JP6429457B2 - 目標検出装置 - Google Patents
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Description
以下、図13を参照しながら、従来の目標検出装置の処理内容を説明する。
送信機101は送信電波を生成し、送信アンテナ102は送信機101により生成された電波を空間に放射する。
送信アンテナ102から空間に放射された電波の一部は、例えば、飛行機や船などの目標に反射されて受信アンテナ103−1〜103−Lに戻ってくる。また、空間に放射された電波の一部は、例えば、クラッタである海面などに反射されて受信アンテナ103−1〜103−Lに戻ってくる。
受信機104−1〜104−Lは、受信アンテナ103−1〜103−Lが反射波を受信すると、その反射波に対して帯域制限処理や位相検波処理を施すことで、その反射波の受信信号を取得し、その受信信号をA/D変換器105−1〜105−Lに出力する。
A/D変換器105−1〜105−Lは、受信機104−1〜104−Lから受信信号を受けると、その受信信号をA/D変換してディジタル信号(受信機104−1〜104−Lの帯域幅から定まる距離分解能を単位とするレンジビン毎のディジタル信号)をビーム形成部106に出力する。
図13の例では、電波到来方向のビーム受信信号として、h方向(h=1,2,・・・,H)のビーム受信信号を生成している。
図14は目標候補検出処理部107−1〜107−Hの内部を示す構成図である。
以下、図14を参照しながら、目標候補検出処理部107−1〜107−Hの処理内容を具体的に説明する。
ただし、クラッタパラメータ推定部112では、後述するように、形状パラメータν及び尺度パラメータbを推定することができれば足りるため、振幅検波部111からレンジ方向CFAR処理部114に出力されるレンジビン信号と、振幅検波部111からクラッタパラメータ推定部112に出力されるレンジビン信号は、必ずしも同じ信号であるとは限らない。例えば、レンジ方向CFAR処理部114には、振幅検波部111による最新のレンジビン信号が出力され、クラッタパラメータ推定部112には所定時間前のレンジビン信号が出力される。あるいは、見ている範囲が異なるレンジビン信号が出力される。
K分布モデルでは、海面クラッタが海面の表面張力波に起因して発生するスペックル(speckle)成分と、海面の重力波に起因して発生して、スペックル成分の大きさを定めるテクスチャ(texture)成分とから構成される。
そして、スペックル成分がRayleigh分布に従って変動し、テクスチャ成分がΓ分布に従って変動しているとすれば、K分布の確率密度関数は下記の式(1)で定式化される。
この目標検出装置では、隣接しているレンジビン間のスペックル成分は互いに独立(相関係数0)であり、また、隣接しているレンジビン間のテクスチャ成分は互いに独立(相関係数0)であるとして、クラッタは、隣接するレンジビンで互いに独立なK分布に従って変動すると仮定している。
形状パラメータνは、クラッタのK分布の横軸に対する大きさを表すことで、K分布の形状を示すパラメータであり、尺度パラメータbは、その横軸の幅を定義するパラメータである。
形状パラメータν及び尺度パラメータbを推定する方法としては、例えば、最尤推定法を用いる方法がある(非特許文献1を参照)。
また、pt,conv(zt)は注目セルの振幅値ztの確率密度関数、pr,conv(zr)はリファレンスセルに係る振幅加算値zrの確率密度関数である。
確率密度関数pr,conv(zr)は、数式として表すのが困難であるが、数値的に求めることもできる。
具体的には、隣接レンジビン間のクラッタが互いに独立であることに注意して、式(1)のK分布の確率密度関数を離散フーリエ変換した後、その変換結果のリファレンスセルの各成分をリファレンスセル数乗して、確率密度関数pr,conv(zr)の特性関数を求め、その特性関数を離散フーリエ逆変換することで、数値的に確率密度関数pr,conv(zr)を求めることができる。
図15はレンジ方向CFAR処理部114の処理内容を示す説明図である。以下、図15を参照しながら、レンジ方向CFAR処理部114の処理内容を具体的に説明する。
セル設定処理部115は、振幅検波部111からレンジビン信号を受けると、レンジビン信号における複数のレンジビンの中から、目標検出対象のレンジビンである注目セルを順番に選択する。
また、レンジビン信号における複数のレンジビンのうち、注目セルの周囲に存在しているレンジビンをリファレンスセルに設定する。
図15の例では、真ん中のレンジビンを注目セルに設定して、その注目セルの左5個のレンジビンと右5個のレンジビンをリファレンスセルに設定している。
係数乗算処理部117は、リファレンスセル振幅加算処理部116からリファレンスセルの振幅加算値zrを受けると、そのリファレンスセルの振幅加算値zrと、スレッショルド係数算出部113により算出された閾値生成用のスレッショルド係数Thとを乗算することで閾値Tを算出する。
T=zr×Th
一方、その注目セルの振幅値ztが閾値Tより小さければ、その注目セルに目標が存在していないと判定する。
振幅比較部118は、目標が存在している可能性があると判定した注目セルを目標候補のレンジビンとして、その注目セルとビームの方向から定まる電波到来角度をメモリ回路108に格納する。
なお、レンジ方向CFAR処理部114では、注目セルを隣のレンジビンに移行しながら、上記の処理を繰り返し実施することで、全てのレンジビンに関して、目標が存在している可能性を判定する。
図16は航跡検出処理部109による目標の航跡検出処理を示す説明図である。
図16の例では、1フレーム〜Nフレームについて、目標候補検出処理部107−1〜107−Hにより目標候補の検出処理が実施された後、1フレーム〜Nフレームにおけるメモリ回路108の記録内容を参照して、同一目標が時間的に移動していると判定できる航跡を調べることで目標を検出している。目標航跡を調べる手法としては、例えば、MHT(Multiple Hypothesis Tracking)が知られている(非特許文献2)。
例えば、1フレーム目での目標検出位置と、2フレーム目での目標検出位置とから、3フレーム目での目標検出位置を予測し、3フレーム目での目標検出位置が、その予測位置と略一致していれば、1フレーム〜3フレームにおける時間的な移動は、同一目標の時間的な移動であると考えることができる。
図1はこの発明の実施の形態1による目標検出装置を示す構成図である。
図1において、送信機1は送信電波を生成し、送信アンテナ2は送信機1により生成された電波を空間に放射する。
受信アンテナ3−1〜3−Lは送信アンテナ2から放射された後、例えば、飛行機や船などの目標に反射されて戻ってきた電波を受信する。
受信機4−1〜4−Lは受信アンテナ3−1〜3−Lにより受信された電波に対して帯域制限処理や位相検波処理を施すことで、その電波の受信信号を取得し、その受信信号をA/D変換器5−1〜5−Lに出力する処理を実施する。
なお、送信機1、送信アンテナ2、受信アンテナ3−1〜3−L及び受信機4−1〜4−Lから電波送受信手段が構成されている。
ビーム形成部6は例えばCPUを実装している半導体集積回路、あるいは、ワンチップマイコンなどから構成されており、A/D変換器5−1〜5−Lから出力されたディジタル信号に対して、例えば、DBF(Digital Beam Forming)処理等を実施することで、ビーム幅を単位とする電波到来方向毎にビーム受信信号を生成する。
なお、A/D変換器5−1〜5−L及びビーム形成部6からビーム受信信号生成手段が構成されている。
この実施の形態1では、受信アンテナ3−1〜3−LがDBFアンテナであるものを想定しているが、受信アンテナ3−1〜3−Lがパラボラアンテナである場合には、受信アンテナ3−1〜3−Lを電波の到来方向に向ける制御機構が必要になるが、ビーム形成部6を省略することができる。
メモリ回路8は目標候補検出処理部7−1〜7−Hにより検出された目標候補のレンジビンと角度を記録するRAMやハードディスクなどの記憶装置である。
航跡検出処理部9は例えばCPUを実装している半導体集積回路、あるいは、ワンチップマイコンなどから構成されており、メモリ回路8により格納されている目標候補のレンジビンと角度を参照して、目標が存在している可能性があると判定されたレンジビンの時間的変化から目標の航跡を検出する処理を実施する。なお、航跡検出処理部9は航跡検出手段を構成している。
目標検出装置の一部(例えば、ビーム形成部6、目標候補検出処理部7−1〜7−H、メモリ回路8及び航跡検出処理部9)をコンピュータで構成する場合、メモリ回路8をコンピュータのメモリ上に構成するとともに、ビーム形成部6、目標候補検出処理部7−1〜7−H及び航跡検出処理部9の処理内容を記述しているプログラムをコンピュータのメモリに格納し、当該コンピュータのCPUが当該メモリに格納されているプログラムを実行するようにすればよい。
図2において、振幅検波部11はビーム形成部6により生成された電波到来方向のビーム受信信号に対する振幅検波処理を実施することで、各レンジビンの振幅値を示すレンジビン信号を生成し、そのレンジビン信号をレンジ方向CFAR処理部16、クラッタパラメータ推定部12及びCFARセル相関係数算出部13に出力する処理を実施する。なお、振幅検波部11は振幅検波手段を構成している。
CFARセル相関係数算出部13は振幅検波部11から出力されたレンジビン信号を参照して、注目セル(目標検出対象のレンジビン)の振幅値ztとリファレンスセル(非目標検出対象のレンジビン)の振幅値が加算された振幅加算値zrとの相関係数kCFAR_cellを算出する処理を実施する。
相関考慮型スレッショルド係数算出部15はスレッショルド係数算出用パラメータ推定部14により推定されたスレッショルド係数算出用パラメータから閾値生成用のスレッショルド係数Thを算出する処理を実施する。
なお、クラッタパラメータ推定部12、CFARセル相関係数算出部13、スレッショルド係数算出用パラメータ推定部14及び相関考慮型スレッショルド係数算出部15から係数算出手段が構成されている。
リファレンスセル振幅加算処理部18はセル設定処理部17によりリファレンスセルに設定されたレンジビンの振幅値を加算し、その加算結果をリファレンスセルに係る振幅加算値zrとして係数乗算処理部19に出力する処理を実施する。
振幅比較部20は係数乗算処理部19により算出された閾値Tと、セル設定処理部17により設定された注目セルの振幅値ztを比較し、その注目セルの振幅値ztが閾値Tより大きければ、その注目セルに目標が存在している可能性があると判定する一方、その注目セルの振幅値ztが閾値Tより小さければ、その注目セルに目標が存在していないと判定する処理を実施する。
また、振幅比較部20は目標が存在している可能性があると判定した注目セルを目標候補のレンジビンとして、その注目セルと角度をメモリ回路8に記録する処理を実施する。
なお、セル設定処理部17、リファレンスセル振幅加算処理部18、係数乗算処理部19及び振幅比較部20から目標検出手段が構成されている。
送信機1は送信電波を生成し、送信アンテナ2は送信機1により生成された電波を空間に放射する。
送信アンテナ2から空間に放射された電波の一部は、例えば、飛行機や船などの目標に反射されて受信アンテナ3−1〜3−Lに戻ってくる。また、空間に放射された電波の一部は、例えば、クラッタである海面などに反射されて受信アンテナ3−1〜3−Lに戻ってくる。
受信機4−1〜4−Lは、受信アンテナ3−1〜3−Lが反射波を受信すると、その反射波に対して帯域制限処理や位相検波処理を施すことで、その反射波の受信信号を取得し、その受信信号をA/D変換器5−1〜5−Lに出力する。
A/D変換器5−1〜5−Lは、受信機4−1〜4−Lから受信信号を受けると、その受信信号をA/D変換してディジタル信号(受信機4−1〜4−Lの帯域幅から定まる距離分解能を単位とするレンジビン毎のディジタル信号)をビーム形成部6に出力する。
図1の例では、電波到来方向のビーム受信信号として、h方向(h=1,2,・・・,H)のビーム受信信号を生成している。
以下、図2を参照しながら、目標候補検出処理部7−1〜7−Hの処理内容を具体的に説明する。
目標候補検出処理部7−1〜7−Hの振幅検波部11は、ビーム形成部6からビーム受信信号を受けると、そのビーム受信信号に対する振幅検波処理を実施することで、各レンジビンの振幅値を示すレンジビン信号を生成し、そのレンジビン信号をレンジ方向CFAR処理部16、クラッタパラメータ推定部12及びCFARセル相関係数算出部13に出力する。
ただし、クラッタパラメータ推定部12では、後述するように、形状パラメータν及び尺度パラメータbtを推定することができれば足りるため、振幅検波部11からレンジ方向CFAR処理部16に出力されるレンジビン信号と、振幅検波部11からクラッタパラメータ推定部12及びCFARセル相関係数算出部13に出力されるレンジビン信号は、必ずしも同じ信号とは限らない。例えば、レンジ方向CFAR処理部16には、振幅検波部11による最新のレンジビン信号が出力され、クラッタパラメータ推定部12及びCFARセル相関係数算出部13には所定時間前のレンジビン信号が出力される。あるいは、見ている範囲が異なるレンジビン信号が出力される。
K分布モデルでは、海面クラッタが海面の表面張力波に起因して発生するスペックル(speckle)成分と、海面の重力波に起因して発生して、スペックル成分の大きさを定めるテクスチャ(texture)成分とから構成される。
そして、スペックル成分がRayleigh分布に従って変動し、テクスチャ成分がΓ分布に従って変動しているとすれば、K分布の確率密度関数は下記の式(3)で定式化される。
この目標検出装置では、隣接しているレンジビン間のスペックル成分は互いに独立しておらず、相関係数が0〜1の範囲にあるものとする。
形状パラメータνは、クラッタのK分布の横軸に対する大きさを表すことで、K分布の形状を示すパラメータであり、尺度パラメータbtは、その横軸の幅を定義するパラメータである。
形状パラメータν及び尺度パラメータbtを推定する方法としては、例えば、最尤推定法を用いる方法がある(非特許文献1を参照)。
この実施の形態1では、例えば、図15に示すように、真ん中のレンジビンが注目セルとして選択され、その注目セルの左5個のレンジビンと右5個のレンジビンがリファレンスセルに設定される。
式(4)において、ztは注目セルの振幅値、ztバー(明細書の文書中では、電子出願の関係上、文字の上に“−”の記号を付することができないので、ここでは、「ztバー」のように表記している)は注目セルの振幅平均値、zrはリファレンスセルに係る振幅加算値、zrバーはリファレンスセルに係る振幅加算平均値である。
また、σtは注目セルの振幅値の標準偏差、σrはリファレンスセルに係る振幅加算値の標準偏差である。
以下、スレッショルド係数算出用パラメータ推定部14によるスレッショルド係数算出用パラメータの推定処理を具体的に説明する。
また、スレッショルド係数算出用パラメータ推定部14は、下記の式(5)に示すように、注目セルの振幅値ztとリファレンスセルに係る振幅加算値zrとの相関係数評価値kCFAR_cellハットを算出する。
ここで、形状補正パラメータαは、尺度パラメータbtを補正して確率密度関数pr(zr)の形状を調整するパラメータであり、形状パラメータbrはリファレンスセルに係る振幅加算値zrの尺度パラメータであり、相関調整パラメータk2は注目セルの振幅値ztとリファレンスセルに係る振幅加算値zrとの相関を調整するパラメータである。
以下、図15を参照しながら、レンジ方向CFAR処理部16の処理内容を具体的に説明する。
セル設定処理部17は、振幅検波部11からレンジビン信号を受けると、レンジビン信号における複数のレンジビンの中から、目標検出対象のレンジビンである注目セルを順番に選択する。
また、レンジビン信号における複数のレンジビンのうち、注目セルの周囲に存在しているレンジビンをリファレンスセルに設定する。
図15の例では、真ん中のレンジビンを注目セルに設定して、その注目セルの左5個のレンジビンと右5個のレンジビンをリファレンスセルに設定している。
なお、レンジ方向CFAR処理部16は、注目セル及びリファレンスセルの設定情報をクラッタパラメータ推定部12、CFARセル相関係数算出部13、スレッショルド係数算出用パラメータ推定部14に出力する。
係数乗算処理部19は、リファレンスセル振幅加算処理部18からリファレンスセルに係る振幅加算値zrを受けると、そのリファレンスセルに係る振幅加算値zrと、相関考慮型スレッショルド係数算出部15により算出された閾値生成用のスレッショルド係数Thとを乗算することで閾値Tを算出する。
T=zr×Th
一方、その注目セルの振幅値ztが閾値Tより小さければ、その注目セルに目標が存在していないと判定する。
振幅比較部20は、目標が存在している可能性があると判定した注目セルを目標候補のレンジビンとして、その注目セルと電波到来角度をメモリ回路8に記録する。
なお、レンジ方向CFAR処理部16では、注目セルを隣のレンジビンに移行しながら、上記の処理を繰り返し実施することで、全てのレンジビンに関して、目標が存在している可能性を判定する。
図16の例では、1フレーム〜Nフレームについて、目標候補検出処理部7−1〜7−Hにより目標候補の検出処理が実施された後、1フレーム〜Nフレームにおけるメモリ回路8の記録内容を参照して、同一目標が時間的に移動していると判定できる航跡を調べることで目標を検出している。目標航跡を調べる手法としては、例えば、MHT(Multiple Hypothesis Tracking)が知られている(非特許文献2)。
例えば、1フレーム目での目標検出位置と、2フレーム目での目標検出位置とから、3フレーム目での目標検出位置を予測し、3フレーム目での目標検出位置が、その予測位置と略一致していれば、1フレーム〜3フレームにおける時間的な移動は、同一目標の時間的な移動であると考えることができる。
図3はこの発明の実施の形態2による目標検出装置を示す構成図であり、図3において、図1と同一符号は同一または相当部分を示すので説明を省略する。
目標候補検出処理部21−1〜21−Hは例えばCPUを実装している半導体集積回路、あるいは、ワンチップマイコンなどから構成されており、図1の目標候補検出処理部7−1〜7−Hと同様に、ビーム形成部6により生成された電波到来方向のビーム受信信号から目標候補を検出するが、目標候補の検出処理方法が図1の目標候補検出処理部7−1〜7−Hと異なっている。
目標検出装置の一部(例えば、ビーム形成部6、目標候補検出処理部21−1〜21−H、メモリ回路8及び航跡検出処理部9)をコンピュータで構成する場合、メモリ回路8をコンピュータのメモリ上に構成するとともに、ビーム形成部6、目標候補検出処理部21−1〜21−H及び航跡検出処理部9の処理内容を記述しているプログラムをコンピュータのメモリに格納し、当該コンピュータのCPUが当該メモリに格納されているプログラムを実行するようにすればよい。
テーブル参照型スレッショルド係数算出用パラメータ推定部22は事前にクラッタのK分布に関するクラッタパラメータ(形状パラメータν、尺度パラメータbt)及び相関係数kCFAR_cellに対応するスレッショルド係数算出用パラメータ(形状補正パラメータα、リファレンスセル加算振幅の形状パラメータbr、相関調整パラメータk2)を格納しているテーブルを備えており、そのテーブルからクラッタパラメータ推定部12により推定されたクラッタパラメータ(形状パラメータν、尺度パラメータbt)及びCFARセル相関係数算出部13により算出された相関係数kCFAR_cellに対応するスレッショルド係数算出用パラメータ(形状補正パラメータα、リファレンスセル加算振幅の形状パラメータbr、相関調整パラメータk2)を読み出し、そのスレッショルド係数算出用パラメータを相関考慮型スレッショルド係数算出部15に出力する処理を実施する。
しかし、この場合、確率密度関数pr(zr)のパラメータ(形状補正パラメータα、リファレンスセル加算振幅の形状パラメータbr、相関調整パラメータk2)の調整処理を繰り返し実施する必要があるため、スレッショルド係数算出用パラメータ推定部14の処理能力が低い場合には、確率密度関数pr(zr)のパラメータの調整処理が完了するまでに長い時間を要することがある。
この実施の形態2では、短時間で、適正なスレッショルド係数算出用パラメータを得ることができるようにするために、目標候補検出処理部21−1〜21−Hが、テーブルを備えているテーブル参照型スレッショルド係数算出用パラメータ推定部22を実装している。
テーブル参照型スレッショルド係数算出用パラメータ推定部22は、クラッタパラメータ推定部12がクラッタパラメータ(形状パラメータν、尺度パラメータbt)を推定し、CFARセル相関係数算出部13が相関係数kCFAR_cellを算出すると、そのテーブルからクラッタパラメータ(形状パラメータν、尺度パラメータbt)及び相関係数kCFAR_cellに対応するスレッショルド係数算出用パラメータ(形状補正パラメータα、リファレンスセル加算振幅の形状パラメータbr、相関調整パラメータk2)を読み出し、そのスレッショルド係数算出用パラメータを相関考慮型スレッショルド係数算出部15に出力する。
テーブル参照型スレッショルド係数算出用パラメータ推定部22では、目標候補検出処理部7−1〜7−Hのスレッショルド係数算出用パラメータ推定部14のような確率密度関数pr(zr)のパラメータの調整処理を繰り返し実施する必要がないため、短時間で適正なスレッショルド係数算出用パラメータを得ることができる。
図5はこの発明の実施の形態3による目標検出装置を示す構成図であり、図5において、図1と同一符号は同一または相当部分を示すので説明を省略する。
目標候補検出処理部23−1〜23−Hは例えばCPUを実装している半導体集積回路、あるいは、ワンチップマイコンなどから構成されており、図1の目標候補検出処理部7−1〜7−Hと同様に、ビーム形成部6により生成された電波到来方向のビーム受信信号から目標候補を検出するが、目標候補の検出処理方法が図1の目標候補検出処理部7−1〜7−Hと異なっている。
目標検出装置の一部(例えば、ビーム形成部6、目標候補検出処理部23−1〜23−H、メモリ回路8及び航跡検出処理部9)をコンピュータで構成する場合、メモリ回路8をコンピュータのメモリ上に構成するとともに、ビーム形成部6、目標候補検出処理部23−1〜23−H及び航跡検出処理部9の処理内容を記述しているプログラムをコンピュータのメモリに格納し、当該コンピュータのCPUが当該メモリに格納されているプログラムを実行するようにすればよい。
最尤推定併用型スレッショルド係数算出用パラメータ推定部24は振幅検波部11から出力されたレンジビン信号を参照して、n番目の注目セルの振幅値zt,n及びn番目のリファレンスセルに係る振幅加算値zr,nを確認し、スレッショルド係数算出用パラメータの評価値S(α,br,k2)を算出する評価関数に対して、n番目の注目セルの振幅値zt,n及びn番目のリファレンスセルに係る振幅加算値zr,nとクラッタパラメータ推定部12により推定されたクラッタパラメータ(形状パラメータν、尺度パラメータbt)を代入して、スレッショルド係数算出用パラメータ(形状補正パラメータα、リファレンスセル加算振幅の形状パラメータbr、相関調整パラメータk2)を調整しながら、その評価関数の評価値S(α,br,k2)を算出し、その評価値S(α,br,k2)が最も大きくなるときのスレッショルド係数算出用パラメータ(形状補正パラメータα、リファレンスセル加算振幅の形状パラメータbr、相関調整パラメータk2)を相関考慮型スレッショルド係数算出部15に出力する処理を実施する。
また、最尤推定併用型スレッショルド係数算出用パラメータ推定部24は、スレッショルド係数算出用パラメータの最尤推定値である評価値S(α,br,k2)を算出する式(8)の評価関数を用意する。
このとき、最尤推定併用型スレッショルド係数算出用パラメータ推定部24は、その評価関数のパラメータであるスレッショルド係数算出用パラメータ(形状補正パラメータα、リファレンスセル加算振幅の形状パラメータbr、相関調整パラメータk2)を調整しながら、評価関数の評価値S(α,br,k2)を繰り返し算出する。
この場合も、上記実施の形態1と同様に、隣接しているレンジビン間のテクスチャ成分の相関係数が0と1の間にある場合でも、適正なスレッショルド係数Thを設定することができる。
図7はこの発明の実施の形態4による目標検出装置を示す構成図であり、図7において、図1と同一符号は同一または相当部分を示すので説明を省略する。
目標候補検出処理部25−1〜25−Hは例えばCPUを実装している半導体集積回路、あるいは、ワンチップマイコンなどから構成されており、図1の目標候補検出処理部7−1〜7−Hと同様に、ビーム形成部6により生成された電波到来方向のビーム受信信号から目標候補を検出するが、目標候補の検出処理方法が図1の目標候補検出処理部7−1〜7−Hと異なっている。
目標検出装置の一部(例えば、ビーム形成部6、目標候補検出処理部25−1〜25−H、メモリ回路8及び航跡検出処理部9)をコンピュータで構成する場合、メモリ回路8をコンピュータのメモリ上に構成するとともに、ビーム形成部6、目標候補検出処理部25−1〜25−H及び航跡検出処理部9の処理内容を記述しているプログラムをコンピュータのメモリに格納し、当該コンピュータのCPUが当該メモリに格納されているプログラムを実行するようにすればよい。
距離範囲分割型クラッタパラメータ推定部26は図2のクラッタパラメータ推定部12と同様に、振幅検波部11から出力されたレンジビン信号から、クラッタのK分布(確率分布モデル)に関するクラッタパラメータ(形状パラメータν、尺度パラメータbt)を推定する処理を実施するが、図2のクラッタパラメータ推定部12と異なり、そのクラッタパラメータを推定する際、そのクラッタパラメータの変化が一定範囲内である距離範囲毎に、振幅検波部11から出力されたレンジビン信号を分割し、分割後のレンジビン信号から、距離範囲毎にクラッタのK分布に関するクラッタパラメータ(形状パラメータν、尺度パラメータbt)を推定する。
なお、上記実施の形態2,3におけるクラッタパラメータ推定部12の代わりに、距離範囲分割型クラッタパラメータ推定部26が実装されていてもよい。
クラッタが海面である場合、例えば、海面の波高によってレンジビン信号を分割する。
具体的には、海面の波高は、所定の領域(距離範囲)内ではほぼ同じであるため、例えば、海面の波高が0〜2mの領域内のレンジビン信号、波高が2〜4mの領域内のレンジビン信号、波高が4m以上の領域内のレンジビン信号などに分類する。
クラッタパラメータ(形状パラメータν、尺度パラメータbt)の推定処理自体は、図2のクラッタパラメータ推定部12と同様である。
以降の処理内容は、上記実施の形態1と同様であるが、距離範囲分割型クラッタパラメータ推定部26が、距離範囲毎のクラッタパラメータ(形状パラメータν、尺度パラメータbt)を出力するので、後段の相関考慮型スレッショルド係数算出部15からは距離範囲毎のスレッショルド係数Thが出力される。
したがって、レンジ方向CFAR処理部16の係数乗算処理部19では、距離範囲毎に異なる閾値Tが算出され、振幅比較部20では、距離範囲毎に異なる閾値Tと注目セルの振幅値ztが比較される。
これにより、上記実施の形態1よりも更に適正な閾値Tが算出されるため、更に目標検出性能の低下や誤警報の多発を防止することができる効果を奏する。
図9はこの発明の実施の形態5による目標検出装置を示す構成図であり、図9において、図1と同一符号は同一または相当部分を示すので説明を省略する。
目標候補検出処理部27−1〜27−Hは例えばCPUを実装している半導体集積回路、あるいは、ワンチップマイコンなどから構成されており、図1の目標候補検出処理部7−1〜7−Hと同様に、ビーム形成部6により生成された電波到来方向のビーム受信信号から目標候補を検出するが、目標候補の検出処理方法が図1の目標候補検出処理部7−1〜7−Hと異なっている。
目標検出装置の一部(例えば、ビーム形成部6、目標候補検出処理部27−1〜27−H、メモリ回路8及び航跡検出処理部9)をコンピュータで構成する場合、メモリ回路8をコンピュータのメモリ上に構成するとともに、ビーム形成部6、目標候補検出処理部27−1〜27−H及び航跡検出処理部9の処理内容を記述しているプログラムをコンピュータのメモリに格納し、当該コンピュータのCPUが当該メモリに格納されているプログラムを実行するようにすればよい。
角度範囲分割型クラッタパラメータ推定部28は図2のクラッタパラメータ推定部12と同様に、振幅検波部11から出力されたレンジビン信号から、クラッタのK分布(確率分布モデル)に関するクラッタパラメータ(形状パラメータν、尺度パラメータbt)を推定する処理を実施するが、図2のクラッタパラメータ推定部12と異なり、そのクラッタパラメータを推定する際、そのクラッタパラメータの変化が一定範囲内である角度範囲毎に、振幅検波部11から出力されたレンジビン信号を分割し、分割後のレンジビン信号から、角度範囲毎にクラッタのK分布に関するクラッタパラメータ(形状パラメータν、尺度パラメータbt)を推定する。
なお、上記実施の形態2,3におけるクラッタパラメータ推定部12の代わりに、角度範囲分割型クラッタパラメータ推定部28が実装されていてもよい。
クラッタが海面である場合、例えば、海面の波高によってレンジビン信号を分割する。
具体的には、海面の波高は、所定の領域(角度範囲)内ではほぼ同じであるため、例えば、海面の波高が0〜2mの領域(例えば、0〜30度の角度範囲)内のレンジビン信号、波高が2〜4mの領域(例えば、30〜60度の角度範囲)内のレンジビン信号、波高が4m以上の領域(例えば、60〜90度の角度範囲)域内のレンジビン信号などに分類する。
クラッタパラメータ(形状パラメータν、尺度パラメータbt)の推定処理自体は、図2のクラッタパラメータ推定部12と同様である。
以降の処理内容は、上記実施の形態1と同様であるが、角度範囲分割型クラッタパラメータ推定部28が、角度範囲毎のクラッタパラメータ(形状パラメータν、尺度パラメータbt)を出力するので、後段の相関考慮型スレッショルド係数算出部15からは角度範囲毎のスレッショルド係数Thが出力される。
したがって、レンジ方向CFAR処理部16の係数乗算処理部19では、角度範囲毎に異なる閾値Tが算出され、振幅比較部20では、角度範囲毎に異なる閾値Tと注目セルの振幅値ztが比較される。
これにより、上記実施の形態1よりも更に適正な閾値Tが算出されるため、更に目標検出性能の低下や誤警報の多発を防止することができる効果を奏する。
図11はこの発明の実施の形態6による目標検出装置を示す構成図であり、図11において、図1と同一符号は同一または相当部分を示すので説明を省略する。
符号内変調器31は例えばCPUを実装している半導体集積回路、あるいは、ワンチップマイコンなどから構成されており、送信機1により生成される電波を変調(例えば、周波数変調、符号変調)して、送信アンテナ2から変調を施しているパルスを送信させるとともに、参照信号(距離ゼロの受信信号を想定している信号)をパルス圧縮処理部32−1〜32−Lに出力する処理を実施する。
パルス圧縮処理部32−1〜32−Lは符号内変調器31から出力された参照信号の周波数スペクトル及びA/D変換器5−1〜5−Lから出力されたディジタル信号の周波数スペクトルを算出するとともに、その参照信号の周波数スペクトル及びディジタル信号の周波数スペクトルの共役を成分毎に乗算し、成分毎の乗算結果を時間領域の信号に変換して、時間領域の信号をビーム形成部6に出力する処理を実施する。なお、パルス圧縮処理部32−1〜32−Lはパルス圧縮手段を構成している。
目標検出装置の一部(例えば、符号内変調器31、パルス圧縮処理部32−1〜32−L、ビーム形成部6、目標候補検出処理部7−1〜7−H、メモリ回路8及び航跡検出処理部9)をコンピュータで構成する場合、メモリ回路8をコンピュータのメモリ上に構成するとともに、符号内変調器31、パルス圧縮処理部32−1〜32−L、ビーム形成部6、目標候補検出処理部7−1〜7−H及び航跡検出処理部9の処理内容を記述しているプログラムをコンピュータのメモリに格納し、当該コンピュータのCPUが当該メモリに格納されているプログラムを実行するようにすればよい。
図12において、FFT処理部41は符号内変調器31から出力された参照信号に対してFFT(Fast Fourier Transform)処理を実施することで、その参照信号の周波数スペクトル(以下、「参照信号スペクトル」と称する)を算出する。
FFT処理部42はA/D変換器5−1〜5−Lから出力されたディジタル信号に対してFFT処理を実施することで、そのディジタル信号の周波数スペクトル(以下、「受信信号スペクトル」と称する)を算出する。
IFFT処理部44は複素乗算処理部43により算出された成分毎の乗算結果に対して、IFFT処理を実施することで、成分毎の乗算結果を時間領域の信号に変換する処理を実施する。
符号内変調器31及びパルス圧縮処理部32−1〜32−Lを実装している点以外は、上記実施の形態1〜5と同様であるため、ここでは、符号内変調器31及びパルス圧縮処理部32−1〜32−Lの処理内容だけを説明する。
符号内変調器31は、送信機1により生成される電波を変調(例えば、周波数変調、符号変調)して、送信アンテナ2から変調を施しているパルスを送信させる。
また、符号内変調器31は、参照信号(距離ゼロの受信信号を想定している信号)をパルス圧縮処理部32−1〜32−Lに出力する。
即ち、パルス圧縮処理部32−1〜32−LのFFT処理部41は、符号内変調器31から参照信号を受けると、その参照信号に対してFFT処理を実施することで、その参照信号の周波数スペクトルである参照信号スペクトルを算出する。
FFT処理部42は、A/D変換器5−1〜5−Lからディジタル信号を受けると、そのディジタル信号に対してFFT処理を実施することで、そのディジタル信号の周波数スペクトルである受信信号スペクトルを算出する。
IFFT処理部44は、複素乗算処理部43から成分毎の乗算結果を受けると、成分毎の乗算結果に対してIFFT処理を実施することで、成分毎の乗算結果を時間領域の信号に変換する。
時間領域の信号は、パルス圧縮信号として、ビーム形成部6に出力される。
ビーム形成部6以降の処理内容は、上記実施の形態1〜5と同様である。
Claims (9)
- 送信アンテナが電波を送信したのち、複数の受信アンテナが目標又はクラッタに反射されて戻ってきた前記電波を受信する電波送受信手段と、
前記複数の受信アンテナの受信信号から電波到来方向のビーム受信信号を生成するビーム受信信号生成手段と、
前記ビーム受信信号生成手段により生成されたビーム受信信号から複数のレンジビンの振幅値を示すレンジビン信号を生成する振幅検波手段と、
前記振幅検波手段により生成されたレンジビン信号から、前記クラッタの確率分布モデルに関するクラッタパラメータを推定するとともに、前記レンジビン信号が示す複数のレンジビンの振幅値のうち、目標検出対象のレンジビンである注目セルの振幅値と、非目標検出対象のレンジビンである複数のリファレンスセルの振幅値が加算された振幅加算値との相関係数を算出し、前記クラッタパラメータと前記相関係数とから、スレッショルド係数算出用パラメータとして、形状補正パラメータ、リファレンスセル加算振幅の形状パラメータ及び相関調整パラメータを推定し、前記スレッショルド係数算出用パラメータから閾値生成用のスレッショルド係数を算出する係数算出手段と、
前記係数算出手段により算出されたスレッショルド係数と、前記複数のリファレンスセルの振幅値が加算された振幅加算値とを乗算することで閾値を生成し、前記注目セルの振幅値と前記閾値を比較して、前記注目セルにおける前記目標の有無を判定する目標検出手段と
を備えた目標検出装置。 - 前記目標検出手段により目標が有ると判定された注目セルの時間的変化から前記目標の航跡を検出する航跡検出手段を備えたことを特徴とする請求項1記載の目標検出装置。
- 前記係数算出手段は、
前記振幅検波手段により生成されたレンジビン信号から、前記クラッタの確率分布モデルに関する前記クラッタパラメータを推定するクラッタパラメータ推定部と、
前記注目セルの振幅値と前記複数のリファレンスセルの振幅値が加算された振幅加算値との前記相関係数を算出する相関係数算出部と、
前記クラッタパラメータ推定部により推定されたクラッタパラメータと前記相関係数算出部により算出された相関係数とから、前記スレッショルド係数算出用パラメータとして、前記形状補正パラメータ、前記リファレンスセル加算振幅の形状パラメータ及び前記相関調整パラメータを推定するスレッショルド係数算出用パラメータ推定部と、
前記スレッショルド係数算出用パラメータ推定部により推定されたスレッショルド係数算出用パラメータから前記閾値生成用のスレッショルド係数を算出するスレッショルド係数算出部と
を備えていることを特徴とする請求項1または請求項2記載の目標検出装置。 - 前記スレッショルド係数算出用パラメータ推定部は、前記複数のリファレンスセルの振幅値が加算された振幅加算値のヒストグラムを生成するとともに、前記注目セルの振幅値と前記複数のリファレンスセルの振幅値が加算された振幅加算値との相関係数評価値を算出し、前記振幅加算値の確率密度関数の形状が前記ヒストグラムに近づき、かつ、前記相関係数評価値が前記相関係数算出部により算出された相関係数に近づく方向に、前記形状補正パラメータ、前記リファレンスセル加算振幅の形状パラメータ及び前記相関調整パラメータのそれぞれを調整し、それぞれ調整した前記形状補正パラメータ、前記リファレンスセル加算振幅の形状パラメータ及び前記相関調整パラメータを前記スレッショルド係数算出用パラメータの推定結果として前記スレッショルド係数算出部に出力することを特徴とする請求項3記載の目標検出装置。
- 前記スレッショルド係数算出用パラメータ推定部は、事前にクラッタパラメータ及び相関係数に対応するスレッショルド係数算出用パラメータを格納しているテーブルを備えており、前記テーブルから前記クラッタパラメータ推定部により推定されたクラッタパラメータ及び前記相関係数算出部により算出された相関係数に対応するスレッショルド係数算出用パラメータを読み出し、前記読み出したスレッショルド係数算出用パラメータを前記スレッショルド係数算出部に出力することを特徴とする請求項3記載の目標検出装置。
- 前記係数算出手段は、
前記振幅検波手段により生成されたレンジビン信号から、前記クラッタの確率分布モデルに関する前記クラッタパラメータを推定するクラッタパラメータ推定部と、
前記形状補正パラメータと、前記リファレンスセル加算振幅の形状パラメータと、前記相関調整パラメータとを含む前記スレッショルド係数算出用パラメータの評価値を算出する評価関数に対して、前記振幅検波手段により生成されたレンジビン信号と前記クラッタパラメータ推定部により推定されたクラッタパラメータとを代入して、前記形状補正パラメータ、前記リファレンスセル加算振幅の形状パラメータ及び前記相関調整パラメータのそれぞれを調整しながら、前記評価関数の評価値を算出し、前記評価値の絶対値が最も小さくなるときのスレッショルド係数算出用パラメータを出力するスレッショルド係数算出用パラメータ推定部と、
前記スレッショルド係数算出用パラメータ推定部より出力されたスレッショルド係数算出用パラメータから前記閾値生成用のスレッショルド係数を算出するスレッショルド係数算出部と
を備えていることを特徴とする請求項1または請求項2記載の目標検出装置。 - 前記クラッタパラメータ推定部は、前記クラッタの確率分布モデルに関する前記クラッタパラメータを推定する際、前記クラッタパラメータの変化が一定範囲内である距離範囲毎に、前記振幅検波手段により生成されたレンジビン信号を分割し、分割後のレンジビン信号から、距離範囲毎に前記クラッタの確率分布モデルに関するクラッタパラメータを推定することを特徴とする請求項3または請求項6記載の目標検出装置。
- 前記クラッタパラメータ推定部は、前記クラッタの確率分布モデルに関する前記クラッタパラメータを推定する際、前記クラッタパラメータの変化が一定範囲内である角度範囲毎に、前記振幅検波手段により生成されたレンジビン信号を分割し、分割後のレンジビン信号から、角度範囲毎に前記クラッタの確率分布モデルに関するクラッタパラメータを推定することを特徴とする請求項3または請求項6記載の目標検出装置。
- 前記電波送受信手段の送信アンテナから送信させる電波を変調して、前記送信アンテナから変調を施しているパルスを送信させるとともに、距離ゼロの受信信号を想定している参照信号を出力する変調器と、
前記変調器から出力された参照信号の周波数スペクトル及び前記受信アンテナの受信信号の周波数スペクトルを算出するとともに、前記参照信号の周波数スペクトル及び前記受信信号の周波数スペクトルの共役を成分毎に乗算し、成分毎の乗算結果を時間領域の信号に変換して、前記時間領域の信号を出力するパルス圧縮手段とを備え、
前記ビーム受信信号生成手段は、前記パルス圧縮手段から出力された時間領域の信号から電波到来方向のビーム受信信号を生成することを特徴とする請求項1から請求項8のうちのいずれか1項記載の目標検出装置。
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