JP6424577B2 - 電子写真感光体、電子写真画像形成装置、及び、プロセスカートリッジ - Google Patents
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Cu(M1)O2 ・・・一般式(1)
(M2)Cu2O2・・・一般式(2)。
図1は、本発明の一実施形態の電子写真感光体の模式断面図である。電子写真感光体100は、導電性支持体101と、導電性支持体101の上に順に設けられた感光層103及び表面層106とを備える。電子写真感光体100は、導電性支持体101と感光層103との間に中間層102をさらに備えることが好ましい。また、感光層103は、中間層102の上に設けられた電荷発生層104と、電荷発生層104の上に設けられた電荷輸送層105とを有することが好ましい。以下では、表面層106を示した後に、表面層106以外の電子写真感光体100の構成を示す。
表面層106は、樹脂から構成され、p型半導体粒子と、二酸化ジルコニウム粒子、二酸化ケイ素粒子及び酸化アルミニウム粒子のうちの少なくとも1つである第1粒子とを含む。表面層106がp型半導体粒子を含むので、電子写真感光体100の耐摩耗性が向上し、また、感光体周期による画像濃度差(画像メモリー)が良好となる。
第1粒子は、1nm以上100nm以下の数平均一次粒径を有することが好ましく、2nm以上90nm以下の数平均一次粒径を有することがさらに好ましい。
表面層106を構成する樹脂としては、電子写真感光体の表面層を構成する樹脂として従来公知の樹脂を使用できる。表面層106を構成する樹脂は、硬化性化合物の硬化(例えば熱硬化又は光硬化など)により得られる成分を含むことが好ましいが(例えば硬化性樹脂)、上記成分を含まない樹脂であっても良いし、上記成分を含む樹脂と上記成分を含まない樹脂との混合であっても良い。上記成分を含まない樹脂としては、例えば、ポリエステル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリウレタン樹脂、又は、シリコーン樹脂等が挙げられる。
「p型半導体粒子」とは、電荷を輸送するキャリアとして正孔(ホール)が使われる半導体粒子を意味し、つまり、正孔が多数キャリアとなる半導体粒子を意味する。
本実施形態で使用するp型半導体粒子は、金属酸化物からなることが好ましく、下記一般式(1)で表される金属酸化物及び下記一般式(2)で表される金属酸化物のうちの少なくとも1つからなることがより好ましい。蛍光X線分析装置を用いてp型半導体粒子の材料を確認できる。
上記一般式(1)において、M1は、周期律表第13族元素を表し、具体的には、ホウ素(B)、アルミニウム(Al)、ガリウム(Ga)、インジウム(In)又はタリウム(Tl)を表す。その中でも、M1は、アルミニウム、ガリウム及びインジウムのうちの少なくとも1つを表すことが好ましい。上記一般式(1)で表される金属酸化物は、CuAlO2、CuGaO2及びCuInO2のうちの少なくとも1つであることが好ましい。表面層106がこれらのp型半導体粒子を含むことにより、電子写真感光体100の耐摩耗性を高く維持でき、感光体周期による画像濃度差(画像メモリー)がさらに良好となる。
上記一般式(2)において、M2は、周期律表第2族元素を表し、具体的には、ベリリウム(Be)、マグネシウム(Mg)、カルシウム(Ca)、ストロンチウム(Sr)又はバリウム(Ba)を表す。その中でも、M2は、マグネシウム、カルシウム、ストロンチウム及びバリウムのうちの少なくとも1つを表すことが好ましい。上記一般式(2)で表される金属酸化物は、MgCu2O2、CaCu2O2、SrCu2O2及びBaCu2O2のうちの少なくとも1つであることが好ましい。表面層106がこれらのp型半導体粒子を含むことにより、電子写真感光体100の耐摩耗性を高く維持でき、感光体周期による画像濃度差(画像メモリー)がさらに良好となる。
このようなp型半導体粒子は、例えば、プラズマ法により作製されることが好ましい。プラズマ法としては、例えば、直流プラズマアーク法、高周波プラズマ法、又は、プラズマジェット法などが挙げられる。
本実施形態では、p型半導体粒子は、表面処理剤により表面処理されたものであることが好ましい。表面処理剤は、p型半導体粒子の表面に存在するヒドロキシ基等と反応する表面処理剤であることが好ましく、例えば、シランカップリング剤又はチタンカップリング剤等であることが好ましい。そのため、表面処理前と表面処理後とでは、p型半導体粒子を構成する金属酸化物の組成及びp型半導体粒子の形状(例えばp型半導体粒子の数平均一次粒径)は変わらない。なお、以下では、表面処理されていないp型半導体粒子を単に「p型半導体粒子」と記し、表面処理後のp型半導体粒子を「表面処理されたp型半導体粒子」と記す。
S−1:CH2=CHSi(CH3)(OCH3)2
S−2:CH2=CHSi(OCH3)3
S−3:CH2=CHSiCl3
S−4:CH2=CHCOO(CH2)2Si(CH3)(OCH3)2
S−5:CH2=CHCOO(CH2)2Si(OCH3)3
S−6:CH2=CHCOO(CH2)2Si(OC2H5)(OCH3)2
S−7:CH2=CHCOO(CH2)3Si(OCH3)3
S−8:CH2=CHCOO(CH2)2Si(CH3)Cl2
S−9:CH2=CHCOO(CH2)2SiCl3
S−10:CH2=CHCOO(CH2)3Si(CH3)Cl2
S−11:CH2=CHCOO(CH2)3SiCl3
S−12:CH2=C(CH3)COO(CH2)2Si(CH3)(OCH3)2
S−13:CH2=C(CH3)COO(CH2)2Si(OCH3)3
S−14:CH2=C(CH3)COO(CH2)3Si(CH3)(OCH3)2
S−15:CH2=C(CH3)COO(CH2)3Si(OCH3)3
S−16:CH2=C(CH3)COO(CH2)2Si(CH3)Cl2
S−17:CH2=C(CH3)COO(CH2)2SiCl3
S−18:CH2=C(CH3)COO(CH2)3Si(CH3)Cl2
S−19:CH2=C(CH3)COO(CH2)3SiCl3
S−20:CH2=CHSi(C2H5)(OCH3)2
S−21:CH2=C(CH3)Si(OCH3)3
S−22:CH2=C(CH3)Si(OC2H5)3
S−23:CH2=CHSi(OCH3)3
S−24:CH2=C(CH3)Si(CH3)(OCH3)2
S−25:CH2=CHSi(CH3)Cl2
S−26:CH2=CHCOOSi(OCH3)3
S−27:CH2=CHCOOSi(OC2H5)3
S−28:CH2=C(CH3)COOSi(OCH3)3
S−29:CH2=C(CH3)COOSi(OC2H5)3
S−30:CH2=C(CH3)COO(CH2)3Si(OC2H5)3
S−31:CH2=CHCOO(CH2)2Si(CH3)2(OCH3)
S−32:CH2=CHCOO(CH2)2Si(CH3)(OCOCH3)2
S−33:CH2=CHCOO(CH2)2Si(CH3)(ONHCH3)2
S−34:CH2=CHCOO(CH2)2Si(CH3)(OC6H5)2
S−35:CH2=CHCOO(CH2)2Si(C10H21)(OCH3)2
S−36:CH2=CHCOO(CH2)2Si(CH2C6H5)(OCH3)2。
p型半導体粒子と表面処理剤と溶媒とを湿式メディア分散型装置に入れて粉砕させることにより、表面処理されたp型半導体粒子を作製できる。例えば、p型半導体粒子と表面処理剤とを含むスラリー(固体粒子を含む懸濁液)を粉砕する。これにより、p型半導体粒子の微細化と同時に、p型半導体粒子に対する表面処理が進行する。その後、溶媒を除去して粉体化すると、表面処理剤による表面処理が均一に行われたp型半導体粒子を得ることができる。
表面層106を構成する樹脂が硬化性化合物の硬化により得られる成分を含む(例えば硬化性樹脂)場合には、次に示す方法にしたがって表面層106を形成できる。
まず、溶媒に、硬化性化合物(好ましくはラジカル重合性化合物)とp型半導体粒子(好ましくは、表面処理されたp型半導体粒子)と第1粒子とを加え、表面層形成用液体を調製する。表面層形成用液体は、必要に応じて、公知の樹脂、重合開始剤、滑剤粒子又は酸化防止剤等をさらに含んでいても良い。
表面層106の形成に使用される溶媒としては、例えば、メタノール、エタノール、1−プロパノール、2−プロパノール、1−ブタノール、2−ブタノール、2−メチル−2−プロパノール、ベンジルアルコール、メチルイソプロピルケトン、メチルイソブチルケトン、メチルエチルケトン、シクロヘキサン、トルエン、キシレン、メチレンクロライド、酢酸エチル、酢酸ブチル、2−メトキシエタノール、2−エトキシエタノール、テトラヒドロフラン、1−ジオキサン、1,3−ジオキソラン、ピリジン、又は、ジエチルアミン等が挙げられるが、これらに限定されない。
後述の硬化処理では、電子線による開裂反応により硬化反応を行っても良いし、ラジカル重合開始剤の存在下での熱又は光の照射により硬化反応を行っても良い。ラジカル重合開始剤を用いて硬化反応を行う場合には、重合開始剤として熱重合開始剤又は光重合開始剤のいずれも使用でき、また、熱重合開始剤と光重合開始剤との両方を使用しても良い。
滑剤粒子としては、例えば、フッ素原子含有樹脂粒子を使用できる。フッ素原子含有樹脂粒子としては、例えば、四フッ化エチレン樹脂、三フッ化塩化エチレン樹脂、六フッ化塩化エチレンプロピレン樹脂、フッ化ビニル樹脂、フッ化ビニリデン樹脂、二フッ化二塩化エチレン樹脂、又は、これらの共重合体が挙げられる。滑剤粒子としては、上述のフッ素原子含有樹脂粒子を単独で又は二種以上混合して使用でき、四フッ化エチレン樹脂又はフッ化ビニリデン樹脂を用いることがより好ましい。
調製された表面層形成用液体を、公知の方法により感光層103の上面に塗布した後、自然乾燥又は熱乾燥させる。
表面層形成用液体の塗布により形成された塗膜に対して硬化処理を行う。これにより、感光層103の上面に表面層106が形成される。
導電性支持体101は、導電性を有するのであれば特に限定されず、例えば、アルミニウム、銅、クロム、ニッケル、亜鉛又はステンレスなどの金属をドラム状又はシート状に成形したもの、アルミニウム箔又は銅箔などの金属箔をプラスチックフィルムにラミネートしたもの、アルミニウム、酸化インジウム又は酸化スズなどをプラスチックフィルムに蒸着したもの、又は、金属、プラスチックフィルム又は紙などに導電性物質を単独又はバインダー樹脂と共に塗布して導電層を設けたものなどが挙げられる。
中間層102は、導電性支持体101と感光層103との間に設けられ、バリア機能と接着機能とを有する。中間層102は、カゼイン、ポリビニルアルコール、ニトロセルロース、エチレン−アクリル酸共重合体、ポリアミド、ポリウレタン又はゼラチンなどのバインダー樹脂が公知の溶媒に溶解されてなる液体(中間層形成用液体)を用いて浸漬塗布法などにより形成されることが好ましい。バインダー樹脂としては、アルコール可溶性のポリアミド樹脂を使用することが好ましい。このような中間層102の厚さは、0.1μm以上15μm以下であることが好ましく、0.3μm以上10μm以下であることがより好ましい。
感光層103は、電荷発生機能と電荷輸送機能との両機能を有する単層で構成されていても良いが、電荷発生層104と電荷発生層104の上に設けられた電荷輸送層105とを有することが好ましい。感光層103が電荷発生層104と電荷輸送層105とを有することにより、電子写真感光体100の繰り返し使用に伴う残留電位の上昇を防止でき、また、電子写真特性を目的に合わせて制御できる。
電荷発生層104は、電荷発生物質とバインダー樹脂とを含むことが好ましく、電荷発生物質がバインダー樹脂の溶液に分散されてなる分散液(電荷発生層形成用液体)を中間層102の上面に塗布して形成されることが好ましい。このような電荷発生層104の厚さは、電荷発生物質の特性、バインダー樹脂の特性又は電荷発生物質とバインダー樹脂との混合割合等により異なるため一概に言えないが、0.01μm以上5μm以下であることが好ましく、0.05μm以上3μm以下であることがより好ましい。
電荷輸送層105は、少なくとも電荷輸送物質とバインダー樹脂とを含むことが好ましく、電荷輸送物質がバインダー樹脂の溶液に溶解されてなる溶液(電荷輸送層形成用液体)を電荷発生層104の上面に塗布して形成されることが好ましい。このような電荷輸送層105の厚さは、電荷輸送物質の特性、バインダー樹脂の特性又は電荷輸送物質とバインダー樹脂との混合割合等により異なるため一概に言えないが、5μm以上40μm以下であることが好ましく、10μm以上30μm以下であることがより好ましい。
本実施形態の電子写真画像形成装置(以下では単に「画像形成装置」と記すことがある)は、電子写真感光体100と、電子写真感光体100の表面を帯電させる帯電部と、電子写真感光体100の表面に静電潜像を形成する露光部と、静電潜像をトナーにより現像してトナー像を形成する現像部とを備える。本実施形態の画像形成装置が電子写真感光体100を備えているので、電子写真感光体100の耐摩耗性を高く維持でき、感光体周期による画像濃度差(画像メモリー)が良好となり、カブリ耐性に強くなる。
<実施例1>
次に示す方法にしたがって、電子写真感光体を作製した。まず、円筒形のアルミニウム支持体の表面に切削加工が施された導電性支持体を準備した。
湿式サンドミル(径が0.5mmのアルミナビーズが容器に充填されている)に、ポリアミド樹脂(バインダー樹脂、ダイセル・エボニック株式会社製の品番「X1010」)1.0質量部と、二酸化チタン粒子(テイカ株式会社製の品番「SMT500SAS」)1.1質量部と、エタノール(溶媒)20質量部とを入れ、バッチ式で10時間分散させた。このようにして、中間層形成用液体を得た。
中間層の形成で用いた湿式サンドミルと同型の湿式サンドミルに、チタニルフタロシアニン顔料(電荷発生物質、特性X線(Cu−Kα線)を用いたX線回折スペクトルの測定により、少なくとも2θ=27.3°の位置に最大回折ピークを有するチタニルフタロシアニン顔料)20質量部と、ポリビニルブチラール樹脂(バインダー樹脂、電気化学工業株式会社製の品番「#6000−C」)10質量部と、酢酸t−ブチル(溶媒)700質量部と、4−メトキシ−4−メチル−2−ペンタノン(溶媒)300質量部とを入れ、10時間分散させた。このようにして、電荷発生層形成用液体を得た。
中間層などの形成で用いた湿式サンドミルと同型の湿式サンドミルに、下記化学式(18)で表される化合物(電荷輸送物質)150質量部と、ポリカーボネート樹脂(バインダー樹脂、三菱ガス化学株式会社製の品番「Z300」)300質量部と、酸化防止剤(BASFジャパン株式会社製の品番「Irganox(登録商標)1010」)6質量部と、トルエンとテトラヒドロフランとの混合溶媒((トルエン):(テトラヒドロフラン)=1:9(体積比))2000質量部と、シリコーンオイル(添加剤、信越化学工業株式会社製の品番「KF−54」)1質量部とを入れ、電荷輸送物質とバインダー樹脂とを上記混合溶媒に溶解させた。このようにして、電荷輸送層形成用液体を得た。
中間層などの形成で用いた湿式サンドミルと同型の湿式サンドミルに、数平均一次粒径が20nmであるCuAlO2(p型半導体粒子)100質量部と、上記S−15で示された化合物(表面処理剤)10質量部と、メチルエチルケトン1000質量部とを入れ、30℃にて6時間混合した。その後、メチルエチルケトンとアルミナビーズとを濾別し、60℃にて乾燥した。このようにして、表面処理されたp型半導体粒子が得られた。
中間層などの形成で用いた湿式サンドミルと同型の湿式サンドミルに、表面処理されたp型半導体粒子162質量部と、ZrO2粒子(東ソー株式会社製の品番「TZ−B30」)0.5質量部と、上記化学式(1)で表された化合物(硬化性化合物)100質量部と、2−ブタノン(溶媒)320質量部とを入れて、10時間分散させた。
p型半導体粒子の材料、p型半導体粒子の配合量、第1粒子の材料又は第1粒子の配合量などを表1に示すように変更したことを除いては実施例1に記載の方法にしたがって電子写真感光体を得た。
実施例1に記載の方法にしたがって中間層と電荷発生層とを形成した。実施例1に記載の方法にしたがって電荷輸送層形成用液体を調製した後、浸漬塗布法により電荷発生層の上面に電荷輸送層形成用液体からなる膜を形成した。その後、110℃での乾燥を行うことなく、次に示す方法にしたがって表面層形成用液体を調製した。
(耐刷試験)
まず、画像形成装置(コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社製の品番「bizhub C6501」)の電子写真感光体として、実施例1〜15、比較例1及び比較例2のそれぞれの電子写真感光体を組み込んだ。次に、高温高湿環境下(30℃・85%RH(relative humidity))で耐刷試験を行った。耐刷試験では、イエロー画像、マゼンタ画像、シアン画像及びブラック画像のそれぞれの印字率が2.5%であるフルカラー画像を、A4サイズの中性紙70万枚に対して片面印刷した。
耐刷試験の後に、給紙カセットにA4サイズの上質紙を「横送り」されるように配置した。その上質紙のうちの10枚に対して、通紙方向に対して左半分が黒ベタ画像であり、通紙方向に対して右半分が白ベタ画像である画像を連続して印刷した。
電子写真感光体を画像形成装置に組み込む前に、電子写真感光体の厚さを測定した。具体的には、厚さが均一な部分(電子写真感光体の軸方向端部では厚さが不均一になり易いので、電子写真感光体の軸方向端面から電子写真感光体の軸方向内側へ3cm以内の部分を除く)において厚さの測定地点をランダムに10ヶ所選定した。渦電流方式の膜厚測定器(Helmut Fischer社製の品番「EDDY560C」)を用いて上記測定地点での厚さを計測し、計測された厚さの平均値(耐久試験前の厚さ)を算出した。
(膜厚減耗量)=(耐久試験前の厚さ)−(耐久試験後の厚さ)。
耐刷試験の後に、ブラック画像形成部のみ実施例1〜15、比較例1及び比較例2のそれぞれの電子写真感光体を用いた。その後、画像が形成されていないPODグロスコート紙を二次転写ローラの位置まで搬送した後、グリッド電圧として−800Vを印加し、現像バイアスとして−650Vを印加して、PODグロスコート紙にイエローベタ画像を形成した。以下に示す基準で、PODグロスコート紙におけるブラックのカブリ評価を行った。結果を表1に示す。
実施例1〜15、比較例1及び比較例2では、画像メモリーが良好であった。また、α値が小さく、よって、電子写真感光体の耐摩耗性が高く維持されていると考えられる。実施例1〜15、比較例1及び比較例2では、表面層がp型半導体粒子を含んでいる。そのため、上記結果が得られたと考えられる。
Claims (7)
- 導電性支持体と、前記導電性支持体の上に順に設けられた感光層及び表面層とを備えた電子写真感光体であって、
前記表面層は、p型半導体粒子と、二酸化ジルコニウム粒子、二酸化ケイ素粒子及び酸化アルミニウム粒子のうちの少なくとも1つである第1粒子とを含み、
前記p型半導体粒子は、金属酸化物からなる、電子写真感光体。 - 前記表面層において、前記第1粒子の含有量は、前記p型半導体粒子の含有量の0.05質量%以上5質量%以下である請求項1に記載の電子写真感光体。
- 前記第1粒子は、前記二酸化ジルコニウム粒子である請求項1または2に記載の電子写真感光体。
- 前記p型半導体粒子は、下記一般式(1)で表される金属酸化物、及び、下記一般式(2)で表される金属酸化物のうちの少なくとも1つからなる請求項1〜3のいずれかに記載の電子写真感光体。
Cu(M1)O2 ・・・一般式(1)
(M2)Cu2O2・・・一般式(2)
上記一般式(1)におけるM1は周期律表第13族元素を表し、上記一般式(2)におけるM2は周期律表第2族元素を表す。 - 前記表面層は、硬化性化合物の硬化により得られる成分をさらに含む請求項1〜4のいずれかに記載の電子写真感光体。
- 請求項1〜5のいずれかに記載の電子写真感光体と、
前記電子写真感光体の表面を帯電させる帯電部と、
前記電子写真感光体の表面に静電潜像を形成する露光部と、
前記静電潜像をトナーにより現像してトナー像を形成する現像部とを備えた電子写真画像形成装置。 - 電子写真画像形成装置に着脱可能に装着され、
請求項1〜5のいずれかに記載の電子写真感光体と、
前記電子写真感光体の表面を帯電させる帯電部と、
前記電子写真感光体の表面に静電潜像を形成する露光部と、
前記静電潜像をトナーにより現像してトナー像を形成する現像部とを備えたプロセスカートリッジ。
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