JP6429637B2 - 容器 - Google Patents

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Description

本発明は、形状復元性に優れた容器に関する。
惣菜等の食材を収容する容器は、底部と、この底部に連なる胴部と、この胴部の開口周縁部から径方向、外方向に突出する環状の鍔部とを一体に有している。
容器に食材を収容した後、蓋を鍔部に装着して容器内を密封する。さらに、この食材を収容した容器を加熱殺菌、例えばボイル殺菌し、市場に出荷する。このように加熱殺菌することにより、食材の長期保存が可能となる。
上記加熱殺菌の際に、容器内の空気圧が高まるため容器が膨張する。その後冷却されて密閉空間内が負圧になるのに伴い、容器は元の体積になるまで縮小し、元の形状に復帰する。しかし、容器が元の体積まで縮小する過程で容器内の負圧により局所的に凹みが生じ、元の形状に復帰しないことがある。例えば、胴部と底部が膨張した形状において負圧が働いた時に、胴部および底部が収縮する前に胴部と底部の境の一部で凹みが生じてしまうことがある。この凹みは外部からの作業で解消することが困難なため、食材とともに容器を廃棄することを余儀なくされる。
上記不都合は、食材を加熱殺菌して高温状態のまま容器に収容し、すぐに蓋をして密閉する場合、すなわち熱間充填(ホットパック)する場合にも生じる。
上記不都合への対策として、容器に補強リブを形成したり容器を厚肉することにより、加熱殺菌時の容器の膨張を抑制し、冷却の過程で密閉空間内が負圧になるのを抑制しているが、コストが嵩む。
特許文献1に開示された容器では、底部と胴部の境を薄肉にするとともに、底部の中央部を高くして容器の内部空間に入り込ませている。加熱殺菌により容器内の空気圧が上昇した時に、容器の底部が外に向かって突出する。冷却の過程で容器内が負圧になった時には底部が元の位置に戻り容器内の体積を減少させる。
特許文献2に開示された容器は、その胴部に可撓性部を有している。この可撓性部は全周にわたって並べられた多数の縦長の凹部を有している。加熱殺菌時にはこの可撓性部が外に向かって膨らみ、冷却時には縮んで元に戻る。
特許文献3に示す容器では、その胴部に横に延びる山折れ罫線と谷折れ罫線が上下方向に交互に多数形成され、さらに斜めに延びる山折れ罫線と谷折れ罫線が多数形成され、これにより三角形の面部が多数形成されている。加熱殺菌の時には胴部が膨らみ、冷却時には縮んで元に戻る。
特開平10−297604号公報 特表2004−519394号公報 特開平5−64836号公報
特許文献1では、冷却時に膨張形状から収縮して元の形状に復帰するまでの体積減少の殆どを底部で担うため、底部を内部空間に大きく入り込ませた容器形状になり、容器の内容積を小さくすることを余儀なくされる。
特許文献2では、容器の可撓性部が冷却時に収縮する過程で、縦に延びる凹部を仕切る稜線部で局所的な凹みが生じる可能性がある。
特許文献3では、多数の小さな三角形の面部で構成された胴部では冷却時の体積減少が比較的小さく、そのため負圧軽減効果が十分でなく、胴部と底部との境で局所的な凹部が生じる可能性がある。
本発明は上記課題を解決するためになされたもので、底部と、この底部に連なる胴部と、この胴部の開口周縁部から径方向、外方向に突出する環状の鍔部とを一体に有する容器において、
上記胴部の少なくとも一部が変形予定領域として提供され、この変形予定領域には横に延びる主谷折れ罫線が形成され、これにより上記変形予定領域は、上記主谷折れ罫線から上記底部の周縁部に至る第1面部と、上記主谷折れ罫線から上記開口周縁部に至る第2面部を有し、これら第1面部と第2面部が上記開口周縁部と底部周縁部を結ぶ仮想直線から径方向、内側に配置されていることを特徴とする。
上記構成によれば、容器を蓋で密封した状態で加熱すると、胴部の変形予定領域で主谷折れ罫線が外に向かって移動し、第1面部と第2面部が元の形状から外に向かって突出し、容器の内容積を増大させる。冷却の過程で容器内が負圧になると、変形予定領域では主谷折れ罫線が負圧により容器内に向かって移動し、第1面部、第2面部が元の形状に戻る。この変形予定領域で体積減少を担い負圧を軽減するため、局所的凹部が例えば胴部と底部の境に形成されるのを回避することができ,良好な形状復元性を発揮することができる。
好ましくは、上記変形予定領域において、上記主谷折れ罫線の少なくとも一端から上記底部の周縁部に向かう第1の副谷折れ罫線と、上記主谷折れ罫線の上記一端から上記開口周縁部に向かう第2の副谷折れ罫線が形成され、これら第1、第2の副谷折れ罫線が、上記底部の周縁部、上記開口周縁部にそれぞれ向かうにしたがって上記主谷折れ罫線の上記一端から離れるように傾斜している。
この構成によれば、変形予定領域において、第1面部、第2面部のみならず、第1、第2の副谷折れ罫線の近傍部も含めて膨張領域を広げることができるため、元の形状に収縮する過程で、体積減少をより多く負担でき、負圧抑制効果をさらに高めることができる。その結果、局所的凹部の発生をより一層確実に回避することができる。
好ましくは、上記変形予定領域の両側に、上記変形予定領域を区画する縦に延びる主山折れ罫線が形成され、上記主山折れ罫線が、中間で折れ曲がり、上記底部側の第1線部と上記開口周縁部側の第2線部を有し、上記主山折れ罫線の屈曲点が、上記主山折れ罫線の両端を結ぶ仮想直線に対して径方向内方向または周方向に偏倚している。
好ましくは、上記変形予定領域において、上記主谷折れ罫線の両端が上記主山折れ罫線の屈曲点に位置する。
この構成によれば、主谷折れ罫線と主山折れ罫線の接続により、安定した形状復元性を得ることができる。
好ましくは、上記変形予定領域において、上記主谷折れ罫線の一端が上記主山折れ罫線の屈曲点に位置し、上記主谷折れ罫線の他端と上記主山折れ罫線の両端とをそれぞれ結ぶ第1、第2の副谷折れ罫線が形成され、これにより上記変形予定領域はその一側に、上記主山折れ罫線と上記第1、第2の副谷折れ罫線とで囲まれた副面部を有する。
この構成によれば、変形予定領域において、第1面部、第2面部のみならず片側に位置する副面部も加熱時に膨張し、冷却時に元の形状へと戻るため、冷却時の体積減少をより多く負担でき、負圧抑制効果をさらに高めることができる。その結果、局所的凹部の発生をより一層確実に回避することができる。
好ましくは、上記変形予定領域において、上記主谷折れ罫線の一端と上記主山折れ罫線の両端とをそれぞれ結ぶ第1、第2の副谷折れ罫線が形成されるとともに、上記主谷折れ罫線の他端と上記主山折れ罫線の両端とをそれぞれ結ぶ他の第1、第2の副谷折れ罫線が形成され、これにより上記変形予定領域はその両側に、上記主山折れ罫線と上記第1、第2の副谷折れ罫線とで囲まれた副面部を有する。
この構成によれば、変形予定領域において、第1面部、第2面部のみならず両側に位置する副面部も加熱時に膨張し、冷却時に元の形状へと戻るため、冷却時の体積減少をより多く負担でき、負圧抑制効果をさらに高めることができる。その結果、局所的凹部の発生をより一層確実に回避することができる。
好ましくは、上記主谷折れ罫線と上記第1、第2の副谷折れ罫線の交点と、上記主山折れ罫線の屈曲点との間に副山折れ罫線が形成され、この副山折れ罫線により、上記副面部が上下に区分けされて2つ形成されている。
好ましくは、上記胴部の全周にわたって上記変形予定領域が複数並べられ、隣接する変形予定領域が上記主山折れ罫線により区分けされ、上記隣接する変形予定領域の一方の変形予定領域では、上記主谷折れ罫線の一端が上記隣接する変形予定領域間に位置する上記主山折れ罫線の屈曲点に位置し、他方の変形予定領域では、上記主谷折れ罫線の一端と上記主山折れ罫線の両端とをそれぞれ結ぶ第1、第2の副谷折れ罫線が形成され、これにより上記他方の変形予定領域は、上記主山折れ罫線と上記第1、第2の副谷折れ罫線とで囲まれた副面部を有する。
この構成によれば、胴部における収縮時の体積減少機能を最大限発揮することができ、負圧による局所的凹部の発生をより一層確実に回避することができる。
好ましくは、上記底部は、その周縁部から中央に向かって高くなるテーパ部と、中央の平坦部とを有し、これらテーパ部と平坦部との境には環状の谷折れ罫線が形成されている。
この構成によれば、胴部のみならず底部でも体積減少機能を発揮することができ、負圧による局所的凹部の発生をより一層確実に回避することができる。
本発明によれば、加熱膨張後に冷却収縮する過程で、局所的凹部が形成されることなく、良好な形状復元性を発揮することができる。
本発明の第1実施形態に係る容器の平面図である。 図1中A方向から見た容器の側面図である。 図1中A’−A’線に沿う容器の端面図であり、膨張時の形状を想像線で示す。 図1中B方向から見た容器の側面図である。 図1中B’−B’線に沿う容器の端面図であり、膨張時の形状を想像線で示す。 本発明の第2実施形態に係る容器の平面図である。 同第2実施形態の容器の側面図である。 本発明の第3実施形態に係る容器の平面図である。
以下、本発明の第1実施形態をなす容器1について図1〜図5を参照しながら説明する。以下、容器1の開口を上にした状態で形状を説明する。この形状説明において、山折れ罫線とは、容器1の外側から見て山折れの折り癖が付けられた線状をなす部位を意味し、谷折れ罫線とは、容器1の外側から見て谷折れの折り癖が付けられた線状をなす部位を意味する。「横に延びる」は、容器1の中心軸線Lと交差して略水平に延びることを意味し、「縦に延びる」は、容器1の中心軸線Lに沿って上下に延びることを意味する。
容器1は、食材を収容するためのものであり、薄肉の樹脂シートを成形することにより得られる。容器1は、底部10と胴部20と鍔部30とを一体に有し、弾性変形可能である。
上記底部10は細長い略八角形をなし、外周側の環状をなす平坦部11と中央の円形の平坦部12と、外周側の平坦部11から中央の平坦部12に向かって高くなるような傾斜をなす中間のテーパ部13とを有している。平坦部11,12は容器1の中心軸線Lと直交している。外周側の平坦部11とテーパ部13の境は環状の山折れ罫線15となっており、中央の平坦部12とテーパ部13の境は環状の谷折れ罫線16となっている。
上記胴部20は横断面形状が細長い略八角形をなし、上記底部10から開口周縁部29に向かって徐々に断面積が増大する。図3、図5に示すように、開口周縁部29は、容器1の中心軸線Lと直交する平坦部29xと、この平坦部29xの周縁から上方に向かって起立する起立部29yとを有している。
上記鍔部30は、上記開口周縁部29の起立部29yの上縁から径方向外方向に突出し中心軸線Lと直交する平坦部31と、この平坦部31の周縁から下方に突出する垂下部32とを有している。この平坦部31の上面には、全周にわたって環状の突条31a(下から見ると凹条)が形成されている。さらに、鍔部30の2つの角部には凹部33が形成されている。
上記底部10の周縁部および胴部20の開口周縁部29はそれぞれ8つの辺を有する。底部10の周縁部において、最も長い一対の辺19a,19aは胴部20の横断面形状の短軸方向に対峙し、最も短い一対の辺19b,19bは胴部20の横断面形状の長軸方向に対峙する。中間の長さの4つの辺19cは辺19a,19b間に配置されている。同様に、開口周縁部29の平坦部29xの内周縁において、最も長い一対の辺29a,29aは胴部20の横断面形状の短軸方向に対峙し、最も短い一対の辺29b,29bは胴部20の横断面形状の長軸方向に対峙し、中間の長さの4つの辺29cは上記辺29a,29b間に配置されている。
なお、本実施形態では、上記辺19a,19b,19cは直線状をなし、上記辺29cも直線状をなしているが、辺29a、29bは湾曲している。
上記胴部20は、全周にわたって並べられた合計8つの変形予定領域を有している。
最も面積が大きな一対の変形予定領域20A,20Aは、その下縁および上縁が上記辺19a,29aで構成され、胴部20の横断面形状の短軸方向に対峙している。
最も面積が小さな一対の変形予定領域20B,20Bは、その下縁および上縁が上記辺19b,29bで構成され、胴部20の横断面形状の長軸方向に対峙している。
中間の面積を有する4つの変形予定領域20Cは、その下縁および上縁が上記辺19c、29cで構成され、それぞれ変形予定領域20Aと変形予定領域20Bの間に配置されている。
上記変形予定領域20A,20B,20Cは、縦に延びる山折れ罫線21(主山折れ罫線)により周方向に区分けされている。換言すれば、各変形予定領域20A,20B,20Cの両側縁は、山折れ罫線21により構成されている。
山折れ罫線21の下端は上記辺19a,19cの交点P1または辺19b,19cの交点P2に位置し、上端は辺29a,29cの交点P3または辺29b,29cの交点P4に位置する。
上記山折れ罫線21は、中間点で屈曲しており、この屈曲点P5で区分けされた底部10側の第1線部21xと開口周縁部29側の第2線部21yとを有している。この屈曲点P5は、山折れ罫線21の両端P1,P3を結ぶ仮想直線(またはP2,P4を結ぶ仮想直線)に対して周方向に偏倚している。本実施形態では、屈曲点P5は変形予定領域20Bの中心から離れ変形予定領域20Aまたは変形予定領域20Cの中心に近づくように偏倚している。
図1、図2に示すように、上記変形予定領域20Aは、横に延びる谷折れ罫線22aと、この谷折れ罫線22a(主谷折れ罫線)の両端から底部10の周縁部に向かって延びる谷折れ罫線23a(第1の副谷折れ罫線)と、谷折れ罫線22aの両端から開口周縁部29に向かって延びる谷折れ罫線24a(第2の副谷折れ罫線)とを有している。これら谷折れ罫線22a,23a、24aの交点に符号P6を付す。
上記谷折れ罫線23aは、底部10の周縁部に向かうにしたがって谷折れ罫線22aから遠ざかるように傾斜し、上記辺19a、19cの交点P1(山折れ罫線21の下端)に至る。
上記谷折れ罫線24aも開口周縁部29に向かうにしたがって谷折れ罫線22aから遠ざかるように傾斜し、上記辺29a、29cの交点P3(山折れ罫線21の上端)に至る。
上記変形予定領域20Aは、谷折れ罫線22aと左右一対の谷折れ罫線23a,23aと辺19aに囲われた第1面部25xと、谷折れ罫線22aと左右一対の谷折れ罫線24a,24aと辺29aに囲われた第2面部25yとを有している。図5に示すように、上記第1面部25x、第2面部25yは、開口周縁部29の辺29aと底部10の周縁部の辺19aを結ぶ仮想直線Saから、径方向内側に配置されている。
上記変形予定領域20Aの両側には、山折れ罫線21の屈曲点P5と上記谷折れ罫線22a,23a、24aの交点P6とを結ぶ山折れ罫線26a(副山折れ罫線)が形成されている。その結果、変形予定領域20Aはその両側のそれぞれに、谷折れ罫線23aと山折れ罫線21の第1線部21xと山折れ罫線26aで囲まれた副面部27xと、谷折れ罫線24aと山折れ罫線21の第2線部21yと山折れ罫線26aで囲まれた副面部27yとを有している。
なお、上記山折れ罫線26aは無くてもよい。この場合には変形予定領域20Aの両側に谷折れ形成23a,24aと山折れ罫線21によって囲まれた連続した副面部が形成されることになる。
図1,図4に示すように、上記変形予定領域20Bは、上記変形予定領域20Aに似た形状を有し、上記変形予定領域20Aの谷折れ罫線22a、23a、24aに対応する谷折れ罫線22b、23b、24bと、上記変形予定領域20Aの山折れ罫線26aに対応する山折れ罫線26bを有している。
これにより、変形予定領域20Bは、谷折れ罫線22bと左右一対の谷折れ罫線23b,23bと辺19bに囲われた第1面部25x’と、谷折れ罫線22bと左右一対の谷折れ罫線24b,24bと辺29bに囲われた第2面部25y’とを有している。図3に示すように、上記第1面部25x’、第2面部25y’は、開口周縁部29の辺29bと底部10の周縁部の辺19bを結ぶ仮想直線Sbから、径方向内側に配置されている。
さらに変形予定領域20Bは、その両側に、谷折れ罫線23bと山折れ罫線21の第1線部21xと山折れ罫線26bで囲まれた副面部27x’と、谷折れ罫線24bと山折れ罫線21の第2線部21yと山折れ罫線26bで囲まれた副面部27y’とを有している。
なお、変形予定領域20Aと同様に、変形予定領域20Bの山折れ罫線26bを省いてもよい。
上記変形予定領域20Cは、両端が山折れ罫線21の屈曲点P5に至る谷折れ罫線22cを有している。これにより変形予定領域20Cは、谷折れ罫線22cと辺19cと左右の山折れ罫線21の第1線部21xで囲われた第1面部28xと、谷折れ罫線22cと辺29cと左右の山折れ罫線21の第2線部21yで囲われた第2面部28yとを有している。上記第1面部28x、第2面部28yは、開口周縁部29の辺29cと底部10の周縁部の辺19cを結ぶ仮想直線から、径方向内側に配置されている。
本実施形態では、第2面部25y、25y’は湾曲面をなすが、他の第1面部25x、25x’、28x、第2面部28yおよび副面部27x、27x’、27y、27y’は平坦面をなしている。
谷折れ罫線22a,22b,22c,屈曲点P5、交点P6は同じ高さにあり、中心軸線Lと直交する平面上にある。
上記構成をなす容器1に食材(図示しない)を充填した後に、図3、図5に想像線で示すように容器1に蓋2が取り付けられ、容器1の内部空間5を密封する。蓋2は、樹脂製または樹脂層と金属層の多層構造の柔らかいシートからなり、上記鍔部30の外郭と等しい形状を有している。
本実施形態では、蓋2が鍔部30に熱融着される。この際、上記鍔部30の突条31aを押し潰しながら熱融着されるので、蓋2は鍔部30に強く融着される。
上述したように、食材を容器1に充填して蓋2を装着した状態で、ボイル殺菌する。この際、容器1の内部空間5に残された空気が熱膨張し、容器1の内圧が高まる。その結果、図3、図5に想像線で示すように、底部10が下方に凸となり、胴部20が径方向外方向に膨らむ。
胴部20の変形予定領域20Aでは、図5に示すように、谷折れ罫線22aが交差角度を増大させながら径方向外方向に移動し、第1面部25xと第2面部25yが外に向かって膨らむ。これと同時に谷折れ罫線23a,24aが交差角度を増大させながら径方向外方向に移動し、副面部27x、27yが外に向かって膨らむ。
変形予定領域20Bでも、図3に示すように、谷折れ罫線22bでの交差角度が広がるように第1面部25x’と第2面部25y’が外に向かって膨らみ、谷折れ罫線23b,24bでの交差角度が広がるように副面部27x’、27y’が外に向かって膨らむ。
変形予定領域20Cでも、谷折れ罫線22cでの交差角度が広がるように第1面部28xと第2面部28yが外に向かって膨らむ。
底部1では、谷折れ罫線16が交差角度を増大させながら下方に移動し、平坦部12、テーパ部13が下方に膨らむ。
上記加熱殺菌後に冷却されると、容器1の内圧が低下し、膨張状態の容器1内が負圧になる。その結果、容器1の体積を減じるよう、底部10が凹んで元の形状に復帰するとともに、胴部20も収縮して元の形状に復帰する。
上記胴部20の変形予定領域20Aでは谷折れ罫線22a,23a、24aが形成されているので、第1面部25x、第2面部25y、副面部27x、27yが確実に元の形状に復帰することができる。同様に、変形予定領域20Bでも谷折れ罫線22b,23b、24bが形成されているので、第1面部25x’、第2面部25y’、副面部27x’、27y’が確実に元の形状に復帰することができ、変形予定領域20Cでも谷折れ罫線22cが形成されているので、第1面部28x、第2面部28yが確実に元の形状に復帰することができる。さらに、底部10でも谷折れ罫線16が形成されているので、平坦部12、テーパ部13が確実に元の形状に復帰することができる。
上記のように底部10および胴部20の変形予定領域20A〜20Cで体積減少を担い、円滑に元の形状に復帰するので、容器1内の負圧を抑制することができ、例えば底部10と胴部20の境で局所的に凹みが生じるのを防止することができる。
加熱殺菌後に、食材を収容した容器1は出荷される。ユーザーは、容器1の凹部33に位置する蓋2の角部を掴んで引き剥がすことができる。
次に本発明の他の実施形態について説明する。これら実施形態において先行する実施形態に対応する構成部には同番号を付してその詳細な説明を省略する。
図6、図7に示す実施形態では、容器1の底部10が略正六角形状をなし、胴部20の開口周縁部29は底部10より大きな略正六角形をなしている。
底部10の周縁部の各辺19aとこれに対応する胴部20の開口周縁部29の辺29aは平行をなしている。
上記胴部20は、異なる形状の変形予定領域20A、20Cを周方向に交互に有している。なお、上記底部10の周縁部および山折れ罫線21は、横断面形状が丸みを帯びており、図において2重線で示す。
鍔部30の外周は円形をなし、蓋のつまみ部に対応する箇所に突出部35を有している。
本実施形態では、辺19a、29aと、山折れ罫線21の第1線部21x、21yと、山折れ罫線26a,谷折れ罫線22a,22c,23a、24aが直線をなしており、第1面部25x,28x、第2面部25y、28y、副面部27x、27yが平坦面をなしている。
本実施形態では、底部10はテーパ部13を有さないが、第1実施形態と同様に形成してもよい。
図8は、本発明の第3実施形態を示す。容器2の底部は略正五角形をなし、これに対応して胴部20の開口周縁部も略正五角形をなしている。底部10の周縁部の各辺19aとこれに対応する胴部20の開口周縁部29の辺29aは、第2実施形態と同様に平行をなしている。
本実施形態の胴部20では、同一形状の変形予定領域20A’が周方向に並んで配置されている。全ての山折れ罫線21の屈曲点P5は、周方向に同方向に偏倚している。
各変形予定領域20A’には、横に延びる谷折れ罫線22aが形成されている。この谷折れ罫線22aの一端は山折れ罫線21の屈曲点P5に位置し、他端は谷折れ罫線23a,24aの交点P6に位置している。その結果、変形予定領域20A’は、第1面部25x、第2面部25yを有するとともに、副面部27x、27yを有している。
本発明は、上記実施形態に制約されず、種々の態様を採用することができる。例えば変形予定領域を胴部の周方向に間隔をおいて形成してもよい。山折れ罫線の屈曲点は径方向、内方向に偏倚していてもよい。
前記実施形態のように食材を容器に収容し密封した後でボイル殺菌する他、窯で加熱、加圧することによりレトルト殺菌してもよい。さらに、加熱殺菌された食材を容器に熱間充填し密封後に冷却してもよい。
容器に収容される内容物は食材でなくてもよい。
本発明は、加熱殺菌される食材の容器等に適用できる。
1 容器
2 蓋
10 底部
12 平坦部
13 テーパ部
16 谷折れ罫線
20 胴部
20A,20B,20C,20A’ 変形予定領域
21 山折れ罫線(主山折れ罫線)
21x 第1線部
21y 第2線部
22a〜22c 谷折れ罫線(主谷折れ罫線)
23a,23b 谷折れ罫線(第1の副谷折れ罫線)
24a,24b 谷折れ罫線(第2の副谷折れ罫線)
25x、25x’、28x 第1面部
26a,26a’、26b 山折れ罫線(副山折れ罫線)
25y、25y’、28y 第2面部
27x、27x’、27y、27y’ 副面部
29 開口周縁部
30 鍔部
P5 屈曲点
P6 交点

Claims (9)

  1. 樹脂シートを成形することにより得られ、底部と、この底部に連なる胴部と、この胴部の開口周縁部から径方向、外方向に突出する環状の鍔部とを一体に有する容器において、
    成形された状態において、上記胴部の少なくとも一部が変形予定領域として提供され、この変形予定領域には横に延びるとともに外側から見て谷をなすように折られた主谷折れ罫線が形成され、これにより上記変形予定領域は、上記主谷折れ罫線から上記底部の周縁部に至る第1面部と、上記主谷折れ罫線から上記開口周縁部に至る第2面部を有し、これら第1面部と第2面部が上記開口周縁部と底部周縁部を結ぶ仮想直線から径方向、内側に配置されていることを特徴とする容器。
  2. 上記変形予定領域において、上記主谷折れ罫線の少なくとも一端から上記底部の周縁部に向かうとともに外側から見て谷をなすように折られた第1の副谷折れ罫線と、上記主谷折れ罫線の上記一端から上記開口周縁部に向かうとともに外側から見て谷をなすように折られた第2の副谷折れ罫線が形成され、これら第1、第2の副谷折れ罫線が、上記底部の周縁部、上記開口周縁部にそれぞれ向かうにしたがって上記主谷折れ罫線の上記一端から離れるように傾斜していることを特徴とする請求項1に記載の容器。
  3. 上記変形予定領域の両側に、上記変形予定領域を区画して縦に延びるとともに外側から見て山をなすように折られた主山折れ罫線が形成され、
    上記主山折れ罫線が、中間で折れ曲がり、上記底部側の第1線部と上記開口周縁部側の第2線部を有し、
    上記主山折れ罫線の屈曲点が、上記主山折れ罫線の両端を結ぶ仮想直線に対して径方向内方向または周方向に偏倚していることを特徴とする請求項1に記載の容器。
  4. 上記変形予定領域において、上記主谷折れ罫線の両端が上記主山折れ罫線の屈曲点に位置することを特徴とする請求項3に記載の容器。
  5. 上記変形予定領域において、上記主谷折れ罫線の一端が上記主山折れ罫線の屈曲点に位置し、上記主谷折れ罫線の他端と上記主山折れ罫線の両端とをそれぞれ結ぶとともに外側から見て谷をなすように折られた第1、第2の副谷折れ罫線が形成され、これにより上記変形予定領域はその一側に、上記主山折れ罫線と上記第1、第2の副谷折れ罫線とで囲まれた副面部を有することを特徴とする請求項3に記載の容器。
  6. 上記変形予定領域において、上記主谷折れ罫線の一端と上記主山折れ罫線の両端とをそれぞれ結ぶとともに外側から見て谷をなすように折られた第1、第2の副谷折れ罫線が形成されるとともに、上記主谷折れ罫線の他端と上記主山折れ罫線の両端とをそれぞれ結ぶ他の第1、第2の副谷折れ罫線が形成され、これにより上記変形予定領域はその両側に、上記主山折れ罫線と上記第1、第2の副谷折れ罫線とで囲まれた副面部を有することを特徴とする請求項に記載の容器。
  7. 上記主谷折れ罫線と上記第1、第2の副谷折れ罫線の交点と、上記主山折れ罫線の屈曲点との間に外側から見て山をなすように折られた副山折れ罫線が形成され、この副山折れ罫線により、上記副面部が上下に区分けされて2つ形成されていることを特徴とする請求項5または6に記載の容器。
  8. 上記胴部の全周にわたって上記変形予定領域が複数並べられ、隣接する変形予定領域が上記主山折れ罫線により区分けされ、
    上記隣接する変形予定領域の一方の変形予定領域では、上記主谷折れ罫線の一端が上記隣接する変形予定領域間に位置する上記主山折れ罫線の屈曲点に位置し、
    上記隣接する変形領域の他方の変形予定領域では、上記主谷折れ罫線の一端と上記主山折れ罫線の両端とをそれぞれ結ぶとともに外側から見て谷をなすように折られた第1、第2の副谷折れ罫線が形成され、これにより上記他方の変形予定領域は、上記主山折れ罫線と上記第1、第2の副谷折れ罫線とで囲まれた副面部を有することを特徴とする請求項3に記載の容器。
  9. 上記底部は、その周縁部から中央に向かって高くなるテーパ部と、中央の平坦部とを有し、これらテーパ部と平坦部との境には外側から見て谷をなすように折られた環状の谷折れ罫線が形成されていることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の容器。
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