JP2009024792A - 機器作動用ケーブルの取付構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 インナーケーブルがアウターチューブに挿通されてなり、該アウターチューブの端末部が、取付部材に取付けるアウターチューブエンドに形成され、該アウターチューブエンドとアウターチューブとの間に弾性体を介在させてアウターチューブエンドを取付部材に取付ける。
【選択図】 図1
Description
さらに、インナーケーブルが挿通されたアウターケーシングには、軸方向側面に連続して凹凸が形成されると共に、軸方向に付勢する板ばねが一体に形成され、ブラケットには、アウターケーシングを差し込む挿入溝と板ばねの端部下縁を挟持する係止突起が設けられ、アウターケーシングをブラケットの挿入溝に差し込むと板ばねの端部が、ブラケットの係止突起に係止されケーブルを緊張させる装置(例えば、特許文献1参照)も提案されている。
また、前記図8に示す従来例は、ボルトとナットによる調整が不要なため作業スペースは狭くできるが、凹溝位置により調整代が固定されており、適当な調整が行えない課題がある。
さらに、アウターケーシングをブラケットの挿入溝に差し込むと板ばねの端が、ブラケットの係止突起に係止されケーブルを緊張させる装置は、アウターケーシングとブラケットの構成が複雑であり、製造コストが高くなる課題およびアウターケーシングとブラケットが対でないと使用できない課題がある。
この発明は、このような課題を解決せんと提案されたものであり、その目的は、作動用ケーブル自体が取付誤差の吸収手段を備え、狭い作業スペースでも取付ブラケットには取付誤差を吸収して精度よく容易に取付けることができる機器作動用ケーブルの取付構造の提供にある。
この構成により弾性体は、アウターチューブエンドとアウターチューブとの間の所定の位置に保持させることができるので、アウターチューブエンドと弾性体との間、および弾性体とアウターチューブとの間で、移動したり離間してしまうことが防止できる。従って、取付け時には所定の位置に保持されているので取付けが容易となる。
この構成により弾性体とアウターチューブとの接面の面圧が高く食い込みが発生し、適正な弾性体により撓みが吸収がされないことが防止でき、常に適正に取付誤差の吸収を行うことができる。
ゴム部材および樹脂部材の形状は、軸線方向に弾性が生じ、取付部材とアウターチューブエンドとの取付誤差が吸収できる構成であればよく、特に制限はないが、使用する機器および取付スペース等に対応して適切な形状を選択する。また、ばねは、インナーケーブルに挿通して軸線方向の弾性を生じさせうものであるので、コイルばねが好ましい。
該機器作動用ケーブルは、アウターチューブの端末部が取付部材に取付けるアウターチューブエンドに形成され、該アウターチューブエンドには、スリットが形成され軸線方向に伸縮が可能とされて取付部材に取付けることを特徴とする。
前記スリットとしては、軸線に対し略直交する方向に形成したものや、軸線に対し略平行する方向に形成したものを挙げることができる。
なお、ここでスリットを軸線に対し略直交する、あるいは略平行する、としたのは、スリットはアウターチューブエンドに伸縮性を付与するものであるので、軸線に直交する方向あるいは略平行する方向のスリットだけでなく斜め方向のスリットでも伸縮は可能となるので、これも含む意味である。
(1)アウターチューブエンドは、弾性体で取付部材(例えば、取付ブラケット)との誤差を吸収して取付部材に取付けることができるので、作動用ケーブルは、取付部材に容易で適切に取付けることができる。しかも、狭いスペースでも容易に取付けることができる。
(2)弾性体は、アウターチューブエンドとアウターチューブとの間の所定の位置に保持させることができるので、取付け時には所定の位置が保持され、取付けが容易となる。
(4)弾性体は、ゴム部材、樹脂部材またはばねで形成できるので、製造も容易で安価に提供できるし、作動用ケーブルへの装着も容易となる。また、機器により使用する選択肢も拡大する。
(5)作動用ケーブルは、アウターチューブエンドの伸縮で取付部材との誤差を吸収して取付部材に容易に適切に取付けることができる。従って、狭い取付スペースでも容易に取付けることができる。
ゴム部材5aとアウターチューブ4との接面には、取付ブラケット9に圧縮させて取付けたゴム部材5aの弾性力により面圧が発生する。この面圧が高い場合には、ゴム部材5aとアウターチューブ4との接面において食い込みが発生し、適正なゴム部材5aによる撓み吸収がされない場合がある。この第2の実施の形態は、ゴム部材5aとアウターチューブ4との間に間座7を介在させることにより面圧の上昇を抑制し、食い込みを防止し、適正な取付けと作動用ケーブルの適正な作動を確保するものである。
従って、この第2の実施の形態に係る機器作動用ケーブルの取付構造によれば、作動用ケーブル1は、ゴム部材5aとアウターチューブ4との接面の面圧による食い込みを防止して、ゴム部材5aの弾性によりアウターチューブエンド4aに取付誤差を吸収させて取付ブラケット9に容易に適切に取付けることができる。
間座7としては、樹脂製および金属製のものを挙げることができ、好ましい例としてアウターチューブ4の外径と略等しい外径の円盤形状を示すことができる。
なお、本例はゴム部材5aとアウターチューブ4との間に間座7を介在させたが、ゴム部材5aは、他の弾性体5でも適用可能である。
この第3の実施の形態に係る機器作動用ケーブルの取付構造においても、アウターチューブエンド4aは、ばね5bの弾性力に抗して軸線方向の移動が可能となるので、アウターチューブエンド4aは、この移動により取付ブラケット9との取付誤差を吸収することができ、従って、取付ブラケット9とアウターチューブエンド4aとの間に取付誤差が生じていても、作動用ケーブル1は、アウターチューブエンド4aに誤差を吸収させて取付ブラケット9に容易に適切に取付けることができる。
ばね5bとしては、金属製でも樹脂製でもよいが、軸線方向の弾性力を発揮するコイルばねが好ましく、アウターチューブ4の外径と略等しい外径のコイルばねが、作動用ケーブル1のアウターチューブ4と略等しい外径となり、特に好ましい。
従って、この作動用ケーブル1のアウターチューブエンド4aは、スリット10により軸線方向への伸縮が可能となるので、アウターチューブエンド4aは、この伸縮により取付ブラケット9との取付誤差を吸収することができ、これにより取付ブラケット9とアウターチューブエンド4aとの間に取付誤差が生じていても、作動用ケーブル1は、アウターチューブエンド4aに誤差を吸収させて取付ブラケット9に容易に取付けることができる。
なお、アウターチューブエンド4aに形成するスリットは、本例では軸線に対し直交するスリット10で示しているが、アウターチューブエンド4aに形成するスリットは、アウターチューブエンド4aに伸縮性を付与するものであるので、軸線に直交するスリット10だけでなく、軸線に平行するスリットや、軸線に対し直交方向および平行方向が斜めになっているスリットでも伸縮は可能となる。従って、この発明では、軸線方向に直交する、あるいは平行するスリットだけでなく、斜め方向のスリットも含むものである。
なお、本例は弾性体5として樹脂部材5cで説明したが、これは他の弾性体でも適用される。
2 インナーケーブル
3 係止部材
4 アウターチューブ
4a アウターチューブエンド
5 弾性体
5a ゴム部材
5b ばね
5c 樹脂部材
6 環状凹部
7 間座
8 凸部
9 取付ブラケット(取付部材)
10 スリット
Claims (7)
- インナーケーブルがアウターチューブに挿通されてなる機器作動用ケーブルの取付構造であって、
該機器作動用ケーブルは、アウターチューブの端末部が取付部材に取付けるアウターチューブエンドに形成され、該アウターチューブエンドとアウターチューブとの間に弾性体を介在させてアウターチューブエンドを取付部材に取付けることを特徴とする機器作動用ケーブルの取付構造。 - 前記弾性体の内周面に、インナーケーブルに当接して移動を抑止する凸部が設けられていることを特徴とする請求項1記載の機器作動用ケーブルの取付構造。
- 前記請求項1または2記載の機器作動用ケーブルの取付構造において、弾性体とアウターチューブとの間に間座を介在させたことを特徴とする機器作動用ケーブルの取付構造。
- 前記弾性体は、ゴム部材、樹脂部材またはばねである請求項1乃至3のいずれかに記載の機器作動用ケーブルの取付構造。
- インナーケーブルがアウターチューブに挿通されてなる機器作動用ケーブルの取付構造であって、
該機器作動用ケーブルは、アウターチューブの端末部が取付部材に取付けるアウターチューブエンドに形成され、該アウターチューブエンドには、スリットが形成され軸線方向に伸縮が可能とされて取付部材に取付けることを特徴とする機器作動用ケーブルの取付構造。 - 前記スリットは、軸線に対し略直交する方向に形成されていることを特徴とする請求項5記載の機器作動用ケーブルの取付構造。
- 前記スリットは、軸線に対し略平行する方向に形成されていることを特徴とする請求項5記載の機器作動用ケーブルの取付構造。
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