JP6422091B1 - まつげエクステンション用接着剤 - Google Patents

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Abstract

【課題】 接着剤の施術環境の管理を容易にし、ボリュームラッシュにもよく適応する、まつげエクステンション用接着剤を提供する。
【解決手段】 下記の成分を含有する、まつげエクステンション用接着剤。
(a)下式で表される一官能モノマー
Figure 0006422091
式中、R:水素原子又はメチル基、X:酸素原子又は窒素原子、R及びR:水素原子又は重合基を含まない有機基であって、Xが酸素原子である場合n=0であり、Xが窒素原子である場合n=1である。
(b)光重合開始剤

【選択図】 図1

Description

本発明は、まつげエクステンションの取付けの際に用いる接着剤に関する。特に、地まつげとまつげエクステンションとの間の接着に関して、シアノアクリレート系モノマーを一切含まず、粘膜に刺激を与えにくく、さらに硬化体を特定の溶媒で溶解可能な特性を持つ接着剤に関する。
まつげに長さやボリュームを与え、より美しく魅力的な目元を演出するための方法として、古くからつけまつげが用いられている。つけまつげは、複数本の人工まつげを一纏めにして使用者のまぶたに直接貼り付けて使用するもので、使用者のまつげに長さやボリュームを与えることができる。しかしながら、使用者の皮膚に直接接着するため装着感が悪く、場合によっては皮膚がかぶれるおそれがあり、審美性にも課題が残るものであった。
これに対して、近年では地まつげとほぼ同等の形状に作られた人工毛又はミンクや黒テン等の動物毛を地まつげに直接接着するまつげエクステンション(以下、「まつげエクステ」と称する。)と呼ばれる方法が実施されている(特許文献1)。このまつげエクステはつけまつげと違いまぶたに直接接着するものではなく、専用の接着剤を用いてまつげに直接接着するため装着感が良い。また、まつげエクステは、つけまつげに比べて自然な感じでまつげに長さやボリュームを与えることができ、約1ヶ月程度装着したままにできるという特徴がある。
つけまつげは、直接まぶたに接着剤を付けることから、毎回取り外して使い捨てを行うことが多いが、まつげエクステは、一定期間まつげにつけたままにしておくことが主流である。前述のとおり、まつげエクステは常時まつげに装着しているものであることから、日常生活の洗顔や入浴などで地まつげから外れないことが好ましい。しかし、まつげエクステンションを再装着する際などに、過去に接着したまつげエクステンションを除去することも必要となる。
まつげエクステンションには、エチルシアノアクリレートやブチルシアノアクリレートなどのシアノアクリレート系モノマーが配合された接着剤が用いられる(特許文献2)。シアノアクリレート化合物は空気中の水分と反応して迅速に重合反応を開始する化合物であり、所謂瞬間接着剤として利用されている。
前述のとおり、シアノアクリレート化合物は反応性が高く、すぐに空気中または地まつげに含まれる水分により重合反応が開始されるため、人工毛を地まつげに装着するための時間(以下、操作時間という)には制約がある。
シアノアクリレートの硬化時間は湿度及び温度に影響を受けるため、操作時間を一定にするには施術環境の温度と湿度を一定にする必要が生じていた。
上記の操作性の問題に加え、シアノアクリレート化合物にはそれ自体に粘膜刺激性があるうえ、硬化反応中に硬化体周囲にモノマー蒸気が拡散する性質を有しており、このモノマー蒸気が目の周囲の粘膜や皮膚に付着して網膜炎や結膜炎および皮膚炎を引き起こす可能性がある。またシアノアクリレート硬化体が加水分解することでアルデヒド化合物が生成する危険性も問題となっている。
まつげエクステンションでは、地まつげ1本に対して1本の人工毛を接着するシングルラッシュと呼ばれる技法が一般的である。それに対して、近年では地まつげ1本に対して複数本の人工毛を扇状に束ねて装着するボリュームラッシュと呼ばれる技法が実施されるようになってきた(特許文献3)。
従来のシアノアクリレート系の接着剤をボリュームラッシュに用いた場合、綺麗に装着することが難しく失敗しやすかった。ボリュームラッシュでは、人工毛を複数本束ねて扇状に成形し、その形状のままピンセットで保持し、接着剤をつけて地まつげに装着する。
しかし、接着剤の硬化が終わるまで地まつげ上で保持していないと、扇状に成形した形状が崩れてしまう。これは人工毛の間にある硬化していない液状の接着剤の表面張力によるものと考えられ、硬化時間をコントロールしにくい液状の接着剤が抱える問題である。
特開2010−24579号公報 特開2016−121299号公報 特許第5955355号明細書
本発明が解決しようとする課題は、まつげエクステンションにおいて、接着剤の施術環境の管理を容易にし、ボリュームラッシュにもよく適応する、接着剤を提供することにある。
本発明者らは、上記現状における課題を解決するため鋭意検討した結果、以下に説明する光重合型の接着剤が、現行のシアノアクリレート接着剤の問題点を全て解決することを見出し、本発明を完成した。
すなわち、本発明は以下のとおりである。
(1)下記の成分を含有する、まつげエクステンション用接着剤。
(a)下式で表される一官能性モノマー
Figure 0006422091
式中、R:水素原子又はメチル基、X:酸素原子又は窒素原子、R及びR:水素原子又は重合基を含まない有機基であって、Xが酸素原子である場合n=0であり、Xが窒素原子である場合n=1である。
(b)光重合開始剤
(2)さらに、
(c)下式で表される多官能性モノマー
Figure 0006422091
式中、R::水素原子又はメチル基、X:酸素原子又は窒素原子、R及びR:少なくとも一方は重合基を1つ以上含む有機基、他方は水素原子であってもよく、Xが酸素原子である場合m=0であり、Xが窒素原子である場合m=1である。
(d)重合禁止剤
(e)着色剤
(f)増粘剤
又は
(g)希釈剤
から選ばれる1以上の成分を含有する、(1)に記載のまつげエクステンション用接着剤。
(3)成分(b)が、(ビス)アシルホスフィンオキサイド類、ケタール類、又はα−ジケトン類である、(1)又は(2)に記載のまつげエクステンション用接着剤。
(4)下記の成分
(a)下式で表される一官能性モノマー
Figure 0006422091
式中、R:水素原子又はメチル基、X:酸素原子又は窒素原子、R及びR:水素原子又は重合基を含まない有機基であって、Xが酸素原子である場合n=0であり、Xが窒素原子である場合n=1である。
(b)光重合開始剤
を含有するまつげエクステンション用接着剤で接着した人工毛を脱離するための、下記の成分(h)を含有する、リムーバー。
Figure 0006422091
式中、R:ヒドロキシ基が置換していてもよいC〜C12までの、環状構造を含んでいてもよい炭化水素基、カルボベンゾキシ基、又はメトキシ基が置換していてもよいアシル基である。
本発明のまつげエクステンション用接着剤は、従来のシアノアクリレート系接着剤におけるような、硬化時間や操作時間を一定にするための施術環境温度及び湿度の管理に係る手間を必要としない。また、シアノアクリレート系接着剤における粘膜刺激性や、その硬化反応中に拡散するモノマー蒸気によって引き起こされる、網膜炎や結膜炎あるいは皮膚炎が回避され、さらに、シアノアクリレート硬化体が加水分解することでアルデヒド化合物が生成する危険性も回避される。
本発明の接着剤は、操作性が簡便で、硬化後の保持時間が長く、溶媒への可溶性もよいので、脱離操作も容易である。
図1は、本発明の接着剤により、まつげエクステンションを施術する工程を示す図である。
以下に、本発明の詳細について説明する。
成分(a)は、硬化性、接着性、硬化体の溶解性を決める成分である。
市販され入手可能な(a)は、例えば、エチル(メタ)アクリレート、プロピル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、ペンチル(メタ)アクリレート、ヘキシル(メタ)アクリレート、ヘプチル(メタ)アクリレート、及び2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート等のアルキル(メタ)アクリレート;ベンジル(メタ)アクリレート等の芳香族基含有(メタ)アクリレート;イソボルニル(メタ)アクリレート、ジシクロペンテニル(メタ)アクリレート、及びジシクロペンタニル(メタ)アクリレート等の脂環式基含有(メタ)アクリレート等;並びにヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート及びヒドロキシブチル(メタ)アクリレート等のヒドロキシアルキル(メタ)アクリレート、N−ヒドロキシエチル(メタ)アクリルアミド、N、N−(ジヒドロキシエチル)(メタ)アクリルアミド、N−メトキシメチル(メタ)アクリルアミド、N−エトキシメチル(メタ)アクリルアミド、ジアセトン(メタ)アクリルアミド、4−(メタ)アクリロイルモルホリン、N−トリヒドロキシメチル−N−メチル(メタ)アクリルアミド等が挙げられる。
また、(メタ)アクリレート以外にも、N−ビニルピロリドン及びN−ビニルカプロラクタム等のN−ビニル化合物等が挙げられる。
ただし、(メタ)アクリレートの表記はアクリレートとメタクリレートの双方を含む。
成分(b)の光重合開始剤としては、既存の光重合開始剤が使用可能である。眼の近縁で使用されることを考えると、近紫外域〜可視光域の範囲に吸収を持つものが好ましく、さらには350nm以上の波長で重合反応を励起することが可能なものが好ましい。
これを満たすものとして例えば(ビス)アシルホスフィンオキサイド類、ケタール類、α−ジケトン類等が挙げられる。
上記光重合開始剤として用いられる(ビス)アシルホスフィンオキサイド類のうち、アシルホスフィンオキサイド類としては、2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルホスフィンオキサイド、2,6−ジメトキシベンゾイルジフェニルホスフィンオキサイド、2,6−ジクロロベンゾイルジフェニルホスフィンオキサイド、2,4,6−トリメチルベンゾイルメトキシフェニルホスフィンオキサイド、2,4,6−トリメチルベンゾイルエトキシフェニルホスフィンオキサイド、2,3,5,6−テトラメチルベンゾイルジフェニルホスフィンオキサイド、ベンゾイルジ−(2,6−ジメチルフェニル)ホスホネート等が挙げられる。ビスアシルホスフィンオキサイド類としては、ビス(2,6−ジクロロベンゾイル)フェニルホスフィンオキサイド、ビス(2,6−ジクロロベンゾイル)−2,5−ジメチルフェニルホスフィンオキサイド、ビス(2,6−ジクロロベンゾイル)−4−プロピルフェニルホスフィンオキサイド、ビス(2,6−ジクロロベンゾイル)−1−ナフチルホスフィンオキサイド、ビス(2,6−ジメトキシベンゾイル)フェニルホスフィンオキサイド、ビス(2,6−ジメトキシベンゾイル)−2,4,4−トリメチルペンチルホスフィンオキサイド、ビス(2,6−ジメトキシベンゾイル)−2,5−ジメチルフェニルホスフィンオキサイド、ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)フェニルホスフィンオキサイド、(2,5,6−トリメチルベンゾイル)−2,4,4−トリメチルペンチルホスフィンオキサイド等が挙げられる。
これら(ビス)アシルホスフィンオキサイド類の中でも、2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルホスフィンオキサイド、2, 4,6−トリメチルベンゾイルメトキシフェニルホスフィンオキサイド、ビス(2,4, 6−トリメチルベンゾイル)フェニルホスフィンオキサイドが特に好ましい。
上記光重合開始剤として用いられるケタール類としては、ベンジルジメチルケタール、ベンジルジエチルケタール等が挙げられる。
上記光重合開始剤として用いられるα−ジケトン類としては、例えば、ジアセチル、ジベンジル、カンファーキノン、2,3−ペンタジオン、2,3−オクタジオン、9,10−フェナンスレンキノン、4,4’−オキシベンジル、アセナフテンキノン等が挙げられる。この中でも、可視光域に極大吸収波長を有している観点から、カンファーキノンが特に好ましい。
本発明においては、上記(ビス)アシルホスフィンオキサイド類、α−ジケトン類、及びケタール類からなる群から選ばれる少なくとも一種を用いることが好ましい。これにより、可視及び近紫外領域での光硬化性に優れ、ハロゲンランプ、発光ダイオード(LED)、キセノンランプのいずれの光源を用いても十分な光硬化性を示す接着剤が得られる。
市販され入手可能な成分(c)は、例えば、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、テトラエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、プロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート及びネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、ビスフェノールAジ(メタ)アクリレート、ビスフェノールFジ(メタ)アクリレート、ジメチロールトリシクロデカンジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ジトリメチロールプロパンテトラ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート及びジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート等のポリオールポリ(メタ)アクリレート、2,2,4−トリメチルヘキサメチレンビス(2−カルバモイルオキシエチル)ジ(メタ)アクリレート又はウレタン(メタ)アクリレートオリゴマー等が挙げられる。
ただし、(メタ)アクリレートの表記はアクリレートとメタクリレートの双方を含む。
成分(c)を配合することで、成分(a)の製剤に硬さや柔軟性を付与することができ、配合する種類や量を変えることで、硬さと柔軟性をコントロールすることが可能である。例えば、ビスフェノールAのような剛直な構造を分子内に持つ多官能性モノマーを配合すると硬さを付与でき、分子内に長鎖エチレングリコールのような柔軟な構造を持つ多官能モノマーを配合すると柔軟性を付与することが可能である。
成分(d)の重合禁止剤は、製品の保存安定性の向上や、使用時間の延長のために用いられるもので、BHTやHQ、MEHQ、2,2‘−メチレンビス−(6−ターシャリーブチル−p−クレゾール)、6−ターシャリーブチルー2,4−キシレノール等のヒンダードフェノール系化合物や既存の重合禁止剤を用いることが可能であるが、溶解性や着色の関係から、2,2’−メチレンビス−(6−ターシャリーブチル−p−クレゾール)、6−ターシャリーブチル−2,4−キシレノールがより好ましい。
成分(e)の着色剤は、使用した際に自然な見た目になるように使用される。既存のカーボンブラックのような顔料、樹脂の可溶な染料及び炭素繊維等が使用可能である。
成分(f)の増粘剤は、接着剤の粘度を調整し、エクステ毛及び地まつげへの張り付きを付与するために用いる。
使用される物質についてはモノマーを増粘できるものであれば何でもよいが、疎水化処理されたシリカ粒子が好ましい。疎水化されたシリカ粒子の例としては、Aerosil R972、Aerosil R974、Aerosil R976、Aerosil R812、Aerosil R104、Aerosil R106等があげられる。
成分(g)の希釈剤は、その他、組成中に重合に関与しない水やアルコールのような溶媒及び流動パラフィンのようなオイル成分等を含んでいてもよい。
成分(h)は、例えば、N−メチルピロリドン、N−エチルピロリドン、N−ブチルピロリドン、N−オクチルピロリドン、N−シクロヘキシル−2−ピロリドン、N−ベンジルピロリドン、N−フェニルピロリドン、1−(2−ヒドロキシエチル)−2−ピロリドン等のC〜C12炭化水素基置換ピロリドン、1−アセチル−2−ピロリドン、1−カルボベンゾキシ−2−ピロリドン、1−(4−メトキシベンゾイル)−2−ピロリドン等が挙げられ、市販品として入手可能である。
これらのN−置換ピロリドン誘導体の中で、入手性及び安全性の観点から、N−C〜C低級アルキルピロリドンが、とくに、化粧品原料として登録のあるN−メチルピロリドン及びN−エチルピロリドンがより好ましい。
他の成分としては、必要に応じて香料、イソプロピルチオキサントン等の光重合増感剤、チオール化合物等の光重合助剤、ポリブテン等のエラストマー、パーオキサイド等のレドックス重合触媒、またはレドックス重合の助触媒である芳香族アミン及び脂肪族アミンや有機金属錯体等を含んでいても良い。
[接着剤の調製]
成分(a)及び場合により成分(c)を混合し、ついで成分(b)を添加し、さらにその他の成分を添加・混合して接着剤を調製する。
成分(a)は、モノマー全量に対し、少なくとも10wt%以上、好ましくは15wt%以上であり、成分(c)は成分(a)のもつ接着性、硬化体の溶解性を損なわない程度の範囲で使用可能であり、モノマー全量に対し、90wt%未満、好ましくは85wt%以下である。この範囲から外れると接着性及び溶解性を併せ持つ接着剤を作ることが難しくなる。
成分(b)は、モノマー全量に対し、少なくとも0.1wt%以上、好ましくは1〜10wt%の範囲である。0.1wt%を下回ると硬化性が著しく低下し、10wt%を超えると硬化体強度が低下する危険がある。
[使用方法]
本発明品の使用法について詳細に説明する。
(1)まず、必要量の接着剤をグループレート等に取りだす(図1A)。
(2)ピンセットで挟んだエクステ毛の根元を接着剤に浸して、接着剤をエクステ毛に付着させる(図B、図C)。
(3)地まつげにセットする(図D)。
(4)光を当てて硬化させる(図E)。
硬化した接着剤を除去するには、硬化部に、成分(h)を塗布すればよい。
前述のシングルラッシュ及びボリュームラッシュを実施する際においても、事前に複数本のエクステ毛を束ねる操作の有無があるだけで、接着操作に変わりはない。
以下、実施例により本発明を更に説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
実施例では、作成した接着剤の密着性と、溶剤であるN−メチルピロリドンへの硬化体の溶解性を確認した。
ポリブチレンテレフタレート(PBT)毛への密着性については、ガラス板上でφ0.15mm長さ13mmのPBT製のエクステ毛を巻き込む形で接着剤を405nmの光を当てて硬化させ、ピンセットを使って引きぬいた際に、容易に抜けるものを×、力をかけないと抜けないものを〇として判定した。人毛に対する密着性については、PBT毛を毛髪に変えて実施し、同様に容易に抜けるものを×、力をかけないと抜けないものを〇として判定した。
溶解性については、ガラス板に、作成した接着剤を薄く塗り、405nmの可視光線を当てて硬化させた後、N−メチルピロリドン、炭酸プロピレン、イソペンチルジオールを塗布して観察した。硬化体が溶解又は軟化したものを〇、変化がなかったものを×として判定した。
結果を、表1及び表2に示す。
[略語]
NMMA:N−(メトキシメチル)メタクリルアミド
HEAA:N−ヒドロキシエチルメタアクリルアミド
101A:フェノール EO 変性アクリレート(EO≒2mol)
IBXA:イソボニルアクリレート
THFMA:テトラヒドロフルフリルメタクリレート
3G:トリエチレングリコールジメタクリレート
701:グリセリンジメタクリレート
NPG:ネオペンチルグリコールジメタクリレート
UDMA:2,2,4−トリメチルヘキサメチレンビス(2−カルバモイルオキシエチル)ジメタクリレート
160TM:NKオリゴ UA-160TM[新中村化学社製] (≒ウレタンジアクリレート)
ADPH:ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート
TPO:2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルホスフィンオキサイド
819:ビス(2,4, 6−トリメチルベンゾイル)フェニルホスフィンオキサイド
BDK:ベンジルジメチルケタール
MDP-S:2,2’−メチレンビス−(6−ターシャリーブチル−p−クレゾール)
tBXy:6−ターシャリーブチル−2,4−キシレノール
#2350:カーボンブラック(粒子径≒15nm)
R106:Aerosil R106
R711:Aerosil R711
NMP:N−メチルピロリドン
PPC:炭酸プロピレン
IPG:イソペンチルジオール
Figure 0006422091
Figure 0006422091
実施例及び比較例の対比から明らかなとおり、重合性基を分子内に一つだけ有する成分(a)を含むと、人毛及びエクステ毛への密着性が向上し、硬化体がN−メチルピロリドンに溶解しやすくなる。
光硬化性モノマーとして、多官能性モノマー(c)のみを使用すると、密着性及び溶媒可溶性のいずれも十分な成果が得られず、一官能性モノマー(a)を含むことによって、人毛及びエクステ毛への密着性及び溶媒可溶性が向上する。





Claims (4)

  1. 下記の成分を含有する、まつげエクステンション用接着剤。
    (a)下式で表される一官能性モノマー
    Figure 0006422091
    式中、R:水素原子又はメチル基、X:酸素原子又は窒素原子、R及びR:水素原子又は重合基を含まない有機基であって、Xが酸素原子である場合n=0であり、Xが窒素原子である場合n=1である。
    (b)光重合開始剤
  2. さらに、
    (c)下式で表される多官能性モノマー
    Figure 0006422091
    式中、R::水素原子又はメチル基、X:酸素原子又は窒素原子、R及びR:少なくとも一方は重合基を1つ以上含む有機基、他方は水素原子であってもよく、Xが酸素原子である場合m=0であり、Xが窒素原子である場合m=1である。
    (d)重合禁止剤
    (e)着色剤
    (f)増粘剤
    又は
    (g)希釈剤
    から選ばれる1以上の成分を含有する、請求項1に記載のまつげエクステンション用接着剤。
  3. 成分(b)が、(ビス)アシルホスフィンオキサイド類、ケタール類、又はα−ジケトン類である、請求項1又は2に記載のまつげエクステンション用接着剤。
  4. 下記の成分
    (a)下式で表される一官能性モノマー
    Figure 0006422091
    式中、R:水素原子又はメチル基、X:酸素原子又は窒素原子、R及びR:水素原子又は重合基を含まない有機基であって、Xが酸素原子である場合n=0であり、Xが窒素原子である場合n=1である。
    (b)光重合開始剤
    を含有するまつげエクステンション用接着剤で接着したまつげを脱離するための、下記の成分を含有する、リムーバー。
    Figure 0006422091
    式中、R:ヒドロキシ基が置換していてもよいC〜C12までの、環状構造を含んでいてもよい炭化水素基、カルボベンゾキシ基、又はメトキシ基が置換していてもよいアシル基である。
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