JP4448959B2 - テンショナー - Google Patents

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    • F16H7/08Means for varying tension of belts, ropes, or chains
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    • F16H7/0829Means for varying tension of belts, ropes, or chains with vibration damping means

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、2輪車や4輪車等に使用されるチェーンやタイミングベルト等の張力を一定に保つためのテンショナーに関する。
【0002】
【従来の技術】
テンショナーは、例えば自動車やバイク等のチェーンやタイミングベルトに伸びや緩みが生じた場合に、当該チェーンやタイミングベルトを一定の方向に押したり、あるいは引いたりすることによりその張力を一定に保つ装置である。
【0003】
図7は従来より用いられているテンショナー50の縦断面図、図8はその軸受け部分を示す横断面図である。図において、ケース51の内部には第1のシャフト部材52及び第2のシャフト部材53が挿入,組み付けられている。前記ケース51には、フランジ部51aがケース51の外部に突出して形成されており、このフランジ部51aには、取付け孔51bが形成されている。この取付け孔51bに、図示しないボルト等を挿通させてケース51をエンジン等に取付けるようになっている。
【0004】
前記第1のシャフト部材52及び第2のシャフト部材53の組み付けは、第1のシャフト部材52の外周部に雄ねじ部を形成する一方、第2のシャフト部材53の内周部に雌ねじ部を形成し、これらの各ねじ部を螺合させて行う。組み付けられた第1のシャフト部材52及び第2のシャフト部材53は、第1のシャフト部材52の後端部52aをケース51の嵌合孔58に嵌合させ、ケース51と接触させることによりケース51内に支持される。また、組み付けた状態では、第2のシャフト部材53は、第1のシャフト部材52の長さの前側、略半分程度に螺合しており、第2のシャフト部材53が螺合していない後側の略半分部分には捩じりばね54が外挿されている。
【0005】
捩じりばね54は、一端54aが軸方向と交差する方向から第1のシャフト部材52に係止され、他端54bがケース51の所定位置に係止されている。従って、捩じりばね54を捩じって所定の荷重を付与させた状態で組み立てると、捩じりばね54の付勢力により、第1のシャフト部材52が回転するようになっている。
【0006】
第2のシャフト部材53は筒状となっており、第1のシャフト部材52の前側の略半分程度が螺合状態で挿入される。この第2のシャフト部材53における第2のシャフト部材52との螺合部分は、挿通する軸受け55によって支持されている。軸受55は、ケース51の先端部分に固定されている。
【0007】
図8は軸受部分の断面図であり、軸受55には、略小判型形状等からなる非円形の摺動孔55aが形成されている。また、第2のシャフト部材53の外周は、摺動孔55aと同形状の非円形に形成されており、したがって、第2のシャフト部材53を軸受55に挿入することにより、第2のシャフト部材53はその回転が拘束されるようになっている。
【0008】
前記従来におけるテンショナー50は、捩じりばね54の付勢力が第1のシャフト部材52に作用し、この第1のシャフト部材52が回転しても、螺合する第2のシャフト部材53は回転することがない。このため、第1のシャフト部材52を回転させる捩じりばね54の付勢力が第2のシャフト部材53の推進力に変換され、第2のシャフト部材53が伸出する。これにより第2のシャフト部材53は、図示しないタイミングベルトやチェーンを常に押しつけるため、これらに一定の張力を付与する。
【0009】
なお、この従来におけるテンショナー50では、第2のシャフト部材53の先端にキャップ56が取付けられ、このキャップ56が、図示しないチェーン又はタイミングベルトに直接又は間接的に当接している。また、ケース51の後端部に、シールボルト57を螺合させることによりシールが行われ、埃、水等の侵入を防いでいる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、例えば、2輪車や4輪車に用いられるタイミングチェーンのオートテンショナー等においては、負荷の低入力時(小回転時)における追従性と、高入力時(高回転時)においてテンショナーの過作動(過回転)を防いで適切なブレーキ作用を行う耐作動性という相反する特性が要求される。これに対し、従来におけるテンショナーは外部入力に対してリニアな追従性であり、エンジンの運転条件によって大きく変動する外部入力荷重に対して、前記捩じりばねに設定する初期荷重を、前記追従性に主眼をおいて設定すると耐作動性が不十分となり、逆に、高入力時に主眼をおいて設定すると前記追従性が低下するという難しい問題がある。
【0011】
本発明は前記問題点に鑑みて創案されたものであり、低入力時の追従性が良好であると同時に、高入力時における耐作動性にも優れるテンショナーの提供をその目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために請求項1記載の発明は、ねじ部によって螺合した第1のシャフト部材及び第2のシャフト部材と、前記第1のシャフト部材を一方向に回転付勢するばねと、前記第1のシャフト部材、第2のシャフト部材及びばねを収容するケースとを備え、前記第2のシャフト部材の回転を拘束して前記ばねの回転付勢力を第2のシャフト部材の一方向の推進力に変換するテンショナーにおいて、前記第1のシャフト部材に、前記シャフト部材の軸方向と直交するようにつば状に突出し、前記ケースと接触して摩擦荷重を発生する摩擦面が形成されるとともに、この摩擦面がケースと接触しない方向に所定の荷重で付勢する補助ばねを設け、前記補助ばねの付勢荷重を超える入力荷重が前記第2のシャフト部材に加わった際に前記摩擦面がケースと直接または間接的に接触することを特徴とする。
【0013】
前記構成により、外部入力負荷が、補助ばねに設定された所定の初期荷重を超えない低入力時には、第1のシャフト部材に装着されたばねの付勢力及びねじ部のリード角等による摩擦荷重により前記追従作動を行う。外部入力荷重が補助ばねに設定された初期荷重を超える高入力時には、前記摩擦面がケースと接触して高い摩擦荷重を発生する。したがって、低入力時における追従性と、高入力時における耐作動性を同時に実現することができる。
【0014】
また、請求項2記載の発明は、前記摩擦面とケースとの間に摩擦板が挿入され、前記摩擦面は、前記摩擦板を介してケースと接触することを特徴とする。この構成により、前記摩擦面とケースとが接触する際に、より高い摩擦荷重が発生することから、前記耐作動性をより高めることができる。
【0015】
また、請求項3記載の発明は、前記補助ばねが複数のばね部材の組み合わせでなることを特徴とする。
この構成により、複数のばね間にフリクションが発生することから、外部入力の小入力時から高入力時におけるテンション作動の切換えをより緩やかに行うことができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。図1は本発明にかかるテンショナー1の負荷の低入力時における縦断面図であり、図2は同じく高入力時における縦断面図である。なお、図1,図2に示す中抜きの矢印(図面左方)は、タイミングチェーン等の外部からの入力荷重を示し、矢印の大小は入力荷重の大小を示す。
図において、符号2はケースであり、ケース2の前方(図面左)には、第1の空洞部2aが軸方向に形成されており、この第1の空洞部2aに、相互に螺合する第1のシャフト部材3と第2のシャフト部材4が収納される。
【0017】
ケース2の前端には開口部を有し、この開口部には前記第2のシャフト部材4の先端部分を進出可能に軸支する軸受5が押さえばね6にて固定されている。これらの構成は前記従来例と同様であり(図7及び図8参照)、第2のシャフト部材4の外形断面は非円形の小判型形状や矩形状等の非円形に形成され、また、軸受5には同様な非円形の孔5aが形成されている。したがって、この孔5aに嵌合する第2のシャフト部材4は、その回転が拘束されて前進及び後退のみ可能となっている。なお、第2のシャフト部材4の先端にはキャップ12が取付けられており、このキャップ12が、図示しないチェーンやタイミングベルトに直接又は間接的に当接している。
【0018】
ケース2の後部には第2の空洞部2bが形成されている。この第2の空洞部2bは、前記第1の空洞部2aより小径に形成されて補助ばね7が収納される。また、第2の空洞部2bの後端部分には雌ねじが螺刻され、この雌ねじ部分にシールボルト8を螺入させてシールされる。また、第2の空洞部2bの先端部分には前記第1のシャフト部材3の後端部3dが回転摺動自在に挿入される。符号9は第1のシャフト部材3の後端部3dを回転摺動可能に受けるシャフト受け部材である。補助ばね7は、この第2の空洞部2bに所定の初期荷重を有して封入される。封入された補助ばね7の付勢力は、シャフト受け部材9を介して第1のシャフト部材3をその前進方向に押圧している。
【0019】
前記押圧される第1のシャフト部材3は、その前端部に雄ねじ部3aが形成されている。また、第2のシャフト部材4は中空状に形成されてその内周面に雌ねじ部4aが螺刻されている。そして、第1のシャフト部材3を第2のシャフト部材4の中空部に嵌入させてそれぞれの雄ねじ部3aと雌ねじ部4aを螺合させることにより相互に連結される。
【0020】
前記連結された第1のシャフト部材3と第2のシャフト部材4の周囲には捩じりばねからなる、ばね10が外挿される。そして、ばね10の一端10aが、軸方向と直交する方向から第1のシャフト部材3に形成されたスリット3bに係止され、その他端は、ケース2の所定位置に係止される。従って、ばね10を捩じって所定の初期荷重を付与させた状態で組み立てると、ばね10の付勢力により第1のシャフト部材3が回転するようになる。この場合、第1のシャフト部材3は、前記のように第2のシャフト部材4と螺合していることから、捩じりばね10の付勢力にて第1のシャフト部材3が回転すると、この回転は第2のシャフト部材の前進力に変換される。
【0021】
また、第1のシャフト部材3の後端部分には、つば部3cが軸方向に直交するようにつば状に突出して一体として形成されている。なお、このつば部3cは第1のシャフト部材3に別体として取り付けるようにしてもよい。このつば部3cはケース2と接触することにより摩擦荷重を発生する摩擦面である。このつば部3cの摩擦面に対面するケース2の底面2cには摩擦板11が取付けられる。これにより、図2に示すように、外部入力が大となり、前記補助ばね7の初期荷重を超える入力荷重があると、つば部3cと摩擦板11が接触して高い摩擦力が生じ、第1のシャフト部材3が過度に回転しないようにブレーキをかけるようになっている。摩擦板11の部材としては、適当な摩擦係数を有する金属又は有機系摩擦材等が使用される。なお、摩擦板11を取り付けずに、つば部3cがケース2の底面2cに直接に接触するようにしてもよい。
【0022】
以上のように構成されるテンショナー1において、先ず、第1のシャフト部材3に形成されたスリット3bに対して、第2の空洞部2bの先端よりドライバー等の工具を差し込んで捩じり、これにより、捩じりばね10に初期荷重を付与する。この付与される初期荷重は、低入力時の追従性に主眼をおいて設定する。次いで、シャフト受け部材9を第1のシャフト部材3の後端部3dに嵌め、補助ばね7を装着し、最後にシールボルト8を螺合して補助ばね7を封入する。この封入により、補助ばね7が圧縮を受けて初期荷重としての付勢力が発生する。この付勢力により、シャフト受け部材9が、第2の空洞部2b先端部のストッパ部2dに突き当たる。このように、封入時において所定の初期荷重を発生するように補助ばね7の付勢力が計算されている。なお、シールボルト8の締め込み量の調整により、補助ばね7に発生する付勢力を調整することが可能である。
【0023】
前記補助ばね7が封入されると、補助ばね7の付勢力により第1のシャフト部材3が押圧されて左方向にわずかに移動する。この移動により、第1のシャフト部材3のつば部3cと摩擦板11の間に空隙Gが発生し、摩擦板11は作用していない状態となる。外部入力が低入力時である場合には、この状態にてテンション作動を行う。すなわち、第2のシャフト部材4が外部入力荷重により押し戻されて後退しようとする力と、捩じりばね10の付勢力等により第2のシャフト部材4が前進しようとする力とが均衡し、タイミングベルトやチェーンの張力が常に一定に保たれる。
【0024】
外部入力荷重が図2に示すような、補助ばね7に付与された初期荷重を超える高入力となると、捩じりばね10の付勢力やリード角等の摩擦荷重が不足することから、第2のシャフト部材4は高入力の外部負荷に押されて後退し、第1のシャフト部材3が戻り方向に急激に逆回転しようとする。しかしながら、同時に、第1のシャフト部材3は押されて後退する。この後退により、つば部3cが摩擦板11に当接し、この部分に強い摩擦荷重が発生する。この摩擦荷重により、前記第1のシャフト部材3の戻り方向への逆回転にブレーキがかかり、過作動(過回転)が防止される。このため、第2のシャフト部材4が必要以上に押し戻されることがなく、チェーンやタイミングベルトが過度に弛むことがなくなる。
【0025】
このように、捩じりばね10に付与される初期荷重を低入力状態を主眼として設定することにより、低入力時におけるテンション作動の追従性が高く、また、第1のシャフト部材3のつば部3cとケース2底部に取付けた摩擦板11との接触により発生する摩擦荷重により、高入力時における耐作動性が高いという相反する特性を兼ね備えたテンショナーとすることができる。
【0026】
また、補助ばね7の初期荷重を低く設定した場合においては、リード角を低く設定してねじ部の摩擦荷重を高めることで、低回転時の追従性を、主に補助ばねで機能させ、高入力時には、ねじ部のリード角による摩擦荷重と、つば部の摩擦荷重により、耐作動性を高めることも可能である。さらに、この様に設定することにより、低入力荷重時の追従性を向上させることができる。
【0027】
図3は、別な実施の形態としてのテンショナー1aを示す図であり、複数枚の皿ばね21を重ねて補助ばね7としている。また、図4は、さらに別な実施の形態としてのテンショナー1bを示す図であり、前記補助ばね7としてダブルコイルばね31を使用した例である。その他の部分の構成は前記実施の形態と同様である。このように、スプリングにフリクションが発生する皿ばね21及びダブルコイルばね31を使用することにより、入力荷重が低入力から高入力の切換え時のテンション作動を緩やかなものとすることができる。
【0028】
また、図5は、さらに別な実施の形態としてのテンショナー1cであり、前記実施例におけるシャフト受け部材9のストッパー2d(図1等参照)を無くすとともに、シャフト受け部材9を軸方向に長く(深く)した例である。このような構成により、補助ばね7の作動範囲を拡く設定することができることから、外部入力が低入力の場合におけるテンション作用の追従性を向上させることができ、装置構成の簡略化も図ることができる。
【0029】
また、図6は、さらに別な実施の形態としてのテンショナー1dであり、この実施の形態においては、図5に示す実施の形態におけるテンショナー1cと同様に前記ストッパー2d(図1等参照)を無くすとともに、シャフト受け部材9も使用せず、第1のシャフト部材3の後端部3dと補助ばね7とをワッシャ13を介して接触するようにしたものである。このような構成により、前記図5に示すテンショナー1cと同様に、低入力時におけるテンション作用の追従性を向上させることができるとともに、装置構成のさらなる簡略化及び組み立て工数の減少を図ることができる。
【0030】
この実施の形態におけるテンショナー1dにおいてはまた、第1のシャフト部材3のケース2と摺動する後端部3dの周面に、円筒状のカーラー14を装着する。このカーラー14の装着により、第1のシャフト部材3の後端部3dはケース2に直接的に摺動しなくなることから、耐摩耗性が向上する。
【0031】
なお、本発明は前記実施の形態に限定されることなく様々な態様をとりうるものであり、例えば、前記摩擦板11をケース2の底面2cに設けているが、つば部3cに設けてもよく、また、ケース2の底面2cとつば部3cの双方に設けてもよい。また、前記補助ばね7,21,31は、コイルスプリングや皿ばねに限らず、ばね作用を行うものであればよく、例えばゴム製や樹脂製の弾性体との代替が可能である。
【0032】
【発明の効果】
以上説明のように、本発明の請求項1記載の発明においては、外部入力負荷が補助ばねの初期荷重を超えない低入力時には、第1のシャフト部材に装着されたばねの付勢力及びねじ部のリード角等による摩擦荷重によりテンション作動を行い、外部入力荷重が補助ばねの初期荷重を超える高入力時には、摩擦面がケースと接触して摩擦荷重を発生し、テンショナーの過作動(過回転)を防ぐことから負荷の低入力時における追従性と高入力時における耐作動性という相反する特性を兼ね備えたテンショナーを実現できる。
また、従来におけるテンショナーに比べて、高入力時における過作動(過回転)を防ぐことができ、したがって、構成部品の耐摩耗性、耐久性が向上する。
さらに、荷重の異なる補助ばねと交換することにより、テンショナーの特性を簡単に変更することができる等のすぐれた効果を奏する。
【0033】
また、請求項2記載の発明においては、摩擦面とケースの間に摩擦板を挿入する構成により、摩擦面と摩擦板が接触する際に、より高い摩擦荷重が発生することから、テンショナーの耐作動性をより一層高めることができる。
【0034】
さらに、請求項3記載の発明は、ばねにフリクションが発生して、外部入力の低入力時から高入力時におけるテンション作動の切換えをより緩やかに行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるテンショナー1の低入力負荷時の縦断面図である。
【図2】本発明にかかるテンショナー1の高入力負荷時における縦断面図である。
【図3】別な実施の形態にかかるテンショナー1aを示す図であり、補助ばねに皿ばね21を使用した例を示す縦断面図である。
【図4】さらに別な実施の形態にかかるテンショナー1bを示す図であり、補助ばねにダブルコイルばね31を使用した例を示す断面図である。
【図5】さらに別な実施の形態にかかるテンショナー1cを示す図であり、ケース2のストッパー2cをなくした例を示す断面図である。
【図6】さらに別な実施の形態にかかるテンショナー1dを示す図であり、シャフト受け部材9を使用せずに、第1のシャフト部材3と補助ばね7とがワッシャ13を介して接触するととにも、第1のシャフト部材の3後端部3dの外周にカーラー14を装着した例を示す断面図である。
【図7】従来より用いられているテンショナー50の縦断面図である。
【図8】図7に示すテンショナー50の軸受けを示す横断面図である。
【符号の説明】
1 テンショナー
2 ケース
2a 第1の空同部
2b 第2の空洞部
3 第1のシャフト部材
3a 雄ねじ部
3c つば部
4 第2のシャフト部材
4a 雌ねじ部
7 補助ばね
8 シールボルト
9 シャフト受け部材
10 捩じりばね
11 摩擦板

Claims (3)

  1. ねじ部によって螺合した第1のシャフト部材及び第2のシャフト部材と、前記第1のシャフト部材を一方向に回転付勢するばねと、前記第1のシャフト部材、第2のシャフト部材及びばねを収容するケースとを備え、前記第2のシャフト部材の回転を拘束して前記ばねの回転付勢力を第2のシャフト部材の一方向の推進力に変換するテンショナーにおいて、
    前記第1のシャフト部材に、前記シャフト部材の軸方向と直交するようにつば状に突出し、前記ケースと接触して摩擦荷重を発生する摩擦面が形成されるとともに、この摩擦面がケースと接触しない方向に所定の荷重で付勢する補助ばねを設け、前記補助ばねの付勢荷重を超える入力荷重が前記第2のシャフト部材に加わった際に前記摩擦面がケースと直接または間接的に接触することを特徴とするテンショナー。
  2. 前記摩擦面とケースとの間に摩擦板が挿入され、前記摩擦面は、前記摩擦板を介してケースと接触することを特徴とする請求項1記載のテンショナー。
  3. 前記補助ばねは、複数のばね部材が組み合わされていることを特徴とする請求項1または請求項2記載のテンショナー。
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