JP6423499B1 - 搬送システムおよびその制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 火災等の災害時に電源が遮断されても、遮断壁が遮断動作するに必要な短い時間内で、搬送中の搬送物を遮断設備の範囲外に停止および/または範囲外へと搬出し、また、遮断壁の稼働範囲に位置する搬送路を退避可能とする搬送物滞留防止を図った搬送システムおよびその制御方法を提供すること。
【解決手段】 搬送中の搬送物を遮断設備の範囲外に停止および/または搬出する手段と、前記遮断設備の遮断壁の稼働範囲に位置する搬送路を退避させる退避手段とを備えた。
【選択図】図1A

Description

本発明は、搬送装置の搬送路上に係わる防火設備(防火シャッター)等の遮断設備に対応した位置における搬送物滞留防止を図った搬送システムおよびその制御方法に関する。
一般的に商品配送センターなどの物流拠点や製造業における製造工場、物品倉庫などは、広大な敷地内に広い建屋が建設され、建屋内をオープンスペースとして確保し、コンベヤを用いた製造ラインや物流ラインなどが設置されている。
これらの広い建屋においては、火災などの災害が発生すると、内部に消防車や消火隊が侵入しにくく火災延焼につながりやすい。そのため、建屋内を一定の範囲で各区画に分け、区画間に防火シャッター等の防火遮断設備を設けている。これらは、火災が発生した場合には、一定区画を遮断隔離することによって火災延焼の拡大を防ぐ効果があり防火遮断設備の設置が法律でも義務付けられている。
しかし、広い建屋内をコンベヤ等が縦横に配置された物流拠点や製造工場においては、上記のような防火区画を設け、その間に防火シャッター等の防火遮断壁を敷設したとしても、遮断壁の下を連結して走るコンベヤ等の搬送ラインが存在する場合は、これらの搬送設備が防火シャッター等の防火遮断壁の自動下降又は自動閉鎖の障害となる。このため、防火区画をまたがって連結する搬送設備には、自動的に移動させて防火シャッター等の動きに支障を来さないよう種々の仕組みが考案されてきた。
従来、搬送装置の搬送部が遮断壁の遮断動作として降下により損傷しないようにする構造が特許文献1にて提案されている。この特許文献1によれば、搬送物横落防止ガイドを利用し、遮断壁が降下しガイドにぶつかると中継部材の補助ローラを揺動アームにより回動させるようにしている。
防火シャッター等の遮断壁は、例えば、自重で降下するため、特許文献1に見られるような遮断壁の降下面を直接、搬送物横落防止ガイドにより受ける構造であると、遮断壁の降下速度や落下力により揺動アーム及び退避すべきローラが破損する恐れがある。また、遮断壁に障害物を検知する機能を有する場合には途中で停止してしまい、遮断処理そのものができなくなる。
そこで、本出願人は、防火シャッター等、遮断壁の稼働に支障となる位置に搬送装置が配置される場合であっても、事前に遮断壁(降下や上昇するタイプのものや、横方向からスライドするタイプ等)の遮断動作を検知することで、搬送路の一部を退避させる搬送装置の遮断機構を先に提案している。
特開平10−59521号公報
先に説明したように、防火シャッター等の遮断設備をまたがって配置される搬送路部分の退避構造は従来より考えられており、また、停電等、電源断となった場合でも、遮断壁の遮断動作として例えば降下を事前に検知することで搬送路を退避可能とした構成を本出願人による提案もしている。
一方、通常時は、物流システム等の倉庫におけるコンベヤ設備は、防火シャッター等の遮断設備の場所を問わず、搬送物を搬送移動するようにコンベヤ制御され、搬送物は滞留しない。しかし、火災等の災害時に停電等で搬送装置への電源供給も切れると、搬送路の制御電源も停止し、コンベヤ上に搬送されている商品、段ボール箱、トレー容器等の物品が停止したコンベヤ上に静止状態で残ることになる。コンベヤ等が防火シャッター等の遮断設備にまたがって配置されている場合、防火シャッター等の遮断壁の下降の妨げとなる場合が予想される。例えば、防火シャッターが降下中に搬送物と接触し、搬送物を破損したり、防火シャッター自体が降下途中で停止したりし、防災上からも大きな問題となる。
本発明はかかる従来の問題を解決するために、搬送中の物品を排出する間は搬送路の駆動を維持することに着目したもので、火災等の災害時に電源が遮断されても、遮断壁が遮断動作するに必要な短い時間内で、搬送中の搬送物を遮断設備の範囲外に停止および/または範囲外へと搬出し、また、遮断壁の稼働範囲に位置する搬送路を退避可能とする搬送物滞留防止を図った搬送システムおよびその制御方法を提供することを目的とする。
かかる課題を解決するため、本発明の第1の態様は、搬送中の搬送物を遮断設備の範囲外に停止および/または搬出する手段と、前記遮断設備の遮断壁の稼働範囲に位置する搬送路を退避させる退避手段とを備えたことを特徴とする搬送システムを提供するものである。
また、本発明の第2の態様は、本発明の第1の態様において前記停止および/または搬出する手段は、前記遮断設備の稼働範囲にある搬送路、前記搬送路の前に設けられる第1コンベヤ、前記搬送路の後に設けられる第2コンベヤの少なくとも一つであることを特徴とする。
また、本発明の第3の態様は、本発明の第2の態様において少なくとも前記第1コンベヤおよび/または前記第2コンベヤは、常用電源の停止時に非常用電源により電源供給を受け制御されることを特徴とする。
また、本発明の第4の態様は、本発明の第2もしくは第3の態様において、前記第1コンベヤは、前記遮断設備に対し上流側にある上流コンベヤおよび/または前記上流コンベヤと前記遮断設備との間に設けられた前段コンベヤであることを特徴とする。
また、本発明の第5の態様は、本発明の第2〜第4のいずれかの態様において、前記第2コンベヤは、前記遮断設備に対し下流側にある下流コンベヤおよび/または前記下流コンベヤと前記遮断設備との間に設けられた後段コンベヤであることを特徴とする。
また、本発明の第6の態様は、本発明の第5の態様において、前記前段コンベヤは前記上流コンベヤより短く、前記後段コンベヤは前記下流コンベヤより短いことを特徴とする。
また、本発明の第7の態様は、本発明の第6の態様において、前記前段コンベヤと前記後段コンベヤの各搬送路長は、前記搬送装置にて扱う物品の個数、物品の大きさ、搬送速度等により定められることを特徴とする。
また、本発明の第8の態様は、本発明の第2〜第5のいずれかの態様において、前記第1のコンベヤの搬送速度に対し前記第2コンベヤの搬送速度が同等または速くなるように駆動装置により制御することを特徴とする。
また、本発明の第9の態様は、本発明の第2〜第8のいずれかの態様において、前記第1コンベヤ上、前記第1コンベヤと前記搬送路にまたがった箇所、前記搬送路上、前記搬送路と前記第2コンベヤにまたがった箇所、前記第1コンベヤと前記搬送路と前記第2コンベヤにまたがった箇所、のうちの少なくとも一つの場所に搬送物があるか否かの有無を検出する検出手段と、前記第1コンベヤと前記第2コンベヤ間に設けられた前記搬送路を退避させる退避手段とをさらに備え、前記搬送物を検出した場合に前記搬送物が前記第2コンベヤ上へ搬送された後に前記退避手段により前記搬送路が退避されることを特徴とする。
また、本発明の第10の態様は、本発明の第9の態様において、前記遮断設備の遮断壁の遮断動作を検出する動作検出手段をさらに設け、前記動作検出手段により前記遮断壁の遮断動作を検出し前記搬送物があるか否かの有無を検出する検出手段により搬送物が無いことを検出した後に前記退避手段により前記搬送路を退避するよう制御する制御装置を備えたことを特徴とする。
また、本発明の第11の態様は、本発明の第10の態様において、前記遮断壁の遮断動作を検出する動作検出手段は、接触センサー機構または非接触による検出機構であることを特徴とする。
また、本発明の第12の態様は、本発明の第11の態様において、前記非接触による検出機構は、反射型または透過型によるものであることを特徴とする。
また、本発明の第13の態様は、本発明の第1〜第10のいずれかの態様において、前記搬送路の退避動作は、火災報知器、煙検知機等の報知機器からの信号受信に基づく起動を含むことを特徴とする。
また、本発明の第14の態様は、本発明の第9の態様において、前記搬送路を退避する退避手段は、略水平または回転により退避する退避機構であることを特徴とする。
また、本発明の第15の態様は、本発明の第9の態様において、前記搬送路を退避する退避手段は、摺動により退避する退避機構であることを特徴とする。
また、本発明の第16の態様は、本発明の第9の態様において、前記第1コンベヤと前記第2コンベヤとの搬送面に段差を有し、前記第1コンベヤと前記第2コンベヤ間を連結する前記搬送路は傾斜板から構成し、前記搬送路を退避する退避手段は前記傾斜板を退避する退避手段であることを特徴とする。
また、本発明の第17の態様は、本発明の第16の態様において、前記傾斜板を退避する退避手段は、回転または摺動により退避する退避機構であることを特徴とする。
また、本発明の第18の態様は、遮断設備の前後に第1コンベヤおよび第2コンベヤと、前記第1コンベヤと前記第2コンベヤとの間に退避機構を有する搬送路と、前記遮断設備の遮断壁の遮断動作を検出する検出手段とを備え、前記検出手段により前記遮断壁の遮断動作を検出したときに少なくとも前記第1コンベヤと前記第2コンベヤを非常用電源により制御することを特徴とする搬送システムを提供するものである。
また、本発明の第19の態様は、本発明の第18の態様において、前記第1コンベヤおよび/または前記第2コンベヤの制御を少なくとも前記退避機構の制御と時間差をもって行うことを特徴とする。
また、本発明の第20の態様は、本発明の第18もしくは第19の態様において、前記第1コンベヤは、前記遮断設備に対し上流側にある上流コンベヤおよび/または前記上流コンベヤと前記遮断設備との間に設けられる前段コンベヤであることを特徴とする。
また、本発明の第21の態様は、本発明の第18〜第20のいずれかの態様において、前記第2コンベヤは、前記遮断設備に対し下流側にある下流コンベヤおよび/または前記下流コンベヤと前記遮断設備との間に設けられる後段コンベヤであることを特徴とする。
また、本発明の第22の態様は、本発明の第21の態様において、前記前段コンベヤは前記上流コンベヤより短く、前記後段コンベヤは前記下流コンベヤより短いことを特徴とする。
また、本発明の第23の態様は、本発明の第22の態様において、前記前段コンベヤと前記後段コンベヤの各搬送路長は、前記搬送装置にて扱う物品の個数、物品の大きさ、搬送速度等により定められることを特徴とする。
また、本発明の第24の態様は、本発明の第18の態様において、前記制御装置の指示制御により、前記第1のコンベヤの搬送速度に対し前記第2のコンベヤの搬送速度が同等または速くなるように駆動制御することを特徴とする。
また、本発明の第25の態様は、本発明の第18の態様において、前記第1コンベヤおよび/または前記第2コンベヤはアキュムレート式コンベヤであることを特徴とする。
また、本発明の第26の態様は、本発明の第18〜第25のいずれかの態様において、前記第1コンベヤ上、前記第1コンベヤと前記搬送路にまたがった箇所、前記搬送路上、前記搬送路と前記第2コンベヤにまたがった箇所、前記第1コンベヤと前記搬送路と前記第2コンベヤにまたがった箇所、のうちの少なくとも一つの場所に搬送物があるか否かの有無を検出する検出手段と、前記第1コンベヤと前記第2コンベヤ間に設けられた搬送路を退避させる退避手段とをさらに備え、前記搬送物の有無を検出する検出手段により前記搬送物を検出したときに前記搬送物が前記第2コンベヤ上へ搬送された後に前記退避手段により前記搬送路が退避することを特徴とする。
また、本発明の第27の態様は、搬送路を用いた搬送システムの制御方法であって、搬送中の搬送物を遮断設備の範囲外に停止または範囲外へと搬出し、遮断壁の稼働範囲に位置する搬送路を退避させることを特徴とする搬送システムの制御方法を提供するものである。
また、本発明の第28の態様は、遮断壁の遮断動作に対し退避機構を有する搬送路と、前記搬送路の前後に第1コンベヤおよび第2コンベヤとを備えた搬送システムの制御方法であって、前記遮断設備の遮断壁の遮断動作に際し、少なくとも前記第1コンベヤおよび/または前記第2コンベヤを非常用電源により制御し、前記第1コンベヤ上、前記第1コンベヤと前記搬送路にまたがった箇所、前記搬送路上、前記搬送路と前記第2コンベヤにまたがった箇所、前記第1コンベヤと前記搬送路と前記第2コンベヤにまたがった箇所、のうちの少なくとも一つの場所に搬送物があるか否かの有無検出を行い、前記搬送物がある場合には前記搬送物を前記第2コンベヤ側へ搬送した後に、前記退避機構を有する搬送路を退避することを特徴とする搬送システムの制御方法を提供するものである。
また、本発明の第29の態様は、本発明の第28の態様において、前記第1コンベヤの搬送速度に対し前記第2コンベヤの搬送速度を同等または速く搬送するように駆動制御することを特徴とする。
また、本発明の第30の態様は、本発明の第28もしくは第29の態様において、前記第1コンベヤおよび/または前記第2コンベヤの制御を少なくとも前記退避機構の制御と時間差をもって行うことを特徴とする。
本発明によれば、停電等の電源断となっても遮断設備に対応する搬送路の搬送動作を維持し、搬送物等を搬送排出し、遮断壁の遮断動作時に該当する搬送路自体を事前退避するようにしたので、火災等の発生時の停電等、電源断による遮断動作の妨げとなる搬送路上の搬送物を滞留することなく遮断壁近傍の搬送路から搬出することができる。また、遮断壁の破損を防ぎ物品や搬送路自体の破損も防ぐことができる。
本発明の一実施形態に係る搬送物滞留防止を図った搬送システムを説明する斜視図である。 本発明の一実施形態に係る搬送物滞留防止を図った搬送システムを説明する側面図である。 本発明の一実施形態に係る図1Aにおいて、遮断壁の遮断動作を検出する検出機構を含めた搬送物滞留防止を図った搬送システムを説明する図である。 本発明の一実施形態に係る搬送物滞留防止を図った搬送システムにおける、搬送路の退避機構に関にする一実施形態を説明する図である。 本発明の一実施形態に係る搬送物滞留防止を図った搬送システムにおける、搬送路の退避機構に関にする第2の実施形態を説明する図である。 本発明の一実施形態に係る搬送物滞留防止を図った搬送システムにおける、搬送路の退避機構に関にする第3の実施形態を説明する図である。 本発明の一実施形態に係る搬送物滞留防止を図った搬送システムにおける、搬送路の退避機構に関にする第4の実施形態を説明する図である。 本発明の一実施形態に係る搬送物滞留防止を図った搬送システムにおける、搬送路の退避機構に関にする第5の実施形態を説明する図である。 本発明の一実施形態に係る搬送物滞留防止を図った搬送システムにおける制御フロー図である。 背景技術として搬送装置と遮断設備との関係を説明する図である。
まず、本発明の背景について図9を用いて説明する。図9は背景技術として搬送装置と遮断設備(以下、遮断壁ともいう)との関係を説明する図である。
図9に示すように、所定の広さ以上の広域の建屋内には、建屋の柱92、93等の他に、防火設備(防火シャッター等)など遮断設備94が設けられている(遮断壁自体は図示略)。この遮断設備94にまたがって搬送装置91が配置される場合、火災等の災害発生時に遮断壁が遮断設備94のガイドに沿って降下すると、遮断壁の下にある搬送路上の搬送物や、搬送路自体または遮断壁自体が破損することになる。特に、搬送路上を物品が搬送中に停電となると当該物品が搬送路に滞留し遮断動作の妨げとなる。また、遮断壁の下辺等に障害物の検出機能を有する場合には、遮断壁の遮断動作に伴い搬送装置あるいは搬送物を障害物として検知して停止してしまい、防火機能を果たさなくなるといった問題も発生する。
本発明は、火災等の発生時の停電等、電源断時となっても搬送物等の搬送排出までは搬送路の搬送動作を維持するようにし遮断壁の近傍における物品の滞留を防止し、また、遮断壁の遮断動作に妨げとなる搬送路自体を事前退避するようにしたものである。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。
図1Aは、本発明の一実施形態に係る搬送物滞留防止を図った搬送システムを説明する斜視図であり、図1Bは、図1Aに示す搬送物滞留防止を図った搬送システムの側面図である。各図中で同符号は同じ対象物を示している。
図1Aおよび図1Bにおいて、搬送装置の搬送路の基本構成としては、第1コンベヤ(14、11)と第2コンベヤ(12、13)とこれらコンベヤ間に遮断設備(遮断壁)の稼働範囲にある搬送路15とから構成される。なお、コンベヤは搬送路を形成するもので、コンベヤを搬送路と同義として用いている。
通常時、これら搬送路の駆動は常用電源から供給を受けて動作するが、火災等の災害発生に伴う停電時には、非常用電源18による電源供給を受けて第1コンベヤ、第2コンベヤ、コンベヤ間の搬送路の駆動制御、搬送路の退避制御等が行われる。
図示例では、第1コンベヤとは、上流コンベヤ14と前段コンベヤ11を総称して示すが、上流コンベヤ14と前段コンベヤ11が一連の一つのコンベヤから構成されるものであってもよい。また、第1コンベヤとして、上流コンベヤ14のみで構成されるもの、または上流コンベヤ14と前段コンベヤ11で構成されるもの、あるいは前段コンベヤ11を特定したものの何れであってもよい。
同様に、第2コンベヤとは、後段コンベヤ12と下流コンベヤ13を総称して示すが、後段コンベヤ12と下流コンベヤ13が一連の一つのコンベヤから構成されるものであってもよい。また、第2コンベヤとして、下流コンベヤ13のみで構成されるもの、または後段コンベヤ12と下流コンベヤ13で構成されるもの、あるいは後段コンベヤ12を特定したものの何れであってもよい。
図1A、図1Bにおいては、上流コンベヤ14、下流コンベヤ13と、その間の遮断設備160に対応する前後に前段コンベヤ11、後段コンベヤ12を備えて構成されるものを示す。また、遮断設備160に対応する前段コンベヤ11と後段コンベヤ12との間には、遮断設備160の遮断壁(図示略)の遮断動作に伴い退避機構を有する搬送路(遮断機構ともいう)15を備える。この搬送装置の遮断機構として機能する搬送路15の詳細は、後述するように、防火シャッター等の降下に伴う落下式や、上昇式の構成であってもよい。また、搬送路として、例えば、ギャップローラと言われるものであってもよい。
図示例の遮断設備160には、遮断壁(図示略)が降下する遮断壁ガイドレール161が設けられている。火災発生等、緊急状態では搬送路15は退避され、遮断壁ガイドレール161に沿って、遮断壁が降下し、遮断壁により広域区画を分断遮蔽することで火災等の災害から延焼、類焼を防ぐことができる。
また、コンベヤ間で物品が搬送される場合、当該コンベヤが停電等で停止すると搬送中の物品20(図1B)が搬送路15を挟んでコンベヤ間に滞留し、遮断壁の遮断動作、例えば降下を妨げることにもなりかねない。そこで、図1Aおよび図1Bにおいて、本発明では、搬送装置の搬送路は、防火設備等の遮断設備160を境に、所定長の前段コンベア11と所定長の後段コンベヤ12を備えている。
本発明では、前段コンベヤ11、後段コンベヤ12に通常の駆動電源供給回路(図示略)の他に、停電等の緊急時に対応可能な非常用電源(緊急時電源等)18と前段コンベヤ11、後段コンベヤ12の駆動制御や、搬送路15の退避制御する制御装置(制御盤ともいう)19を備えている。
非常用電源(緊急時電源)18には電源線S0により常用電源が供給され通常運転中である場合には、充電も可能である。ここで、火災等の緊急時、停電あるいは電源供給停止を受けると、非常用電源(緊急時電源)18より制御装置19を介して前段コンベヤ11の駆動装置111へ駆動電源S1を供給し、後段コンベヤ12の駆動装置121へ駆動電源S2を供給し、所定の時間あるいは搬送物の有無検出等、所定条件下で搬送動作を維持する。即ち、緊急時に、前段コンベヤ11上、搬送路15上、また、これら搬送路と後段コンベヤ12にまたがって物品が滞留しないことが重要であり、後段コンベヤ12、下流コンベヤ13へ搬送排出するためのスペースを確保することにある。そして搬送路上の物品が搬送された後に搬送路15の退避制御を行い遮断壁の降下に妨げとならないようにする。
なお、この非常用電源は、常用電源が停電等で電源遮断すると自動的に切替り、例えば10分程度蓄電池により作動する。従って、通常時の制御において電源断が発生しても、1〜2分程度稼動すれば搬送物の退避や搬送路の退避ができ十分対応することができる。
そこで、本発明では、前段コンベヤ11、後段コンベヤ12ともに同じ搬送速度で制御してもよいが、前段コンベヤ11よりも後段コンベヤ12の搬送速度を速くすることでもよい。また、前段コンベヤ11、後段コンベヤ12の各搬送路の長さは、搬送される物品の個数、物品の大きさ(長さ)、速度調整等の制御方法などにより適切に定められる。図1Bに示す例では、前段、後段のコンベヤの長さとして1乃至2個分相当とし、前段コンベヤ11の長さW1よりも後段コンベヤ12の長さW2を大としている。なお、これらに限定されず、コンベヤ相互の速度との関係や、送り側と受け側との関係で物品が滞留しないように後段側にスペース(空間)が確保されればよい。
図1Bに図示しているように、災害等により停電し緊急時電源18に駆動電源が切り替わったときに、前段コンベヤ上に物品20が搬送中であると、遮断壁が降下する前に当該搬送物20を後段コンベヤ12へ送り出す必要がある。このとき後段コンベヤ12には搬送物201,202等が無いこと、在っても速く搬出されることが好ましい。本発明では、物品の個数や大きさ等と搬送速度との関係から後段コンベヤや下流コンベヤに搬送物を繰り出す空間が確保されるように調整できる。
また、下流コンベヤ13上に物品20の滞留があるとしても、後段コンベヤ12の搬送路上にスペースが取れると緊急時にも対応可能となる。また、下流コンベヤ13も速度制御可能なコンベヤであってよく、搬送物を順次詰めて溜め込めることができるアキュムレート式コンベヤ(APC)であってもよい。また、上流コンベヤ14においても、アキュムレート式コンベヤ(APC)を使用し、緊急時に搬送制御が停止しても搬送中の物品を順次詰めて溜め込み、遮断設備側へ送りこまないようにすることができる。もちろん上流コンベヤ14、下流コンベヤ13とも通常のコンベヤであってもよい。なお、前段コンベヤ11、後段コンベヤ12を設けずに、上流コンベヤ14、下流コンベヤ13だけの場合でも、同様な制御により退避機構を備えた搬送路を含め搬送中の物品が遮断設備の近辺に滞留することを防ぐことができる。
遮断設備の稼働に伴う、前段コンベヤ11、後段コンベヤ12、退避機構を備えた搬送路15の制御について、図2にて詳述する。
図2は本発明の一実施形態に係る図1Aにおいて、遮断壁の遮断動作、例えば降下を検出する検出機構を含めた搬送物滞留防止を図った搬送システムを説明する図であり、図1A、図1Bと同じ符号は同じ対象物を示す。
図2において、遮断設備160の遮断壁ガイドレール161に沿って遮断壁16が下降してくることを示している。この遮断壁16の下降を検出するために、検出ピン(バースイッチ)172を有する検出機構171からなる接触センサー機構17を備えている。この接触センサー機構17は、バースイッチ172が遮断壁16の降下により下側に回動することでループ回路を形成するものでよい。この接触センサー機構17の検出結果出力信号S4として制御装置19に伝達される。
なお、接触センサー機構17に用いられる検出ピン(バースイッチ)172は針金等の細い棒状のピンであり、遮断壁に障害物の検出機能があるものであっても検出ピン自体影響されることはない。即ち、遮断壁が検出ピン172に触れて遮断動作することがないものが使用される。
また、図2にて図示した接触センサー機構17に代えて非接触による検出機構を用いてもよい。非接触による検知機構として反射型または透過型によるものでよい。例えば、遮断壁16を挟んで光検知による光検出機構あるいは音波を用いた音波検知機構により遮蔽、遮断動作を検出するようにしてもよい。また、センサー機構は、停電時には非常用電源により動作する回路に接続することになるが、この遮断壁の検出機構として壁面をホイールの回転や突起等により検出しエア回路を作動させてもよい。このエア回路による場合には、搬送路の退避機構としてエアーシリンダー等により駆動するものとしてもよい。また、遮断壁の壁面を利用し、当該壁面に対してホイール等を回転させることで発電させそれを非常用電源として利用することでもよい。その他、同様に遮断壁16の遮断動作を検出するものでよく、図示される構成に限定解釈すべきでない。また、図示されたものは模式図的なものを含みその寸法等に限定解釈されるべきではない。
搬送路としては、上流コンベヤ14、前段コンベヤ11、退避機構を有する搬送路15、後段コンベヤ12、下流コンベヤ13により構成される。ここで先に説明したように、上流コンベヤ14と下流コンベヤ13の間に、遮断設備160の遮断壁16が下降してくる間隙に対応してローラコンベヤやベルトコンベヤからなる退避機構を有する搬送路15が配置されている。その両側に比較的短いコンベヤの搬送路として前段コンベヤ11、後段コンベヤ12が配置され、遮断設備160の稼働に伴い、これらの搬送路が非常用電源18により駆動する制御装置19により制御される。なお、上流コンベヤ14と下流コンベヤ13の間に、比較的に短い前段コンベヤ11と後段コンベヤ12を設けた例で説明したが、これら前段コンベヤ、後段のコンベヤを設けずに、上流コンベヤ14と下流コンベヤ13の間に退避機構を有する搬送路15が配置されているものであってもよい。その場合には、上流コンベヤ14、下流コンベヤ13が非常用電源(緊急時電源ともいう。)18により駆動する制御装置19により制御される。
図2においては、前段コンベヤ11、後段コンベヤ12および退避機構を有する搬送路15は、遮断設備160の稼働に伴い検出ピン(バースイッチ)172の動作を検出する検出機構171からなる接触センサー機構17の検出結果にて制御される。遮断壁16が降下してくる間の時間内に、制御装置19は、前段コンベヤ11と後段コンベヤ12を各駆動電源線S1、S2を介して駆動モータを駆動制御し、前段コンベヤ11上にある搬送物20を退避機構を有する搬送路15を介して後段コンベヤ12へ移動排出する。この場合、後段コンベヤ12上に搬送物が滞留していたとしても、後段コンベヤ12も駆動制御されるので、順次下流コンベヤ13へと移動排出される。
例えば、前段コンベヤ11と後段コンベヤ12の制御に関して、後段コンベヤ12の搬送速度をより速く駆動制御することで、仮に滞留物品があったとしても速く遮断設備の近辺から遠ざけることもできる。
斯くして、前段コンベヤ11上、前段コンベヤ11と退避機構を有する搬送路15にまたがった箇所、搬送路15上、搬送路15と後段コンベヤ12にまたがった箇所などに搬送物が無いことを識別、確認し、制御装置19は退避機構の有する搬送路15を遮断設備160の間隙に対応する場所から退避制御する。また、火災報知器、煙検知機等の報知機器からの信号(通知情報)に基づく起動をもって搬送物の搬出制御や退避制御をしてもよい。以下説明する他の実施形態でも同様である。
前段コンベヤ11上、前段コンベヤ11と退避機構を有する搬送路15にまたがった箇所、搬送路15上、搬送路15と後段コンベヤ12にまたがった箇所などに搬送物20が有るか否かの有無については、図2では物品の識別センサー112、122により検出判断している。識別センサー112は、前段コンベヤ11から搬送路15にかけて、範囲K11あるいはK12等の範囲で搬送中の物品の有無を検知する。また、識別センサー122は、搬送路15から後段コンベヤ12にかけて、範囲K21あるいはK22等の範囲で搬送中の物品の有無を検知する。なお、識別センサー112または識別センサー122の何れか一方を設け、搬送路15をまたがって全体を検出するようにしてもよい。この識別センサー112、識別センサー122としては、光検知による反射光検出機構や、音波検知機構であってよく、また、画像認識技術を用いた搬送物検知機構でもよい。また、前段コンベヤ11や後段コンベヤ12の搬送路下に設けられる重量センサー機構であってもよい。停電時、これらは非常用電源により作動することでよい。
退避機構の有する搬送路15の実施形態についは、図3以降にて説明する。
なお、本発明の実施形態では、遮断壁が降下してくるタイプのものを示しているが、床等の下に遮断壁を収納し床面等から上に遮断壁が上昇してくるタイプであっても同様に構成できる。遮断壁が上昇するタイプの場合には、遮断壁の遮断動作を検出する検出機構を搬送装置の搬送路よりも下側に設けることでよい。また、遮断壁が横壁面等に収容され、遮断動作の時に横方向からスライドする様なスライド扉のタイプやジャバラタイプ(アコーディオンタイプ)等のものであってもよい。この横方向から遮断動作する遮断壁の場合には、その検出機構を搬送路に並列に配置することでよい。さらには、ヒンジ扉のように開閉する扉のタイプでもよい。この開閉する扉の場合には、扉の開閉動作の幅(範囲)を考慮に入れて搬送路を遮断する遮断距離(間隔)を決めることでよい。
以下も同様であり、遮断壁の遮断動作として降下するタイプのもので各実施形態を説明するが、これら遮断壁の動作方向に限定されるものではない。
なお、図1A、図1B、図2にて説明した、非常用電源(「緊急時電源」ともいう)18、制御装置19と、接触センサー機構17、駆動装置111、駆動装置121との間の制御線、電源線等は、高熱対応として、不燃材や断熱材等を使用するなどにより保護できる。
また、各図(図1A乃至図2)において、非常用電源18、制御装置19は、搬送装置等、各設備とともに図示されているが、それぞれ同じ場所に併設されていなくてもよく、また、複数配置されていてもよい。また、非常用電源18は、例えば、全体を数分維持できる電力に纏めて一箇所に設置することも可能である。また複数の非常用電源として幾つかを纏めて制御することもある。
また、制御装置、駆動装置等は、通常は常用電源により駆動されるとともに停電時に非常用電源に切替えられるものであってよく、常用電源が供給されている間は、この非常用電源は並行して充電するものであってよい。
図3は本発明の一実施形態に係る搬送物滞留防止を図った搬送システムにおける、搬送路の退避機構に関にする一実施形態を説明する図である。
図3においては、遮断設備160の遮断壁(図示略)が遮断壁ガイドレール161に沿って降下してくる際の退避機構を有する搬送路15の構成を中心に示している。従って、図2にて示した検出機構等については省略されている場合がある。
図3において、遮断設備160が配置される場所において、前段コンベヤ11と後段コンベヤ12の間の間隙に搬送路を形成するローラ153が配置してある。本発明の実施形態では、遮断壁ガイドレール161に沿って降下してくる遮断壁を事前に検知し、前段コンベヤ11上、前段コンベヤ11とローラ153にまたがった箇所、ローラ153上、ローラ153と後段コンベヤ12とにまたがった箇所などに搬送中の物品が無いことを検知確認した後、搬送路としてのローラ153を退避するようにしたものであり、このローラ153は、回転側板30の一端の軸31に取付けられている。また、回転側板30の他端側は、前段コンベヤ11を収容する搬送装置の側面に回転可能な軸32に取付けられている。回転側板30は回転軸32により上下に回動可能としている。また、常用電源または非常用電源により駆動する駆動装置35が設けられている。この駆動装置35により押出しまたは引込み駆動する駆動棒(バー)34が設けられ、その取付け軸33の一端がこの回転側板30の下側に取り付けられている。
駆動装置35により、通常の運用時は駆動棒(バー)34を押出した状態でローラ153を搬送路として維持する。また、駆動棒(バー)34を引き込むことにより回転軸32を軸として回転側板30が、矢線aに示すように回転し搬送路としてのローラ153を退避させる。
遮断壁(図示略)が降下してきた場合に、図2にて説明した制御装置19が前段コンベヤ11、後段コンベヤ12を制御し、前段コンベヤ11上、前段コンベヤ11と搬送路15にまたがった箇所、搬送路15上、搬送路15と後段コンベヤ12にまたがった箇所などに搬送物20が無いことを確認して駆動装置35へ制御線S3を介して駆動指示を出す。駆動装置35はこれにより駆動棒(バー)34をモータ駆動等により引き込み回転板30を回動させてローラ153を退避させる。
図示例では、間隙に設けられたローラ153の退避構造として、搬送路に対し片面側のみを示しているが、両側に設けられ同期して駆動される。力学的な動作と機械的な強度を考慮するならば一方の側面にのみに駆動装置が設けられた退避構造としてもよい。また、搬送路としてローラコンベヤを例に説明したが、このローラコンベヤに限定されるものではなく、ベルトコンベヤ構成のもの、その他の搬送手段において適用するものであってもよい。
図4は本発明の一実施形態に係る搬送物滞留防止を図った搬送システムにおける、搬送路の退避機構に関にする第2の実施形態を説明する図である。
図4において、図3に図示した構成と異なる点は、前段コンベヤ11と後段コンベヤ12との間の間隙に配置したローラ154の退避構造を前段コンベヤ11側へスライドさせるようにしたことにある。ローラ154は両サイドをローラ保持部材40に保持されている。ローラ保持部材40の下部には摺動部材41が取付けられ、搬送装置側に設けられるレール42と結合している。ローラ保持部材40の側面側には駆動バー43が取付けられ、この駆動バー43は駆動装置45に接続されている。駆動装置45に設けられたモータ駆動等により駆動バー43が引張りあるいは押出し駆動される。ローラ保持部材40を下部のレール42の上を矢線aで示すように、横方向に摺動させて遮断壁が降下した際にローラ154を退避させる。
また、ローラ154の退避路として、前段コンベヤ11の一部のローラ間隙を詰めるように制御されることにより退避スペースを形成することもできる。
遮断壁の遮断動作、例えば降下を検出する機構は図2に図示したと同様であり図4には図示していないが、遮断壁(図示略)が降下してきた場合に、図2にて説明した制御装置19が前段コンベヤ11、後段コンベヤ12を制御し、前段コンベヤ11上、前段コンベヤ11と退避機構を有する搬送路154にまたがった箇所、ローラ154上、ローラ154と後段コンベヤ12にまたがった箇所などに図示しない搬送物20が無いことを確認して駆動装置45へ制御線S3を介して駆動指示を出す。駆動装置45はこれにより駆動バー43をモータ駆動等により引き込みローラ保持部材40を摺動駆動させてローラ154を間隙から退避させる。このようにして遮断壁の遮断動作、例えば降下に伴う破損等を防止できる。
図示例では、間隙に設けられたローラ154の退避構造として、搬送路に対し片面側のみを示しているが、両側に設けられ同期して駆動される。力学的な動作と機械的な強度を考慮するならば一方の側面にのみに駆動装置が設けられた退避構造としてもよい。
図5は本発明の一実施形態に係る搬送物滞留防止を図った搬送システムにおける、搬送路の退避機構に関にする第3の実施形態を説明する図である。
図5において、図4の構成と異なる点は、搬送路にベルトコンベヤを用いたことにある。退避機構を有する搬送路として、前段コンベヤ11と後段コンベヤ12の間の間隙に退避構造をもつベルトコンベヤ155を配置している。
この間隙に配置されるベルトコンベヤ155は、搬送ベルトを案内する回転体(ローラ)を図の横方向に例えば3本並列して構成し、相互間をバネ材156で連結し伸縮可能にしている。
ベルトコンベヤ155は両サイドをベルトコンベヤ保持部材50に保持されている。このベルトコンベヤ155の退避構造としては、搬送ベルトを案内する回転体(ローラ)の下部に回転体(ローラ)を配置し、下部の回転体(ローラ)を矢線aのように下方に移動させることで、上部の回転体の間隔を矢線bのように縮め退避させる。ベルトコンベヤ保持部材50の下部に回転軸511をもつ取付板51が設けられ、その一端512に下部回転体の軸を取付け、取付板51の他端513に駆動バー53が取付けてある。この駆動バー53は駆動装置55に接続されている。駆動装置55に設けられたモータ駆動等により駆動バー53が引張りあるいは押出し駆動される。遮断壁が降下した際に、駆動バー53を引込めることで、取付板51に回転動作を与え、上部の回転体の間隔を縮めベルトコンベヤ155を退避させる。
また、3本の回転体(ローラ)中、中央の回転体(ローラ)を下方に移動する機構を設け、下側の回転体(ローラ)と同様に移動させて、上方の回転体(ローラ)の間隔を狭めてもよい。また、先の例と同様に摺動スライド機構と併用してもよい。
さらに、ベルトコンベヤ155の退避路として、前段コンベヤ11の一部のコンベヤに使用のローラ間隙を詰めるように制御されることにより退避スペースを形成することもできる。
遮断壁の遮断動作、例えば降下を検出する機構は図2に図示したと同様であり図5には図示していないが、遮断壁(図示略)が降下してきた場合に、図2にて説明した制御装置19が前段コンベヤ11、後段コンベヤ12を制御し、前段コンベヤ11上、前段コンベヤ11と退避機構を有する搬送路(「ベルトコンベヤ」ともいう。)155にまたがった箇所、搬送路155上、搬送路155と後段コンベヤ12にまたがった箇所などに図示しない搬送物20が無いことを確認して駆動装置55へ制御線S3を介して駆動指示を出す。駆動装置55はこれにより駆動バー53をモータ駆動等により引き込み取付板51を回転させてベルトコンベヤ155を間隙から縮退退避させる。このようにして遮断壁の遮断動作に伴う破損等を防止できる。
図示例では、間隙に設けられたベルトコンベヤ155の退避構造として、搬送路に対し片面側のみを示しているが、両側に設けられ同期して駆動される。力学的な動作と機械的な強度を考慮するならば一方の側面にのみに駆動装置がもうけられた退避構造としてもよい。
図6は本発明の一実施形態に係る搬送物滞留防止を図った搬送システムにおける、搬送路の退避機構に関にする第4の実施形態を説明する図である。
図6に示す搬送路は、図5に図示した搬送路と同様、ベルトコンベヤ構造の物を使用した例を示している。
図6において、図5の構成と異なる点は、退避機構を有する搬送路として、前段コンベヤ11と後段コンベヤ12の間の間隙にベルトコンベヤ(「搬送路」ともいう。)156を回動退避可能な構成として配置している点にある。
遮断設備に対応した間隙に配置されるベルトコンベヤ156は、搬送ベルトを案内する回転体を図の横方向に複数並列して構成している。
このベルトコンベヤ156の退避構造としては、前段コンベヤ11側へ回転駆動するようにしてある。ベルトコンベヤ156はコンベヤを駆動制御するローラ部材の軸心62を両サイドから保持するベルトコンベヤ保持部材60と、回転駆動を与える駆動装置65に接続された駆動バー63の一端がコンベヤの構成部品である一つのローラ部材の回転の軸心61に接続して構成している。
遮断設備160に対応した間隙に配置される搬送路として、通常は図示例のように保持部材60と駆動バー63の一端により支持されている。
間隙からベルトコンベヤ156を退避する場合は、駆動装置65により駆動バー63を引込むことにより、保持部材60に保持されたローラ部材の軸心62を回転軸として駆動バー63の先端側に接続されたローラ部材を下方矢線aで示す方向へ回動させることになる。
従って、遮断壁(図示略)の遮断動作として降下してきた場合に、遮断壁の降下を検出する機構は図2に図示したと同様であり図6には図示していないが、図2にて説明した制御装置19が前段コンベヤ11、後段コンベヤ12を制御し、前段コンベヤ11上、前段コンベヤ11と搬送路156にまたがった箇所、搬送路156上、搬送路156と後段コンベヤ12にまたがった箇所などに図示しない搬送物20が無いことを確認して駆動装置65へ制御線S3を介して駆動指示を出す。駆動装置65はこれにより駆動バー63をモータ駆動等により引き込みベルトコンベヤ156に回転作用させてベルトコンベヤ156を間隙から退避させる。このようにして遮断壁の降下に伴う破損等を防止できる。
図示例では、間隙に設けられたベルトコンベヤ156の退避構造として、搬送路に対し片面側のみを示しているが、両側に設けられ同期して駆動される。力学的な動作と機械的な強度を考慮するならば一方の側面にのみに駆動装置がもうけられた退避構造としてもよい。
図7は本発明の一実施形態に係る搬送物滞留防止を図った搬送システムにおける、搬送路の退避機構に関する第5の実施形態を説明する図である。図7においては、高さの異なる段差のある搬送路間に退避機構を有する搬送路を形成した場合を示している。
図7において、前段コンベヤ11の搬送路と後段コンベヤ12の搬送路が床面に対して段差がある場合を示し、この前段コンベヤ11と後段コンベヤ12間を傾斜を持たせた搬送路(傾斜板)157にて接続して構成してある。この間に遮断設備160に対応して退避機能を有する搬送路157が形成される場合においても、前段コンベヤ11、後段コンベヤ12および搬送路157の緊急時に対応した駆動制御が行われる。
この前段コンベヤ11の搬送路と後段コンベヤ12の搬送路に段差が有る場合であっても、前段コンベヤ11の搬送制御と後段コンベヤ12の搬送制御は、先に図1A、図1Bにて説明したように、停電等が発生し緊急時電源18により制御装置19を介して行われる。また、傾斜を持たせた搬送路(傾斜板)157は、図7に例示したものは、傾斜板157の上部に回転軸71を持ち、前段コンベヤ11側に設けられた支柱70に取付けられている。この傾斜板157の退避駆動は、先の実施形態と同様に前段コンベヤ11上、前段コンベヤ11と退避機構を有する搬送路157にまたがった箇所、搬送路157上、搬送路157と後段コンベヤ12にまたがった箇所などに図示しない搬送物20が無いことをもって制御装置19の制御信号に基づいて行われる。
傾斜板157は、例えば矢線aに示す下方に回転駆動され、遮断設備160の遮断壁の遮断動作、例えば降下を妨げないように退避される。なお、駆動装置等については、図6に図示したものと同等のものを使用できる。
ここで、傾斜板157の回転退避の方向として、矢線aの他に、矢線bで示すように前段コンベヤ11の上方へ回転退避するものであってもよい。また、傾斜板157の回転軸として、上部に代えて下部の下端面側を回転軸になるように固定したものであってよい。この場合には、傾斜板157の回動としてまたは、矢線cに示す方向となる。
傾斜板157の構成としては、一枚板であってもよいが、図示例では、第1の弾性をもつ材質からなる第1の板材157aと第1の板材157aの弾性よりも大きい弾性を有する第2の弾性をもつ材質からなる第2の板材157bにより構成したものでもよい。傾斜板157が矢線a方向に回転移動する際に、板材157bはより大きな弾性を有するので、その先端側は搬送路(ベルトコンベヤ)12と接触し搬送路12に反して下方へ移動しても破損等の障害を防ぐ効果がある。この弾性のある板材157bとしては、プラスチック、硬質ビニール、板状ゴム材等、摩耗や破断に耐え得る難燃材、不燃材等であればよい。なお、これらに限定するものではなく、板材とは、板状の形状物であればよく、その材質が木材や鋼材に限定されるものではない。また、弾性のある板材として、弾力があり変形が容易で復元可能であればよく、柔軟性や可撓性をもつものでよい。また、この弾性の板材157bとすることで、後段の搬送路(ベルトコンベヤ)12へ物品等を移動する際に脱落や挟み込みを防ぐことができ、特にダンボールを含め搬送材(端材、破材、廃材、不要材あるいはリサイクル材等を含む。)を搬送するのに好適である。
図示例では、間隙に設けられた傾斜板157の退避構造として、駆動制御部は搬送路に対し両側に設けられ同期して駆動される。力学的な動作と機械的な強度を考慮するならば一方の側面にのみに駆動制御部がもうけられた退避構造としてもよい。
図8は本発明の一実施形態に係る搬送物滞留防止を図った搬送システムにおける制御フロー図である。搬送路上の搬送物の滞留を防ぐために、遮断設備に対応して設けられる第1コンベヤ(前段コンベヤ11および/または上流コンベヤ14)と第2コンベヤ(後段コンベヤ12および/または下流コンベヤ13)に対する制御装置の構成例を図1A、図1B、図2に図示し、また、遮断設備の遮断壁の遮断動作、例えば降下に伴う搬送路の退避機構例として図3乃至図7に図示し説明したが、これらの駆動制御について、例えば、図1A、図1Bに図示した制御装置19の制御処理を例に、図8により説明する。
建屋内に設置された搬送装置において、火災等の災害発生時に停電等の電源断が生じると、共通の電源装置より電源供給を受けて稼働する搬送装置は停止する。また、防災上から延焼や類焼を防ぐために建屋内の所定区画毎に遮断設備により遮断動作が開始されることになる。
遮断設備に対応した場所に配置される搬送装置においては遮断動作に伴い、まず電源停止、火災報知器や煙検知器等の報知機器からの受信信号(通知情報)、あるいは遮断壁の遮断動作のうちの少なくとも一つの状態変化を検出すると(ステップSS1)、遮断設備の前後に設けられた前段コンベヤ11と後段コンベヤ12へ非常用電源により電源供給が行われ、前段コンベヤ11と後段コンベヤ12の駆動を維持する(ステップSS2)。このとき、前段コンベヤ11より後段コンベヤ12の搬送速度を速めることで、前段コンベヤ11上の搬送物の移動をよりスムーズに行うことでもよい。
次に、前段コンベヤ11上、前段コンベヤ11と退避機構を有する搬送路15にまたがった箇所、搬送路15上、搬送路15と後段コンベヤ12にまたがった箇所などに搬送物が無いことを検知確認すると(ステップSS3)、遮断設備の遮断壁の遮断動作、例えば降下に伴い退避手段(退避機構)により該当する搬送路の退避制御を行う(ステップSS4)。なお、ステップSS3において、前段コンベヤ11上に搬送物が無いことを確認すると第1コンベヤの停止処理を並行して行うようにしてもよい。さらに前段コンベヤや上流コンベヤにアキュームレートコンベヤを用い、搬送中の搬送物を順次溜め込むことで、前段および/または上流側からのさらなる物品の流入を防ぐようにしてもよく、この間に物品が搬送路や第2コンベヤへ移動し順次遮断機構の近辺から後段、下流側へ搬送排出されることになる。斯くして、火災停電等の緊急時において、防火シャッター等の遮断壁が搬送物やコンベヤ等に接触することがなく安全に且つ確実に下降して防火区画を構成することができる。
以上説明した各実施形態においては、退避機構を有する搬送路としてローラ型を例に説明したものはベルトコンベヤを用いたものでもよく、また、その逆の場合も同じであり、搬送路として実施形態に限定されるものではない。また、各実施形態では、退避機構として搬送装置11側に退避させる例として説明したが、搬送装置12側に退避させる構成であってもよく、退避する方向に限定されるものではない。
以上各図により説明したように、常用電源が停電等により電源遮断となっても非常用電源により動作でき、災害時等における防火シャッター等の遮断壁を破損、損傷することなく、また、搬送装置等の破損、損傷することなく安全に降下させることができる。
なお、各図により説明した各実施形態は一例を示すものであり、搬送路と遮断壁との関係において搬送路の退避、遮断機構として同様に適用可能な構成であれば、搬送路として例示した、ローラコンベヤ型、ベルトコンベヤ型等に限定されるものではない。また、コンベヤは搬送路を形成するもので、コンベヤと搬送路とは同義として用いている。また、本発明の実施形態において、図示される構成に限定解釈すべきでなく、図示されたものは模式図的なものを含みその配置構成、寸法等に限定解釈されるべきではない。また、本発明に直接関係のない部分は省略されている場合があり、図示例に限定して解釈されるべきでもない。
以上説明した各実施形態は、本発明の理解のために例示されたものであり、本発明は、これら実施形態に限定されず、特許請求の範囲の記載によって定義される。また、本発明の技術思想から離れるものでない限り、特許請求の範囲に記載の構成と均等であるものも本発明の保護の範囲に含まれるものである。
本発明によれば、火災等の災害時に電源が遮断されても、遮断壁が遮断動作するに必要な短い時間内で、搬送中の搬送物を遮断設備の範囲外へと搬出し滞留防止を図るとともに、遮断壁の下に位置する搬送路を退避可能とするので、安全に遮断することができ、予め定められた床面積を越えて構築される建屋等において物品等の保管倉庫や、製造設備、搬送設備等に適用して安全性高く設備の構築の面から経済効果も大とできる。
11…前段コンベヤ
111…駆動装置
112、122…識別センサー
12…後段コンベヤ
121…駆動装置
13…下流コンベヤ
14…上流コンベヤ
15…退避機構を有する搬送路
153、154…ローラ
155、156…ベルトコンベヤ
157…傾斜を持たせた搬送路(傾斜板)
16…遮断壁
160…遮断設備
161…遮断壁ガイドレール
17…接触センサー機構
171…検出機構
172…検出ピン(バースイッチ)
18…非常用電源(緊急時電源)
19…制御装置
20、201、202…搬送物
30…回転側板
31、33…取付け軸
32、71…回転軸
34…駆動棒(バー)
35、45、55、65…駆動装置
40…ローラ保持部材
41…摺動部材
42、52…レール
43、53、63…駆動バー
50、60…ベルトコンベヤ保持部材
51…取付板
511…回転軸
512、513…軸
61、62…軸心
70…支柱

Claims (28)

  1. 煙検知器、火災報知器を含む報知機器からの信号に連動して降下することで防火区画を形成する遮断設備と、
    前記遮断設備の稼働範囲内に位置して搬送物を搬送するための搬送路と、
    前記遮断設備の稼働範囲外であって前記搬送路の上流側及び下流側にそれぞれ配置され搬送物を搬送するための第1コンベヤ及び第2コンベヤと、
    前記遮断設備の前記稼働範囲外に前記搬送路を退避させる退避手段と、
    前記第1コンベヤ上、前記第1コンベヤ及び前記搬送路にまたがった箇所、 前記搬送路上、前記搬送路及び前記第2コンベヤにまたがった箇所、前記第1コンベヤ及び前記搬送路並びに前記第2コンベヤにまたがった箇所、のうちの少なくとも一つの場所に搬送物があるか否かの有無を検出する検出手段であって、常用電源の供給が遮断されると自動的に切替わる非常用電源により作動される検出手段と、
    前記検出手段にて前記少なくとも一つの場所に前記搬送物があることを検出した場合には前記搬送物を前記遮断設備の前記稼働範囲外に停止および/または搬出し、前記検出手段にて前記少なくとも一つの場所に前記搬送物がないことを確認した後に前記退避手段を動作させるように制御する制御手段であって、常用電源の供給が遮断されると自動的に切替わる非常用電源により前記制御に係る動作が作動される制御手段と
    を備えたことを特徴とする搬送システム。
  2. 前記制御手段は、前記検出手段にて前記少なくとも一つの場所に前記搬送物があることを検出した場合において、
    前記第1コンベヤ上に前記搬送物がある場合には、該搬送物を前記搬送路を介して前記第2コンベヤに排出するように前記第1コンベヤ、前記搬送路、前記第2コンベヤを制御する
    ことを特徴とする請求項1記載の搬送システム。
  3. 前記第1コンベヤは、前記遮断設備に対し上流側にある上流コンベヤおよび/または前記上流コンベヤと前記遮断設備との間に設けられた前段コンベヤであることを特徴とする請求項1もしくは2記載の搬送システム。
  4. 前記第2コンベヤは、前記遮断設備に対し下流側にある下流コンベヤおよび/または前記下流コンベヤと前記遮断設備との間に設けられた後段コンベヤであることを特徴とする請求項1乃至請求項のいずれか1項記載の搬送システム。
  5. 前記前段コンベヤは前記上流コンベヤより短く、前記後段コンベヤは前記下流コンベヤより短いことを特徴とする請求項記載の搬送システム。
  6. 前記前段コンベヤと前記後段コンベヤの各搬送路長は、前記搬送装置にて扱う物品の個数、物品の大きさ、搬送速度のうちの少なくともいずれかにより定められることを特徴とする請求項記載の搬送システム。
  7. 前記制御手段は、前記第1のコンベヤの搬送速度に対し前記第2コンベヤの搬送速度が同等または速くなるように制御することを特徴とする請求項1乃至請求項のいずれか1項記載の搬送システム。
  8. 前記制御手段は、前記検出手段が前記少なくとも一つの場所に前記搬送物があることを検出した場合に前記搬送物が前記第2コンベヤ上へ搬送された後に前記退避手段を動作させることを特徴とする請求項1乃至請求項のいずれか1項記載の搬送システム。
  9. 前記検出手段は、光検知による反射光検出機構、音波検知機構、画像認識技術を用いた搬送物検知機構、重量センサー機構の少なくともいずれかであることを特徴とする請求項記載の搬送システム。
  10. 前記遮断壁の遮断動作を検出する動作検出手段は、
    接触センサー機構または非接触による検出機構であることを特徴とする請求項記載の搬送システム。
  11. 前記非接触による検出機構は、反射型または透過型によるものであることを特徴とする請求項10記載の搬送システム。
  12. 前記搬送路の退避動作は、火災報知器、煙検知機を含む報知機器からの信号受信に基づく起動を含むことを特徴とする請求項1乃至請求項のいずれか1項記載の搬送システム。
  13. 前記搬送路を退避する退避手段は、略水平または回転により退避する退避機構であることを特徴とする請求項記載の搬送システム。
  14. 前記搬送路を退避する退避手段は、摺動により退避する退避機構であることを特徴とする請求項記載の搬送システム。
  15. 前記第1コンベヤと前記第2コンベヤとの搬送面に段差を有し、前記第1コンベヤと前記第2コンベヤ間を連結する前記搬送路は傾斜板から構成し、前記搬送路を退避する退避手段は前記傾斜板を退避する退避手段であることを特徴とする請求項記載の搬送システム。
  16. 前記傾斜板を退避する退避手段は、回転または摺動により退避する退避機構であることを特徴とする請求項15記載の搬送システム。
  17. 煙検知器、火災報知器を含む報知機器からの信号に連動して降下することで防火区画を形成する遮断設備と、
    前記遮断設備を搬送の前後方向に挟むように配置される第1コンベヤおよび第2コンベヤと、
    前記第1コンベヤと前記第2コンベヤとの間であって前記遮断設備の稼働範囲内に位置するように配置され、前記遮断設備の稼働範囲外に退避するための退避機構を有する搬送路と、
    前記遮断設備の遮断壁の遮断動作を検出する第1の検出手段と、
    前記第1コンベヤ上、前記第1コンベヤ及び前記搬送路にまたがった箇所、 前記搬送路上、前記搬送路及び前記第2コンベヤにまたがった箇所、前記第1コンベヤ及び前記搬送路並びに前記第2コンベヤにまたがった箇所、のうちの少なくとも一つの場所に搬送物があるか否かの有無を検出する第2の検出手段であって、常用電源の供給が遮断されると自動的に切替わる非常用電源により作動される第2の検出手段と、
    前記第1の検出手段により前記遮断壁の遮断動作を検出したときに少なくとも前記第1コンベヤ及び前記第2コンベヤを非常用電源により制御し、前記第2の検出手段にて前記少なくとも一つの場所に前記搬送物があることを検出した場合には前記搬送物を前記遮断設備の前記稼働範囲外に停止および/または搬出し、前記第2の検出手段にて前記少なくとも一つの場所に前記搬送物がないことを確認した後に前記退避機構を動作させるように制御する制御手段であって、常用電源の供給が遮断されると自動的に切替わる非常用電源により前記制御に係る動作が作動される制御手段と
    を具備することを特徴とする搬送システム。
  18. 前記制御手段は、前記第1コンベヤおよび/または前記第2コンベヤの制御を少なくとも前記退避機構の制御と時間差をもって行うことを特徴とする請求項17記載の搬送システム。
  19. 前記第1コンベヤは、前記遮断設備に対し上流側にある上流コンベヤおよび/または前記上流コンベヤと前記遮断設備との間に設けられた前段コンベヤであることを特徴とする請求項17または請求項18記載の搬送システム。
  20. 前記第2コンベヤは、前記遮断設備に対し下流側にある下流コンベヤおよび/または前記下流コンベヤと前記遮断設備との間に設けられた後段コンベヤであることを特徴とする請求項17乃至請求項19のいずれか1項記載の搬送システム。
  21. 前記前段コンベヤは前記上流コンベヤより短く、前記後段コンベヤは前記下流コンベヤより短いことを特徴とする請求項20記載の搬送システム。
  22. 前記前段コンベヤと前記後段コンベヤの各搬送路長は、前記搬送装置にて扱う物品の個数、物品の大きさ、搬送速度のうちの少なくともいずれかにより定められることを特徴とする請求項21記載の搬送システム。
  23. 前記制御手段は、前記第1のコンベヤの搬送速度に対し前記第2のコンベヤの搬送速度が同等または速くなるように制御することを特徴とする請求項17記載の搬送システム。
  24. 前記第1コンベヤおよび/または前記第2コンベヤはアキュムレート式コンベヤであることを特徴とする請求項17記載の搬送システム。
  25. 前記制御手段は、前記第2の検出手段が前記少なくとも一つの場所に前記搬送物があることを検出したときには、前記搬送物が前記第2コンベヤ上へ搬送された後に前記退避機構を動作させることを特徴とする請求項17乃至請求項24のいずれか1項記載の搬送システム。
  26. 煙検知器、火災報知器を含む報知機器からの信号に連動して降下することで防火区画を形成する遮断設備と、前記遮断設備の稼働範囲内に位置して搬送物を搬送するための搬送路と、前記遮断設備の稼働範囲外であって前記搬送路の上流側及び下流側にそれぞれ配置され搬送物を搬送するための第1コンベヤ及び第2コンベヤと、前記遮断設備の前記稼働範囲外に前記搬送路を退避させる退避手段とを備えた搬送システムの制御方法であって、
    前記第1コンベヤ上、前記第1コンベヤ及び前記搬送路にまたがった箇所、 前記搬送路上、前記搬送路及び前記第2コンベヤにまたがった箇所、前記第1コンベヤ及び前記搬送路並びに前記第2コンベヤにまたがった箇所、のうちの少なくとも一つの場所に搬送物があるか否かの有無を、常用電源の供給が遮断された場合には自動的に切替わる非常用電源により作動されて検出し、
    前記少なくとも一つの場所に前記搬送物があることを検出した場合には前記搬送物を前記遮断設備の前記稼働範囲外に停止または範囲外へと、常用電源の供給が遮断された場合には自動的に切替わる非常用電源により作動されて搬出し、
    前記検出手段にて前記少なくとも一つの場所に前記搬送物がないことを確認した後に前記退避手段を動作させるように、常用電源の供給が遮断された場合には自動的に切替わる非常用電源により作動されて制御する
    ことを特徴とする搬送システムの制御方法。
  27. 前記第1コンベヤの搬送速度に対し前記第2コンベヤの搬送速度を同等または速く搬送するように駆動制御することを特徴とする請求項26記載の搬送システムの制御方法。
  28. 前記第1コンベヤおよび/または前記第2コンベヤの制御を少なくとも前記退避機構の制御と時間差をもって行うことを特徴とする請求項26または請求項27記載の搬送システムの制御方法。
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