JP6430147B2 - 杭頭を補強する基礎杭の構築方法、杭頭を補強した基礎杭構造 - Google Patents

杭頭を補強する基礎杭の構築方法、杭頭を補強した基礎杭構造 Download PDF

Info

Publication number
JP6430147B2
JP6430147B2 JP2014103938A JP2014103938A JP6430147B2 JP 6430147 B2 JP6430147 B2 JP 6430147B2 JP 2014103938 A JP2014103938 A JP 2014103938A JP 2014103938 A JP2014103938 A JP 2014103938A JP 6430147 B2 JP6430147 B2 JP 6430147B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pile
ready
made pile
hole
outer short
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014103938A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015218516A (ja
Inventor
加藤 洋一
洋一 加藤
行紀 松本
行紀 松本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitani Sekisan Co Ltd
Original Assignee
Mitani Sekisan Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitani Sekisan Co Ltd filed Critical Mitani Sekisan Co Ltd
Priority to JP2014103938A priority Critical patent/JP6430147B2/ja
Publication of JP2015218516A publication Critical patent/JP2015218516A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6430147B2 publication Critical patent/JP6430147B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、杭穴内に既製杭を埋設する基礎杭構造で、地上付近の杭頭部に、外短既製杭配置して、杭頭部での水平耐力などを強化した杭頭を補強する基礎杭の構築方法、その構築方法で構築される基礎杭構造に関する。
杭穴掘削や既製杭を埋設する際に、杭頭部(すなわち、地面付近)で地盤が崩れることを防止するために、短い鋼管を埋設して、鋼管の内側を掘削し、既製杭を埋設することがなされていた(特許文献1)。
また、鋼管杭より短い外管を、鋼管杭の杭頭部の外側に回転しながら沈める方法も提案されている(特許文献2)。この発明は杭頭部で水平耐力を増強するための外管で、外管の下端に掘削刃を設けて構成して、外管の埋設を容易とするものであった。
また、コンクリート製の既製杭の杭頭外周に、鋼管を被せる発明も提案されている(特許文献3)。この発明では、垂直荷重(圧縮、引張)は鋼管と既製杭とで負担し、水平荷重による曲げやせん断などについては鋼管のみで負担する構造となっていた。
特開2000−257063号公報 特開2009−30372号公報 特開2007−77639号公報
従来各技術では、いずれも既製杭の杭頭部に鋼管杭を被せて、地盤の倒壊防止、水平耐力の増加、引き抜き力、圧縮荷重の増加を図っていた。これは、コンクリート系の既製杭に比べて鋼管杭が肉薄で、埋設し易いかったので、これを採用していた傾向がある。しかし、鋼管杭の内側の既製杭と一体化を図るためには、実際には、鋼管の内面処理や注入するセメントミルクの工夫が必要であった。また、コンクリート系の既製杭に比べると、同じ外径の場合、一般に鋼管は価格が高い傾向があった。
本発明は、コンクリート系の既製杭の外周側に、コンクリート系の既製杭からなる外短既製杭を被せたので、前記問題点を解決した。
すなわち、この第1の方法の発明は、杭穴内に既製杭及び外周に突起を形成したコンクリート系の外短既製杭を埋設して、以下のように基礎杭を構築することを特徴とする杭頭部を補強する基礎杭の構築方法である。
(1) 地上から予め定められた深さまで、前記杭穴を掘削する。
(2) 前記杭穴内にセメントミルク類を充填すると共に、前記杭穴内に既製杭を埋設し、先端を所定位置に納める。
(3) 続いて、前記既製杭の杭頭部に、前記外短既製杭を配置し、前記既製杭の外周面と前記外短既製杭の内周面との間に間隙を形成した状態で、前記既製杭と外短既製杭とを保持して、前記セメントミルク類を固化させる。
また、第2の方法の発明は、杭穴内に既製杭及び外周に突起を形成した外短既製杭を埋設して、以下のように基礎杭を構築することを特徴とする杭頭部を補強する基礎杭の構築方法である。
(1) 地上から予め定められた深さまで、前記杭穴を掘削する。
(2) 前記杭穴内にセメントミルク類を充填すと共に、前記杭穴内で地面付近に、コンクリート系の外短既製杭を配置して、保持する。
(3) 続いて、前記既製杭を、前記外短既製杭の内周を通過させて下降させて、先端を前記杭穴内の所定位置に納める。
(4) 続いて、前記既製杭の外周面と前記外短既製杭の内周面との間に間隙を形成した状態で前記既製杭と外短既製杭とを保持して、前記セメントミルク類を固化させる。
また、第3の方法の発明は、杭穴内に既製杭及び外短既製杭を埋設して、以下のように基礎杭を構築することを特徴とする杭頭部を補強する基礎杭の構築方法である。
(1) 地上から前記外短既製杭を埋設する深さまで、杭穴上端部を掘削し、杭穴上端部に、コンクリート系の前記外短既製杭を納める。
(2) 前記外短既製杭内に掘削ロッドを通過させて、前記杭穴上端部底から続いて、予め定められた深さまで杭穴を掘削するとともに、杭穴内にセメントミルク類を充填して、前記外短既製杭内を通過させて、前記杭穴内の所定位置に前記既製杭の先端を埋設する。
(3) 前記既製杭の杭頭部に、外周に突起を形成した前記外短既製杭を配置し、前記既製杭の外周面と前記外短既製杭の内周面との間に間隙を形成した状態で、前記既製杭と外短既製杭とを保持する。
また、第4の方法の発明は、杭穴内に既製杭及び外周に突起を形成した外短既製杭を埋設して、以下のように基礎杭を構築することを特徴とする杭頭部を補強する基礎杭の構築方法である。
(1) 地上から予め定められた深さまで、前記杭穴を掘削する。
(2) 前記杭穴内にセメントミルク類を充填すると共に、前記杭穴内に既製杭を埋設し、先端を所定位置に納める。
(3) 続いて、前記既製杭の杭頭部で、前記杭穴外壁の地盤を筒状に除去して、杭頭大径部を形成する。
(4) 前記杭頭大径部内に、コンクリート系の外短既製杭を配置すると共にセメントミルク類を充填して、前記既製杭の外周面と前記外短既製杭の内周面との間に間隙を形成した状態で、前記既製杭と外短既製杭とを保持して、前記セメントミルク類を固化させる。
また、前記各方法の発明において、既製杭及び外短既製杭をコンクリート系の既製杭として、前記既製杭の先端部を支持地盤に形成した杭穴の根固め部内に位置させたことを特徴とする杭頭部を補強する基礎杭の構築方法である。
また、この構造の発明は、杭穴内に、既製杭及び外周に突起を形成した外短既製杭を埋設して、以下のように構成したことを特徴とする杭頭部を補強した基礎杭構造である。
(1) 前記既製杭及び外短既製杭をコンクリート系とした
(2) 前記杭穴は、地上から支持地盤まで形成され、かつ根固め部が形成され、前記既製杭は前記杭穴内に埋設され、前記既製杭の下端部が前記根固め部内に定着されている。
(3) 前記杭穴の地面付近に形成した杭頭大径部内に前記外短既製杭が挿入され、前記既製杭の杭頭部に、前記既製杭の外周と前記外短既製杭の内面との間に所定距離を設けて、前記外短既製杭が配置されている
(4) 前記杭穴内に充填されたセメントミルク類により、前記既製杭の外壁側、外短既製杭の外壁側、及び前記外短既製杭の内壁側に、固化セメントミルク類層が形成されている
また、前記構造の発明において、以下のように形成したことを特徴とする杭頭部を補強した基礎杭構造である。
(1) 杭穴は、既製杭の外径に対応して、細径の杭穴軸部が形成され
(2) 前記杭穴の上端部に、外短既製杭に対応した大径の杭頭大径部が形成され
(3) 前記外短既製杭の突起又は地盤の中間支持層の深さに対応させて、前記杭頭大径部に、より大径の杭頭大径部拡大部が形成されている
また、前記構造の発明において、以下のように形成したことを特徴とする杭頭部を補強した基礎杭構造である。
(1) 外短既製杭の上端部を地上構造物のフーチング内に定着させ、
(2) 既製杭の上端部に圧力盤を固定せずに載置し、前記圧力盤の上面を前記地上構造物のフーチングに定着させて、
(3) 前記既製杭の外周面と、前記外短既製杭の内周面とを荷重を伝達しない構造とした。
前記におけるセメントミルク類とは、セメントを主体とした水硬性材料で、セメントミルクやソイルセメントなどを指し、従来から杭穴内に充填して、杭周固定液や根固め液として使用される材料を指す。
また、前記におけるコンクリート系の既製杭とは、コンクリート(モルタル)を遠心成型して製造した所定の肉厚のある既製杭で、外周に鋼管を被せた構造の既製杭なども含む。
この発明は、コンクリート系の既製杭の外周側に、コンクリート系の既製杭からなる外短既製杭を被せたので、外短既製杭の外径及び肉厚に応じて水平力などを負担できるので、より大きな杭頭部の補強を実現できる。また、既製杭を必要な杭頭強度に基づいて過度な強度設計とすることなく、全長にわたりバランス良い基礎杭構造を実現できる。
また、外短既製杭をコンクリート系として杭穴を掘削してセメントミルク類を充填して埋設したので、鋼管を地盤に圧入する場合と同等の地盤の強度回復ができ、かつコンクリート系の既製杭の埋設工程に組み込んで、連続して施工できる。よって、外短既製杭を鋼管とする場合に比べて、同等の支持力の発揮が期待でき、かつ容易に施工ができ効果がある。
(a)〜(d)は、この発明の第1の構築方法を説明する縦断面図である。 (a)〜(c)は、この発明の第2の構築方法を説明する縦断面図である。 (a)〜(c)は、各構築方法で、杭穴の軸部、杭頭部及び根固め部の異なる構造を説明する縦断面図である。 (a)〜(c)は、この発明の第3の構築方法を説明する縦断面図である。 (a)〜(c)は、この発明の第4の構築方法を説明する縦断面図である。 (a)〜(d)は、この発明の第5の構築方法を説明する縦断面図である。 (a)(b)は、フーチングとの連結を説明する縦断面図である。
図面に基づきこの発明の実施態様を説明する。
1.既製杭1及び外短既製杭10の構造
(1) 既製杭1は、1本または複数のコンクリート製の既製杭1A、1B、・・・を接合して構成し、最下端の既製杭1Aの下部外周に環状の突起4、4を形成してある。既製杭1Aの上方に接合する既製杭1B、1Cは、ストレート状の形状となっている。
なお、既製杭1A、1B、1Cの長さは通常1〜15m程度であり、既製杭で負担すべき鉛直支持力によっては、要求される地盤強度の支持地盤の深さが15m程度であれば、既製杭1は、1本から構成することも可能である。
また、既製杭1A、1B、1Cの連結は、端板同士の溶接や機械式継手など通常の方法により連結する。また、既製杭1A、1B、1Cをストレート状とするか、突起を設けるかなどの構造は、求める支持力などにより種々選択して構造を決めることもできる。
(2) 外短既製杭10は、コンクリート製で、下部外周には環状突起を形成してある。また、外短既製杭10は、通常長さ1〜10m程度で、その内径は、最上に位置する既製杭1Cの外径より大きく形成される。また、外短既製杭10の内壁12と最上に位置する既製杭1Cの外壁との間隙は、少ないと施工し難く、また大きいとそれだけ杭穴が大きくなり、コストもかかる。したがって、設計上必要な鉛直支持力・水平耐力などを満足するように、また上部構造物から求める強度や構造などと調節して、適切に判断することになる。また、この間隙を施工可能な範囲としては、1cm以上設けてあれば良い。
2.基礎杭40の構築・・・第1の施工方法(図1)
(1) 外短既製杭10の外径に対応した径で、通常の掘削ロッド31を使用して、地面18から杭穴20の軸部21を掘削し、続いて、軸部21の下端部で、支持地盤に対応した深さに、拡径した根固め部22を掘削する。掘削ロッド31を杭穴20から引き上げながら掘削ロッド31からセメントミルクを吐出して、杭穴20内にセメントミルクを注入して、根固め部に根固め液層、杭穴軸部に掘削泥土と撹拌混合した杭周固定液層を形成する(図1(a))。
(2) 続いて、杭穴20内に、既製杭1A、既製杭1B、既製杭1Cを連結しながら順次下降して、既製杭1として、杭穴20内に埋設する(図1(b)(c))。既製杭1は、下端部(すなわち、既製杭1Aの突起部)を根固め部22内に位置させる。また、この状態で、既製杭1の下端部(杭穴20の下端部)には根固め液層43、その上方に杭周固定液層42が形成されている。
(3) 続いて、杭穴20の上端部に、既製杭1Cの外壁2側に被せるように、外短既製杭10を埋設する。既製杭1Cの外壁2側には杭周固定液層42が形成されているので、外短既製杭1の外壁11と杭穴20の内壁20aとの間隙に杭周固定液層42a、外短既製杭1の内壁12と既製杭1の外壁2の間隙に杭周固定液層42bが、それぞれ形成される(図1(d))。
(4) 既製杭1及び外短既製杭10を任意の方法で、地上18付近で保持して、杭周固定液層42、42a、42b及び根固め液層43が固化したならば、基礎杭40を構成する(図1(d))。
3.基礎杭40の作用
(1) このように形成された基礎杭40は、通常の基礎杭と同様に上端部をフーチング内に接合して、フーチングを介して地上の構造物の荷重を負担する。
(2) この場合、既製杭1Cの上端部及び外短既製杭10の上端部をフーチングに接合すれば、既製杭1及び外短既製杭10とで鉛直荷重や引き抜き力を負担でき、外短既製杭10の下端部に中間支持層があれば、より大きな鉛直荷重や引き抜き力を負担でき、また既製杭1が負担すべき鉛直荷重や引き抜き力を軽減できる。
(3) また、水平荷重については、外短既製杭10で負担できるので、既製杭1の単独より大幅に水平耐力が向上する。
(4) また、外短既製杭10のみをフーチングに連結して、既製杭1をフーチングに連結しない場合、既製杭1では鉛直支持力を負担し、外短既製杭10では鉛直荷重・水平荷重共に負担することが可能となる。この場合、既製杭1で、水平荷重を考慮せずに、鉛直荷重のみを考慮した杭種(使用するコンクリートの強度や補強鋼材など杭の構造など)や杭径を選択できる。よって、既製杭1は、杭長(軸方向の長さ)が長くなるので、必要以上に強固な杭種やより大きな杭径を選択することなく、既製杭1を合理的な構成とすることができれば、施工も容易となりコストダウンも図ることができる。
(5) 例えば、既製杭1の上面に、円盤状の圧力盤45を載せて、既製杭1の上面と圧力盤45の下面45bとは連結せずに、互いに水平方向に移動自在とする(図7(a))。圧力盤45は外短既製杭10の内周に挿入され、圧力盤45の外周面46と、外短既製杭の内周面とを、セメントが漏れない程度の密着状態として、互いに固定しない。即ち、外短既製杭の内周面に対して、圧力盤は垂直軸周りに回転自在となる。
また、外短既製杭10の上面、圧力盤45の上面に連結鉄筋47、47を縦に固定して、フーチング50に定着させる。
また、外短既製杭10の内面と既製杭1の上端部外面との間隙の杭周固定液42bは貧配合として、水平荷重を外短既製杭10から既製杭1に伝えないようにする。地上構造物の鉛直荷重は、フーチング50から、
・圧力盤45を介して、既製杭1に
・直接に外短既製杭10に
それぞれ伝わる。よって鉛直荷重を、既製杭1及び外短既製杭10で負担できる。
また、この場合、引き抜き力は外短既製杭10のみで負担する。
なお、この貧配合の杭周固定液42bを省略して、中空部とすることもできる(図示していない)。
(6) また、既製杭1がフーチング50の水平力を負担しない他の構造の例を説明する(図7(b))。この例では、既製杭1の上端部外面に、下端部の環状突起4と同様の環状突起5を形成し、既製杭1の上端を外短既製杭10中空部から突出させ、外短既製杭10の上端より上方に突出させる。すなわち、外短既製杭10の上端は、既製杭1の上端より低くなるように、杭穴20内に外短既製杭10を押し込み、この際、既製杭1の環状突起5が、外短既製杭10の内面の下端部に位置する。
鋼管製の連結具本体52の上端に天板(圧力盤)53を固定して、下端にドーナツ状の底板54を固定して杭頭連結具51を形成し、杭頭連結具51を既製杭1に被せる。杭頭連結具51の連結具本体52の上端部(外短既製杭10の上端から突出した部分)外面及び天板外面はフーチング50内に埋設され、杭頭連結具51は、天板53上面に固定した連結鉄筋47、47でフーチング50に定着される。また、水平面方向では、杭頭連結具51の連結具本体52は既製杭1の外面と外短既製杭1の内面との間に位置する。また、既製杭1の上面が、杭頭連結具51の天板53の下面に当接した状態で、底板54が既製杭1の環状突起5の下面側に位置し、杭頭連結具51が上方に引かれた場合には底板54が環状突起5に係止して既製杭1を上方に引くことができる。また、杭頭連結具51の天板53の下面と既製杭1の上面とは固定していないので、杭頭連結具51が水平移動をした場合であっても、天板53と既製杭1の上面は摺動して、既製杭1の上端部は水平移動しない。
また、既製杭1の外面(既製杭1の上端から外短既製杭10の下端付近の高さ)と外短既製杭10の内面には杭周固定液が充填されていないので、間隙56を形成している。なお、外短既製杭10の下端部(下端付近から一番下の環状突起13付近まで)には、下方からの杭周固定液42aが回り込んでいる。
また、杭頭連結具51の鋼管本体52の外周面と外短既製杭10の上端との間にはパッキング類を詰めて、外短既製杭10の内面上端と杭頭連結具51の鋼管本体52の外面(外短既製杭10の上端より下方部分)との間にも杭周固定液が入らず、間隙(中空)56が形成される。なお、間隙56には、貧配合のセメントミルクを充填することもできる。
以上にように形成したフーチング50との連結構造では、地上構造物の鉛直荷重は、フーチング50から、
・天板(圧力盤)53を介して、既製杭1に
・直接に外短既製杭10に
それぞれ伝わる。よって鉛直荷重を、既製杭1及び外短既製杭10で負担できる。
また、フーチング50に引き抜き力が発生した場合にも
・杭頭連結具51の底板54と環状突起5の係止を介して、既製杭1に
・直接に外短既製杭10に
それぞれ伝わる。
また、フーチング50に生じた水平力は、杭頭連結具51の天板53と既製杭1の上端が固定されず、かつ鋼管本体52の中間部及び下部が鋼管が有する通常の弾力性を有することにより、既製杭1には伝わらず、水平力は外短既製杭10のみが負担する。
なお、この場合、杭頭連結具51は天板53の半径方向に2分割した形状として、既製杭1に被せた後に、溶接して一体に構成する(図示していない)。また、環状突起5を環状とせずに、切欠部を形成して3個以上の突起で形成して、杭頭連結具51の底板54にも突起に対応した切欠部を形成すれば、杭頭連結具51は分割しない一体構造として、杭頭連結具51を回転して昇降させることにより既製杭1に係脱できる構造とすることもできる(図示していない)。
4.他の杭穴構造の実施態様
前記実施態様では、杭穴20の軸部21を外短既製杭10の外径に合わせて、同じ径で掘削したが、他の構成とすることもできる(図3)。
(1) 例えば、地上18から外短既製杭10の外径に合わせて、杭頭大径部23を掘削し、続いて、外短既製杭10の環状突起13、13に対応した深さで、杭頭大径部拡大部24を掘削する。続いて、既製杭1の外径に対応させて(通常直径で、外径+3cm程度)、杭穴の軸部21を所定深さまで掘削して、根固め部22を拡大掘削する。この場合、根固め部22の径は大径上端部より小さくする(図3(a))。また、この場合、根固め部22を杭頭大径部拡大部24と同径又はより大径とすることもできる(図示していない)。
この場合は、外短既製杭10の環状突起13、13付近に中間支持層がある場合、全体に少ない掘削量で、この中間支持層を有効活用することができる。
なお、この場合、先に杭穴軸部21の径で所定深さまで掘削して、その後に、杭穴軸部21の外壁を筒状に拡大して、杭頭大径部23、杭頭大径部拡径部24を形成することもできる。
(2) また、地上18から外短既製杭10の外径に対応させて、前記(1)の杭頭大径部拡大部24の外径と同じ径で、杭頭大径部23を掘削する。続いて、既製杭1の外径に対応させて(通常直径で、外径+3cm程度)、杭穴の軸部21を所定深さまで掘削して、杭頭大径部23より大径で、根固め部22を拡大掘削する(図3(b))。また、この場合、根固め部22を杭頭大径部拡大部24と同径又はより大径とすることもできる(図示していない)。
なお、この場合も、先に杭穴軸部21の径で所定深さまで掘削して、その後に、杭穴軸部21の外壁を筒状に拡大して、杭頭大径部23を形成することもできる。
(3) また、地上18から外短既製杭10の外径に対応させて、前記(1)の杭頭大径部23の外径と同じ径で、杭頭大径部23を掘削する。続いて、既製杭1の外径に対応させて(通常直径で、外径+3cm程度)、杭穴の軸部21を所定深さまで掘削して、杭頭大径部23と同程度の径で、根固め部22を拡大掘削する(図3(c))。また、この場合、根固め部22を杭頭大径部拡大部24と同径又はより大径とすることもできる(図示していない)。
なお、この場合も、先に杭穴軸部21の径で所定深さまで掘削して、その後に、杭穴軸部21の外壁を筒状に拡大して、杭頭大径部23を形成することもできる。
(4) この実施態様のフーチングとの連結は、前記第1の実施態様と同様である。
5.基礎杭40の他の構築・・・第2の施工方法(図2)
(1) 外短既製杭10の外径に対応した径で、通常の掘削ロッド31を使用して、地面18から杭穴20の軸部21を掘削し、続いて、軸部21の下端部で、支持地盤に対応した深さに、拡径した根固め部22を掘削する。掘削ロッド31を杭穴20から引き上げながら掘削ロッド31からセメントミルクを吐出して、杭穴20内にセメントミルクを注入して、根固め部に根固め液層、杭穴軸部に掘削泥土と撹拌混合した杭周固定液層を形成する(図1(a)参考)。
(2) 続いて、杭穴20内に、外短既製杭10を挿入して、所定埋設位置に至ったならば、その状態を地面18付近で保持する(図2(a))。なお、この場合、外短既製杭10を保持する際には、任意の杭保持具を使用することができる(図示していない)。
(3) 続いて、既製杭1Aを外短既製杭10の内壁12側(中空部)を通して、杭穴20内を下降する(図2(b))。既製杭1Aの埋設は通常の既製杭の埋設作業と同様である。
(4) 続いて、既製杭1Aに、既製杭1Bを連結し、さらに既製杭1Cを連結しながら順次下降して、既製杭1として、杭穴20内に埋設する(図2(c))。既製杭1は、下端部(すなわち、既製杭1Aの突起部)を根固め部22内に位置させる。また、この状態で、既製杭1の下端部(杭穴20の下端部)には根固め液層43、その上方に杭周固定液層42が形成されている。また、杭頭部では、外短既製杭1の外壁11と杭穴20の内壁20aとの間隙に杭周固定液層42a、外短既製杭1の内壁12と既製杭1の外壁2の間隙に杭周固定液層42bが、それぞれ形成される(図2(c))。
(5) 既製杭1を、任意の方法で、地上18付近で保持して、杭周固定液層42、42a、42b及び根固め液層43が固化したならば、基礎杭40を構成する(図2(c))。
(6) この実施態様のフーチングとの連結は、前記第1の実施態様と同様である。
6.基礎杭40の他の構築・・・第3の施工方法(図4)
(1) 外短既製杭10の外径に対応した径で、通常の掘削ロッドで地面18から杭頭大径部23(=杭穴20の軸部21の上端部)を掘削し、続いて、外短既製杭10の環状突起13、13の位置に対応させて、あるいは地盤の中間支持層の深さ位置に対応させて、杭頭大径部拡大部24を掘削する。
続いて、杭頭大径部23、杭頭大径拡大部24内に、外短既製杭10を挿入して、地上18で外短既製杭10を保持する(図4(a))。
なお、杭頭大径部23及び杭頭大径拡大部24の掘削は、いわゆる中掘工法を採用して、外短既製杭10の内壁12側(中空部)に掘削ロッドを通して、外短既製杭10の先端から下方に掘削ヘッドを突出させて、掘削することもできる(図示していない)。
(2) 続いて、外短既製杭10の内壁12側(中空部)を通して、掘削ロッド31を挿入して、既製杭1の外径に応じた杭穴軸部21を掘削し、続いて、軸部21の下端部で、支持地盤に対応した深さに、拡径した根固め部22を掘削して杭穴20を形成する。掘削ロッド31を杭穴20から引き上げながら掘削ロッド31からセメントミルクを吐出して、杭穴20内にセメントミルクを注入して、根固め部に根固め液層、杭穴軸部に掘削泥土と撹拌混合した杭周固定液層を形成する(図4(b))。
(3) 続いて、既製杭1Aを外短既製杭10の内壁12側(中空部)を通して、杭穴20内を下降する。以下、同様に通常の方法により、既製杭1Aに既製杭1Bを連結し、さらに既製杭1Cを連結しながら順次下降して、既製杭1として、杭穴20内に埋設する(図4(c))。
既製杭1は、下端部(すなわち、既製杭1Aの突起部)を根固め部22内に位置させる。また、この状態で、既製杭1の下端部(杭穴20の下端部)には根固め液層43、その上方に杭周固定液層42が形成されている。また、杭頭部では、外短既製杭1の外壁11と杭穴20の内壁20aとの間隙に杭周固定液層42aが、外短既製杭1の内壁12と既製杭1の外壁2の間隙に杭周固定液層42bが、それぞれ形成される(図4(c))。
(5) 既製杭1を任意の方法で、地上18付近で保持して、杭周固定液層42、42a、42b及び根固め液層43が固化したならば、基礎杭40を構成する(図4(c))。
(6) この実施態様のフーチングとの連結は、前記第1の実施態様と同様である。
7.基礎杭40の他の構築・・・第4の施工方法(図5)
(1) 前記第3の方法と同様に、外短既製杭10の外径に対応した径で、通常の掘削ロッドで地面18から杭頭大径部23(=杭穴20の軸部21の上端部)を掘削し、続いて、外短既製杭10の環状突起13、13の位置に対応させて、あるいは地盤の中間支持層の深さ位置に対応させて、杭頭大径部拡大部24を掘削する。
続いて、杭頭大径部23、杭頭大径拡大部24内に、外短既製杭10を挿入して、地上18で外短既製杭10を保持する(図5(a))。
なお、杭頭大径部23及び杭頭大径拡大部24の掘削は、いわゆる中掘工法を採用して、外短既製杭10の内壁12側(中空部)に掘削ロッドを通して、外短既製杭10の先端から下方に掘削ヘッドを突出させて、掘削することもできる(図示していない)。
(2) 続いて、既製杭1Aを外短既製杭10の内壁12側(中空部)を通して、杭頭大径部23及び杭頭大径部拡大部24を下降し、同時に、既製杭1Aの内壁3側(中空部)を掘削ロッド35挿入して、既製杭1Aの下端から掘削ヘッドを突出させ、いわゆる中掘工法で杭穴20の軸部21を掘削しつつ既製杭1Aを杭穴軸部21内を下降する。この際、既製杭1Aの内壁12側(中空部)を通して掘削ロッド35の排土用スパイラルで掘削土が地上18に排土される(図5(b))。
(3) 以下、同様に通常の方法により、既製杭1Aに既製杭1Bを連結し、さらに既製杭1Cを連結しながら掘削ロッド35も継ぎ足しながら、杭穴20の軸部21を掘削しつつ、既製杭1A、1B、
1Cを順次下降して、軸部21の下端部で、支持地盤に対応した深さに、拡径した根固め部22を掘削して杭穴20を形成すると共に、杭穴20内に根固め部22に杭周固定液(セメントミルク)を注入して、根固め液層43を形成する。また、既製杭1A、1B、1Cを連結した既製杭1として、杭穴20内に埋設する(図5(c))。
また、必要ならば、杭穴軸部21を掘削する際に、セメントミルクを噴射して、杭穴軸部21に杭周固定液層42を形成することもできる。
(4) また、杭頭部(杭穴20の杭頭大径部23、杭頭大径部拡大部24)では、外短既製杭1の外壁11と杭穴20の内壁20aとの間隙に杭周固定液層42a、外短既製杭1の内壁12と既製杭1の外壁2の間隙に杭周固定液層42bが、それぞれ形成される。
(5) 既製杭1を任意の方法で、地上18付近で保持して、杭周固定液層42、42a、42b及び根固め液層43が固化したならば、基礎杭40を構成する(図4(c))。
8.基礎杭40の他の構築・・・第5の施工方法(図6)
(1) 既製杭1(既製杭1A、1B、1C)の外径に対応した径で、通常の掘削ロッドを使用して、地面18から杭穴20の軸部21を掘削し、続いて、軸部21の下端部で、支持地盤に対応した深さに、拡径した根固め部22を掘削する。掘削ロッドを杭穴20から引き上げながら掘削ロッドからセメントミルクを吐出して、杭穴20内にセメントミルクを注入して、根固め部22に根固め液層43、杭穴軸部に掘削泥土と撹拌混合した杭周固定液層42を形成する(図6(a))。
(2) 続いて、杭穴20内に、既製杭1A、既製杭1B、既製杭1Cを連結しながら順次下降して、既製杭1として、杭穴20内に埋設する(図6(b))。既製杭1は、下端部(すなわち、既製杭1Aの突起部)を根固め部22内に位置させる。また、この状態で、既製杭1の外壁2側で、下端部には根固め液層43、その上方に杭周固定液層42が形成されている。また、この状態を保持して既製杭1(既製杭1C)を地面18付近で保持する。
(3) 続いて、杭穴20の上端部に、既製杭1Cの外壁2側に被せるように、地面18にスパイラルケーシング32の下端を配置する。スパイラルケーシングは、既製杭1Cの外径より若干大きな(既製杭1Cに被せて自由に回転及び上下移動できる程度)内径を有する鋼管33の外周に、形成予定の杭頭大径部23の外径に応じた外径を有するスパイラル34を固定した構造である。
スパイラルケーシング32を回転しながら地面にくい込ませ、スパイラルケーシング32の先端を、形成すべき杭頭拡大部23の下端に位置させる(図6(c))。
(4) 続いて、スパイラルケーシング32を地上18に引き上げ、鋼管33の外周側で、スパイラル34に詰まった土を、地上18に排土する。これにより、杭穴20の上端部に杭頭拡大部23を掘削形成する(図6(d))。
続いて、杭頭拡大部23内にセメントミルクを注入して、杭周固定液を形成して、杭頭拡大部23内に、既製杭1Cに被せるよう、外短既製杭10を埋設する(図6(d))。既製杭1Cの外壁3側には杭周固定液層42が形成されているので、外短既製杭1の外壁11と杭穴20の内壁20aとの間隙に杭周固定液層42a、外短既製杭1の内壁12と既製杭1の外壁2の間隙に杭周固定液層42bが、それぞれ形成される(図1(d))。
(4) 外短既製杭10を任意の方法で、地上18付近で保持して、杭周固定液層42、42a、42b及び根固め液層43が固化したならば、基礎杭40を構成する(図6(d))。
(5) この実施態様のフーチングとの連結は、前記第1の実施態様と同様である。
1 既製杭
2 既製杭の外壁
3 既製杭の内壁
4 既製杭の環状突起

10 外短既製杭
11 外短既製杭の外壁
12 外短既製杭の内壁
13 外短既製杭の環状突起
18 地面
20 杭穴
21 杭穴軸部
22 杭穴の根固め部
23 杭穴の杭頭大径部
24 杭穴の杭頭大径部拡大部
31 掘削ロッド
32 スパイラルケーシング
33 スパイラルケーシングの鋼管
34 スパイラルケーシングのスパイラル
40 基礎杭
42、42a、42b 杭周固定液層
43 根固め液層
45 圧力盤
47 連結鉄筋
50 フーチング
51 杭頭連結具
52 杭頭連結具の連結具本体
53 杭頭連結具の天板(圧力盤)
54 杭頭連結具の底板
55 杭頭連結具の底板の開口

Claims (8)

  1. 杭穴内に既製杭及び外周に突起を形成したコンクリート系の外短既製杭を埋設して、以下のように基礎杭を構築することを特徴とする杭頭部を補強する基礎杭の構築方法。
    (1) 地上から予め定められた深さまで、前記杭穴を掘削する。
    (2) 前記杭穴内にセメントミルク類を充填すると共に、前記杭穴内に既製杭を埋設し、先端を所定位置に納める。
    (3) 続いて、前記既製杭の杭頭部に、前記外短既製杭を配置し、前記既製杭の外周面と前記外短既製杭の内周面との間に間隙を形成した状態で、前記既製杭と外短既製杭とを保持して、前記セメントミルク類を固化させる。
  2. 杭穴内に既製杭及び外周に突起を形成した外短既製杭を埋設して、以下のように基礎杭を構築することを特徴とする杭頭部を補強する基礎杭の構築方法。
    (1) 地上から予め定められた深さまで、前記杭穴を掘削する。
    (2) 前記杭穴内にセメントミルク類を充填すと共に、前記杭穴内で地面付近に、コンクリート系の外短既製杭を配置して、保持する。
    (3) 続いて、前記既製杭を、前記外短既製杭の内周を通過させて下降させて、先端を前記杭穴内の所定位置に納める。
    (4) 続いて、前記既製杭の外周面と前記外短既製杭の内周面との間に間隙を形成した状態で前記既製杭と外短既製杭とを保持して、前記セメントミルク類を固化させる。
  3. 杭穴内に既製杭及び外短既製杭を埋設して、以下のように基礎杭を構築することを特徴とする杭頭部を補強する基礎杭の構築方法。
    (1) 地上から前記外短既製杭を埋設する深さまで、杭穴上端部を掘削し、杭穴上端部に、コンクリート系の前記外短既製杭を納める。
    (2) 前記外短既製杭内に掘削ロッドを通過させて、前記杭穴上端部底から続いて、予め定められた深さまで杭穴を掘削するとともに、杭穴内にセメントミルク類を充填して、前記外短既製杭内を通過させて、前記杭穴内の所定位置に前記既製杭の先端を埋設する。
    (3) 前記既製杭の杭頭部に、外周に突起を形成した前記外短既製杭を配置し、前記既製杭の外周面と前記外短既製杭の内周面との間に間隙を形成した状態で、前記既製杭と外短既製杭とを保持する。
  4. 杭穴内に既製杭及び外周に突起を形成した外短既製杭を埋設して、以下のように基礎杭を構築することを特徴とする杭頭部を補強する基礎杭の構築方法。
    (1) 地上から予め定められた深さまで、前記杭穴を掘削する。
    (2) 前記杭穴内にセメントミルク類を充填すると共に、前記杭穴内に既製杭を埋設し、先端を所定位置に納める。
    (3) 続いて、前記既製杭の杭頭部で、前記杭穴外壁の地盤を筒状に除去して、杭頭大径部を形成する。
    (4) 前記杭頭大径部内に、コンクリート系の外短既製杭を配置すると共にセメントミルク類を充填して、前記既製杭の外周面と前記外短既製杭の内周面との間に間隙を形成した状態で、前記既製杭と外短既製杭とを保持して、前記セメントミルク類を固化させる。
  5. 既製杭及び外短既製杭をコンクリート系の既製杭として、前記既製杭の先端部を支持地盤に形成した杭穴の根固め部内に位置させたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の杭頭部を補強する基礎杭の構築方法。
  6. 杭穴内に、既製杭及び外周に突起を形成した外短既製杭を埋設して、以下のように構成したことを特徴とする杭頭部を補強した基礎杭構造。
    (1) 前記既製杭及び外短既製杭をコンクリート系とした
    (2) 前記杭穴は、地上から支持地盤まで形成され、かつ根固め部が形成され、前記既製杭は前記杭穴内に埋設され、前記既製杭の下端部が前記根固め部内に定着されている。
    (3) 前記杭穴の地面付近に形成した杭頭大径部内に前記外短既製杭が挿入され、前記既製杭の杭頭部に、前記既製杭の外周と前記外短既製杭の内面との間に所定距離を設けて、前記外短既製杭が配置されている
    (4) 前記杭穴内に充填されたセメントミルク類により、前記既製杭の外壁側、外短既製杭の外壁側、及び前記外短既製杭の内壁側に、固化セメントミルク類層が形成されている
  7. 以下のように形成したことを特徴とする請求項6記載の杭頭部を補強した基礎杭構造。
    (1) 杭穴は、既製杭の外径に対応して、細径の杭穴軸部が形成され
    (2) 前記杭穴の上端部に、外短既製杭に対応した大径の杭頭大径部が形成され
    (3) 前記外短既製杭の突起又は地盤の中間支持層の深さに対応させて、前記杭頭大径部に、より大径の杭頭大径部拡大部が形成されている
  8. 以下のように形成したことを特徴とする請求項6記載の杭頭部を補強した基礎杭構造。
    (1) 外短既製杭の上端部を地上構造物のフーチング内に定着させ、
    (2) 既製杭の上端部に圧力盤を固定せずに載置し、前記圧力盤の上面を前記地上構造物のフーチングに定着させて、
    (3) 前記既製杭の外周面と、前記外短既製杭の内周面とを荷重を伝達しない構造とした。
JP2014103938A 2014-05-20 2014-05-20 杭頭を補強する基礎杭の構築方法、杭頭を補強した基礎杭構造 Active JP6430147B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014103938A JP6430147B2 (ja) 2014-05-20 2014-05-20 杭頭を補強する基礎杭の構築方法、杭頭を補強した基礎杭構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014103938A JP6430147B2 (ja) 2014-05-20 2014-05-20 杭頭を補強する基礎杭の構築方法、杭頭を補強した基礎杭構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015218516A JP2015218516A (ja) 2015-12-07
JP6430147B2 true JP6430147B2 (ja) 2018-11-28

Family

ID=54778130

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014103938A Active JP6430147B2 (ja) 2014-05-20 2014-05-20 杭頭を補強する基礎杭の構築方法、杭頭を補強した基礎杭構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6430147B2 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6873613B2 (ja) * 2016-06-14 2021-05-19 三谷セキサン株式会社 基礎杭の構築方法、基礎杭構造および二重既製杭
JP6733905B2 (ja) * 2016-07-01 2020-08-05 西松建設株式会社 杭頭部の二重管構造、及びその設計方法
JP6757003B2 (ja) * 2016-07-01 2020-09-16 西松建設株式会社 二重管杭の施工方法、及び二重管杭
JP7139100B2 (ja) * 2017-09-06 2022-09-20 三谷セキサン株式会社 掘削穴内への固化剤の注入方法および掘削ロッド
CN109930620A (zh) * 2019-02-25 2019-06-25 上海智平基础工程有限公司 利用废泥浆建设止水帷幕桩基及桩基单元的施工方法
CN116591161B (zh) * 2023-05-04 2024-01-16 中交广州航道局有限公司 一种水泥搅拌桩施工装置以及使用方法

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09324422A (ja) * 1996-06-04 1997-12-16 Ohbayashi Corp 場所打ち複合杭およびその構築方法
US6309143B1 (en) * 1998-05-27 2001-10-30 Stanley Merjan Composite pile with tapering lower portion and method for driving pile into granular soil
JP2007039955A (ja) * 2005-08-02 2007-02-15 Mitani Sekisan Co Ltd 既製杭、基礎杭構造
JP5077865B2 (ja) * 2005-09-13 2012-11-21 三谷セキサン株式会社 既製杭及び基礎杭構造
JP4946695B2 (ja) * 2007-07-27 2012-06-06 Jfeスチール株式会社 二重管式杭頭構造の構築方法
JP5280257B2 (ja) * 2009-03-12 2013-09-04 三谷セキサン株式会社 基礎杭構造及び基礎杭の構築方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015218516A (ja) 2015-12-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6430147B2 (ja) 杭頭を補強する基礎杭の構築方法、杭頭を補強した基礎杭構造
JP5199166B2 (ja) 現場造成による基礎杭構造及び基礎杭の構築方法
JP2007255107A (ja) 場所打ちコンクリート杭の施工方法
KR20110041391A (ko) 기초 공사용 지지력 보강 파일 구조체 형성 방법 및 이에 사용되는 파일 구조체
JP2006226064A (ja) 杭の構築方法及び杭構造
JP5041223B2 (ja) 既存構造物基礎の補強工法および補強構造
KR101195235B1 (ko) 복합파일을 이용한 지하골조구조물 시공방법
JP4817156B2 (ja) 既製杭
JP6513502B2 (ja) 杭体施工方法
JP2008223339A (ja) 中空杭の杭頭部強化方法及び杭頭部強化用補強材
KR102173079B1 (ko) 차수 성능을 향상시키기 위한 흙막이 벽체용 합성 phc 파일
JP2005180079A (ja) 構造物の耐震補強構造
JP3895363B1 (ja) 新設基礎構造
JP5280257B2 (ja) 基礎杭構造及び基礎杭の構築方法
CN103938619A (zh) 一种筒桩的施工工艺及其专用成孔器
JP2008214981A (ja) 基礎杭
JP4724879B2 (ja) 基礎杭構造
JP6006004B2 (ja) 杭頭部空間形成補助具、それを備えた中空既製杭、該中空既製杭を用いた杭頭処理方法と杭頭部空間の形成方法
JP6416139B2 (ja) 場所打ち杭およびその構築方法
JP2011236705A (ja) 構造物の基礎構造およびその施工方法
JP4724878B2 (ja) 基礎杭構造
JP5777435B2 (ja) 小規模建築物用基礎の補強工法
JP2010059622A (ja) 地中構造物、地中構造物の構築方法
EP2209948B1 (en) Method for the creation of a foundation pile
JP6735138B2 (ja) 土留壁構造の構築方法および土留壁構造

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170420

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180223

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180306

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180501

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180925

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20181031

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6430147

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250