JP6426392B2 - 鉄道車両用車内案内表示器及び鉄道車両用車内案内表示システム - Google Patents
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上記構成によれば、車両案内表示システム及び防犯システムのそれぞれに制御端末及び伝送設備が必要であり、設備の導入には、費用及び装置の実装スペース等が必要であった。
さらに画像を記録するために大容量のメモリが必要であり、記録保存時間がかかり、その間に車両電源が落ちるおそれもあることから、カメラ用の端末には、バッテリが必要であった。
図1においては、説明の簡略化のため、3両の鉄道車両で編成された列車を例として説明する。
列車10は、鉄道車両11、12、13を備えている。
鉄道車両11には、運転室14が設けられており、運転室14内には、いわゆる運転台15が設けられている。
カメラ付車内案内表示器21は、金属製のケーシング本体21Aと、ケーシング本体21A内に配置された液晶ディスプレイ21Bと、ケーシング本体21A内であってディスプレイ21Bと並べて配置されたカメラ21Cと、を備えている。
カメラ付車内案内表示器21は、客用ドアDRの上部に配置されており、客用ドアDR前を中心として、図示しない対向する反対側の客用ドアを含む客室内を撮影可能となっている。図3中、破線は撮影可能範囲を模式的に示している。
カメラ付車内案内表示器21は、液晶ディスプレイ21Bと、カメラ21Cと、液晶ディスプレイ21Bと映像ケーブル21Dを介して接続され、カメラ21CとUSBケーブル21Eを介して接続され、カメラ付車内案内表示器21全体を制御するコントローラ21Fと、を備えている。
ここで、コントローラ21Fは、USBケーブル21Eを介して受信したカメラ21Cの撮像画像データを、一時的に格納するとともに、液晶ディスプレイ21Bに表示する画像データ(静止画及び動画を含む)を格納可能なメモリ21Gを備えている。
図5は、実施形態の処理シーケンス図である。
まず、液晶ディスプレイ21Bに広告動画等の画像を表示する場合の動作について説明する。以下の説明においては、説明の簡略化のため、鉄道車両12のカメラ付車内案内表示器21に広告動画を表示させる場合を例として説明するが、実際には列車10を構成する鉄道車両の全てにおいて同様の動作がなされる。
所定の撮影タイミングに至った場合あるいは所定の撮影条件が満たされた場合には、車両情報制御装置29は、カメラ付車内案内表示器21に対し、撮影指示を行う(ステップS21)。ここで、所定の撮影条件が満たされた場合の一例としては、荷重センサ26、30、37の出力に基づいて算出した乗車率(混雑率)が所定の閾値を超えた場合等が挙げられる。なお、このカメラ21Cによる撮影は、客扱い時(営業運転時)にのみ行えばよく、列車が車両基地などにおいて待機中には行う必要が無いため、上述した表示データの無線送信とは別個に行えるため伝送路としての通信ネットワーク41の共用が容易となり、大容量のデータ転送が容易となっている。
撮影データを受信した車両情報制御装置29は、撮影データをメモリに一時的に格納し(ステップS23)、撮影データを車両情報制御装置22に対して転送する(ステップS24)。
これにより無線装置24は、無線通信により配信用サーバ23に蓄積された撮影データを順次送信する(ステップS29)。
従来のシステムにおいては、(防犯)カメラのそれぞれに対して、信号伝送線、電源配線及び電源の配置を行う必要があり、システム規模が大きくなってしまうと言う不具合があった。
また、走行中の地上への転送は、容量にも制限があるため、車庫へ引き上げてから時間をかけて吸い上げることとなっていた。
したがって、本実施形態によれば、低コストで省スペースを図りつつ、案内表示システムと防犯カメラシステムの両方を実現できる。
カメラ付車内案内表示器21は、金属製のケーシング本体21Aと、ケーシング本体21A内に配置された液晶ディスプレイ21Bと、ケーシング本体21Aから延びたUSBケーブル21Eに接続されたカメラ21Cと、を備えている。
本態様によっても、上記実施形態と同様の効果が得られ、更にカメラ21Cのみのメンテナンスが容易に行えるという効果も奏する。
11、12、13 鉄道車両
21 カメラ付車内案内表示器
21A ケーシング本体
21B 液晶ディスプレイ
21C カメラ(撮影装置)
21E USBケーブル(通信バス)
21F コントローラ
21G メモリ
22 車両情報制御装置
23 配信用サーバ
24 無線装置
25 GPS装置
26、30、37 荷重センサ
28、35 伝送路(車両間伝送路)
29 車両情報制御装置
36 車両情報制御装置
41 通信ネットワーク
DR 客用ドア
HM 地上設備
Claims (6)
- 各種情報を表示する表示装置と、
防犯用の画像の撮影を行い撮影データを出力する撮影装置と、
前記表示装置と前記撮影装置で共用されるメモリを有し、伝送路を介して外部の車両情報制御装置から受信した表示データを前記メモリに蓄え、前記メモリに蓄えた前記表示データに基づいて前記表示装置の表示制御を行うとともに、前記撮影装置と通信バスを介して接続されて撮影制御を行い、前記撮影装置から受信した撮影データを前記メモリに一時的に蓄え、前記伝送路を介して前記メモリに蓄えた前記撮影データを前記車両情報制御装置に転送する制御装置と、
を備えた鉄道車両用車内案内表示器。 - 前記撮影装置は、前記表示装置及び前記制御装置を収納するケーシング内、あるいは、前記ケーシング近傍に配置されている、
請求項1記載の鉄道車両用車内案内表示器。 - 前記制御装置は、前記通信バスを介して前記撮影装置に駆動電力を供給可能とされている、
請求項1記載の鉄道車両用車内案内表示器。 - 前記制御装置は、前記撮影装置により撮影した画像を前記表示装置において表示する、
請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の鉄道車両用車内案内表示器。 - 撮影データを蓄積する蓄積装置と、
地上設備との間で無線通信を行う無線装置と、
前記蓄積装置、前記無線装置及び一又は複数の請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の鉄道車両用車内案内表示器と接続され、一の鉄道車両に搭載された第1の車両情報制御装置と、
一又は複数の請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の鉄道車両用車内案内表示器と接続され、前記一の鉄道車両とは異なる他の鉄道車両に搭載された一又は複数の第2の車両情報制御装置と、を備え、
前記第1の車両情報制御装置は、車両間伝送路を介して前記第2の車両情報制御装置と通信可能に接続され、前記第2の車両情報制御装置から前記車両間伝送路を介して送信された撮影データを前記蓄積装置に転送して蓄積させるとともに、前記蓄積装置に蓄えた前記撮影データを前記無線装置を介して前記地上設備に送信させる、
鉄道車両用車内案内表示システム。 - 前記撮影データは、前記車両間伝送路を介して乗務員室内に設けられた表示装置に転送されて表示がなされる、
請求項5記載の鉄道車両用車内案内表示システム。
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JP2014150089A JP6426392B2 (ja) | 2014-07-23 | 2014-07-23 | 鉄道車両用車内案内表示器及び鉄道車両用車内案内表示システム |
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2014
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