JP6424677B2 - ラック装置 - Google Patents

ラック装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6424677B2
JP6424677B2 JP2015040715A JP2015040715A JP6424677B2 JP 6424677 B2 JP6424677 B2 JP 6424677B2 JP 2015040715 A JP2015040715 A JP 2015040715A JP 2015040715 A JP2015040715 A JP 2015040715A JP 6424677 B2 JP6424677 B2 JP 6424677B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
support
rack
enclosure
elevating
gear
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2015040715A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016162899A (ja
Inventor
雄大 鈴木
雄大 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Ltd filed Critical Fujitsu Ltd
Priority to JP2015040715A priority Critical patent/JP6424677B2/ja
Publication of JP2016162899A publication Critical patent/JP2016162899A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6424677B2 publication Critical patent/JP6424677B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Transmission Devices (AREA)

Description

本発明は、ラック装置に関する。
従来、エンクロージャー等の対象物を支持し、収納するラック装置が知られている。このようなラック装置では、ユニット数の増減や、使用目的に応じて支持対象物を上下方向に昇降移動させる必要がある。このようにラック装置に収納された支持対象物の移動を容易にする提案が種々知られている(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。特許文献1には、ラックに相当する筐体から取り外すことなく昇降可能としたユニットを、固定具を用いてラックフレームに固定状態とする形態が開示されている。特許文献2には、支柱に設けられた複数の穴と噛み合う歯車を有し、その歯車が回転することによって支柱に沿って移動する昇降部を備えた筐体装置(ラック装置)が開示されている。
特開2009−147017号公報 特開2009−206420号公報
ところで、ラック装置では、収納した支持対象物を停止させることが求められる。特許文献1では、支持対象物であるユニットを固定するために固定具を用いている。特許文献2では、支持対象物である電子機器を筐体の支柱にネジで固定している。このように、固定具やネジを用いて支持対象物を停止状態とする形態であると、支持対象物を移動させる際に、その都度、固定具やネジを脱着する作業が伴い煩雑である。
1つの側面では、本明細書開示のラック装置は、支持対象物を容易に昇降移動させるとともに停止状態とすることを課題とする。
本明細書開示のラック装置は、支持対象物の両側にそれぞれ設けられるレール部と、左右に対向配置され、前記レール部を介して前記支持対象物を支持する少なくとも一対の支柱と、前記支柱の対向面にそれぞれ設けられ、前記レール部が備える係合部と係合して前記支持対象物の昇降動作を規制する停止支持部と、前記支柱の対向面にそれぞれ設けられ、前記レール部が備える前記係合部と係合して前記支持対象物を昇降可能に支持する昇降支持部と、を備え、前記停止支持部と、前記昇降支持部とは、前記支柱に支持された前記支持対象物に設けられた前記レール部が延びる方向に沿ってずらして配置されている。
本明細書開示のラック装置によれば、支持対象物を容易に昇降移動させるとともに停止状態とすることができる。
図1は実施形態のラック装置を前側から観た説明図である。 図2は実施形態のラック装置の主要部を模式的に示す斜視図である。 図3は実施形態のラック装置に収納される支持対象物(エンクロージャー)の斜視図である。 図4は実施形態のラック装置が備える支柱を示す説明図である。 図5は実施形態のラック装置が備える左右方向同期機構を示す説明図である。 図6は実施形態のラック装置が備える第1上下方向同期機構及び第2上下方向同期機構を示す説明図である。 図7は実施形態のラック装置が備えるラチェット機構を示す説明図である。 図8は実施形態のラック装置が備えるダンパー部を示す説明図である。 図9は実施形態のラック装置が備える第1上下方向同期機構及び第2上下方向同期機構におけるベルトの取り回しを模式的に示す説明図である。 図10は実施形態におけるラック装置に収納されたエンクロージャーの様子を模式的に示す説明図である。 図11は他の実施形態のラック装置が備える支柱を示す説明図である。
以下、本発明の実施形態について、添付図面を参照しつつ説明する。ただし、図面中、各部の寸法、比率等は、実際のものと完全に一致するようには図示されていない場合がある。また、図面によっては、説明の都合上、実際には存在する構成要素が省略されていたり、寸法が実際よりも誇張されて描かれていたりする場合がある。なお、以下、ラック装置1の上下方向、左右方向、前後方向は、図2に示す方向として説明する。
(実施形態)
まず、図1乃至図9を参照して、実施形態のラック装置1の概略構成について説明する。図1は実施形態のラック装置1を前側から観た説明図である。図2は実施形態のラック装置1の主要部を模式的に示す斜視図である。図3は実施形態のラック装置1に収納されるエンクロージャー50の斜視図である。図4は実施形態のラック装置1が備える支柱2c、2dを示す説明図である。図5は実施形態のラック装置1が備える左右方向同期機構20を示す説明図である。図6は実施形態のラック装置1が備える第1上下方向同期機構25及び第2上下方向同期機構30を示す説明図である。図7は実施形態のラック装置1が備えるラチェット機構40を示す説明図である。図8は実施形態のラック装置1が備えるダンパー部46を示す説明図である。図9は実施形態のラック装置1が備える第1上下方向同期機構25及び第2上下方向同期機構30におけるベルト28、34の取り回しを模式的に示す説明図である。
図1を参照すると、ラック装置1は、支持対象物であるエンクロージャー50を上下方向に積層した形で支持し、収納することができる。実施形態のラック装置1は、支持対象物としてエンクロージャー50を想定している。ただし、支持対象物は、他の物品であってもよい。図1に示すラック装置1は、7層のエンクロージャー50を収納しているが、エンクロージャー50の寸法によってその収納段数は変更可能である。また、必ずしも、すべての層にエンクロージャー50を収納しなければならないものではない。
ラック装置1は、レール部51を含む。図3を参照すると、エンクロージャー50の両側には、レール部51がそれぞれ設けられている。すなわち、レール部51は、左右で一対となっている。このようなレール部51は、エンクロージャー50毎に設けられている。各レール部51は、エンクロージャー50がラック装置1に支持された状態となるときに前後方向に延びる状態で設置される。すなわち、ラック装置1の前後方向が、エンクロージャー50の引き出し方向及び押し込み方向と一致している。レール部51は、前後の2か所にラック歯車部51aを備える。このようなレール部51がエンクロージャー50の両側に設けられることにより、エンクロージャー50の周囲4か所にラック歯車部51aが配置された状態なっている。ラック歯車部51aは、係合部の一例であり、エンクロージャー50の側方に向かう突部と溝部とが連続する歯形を形成している。ラック歯車部51aの歯が延びる方向は、レール部51の延びる方向と一致している。レール部51は、エンクロージャー50の側面に一体に設けてもよいし、エンクロージャー50の側面に取り付ける態様としてもよい。また、左右のレール部51を枠状に連結し、エンクロージャー50の周囲に取り付けるようにしてもよい。
図1及び図2を参照すると、ラック装置1は、左右に対向載置され、レール部51を介してエンクロージャー50を支持するニ対の支柱2a〜2dを備える。具体的に、ラック装置1は、右前方に位置する第1支柱2a、左前方に位置する第2支柱2b、右後方に位置する第3支柱2c及び左後方に位置する第4支柱2dを備える。これらのうち、第1支柱2aと第2支柱2bとが対をなし、第3支柱2cと第4支柱2dとが対をなしている。なお、支柱は、少なくとも一対備えていればよい。
各支柱2a〜2dの対向面2a1〜2d1には、それぞれ、レール部51が備えるラック歯車部51aと係合してエンクロージャー50の昇降を規制するラック歯車部3を備える。ラック歯車部3は、停止支持部の一例である。ラック歯車部3は、対向配置された他方の支柱側に向かう突部と溝部とが上下方向に連続する歯形を形成している。ラック歯車部3の歯が延びる方向は、ラック装置1の前後方向と一致している。ラック歯車部3にレール部51が備えるラック歯車部51aが噛み合うと、エンクロージャー50は、支柱間で停止した状態で支持される。すなわち、ラック歯車部3にラック歯車部51aが噛み合っているときは、エンクロージャー50の昇降動作が規制される。
各支柱2a〜2dの対向面2a1〜2d1には、それぞれ、レール部51が備えるラック歯車部51aと係合してエンクロージャー50を昇降可能に支持する平歯車4が設けられている。平歯車4は、昇降支持部の一例である。各平歯車4の回転軸は、ラック装置1の前後方向と一致している。すなわち、平歯車4の一枚の歯が延びる方向は、ラック装置1の前後方向と一致している。この平歯車4にレール部51が備えるラック歯車部51aが噛み合うと、エンクロージャー50は、昇降可能な状態となる。平歯車4の配置ピッチは、想定されるエンクロージャー50の高さ寸法を考慮して決定されている。すなわち、ラック歯車部51aがいずれの平歯車4とも噛み合わない状態を回避するように平歯車4の配置ピッチが定められている。
図2及び図4を参照すると、各支柱2a〜2bの各対向面2a1〜2d1において、ラック歯車部3と、平歯車4とは、前後方向にずらして配置されている。すなわち、ラック歯車部3と、平歯車4とは、支柱2a〜2dに支持されたエンクロージャー50に設けられたレール部51が延びる方向に沿ってずらして配置されている。このように、ラック歯車部3と平歯車4とをずらして配置することにより、エンクロージャー50の前後方向の動き、すなわち、エンクロージャー50を引き出す動作、又は、押し込む動作によってラック歯車部51aがラック歯車部3と平歯車4のいずれに噛み合うかを選択することができる。本実施例のラック装置1では、前側に平歯車4を配置し、後側にラック歯車部3を配置している。これにより、エンクロージャー50を手前に引き出すことによってエンクロージャー50を昇降移動させることができ、エンクロージャー50を後方に押し込むことによって停止状態とすることができる。なお、第1支柱2aの対向面2a1及び第2支柱2bの対向面2b1が相互に対向しており、第3支柱2cの対向面2c1及び第4支柱2dの対向面2d1が相互に対向している。また、図4は、第2支柱2bの対向面2b1及び第4支柱2dの対向面2d1を示しているが、第1支柱2aの対向面2a1及び第3支柱2cの対向面2c1においても同様である。
ラック装置1は、右側の第1支柱2aに設けられた平歯車4と左側の第2支柱2bに設けられた平歯車4とを同期させる左右方向同期機構20を備える。図5を参照すると、左右方向同期機構20は、ラック装置1の右側に配置された第1軸部材21を備える。第1軸部材には、第1プーリー21aが装着されている。左右方向同期機構20は、ラック装置1の左側に配置された第2軸部材22を備える。第1プーリー21aと第3プーリー22aとの間には、第1ベルト23が張設されている。この第1ベルト23により、第1軸部材21の回転と第2軸部材22の回転とが同期する。これにより、エンクロージャー50の左右の傾きを抑制することができる。すなわち、エンクロージャー50を水平に保ちつつ、昇降移動させることができる。
なお、第1軸部材21には、第2プーリー21bが装着されており、第2軸部材22には、第4プーリー22bが装着されている。第2プーリー21bは後に詳説する第1上下方向同期機構25に含まれる。第4プーリー22bは、後に詳説する第2上下方向同期機構30に含まれる。なお、第1軸部材21は、第1支柱2a及び第3支柱3cの上方に配置されており、第2軸部材22は、第2支柱2b及び第4支柱4dの上方に位置している。
ラック装置1は、第1上下方向同期機構25及び第2上下方向同期機構30を備える。図2及び図6を参照すると、第1上下方向同期機構25は、ラック装置1の右側に配置され、第2上下方向同期機構30はラック装置1の左側に配置されている。
第1上下方向同期機構25は、第3軸部材26を含む。第3軸部材26はラック装置1の前後方向に沿って延びている。第3軸部材26は、各支柱2a〜2dにおける平歯車4の個数、すなわち、平歯車4の上下方向の段数に対応させて設けられている。第3軸部材26は、第1伝達歯車26a及び第5プーリー26bを備える。第1伝達歯車26aは、前後に2つ設けられている。前方に設けられた第1伝達歯車26aは、第1支柱2aに設けられた平歯車4と噛み合っており、後方に設けられた第1伝達歯車26aは、第3支柱2cに設けられた平歯車4と噛み合っている。第5プーリー26bは、左右方向同期機構20に含まれる第1軸部材21に設けられた第2プーリー21bに掛け回された第2ベルト28によって回転駆動される。第2ベルト28の取り回しについては、後に詳説する。このような第1上下方向同期機構25を備えることにより、上下方向に配列された平歯車4の回転を同期させることができる。これにより、平歯車4間のエンクロージャー50の受け渡しがスムーズに行われる。
第2上下方向同期機構30は、第5軸部材31を含む。第5軸部材31はラック装置1の前後方向に沿って延びている。第5軸部材31は、各支柱2a〜2dにおける平歯車4の個数、すなわち、平歯車4の上下方向の段数に対応させて設けられている。第5軸部材31は、第2伝達歯車31a及び第6プーリー31bを備える。第2伝達歯車31aは、前後に2つ設けられている。前方に設けられた第2伝達歯車31aは、第2支柱2bに設けられた平歯車4と噛み合っており、後方に設けられた第2伝達歯車31aは、第4支柱2dに設けられた平歯車4と噛み合っている。第6プーリー31bは、左右方向同期機構20に含まれる第2軸部材22に設けられた第4プーリー22bに掛け回された第3ベルト34によって回転駆動される。第3ベルト34の取り回しについては、後に詳説する。このような第2上下方向同期機構30を備えることにより、上下方向に配列された平歯車4の回転を同期させることができる。これにより、平歯車4間のエンクロージャー50の受け渡しがスムーズに行われる。
ここで、第1上下方向同期機構25に含まれる第2ベルト28と第2上下方向同期機構30に含まれる第3ベルト34の取り回しにつき、図9を参照しつつ説明する。図9に示すように、エンクロージャー50が上昇するとき、左右で対向配置された平歯車4は、逆向きの回転をする。具体的に、右側の平歯車4は、矢示35で示すように、ラック装置1の内側に位置する部分が上向きとなるように回転する。一方、左側の平歯車4は、矢示36で示すように、ラック装置1の内側に位置する部分が上向きとなるように回転する。ここで、左右方向の回転を同期させる左右方向同期機構20に含まれる第1軸部材21は、矢示37で示すように回転し、第2軸部材22は矢示38で示すように回転する。すなわち、第1軸部材21と第2軸部材22は、同じ方向に回転する。このように、回転方向が同じとなる第1軸部材21と第2軸部材22を介して同期される右側の平歯車4と左側の平歯車4の回転方向を異なる方向とするために、第2ベルト28と第3ベルト34は、それぞれ以下のように取り回されている。
まず、第2ベルト28の取り回しについて説明する。ラック装置1において、第3軸部材26は、第1軸部材21よりも内側に位置している。そして、第2プーリー21bを通過した第2ベルト28は、第5プーリー26bに接触する。ここで、第2ベルト28が第5プーリー26bに接触する位置は、ラック装置1における内側である。これにより、第5プーリー26bと同軸上に配置された第1伝達歯車26aと噛み合う平歯車4は、矢示35で示す方向に回転する。第1上下方向同期機構25は、最下層の第3軸部材26より下側かつ外側に位置する第4軸部材27に設けられた第1テンショナー27bを備える。第2ベルト28は、第1テンショナー27bを通過して再び第2プーリー21bへ送られる。なお、エンクロージャー50が降下するときは、各部の回転は逆向きとなる。
つぎに、第3ベルト34の取り回しについて説明する。ラック装置1において、第5軸部材31は、第2軸部材22よりも内側に位置している。そして、第4プーリー22bを通過した第3ベルト34は、第6プーリー31bに接触する。ここで、第3ベルト34が第6プーリー31bに接触する位置は、ラック装置1における内側である。これにより、第6プーリー31bと同軸上に配置された第2伝達歯車31aと噛み合う平歯車4は、矢示36で示す方向に回転する。第2上下方向同期機構30は、最下層の第5軸部材31より下側かつ外側に位置する第6軸部材32に設けられた第2テンショナー32bを備える。さらに、最上層の第5軸部材31より上側かつ内側に位置する第7軸部材33に設けられた第3テンショナー33bを備える。第3ベルト34は、第2テンショナー32b及び第3テンショナー33bを通過して再び第4プーリー22bへ送られる。なお、エンクロージャー50が降下するときは、各部の回転は逆向きとなる。
第2ベルト28及び第3ベルト34をこのように取り回すことにより、対向配置された平歯車4の回転方向が、ラック装置1の内側において一致する。すなわち、対向配置された平歯車4の回転方向は、ラック装置1の内側において、上方向又は下方向で一致する。
ラック装置1は、ラチェット機構40を備える。ラチェット機構40は、支柱内に組み込まれており、図7を参照すると、ラチェット歯車41が平歯車4と一体に設けられている。ラチェット機構40は、エンクロージャー50の上昇動作を制限する状態と、エンクロージャー50の降下動作を制限する状態とを切り替える切替爪42を備える。切替爪42は、ピン部材43により回転可能に設けられている。切替爪42は、平歯車4と一体に設けられたラチェット歯車41に噛み合うことができる突状の噛み合い部42aを備える。噛み合い部42aは2か所に設けられている。切替爪42は、噛み合い部42aが設けられた側と反対側に切替突起42bを備える。ラチェット機構40は、バネ部材44に付勢されるとともに、切替突起42bに当接するように配置されたボール部材45を備える。切替爪42は、ボール部材45を介してバネ部材44に付勢されることにより、エンクロージャー50の上昇動作を制限する状態又は降下動作を制限する状態を維持することができる。また、切替爪42は、切替突起42bがボール部材45を押圧しつつ乗り越えることにより、ラチェット歯車41の状態をエンクロージャー50の上昇動作を制限する状態と降下状態を制限する状態との間で切り替えることができる。
ラチェット機構40を装備することで、エンクロージャー50の意図しない落下を回避することができる。例えば、エンクロージャー50を上昇させるときに、ラック歯車部3と平歯車4を噛み合わせるが、ラチェット機構40が降下動作を制限する状態となっていれば、エンクロージャー50の落下を回避することができる。また、作業者は、エンクロージャー50の全重量を支えることから解放される。
また、ラチェット機構40を備えることにより、レール部51が備えるラック歯車部51aのラック歯車部3と平歯車4間の移動が容易となる。すなわち、ラチェット機構40を備えることにより、平歯車4の自由な回転が抑制されるため、ラック歯車部3の溝部と、平歯車4の溝部とが一致しやすくなり、ラック歯車部3の移動が容易となる。ここで、ラチェット歯車41の1ノッチの回転角をラック歯車部3のピッチに対応させて設定することにより、ラック歯車部3と平歯車4とのずれを抑制し、ラック歯車部3の移動をより容易なものとすることができる。なお、後に詳説するように、各平歯車4は同期して回転するため、ラチェット機構40は、複数の平歯車4のうちの少なくとも一つに装備されていればよい。
ラック装置1は、支持対象物であるエンクロージャー50の降下速度を抑制するダンパー部46を備える。図8を参照すると、ダンパー部46が平歯車4と一体に設けられている。ダンパー部46は、オイルが充填されたケース内に配置され、平歯車と連動するローターが回転すると、ローターにオイルの粘性抵抗が作用し、平歯車4に制動力が加わる。これにより、エンクロージャー50を降下させようとするときに、一気にエンクロージャー50が落下することを抑制することができる。なお、後に詳説するように、各平歯車4は同期して回転するため、ダンパー部46は、複数の平歯車4のうちの少なくとも一つに装備されていればよい。また、ローターを用いる形態のダンパー部46に代えて、内部にケース内にオイルを圧縮するベーンが配置されたいわゆる揺動ダンパーを採用してもよい。
つぎに、ラック装置1におけるエンクロージャー50の昇降移動につき、図10を参照しつつ説明する。図10には、上下方向に積層された二台のエンクロージャー50が描かれている。このうち、上側に位置しているエンクロージャー50は、手前側に引き出され、ラック歯車部51aが平歯車4と噛み合い、上昇可能な状態となっている。なお、直下に他のエンクロージャー50が収納されていなければ、降下させることもできる。一方、下側に位置しているエンクロージャー50は、後ろ側に押し込まれ、ラック歯車部51aがラック歯車部3と噛み合い、停止状態とされている。エンクロージャー50が使用されるときは、下側のエンクロージャー50のように後ろ側に押し込まれた状態とされる。このように、ラック装置1は、支持対象物であるエンクロージャー50を容易に昇降移動させるとともに、停止状態とすることができる。すなわち、ラック歯車部3とラック歯車部51aとを噛み合わせてエンクロージャー50の昇降動作を規制し、停止状態とすることができる。エンクロージャー50を複数台同時に昇降移動させることができる。
なお、ラック装置1は、エンクロージャー50の前後方向の位置決め手段を装備してもよい。
また、本実施形態では、昇降支持部として、平歯車4を採用した例につき、説明しているが、この平歯車4に代えて、図11に示すように、噛み合いベルト60を採用してもよい。噛み合いベルト60の表面には、ラック歯車部51aと噛み合うことができる歯が設けられている。噛み合いベルト6を採用する場合、ラチェット機構を備えたスプロケットを噛み合いベルト60に噛み合わせておくことにより、平歯車4を採用した場合と同様に、噛み合いベルト60の回転方向の選択、ステップ的な動作を実現することができる。
以上本発明の好ましい実施形態について詳述したが、本発明は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形、変更が可能である。
なお、以上の実施形態の説明に関して、更に以下の付記を開示する。
(付記1) 支持対象物の両側にそれぞれ設けられるレール部と、
左右に対向配置され、前記レール部を介して前記支持対象物を支持する少なくとも一対の支柱と、
前記支柱の対向面にそれぞれ設けられ、前記レール部が備える係合部と係合して前記支持対象物の昇降動作を規制する停止支持部と、
前記支柱の対向面にそれぞれ設けられ、前記レール部が備える前記係合部と係合して前記支持対象物を昇降可能に支持する昇降支持部と、を備え、
前記停止支持部と、前記昇降支持部とは、前記支柱に支持された前記支持対象物に設けられた前記レール部が延びる方向に沿ってずらして配置されたラック装置。
(付記2) 前記停止支持部は、前記対向面において前記昇降支持部よりも後側に位置する付記1に記載のラック装置。
(付記3) 前記係合部及び前記停止支持部は、ラック歯車部である付記1又は2に記載のラック装置。
(付記4) 前記昇降支持部は、前記係合部が係合する平歯車である付記1乃至3のいずれか1項に記載のラック装置。
(付記5) 前記平歯車は、上下方向に並べて配置され、
上下方向に並べて配置された前記平歯車の回転を同期させる上下方向同期機構をさらに備える付記4に記載のラック装置。
(付記6) 前記昇降支持部は、前記係合部が係合する噛み合いベルトである付記1乃至3のいずれか1項に記載のラック装置。
(付記7) 前記昇降支持部は、前記支持対象物の上昇動作を制限する状態と、前記支持対象物の降下動作を制限する状態とを切り替えるラチェット機構を備える付記1乃至6のいずれか1項に記載のラック装置。
(付記8) 前記昇降支持部は、前記支持対象物の降下速度を抑制するダンパー部を備える付記1乃至7のいずれか1項に記載のラック装置。
(付記9) 右側の前記支柱に設けられた前記昇降支持部と、左側の前記支柱に設けられた前記昇降支持部とを同期させる左右方向同期機構を備える付記1乃至8のいずれか1項に記載のラック装置。
1 ラック装置
2a 第1支柱
2a1 対向面
2b 第2支柱
2b1 対向面
2c 第3支柱
2c1 対向面
2d 第4支柱
2d1 対向面
3 ラック歯車部
4 平歯車
20 左右方向同期機構
25 第1上下方向同期機構
30 第2上下方向同期機構
40 ラチェット機構
46 ダンパー部
50 エンクロージャー
51 レール部
51a ラック歯車部
60 噛み合いベルト

Claims (6)

  1. 支持対象物の両側にそれぞれ設けられるレール部と、
    左右に対向配置され、前記レール部を介して前記支持対象物を支持する少なくとも一対の支柱と、
    前記支柱の対向面にそれぞれ設けられ、前記レール部が備える係合部と係合して前記支持対象物の昇降動作を規制する停止支持部と、
    前記支柱の対向面にそれぞれ設けられ、前記レール部が備える前記係合部と係合して前記支持対象物を昇降可能に支持する昇降支持部と、を備え、
    前記停止支持部と、前記昇降支持部とは、前記支柱に支持された前記支持対象物に設けられた前記レール部が延びる方向に沿ってずらして配置されたラック装置。
  2. 前記停止支持部は、前記対向面において前記昇降支持部よりも後側に位置する請求項1に記載のラック装置。
  3. 前記係合部及び前記停止支持部は、ラック歯車部である請求項1又は2に記載のラック装置。
  4. 前記昇降支持部は、前記係合部が係合する平歯車である請求項1乃至3のいずれか1項に記載のラック装置。
  5. 前記平歯車は、上下方向に並べて配置され、
    上下方向に並べて配置された前記平歯車の回転を同期させる上下方向同期機構をさらに備える請求項4に記載のラック装置。
  6. 右側の前記支柱に設けられた前記昇降支持部と、左側の前記支柱に設けられた前記昇降支持部とを同期させる左右方向同期機構を備える請求項1乃至5のいずれか1項に記載のラック装置。
JP2015040715A 2015-03-02 2015-03-02 ラック装置 Expired - Fee Related JP6424677B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015040715A JP6424677B2 (ja) 2015-03-02 2015-03-02 ラック装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015040715A JP6424677B2 (ja) 2015-03-02 2015-03-02 ラック装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016162899A JP2016162899A (ja) 2016-09-05
JP6424677B2 true JP6424677B2 (ja) 2018-11-21

Family

ID=56845463

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015040715A Expired - Fee Related JP6424677B2 (ja) 2015-03-02 2015-03-02 ラック装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6424677B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6458583B2 (ja) * 2015-03-23 2019-01-30 日本電気株式会社 筐体搭載ラック

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4346582B2 (ja) * 2005-06-24 2009-10-21 富士通株式会社 電子機器、ラックマウント装置、及び、電子機器のラックマウント装置への搭載方法
JP5120234B2 (ja) * 2008-12-01 2013-01-16 日本電気株式会社 ラック

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016162899A (ja) 2016-09-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI573566B (zh) 具伸縮桿之移動式x光裝置
JP5630063B2 (ja) 引き出し用載置体における引き出し安定構造
JP5497502B2 (ja) 遊技機用可動演出装置及びそれを備えた遊技機
JP5775729B2 (ja) パチンコ遊技機
JP6424677B2 (ja) ラック装置
JP2006290560A (ja) リフター装置
KR20120012748A (ko) 승강 장치
TW200843499A (en) Elevation adjusting mechanism and display device using the same
JP2008033004A (ja) 平面型表示装置の移動装置
CN108820883A (zh) 一种玻璃储片装置
JP5346550B2 (ja) 三次元測定機の昇降装置
JP5208242B2 (ja) パチンコ遊技機
JP2006000197A (ja) 遊技台の仕切り部材
JP2020185137A (ja) 昇降装置及び昇降デスク
JP6116330B2 (ja) 車両のシート装置
JP3846435B2 (ja) 引き出し付き収納庫及びその転倒防止装置
KR20220063488A (ko) 디스플레이 장치
JP6585398B2 (ja) 可動装置
JP4838661B2 (ja) ピッキングシステム
JP5091394B2 (ja) 乗客コンベア
JP6154714B2 (ja) ラックアンドピニオンスライド機構における噛合解放装置
JP2006044881A (ja) リフター装置
KR101274666B1 (ko) 모빌랙의 기어비 가변장치
JP3164195U (ja) 昇降装置
JP2012119493A (ja) 電子機器及び該電子機器に用いられる転倒防止構造

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180115

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180918

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180925

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20181008

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6424677

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees