JP4546808B2 - 位置情報管理装置および位置情報管理システム - Google Patents
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Description
つまり、特許文献1の技術により保護者は子どもが目的地に到着したことを知ることができるが、子どもが途中どの経路を辿ったか等、細やかな位置確認をすることはできない。また、非特許文献1の技術は、保護者がサーバへの問い合わせをしないと子ども(携帯電話機)の位置を確認することができない。すなわち、子どもの位置確認に手間がかかるという問題がある。
前記受信したポイントの識別情報およびその受信日時と、前記経路情報および前記所要時間データベースとを参照して、前記管理対象者が前記経路情報に示されたポイントを前記所要時間以内に通過したか否かを判定する判定部とを備え、前記記憶部には、前記所要時間データベースおよび前記管理対象者の属するエリア内のポイントの識別情報を示す個人情報データベースが格納されており、前記判定部は、前記受信したポイントの識別情報およびその受信日時と、前記経路情報および前記所要時間データベースとを参照して、前記管理対象者が前記経路情報に示されたポイントを前記所要時間以内に通過したか否かを判定し、前記所要時間以内に通過していないとき、前記個人情報データベースを参照して、前記管理対象者が前記エリア内にいるか否かを判定する構成とした。その他の手段については後記する実施の形態で述べる。
なお、管理サーバ100は、子どもの通っている学校の学区1002の情報に格納するようにして、子どもが学区1002の外(あるいは中)に居る旨をメール通知するようにしてもよい。
子どもの保護者が端末装置600で、前記したようなメールを受信することで、子どもが無事に通学しているか否かを確認することができる。
図3に示すように、位置情報管理システムは、管理サーバ100と、リーダ300と、ICタグ500と、端末装置600(600A,B)と、ネットワーク400,700とを含んで構成される。
ICタグ500は、記憶部(記憶媒体)510に識別情報(ID)を記憶するタグであり、例えばRFIDタグ(Radio Frequency Identification)により実現される。記憶部510に記憶されるIDは、そのICタグ500が設置される位置を表す情報(ポイントの識別情報)またはICタグ500に固有に割り振られたIDである。このICタグ500は、子どもの通学路を含む様々な場所に設置される。
リーダ300は、記憶媒体(ICタグ500)に記憶された情報を無線式で読み取る読み取り装置であり、例えばRFIDタグの読み取り装置により実現される。このリーダ300は、無線通信等によりICタグ500の情報を読み取るICタグ読み取り処理部310と、読み取ったIDをネットワーク400経由で管理サーバ100へ送信する通信処理部320とを備える。この通信処理部320は、読み取ったIDを管理サーバ100へ送信するときには、IDを読み取った日時、リーダ300の識別情報(リーダID)を付加して送信する。また、ネットワーク400経由で管理サーバ100と通信を行うための所定の通信プロトコルを実装しているものとする。
管理サーバ100は、各子どもの経路情報等の登録を行うための初期登録処理部110と、端末装置600へのメール通知およびリーダ300から送信される位置情報の受付処理を行う通信処理部120と、この通信処理部120によるメール通知を停止させる稼動停止処理部130と、ネットワーク700経由で各種天候情報を取得する天候処理部140とからなる処理部101と、子どもの通学経路情報等を格納するデータベース部200とを備える。このデータベース部200は、例えばハードディスク装置であり、管理サーバ100内に格納するようにしてもよいし、管理サーバ100の外部に接続するようにしてもよい。
初期登録処理部110は、個人情報登録部111と、経路登録部112と、上限所要時間算出部113とを備え、各子どもの個人情報および通学経路の経路情報等の登録処理を行う。
通信処理部120は、受付処理部121と、メール送信判定部(判定部)122と、メール送信部123とを備え、端末装置600へのメール通知およびリーダ300から送信される各子どもの位置情報の受付処理を行う。この通信処理部120は、リーダ300、端末装置600(600A,B)、外部のサーバ等と通信を行うための通信プロトコルを実装している。
メール送信部123は、メール送信判定部122からの判定結果に基づき、データベース部200に登録されたメールアドレス宛(端末装置600B宛)に、ネットワーク700経由で、各種メールを送信する。例えば、図1のパターンCのときは「寄り道メール」を送信する。このとき送信するメールの書式(雛形)は、記憶部に格納され、メール送信判定部122の判定結果に応じて選択されるものとする。そして、この雛形に各ポイントを通過した日時や、子どもの名前などを書き込んだメールを作成し、ネットワーク700経由で、端末装置600Bへ送信する。
このようにすることで、例えば子どもが目的地に到着するまでの経路をトレースしたいときに、子どもが何時にどこにいたかをトレースすることができる。
稼動停止処理部130は、稼動停止受付部131とメール送信解除部132とを備え、データベース部200の稼動停止DB250(後記)にメール通知を停止させる旨の情報を書き込む。
稼動停止受付部131は、端末装置600Aから送信されたリーダ300の番号(ID)およびメール送信の稼動停止期間を受け付け、これをメール送信解除部132に受け渡す。
メール送信解除部132は、稼動停止受付部131から受け取った情報に基づいて、稼動停止DB250に、稼動を停止するリーダ300のIDおよび稼動停止期間の情報を書き込む。
このように管理サーバ100でメール送信の稼動停止の設定を受け付けることで、例えば、子どもが学校を病欠したときや夏休み等の長期休暇のとき等メール送信が必要ない期間には、通信処理部120がメール送信をしないようにすることができる。
天候処理部140は、外部のサーバ等から通信処理部120経由で当日の天気(天候)の情報を取得し、この情報をメール送信判定部122へ出力する。メール送信判定部122は、天候処理部140から出力された天気の情報に基づき、個人上限所要時間DB211の中から、当日の天候に応じた上限所要時間を選択する。
なお、天候処理部140が取得する天気(天候)の情報は、当日分のみを取得するようにしてもよいし、1週間分の予想天気をまとめて取得するようにしてもよい。
データベース部200は、個人情報データベース(DB)210、個人別上限所要時間データベース(DB)211、ポイントデータベース(DB)220、ポイント別上限所要時間データベース230および稼動停止データベース(DB)250を格納する。
図4は、図3のデータベース部に格納される各データベースを例示した図である。図1から図3を参照しつつ、図4を用いて、データベース部200に格納される各データベースを説明する。
個人情報DB210は、各子どもが携帯するリーダ300のリーダID毎に、メール通知の宛先であるメールアドレス等を含む個人情報と、各子どもが通学時に通過する通過点(通過ポイント名)、子どもが通学する学区(エリア)等の情報を含む経路情報とを含む。
なお、この経路情報における通過点(通過ポイント名)の情報は、ICタグ500のIDを組み合わせて(通過する順番に並べて)記述するようにしてもよい。また、経路情報には複数の経路を登録するようにしてもよい。また、学区の情報は、ポイント名を組み合わせた情報で登録してもよく、目的地の情報はポイント名を登録してもよい。
ポイントDB220は、通過ポイント毎に、各天候(天気)において、どの子ども(どのリーダ300)がポイントを通過したことをチェックするかを示した情報である。つまり、メール送信判定部122は、どのリーダ300からの情報に基づきメール送信の判定をするかを示した情報である。
なお、このポイントDB220は、図4に示すように、各ポイントのポイント名(識別情報)毎に、そのポイントに設置されるICタグ500のIDの情報を含むようにしてもよい。このようにすることで、ICタグ500のIDに対応するポイント名が変化したときでも、ICタグ500のIDからそのICタグ500が設置される場所を特定することができる。
また、図4のポイントDB220の情報には、リーダID「R1」の情報のみが格納されているが、異なるリーダIDのリーダ300の情報を併せて格納するようにしてもよい。
ポイント別上限所要時間DB230は、各ポイント間の移動の上限所要時間を天候(天気)毎に示した情報である。
個人別上限所要時間DB211は、子ども毎(リーダ300毎)、天候(天気)毎に各ポイント間の移動に要する上限所要時間を示した情報である。
なお、リーダ300から送信された情報が、各ポイントを通過した旨の情報か、各ポイントへ到着した旨の情報かの判断は、前記した個人情報DB210内の経路情報の目的地の情報を参照して行うものとする。つまり、リーダ300から受信した情報がポイントDの識別情報を含んでいて、経路情報の目的地の欄に「ポイントD」の記述があったとき、メール送信判定部122は、そのリーダ300の保持者(子ども)が目的地に到着したものと判断する。
ちなみに、この個人別上限所要時間DB211の情報は、前記した上限所要時間算出部113が、前記したポイント別上限所要時間DB230から、通過点(経路)それぞれの区間の上限所要時間を読み出して作成するものとする。また、この個人別上限所要時間DB211の情報は、個人情報DB210の一部として組み込むようにしてもよい。
稼動停止DB250は、メール送信判定部122がメール送信判定の対象としないリーダ300のIDおよびそのリーダ300のメール送信判定を行わない期間を示した情報である。
例えば、図4に例示される稼動停止DB250は、リーダID「R1」は、「2004/11/10−2004/11/11」の間、メール送信判定をしないことを示している。
つまり、メール送信判定部122は、この稼動停止DB250の情報を参照して、このリーダ300が現在停止期間中であると判断した場合、リーダID「R1」のリーダ300から情報が送信されてきてもメール送信判定を行わない。
これらの情報は、本実施の形態では、管理サーバ100の記憶部に格納されるものとして説明するが、外部の記憶装置(ハードディスク等)に格納するようにしてもよい。
次に、図1から図4を参照しつつ、図5および図6を用いて、管理サーバ100による各データベースの作成・登録手順を説明する。図5(a)〜(c)は、図1の管理サーバの登録手順を示したフローチャートである。図6は、図3の初期登録処理部が表示する画面例である。
一方、端末装置600からの受信情報に漏れ等があった場合、つまり受信情報に問題があった場合(ステップS203のNo)、端末装置600に再度入力を促す画面やメッセージ等を送信して、ステップS202へ戻る。
一方、受信情報に漏れがあった場合、つまり受信情報に問題があった場合(ステップS303のNo)、経路登録部112は、端末装置600に再度入力を促す画面等を送信した後、ステップS302へ戻る。
上限所要時間算出部113は、ステップS201およびステップS301で入力された出発地点(例えば、自宅や学校)の情報から、ポイントDB220に登録されている最寄りのポイントまでの距離を算出する(図5(c)のステップS401)。
なお、自宅にICタグ500が設置されている場合には、前記した出発地点から最寄りのポイントまでの上限所要時間の算出を行う必要はない。
なお、保護者が個人情報DB210に複数の経路の登録をしているときには、端末装置600から事前にどの経路を選択するかを管理サーバ100へ設定しておくものとする。つまり、個人情報DB210の経路情報のうち、利用する経路情報に所定のフラグが立てられているものとする。この経路選択は、PC等の端末装置600Aから送信するようにしてもよいし、携帯電話機等の端末装置600Bから送信するようにしてもよい。
例えば、リーダ300のIDが「R1」で、天候が「晴」のとき、図4に例示されるポイントDB220を参照して当日通過のチェックを行うのは「ポイントA」と「ポイントD」とであることを特定する。次に、個人別上限所要時間DB211から、この子どもの通過ポイント間の移動の上限所要時間を読み出す。例えば、図4に例示される個人別上限所要時間DB211の「晴」の上限所要時間のうち、自宅からポイントAまでの上限所要時間(3分)と、ポイントAからポイントDまでの上限所要時間(3分+2分+5分=10分)と、ポイントDから学校までの上限所要時間(3分)とを読み出し、これをいったんメモリに記憶しておく。
なお、このメールにおける子どもの現在地点の情報は、例えば、リーダ300から送信されたICタグ500のID、記憶部に格納されたポイントDB220、地図情報等を参照して特定する。
前記した実施の形態の位置情報管理システムは、位置情報の管理対象者である子どもにリーダ300を携帯させ、ICタグ500は固定位置(子どもの通学経路上の通過ポイント等)に設置する場合を例に説明したが、子どもにICタグ500を携帯させ、リーダ300は固定位置に設置するようにしてもよい。図9は、本実施の形態の位置情報管理システムを説明する図である。
また、個人情報DB210(図4参照)の個人情報のリーダ300のIDの欄には、ICタグ500のIDが格納される。つまり、個人情報DB210の個人情報および経路情報は、ICタグ500のID毎の情報として格納される。個人別上限所要時間DB211は、各ICタグ500毎の情報となる。また、ポイントDB220にはリーダ300のIDのかわりに、子どもが携帯するICタグ500のIDが格納され、ポイント毎にリーダ300のIDが格納されることになる。さらに、稼動停止DB250も、ICタグ500のID毎の情報が格納されることになる。
このようにすることでも、管理サーバ100は管理対象者の位置情報を管理することができる。
例えば、管理サーバ100は、ネットワーク700経由で外部の災害関連システムから災害情報を受信し、災害時の避難場所の情報(地図情報)等を記憶部に格納しておく。そして、各避難場所(ポイント)ごとに、この避難場所に設置されるICタグ500のIDを示す情報(災害時用のポイントDB220)を作成し、データベース部200に格納しておく。そして、各リーダ300から送信された情報の処理を行うときは、災害時用のポイントDB200を参照するようにする。つまり、リーダ300から避難場所Aに設置されるICタグ500のIDを受信したとき、このリーダ300の保持者が無事に避難場所Aに到着した旨のメールを登録されたメールアドレス宛に送信するようにする。
なお、災害時の避難場所の情報や、災害時用のポイントDB220は外部の災害関連システムに格納し、管理サーバ100はネットワーク700経由で災害関連システムのデータを参照し、メールの送信処理を行うようにしてもよい。
なお、管理サーバ100は、通常は前記したような子どもの通学時の位置情報を管理するようにして、災害発生時には、外部の災害関連システムにある避難場所の位置情報およびその避難場所に設置されるICタグ500のIDの情報を取得し、避難者情報(避難者の位置情報、個人情報等)を提供するようにしてもよい。つまり、管理サーバ100は、災害発生時には、参照するポイントDB220を前記した災害時用のポイントDB220に切替えるようにしてもよい。また、この場合も家族等がICタグ500を保持し、リーダ300は避難場所に設置するようにしてもよい。さらに、管理サーバ100は、通学や災害時以外の外部システムと連携するようにするようにしてもよい。
その他についても、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で応用可能である。
101 処理部
110 初期登録処理部
111 個人情報登録部
112 経路登録部
113 上限所要時間算出部
120 通信処理部
121 受付処理部
122 メール送信判定部(判定部)
123 メール送信部
130 稼動停止処理部
131 稼動停止受付部
132 メール送信解除部
140 天候処理部
200 データベース部(記憶部)
211 個人別条件所要時間データベース(所要時間データベース)
230 ポイント別上限所要時間データベース(所要時間データベース)
300 リーダ(記憶媒体読み取り装置)
310 ICタグ読み取り処理部
320 通信処理部
400,700 ネットワーク
500 ICタグ(記憶媒体)
510 記憶部
600(600A,600B) 端末装置
Claims (7)
- 管理対象者の位置情報を管理する位置情報管理装置であって、
前記管理対象者が出発地から目的地までの間で通過するポイントの識別情報を示す経路情報を格納するとともに、前記各ポイント間の移動の所要時間を示す所要時間データベースを格納する記憶部と、
ネットワーク経由で、前記管理対象者が通過したポイントに設置された記憶媒体における前記ポイントの識別情報を無線で受信する受付処理部と、
前記受信したポイントの識別情報およびその受信日時と、前記経路情報および前記所要時間データベースとを参照して、前記管理対象者が前記経路情報に示されたポイントを前記所要時間以内に通過したか否かを判定する判定部と、
を備え、
前記記憶部には、前記所要時間データベースおよび前記管理対象者の属するエリア内のポイントの識別情報を示す個人情報データベースが格納されており、
前記判定部は、前記受信したポイントの識別情報およびその受信日時と、前記経路情報および前記所要時間データベースとを参照して、前記管理対象者が前記経路情報に示されたポイントを前記所要時間以内に通過したか否かを判定し、前記所要時間以内に通過していないとき、前記個人情報データベースを参照して、前記管理対象者が前記エリア内にいるか否かを判定することを特徴とする位置情報管理装置。 - 前記位置情報管理装置は、
前記判定部が、前記管理対象者が前記経路情報に示されたポイントを前記所要時間以内に通過しなかったと判定したとき、および、前記管理対象者が前記エリア内にいないと判定したとき、前記記憶部に登録されたメールアドレス宛にメールを送信するメール送信部をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の位置情報管理装置。 - 前記位置情報管理装置は、
前記ネットワーク経由で、天候情報を取得する天候処理部をさらに備え、
前記所要時間データベースは、天候毎の前記各ポイント間の移動の所要時間を格納し、
前記判定部は、
前記取得した天候情報に基づき、前記所要時間データベースから、前記天候における所要時間を選択することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の位置情報管理装置。 - 前記位置情報管理装置は、
ネットワーク経由で受信した前記経路情報を、前記記憶部に登録する経路登録部をさらに備えることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の位置情報管理装置。 - 前記受付処理部が受信する識別情報は、無線式の記憶媒体読み取り装置から送信された識別情報であることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の位置情報管理装置。
- 管理対象者の位置情報を管理する位置情報管理システムであって、
請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の位置情報管理装置と、
管理対象地域の各ポイントに設置された記憶媒体と、
前記管理対象者に携帯され、前記記憶媒体に記憶されたポイントの識別情報を無線で読み取り、前記読み取ったポイントの識別情報を前記位置情報管理装置へ送信する無線式の記憶媒体読み取り装置と、
を備えることを特徴とする位置情報管理システム。 - ネットワーク経由で、災害関連システムと連携可能なよう構成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の位置情報管理装置。
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