ、クランプボルト挿通孔27a、27bが同軸的に貫通形成され、クランプボルト挿通孔27a、27bには、一対のクランプ部25a、25bとの間隙を横断してクランプボルト22が挿通されている。
クランプボルト22は、先端側にナット23を螺嵌している。ナット23をクランプボルト22の基端側へ接近させる方向に締め付けると、ナット23とクランプボルト22とが協働して両端部25a、25b間の間隙を狭窄させる。これにより、バッテリポスト挿入穴21が縮径され、環状部20がバッテリポスト71に対して締め付け固定される。
支持部40は、端子固定ボルト30を端子固定ボルト30の軸周りに回転自在に支持するものである。例えば、支持部40は、図1(b)に示すように、箱状の形状であって、端子固定ボルト30の頭部31に対して間隙を形成しつつ囲繞している。
端子固定ボルト30の頭部31は、端子固定ボルト30の軸周りに回転自在に支持部40内の空間に収納されている。支持部40の上面41と下面42とは、端子固定ボルト30の頭部31を挟持して、端子固定ボルト30の軸方向への移動を制限している。支持部40の上面41には、ボルト挿通穴47が貫通形成され、ボルト挿通穴47には、端子固定ボルト30の軸部32が端子固定ボルト30の軸周りに回転自在に遊嵌されている。
また、端子固定ボルト30の頭部31は、図2に示すように、端子固定ボルト30の回転軸Zに対して直交する断面形状における回転中心Dから外郭線Eの1点までの距離と、回転中心Dから外郭線Eの他の1点までの距離とが相違する。例えば、端子固定ボルト30の頭部31は、図2に示すように、回転軸Zに対して直交する断面形状が正方形であって、軸部32と同軸的に連結されている。この場合、端子固定ボルト30の頭部31の外周は、ナット締め時に、図2に示すように、正方形の中心を回転中心として正方形の頂点が描く外周縁Bと、正方形の各辺の中点が描く内周縁Cとによって囲まれた範囲Aを通過する。
端子固定ボルト30の軸部32は、図1に示すように、ボルト挿通穴47から上方へ突出しており、端子固定ボルト30の軸部32には、バッテリケーブル72の接続端子73がナット締めにより固定されるようになっている。これによって、バッテリケーブル72の接続端子73が、支持部40の上面41に押圧固定され、バッテリポスト71に対して導通される。
係止部60は、固定端子ボルト30に対するナット締め時に、端子固定ボルト30の自らの軸周りの回転を制限すると共に、締め付けトルクTを所定値以下に保持するものである。すなわち、係止部60は、その特徴的な構成として、端子固定ボルト30の頭部31に係止される第1の位置と端子固定ボルト30の頭部31から離間される第2の位置との間をナット締め時に移動可能で、第1の位置へ付勢される構成を有する。
このように構成すれば、ナット締め時に、係止部60によって端子固定ボルト30の頭部31を回転可能に押圧することができ、摩擦力によって端子固定ボルト30の回転を制限することができる。これにより、端子固定ボルト30に対してナット締めすることができる共に、ナット締め時の締め付けトルクTを所定値以下に保持することができる。したがって、ナット締め時の過剰な締め付けトルクTによるバッテリ端子11の破損を抑制することができる。
例えば、係止部60は、図1に示すように、端子固定ボルト30の頭部31の径方向内方へ突出する山状の板バネ60である。板バネ60は、例えば、高弾性の金属板を塑性加工して成形される。この板バネ60は、図1に示すように、支持部40内の空間に設置され、端子固定ボルト30の頭部31の周方向に沿って90°間隔で3つ設置されている。
各板バネ60は、図1に示すように、矢印S方向上流側の基端部61が支持部40の側壁43(44、45)に埋設固定され、矢印S方向下流側の先端部62が支持部40の側壁43(44、45)の内面に摺接され、中央部63が端子固定ボルト30の頭部31の外周に常時弾接されている。
この状態で、端子固定ボルト30の頭部31が矢印S方向に回転されると、図3に示すように、板バネ60の中央部63が端子固定ボルト30の頭部31の径方向外方で先端部62側へ斜めに矢印G1(G2、G3)方向へ押圧される。これに伴い、板バネ60の先端部62が支持部40の側壁43(44、45)の内面に摺接しながら基端部61とは反対側に移動され、板バネ60が板状に伸ばされる。この板バネ60への押圧が解除されると、板バネ60の変形を元に戻そうとする復元力によって、図1(a)に示すように、板バネ60が端子固定ボルト30の頭部31の径方向内方へ再び突出する。
したがって、板バネ60は、端子固定ボルト30の頭部31が矢印S方向に回転されると、端子固定ボルト30の頭部31に係止される第1の位置と端子固定ボルト30の頭部31から離間される第2の位置との間を移動可能で、第1の位置へ付勢される構成を有する。すわわち、板バネ60は、端子固定ボルト30の頭部31の外周の通過可能範囲Aの外周縁Bより内側の第1の位置(内周縁C)と通過可能範囲Aの外周縁Bより外側の第2の位置との間を移動可能で、第1の位置へ付勢される構成を有する。ここで、第1の位置と第2の位置とを結ぶ方向は、端子固定ボルト30の回転軸Zに対して垂直になっている。
次に、ナット締め時の板バネ60の作用について説明する。ナット締め前の状態では、板バネ60の変形を元に戻そうとする復元力によって、板バネ60が端子固定ボルト30の頭部31の外周に弾接している。すなわち、ナット締め前の状態では、図1(b)に示すように、板バネ60が通過可能範囲Aの外周縁Bより内側の第1の位置(内周縁C)へ移動し、端子固定ボルト30の頭部31の外周に弾接している。
この状態で、ナット50を締め付け方向(矢印S方向)に回転させると、図1(b)に示すように、ナット50を螺嵌する端子固定ボルト30が矢印S方向に回転されようとする。このとき、ナット50に対する締め付けトルクTが小さい状態では、板バネ60の復元力が端子固定ボルト30の頭部31の回転を押し戻す力として作用するので、端子固定ボルト30に対してナット50を相対的に回転させて、締め付けることができる。
締め付けトルクTが徐々に大きくなると、端子固定ボルト30の頭部31が板バネ60の復元力に逆らって回転し始める。これに伴い、板バネ60が矢印G1、G2、G3方向へ徐々に押圧移動される。すなわち、板バネ60が通過可能範囲Aの外周縁Bより外側の第1の位置へ徐々に押圧移動される。
板バネ60が第1の位置へ移動すると、板バネ60の復元力が端子固定ボルト30の頭部31の回転を押し戻さなくなる。このため、固定端子ボルト30がナット50と共に矢印S方向へ回転され、締め付けトルクTが散逸される。したがって、締め付けトルクTを所定値以下に保持することができる。
このように、ナット締め時に、板バネ60の復元力によって端子固定ボルト30の自らの軸周りの回転を制限することができると共に、締め付けトルクTを所定値以下に保持することができる。したがって、ナット締め時の過剰な締め付けトルクTによるバッテリ端子11の破損を抑制することができる。
続いて、ナット締め解除時の板バネ60の作用について説明する。ナット締め解除時に、ナット50を締め付け方向(矢印S方向)とは反対側の矢印O方向に回転させると、図4に示すように、ナット50を螺嵌する端子固定ボルト30が矢印O方向に回転されようとする。
端子固定ボルト30の頭部31が矢印O方向に回転されると、板バネ60の中央部63が径方向外方で基端部61側へ斜めに矢印H1(H2、H3)方向に押圧される。これに伴い、板バネ60の先端部62が支持部40の側壁43(44、45)の内面に摺接しながら基端部61側に移動され、板バネ60がU字状に屈曲される。
したがって、板バネ60は、ナット締め解除時に、通過可能範囲Aの外周縁Bより外側の第1の位置へ移動されることがない。このため、ナット締め解除時に、端子固定ボルト30の頭部31の回転を板バネ60によって制限することができ、端子固定ボルト30に対してナット50を確実に締め付け解除することができる。
図5は、バッテリ端子の構成の第2の実施の形態を示す上面図であり、(a)はナット締め前の状態の一例を示した上面図、(b)はナット締め時の状態の一例を示した上面図である。以下、第2の実施の形態のバッテリ端子12の各構成について説明するが、第1の実施の形態のバッテリ端子11と同一の構成については、同一の符号を付して説明を省略する。
第2の実施の形態のバッテリ端子12は、第1の実施の形態のバッテリ端子11とは異なり、支持部40の代わりに、端子固定ボルト30の軸周りの回転を制限する回転制限部80を備える。この回転制限部80は、支持部40とは異なり、環状部20とは別途成形される。また、回転制限部80は、緊迫力によって環状部20を摺動可能に内嵌する嵌合部90を備える。回転制限部80と嵌合部90とは、導電性金属板を折り曲げ加工して一体的に成形される。
回転制限部80は、例えば、図5に示すように、箱状の形状であって、端子固定ボルト30の頭部31(図示せず)に対して間隙を形成しつつ囲繞している。つまり、端子固定ボルト30の頭部31は、回転制限部80内の空間に収納されている。
回転制限部80の上面81と下面(図示せず)とは、端子固定ボルト30の頭部31を挟持して、端子固定ボルト30の軸方向への移動を制限している。回転制限部80の下面には、従来と同様に、端子固定ボルト30の頭部31の外形形状に合わせて突起部(図示せず)が突設され、端子固定ボルト30の自らの軸周りの回転を制限している。回転制限部80の上面81には、ボルト挿通穴47が貫通形成されている。ボルト挿通穴47から外方へ突出する端子固定ボルト30の軸部32には、バッテリケーブル72(図1参照)の接続端子73(図1参照)がナット締めにより固定されるようになっている。
嵌合部90は、例えば、図5に示すように、円周方向の一箇所が分断されたリング形状であって、内径寸法が環状部20の外径寸法より僅かに小さく形成されている。嵌合部90の内側に環状部20を挿入させて行くと、環状部20の外周面によって嵌合部90の内周面が径方向外方へ押圧される。これに伴い、嵌合部90の両端が開脚され、嵌合部90の内径寸法が大きくなる。このため、嵌合部90の変形を元に戻そうとする復元力によって環状部20を締め付けて、嵌合部90と環状部20とを摺動可能に嵌合させることができる。
続いて、ナット締め時の嵌合部90の作用について説明する。バッテリポスト71に対して環状部20を嵌合させた後、図5(b)に示すように、端子固定ボルト30をナット締めすると、矢印S方向への過剰な締め付けトルクTによって、バッテリ端子12が環状部20を固定端として撓もうとする。しかしながら、締め付けトルクTが環状部20と嵌合部90との静止摩擦力を超えると、図5(b)に示すように、環状部20と嵌合部90とが摺動して、締め付けトルクTが散逸される。このため、端子固定ボルト30に対してナット締めすることができる共に、締め付けトルクTを所定値以下に保持することができる。したがって、端子固定ボルト30のナット締め時に過剰な締め付けトルクTによってバッテリ端子12が破損されることを抑制できる。
図6は、バッテリ端子の構成の第3の実施の形態を示す上面図であり、(a)はナット締め前の状態の一例を示した上面図、(b)はナット締め時の状態の一例を示した上面図である。以下、第3の実施の形態のバッテリ端子13の各構成について説明するが、第1又は第2の実施の形態のバッテリ端子11、12と同一の構成については、同一の符号を付して説明を省略する。
第3の実施の形態のバッテリ端子13は、第1の実施の形態のバッテリ端子11とは異なり、支持部40の代わりに、上述の回転制限部80を備える。この回転制限部80は、第2の実施の形態とは異なり、上述の嵌合部90の代わりに、環状部20付近に切り込み溝100を備える。例えば、切り込み溝100は、図6に示すように、環状部20の周方向に対して略平行に形成されている。回転制限部80と環状部20とは、導電性金属板を折り曲げ加工して一体的に成形される。
続いて、ナット締め時の切り込み溝100の作用について説明する。バッテリポスト71に対して環状部20を嵌合させた後、図6(b)に示すように、端子固定ボルト30をナット締めすると、矢印S方向への過剰な締め付けトルクTによって、バッテリ端子13が環状部20を固定端として撓もうとする。この際、応力が切り込み溝100付近に集中する。このため、締め付けトルクTが所定値以上になろうとすると、回転制限部80が切り込み溝100を中心として塑性変形され、締め付けトルクTが散逸される。このため、端子固定ボルト30に対してナット締めすることができる共に、締め付けトルクTを所定値以下に保持することができる。したがって、端子固定ボルト30のナット締め時に過剰な締め付けトルクTによってバッテリ端子13が破損されることを抑制できる。
以上、本発明の好ましい実施例について詳説したが、本発明は、上述した実施例に制限されることはなく、本発明の範囲を逸脱することなく、上述した実施例に種々の変形及び置換を加えることができる。
例えば、第1の実施の形態の係止部60は、板バネ60であるとしたが、ナット締め時に端子固定ボルト30の自らの軸周りの回転を制限すると共に、締め付けトルクTを所定値以下に保持することができる限り、係止部60の構成に制限はない。例えば、係止部60は、端子固定ボルト30の頭部31に係止される第1の位置と端子固定ボルト30の頭部31から離間される第2の位置との間をナット締め時に移動可能な係止片と、該係止片を第1の位置へ付勢するコイルバネとを含み構成されてよい。
また、第1の実施の形態の端子固定ボルト30の頭部31は、軸部32と同軸的に連結されており、端子固定ボルト30の回転軸Zに対して直交する断面形状が正方形であるとしたが、端子固定ボルト30に対してナット締めすることができる共に、ナット締め時の締め付けトルクTを所定値以下に保持することができる限り、その構成に制限はない。例えば、端子固定ボルト30の頭部31は、軸部32と同軸的に連結されており、端子固定ボルト30の回転軸Zに対して直交する断面形状が真円であってよい。この場合、ナット締め時に、係止部60によって端子固定ボルト30の頭部31を回転可能に押圧することができ、摩擦力によって端子固定ボルト30の回転を制限することができる。これにより、端子固定ボルト30に対してナット締めすることができる共に、ナット締め時の締め付けトルクTを所定値以下に保持することができる。したがって、ナット締め時の過剰な締め付けトルクTによるバッテリ端子11の破損を抑制することができる。
また、第1の実施の形態の板バネ60は、山状の形状であって、矢印S方向上流側の基端部61が支持部40の側壁43(44、45)に埋設固定され、矢印S方向下流側の先端部62が支持部40の側壁43(44、45)の内面に摺接される構成としたが、ナット締め時に端子固定ボルト30の自らの軸周りの回転を制限すると共に、締め付けトルクTを所定値以下に保持することができる限り、板バネ60の構成に制限はない。例えば、板バネ60は、弓状の形状であって、基端部61及び先端部62の両方が支持部40の側壁43(44、45)の内面に常時摺接される構成としてよい。この場合、ナット締め解除時の端子固定ボルト30の矢印O方向への回転を確実に防止するための回転防止機構を備えてよい。回転防止機構には、例えば、周知のワンウェイクラッチを用いることができる。
また、第2の実施の形態のバッテリ端子12は、支持部40の代わりに回転制限部80を備えるとしたが、回転制限部80の代わりに支持部40を備えてよい。この場合、支持部40と嵌合部90とは一体的に成形され、支持部40及び嵌合部90と環状部20とは別途成形される。
また、第3の実施の形態のバッテリ端子13は、支持部40の代わりに回転制限部80を備えるとしたが、回転制限部80の代わりに支持部40を備えてよい。この場合、切り込み溝100は、支持部40に形成される。
本発明のバッテリ端子の構成の第1の実施の形態を示す上面図である。 端子固定ボルトの頭部の外周の通過可能範囲の一例を示した上面図である。 バッテリ端子のナット締め時の状態の一例を示した上面図である。 バッテリ端子のナット締め解除時の状態の一例を示した上面図である。 バッテリ端子の構成の第2の実施の形態を示す上面図である。 バッテリ端子の構成の第3の実施の形態を示す上面図である。 従来のバッテリ端子の構成の一例を示す斜視図である。
符号の説明
11、12、13 バッテリ端子
20 環状部
30 端子固定ボルト
31 端子固定ボルト30の頭部
32 端子固定ボルト30の軸部
40 支持部
50 ナット
60 係止部
61 係止部60の基端部
62 係止部60の先端部
63 係止部60の中央部
71 バッテリポスト
72 バッテリケーブル
73 接続端子
80 回転制限部
90 嵌合部
100 切り込み溝

Claims (7)

  1. バッテリに突設されるバッテリポストを内嵌するための環状部と、バッテリケーブルの接続端子をナット締めするための端子固定ボルトと、を備えるバッテリ端子において、
    前記端子固定ボルトを前記端子固定ボルトの軸周りに回転自在に支持する支持部と、
    前記端子固定ボルトの頭部に係止される第1の位置と前記端子固定ボルトの頭部から離間される第2の位置との間をナット締め時に移動可能で、前記第1の位置へ付勢される係止部と、
    を備えるバッテリ端子。
  2. 前記端子固定ボルトの前記頭部は、前記端子固定ボルトの回転軸に対して垂直な断面形状における回転中心から外郭線の1点までの距離と、前記回転中心から前記外郭線の他の1点までの距離とが相違し、
    前記第1の位置と前記第2の位置とを結ぶ方向が、前記端子固定ボルトの回転軸に対して垂直である請求項1記載のバッテリ端子。
  3. 前記板バネは、前記端子固定ボルトの前記頭部の径方向内方に突出する山状の形状であって、ナット締め時の前記端子固定ボルトの回転方向の上流側の端部が固定端で、前記回転方向の下流側の端部が自由端である請求項2記載のバッテリ端子。
  4. 前記支持部は、緊迫力によって前記環状部を摺動可能に内嵌する嵌合部を備える請求項1〜3いずれか一項記載のバッテリ端子。
  5. 前記支持部は、前記環状部付近に切り込み溝を備える請求項1〜4いずれか一項記載のバッテリ端子。
  6. バッテリに突設されるバッテリポストを内嵌するための環状部と、バッテリケーブルの接続端子をナット締めするための端子固定ボルトと、前記端子固定ボルトの軸周りの回転を制限する回転制限部と、を備えるバッテリ端子において、
    前記回転制限部は、緊迫力によって前記環状部を摺動可能に内嵌する嵌合部を備えるバッテリ端子。
  7. バッテリに突設されるバッテリポストを内嵌するための環状部と、バッテリケーブルの接続端子をナット締めするための端子固定ボルトと、前記端子固定ボルトの軸周りの回転を制限する回転制限部と、を備えるバッテリ端子において、
    前記回転制限部は、前記環状部付近に切り込み溝を備えるバッテリ端子。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011134519A (ja) * 2009-12-23 2011-07-07 Sumitomo Wiring Syst Ltd バッテリーターミナル
JP2011134518A (ja) * 2009-12-23 2011-07-07 Sumitomo Wiring Syst Ltd バッテリーターミナル
JP2016167407A (ja) * 2015-03-10 2016-09-15 矢崎総業株式会社 バッテリー端子

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