JPS5948318A - 防火区画貫通コンベヤ− - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 建築物の内部が長距離に互って連続して、大量に物品を
移送することを要する場合、建屋内にコンベヤー装置を
設置することが行われているが、当該建築物に防火設備
たとえば防火区画を施すことによって耐火建築にしよう
とすると、それらを貫通して稼動するコンベヤー装置の
ために、効果的な区画壁を設備することができない。

このような経緯に鑑み、本発明は、全体的にみて長距離
コンベヤーを防火区画毎に分割して各中位体として設置
し、移送方向上流側コンベヤーの終端とその下流側コン
ベヤの始端とを区画壁に穿設した小窓を弁して向い合わ
せ、その間を小窓を貫いて設置した可動の接続装置によ
り連結し、前記小窓の面積は少くとも移送物品と接続装
置とが潜り抜けることができる広さとし、また防火シャ
ッターを施して、火災報知器の信号または手動操作によ
って、接続装置を防火シャッタの移動経路から退避させ
た後、前記シャッターによって防火区画壁の小窓（貫通
口）を閉鎖するようにして、非常の場合に長距離コンベ
ヤー装置を各防火区画壁毎に分断した上、防火壁を完壁
なものとして火災の延焼、拡大を防ぐことができるもの
とした。

したがって、本発明はコンベヤ装置に関するものであり
、その目的とするところは防火区画壁が施された建築物
（たとえば工場建屋）内で使用するに適した新規なコン
ベヤーシステムを堤供することにある。本発明によるコ
ンベヤー装置を設備するときには防火区画を貫いて連続
して物品を移送することができる上に、事故発生の際は
コンベヤー装置を分断して防火区画に穿設した貫通口を
閉鎖し、防火区画の機能を完壁に発揮させることができ
る。

また、一度び防火体制を調えても何等資材の補充、手当
を要さずに簡単、敏速に旧に復帰することが可能である
。

今、その実施例を添付図面に沿って説明すると次のとお
りである。

実施例　１ 第１図は、本発明防火区画貫通コンベヤーの一実施例の
側面概略図で、図面中、１は、物品の移送方向に対し上
流側に位置するベルトコンベヤーであって、建物３の内
部で防火区画壁４によって区画された一方に設備されて
おり、その終端部２は防火区画壁４に穿設した小窓（貫
通口とも云う）５に対向、近接して位置を占める。防火
区画壁４に穿設した貫通口５の大きさは最小限、後述す
る接続装置９と移送物品とが潜り抜けできる程度の広さ
を有するものでなければならない。もつとも、この実施
例では接続装置９がその一端側に設けた支持軸１０を中
心に揺動したときに接続装置の他側端が窓枠下縁につか
えるようであってはならない。

６は、区画壁４の小窓５を開閉する防火シャッタで、通
常壁４に設備されており、モータ１４によりプーリを介
して上下に駆動され、小窓５を閉じたときは防火区画壁
と一体的に機能するものである。

７は、区画壁４によって仕切られた建物３の他の一方側
に設備された移送方向下流側に位置するベルトコンベヤ
ーで、８はその始端、区画壁に穿設された小窓５に対向
、近接して位置し、結局、小窓５を通して、上流側コン
ベヤー１の終端２と対向する。なお、コンベヤーに近接
して表示した各矢印は物品の移送方向を示すものである
。９は、区画壁４に穿設した小窓５を貫いてコンベヤー
１の終端２と、コンベヤー７の始端８とを連結する接続
装置で、本実施例では紙面に直角方向に並行して多数の
可動回転ローラを軸支し、コンベヤー終端部２迄運ばれ
た移送物品は、前記ローラに乗って滑落してコンベヤー
始端部８迄届くようにする。でなければ、接続装置自体
を動力駆動コンベヤーに形成し、少くとも非常のときコ
ンベヤー装置の運行を停止したときには接続装置上に、
移送物品を１個も残留させないようにするのが望ましい
。

１０は、接続装置の一側端に設けた支持軸で、前記装置
は支持軸１０を揺動中心軸として回動可能であり、図示
してない係合機構を外した後で、接続装置は手動、モー
タまたは空気圧あるいは液圧装置などの動力によって、
軸１０を中心にして揺動させ、前記軸の許に垂下、停止
させることができる。また、前記装置は回動動作の際に
その他側端が小窓下辺枠につかえるようであってはなら
ない。

この実施例では、同装置はピニオンと扇形歯車１６を介
してモータ１５により駆動され、その終端において装置
全体が区画壁４の一方の側に収納され、少くとも防火シ
ャッタ６の移動経路外に退避できるよう設定されている
。１１は、火災報知器１２の感知装置であって、建物３
の適所に任意数設置されている。１３は、遅延機構であ
って、火災報知器１２からの信号を受けて、まずコンベ
ヤ一の稼動を停止させた後に接続装置９を回動するモー
タ１４の回路を閉じて同装置を定位置から移動させる一
方、接続装置の端部が防火シャッタ６の閉鎖経路から退
避する時間を予想して、シャッタ６を駆動するモータ１
５の回路を閉じるよう作動する。例えば機械的手段を用
いるとすれば、接続装置回動用モータ１４の回転幅に連
動するカム機構の回転により、回路を閉じるスイッチを
モータ１５に連結し、モータ１４か作動した一定時間後
にモータ１５への回路が閉じるようにしてもよい。

あるいは、接続装置の揺動運動により開閉するスイッチ
をその回動経路内に設備しても同等の効果がある。

免も角、報知器から信号があったときは、接続装置が移
動する前にまず、上流側コンベヤー１が停止して、接続
装置の上に移送物品が残留していないようにすることが
望ましい。しかし、コンベヤー７は必ずしも停止しなけ
ればならないと云うものでもない。

以上述べたように構成された本発明実施例の作用および
効果を説明する。

物品はコンベヤー１および７の上を矢印方向に移送され
ている。コンベヤー１の終端迄運ばれた物品は接続装置
に設けられたローラ列に載って自重で滑り落ち、その他
端迄移動するとコンベヤー７がその下底を支持して物品
を載せコンベヤー７によりさらに移送される。移送物品
は接続装置上を滑動するときに建物３に設備された防火
区画壁４に穿設した小窓５内を潜って、次の区画室に移
動し、かつ、同時にコンベヤー装置を乗換える。

即ち長距離コンベヤーはその個所で少くとも２単位に分
割されている。

今、報知器１２の感知装置１１によって建物３のどこか
の火災発生が検知されると、報知器は本来の動作のほか
、遅延機構を通して（通さなくても差支えない）コンベ
ヤー１の稼動を停止させ、少くとも接続装置上に移送物
品が残留しない事を確めた後、同機構によってモータ１
５の回路を閉じ、コンベヤー１の終端２とコンベヤ７の
始端８とを継ぐ接続装置９を軸１０を中心に回動のさせ
るようモータ１５を付勢する。接続装置の端部か防火シ
ャッタ６の移動経路から退避する時間を予想して、防火
シャッタ６を閉じるようシャッタを駆動するモータ１４
の回路が遅延機構１３により閉じられると、シャッタ６
は防火区画壁４に沿って設けたレール内を移動して、小
窓５を閉鎖し、防火区画を完璧なものとする。このとき
には接続装置は完全に小窓５の枠内から離れ、シャッタ
６の閉鎖作動を妨げることはない。接続装置９および防
火シャッタ６はその移動経路の終点位置迄到達すると、
それぞれの駆動モ−タの自己保持回路が開さ、同位置に
おいて停止し、別にスイッチを入れない限り旧位置に復
帰する作動を生じることはない。

本発明コンベヤーを旧の状態に復帰させるときには、防
火シャッタ６を小窓５の位置から旧位置に戻した後、退
避位置に停止している接続装置９を戻り方向に回動させ
るようモータ１５の回路が閉じ、同装置が旧位置にて復
帰、係止したとき前記回路が開いて装置９はその位置に
停止する。

実施例　　２ 実施例１では、いずれも動力を用いて自動的に、もしく
は半自動的に各機構を作動させているが、非常の災害の
場合、必ずしも常に電力の供給が確保できると云う保証
はない。また、コンベヤー装置が小規模ならば、人力に
よって操作する方がかえって簡単な場合もある。そこで
この実施例では手動装置を主にしたコンベヤーにつき設
明する。

もっとも、それはコンベヤ−１または７を手動で駆動し
ようとするものではないので、非常の際の対応を専ら手
動によって行うと云う主旨である。

たとえば、接続装置９は軸１０を揺動中心軸として、セ
クターギヤにピニオンを組合せて、手動により回動させ
、通常位置（定位置とも云う）にピン止めして置けば、
非常の場合、止めピンを手動で外すだけで接続装置は自
重により軸１０を中心に回動し、自動的に小窓５枠外に
退避する。

この際もし、装置９の揺動速さが大き過ぎるときには、
公知の緩衝装置を並設する必要があらう。

免も角素早い対応が可能となる。

また、防火シャッタ６についても、小窓５の上部区画壁
に沿ってレールを設け、常時は前記レール内に収容して
おき、非常の場合その係止機構を手動で外ずすようにす
ればシャッタ６は自動車で小窓の閉鎖位置に落下するよ
うにすることができる。

前記シャッタ６は必要に応じて巻き上げてあってもよい
。

このようにすれば、たとえ電源が切れたときでも、効果
的に災害に対応するこが可能である。

ただし、いずれも火災発生その他災害発生を知らせる信
号に応じて従業員が素早く応動しなければ効果が上らな
いものとなる。

本発明は、以上のとおりであるから、長距離コンベヤー
で防火区画壁を貫通して稼動する装置を設備する建築物
において、非常の場合、コンベヤーを各単位毎に分割し
て防火区画壁に穿設した貫通口をそれぞれ防火シャッタ
により完全に密封遮断することができるから、火災の発
生した区画外への延焼、拡大を防止することができ、被
害を最小限に食止めることが可能となるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明防火区画貫通コンベヤーの−実施例の
概略側面図である。 １，７・・・コンベヤー装置、２・・・コンベヤーの終
端部、３・・・建築物、４・・・防火区画壁、５・・・
小窓（貫通口）、６・・・防火シャッタ、８・・・コン
ベヤー始端部、９・・・接続装置、１０・・・回動軸、
１１・・・感知器、１２・・・火災報知器、１３・・・
遅延機構、１４，１５・・・モータ、１６・・・ピニオ
ンと扇形歯車。 代理人　弁理士　今　誠

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 防火区画壁に設けた貫通口を通して物品を移送するコン
   ベヤー装置において、単位のコンベヤー装置を区画壁の
   両側にそれぞれ設け、前記貫通口に臨む上流側コンベヤ
   ーの終端位置と、同じく貫通口に臨む下流側のコンベヤ
   ー装置の始端位置とを、貫通口を貫く接続装置で連結す
   ると共に、前記接続装置は防火区画壁貫通口をその閉鎖
   扉で閉じる前に、閉鎖扉の移動経路から退避する機構を
   備え、いずれかのコンベヤー装置側へ移動可能であるこ
   とを特徴とする防火区画貫通コンベヤー。