JP2008226147A - 通報システム、通報システムの通報方法、通報監視装置の通報プログラム - Google Patents

通報システム、通報システムの通報方法、通報監視装置の通報プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】車両内で起きたトラブルに対する乗客による通報を容易にし、いたずらによる通報を除去してトラブル対応に対する負荷を軽減する。
【解決手段】列車991において車内端末100から携帯端末200に運行ダイヤなどの情報を提供する。この際、車内端末100は提供情報に当該車両を識別する路線番号、列車番号、車両番号(車両識別符号)を含める。そして、車両内でトラブルが発生した場合、乗客は携帯端末200から当該車両の車両識別符号を受付システム710に送信することによりトラブルの発生した車両を通知する。受付システム710は当該トラブルに対して通報した各携帯端末200の過去の通報に基づく個体信用点を合計して当該トラブルに対する通報スコアを算出する。通報システム720は通報スコアの高い通報を司令室端末510に出力し、指令員は信頼度の高い通報に対して対応策を検討することができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、例えば、列車内で発生したトラブルを通報するための通報システム、通報システムの通報方法、通報監視装置の通報プログラムに関するものである。
怪我、ケンカ、泥酔、忘れ物、痴漢行為などのトラブルが列車内で発生した場合に、居合わせた乗客がトラブルに巻き込まれることを恐れ自ら解決したり駅員に通告することを躊躇したりするケースがある。
列車内で起きたトラブルの通報に関する文献として特許文献1や特許文献2がある。
特許3134843号公報 特開2003−189364号公報
しかし、特許文献1では、携帯電話機からの通知を表示することにより乗客の通報を車掌に通知する処理を列車内において行い、車掌が通報者との通話により連絡を受けるため、通話の必要な通報者が通報に躊躇するという懸念や、車掌が対処方法の判断も各所への連絡もこなさなければならないという課題がある。
また、特許文献2では携帯電話機に非常ボタンを備える必要があるという課題がある。
本発明は、例えば、トラブルに巻き込まれることに対する恐れを軽減して通報を促すことを目的とする。
また例えば、本発明は、通報が有った際、車掌の負荷を軽減し、通報に対する対処ミスを抑止できるようにすることを目的とする。
また例えば、本発明は、非常ボタンのような通報のための特殊な装置を携帯電話機に要せずに通報できるようにすることを目的とする。
本発明の通報システムは、当該車両を識別する車両識別符号を含む提供情報を通信機器を用いて車両内に発信する情報提供装置と、前記情報提供装置から提供情報を受信した携帯端末装置から送信された通報内容を識別する通報区分と前記携帯端末装置を識別する個体識別子と前記提供情報に含まれる車両識別符号とを含む通報情報を通信機器を用いて受信する通報情報受信部と、各携帯端末装置を識別する個体識別子に対応付けて当該携帯端末装置からの通報の信用度を示す個体信用点が記憶機器に記憶された個体データベースと、前記個体データベースから前記通報情報受信部が受信した通報情報が示す個体識別子に対応する個体信用点を取得する信用点取得部と、前記通報情報受信部が受信した各通報情報について通報区分と車両識別符号とに対応付けて通報の信頼度を示す通報スコアが記憶機器に記憶された通報データベースと、前記通報データベースに対して、前記通報情報受信部が受信した通報情報が示す通報区分と車両識別符号とに対応する通報スコアを前記信用点取得部が取得した個体信用点に基づいて更新する通報スコア更新部と、前記通報スコア更新部が更新した通報スコアと所定の閾値とをCPU(Central Proccessing Unit)を用いて比較し、当該通報スコアが閾値以上であると判定した場合に当該通報区分と当該車両識別符号とを出力機器から出力する通報出力部とを備えた通報監視装置とを有することを特徴とする。
本発明によれば、携帯端末が提供情報の取得の際に車両を識別する車両識別符号を取得するため、車両外の司令室(通報監視装置)に取得済みの車両識別符号を送信することでトラブルの発生場所を通報することができる。つまり、通報が容易に行えるため、通報者がトラブルに巻き込まれることを防ぎ、乗客に通報を促すことができる。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1における通報システム990の構成図である。
鉄道を交通手段の一例として、実施の形態1における通報システム990の構成について、図1に基づいて以下に説明する。但し、交通手段はバスやタクシーなどの他の交通手段であっても構わない。列車991、バス、タクシーは車両の一例である。
各鉄道事業者の各列車991は、列車991内において列車991内の各機器を制御するシステム(以下、列車内システムとする)と地上の施設において各列車991の運行監視を行うシステム(以下、司令部システム700とする)とにより運行管理されている。
図1において、司令部システム700は地上系装置500、司令室端末510、Webサーバ600により構成される。但し、実施の形態1における司令部システム700は1つの装置(通報監視装置)として構成されていても構わない。
地上系装置500は線路上のセンサ(図示省略)などからの情報により各列車991がどの位置を走行中であるか、予定通りの運行状況であるかなどの情報を司令室端末510や駅表示装置540に通知し、各駅の駅表示装置540は地上系装置500からの通知に基づいて各列車991の到着予定時刻や遅延時間などの運行状況を表示する。また、司令室では各列車991の運行ダイヤと地上系装置500から通知された運行状況とに基づいて停止や減速などの指令が司令室端末510から駅員端末530や運転台装置520に通知される。そして、駅員端末530で指令を受けた駅員や運転台装置520で通知を受けた運転士は司令室からの指令に応じて所定のアナウンスや運転制御を行う。
列車991内において、列車内装置300は、列車番号、運行ダイヤ(停車駅や到着時刻を示す路線情報)など、自装置が搭載された列車991の情報を記憶管理している。また、列車内装置300は、その他に車輪の回転数に基づいて始発駅からの距離(キロ程)を記録管理し、自己が搭載された車両(自己が制御する対象の車両)の車両番号を記録管理し、運行ダイヤやキロ程に基づいて列車991がどの駅間を走行中であるか、次の到着駅はどこかなどの情報を記録管理している。
また、列車内装置300は運転台装置520での運転士による加速や減速などの運転操作や速度計・加速度計(図示省略)などの計測値に基づいてブレーキ330を制御したり、運転台装置520での運転士による開閉操作に基づいてドア320を制御したり、各車両の温度計・湿度計(図示省略)などの計測値に基づいてエアコン310を制御したりする。
また、列車内装置300は運行ダイヤや次の到着駅などの情報を情報サーバ400に提供し、情報サーバ400が生成した運行ダイヤ・次の到着駅の表示情報や企業のコマーシャル、ニュース、天気、雑学などのコンテンツを情報ディスプレイ410に表示させる。
情報サーバ400と情報ディスプレイ410とは列車991内の表示装置を用いて乗客に情報提供を行うシステムを構成する。
実施の形態1における通報システム990は車内端末100が当該車両を識別する車両識別符号を含む提供情報(コンテンツ)を通信機器を用いて車両内に発信して乗客の携帯端末200に提供することを特徴とする。
また、司令部システム700(通報監視装置)において、Webサーバが携帯端末200からの通報を受け付ける受付システムを構成し、地上系装置500が携帯端末200からの通報を司令室端末510に通知し、司令室端末510からの指令を通報現場の列車内装置300や運転台装置520、次に到着する駅の駅員端末530などに通知する通報システムを構成し、司令室端末510が通報の一覧表示や指令員からの指令の入力を行う監視システムを構成することを特徴とする。
路線番号は当該列車991が運行する路線を識別する情報・符号・ID(Identifier)の一例であり、列車番号は列車991を識別する情報・符号・IDの一例であり、車両番号は車両を識別する情報・符号・IDの一例であり、路線番号と列車番号と車両番号とは1車両を特定する識別情報・識別符号・識別IDの一例である。
携帯端末200の形態には携帯電話機、PHS(Personal Handyphone System)(登録商標)、PDA(Personal Digital Assistants)(登録商標)、接触型・非接触型IC(Integrated Circuit)カードなどがある。
車内端末100と携帯端末200とはFelica(登録商標)、赤外線、可視光、Bluetooth(登録商標)、W−LAN(ワイヤレスラン)などを利用した無線通信を行う。以下、Felica(登録商標)のように、携帯端末200が車内端末100から近距離(数ミリメートル)または短距離(数センチメートル)の範囲(以下、近距離とする)に接近することにより、車内端末100と携帯端末200とが通信を行うものとして説明する。
実施の形態1においてサーバや端末は装置、機器を意味する。
図2は、実施の形態1における通報システム990の通報方法を示す図である。
情報サーバ400により提供された提供情報を車内端末100から携帯端末200に取得した乗客が、車両内でトラブルが起きたことを知った際、提供情報に含まれる車両を特定する情報を携帯端末200から送信することにより、司令部システム700にトラブルの発生した車両を通報し、司令部システム700が当該通報の信頼度を判定し、司令員や現場乗務員や列車内装置300が信頼度の高い通報に対して対応する実施の形態1における通報方法の処理全体の流れ(1)〜(8)について、図2に基づいて以下に説明する。
(1)列車情報の取得(情報提供処理の一例)
列車991に乗車した乗客(通報者)は、携帯端末200を車内端末100に近接させることにより、情報サーバ400が提供する運行ダイヤ、次の到着駅の情報、企業のコマーシャル、ニュース、天気、雑学などの情報を携帯端末200に取得することができる。このとき、車内端末100は車内端末記憶部190に記憶している当該車両を特定する路線番号、列車番号、車両番号を情報サーバ400の提供情報と合わせて無線装置101を用いて携帯端末200に送信する。携帯端末200は無線装置201を用いて車内端末100から提供情報、路線番号、列車番号、車両番号を受信する。
(2)受付システムへの通報(通報情報受信処理、信用点取得処理、通報スコア更新処理の一例)、(2)’受付システムへの追加情報の送信
乗車している車両内でトラブルが発生した場合、携帯端末200に提供情報を取得した乗客(通報者)は提供情報と共に携帯端末200に記憶された路線番号、列車番号、車両番号を司令部システム700に送信することにより、トラブルの発生している車両を司令部システム700に通報することができる。乗客(通報者)は携帯端末200のアプリケーションもしくはWebブラウザ203の機能を用いて司令部システム700に路線番号、列車番号、車両番号、トラブル内容を送信する。また、乗客(通報者)は2回目以降の追加情報として、携帯端末200に備わるカメラやマイクなどの画像・映像・音声記録装置202を用いて現場の画像や音声を取得し、取得した画像や音声のファイルを添付した電子メールをメールクライアント204の機能を用いて司令部システム700に送信してもよい。
(3)指令への通報(通報出力処理の一例)
受付システム710は、通報者の携帯端末200から受信した通報情報に基づいて、通報元である携帯端末200(または通報者)の情報を個体DB791に登録すると共に、同一事象のトラブルに対してされた各通報の情報を一つに纏めて通報DB792に登録する。また、受付システム710は過去の通報結果などに基づく各通報元の信頼度(個体信用点)に基づいて各トラブルに対する通報の信頼度(通報スコア)を算出して通報DB792に登録する。同一事象のトラブルは、例えば、路線番号、列車番号、車両番号、トラブル内容(通報区分)、通報日時により特定される。
そして、通報システム720は、通報DB792に登録された各トラブルに対する通報の信頼度(通報スコア)に基づいて実際に発生している可能性の高いトラブルを特定し、特定したトラブルの情報を監視システム730のスピーカー909から音声出力したり、表示装置901に表示したりする。
(4)指令の確認
スピーカー909からのトラブル発生の警報・放送を聴いた指令員は発生したトラブルの内容を表示装置901で確認する。
(5)現場の乗務員・機器への指示
トラブル内容を確認した指令員は監視システム730を用いてトラブルが発生した列車991の乗務員に指示を出す。例えば、指令員は電話により現場乗務員に指示を出す。また例えば、指令員は司令室端末510を用いて運転台装置520や列車内装置300に指示内容(トラブルの発生した車両、トラブル内容、対応方法など)を示す情報を送信する。
(6)指示に基づく現場でのトラブル解決
トラブルの発生現場である列車991では指令員の指示に基づいてトラブルに対応する。例えば、乗務員はトラブルが発生している車両に移動してトラブルの解決を図る。また例えば、運転台装置520で指示を受けた運転士は停車などの運転操作を行う。また例えば、トラブルの発生した車両の列車内装置300は、監視カメラ340を起動して現場の映像や音声を取得したり、スピーカー350から所定のアナウンス音声を出力したりする。
(7)指令への完了報告
トラブルに対応した現場から対応結果を指令員に報告する。例えば、乗務員はトラブルが実際に発生していたか、トラブルを解決できたかなどを指令員に電話報告する。また例えば、運転士は運転台装置520を用いて列車991を緊急停車したことを示す通知を司令室端末510に送信する。また例えば、列車内装置300は監視カメラ340で取得した映像や音声のファイルを司令室端末510に送信する。
(8)監視システムへの結果入力
指令員は電話機や司令室端末510において現場からのトラブル対応結果を確認し、司令室端末510を用いて確認結果に基づいて個体DB791に登録されている各通報元の信頼度(個体信用点)を更新したり、通報DB792に登録されている対応したトラブルのステータス(対処済みフラグ)を更新したりする。例えば、指令員は乗務員からの電話報告によりトラブル対応結果を確認する。また例えば、指令員は司令室端末510に表示された現場映像や音声出力された現場音声に基づいてトラブル対応結果を確認する。
図3、図4は、実施の形態1における通報システム990のハードウェア資源の一例を示す図である。
図3、図4において、各装置・機器・システムは、プログラムを実行するCPU911(Central・Processing・Unit、中央処理装置、処理装置、演算装置、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、プロセッサともいう)を備えている。CPU911は、バス912を介してROM913、RAM914、通信ボード915(または通信チップ)、磁気ディスク装置920と接続される。司令部システム700において、CPU911は表示装置901、キーボード902、マウス903、FDD904(Flexible・Disk・Drive)、CDD905(コンパクトディスク装置)、プリンタ906、スキャナ907、マイク908、スピーカー909などとも接続される。そして、CPU911はこれらのハードウェアデバイスを制御する。磁気ディスク装置920の代わりに、光ディスク装置、メモリカード読み書き装置などの記憶装置でもよい。
RAM914は、揮発性メモリの一例である。ROM913、FDD904、CDD905、磁気ディスク装置920の記憶媒体は、不揮発性メモリの一例である。これらは、記憶機器、記憶装置あるいは記憶部の一例である。また、入力データが記憶されている記憶機器は入力機器、入力装置あるいは入力部の一例であり、出力データが記憶される記憶機器は出力機器、出力装置あるいは出力部の一例である。
通信ボード915、キーボード902、スキャナ907、FDD904などは、入力機器、入力装置あるいは入力部の一例である。
また、通信ボード915、表示装置901、プリンタ906などは、出力機器、出力装置あるいは出力部の一例である。
通信ボード915(または通信チップ)は電話回線網、LAN(ローカルエリアネットワーク)、インターネット940、WAN(ワイドエリアネットワーク)などに有線または無線により接続されている。
磁気ディスク装置920には、OS921(オペレーティングシステム)、ウィンドウシステム922、プログラム群923、ファイル群924が記憶されている。プログラム群923のプログラムは、CPU911、OS921、ウィンドウシステム922により実行される。
上記プログラム群923には、実施の形態において「〜部」として説明する機能を実行するプログラムが記憶されている。プログラムは、CPU911により読み出され実行される。
ファイル群924には、実施の形態において、「〜部」、「〜端末」、「〜装置」、「〜システム」などの機能を実行した際の「〜の判定結果」、「〜の計算結果」、「〜の処理結果」などの結果データ、「〜部」の機能を実行するプログラム間で受け渡しするデータ、その他の情報やデータや信号値や変数値やパラメータが、「〜ファイル」や「〜データベース」の各項目として記憶されている。列車991内の提供情報(路線番号、列車番号、車両番号を含む)、乗客の携帯端末200からの通報情報、個体DB791や通報DB792のレコード情報などはファイル群924に含まれるものの一例である。
「〜ファイル」や「〜データベース」は、ディスクやメモリなどの記録媒体に記憶される。ディスクやメモリなどの記憶媒体に記憶された情報やデータや信号値や変数値やパラメータは、読み書き回路を介してCPU911によりメインメモリやキャッシュメモリに読み出され、抽出・検索・参照・比較・演算・計算・処理・出力・印刷・表示などのCPUの動作に用いられる。抽出・検索・参照・比較・演算・計算・処理・出力・印刷・表示のCPUの動作の間、情報やデータや信号値や変数値やパラメータは、メインメモリやキャッシュメモリやバッファメモリに一時的に記憶される。
また、実施の形態において説明するフローチャートの矢印の部分は主としてデータや信号の入出力を示し、データや信号値は、RAM914のメモリ、FDD904のフレキシブルディスク、CDD905のコンパクトディスク、磁気ディスク装置920の磁気ディスク、その他光ディスク、ミニディスク、DVD(Digital・Versatile・Disc)等の記録媒体に記録される。また、データや信号値は、バス912や信号線やケーブルその他の伝送媒体によりオンライン伝送される。
また、実施の形態において「〜部」として説明するものは、「〜回路」、「〜装置」、「〜機器」であってもよく、また、「〜ステップ」、「〜手順」、「〜処理」であってもよい。すなわち、「〜部」として説明するものは、ROM913に記憶されたファームウェアで実現されていても構わない。或いは、ソフトウェアのみ、或いは、素子・デバイス・基板・配線などのハードウェアのみ、或いは、ソフトウェアとハードウェアとの組み合わせ、さらには、ファームウェアとの組み合わせで実施されても構わない。ファームウェアとソフトウェアは、プログラムとして、磁気ディスク、フレキシブルディスク、光ディスク、コンパクトディスク、ミニディスク、DVD等の記録媒体に記憶される。プログラムはCPU911により読み出され、CPU911により実行される。すなわち、通報プログラムは、「〜部」としてコンピュータを機能させるものである。あるいは、「〜部」、「〜端末」、「〜装置」、「〜システム」の手順や方法をコンピュータに実行させるものである。
図5は、実施の形態1における車内端末100、携帯端末200の機能構成図である。
図6は、実施の形態1における列車内装置300の機能構成図である。
図7は、実施の形態1における司令部システム700の機能構成図である。
実施の形態1における車内端末100、携帯端末200、列車内装置300および司令部システム700の機能構成について、図5、図6および図7に基づいて以下に説明する。
図5において、車内端末100(情報提供装置の一例)は対携帯通信部110、端末制御部120、対列車内装置通信部130および車内端末記憶部190を備える。
対列車内装置通信部130は通信機器を用いて有線または無線により列車内装置300と通信を行う。例えば、対列車内装置通信部130は列車内装置300から路線番号、列車番号、車両番号、情報サーバ400の提供情報を取得する。
車内端末記憶部190は記憶機器を用いて車内端末100で使用する各データの記憶管理を行う。例えば、車内端末記憶部190は列車内装置300から取得した路線番号、列車番号、車両番号、情報サーバ400の提供情報を記憶管理する。また例えば、車内端末記憶部190は自己を識別する端末IDを記憶管理する。
対携帯通信部110は通信機器を用いて携帯端末200との間で近距離無線通信を行う。例えば、対携帯通信部110は、無線通信範囲内に位置する携帯端末200の電波を検出した際、情報サーバ400の提供情報と共に路線番号、列車番号、車両番号、端末ID、通信時刻を無線で発信する。
端末制御部120はCPUを用いて車内端末100の各機能を制御する。例えば、端末制御部120はクロック(図示省略)から時刻を取得し、対列車内装置通信部130を制御して列車内装置300から路線番号、列車番号、車両番号、情報サーバ400の提供情報を取得し、対携帯通信部110を制御して携帯端末200に路線番号、列車番号、車両番号、端末ID、通信時刻を含めて情報サーバ400の提供情報を提供し、車内端末記憶部190に対するデータの記憶、取り出しを行う。
図5において、携帯端末200は携帯通信部210、携帯制御部220、携帯表示部230、キー入力部240、音声入出力部250、振動部260、撮像部270および携帯記憶部290を備える。音声入出力部250と撮像部270とは画像・映像・音声記録装置202を構成する。
携帯通信部210は通信機器を用いて無線により携帯端末200の入出力データの通信を行う。例えば、携帯通信部210は車内端末100が発信した提供情報(路線番号、列車番号、車両番号、端末ID、通信時刻を含む)を表す電波を受信し、司令部システム700に通報情報を送信する。
携帯表示部230は液晶ディスプレイ(表示機器の一例)(図示省略)に文字や画像を表示する。
キー入力部240は押下されたテンキーや十字キー(入力機器の一例)(図示省略)の情報を入力する。
音声入出力部250はマイク(入力機器の一例)(図示省略)により収集した音声情報を入力し、スピーカー(出力機器の一例)(図示省略)から音声を出力する。
振動部260はバイブレーター(図示省略)を起動して携帯端末200を振動させる。
撮像部270はカメラ(入力機器の一例)(図示省略)により取得した画像情報を入力する。
携帯記憶部290は記憶機器を用いて携帯端末200で使用する各データの記憶管理を行う。例えば、携帯記憶部290は車内端末100から取得した提供情報(路線番号、列車番号、車両番号、端末ID、通信時刻を含む)、予め登録された電話番号やメールアドレス、取得した音声情報や画像情報を記憶管理する。
携帯制御部220はCPUを用いて携帯端末200の各機能を制御する。例えば、携帯制御部220は携帯通信部210を制御して車内端末100から提供情報(路線番号、列車番号、車両番号、端末ID、通信時刻を含む)を取得する。また例えば、携帯制御部220はキー入力部240が入力したキー情報に基づいて通報情報を生成し、携帯通信部210を制御して通報情報を司令部システム700に送信する。また例えば、携帯制御部220は携帯記憶部290に対するデータの記憶、取り出しを行う。
図6において、列車内装置300(車両制御装置)は列車内装置通信部301、列車内装置制御部302および列車内装置記憶部309を備える。
列車内装置通信部301(指令受信部)は通信機器を用いて有線または無線により列車内装置300の入出力データの通信を行う。例えば、列車内装置通信部301は車内端末100に列車内装置300が管理している路線番号、列車番号、車両番号、キロ程などのデータを送信する。また例えば、列車内装置通信部301は情報サーバ400から提供情報を受信し、情報サーバ400の提供情報を車内端末100に送信する。また例えば、列車内装置通信部301は司令部システム700から指令情報を受信する。また例えば、列車内装置通信部301は隣車両の列車内装置300の列車内装置通信部301と通信を行う。
列車内装置記憶部309は記憶機器を用いて列車内装置300で使用する各データの記憶管理を行う。例えば、列車内装置記憶部309は予め設定されている路線番号、列車番号、運行ダイヤなどの自装置が搭載された列車991の情報、列車991の現在のキロ程を記憶管理する。また例えば、列車内装置記憶部309は自己が搭載されている車両(自己が接続する車内端末100が設置されている車両)の番号(車両番号)、列車991がどの駅間を走行中であるか、次の到着駅はどこであるかなどの情報を記憶管理する。また例えば、列車内装置記憶部309は情報サーバ400から取得した提供情報、司令部システム700からの指令情報、監視カメラ340が取得した画像情報・音声情報を記憶管理する。また例えば、スピーカー350から予め登録されたアナウンス用の音声情報を記憶管理する。
列車内装置制御部302(カメラ起動部)はCPUを用いて列車内装置300の各機能を制御する。例えば、列車内装置制御部302は列車内装置通信部301を制御して車内端末100に路線番号、列車番号、車両番号、情報サーバ400の提供情報を提供する。また例えば、列車内装置制御部302は車輪の回転数に基づいて列車991の現在のキロ程を算出する。また例えば、列車内装置制御部302は運行ダイヤやキロ程に基づいて列車991がどの駅間を走行中であるか、次の到着駅はどこであるかなどを特定する。また例えば、列車内装置制御部302は列車内装置記憶部309に対するデータの記憶・取り出しを行う。また例えば、列車内装置制御部302はエアコン310を制御して列車991内の空気調節を行い、ドア320の開閉を行い、ブレーキ330を制御して列車991を加速・減速・停止する。また例えば、列車内装置制御部302は情報サーバ400が提供するコンテンツを情報ディスプレイ410に表示出力、音声出力させる。また例えば、列車内装置制御部302は司令部システム700からの指令情報に基づいて監視カメラ340やスピーカー350を起動する。
図7において、司令部システム700(通報監視装置)は受付システム710、通報システム720、監視システム730、個体DB791、通報DB792およびアドレス変換テーブル793を備える。
個体DB791は通報元である各携帯端末200(または各通報者)についての情報を記憶機器を用いて記憶管理する。以下、一台の携帯端末200(または一人の通報者)についての情報を示すレコードを個体DBレコードとする。個体DBレコードには、図2に示すように、「ID種別」、「個体ID」、「アクセス回数」、「個体信用点」などが含まれる。
「個体ID」は、携帯端末200(または通報者)を識別する情報であり、例えば、携帯端末200の製造番号、所有者名、電話番号、Eメールアドレス、受付システム710に対して予め登録された登録番号を示す。
「ID種別」は、携帯端末200の通報機能を識別する情報であり、例えば、アプリケーションやWebブラウザの種別を示す。
「アクセス回数」は、当該携帯端末200(または通報者)からの過去の通報回数を示す。
「個体信用点」は過去の通報の真偽や通報時の個人情報(氏名、住所、連絡先など)やアクセス回数に基づく当該携帯端末200(または通報者)からの通報の信頼度を示す。
通報DB792は各通報情報を同一事象であるトラブル毎に記憶機器に記憶管理する。以下、一つのトラブルについての情報を示すレコードを通報DBレコードとする。図2に示すように、「通報ID」、「路線番号」、「列車番号」、「車両番号」、「通報区分」、「初回通報日時」、「最終通報日時」、「通報スコア」、「通知済フラグ」、「確認済フラグ」、「対処済フラグ」、「通報個体のIDリスト」、「追加情報リスト」などが含まれる。
「通報ID」は、通報DBレコードを識別する情報である。
「路線番号」、「列車番号」、「車両番号」はトラブルが発生した車両を特定する情報である。
「通報区分」は、トラブル内容を示す情報であり、例えば、「1.病人・けが人がいる」、「2.要介護者がいる」、「3.迷惑行為の人がいる」、「4.泥酔客がいる」、「5.痴漢がいる」、「6.忘れ物がある」、「7.その他緊急事態」を示す。
「初回通報日時」は、当該トラブルに対して最初に行われた通報の日時を示す。
「最終通報日時」は、当該トラブルに対して最後に行われた通報の日時を示す。
「通報スコア」は、各通報元の信頼度(個体信用点)に基づく当該トラブルに対する通報の信頼度を示す。
「通知済フラグ」は、監視システム730にトラブル発生を通知済みか否かを示す。
「確認済フラグ」は、監視システム730において指令員がトラブル発生の通知を確認済みか否かを示す。
「対処済みフラグ」は、トラブルに対応済みか否かを示す。
「通報個体のIDリスト」は、各通報元の個体IDを示す。
「追加情報リスト」は、現場で取得された画像や音声のファイルを示す。
アドレス変換テーブル793は、各通報事象・各通報元に対して割り当てた専用の連絡先情報(Eメールアドレス、電話番号、住所、担当者名など)を記憶機器に記憶管理する。例えば、アドレス変換テーブル793は通報元の“個体ID”と通報されたトラブルの“通報ID”とに対応付けてユニークなEメールアドレスを記憶する。
受付システム710は受付通信部711、個体DB受付アクセス部712、通報DB受付アクセス部713を備え、列車991内の乗客からの通報を受け付ける。
受付通信部711(通報情報受信部、メールアドレス送信部)は通信機器を用いて乗客の携帯端末200から通報情報を受信する。
個体DB受付アクセス部712(信用点取得部)は受付通信部711の受信した通報情報に基づいてCPUを用いて個体DB791のレコードを追加・更新する。
通報DB受付アクセス部713(通報スコア更新部、追加情報記憶部)は受付通信部711の受信した通報情報に基づいてCPUを用いて通報DB792のレコードを追加・更新する。
アドレス変換テーブルアクセス部714は受付通信部711の受信した通報情報に基づいてCPUを用いてアドレス変換テーブル793から通信元に対する専用アドレスを取得する。専用アドレスは特定のトラブル(通報事象)について現場の画像や音声のファイルを携帯端末200から送信する際の送信先アドレスとなる。
通報システム720は通報通信部721、通報DB通報アクセス部723を備え、トラブルの発生を監視システム730に通知する。
通報DB通報アクセス部723はCPUを用いて通報DB792から通報DBレコードを取得する。
通報通信部721(通報出力部)は通報DB通報アクセス部723の取得した通報DBレコードが示すトラブルに対する通報の信頼度(通報スコア)に基づいて通報のあったトラブルの情報について監視システム730への通知要否をCPUを用いて判定し、通知要と判定したトラブルの情報を通信機器を用いて監視システム730に送信する。
監視システム730は監視通信部731、個体DB監視アクセス部732、通報DB監視アクセス部733、監視入出力部734を備え、指令員にトラブル発生を知らせ、現場乗務員、列車内装置300などにトラブル対応の指令を出す。
監視入出力部734は通報システム720から通知のあったトラブル情報を表示装置901に表示し、スピーカー909から音声出力する。また、監視入出力部734(通報結果入力部)はキーボード902、マウス903から指令員が指定した指令に関する情報やDBを更新するための情報などを入力する。
監視通信部731(司令部)は通信機器を用いて通報システム720からトラブル情報を受信し、列車内装置300に指令情報を出力し、列車内装置300から現場の映像や音声のファイルを受信する。
個体DB監視アクセス部732(信用点更新部)は指令員が指定した情報に基づいてCPUを用いて個体DB791のレコードを更新する。
通報DB監視アクセス部733は指令員が指定した情報に基づいてCPUを用いて通報DB792のレコードを更新する。
以下、図2に基づいて説明した実施の形態1における通報システム990の通報方法を示す(1)列車情報の取得〜(8)監視システムへの結果入力の各処理の詳細について説明する。
まず、処理(1)列車情報の取得(情報提供処理の一例)の詳細について説明する。
列車991に乗車した際、提供情報を受けたい乗客は乗車した車両に設置された車内端末100に携帯端末200を近接させる。そして、携帯端末200が車内端末100の通信範囲に入った際、携帯制御部220は携帯通信部210を制御して提供情報要求を発信する(S101)。
車内端末100では対携帯通信部110が提供情報要求を受信し(S102)、端末制御部120が車内端末記憶部190から情報サーバ400の提供情報、路線番号、列車番号、車両番号、端末IDを取得し(S103)、対携帯通信部110が通信時刻と路線番号と列車番号と車両番号と端末IDとを含めて提供情報を発信する(S104:情報提供処理の一例)。
そして、携帯端末200において、携帯通信部210が提供情報を受信し(S105)、携帯制御部220が提供情報を携帯記憶部290に記憶する(S106)。
ここで、車内端末100の車内端末記憶部190には、対列車内装置通信部130が列車内装置300から受信した情報サーバ400の生成した提供情報、列車内装置300の管理する路線番号、列車番号、車両番号が予め記憶されているものとする。また、車内端末100の車内端末記憶部190には自己の端末IDが予め記憶されているものとする。
こうして、携帯端末200に提供情報を取得した乗客は、携帯端末200を操作して提供情報の映像や音声を利用することができる。
次に、処理(2)受付システムへの通報、処理(2)’受付システムへの追加情報の送信の詳細について説明する。
車両内において、体調の悪化を訴えている人がいる、迷惑行為を働いている人がいる、などのトラブルが発生している場合、乗客は提供情報と合わせて取得した路線番号、列車番号、車両番号、端末IDを携帯端末200を用いて受付システム710に送信することで、トラブル発生を通報することができる。
トラブルの発生を通報する通報者(乗客)は、携帯端末200を操作することにより、提供情報を利用する機能を有するアプリケーションもしくはWebブラウザを起動して提供情報のメニューを表示し、提供情報のメニューから「トラブルの通報」メニューを選択してトラブルの発生を受付システム710に通報する。
通報者に操作された携帯端末200では、キー入力部240が通報者による提供情報のメニュー表示の指定を入力し(S201)、携帯制御部220がキー入力部240の入力に基づいてアプリケーション機能もしくはWebブラウザ機能を実行し(S202)、携帯表示部230は提供情報メニューを表示装置901に表示し(S203)、キー入力部240が通報者による「トラブルの通報」メニューの指定を入力し(S204)、携帯表示部230が「トラブルの通報」画面を表示装置901に表示し(S205)、キー入力部240が通報者による通報内容の指定を入力し(S206)、携帯制御部220がアプリケーション機能による通報とWebブラウザ機能による通報との種別を示すID種別、通報内容を示す通報区分、携帯記憶部290に記憶されている路線番号、列車番号、車両番号、携帯端末200の個体ID(例えば、製造番号、受付システム710に対する登録番号)を含む通報情報を生成し(S207)、携帯通信部210が通報情報を受付システム710に送信する(S208)。
路線番号、列車番号、車両番号はトラブルが発生している車両を特定する情報であり、さらに、端末IDを用いて車両内でのトラブルの発生位置が提供情報を提供した車内端末100の近辺であることを特定するようにしてもよい。
製造番号、受付システム710に対する登録番号などの個体IDは携帯端末200の携帯記憶部290に予め記憶されているものとする。また、通報者は通報情報に個体IDを含めるか否かを選択することができ、携帯制御部220は通報者の選択に基づいて個体IDを含む通報情報または個体IDを含まない通報情報を生成するものとする。個体IDを含まない通報も受信するように構成することで、匿名(通報者を特定しない)での通報が可能となり、通報を促進することができる。
図8は、実施の形態1における処理(2)受付システムへの通報の際の受付システム710の処理を示すフローチャートである。
処理(2)受付システムへの通報における受付システム710の処理(通報情報受信処理、信用点取得処理、通報スコア更新処理の一例)について、図8に基づいて以下に説明する。
受付システム710の各部は以下の処理をCPUを用いて実行する。
<S210:通報情報受信処理の一例>
まず、受付通信部711が通報者の携帯端末200から通報情報を受信する。通報情報にはアプリケーション機能による通報、Webブラウザ機能による通報等、通報種別を示すID種別、通報内容を示す通報区分、トラブルの発生した車両を特定する路線番号と列車番号と車両番号が含まれる。また、通報情報に通報元の携帯端末200(または通報者)を識別する個体IDが含まれる場合と含まれない場合とがある。
<S220>
次に、個体DB受付アクセス部712は受付通信部711が受信した通報情報に通報元の携帯端末200(または通報者)を識別する個体IDが含まれているか否かを判定する。
<S230>
S220において通報情報に個体IDが含まれていると判定した場合、個体DB受付アクセス部712は、個体DB791にアクセスし、通報情報が示す“ID種別”と“個体ID”とを検索キーとして個体DBレコードを検索する。
<S231>
次に、個体DB受付アクセス部712は検索結果に基づいて通報情報が示す“ID種別”と“個体ID”とに対応する個体DBレコードの有無を判定する。
<S232:信用点取得処理の一例>
当該個体DBレコードが有った場合、個体DB受付アクセス部712は、当該個体DBレコードに対して、個体IDで識別される通報元の信頼度を示す“個体信用点”を取得し、個体IDで識別される通報元の通報回数を示す“アクセス回数”に1加算する。
<S233>
また、当該個体DBレコードが無かった場合、個体DB受付アクセス部712は通報情報が示す“個体ID”と“ID種別”とを設定して新たに個体DBレコードを生成する。また、個体DB受付アクセス部712は、新たに生成した個体DBレコードに対して、「アクセス回数」に“1”、「個体信用点」に所定の初期値を設定する。
<S221>
また、S220において通報情報に個体IDが含まれていないと判定した場合、個体DB受付アクセス部712は匿名ユーザ用の所定値を個体信用点として記憶機器(図示省略)から取得する。
<S240>
次に、通報DB受付アクセス部713は、通報DB792にアクセスし、通報情報が示す“路線番号”、“列車番号”、“車両番号”および“通報区分”を検索キーとして通報DBレコードを検索する。
<S241>
次に、通報DB受付アクセス部713は検索結果に基づいて通報情報が示す“路線番号”、“列車番号”、“車両番号”および“通報区分”に対応する通報DBレコードの有無を判定する。
<S242:通報スコア更新処理の一例>
当該通報DBレコードが有った場合、通報DB受付アクセス部713は、当該通報DBレコードに対して、“路線番号”、“列車番号”、“車両番号”および“通報区分”で特定されるトラブルに対する通報の信頼度を示す「通報スコア」に、個体DB受付アクセス部712が取得した“個体信用点”を加算する。また、通報DB受付アクセス部713は当該通報DBレコードの「最終通報日時」を現在日時で更新する。また、通報DB受付アクセス部713は「通報個体のIDリスト」に通報情報が示す“個体ID”を追加する。
<S243>
また、当該通報DBレコードが無かった場合、通報DB受付アクセス部713は通報情報が示す“路線番号”、“列車番号”、“車両番号”および“通報区分”を設定して新たに通報DBレコードを生成する。また、通報DB受付アクセス部713は、新たに生成した通報DBレコードに対して、「通報スコア」に個体DB受付アクセス部712が取得した“個体信用点”、「初回通報日時」と「最終通報日時」とに現在日時、「通知済フラグ」と「確認済フラグ」と「対処済フラグ」とに“未済み”、「通報個体のIDリスト」に通報情報が示す“個体ID”を設定する。新たに生成した通報DBレコードの“通報ID”は他の通報DBレコードとは異なるユニークな符号を示す。
<S250>
次に、アドレス変換テーブルアクセス部714は、アドレス変換テーブル793にアクセスし、通報情報が示す“個体ID”と通報DB受付アクセス部713が更新または生成した通報DBレコードの“通報ID”とを検索キーとしてアドレス変換レコードを検索する。通報情報に“個体ID”が含まれない場合、アドレス変換テーブルアクセス部714は「個体ID」が設定されていないアドレス変換レコードを検索する。
<S251>
次に、アドレス変換テーブルアクセス部714は検索結果に基づいて通報情報が示す“個体ID”と通報DB受付アクセス部713が更新または生成した通報DBレコードの“通報ID”とに対応するアドレス変換レコード(または、通報DB受付アクセス部713が更新または生成した通報DBレコードの“通報ID”に対応し、「個体ID」が設定されていないアドレス変換レコード)の有無を判定する。
<S252>
当該アドレス変換レコードが有った場合、アドレス変換テーブルアクセス部714は当該アドレス変換レコードから専用メールアドレスを取得する。
<S253>
また、当該アドレス変換レコードが無かった場合、アドレス変換テーブルアクセス部714は未使用のアドレス変換レコードに対して通報情報が示す“個体ID”と通報DB受付アクセス部713が更新または生成した通報DBレコードの“通報ID”とを設定する(または、通報DB受付アクセス部713が更新または生成した通報DBレコードの“通報ID”を設定し、「個体ID」を未設定にする)。アドレス変換テーブルアクセス部714は“個体ID”、“通報ID”を設定したアドレス変換レコードに設定されているEメールアドレスを専用メールアドレスとして取得する。
ここで、アドレス変換テーブル793は使用可能なEメールアドレス(専用アドレスの一例)が予め1つ設定された複数のアドレス変換レコードを有しているものとする。
<S260>
そして、受付通信部711は通報元の携帯端末200にアドレス変換テーブルアクセス部714が取得した専用メールアドレスを含む完了応答を送信する。
ここで、通報者は携帯端末200に備わるカメラやマイクを操作して取得した現場の画像や音声を追加情報として受付システム710に送信することができる。
通報者は、携帯端末200を操作することにより、現場の画像や音声を携帯端末200に取得し、取得した画像や音声を添付して専用メールアドレスを送信先としたEメールを受付システム710に送信する。
携帯端末200では、携帯通信部210が受付システム710から送信された完了応答を受信する(S201B)。そして、通報者による操作に基づいて、撮像部270がカメラにより撮像した画像のデータファイルを生成し、音声入出力部250がマイクにより取得した音声のデータファイルを生成し(S202B)、携帯制御部220が、メールクライアント機能を実行して、画像ファイルや音声ファイルを添付し、完了応答が示す専用メールアドレスを送信先アドレスとして設定したEメールを生成し(S203B)、携帯通信部210がEメールを受付システム710に送信する(S204B)。
図9は、実施の形態1における(2)’受付システムへの追加情報の送信の際の受付システム710の処理を示すフローチャートである。
処理(2)’受付システムへの追加情報の送信における受付システム710の処理について、図9に基づいて以下に説明する。
受付システム710の各部は以下の処理をCPUを用いて実行する。
<S210B>
まず、受付通信部711が通報者の携帯端末200からEメールを受信する。Eメールには現場を表す画像ファイルや音声ファイルが含まれる。また、Eメールの“送信先アドレス”はアドレス変換テーブルアクセス部714が通報DBレコードの“通報ID”、個体DBレコードの“個体ID”に対応付けて割り当てた専用アドレスを示す。
<S220B>
次に、アドレス変換テーブルアクセス部714は、アドレス変換テーブル793にアクセスし、Eメールの“送信先アドレス”を検索キーとしてアドレス変換レコードを検索し、当該アドレス変換レコードから“通報ID”を取得する。
<S230B>
次に、通報DB受付アクセス部713は、通報DB792にアクセスし、アドレス変換テーブルアクセス部714が取得した“通報ID”を検索キーとして通報DBレコードを検索し、当該通報DBレコードの「追加情報リスト」にEメールに含まれる画像ファイルや音声ファイルを設定する。
図10は、処理(2)受付システムへの通報、処理(2)’受付システムへの追加情報の送信の際の携帯端末200の画面の一例を示す図である。
図10において、処理(1)列車情報の取得により提供情報を取得した携帯端末200は表示装置901に(A)に示すような提供情報メニュー画面を表示する。提供情報メニュー画面には「トラブルの通報」メニューが含まれる。そして、通報者により「トラブルの通報」メニューを選択された場合、携帯端末200は表示装置901に(B)に示すような「トラブルの通報」画面を表示する。ここで、通報者によりトラブルの内容(通報区分)が選択され、携帯端末200は受付システム710に路線番号、列車番号、車両番号、通報区分を含む通報情報を送信する。次に、携帯端末200は受付システム710から専用メールアドレスを含む完了応答を受信し、完了応答に基づいて(C)に示すような「トラブルの通報」画面を表示する。完了応答に基づく「トラブルの通報」画面(C)には受付システム710から通知された専用メールアドレスが含まれる。そして、通報者が携帯端末200に備わるカメラやマイクを使用して現場の画像や音声を取得し、携帯端末200は現場の画像や音声のファイルを添付したEメールを専用アドレス宛てに送信する。
次に、処理(3)指令への通報(通報出力処理の一例)の詳細について説明する。
図11は、実施の形態1における処理(3)指令への通報の流れを示すフローチャートである。
処理(3)指令への通報における通報システム720の処理(通報出力処理の一例)について、図11に基づいて以下に説明する。
通報システム720の各部は以下の処理をCPUを用いて一定時間おきに実行する。
<S310>
所定時間の経過を検出時、通報DB通報アクセス部723は、通報DB792にアクセスし、「通報済フラグ」が“未済み”で且つ「通報スコア」が所定の閾値以上である通報DBレコードを検索する。
<S311>
次に、通報DB通報アクセス部723は検索結果に基づいて「通報済フラグ」が“未済み”で且つ「通報スコア」が所定の閾値以上である通報DBレコードの有無を判定する。
<S312>
当該通報DBレコードが有る場合、通報DB通報アクセス部723は、当該通報DBレコードに対して、監視システム730に送信する指令出力情報を取得し、「通知済フラグ」に“済み”を設定する。指令出力情報には、例えば、“通報ID”、“路線番号”、“列車番号”、“車両番号”、“通報区分”、“通報スコア”、“通報個体のIDリスト”、“追加情報リスト”が含まれる。
<S320:通報出力処理の一例>
次に、通報通信部721は通報DB通報アクセス部723が取得した指令出力情報を監視システム730に送信する。
以後、通報システム720は、「通報済フラグ」が“未済み”で且つ「通報スコア」が所定の閾値以上である通報DBレコードの全てに対して、通報DBレコードから指令出力情報を取得し(S312)、取得した指令出力情報を監視システム730に送信する(S320)。
そして、通報システム720は、以下のS330〜S340の処理により、通報DB792から過去のトラブルに対する通報DBレコードを削除する。
<S330>
S311において「通報済フラグ」が“未済み”で且つ「通報スコア」が所定の閾値以上である通報DBレコードが無いと判定した場合、通報DB通報アクセス部723は、通報DB792にアクセスし、“初回通報日時”から一定時間経過している、つまり、現在日時から“初回通報日時”を差し引いた時間が所定時間以上である通報DBレコードを検索する。
<S331>
次に、通報DB通報アクセス部723は検索結果に基づいて“初回通報日時”から一定時間経過している通報DBレコードの有無を判定する。
<S332>
当該通報DBレコードが有る場合、通報DB通報アクセス部723は当該通報DBレコードを削除する。
<S340>
そして、通報DB通報アクセス部723は削除した通報DBレコードの履歴をログとして外部記憶装置(図示省略)(例えば、DVDや磁気テープを記憶媒体とする記憶装置)を用いて記録する。
<S350>
そして、S310〜S320による指令出力情報の監視システム730への送信とS330〜S340による過去の通報DBレコードの削除とを行った通報システム720は待機状態となり、所定の時間だけ処理を停止する。
次に、処理(4)指令への確認、処理(5)現場の乗務員・機器への指示、処理(6)指示に基づく現場でのトラブル解決、処理(7)指令への完了報告の詳細について説明する。
図12は、実施の形態1における処理(4)指令への確認の流れを示すフローチャートである。
処理(4)指令への確認における監視システム730の処理について、図12に基づいて以下に説明する。
監視システム730の各部は以下の処理をCPUを用いて実行する。
<S410>
まず、監視通信部731は通報システム720から指令出力情報を受信する。指令出力情報には通報DBレコードに設定された“通報ID”、“路線番号”、“列車番号”、“車両番号”、“通報区分”、“通報スコア”、“通報個体のIDリスト”、“追加情報リスト”が含まれる。
<S420>
次に、監視入出力部734は監視通信部731の受信した指令出力情報に基づいて司令室端末510のディスプレイに通報されたトラブルの一覧を示す通報一覧画面を表示する。例えば、通報一覧画面は各指令出力情報の“通報ID”、“通報区分”、“通報スコア”、追加情報リストの有無を示す。また、監視入出力部734は他の表示装置901にトラブルの発生を知らせる所定のメッセージを表示し、スピーカー909からトラブルの発生を知らせる所定の警報や所定の音声メッセージを出力する。
<S430>
次に、監視入出力部734はスピーカー909やマウス903などの入力機器から指令員の指定を入力する。
例えば、指令員は通報一覧画面の示す“通報スコア”に基づいて通報に対する対応の要否を判断する。また例えば、指令員は通報一覧画面において追加情報リストの有る指令出力情報を選択して追加情報リストを表示し、表示された追加情報リストが示す画像ファイルや音声ファイルを選択して現場画像の表示や現場音声の再生を行い、通報に対する対応の要否を判断する。そして、指令員は対応要否を判断した指令出力情報を選択して確認済みを指定する入力を行う。
このとき、監視システム730では、監視入出力部734はスピーカー909やマウス903などの入力機器から指令員の指定を入力し、指令員の入力に基づいて司令室端末510のディスプレイに通報一覧、追加情報リスト、現場画像を表示したりスピーカー909から現場音声を出力したりする。
<S431>
監視システム730は司令室端末510において指令員による確認の指定が無かった場合、S430において指令員による確認の指定の入力を待つ。
<S440>
次に、通報DB監視アクセス部733は、通報DB792にアクセスし、指令員が確認済みを指定した指令出力情報が示す“通報ID”を検索キーとして通報DBレコードを検索し、当該通報DBレコードの「確認済フラグ」を“済み”に更新する。
<S450>
そして、監視入出力部734は色分けやチェックマークの表示により指令員による確認済み・未済みが分かるように指令出力情報を表示した画面に通報一覧画面を更新する。
<S500:処理(5)現場の乗務員・機器への指示>
S430において、トラブル対応が必要であると判断した指令員は、通報一覧画面において当該指令出力情報を選択してトラブルの発生現場を示す“路線番号”、“列車番号”、“車両番号”を表示し、司令室端末510や電話などを用いて当該列車991の運転士や乗務員、当該列車991が次に到着する駅の駅員などにトラブルの発生を知らせると共にトラブルの対処方法を指示する。また、指令員は司令室端末510を用いて当該列車991の運転台装置520、当該車両の列車内装置300、当該列車991が次に到着する駅の駅員端末530にトラブルの対処方法に関する命令を送信する。
このとき、監視通信部731は監視入出力部734の入力に基づいてトラブルの対処方法に関する命令を当該列車991の運転台装置520、当該車両の列車内装置300、当該列車991が次に到着する駅の駅員端末530に送信する。
<S600:処理(6)指示に基づく現場でのトラブル解決>
指令員からの指令を受けた現場では、指令員からの指示・命令に基づいて、運転士による列車991の停車、乗務員による現場車両での対応、駅員の待機、当該車両の列車内装置300による監視カメラ340の起動・スピーカー350からのアナウンスなどが行われる。
<S700:処理(7)指令への完了報告>
そして、指令員からの指示・命令に基づいてトラブルに対処した現場は指令員に対して結果の報告を行う。例えば、運転士、乗務員、駅員は列車991を停車した旨、トラブルの有無、トラブルが解決したか否かなどを電話機を用いた通話や携帯型端末を用いたデータ通信により指令員に報告する。また例えば、列車内装置300は監視カメラ340で取得した現場の映像や音声のファイルを監視システム730に送信する。
次に、処理(8)監視システムへの結果入力の詳細について説明する。
図13は、実施の形態1における処理(8)監視システムへの結果入力の流れを示すフローチャートである。
処理(8)監視システムへの結果入力における監視システム730の処理について、図13に基づいて以下に説明する。
監視システム730の各部は以下の処理をCPUを用いて実行する。
<S810>
まず、監視入出力部734は司令室端末510のディスプレイに通報されたトラブルの一覧を示す通報一覧画面を表示する。例えば、通報一覧画面は各指令出力情報の“通報ID”、“通報区分”、“通報スコア”、追加情報リストの有無を示す。
<S820>
次に、監視入出力部734はキーボード902やマウス903などの入力機器から指令員の指定を入力する。
このとき、現場の乗務員、運転士、駅員などから報告を受けた指令員は、通報一覧画面において報告を受けた指令出力情報を選択し、通報への対応結果を入力する。また、監視入出力部734は司令室端末510において当該車両の列車内装置300から送信された現場の画像や音声のファイルを再生する。そして、指令員は表示された現場の画像や再生された現場の音声に基づいて通報への対応結果を入力する。例えば、通報への対応結果としてトラブルの対処中であるか(1:対処中)、トラブルを解決したか(2:対処完(真報))、誤報であったか(3:対処完(誤報))、対処が不要であったか(4:対処完(無視))のいずれかが選択される。
<S821>
監視入出力部734は指令員からの入力を待ち、指令員からの入力内容を判定する。
<S830、S831>
指令員の入力が“1:対処中”の場合(S830)、通報DB監視アクセス部733は、通報DB792にアクセスし、選択された指令出力情報が示す“通報ID”を検索キーとして通報DBレコードを検索し、当該通報DBレコードの「対処済フラグ」を“対処中”に更新する(S831)。
<S840、S841、S842>
指令員の入力が“2:対処完(真報)”の場合(S840)、通報DB監視アクセス部733は、通報DB792にアクセスし、選択された指令出力情報が示す“通報ID”を検索キーとして通報DBレコードを検索し、当該通報DBレコードに対して、「対処済フラグ」を“対処完(真報)”に更新し、“通報個体のIDリスト”を取得する(S841)。
そして、個体DB監視アクセス部732は、個体DB791にアクセスし、通報DB監視アクセス部733が取得した“通報個体のIDリスト”が示す“個体ID”を検索キーとして個体DBレコードを検索し、各個体DBレコードの“個体信用点”に真報所定値を加点する(S842)。
これにより、以後、当該通報元からの通報の信頼度は高いと判定することができ、通報の見逃しや無駄なトラブル対応を減らすことができる。
<S850、S851、S852>
指令員の入力が“3:対処完(誤報)”の場合(S850)、通報DB監視アクセス部733は、通報DB792にアクセスし、選択された指令出力情報が示す“通報ID”を検索キーとして通報DBレコードを検索し、当該通報DBレコードに対して、「対処済フラグ」を“対処完(誤報)”に更新し、“通報個体のIDリスト”を取得する(S851)。
そして、個体DB監視アクセス部732は、個体DB791にアクセスし、通報DB監視アクセス部733が取得した“通報個体のIDリスト”が示す“個体ID”を検索キーとして個体DBレコードを検索し、各個体DBレコードの“個体信用点”から誤報所定値を減点する(S852)。
これにより、以後、当該通報元からの通報の信頼度は低いと判定することができ、無駄なトラブル対応を減らすことができる。
<S860、S861>
指令員の入力が“4:対処完(無視)”の場合(S860)、通報DB監視アクセス部733は、通報DB792にアクセスし、選択された指令出力情報が示す“通報ID”を検索キーとして通報DBレコードを検索し、当該通報DBレコードに対して、「対処済フラグ」を“対処完(無視)”に更新する(S851)。
<S870>
そして、監視入出力部734は指令員が通報への対応結果を入力した指令出力情報を削除した画面に通報一覧画面を更新する。
本発明によれば、携帯端末が提供情報の取得の際に車両を識別する車両識別符号を取得するため、車両外の司令室(通報監視装置)に取得済みの車両識別符号を送信することでトラブルの発生場所を通報することができる。つまり、通報が容易に行えるため、通報者がトラブルに巻き込まれることを防ぎ、乗客に通報を促すことができる。個体IDを含まない通報も受信するように構成することで、匿名(通報者を特定しない)での通報が可能となり、通報を促進することができる。また、車掌が司令室の判断に従ってトラブルに対処することができるため車掌の負荷を軽減し、通報に対する対処ミスを減らすことができる。
さらに、本発明によれば、通報出力部が信頼度の高い通報を出力するため、重要な通報を見逃す、重要な通報に手が回らないといった事態を減らすことができる。
また、本発明によれば、携帯電話機の通信機能により通報が行えるため、非常ボタンのような通報のための特殊な装置は携帯電話機に不要である。
また、本発明によれば、情報提供装置を車両に備えることにより通報が容易であることを周知できるため、迷惑行為を抑止することができる。
実施の形態1における通報システム990の構成図。 実施の形態1における通報システム990の通報方法を示す図。 実施の形態1における通報システム990のハードウェア資源の一例を示す図。 実施の形態1における通報システム990のハードウェア資源の一例を示す図。 実施の形態1における車内端末100、携帯端末200の機能構成図。 実施の形態1における列車内装置300の機能構成図。 実施の形態1における司令部システム700の機能構成図。 実施の形態1における処理(2)受付システムへの通報の際の受付システム710の処理を示すフローチャート。 実施の形態1における(2)’受付システムへの追加情報の送信の際の受付システム710の処理を示すフローチャート。 処理(2)受付システムへの通報、処理(2)’受付システムへの追加情報の送信の際の携帯端末200の画面の一例を示す図。 実施の形態1における処理(3)指令への通報の流れを示すフローチャート。 実施の形態1における処理(4)指令への確認の流れを示すフローチャート。 実施の形態1における処理(8)監視システムへの結果入力の流れを示すフローチャート。
符号の説明
100 車内端末、101 無線装置、110 対携帯通信部、120 端末制御部、130 対列車内装置通信部、190 車内端末記憶部、200 携帯端末、201 無線装置、202 画像・映像・音声記録装置、203 アプリケーションもしくはWebブラウザ、204 メールクライアント、210 携帯通信部、220 携帯制御部、230 携帯表示部、240 キー入力部、250 音声入出力部、260 振動部、270 撮像部、290 携帯記憶部、300 列車内装置、301 列車内装置通信部、302 列車内装置制御部、309 列車内装置記憶部、310 エアコン、320 ドア、330 ブレーキ、340 監視カメラ、350 スピーカー、400 情報サーバ、410 情報ディスプレイ、500 地上系装置、510 司令室端末、520 運転台装置、530 駅員端末、540 駅表示装置、600 Webサーバ、700 司令部システム、710 受付システム、711 受付通信部、712 個体DB受付アクセス部、713 通報DB受付アクセス部、714 アドレス変換テーブルアクセス部、720 通報システム、721 通報通信部、723 通報DB通報アクセス部、730 監視システム、731 監視通信部、732 個体DB監視アクセス部、733 通報DB監視アクセス部、734 監視入出力部、791 個体DB、792 通報DB、793 アドレス変換テーブル、901 表示装置、902 キーボード、903 マウス、904 FDD、905 CDD、906 プリンタ、907 スキャナ、908 マイク、909 スピーカー、911 CPU、912 バス、913 ROM、914 RAM、915 通信ボード、920 磁気ディスク装置、921 OS、922 ウィンドウシステム、923 プログラム群、924 ファイル群、940 インターネット、990 通報システム、991 列車。

Claims (7)

  1. 当該車両を識別する車両識別符号を含む提供情報を通信機器を用いて車両内に発信する情報提供装置と、
    前記情報提供装置から提供情報を受信した携帯端末装置から送信された通報内容を識別する通報区分と前記携帯端末装置を識別する個体識別子と前記提供情報に含まれる車両識別符号とを含む通報情報を通信機器を用いて受信する通報情報受信部と、
    各携帯端末装置を識別する個体識別子に対応付けて当該携帯端末装置からの通報の信用度を示す個体信用点が記憶機器に記憶された個体データベースと、
    前記個体データベースから前記通報情報受信部が受信した通報情報が示す個体識別子に対応する個体信用点を取得する信用点取得部と、
    前記通報情報受信部が受信した各通報情報について通報区分と車両識別符号とに対応付けて通報の信頼度を示す通報スコアが記憶機器に記憶された通報データベースと、
    前記通報データベースに対して、前記通報情報受信部が受信した通報情報が示す通報区分と車両識別符号とに対応する通報スコアを前記信用点取得部が取得した個体信用点に基づいて更新する通報スコア更新部と、
    前記通報スコア更新部が更新した通報スコアと所定の閾値とをCPU(Central Proccessing Unit)を用いて比較し、当該通報スコアが閾値以上であると判定した場合に当該通報区分と当該車両識別符号とを出力機器から出力する通報出力部とを備えた通報監視装置と
    を有することを特徴とする通報システム。
  2. 前記通報監視装置は、さらに、
    通報情報の真偽を示す通報結果を入力機器から入力する通報結果入力部と、
    前記通報結果入力部の入力した通報結果に基づいて通報情報の真偽をCPUを用いて判定し、通報情報が真であると判定した場合に当該通報情報が示す個体識別子に対応する個体信用点に加点する加点処理と通報情報が偽であると判定した場合に当該通報情報が示す個体識別子に対応する個体信用点を減点する減点処理との少なくともいずれかの処理を実行する信用点更新部と
    を備えたことを特徴とする請求項1記載の通報システム。
  3. 当該車両を識別する車両識別符号を含む提供情報を通信機器を用いて車両内に発信する情報提供装置と、
    前記情報提供装置から提供情報を受信した携帯端末装置から送信された通報内容を識別する通報区分と前記提供情報に含まれる車両識別符号とを含む通報情報を通信機器を用いて受信する通報情報受信部と、
    前記通報情報受信部が受信した各通報情報について通報区分と車両識別符号とに対応付けて通報の信頼度を示す通報スコアが記憶機器に記憶された通報データベースと、
    前記通報データベースに対して、前記通報情報受信部が受信した通報情報が示す通報区分と車両識別符号とに対応する通報スコアを所定の信用点に基づいて通報スコアを更新する通報スコア更新部と、
    前記通報スコア更新部が更新した通報スコアと所定の閾値とをCPU(Central Proccessing Unit)を用いて比較し、当該通報スコアが閾値以上であると判定した場合に当該通報区分と当該車両識別符号とを出力機器から出力する通報出力部とを備えた通報監視装置と
    を有することを特徴とする通報システム。
  4. 前記通報監視装置は、さらに、
    前記通報情報受信部が受信した通報情報が示す通報区分と車両識別符号とに対応させたメールアドレスを前記通報情報受信部が受信した通報情報を送信した携帯端末装置に通信機器を用いて送信するメールアドレス送信部と、
    前記メールアドレス送信部が送信したメールアドレス宛てに送信された追加情報を当該メールアドレスに対応する通報区分と車両識別符号とに対応付けて前記通報データベースに記憶する追加情報記憶部とを備え、
    前記通報監視装置の前記通報出力部は、
    通報区分と車両識別符号と共に前記追加情報記憶部により前記通報データベースに記憶された追加情報を出力する
    ことを特徴とする請求項1〜請求項3いずれかに記載の通報システム。
  5. 前記通報システムは、さらに、車両を制御する車両制御装置を有し、
    前記通報監視装置は通報に対する指令を通信機器を用いて前記車両制御装置に送信する指令部を備え、
    前記車両制御装置は
    通報に対する指令を通信機器を用いて前記通報監視装置から受信する指令受信部と、
    前記指令受信部が通報に対する指令を受信した際にカメラを起動して車両内を撮像するカメラ起動部と
    を備えることを特徴とする請求項1〜請求項4いずれかに記載の通報システム。
  6. 情報提供装置が当該車両を識別する車両識別符号を含む提供情報を通信機器を用いて車両内に発信する情報提供処理を行い、
    通報監視装置の通報情報受信部が前記情報提供装置から提供情報を受信した携帯端末装置から送信された通報内容を識別する通報区分と前記携帯端末装置を識別する個体識別子と前記提供情報に含まれる車両識別符号とを含む通報情報を通信機器を用いて受信する通報情報受信処理を行い、
    通報監視装置の信用点取得部が各携帯端末装置を識別する個体識別子に対応付けて当該携帯端末装置からの通報の信用度を示す個体信用点が記憶機器に記憶された個体データベースから前記通報情報受信部が受信した通報情報が示す個体識別子に対応する個体信用点を取得する信用点取得処理を行い、
    通報監視装置の通報スコア更新部が前記通報情報受信部が受信した各通報情報について通報区分と車両識別符号とに対応付けて通報の信頼度を示す通報スコアが記憶機器に記憶された通報データベースに対して、前記通報情報受信部が受信した通報情報が示す通報区分と車両識別符号とに対応する通報スコアを前記信用点取得部が取得した個体信用点に基づいて更新する通報スコア更新処理を行い、
    通報監視装置の通報出力部が前記通報スコア更新部が更新した通報スコアと所定の閾値とをCPU(Central Proccessing Unit)を用いて比較し、当該通報スコアが閾値以上であると判定した場合に当該通報区分と当該車両識別符号とを出力機器から出力する通報出力処理を行う
    ことを特徴とする通報システムの通報方法。
  7. 通報監視装置の通報情報受信部が携帯端末装置から送信された通報内容を識別する通報区分と前記携帯端末装置を識別する個体識別子と前記携帯端末装置の位置する車両を識別する車両識別符号とを含む通報情報を通信機器を用いて受信する通報情報受信処理と、
    通報監視装置の信用点取得部が各携帯端末装置を識別する個体識別子に対応付けて当該携帯端末装置からの通報の信用度を示す個体信用点が記憶機器に記憶された個体データベースから前記通報情報受信部が受信した通報情報が示す個体識別子に対応する個体信用点を取得する信用点取得処理と、
    通報監視装置の通報スコア更新部が前記通報情報受信部が受信した各通報情報について通報区分と車両識別符号とに対応付けて通報の信頼度を示す通報スコアが記憶機器に記憶された通報データベースに対して、前記通報情報受信部が受信した通報情報が示す通報区分と車両識別符号とに対応する通報スコアを前記信用点取得部が取得した個体信用点に基づいて更新する通報スコア更新処理と、
    通報監視装置の通報出力部が前記通報スコア更新部が更新した通報スコアと所定の閾値とをCPU(Central Proccessing Unit)を用いて比較し、当該通報スコアが閾値以上であると判定した場合に当該通報区分と当該車両識別符号とを出力機器から出力する通報出力処理と
    をコンピュータに実行させる通報監視装置の通報プログラム。
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