JP2011098705A - 車内情報伝送システム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】車両情報伝送システムは、列車を構成する各車両に設置されている機器の状態をモニタするモニタシステムと各車両内で旅客に対する案内を表示する案内表示システムとを具備するシステムであり、各車両に設置される伝送端末は、当該車両に設置されている各機器から状態を示すモニタ情報を収集し、前記モニタ情報および前記案内表示装置が画像を表示するためのトリガーとなるトリガー情報を当該列車の全車両を引き通されている幹線伝送線により幹線伝送し、前記幹線伝送されるトリガー情報を当該車両内の支線伝送線に接続される案内表示装置へ伝送するものであり、各案内表示装置は、表示可能な画像データをメモリに保持し、前記トリガー情報に基づいて選択される画像データを表示部に表示させるものである。
【選択図】図1
Description
以下の実施の形態で説明する車内情報伝送システムは、複数種類の情報処理システム(たとえば、モニタシステム、案内表示システム、車内監視システム)を有するシステムであり、複数車両で構成される列車に設置される。
図1は、モニタシステムと案内表示システムとを有する車内情報伝送システムの構成例を概略的に示す図である。
幹線Mは、1号車から8号車の車両で構成される列車全体を引き通される。伝送端末11、12、…、18は、各車両(1、2、…、8号車)にそれぞれ設置される。各車両に設置される伝送端末11、12、…、18は、幹線Mによりイーサネット(登録商標)などのネットワーク通信が可能な状態で接続されている。各伝送端末間では、幹線Mを介したネットワーク通信により各車両の状況を示す情報を送受信する。
図1に示す構成例では、案内表示システムは、幹線M、支線伝送線(支線)b1、…、b4、…、b8、伝送端末11、…、14、…、18、案内表示器41、…、44、…、48、サーバ51および無線装置52により構成される。図1に示す構成例では、案内表示システムは、伝送端末11、…、14、…、18および幹線Mをモニタシステムと共用する構成となっている。
図2は、伝送端末11、…、17、18および案内表示器41、…、47、48の構成例を概略的に示すブロック図である。
各車両に設置される伝送端末11、…、17、18は、図2に示すように、それぞれCPU61、幹線伝送部62、支線伝送部63およびデジタルインターフェース(I/F)64などを有している。
図3は、案内表示システムにおける第1の情報伝送方法の例を説明するための図である。
図3に示す例では、各案内表示器41、…、47、48には、メモリ72内に画像データ、および、スケジューラが記憶される。メモリ72に保存される画像データは、表示部74で表示可能な各種の案内画面である。スケジューラは、画像データを表示部に表示するためのスケジュールあるいは条件などを示す情報である。CPU71は、メモリ72から画像データを選択し、選択した画像データを読み出して表示部74に表示する。
案内表示器41、…、47、48では、CPU71が支線bを介して各伝送端末11、…、17、18から供給される情報(車両条件、切換トリガあるいはスケジューラ)に基づいて表示すべき画像データおよび表示タイミングを決定する。表示すべき画像データを決定すると、案内表示器41、…、47、48のCPU71は、当該画像データをメモリ72から読み出して表示部74に表示する。
図4は、案内表示システムにおける第2の情報伝送方法の例を説明するための図である。
図4では、動画像などのデータ量の大きな情報(以下、単に大容量データとも称する)を幹線伝送線を介して案内表示器に伝送する様子を示している。図4に示すように、幹線伝送線は、データの送受信が可能な帯域を有している。つまり、幹線伝送線Mによるデータ伝送を行うための各伝送端末の幹線伝送部62は、データ伝送に用いる帯域を制御することが可能である。
図5は、モニタシステムと案内表示システムと車内監視システムとを含む車内情報伝送システムの構成例を概略的に示す図である。
図5に示す車内情報伝送システムにおいて、モニタシステムは、列車内における各種機器の状態を監視(モニタ)する。また、図5に示す車内情報伝送システムにおいて、案内表示システムは、列車内における旅客に対する案内画面を各車両内に設置した複数の表示装置に表示する。図5に示す車内情報伝送システムにおける車内監視システムは、列車の各車両内の状況を映像により監視するためのシステムである。
図6は、伝送端末11、…、17、18、案内表示器41、…、47、48、および、ITV端末81、…、87、88の構成例を概略的に示すブロック図である。
なお、図6に示す構成例において、伝送端末および案内表示器の構成は、図2に示す構成例と同様である。このため、図6に示す伝送端末および案内表示器に係る構成については、同一箇所の同一符号を付して詳細な説明を省略するものとする。
CPU91は、各ITV端末81、…、87、88全体の制御を司る。CPU91は、たとえば、演算素子、RAM、ROMおよびシステムメモリなどにより構成される。CPU91は、演算素子がROMなどのメモリに記憶されている制御プログラムを実行することにより種々の処理機能を実現している。たとえば、CPU91は、監視画像の転送要求に応じて転送が要求された監視画像をメモリ92から抽出する機能を有する。また、CPU91は、監視画像に付与する時間情報を計時するためのクロックを有するようにしても良い。
図7は、ITVシステムにおける第3の情報伝送方法の例を説明するための図である。
図7に示すように、各ITV端末81、…、87、88のメモリ92には、各監視カメラCAMで撮影した監視画像が蓄積される。メモリ92に蓄積した監視画像は、必要に応じて出力することが可能である。
たとえば、モニタ表示器38で7号車の監視画像を表示させる場合、伝送端末18は、幹線伝送線M、伝送端末17、および、支線c7を介してITV端末87に画像転送を要求する。この画像転送要求には、たとえば、転送を要求する監視画像の条件(例えば、時間帯、撮影場所など)を示す情報および転送先を示す情報などが含まれる。ITV端末87のCPU91は、与えられた画像転送要求に応じて転送すべき監視画像をメモリ92から検索する。
図8は、案内表示システムにおける第4の情報伝送方法の例を説明するための図である。
図8に示すように、第4の情報伝送方法は、ITV端末81、…、87、88から出力される監視画像を伝送するための幹線における帯域を制限するものである。第4の情報伝送方法では、モニタシステムなどの他のシステムは、監視画像を伝送するための帯域とは別の帯域を用いて幹線伝送線Mによるデータ伝送を行う。
上記第1、第2の実施の形態で説明した車内情報伝送システムは、複数のシステムが列車内を引き通された1つの幹線を共用して情報伝送を行うシステムである。このような車内情報伝送システムは、を列車内に既設の伝送線を複数のシステムが共用する幹線として用いるも可能である。ただし、既存の各列車に既設されている伝送線は、様々な特性のものが考えれられる。既設の伝送線を幹線として用いるには、伝送線の特性に応じて変調した信号を伝送することにより通信効率を向上させる必要があることが多いと考えられる。言い換えると、複数のシステムが既設の伝送線を幹線として用いる場合、幹線としての伝送線を伝送する情報は、伝送線の物理的な特性に応じて変調した信号であることが好ましいことが多いと考えられる。
図9に示す車内情報伝送システムは、図6に示す構成に加えて、各伝送端末11、…、17、18に変復調装置101、…、107a、107b、108が設けられている。各変復調装置101、…、107a、107b、108は、幹線Mを伝送する情報の変復調を行うものである。各変復調装置101、…、107a、107b、108は、幹線Mへ出力する信号を変調し、幹線Mから入力する信号を復調する。また、各変復調装置101、…、107a、107b、108は、幹線Mとしての伝送線の物理的な特性に応じた変復調処理を行うように設定される。
(1)新車の場合、1つの幹線と各車両の伝送端末とを設置するだけで複数のシステム(たとえば、モニタシステム、案内表示システム、および、車内監視システム)を含む車内情報伝送システムを容易に構築する事ができる。この結果として、複数種類の情報処理システムを含む車内情報伝送システムを新車に設置する場合であっても、ぎ装スペース、ぎ装コスト及び製品コストを抑える事ができる。
Claims (6)
- 列車を構成する各車両内に設置された案内表示装置が案内を表示する案内表示システムを含む車内情報伝送システムであって、
当該列車の全車両を引き通されている1つの幹線伝送線と、各車両に設置される伝送端末と、を具備し、
前記各車両に設置される伝送端末は、
前記案内表示システム以外のシステムで用いられる情報と、前記案内表示装置が表示すべき画像を特定するためのトリガー情報とを前記幹線伝送線により伝送する幹線伝送手段と、
前記幹線伝送手段により伝送される前記トリガー情報を当該車両内の支線伝送線に接続される前記案内表示装置へ伝送する第1の支線伝送手段と、を有し、
前記各案内表示装置は、
画像データを表示する表示部と、
前記表示部により表示可能な画像データを保存するメモリと、
前記支線伝送線を介して当該車両の伝送端末との情報伝送を行う第2の支線伝送手段と、
前記第2の支線伝送手段により受信するトリガー情報に基づいて前記メモリに保持している画像データのうち表示すべき画像データを判断する判断手段と、
前記判断手段により表示すべきと判断した画像データを前記メモリから読み出して前記表示部に表示させる表示制御手段と、を有する、
ことを特徴とする車内情報伝送システム。 - 前記伝送端末の前記幹線伝送手段は、前記幹線伝送線において、前記案内表示システム以外のシステムで用いられる情報を伝送するための帯域とは異なる帯域で、前記案内表示装置が表示可能な表示用の画像データを伝送し、
前記伝送端末の前記第1の支線伝送手段は、前記幹線伝送手段により受信した前記表示用の画像データを前記案内表示装置へ伝送し、
前記各案内表示装置の前記メモリは、前記第2の支線伝送手段により受信する表示用の画像データを保存する、
ことを特徴とする前記請求項1に記載の車内情報伝送システム。 - 前記伝送端末は、さらに、前記幹線伝送線により送信する情報を当該幹線伝送線の特性に応じて変調し、前記幹線伝送線から入力する信号を復調する変復調手段を有する、
ことを特徴とする前記請求項1又は2に記載の車内情報伝送システム。 - 列車を構成する各車両内に設置された監視カメラが撮影した監視画像を各車両に設置された監視端末が取得する車内監視システムを含む車内情報伝送システムであって、
当該列車の全車両を引き通されている1つの幹線伝送線と、各車両に設置される伝送端末と、を具備し、
前記各車両に設置される伝送端末は、
前記車内監視システム以外のシステムで用いられる情報と前記監視端末に対する監視画像の転送要求と前記転送要求に応じて前記監視端末から出力される監視画像とを前記幹線伝送線により伝送する幹線伝送手段と、
当該車両内の支線伝送線により接続される当該車両の監視端末との情報伝送を行う第1の支線伝送手段と、を有し、
前記各車両に設置される監視端末は、
前記監視カメラが撮影した監視画像を保存するメモリと、
前記支線伝送線により当該車両内の伝送端末との情報伝送を行う第2の支線伝送手段と、
前記監視画像の転送要求に応じて前記メモリに保存している監視画像のうち転送すべき監視画像を検索する検索手段と、
前記検索手段により検索された監視画像を前記メモリから読み出して前記第2の支線伝送手段により当該車両の伝送端末へ出力する処理手段と、を有する、
ことを特徴とする車内情報伝送システム。 - 前記伝送端末の前記幹線伝送手段は、前記幹線伝送線において、前記車内監視システム以外のシステムで用いられる情報を伝送するための帯域とは異なる帯域で、前記監視端末が転送要求に応じて出力する監視画像を伝送する、
ことを特徴とする前記請求項4に記載の車内情報伝送システム。 - 前記伝送端末は、さらに、前記幹線伝送線により送信する情報を当該幹線伝送線の特性に応じて変調し、前記幹線伝送線から入力する信号を復調する変復調手段を有する、
ことを特徴とする前記請求項4又は5に記載の車内情報伝送システム。
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