JP6421957B2 - 袋開き装置 - Google Patents

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Description

本発明は、一般に袋開き装置に関し、より詳細には袋の袋口を開くための袋開き装置に関する。
特許文献1には、袋(収納袋)を、その袋口(開口部)を開いた状態で1枚ずつ所定位置に搬送する、袋の開袋装置が記載されている。
特許文献1に記載された装置では、昇降板に載置された最上位の袋の上面を、ローラにより押圧してこれを回転させ、袋の上面側シートを底部側に滑らせることにより、上面側シートのみが引っ張られる。これにより、上面側シートが下面側シートから剥離し、上面側シートがめくれ上がって袋口が自動的に開かれる。
さらに、特許文献1に記載された装置では、袋口が開かれた状態で、把持搬送装置におけるアームを回動させ、かつ同時に可動把持片を固定把持片と重合する位置まで回動させる。すると、袋の開口部が可動把持片と固定把持片とにより挟まれる。ついで、アームを回動させることで、袋は、袋口が大きく開口された状態で引き出される。
特開平8−133245号公報
しかし、特許文献1に記載の装置では、袋の上面を押しているローラを回転させることにより上面側シートをめくれ上がらせて袋口を開くので、回転するローラに袋が巻き込まれる可能性がある。ローラに袋が巻き込まれると、袋口を開く作業を正常に完了できないため、特許文献1に記載の装置では、袋口を開く作業の成功率の向上が困難である。
本発明は上記事由に鑑みてなされており、袋口を開く作業の成功率の向上を図ることができる袋開き装置を提供することを目的とする。
本発明の第1の態様に係る袋開き装置は、第1シート及び第2シートを有する袋を対象に、袋口を開くための装置である。前記袋は、第1底部及び第1開口端部を有する前記第1シート、並びに第2底部及び第2開口端部を有する前記第2シートが重ねられた状態で、前記第1底部及び前記第1開口端部が、前記第2底部及び前記第2開口端部とそれぞれ対向する。前記袋では、前記第1底部と前記第2底部とは繋がっており、前記第1開口端部と前記第2開口端部との間に前記袋口が形成される。前記袋開き装置は、保持部と、接触部と、駆動部と、を備える。前記保持部は、前記第1開口端部及び前記第2開口端部を保持する。前記接触部は、前記袋に対して、前記第1シート側から接触する。前記駆動部は、前記接触部を、前記第1開口端部側から前記第1底部側に移動させることにより、前記保持部による前記第1開口端部の保持を解除して、前記第1開口端部を前記第2開口端部から離間させる。前記接触部は、回転体と、前記回転体の回転の向きを一方向に規制する回転規制部と、を有し、前記回転体の外周面にて前記袋に接触するように構成されている。前記駆動部は、前記接触部を前記第1底部と前記第1開口端部との間を往復移動させるように構成されている。前記回転規制部は、前記接触部が前記第1底部側から前記第1開口端部側に移動する際の前記回転体の回転を許容し、前記接触部が前記第1開口端部側から前記第1底部側に移動する際の前記回転体の回転を規制するように構成されている。
本発明の第2の態様に係る袋開き装置では、第1の態様において、前記保持部は、前記第1開口端部及び前記第2開口端部に対して切り離し可能に連結された切離部を保持している。また、前記保持部は、前記第1開口端部が前記切離部から切り離されることにより、前記第1開口端部の保持を解除し、前記第2開口端部が前記切離部から切り離されることにより、前記第2開口端部の保持を解除するように構成されている。
本発明の第3の態様に係る袋開き装置は、第1又は2の態様において、捕捉部を更に備える。前記捕捉部は、前記駆動部により前記第2開口端部から離間した状態の前記第1開口端部を捕捉する。
本発明の第4の態様に係る袋開き装置は、第1〜3のいずれかの態様において、均し部を更に備える。前記均し部は、前記駆動部により前記第2開口端部から離間した状態の前記第1開口端部を、前記第2底部側から前記第2開口端部側に移動させる。
本発明の第5の態様に係る袋開き装置では、第1〜4のいずれかの態様において、前記接触部は、前記第1シートとの接触面に、前記接触面と前記第1シートとの間の摩擦係数を大きくする滑り止め構造を有する。
本発明の第の態様に係る袋開き装置では、第1〜のいずれかの態様において、前記袋は、一対の側面部を有する。前記一対の側面部は、前記第1シートと前記第2シートとを連結する。前記袋は、前記第1シート及び前記第2シートが重ねられた状態で前記第1シートと前記第2シートとの間に前記一対の側面部が差し込まれている。前記接触部は、前記第1シートのうち前記一対の側面部との非重複部位に接触するように構成されている。
本発明の第の態様に係る袋開き装置では、第1〜のいずれかの態様において、前記接触部は、前記第1シートのうち前記保持部と前記第1底部との間の部位に接触するように構成されている。
本発明の第の態様に係る袋開き装置は、第1〜のいずれかの態様において、支持面を更に有する。前記支持面は、前記接触部との間に前記袋を挟むように、前記袋に対して前記接触部とは反対側から前記袋を支持する。前記支持面は、前記第1開口端部を支持する部位に比べて、前記第1底部を支持する部位が、前記第1シートと前記第2シートとの重なる方向において前記接触部から遠い位置に位置するように、段差構造を有する。
本発明の第9の態様に係る袋開き装置は、第1シート及び第2シートを有する袋を対象に、袋口を開くための装置である。前記袋は、第1底部及び第1開口端部を有する前記第1シート、並びに第2底部及び第2開口端部を有する前記第2シートが重ねられた状態で、前記第1底部及び前記第1開口端部が、前記第2底部及び前記第2開口端部とそれぞれ対向する。前記袋では、前記第1底部と前記第2底部とは繋がっており、前記第1開口端部と前記第2開口端部との間に前記袋口が形成される。前記袋開き装置は、保持部と、接触部と、駆動部と、を備える。前記保持部は、前記第1開口端部及び前記第2開口端部を保持する。前記接触部は、前記袋に対して、前記第1シート側から接触する。前記駆動部は、前記接触部を、前記第1開口端部側から前記第1底部側に移動させることにより、前記保持部による前記第1開口端部の保持を解除して、前記第1開口端部を前記第2開口端部から離間させる。前記袋開き装置は、前記駆動部により前記第2開口端部から離間した状態の前記第1開口端部を、前記第2底部側から前記第2開口端部側に移動させる均し部を更に備える。
本発明は、袋口を開く作業の成功率の向上を図ることができる、という利点がある。
図1は、本発明の一実施形態に係る袋詰システムの外観図である。 図2は、本発明の一実施形態に係る買物支援システムのブロック図である。 図3は、同上の買物支援システムを適用したカウンタ台の外観斜視図である。 図4は、本発明の一実施形態に係る袋開き装置の要部を示す平面図である。 図5は、同上の袋開き装置の要部を示す正面図である。 図6A〜図6Eは、同上の袋開き装置の動作の説明図である。 図7A〜図7Cは、同上の袋開き装置の動作の説明図である。 図8は、同上の袋開き装置の要部を示す斜視図である。 図9は、同上の袋開き装置の袋収納ケースの斜視図である。 図10は、同上の袋開き装置の第1ブロックの斜視図である。 図11は、同上の袋開き装置の第2ブロックの斜視図である。 図12は、同上の袋詰システムの袋詰装置の要部の斜視図である。 図13A〜図13Cは、同上の袋詰装置の袋詰め時の動作の説明図である。 図14A及び図14Bは、同上の袋詰装置の排出時の動作の説明図である。
(1)概要
本実施形態に係る袋開き装置1は、図1に示すように、一例として、袋詰装置3への袋7の供給に用いられる。袋開き装置1は、袋詰装置3と共に、袋詰システム10を構成する。
袋詰システム10は、例えば、コンビニエンスストアやスーパーマーケット、百貨店、ドラッグストア、家電量販店、ホームセンター等の小売店の店舗に導入され、顧客が購入した商品(物品)の袋詰めを行うシステムである。ここでいう「袋詰め」は、1乃至複数の商品91(図3参照)を、袋7に収容する(入れる)作業を意味している。「袋」は、商品91が入る大きさで、かつ商品91を出し入れするための袋口71(図4参照)を有する袋であればよく、例えば、ポリエチレン製又はポリプロピレン製の買物袋(いわゆるレジ袋)である。
袋詰装置3は、例えば、店舗のレジカウンタや袋詰め台等に設置されており、載置面311(図13A参照)上に設定される所定の袋詰スペースS1(図13A参照)に置かれた商品91の袋詰めを行う。これにより、顧客は、購入する商品91を袋詰スペースS1に置くだけで、袋7に収容された状態の商品91を受け取ることができる。したがって、顧客又は店舗の従業員(店員)は、袋詰装置3を用いることで、袋詰めの作業の手間及び時間の省略が可能である。
この袋詰装置3は、袋口71が開いた状態の袋7がセット(供給)されることにより、商品91の袋詰めが可能になる。そこで、袋開き装置1は、袋開きを実行し袋口71が開いた状態の袋7を、袋詰装置3に対して1枚ずつ供給することにより、袋詰装置3での商品91の袋詰めを可能とする。ここでいう「袋開き」は、袋口71が閉じた状態の袋7を対象にして、袋口71の開口面積が広がるように、袋口71を開く作業を意味している。
詳しくは「(2.2)袋開き装置の基本構成」の欄で説明するが、袋開き装置1は、袋口71が閉じた状態の袋7を対象として、袋開きを実行する。この袋7は、第1シート7A(図4参照)と第2シート7B(図4参照)とを有し、第1シート7Aと第2シート7Bとの間に袋口71が形成されるように構成されている。袋口71が閉じた状態では、袋7は、第1シート7Aと第2シート7Bとが重なった状態にある。袋開き装置1は、この状態の袋7を対象にして、第1シート7Aを第2シート7Bから剥離し、剥離した第1シート7Aを捕捉部17にて捕捉し、第2シート7Bとの間の袋口71を広げるように捕捉部17を移動させることにより、袋開きを実行する。袋開き装置1は、このようにして袋口71が開いた状態の袋7を袋詰装置3にセット(供給)することにより、袋詰装置3での商品91の袋詰めを可能にする。
また、本実施形態においては、袋詰システム10は、販売システム4(図2参照)と共に、小売店等の店舗において顧客の買物を支援するための買物支援システム100(図2参照)を構成する。言い換えれば、買物支援システム100は、袋詰システム10と、販売システム4と、を備えている。
販売システム4は、商品91の販売処理を行うためのシステムである。ここでいう「販売処理」は、売主(店舗)から買主(顧客)に商品91の所有権を移転し、これに対する対価(代金)を買主が売主に支払う行為(売買)に必要な種々の処理を意味する。例えば、顧客が店内でピックアップした商品91の商品情報を取得する取得処理、及び顧客から購入を希望する商品91の指定を受け付ける注文処理等が、販売処理に含まれる。
買物支援システム100においては、販売システム4と、袋詰システム10とを連動させることにより、下記のような機能を実現する。
すなわち、買物支援システム100が導入された店舗では、顧客は、1乃至複数の商品91を店内でピックアップして買物かご92(図2参照)に収容し、買物かご92を袋詰スペースS1に置いた状態で、販売システム4にて商品91の精算等を行う。販売システム4は、顧客が販売システム4にて商品91の精算等を行っている間に、袋詰装置3を作動させて商品91の袋詰めを行う。袋詰装置3での袋詰めを終了すると、販売システム4は、次回の袋詰めに備えて、袋開き装置1を作動させて袋詰装置3への袋7の供給を行う。これにより、顧客においては、商品91をピックアップし、販売システム4にて商品91の精算等を行った後、袋詰めされた状態の商品91を受け取る、という一連の流れで、買物を済ませることができる。結果的に、顧客が店舗で商品91を購入する過程において、店員の介入が必須でなくなる。その結果、買物支援システム100によれば、顧客の買物に掛かる店員及び顧客の手間を軽減することができる。
(2)詳細
以下、本実施形態に係る袋詰システム10、及びこれを備えた買物支援システム100について詳しく説明する。本実施形態では、買物支援システム100が導入される店舗としてコンビニエンスストアを例に説明する。また、本実施形態では、ポリエチレン製の買物袋(いわゆるレジ袋)を袋7の例とする。ここで、袋詰スペースS1に商品91を置く主体は、顧客に限らず、店員であってもよい。例えば、レジカウンタ内に置かれている煙草等の商品にあっては、顧客ではなく、店員が袋詰スペースS1に商品91を置くことになる。
(2.1)買物支援システム
ここではまず、本実施形態に係る買物支援システム100の全体構成について説明する。買物支援システム100は、図2及び図3に示すように、袋詰システム10(袋開き装置1及び袋詰装置3)、販売システム4、及び買物かご92を備えている。
販売システム4は、管理装置41、供給ユニット42、表示装置43、入力装置44、音声出力部45、及び精算ユニット46を有している。供給ユニット42、表示装置43、入力装置44、音声出力部45、及び精算ユニット46は、いずれも管理装置41の周辺装置であって、管理装置41に接続されている。
管理装置41は、買物かご92から送信された商品情報を受信する。ここでいう「商品情報」は、商品91を識別するための情報(商品識別コード)であって、例えば日本国で用いられているJAN(Japanese Article Number)コード等である。さらに、管理装置41は、例えば、POS(Point Of Sales)端末からなる店舗端末と通信可能に構成されている。管理装置41では、買物かご92から受信した商品情報に基づいて、商品91についての精算処理を行うことができる。また、管理装置41は、袋詰システム10(袋開き装置1及び袋詰装置3)と電気的に接続されており、袋詰システム10(袋開き装置1及び袋詰装置3)を制御可能に構成されている。
供給ユニット42は、特定の商品(例えば煙草)を顧客に供給する装置である。表示装置43は、顧客に向けて各種の表示を行う装置である。入力装置44は、例えばジェスチャ検出等により、顧客の操作を受け付ける装置である。さらに、入力装置44は、マイクロホンを含み、マイクロホンに入力された音声信号に対して音声認識及び意味解析の処理を施す機能を有している。そのため、顧客においては音声による操作(音声入力)も可能である。音声出力部45は、スピーカを含み、音声によって顧客に向けて各種の情報を提示する装置である。
つまり、販売システム4は、表示装置43、入力装置44及び音声出力部45をユーザインタフェースとして用いることにより、表示又は音声によって各種の情報を顧客に提示したり、顧客の操作(音声入力を含む)を受け付けたりすることができる。ただし、販売システム4による情報の提示は、表示と音声との少なくとも一方で実現されればよく、表示と音声とのいずれか一方で実現されてもよいし、表示と音声との組み合わせで実現されてもよい。
買物かご92は、バッテリと、バッテリからの電力供給を受けて動作する種々の回路及びモジュールとを含む回路ブロックを内蔵している。この買物かご92は、単に商品91を収容するだけでなく、販売システム4(管理装置41)との通信機能、及び商品91の商品情報を読み取る機能を有している。買物かご92は、例えば、バーコードリーダ又はイメージセンサ等を用いて、商品情報を読み取る。これにより、買物かご92は、顧客が店内でピックアップした商品91を収容しつつ、商品情報を商品91から読み取って販売システム4に送信することができる。
詳しくは「(2.4)袋詰装置」の欄で説明するが、袋詰装置3は、買物かご92に入った状態の商品91について、袋詰めを行うことが可能である。つまり、顧客は、店内でピックアップした商品91を買物かご92に入れ、後述の袋詰スペースS1に、商品91を買物かご92ごと置くことにより、袋詰装置3に商品91の袋詰めを行わせることができる。したがって、顧客においては、袋詰めのために商品91を買物かご92から取り出す必要がなく、袋詰装置3を用いた商品91の袋詰めを簡単に行うことができる。買物かご92に複数の商品91が収容されている場合には、袋詰装置3は、これら複数の商品91を一括して袋詰めすることが可能である。本実施形態では、顧客が販売システム4にて商品91の精算等を行っている間に、商品91の袋詰めが行われるように、管理装置41が、販売システム4と連動させて袋詰装置3を制御する。例えば、袋詰装置3は、販売システム4で精算処理が開始又は完了したことをトリガにして、商品91の袋詰めを開始する。
袋開き装置1は、複数枚の袋7をストックしている袋収納ケース13(図1参照)から、袋7を1枚ずつ取り出して、取り出した袋7を袋詰装置3に供給する。本実施形態では、袋詰装置3には袋7が常に1枚セット(配置)されるように、管理装置41が、袋詰装置3と連動させて袋開き装置1を制御する。すなわち、袋詰装置3は、袋開き装置1から供給された1枚の袋7を使用して袋詰めを行うように構成されており、袋詰装置3が1回の袋詰めを行う度に、次回の袋詰めに備えて新たな袋7が1枚ずつ、袋開き装置1から袋詰装置3に供給される。言い換えれば、袋開き装置1は、袋詰装置3で袋詰めが完了したことをトリガにして、袋詰装置3への袋7の供給を開始する。
ところで、買物支援システム100は、図3に示すように、買物かご92を除いて、例えば、店舗のレジカウンタに設置される1つのカウンタ台8周辺に設けられている。つまり、カウンタ台8周辺には、袋詰システム10(袋開き装置1及び袋詰装置3)、及び販売システム4が設けられている。このようなカウンタ台8は、1つの店舗に対して複数設置されていてもよい。
図3の例では、袋詰システム10(袋開き装置1及び袋詰装置3)、及び管理装置41はカウンタ台8に内蔵される。
カウンタ台8には、上面81の幅方向(左右方向)の略中央部に開口する凹所82が形成されている。凹所82は、袋詰スペースS1を形成する。図3の例では買物かご92は凹所82内(つまり袋詰スペースS1)に置かれているが、買物かご92は、顧客が店内を移動する際に手に持って、又はカートに載せて使用するので、定位置には固定されない。カウンタ台8を正面から見て凹所82の奥には、買物かご92を回収する回収装置83が配置されている。凹所82の下方には袋詰システム10(袋開き装置1及び袋詰装置3)が設置されている。
ここで、買物かご92は、例えば、底板がスライド可能に構成されている。これにより、買物かご92の底部が開閉可能となり、買物かご92内に収容された商品91を、買物かご92の底部から排出可能となる。さらに、凹所82の底面は、開閉可能なシャッタ821(図1参照)にて構成されている。シャッタ821が開放された状態では、凹所82の下方に位置する袋詰装置3の載置面311が、凹所82の底面より露出する。そのため、シャッタ821が開放された状態で、袋詰スペースS1に置かれた買物かご92の底板が開放されれば、買物かご92内の商品91は、袋詰装置3の載置面311上に排出される。詳しくは「(2.4)袋詰装置」の欄で説明するが、袋詰装置3は、載置面311上に置かれた商品91について袋詰めを行う。そのため、買物かご92内の商品91の袋詰めが可能になる。
供給ユニット42は、カウンタ台8の上方に位置するように、天井に吊り下げられている。表示装置43は、供給ユニット42の下面に固定されており、例えばプロジェクションマッピング技術により、スクリーンに対して映像を投影するように構成されている。ここでは、表示装置43は、カウンタ台8の上面81のうち、カウンタ台8を正面から見て凹所82の右側の領域に映像を投影する。つまり、カウンタ台8の上面81のうち凹所82の右側の領域が、表示装置43のスクリーンとなる。入力装置44は、カウンタ台8の上面81上であって、カウンタ台8を正面から見てスクリーンの奥に設置されている。入力装置44には、音声出力部45が一体に設けられている。
また、上述した買物支援システム100の各部の位置関係及び形状等は、一例に過ぎず、適宜変更が可能である。例えば、袋詰装置3及び凹所82は、カウンタ台8の幅方向(左右方向)の一端部(左端部又は右端部)に配置されていてもよい。さらに、カウンタ台8に凹所82が形成されていることも買物支援システム100に必須の構成ではなく、例えば、カウンタ台8の上面81上に、袋詰スペースS1が設定されていてもよい。
以下では、特に断りがない限り、カウンタ台8の上面81が水平面となる向きで、カウンタ台8が設置されていることとして説明する。つまり、カウンタ台8の上面81に直交する方向が上下方向(鉛直方向)となる。さらに、以下、カウンタ台8の幅方向(左右方向)を「X軸方向」とし、奥行方向(前後方向)を「Y軸方向」とし、上下方向(鉛直方向)を「Z軸方向」として説明する。つまり、X軸方向、Y軸方向、Z軸方向は、互いに直交する方向である。さらに、Z軸方向の正の向きと負の向きとを区別する場合には、図1の方向を基準にし、Z軸方向の正の向きを「上方」、Z軸方向の負の向きを「下方」として説明する。同様に、X軸方向の正の向きと負の向きとを区別する場合には、図1の方向を基準にし、X軸方向の正の向きを「右方」、X軸方向の負の向きを「左方」として説明する。同様に、Y軸方向の正の向きと負の向きとを区別する場合には、Y軸方向の正の向きを「前方」、Y軸方向の負の向きを「後方」として説明する。図面中の「X軸方向」、「Y軸方向」、及び「Z軸方向」を示す矢印は説明のために表記しているに過ぎず、実体を伴わない。ただし、これらの方向は買物支援システム100の使用時の方向を限定する趣旨ではなく、例えば、カウンタ台8の上面81が水平面に対して多少傾斜した状態で、買物支援システム100が使用されていてもよい。
図1は、カウンタ台8を後方(Y軸方向の負の向き)から見た図であって、カウンタ台8の一部を破断し、カウンタ台8に内蔵されている袋詰システム10(袋開き装置1及び袋詰装置3)の要部が見えるようにした概略図である。図1では、以下の説明に必要のない部品の図示を適宜省略している。
(2.2)袋開き装置の基本構成
次に、買物支援システム100のうちの袋詰システム10の一つの構成要素である袋開き装置1の基本構成について、図4〜図7Cを参照して説明する。
袋開き装置1は、袋口71が開いた状態の袋7を、袋詰装置3にセット(供給)する装置である。袋開き装置1は、袋詰装置3における支持部31(図12参照)及びガイド部32(図12参照)に対して、袋口71を下方に向けた状態の袋7を被せるように動作する。袋詰装置3について詳しくは「(2.4)袋詰装置」の欄で説明する。
袋開き装置1は、図4に示すように、袋口71が閉じるように畳まれた状態の袋7を対象として、袋開きを実行する。この袋7は、第1シート7Aと第2シート7Bとを有し、第1シート7Aと第2シート7Bとの間に袋口71が形成される。袋口71が閉じた状態では、袋7は、第1シート7A及び第2シート7Bの各々の厚み方向である第1方向に、第1シート7A及び第2シート7Bが重なった状態にある。すなわち、袋7が畳まれた状態では、2枚のシート(第1シート7A及び第2シート7B)が重なり合うことで、その上面となる第1シート7Aと、その下面となる第2シート7Bとの間に形成される袋口71は閉じた状態となる。第1シート7A及び第2シート7Bは、袋7の底部72に連続する側周部73の少なくとも一部となる。
さらに詳しく説明すると、袋開き装置1での袋開きの対象となる袋7は、以下に説明するような状態で畳まれている。すなわち、畳まれた状態の袋7は、第1シート7Aのうち第1方向に直交する第2方向の両端部である第1底部72A及び第1開口端部71Aが、第2シート7Bのうち第2方向の両端部である第2底部72B及び第2開口端部71Bとそれぞれ第1方向に対向する。さらに、第1底部72Aと第2底部72Bとは、直接的に又は間接的に繋がっている。一方、第1開口端部71Aと第2開口端部71Bとの間に袋口71が開口する。言い換えれば、袋7が畳まれた状態で重なり合う第1シート7A及び第2シート7Bにおける、底部72側の端部がそれぞれ第1底部72A及び第2底部72Bとなり、袋口71側の端部がそれぞれ第1開口端部71A及び第2開口端部71Bとなる。つまり、袋7が畳まれた状態では、第1シート7A及び第2シート7Bは、第2方向の一端部同士が繋がっており、他端部同士が間に袋口71を形成する。
本実施形態では、袋開きの対象となる袋7は、鉛直方向に複数枚重ねた状態で用意されている。そのため、第1シート7A及び第2シート7Bの各々の厚み方向である第1方向が「Z軸方向」となる。さらに、第1方向に直交する第2方向は「X軸方向」になる。つまり、袋開きの対象となる袋7は、X軸方向の一方(ここでは、右方とする)を袋口71とし、他方(ここでは、左方とする)を底部72とする状態で、複数枚重ねて用意される。また、第1方向及び第2方向の両方向に直交する第3方向は、「Y軸方向」となる。
上述した状態の袋7を対象にして、袋開き装置1が実行する袋開きの処理は、袋口71を比較的小さく開く第1段階の処理と、袋口71を比較的大きく開く第2段階の処理との、2段階の処理に大別される。
すなわち、第1段階の処理として、袋開き装置1は、互いに重なり合った状態の第1開口端部71A及び第2開口端部71Bのうち、第1開口端部71Aのみを第1底部72A側に移動させることにより、第1開口端部71Aを第2開口端部71Bから離間させる。ここでいう「離間」は、2部材が互いに離れることを意味している。このように第1段階では、第1開口端部71Aを第2開口端部71Bに対し、第2方向(X軸方向)に沿って相対的に移動させることで、第1開口端部71Aと第2開口端部71Bとの間の袋口71が小さく開くことになる。
また、第2段階の処理として、袋開き装置1は、第1段階で開いた袋口71に差込片21(図5参照)を差し込むことで第2開口端部71Bから第1開口端部71Aを剥離し、剥離された第1開口端部71Aを捕捉した捕捉部17(図5参照)を移動させる。このように第2段階では、第1開口端部71Aを第2開口端部71Bから更に離間させることができ、その結果、第1開口端部71Aと第2開口端部71Bとの間の袋口71が大きく開くことになる。
上述した第1段階の処理及び第2段階の処理は、それぞれ、畳まれた状態の袋7の袋開きを人が手動で行う際に実施する、以下の作業に相当する。すなわち、第1段階の処理は、人が、第1開口端部71A及び第2開口端部71Bを2本の指で摘み、2本の指を擦り合わせるようにして、第1開口端部71Aと第2開口端部71Bとの間の袋口71を小さく開く作業に相当する。第2段階の処理は、人が、上記作業で小さく開いた袋口71に指を差し込んで、第1開口端部71A及び第2開口端部71Bの各々を別々の手で摘み、第1開口端部71Aを第2開口端部71Bから引き剥がすことにより袋口71を大きく開く作業に相当する。
以下、袋開き装置1の基本構成について、第1段階の処理を実現するための構成と、第2段階の処理を実現するための構成とに分けて説明する。図6A〜図6Eは、主に第1段階の処理に係る袋開き装置1の動作を表し、図7A〜図7Cは、主に第2段階の処理に係る袋開き装置1の動作を表している。本実施形態では、第2段階の処理の一部は、第1段階の処理と重複しているため、図6A〜図6Eは、図7A及び図7Bに示す袋開き装置1の動作の詳細な説明図に相当する。図6A〜図7Cでは、袋開き装置1の動作を模式的に表しており、可動装置5(図1参照)等の図示を適宜省略している。また、図6A〜図6Eでは、移動前の各部の状態を想像線(2点鎖線)で示している。
まず、第1段階の処理を実現するための構成として、袋開き装置1は、図5に示すように、保持部19と、接触部14と、駆動部15と、を備えている。
保持部19は、第1開口端部71A及び第2開口端部71Bを保持する。接触部14は、袋7に対して、第1方向(Z軸方向)における第1シート7A側(上方)から接触する。駆動部15は、接触部14を、第2方向(X軸方向)に沿って第1底部72A側(左方)に移動させることにより、保持部19による第1開口端部71Aの保持を解除して、第1開口端部71Aを第2開口端部71Bから離間させる。
要するに、袋開き装置1は、図6Aに示すように、保持部19にて第1開口端部71A及び第2開口端部71B(図6B参照)を保持した状態で、接触部14を上方から袋7に接触させる。この状態で、袋開き装置1は、図6Bに示すように、第1シート7Aに接触した接触部14を、第2方向(X軸方向)に沿って、つまり第2シート7Bに沿って、左方に移動させる。これにより、第1シート7A及び第2シート7Bのうち、第1シート7Aのみが接触部14にて左方へ引っ張られ、保持部19による第1開口端部71Aの保持が解除され、第1開口端部71Aが第2開口端部71Bから離間する。すなわち、第1シート7Aと第2シート7Bとの間の摩擦係数は、第1シート7Aと接触部14との間の摩擦係数に比べて小さいため、第2シート7B上を滑りながら第1シート7Aのみが左方へと引っ張られることになる。その結果、第1開口端部71A及び第2開口端部71Bのうち、第1開口端部71Aについてのみ、保持部19による保持が解除され、第1開口端部71Aと第2開口端部71Bとの間の袋口71が比較的小さく開くことになる。
また、第2段階の処理を実現するための構成として、袋開き装置1は、剥離装置2と、可動装置5と、を備えている。剥離装置2は、畳まれた状態の袋7のうち、第1シート7Aを剥離対象の「シート」として、第2シート7Bの上面である所定面700(図6B参照)から剥離する。剥離装置2は、差込片21と、引抜機構22と、捕捉部17と、を備えている。
差込片21は、シート(第1シート7A)のうち第2方向における一方側となる一端部(第1開口端部71A)に対して、第1方向(Z軸方向)において所定面700(第2シート7Bの上面)とは反対側(上方)の位置に配置される。引抜機構22は、第2シート7Bの上面と差込片21との間から、第2方向に沿って第1開口端部71Aを引き抜いて、第1開口端部71Aを、第1方向において差込片21に対して第2シート7Bの上面とは反対側の位置に移動させる。捕捉部17は、第1方向において差込片21に対して第2シート7Bの上面とは反対側の位置に移動した状態の第1開口端部71Aを捕捉する。可動装置5は、第1開口端部71Aを捕捉した状態の捕捉部17を第2方向に沿って第1底部72Aとは反対側(右方)に移動させることにより、袋口71を開くように構成されている。
要するに、袋開き装置1は、図6A及び図6B、又は図7Aに示すように、差込片21を第1開口端部71Aの上方に配置した状態で、引抜機構22にて、第1開口端部71Aを差込片21の下方から左方に引き抜く。袋開き装置1は、図6C及び図6Dに示すように、引き抜いた第1開口端部71Aを、差込片21に上方から被せることにより、第1開口端部71Aを差込片21の上方に移動させる。これにより、第2シート7Bと第1開口端部71Aとの間に差込片21が差し込まれた状況が実現され、第1開口端部71Aが第2シート7Bの上面(所定面700)から剥離される。さらに、袋開き装置1は、図6E又は図7Bに示すように、剥離された第1開口端部71Aを、捕捉部17にて捕捉し、図7Cに示すように、捕捉部17ごと右方に移動させることにより、袋口71が比較的大きく開くことになる。
ここで、引抜機構22は、例えば、上述した接触部14及び駆動部15にて実現される。すなわち、引抜機構22は、接触部14を上方から袋7に接触させた状態で、接触部14を、第2方向(X軸方向)に沿って、つまり第2シート7Bに沿って、左方に移動させる。このとき、第1シート7A及び第2シート7Bのうち、第1シート7Aのみが接触部14にて左方へ引っ張られることで、第1開口端部71Aがめくれ上がって、差込片21上に乗り上げることになる。
以上説明した基本構成により、袋開き装置1は、上述したように袋口71を比較的小さく開く第1段階の処理と、袋口71を比較的大きく開く第2段階の処理との、2段階の処理を実現できる。
(2.3)袋開き装置の具体的構成
次に、本実施形態に係る袋開き装置1の具体的構成について、図4〜図11を参照して説明する。すなわち、上述したような基本構成を具備する袋開き装置1は、一例として、以下に説明する具体的構成によって実現される。
袋開き装置1は、図8に示すように、第1ブロック11と、第2ブロック12と、袋収納ケース13と、の3つのブロックを有している。
袋収納ケース13は、袋7をストックするための器具である。袋収納ケース13は、上述のように第1シート7A及び第2シート7Bが重なるように畳まれた状態の袋7を、複数枚(例えば最大100枚)まとめて収納することができる。袋開き装置1は、複数枚の袋7をストックした袋収納ケース13から袋7を1枚ずつ取り出して、取り出した袋7を袋詰装置3に供給する。このとき、袋開き装置1は、取り出した袋7を、袋口71が開いた状態で、袋詰装置3に供給する。
ここで、袋収納ケース13は、図5及び図9に示すように、各々の厚み方向である第1方向に重なった状態の複数枚の袋7を有する袋束70を収納する。袋束70は、複数枚の袋7が重ねられた状態で、複数枚の袋7の少なくとも一部が繋がっている。これにより、個々の袋7がばらばらにならずに、複数枚の袋7が一体化された状態で取り扱うことが可能である。すなわち、袋収納ケース13は、複数枚の袋7を個別に収納するのではなく、複数枚の袋7を束ねた袋束70として、複数枚の袋7をまとめて収納可能である。袋束70が有する袋7の枚数は適宜変更可能であるが、一例として、袋束70は100枚の袋7を束ねて構成される。
袋収納ケース13は、カウンタ台8内であって、第1ブロック11の下方に設定されたスペースに収容された状態で使用される。つまり、少なくとも1枚の袋7が収納された状態の袋収納ケース13が、第1ブロック11の下方に配置されることにより、袋開き装置1にて袋収納ケース13から袋7を取り出すことが可能になる。袋収納ケース13は、カウンタ台8から取り出すことができ、袋収納ケース13への袋7の補充等は、袋収納ケース13をカウンタ台8から取り出した状態で行われる。
ここで、袋収納ケース13は、上述した袋開き装置1の基本構成のうち、第1開口端部71A及び第2開口端部71Bを保持する保持部19としての機能を有している。すなわち、袋収納ケース13は、ケース本体131と、保持部19と、を備えている。
ケース本体131は、袋束70を収納する。保持部19は、ケース本体131内において第1開口端部71A及び第2開口端部71Bを保持することで、袋束70を保持する。本実施形態では、ケース本体131は、ボディ132と、カバー133と、を有している。ボディ132及びカバー133は、例えば、合成樹脂製である。カバー133は、ボディ132の左半分のみを覆うように、ボディ132の上面と対向するように配置されている。これにより、ボディ132とカバー133との間には、袋束70を収納する空間が形成される。ここで、カバー133は、ボディ132に対して開閉可能に構成されている。つまり、カバー133は、ボディ132との間に袋束70を収納する閉位置と、袋束70を開放する開位置との間で移動可能に構成されている。本実施形態では、ケース本体131は、右端部にヒンジ構造を有しており、ヒンジ構造にてカバー133がボディ132に連結されている。ケース本体131には、複数枚の袋7の各々を取り出すための取出口134が設けられている。取出口134は、ケース本体131の上面(カバー133の上面)の右端部に開口している。
ここにおいて、袋束70は、複数枚の袋7に対して切り離し可能に連結された切離部76(図4参照)を有している。本実施形態では、切離部76は、個々の袋7における袋口71の中央部分に連結されている。具体的には、切離部76は、個々の袋7のY軸方向の中央部において、第1開口端部71A及び第2開口端部71Bに連結されている。切離部76と複数枚の袋7の各々との間には、切離部76から個々の袋7を切り離すためのカット線77(図4参照)が形成されている。カット線77上には、カット線77での袋7の切り離しが容易になるように、例えば、ミシン目等の加工が施されている。また、複数枚の袋7の各々は、表面にエンボス加工が施されていることが好ましい。これにより、第1シート7Aと第2シート7Bとが分離しやすく、袋開きが容易になる。さらに、袋束70の状態において隣接する一対の袋7同士が分離しやすく、袋束70から1枚の袋7を取り出しやすくなる。
保持部19は、袋束70の切離部76を保持しており、複数枚の袋7の各々が切離部76から切り離されることにより、袋7(第1開口端部71A及び第2開口端部71B)の保持を解除するように構成されている。保持部19は、例えば、切離部76の孔に挿入されるピンを有し、切離部76をピンが貫通した状態で、ボディ132との間に切離部76を挟み込むようにして、切離部76を保持する。このように、袋束70は切離部76にて保持部19に保持される。複数枚の袋7の各々は、カット線77を介して切離部76と連結されているので、カット線77にて切離部76から切り離されることにより、保持部19による個々の袋7の保持が解除される。
ここで、袋束70における複数枚の袋7は、図9に示すように、袋口71を右方(X軸方向の正の向き)に向け、かつ各々の袋口71が閉じた状態で、Z軸方向に重なるようにして袋収納ケース13に収納されている。複数枚の袋7の各々は、袋口71におけるY軸方向の両端部に一対の持ち手74が位置し、かつ袋口71におけるY軸方向の中央部がカット線77を介して切離部76と連結されている。本実施形態に係る袋収納ケース13においては、このような状態で収納される袋束70を、ボディ132とカバー133とで挟み込んでいる。そのため、複数枚の袋7の各々においては、例えば、袋口71から空気が入ることにより第1シート7A及び第2シート7B間の空間がZ軸方向に広がることが抑制され、袋束70のZ軸方向における寸法の膨張が抑制される。
上述したような構成により、袋収納ケース13は、複数枚の袋7をまとめて収納可能である。しかも、袋収納ケース13は、複数枚の袋7を有する袋束70を保持部19にて保持するので、袋収納ケース13内において複数枚の袋7がばらばらになることが抑制される。さらに、袋収納ケース13は、ケース本体131の上面の右端部に開口する取出口134から、袋7を1枚ずつ取り出すことが可能である。すなわち、ケース本体131の上面に形成された取出口134からは、少なくとも1枚の袋7が露出することになる。取出口134は、ケース本体131における右端部に位置するので、取出口134からは、袋7の袋口71側の端部が露出する。そのため、取出口134から露出した1枚の袋7を何らかの手段で捕捉した状態で、この袋7を上方(Z軸方向の正の向き)に引っ張ることにより、保持部19での保持を解除し、取出口134を通して袋収納ケース13から1枚の袋7を取り出すことが可能である。
ところで、図5に示すように、袋収納ケース13は、接触部14との間に袋7を挟むように、袋7に対して接触部14とは反対側から袋7(袋束70)を支持する支持面135を更に有している。支持面135は、第1開口端部71Aを支持する部位に比べて、第1底部72Aを支持する部位が、Z軸方向において接触部14から遠い位置(下方)に位置するように、段差構造136を有している。本実施形態では、支持面135は、ボディ132の上面からなる。すなわち、ボディ132における取出口134に対応する部位は、上方(Z軸方向の正の向き)に突出し、袋束70を支持する突台137が形成されている。これにより、袋収納ケース13に収納された袋束70は、その上面が平坦になるのではなく、取出口134から露出する袋口71側の端部のみが上方に盛り上がった形となる。言い換えれば、袋束70は、少なくとも袋口71を含むX軸方向の一部が、突台137にて下方から支持されることにより、他の部位に比べて上方に持ち上げられた状態で、袋収納ケース13に収納される。
第1ブロック11は、図5及び図10に示すように、上述した袋開き装置1の基本構成のうち、接触部14及び駆動部15としての機能を備えている。すなわち、第1ブロック11は、接触部14と、駆動部15と、を備えている。言い換えれば、第1ブロック11は、剥離装置2のうちの引抜機構22(図1参照)としての機能を備えている。
第1ブロック11は、第1フレーム111を有している。第1フレーム111は、金属製又は樹脂製のフレーム部材であって、カウンタ台8のフレーム80(図1参照)に対して固定されている。
本実施形態では、接触部14は、回転体141と、回転規制部142と、を有する。回転体141は、Y軸方向に沿った回転軸143を中心に回転可能に構成されている。回転規制部142は、回転体141の回転の向きを一方向に規制する。接触部14は、回転体141の外周面144にて袋7に接触するように構成されている。要するに、接触部14は、一方向にのみ回転可能な回転体141を有し、この回転体141の外周面144で袋7に接触する。
ここで、回転体141の回転軸143は、ローラ支持ユニット145にて保持されている。ローラ支持ユニット145は、回転軸143を、Z軸方向に移動可能な状態で保持している。ローラ支持ユニット145は、駆動部15によってX軸方向に直進移動可能に構成されている。詳しくは後述するが、ローラ支持ユニット145がX軸方向に直進移動すると、回転軸143はX軸方向及びZ軸方向に移動する。
また、駆動部15は、接触部14をX軸方向に沿って往復移動させるように構成されている。駆動部15は、モータ151と、ベルト152と、一対のシャフト153と、一対のガイド板154と、一対のスライダ155と、を有している。モータ151は、第1フレーム111に搭載されている。ベルト152は、モータ151に連動して一対のシャフト153の各々が回転するように、モータ151と一対のシャフト153とを繋いでいる。各シャフト153は、X軸方向に長い丸棒であって、外周面にねじが形成されている。一対のシャフト153のねじに対しては、一対のスライダ155が噛み合うように嵌め合されている。
各ガイド板154は、第1フレーム111の一部であって、ローラ支持ユニット145の移動を、X軸方向に沿った直進移動に規制するために設けられている。具体的には、各ガイド板154には、Z軸方向に並ぶ第1溝156及び第2溝157が形成されている。第1溝156は、X軸方向に沿って真っ直ぐに形成された直線状の溝である。第1溝156には、ローラ支持ユニット145からY軸方向の両側に突出した固定軸146が挿入される。第1溝156を貫通した固定軸146は、一対のスライダ155に固定されている。第2溝157は、X軸方向において、右側から順に、第1区間157a、第2区間157b、及び第3区間157cの3つの区間に区分されている。第1区間157a及び第3区間157cは、X軸方向に平行な直線上の溝である。第2区間157bは、第1区間157a側の端部(右端部)が第3区間157c(左端部)に比べて下方に位置するように、X軸方向に対して傾斜した直線状の溝である。第2溝157には、ローラ支持ユニット145からY軸方向の両側に突出した可動軸147が挿入される。
ここで、ローラ支持ユニット145は、外枠148と、内ボディ149と、を有している。内ボディ149は、外枠148に対して相対的に、Z軸方向に沿って直進移動可能に構成されている。固定軸146は外枠148に固定されており、可動軸147は内ボディ149に固定されている。回転体141の回転軸143は、内ボディ149にて保持されている。内ボディ149は、回転軸143に対してばね等の弾性力を下方に向けて作用させている。したがって、ローラ支持ユニット145では、可動軸147がZ軸方向に移動すると、可動軸147と共に回転軸143がZ軸方向に移動する。
そのため、駆動部15は、モータ151にて、ベルト152を介して一対のシャフト153を回転させることにより、一対のスライダ155がX軸方向に沿って直進移動し、これに伴って、ローラ支持ユニット145がX軸方向に直進移動する。さらに、ローラ支持ユニット145がX軸方向に直進移動すると、可動軸147が第2溝157内を移動することで、可動軸147と共に回転軸143がZ軸方向にも移動する。すなわち、駆動部15がローラ支持ユニット145を可動範囲の右端から左方に移動させると、回転軸143は左方、及び上方へと移動する。より詳細には、可動軸147が第1区間157a又は第3区間157c内を移動する間は、回転軸143はX軸方向に沿って左方に移動し、可動軸147が第2区間157b内を移動する間は、回転軸143は左上方に移動する。
上記構成によれば、第1ブロック11は、少なくとも可動軸147が第1区間157a内を移動する間は、接触部14をX軸方向に沿って直進移動させることが可能である。さらに、駆動部15は、モータ151の回転方向によって、接触部14を左方に移動させる状態と、接触部14を右方に移動させる状態とを、切替可能である。よって、駆動部15は、接触部14をX軸方向に沿って往復移動させることができる。
ここにおいて、回転規制部142は、例えば、ワンウェイクラッチベアリングからなり、ローラ支持ユニット145に対する回転軸143の回転方向を一方向に規制することで回転体141の回転方向を一方向に規制する。回転規制部142は、接触部14がX軸方向に沿って第1シート7A上を第1開口端部71A側(右方)に移動する際の回転体141の回転を許容する。回転規制部142は、接触部14がX軸方向に沿って第1シート7A上を第1底部72A側(左方)に移動する際の回転体141の回転を規制(禁止)する。つまり、図5の例では、回転体141は時計回りにのみ回転可能であって、反時計回りには回転しない。
したがって、第1ブロック11は、回転体141を第1シート7Aに接触させた状態で可動軸147が第1区間157a内を右方に移動する場合には、回転体141が回転しながら第1シート7A上を転がることになる。一方、回転体141を第1シート7Aに接触させた状態で可動軸147が第1区間157a内を左方に移動する場合には、回転体141が回転しないため、回転体141が第1シート7Aを引きずりながら左方に移動することになる。以下では、ローラ支持ユニット145が可動範囲の左端部に位置するときの接触部14の位置を「初期位置」とし、ローラ支持ユニット145が可動範囲の右端部に位置するときの接触部14の位置を「準備位置」とする。
また、本実施形態では、接触部14における第1シート7Aとの接触面、つまり回転体141の外周面144に、接触面(外周面144)と第1シート7Aとの間の摩擦係数を大きくする滑り止め構造を有する。滑り止め構造は、例えば、回転体141の外周面144がウレタンゴム等の、滑り止めとして作用する材料にて形成されることによって実現される。さらに、滑り止め構造は、ローレット構造のように、形状によって滑り止めとして作用する構造により実現されてもよい。
また、第1ブロック11は、均し部16を更に備えている。均し部16は、駆動部15により第2開口端部71Bから離間した状態の第1開口端部71Aを、X軸方向に沿って第2開口端部71B側に移動させる機能を有している。すなわち、均し部16は、第1シート7Aが接触部14に引きずられることにより、第2開口端部71Bから離間した第1開口端部71Aを、第2開口端部71B側(右方)に戻すように動作する。これにより、接触部14に引きずられた第1シート7Aが、めくれ上がったままの状態にある場合に、均し部16にて第1シート7Aの上面を平坦に均すことが可能である。
具体的には、均し部16は、モータ161と、ベルト162と、シャフト163と、スライダ164と、均し板165と、を有している。モータ161は、第1フレーム111に搭載されている。ベルト162は、モータ161に連動してシャフト163が回転するように、モータ161とシャフト163とを繋いでいる。シャフト163は、X軸方向に長い丸棒であって、外周面にねじが形成されている。シャフト163のねじに対しては、スライダ164が噛み合うように嵌め合されている。均し板165は、平面視でY軸方向に長い長方形状に形成されており、スライダ164に固定されている。均し板165は、捕捉部17に対応する位置に、捕捉部17との干渉を回避するための切欠166を有している。
そのため、均し部16は、モータ161にて、ベルト162を介してシャフト163を回転させることにより、スライダ164がX軸方向に沿って直進移動し、これに伴って、均し板165がX軸方向に直進移動する。以下では、均し板165が可動範囲の左端部に位置するときの均し板165の位置を「待機位置」とし、均し板165が可動範囲の右端部に位置するときの均し板165の位置を「均し位置」とする。
上述した構成の第1ブロック11によれば、駆動部15は、袋開きの開始時、ローラ支持ユニット145をX軸方向に沿って右方に移動させることで、図6Aに示すように、接触部14を初期位置から準備位置へと移動させることができる。ここで、少なくとも可動軸147が第1区間157a内を右方に移動する間は、回転軸143に対し弾性力が下方に向けて作用することで、接触部14は、取出口134から露出する第1シート7Aに対して上方から押し付けられることになる。そして、可動軸147が第1区間157a内を右方に移動する間は、回転体141が回転しながら第1シート7A上を転がることで、接触部14は第1シート7Aを引きずることなく準備位置まで移動可能となる。接触部14が準備位置に位置する状態では、接触部14は、袋束70の最上段に位置する袋7の第1シート7Aに対して上方から押し付けられることになる。
駆動部15は、図6B又は図7Aに示すように、接触部14が準備位置に位置する状態から、ローラ支持ユニット145をX軸方向に沿って左方に移動させることで、接触部14を準備位置から初期位置へと移動させることができる。ここで、少なくとも可動軸147が第1区間157a内を左方に移動する間は、回転軸143に対し弾性力が下方に向けて作用することで、接触部14は、取出口134から露出する第1シート7Aに対して上方から押し付けられることになる。そして、可動軸147が第1区間157a内を右方に移動する間は、回転体141が回転せずにロックされた状態となるため、接触部14は第1シート7Aを引きずりながら左方に移動する。このように、駆動部15は、袋束70の最上段に位置する袋7の第1シート7Aに対して上方から押し付けられた状態の接触部14を、第2方向(X軸方向)に沿って第1底部72A側(左方)に移動させることになる。その結果、袋束70の最上段に位置する袋7においては、第1シート7Aが左方に引っ張られ、第1シート7Aのみがカット線77にて切離部76から切離される。よって、第1開口端部71Aについてのみ保持部19による保持が解除され、第1開口端部71Aと第2開口端部71Bとの間の袋口71が比較的小さく開くことになる。
ここで、回転軸143に対し、第1シート7Aに押し付ける向き、つまり下向きに作用する弾性力は、袋束70における袋7の残枚数にかかわらず、袋束70の最上段に位置する袋7の第1シート7Aに対し接触部14を適当な力で押し付けるように設定される。そのため、例えば、袋束70における袋7の残枚数が100枚である場合と1枚である場合とのいずれにおいても、袋束70の最上段に位置する袋7においては、第1シート7Aのみが接触部14にて引っ張られる。
その後、図6Cに示すように、接触部14が初期位置まで移動すると、可動軸147が第2区間157b内を左方に移動する間に、接触部14が上方へと移動して、第1シート7Aから接触部14が離間する。ここで、袋束70は、少なくとも袋口71を含むX軸方向の一部が、突台137にて支持され、他の部位に比べて上方に持ち上げられた状態で、袋収納ケース13に収納されている。そのため、接触部14が第1シート7A上を左方に移動し、段差構造136の左方へと移動したとき、つまり突台137にて支持された部位から離脱したときに、第1シート7Aから接触部14が確実に離間する。
第1シート7Aから接触部14が離間すると、通常、第1シート7Aは第1シート7Aの弾性により元の位置、つまり第1開口端部71Aを第2開口端部71Bに対向させる位置に戻す。このとき、第1開口端部71Aが、後述する第2ブロック12の差込片21上に乗り上げる。これにより、第2シート7Bと第1開口端部71Aとの間に差込片21が差し込まれた状況が実現され、第1開口端部71Aが第2シート7Bの上面(所定面700)から剥離される。すなわち、第1ブロック11の接触部14及び駆動部15は、第1開口端部71Aを差込片21の下方から引き抜くための引抜機構22(図1参照)を実現する。
また、第1シート7Aが第1シート7Aの弾性により元の位置、つまり第1開口端部71Aを第2開口端部71Bに対向させる位置に戻らない場合でも、均し部16によって、第1シート7Aは強制的に元の位置へと戻されることになる。すなわち、均し部16は、図6Dに示すように、第1シート7Aから接触部14が離間した後、均し板165をX軸方向に沿って右方に移動させることで、均し板165を待機位置から均し位置へと移動させる。これにより、めくれ上がったままの状態の第1シート7Aが、均し板165で軽く押さえられるので、第1開口端部71Aが第2開口端部71Bに対向させる位置に戻されて、第1開口端部71Aは第2ブロック12の差込片21上に乗り上げることになる。
第2ブロック12は、図5及び図11に示すように、上述した袋開き装置1の基本構成のうち、差込片21、捕捉部17、及び可動装置5としての機能を備えている。すなわち、第2ブロック12は、差込片21と、捕捉部17と、可動装置5と、を備えている。言い換えれば、第2ブロック12は、剥離装置2のうちの引抜機構22を除いた機能、及び可動装置5としての機能を備えている。
第2ブロック12は、第2フレーム121を有している。第2フレーム121は、金属製又は樹脂製のフレーム部材であって、カウンタ台8のフレーム80(図1参照)に対して、可動装置5によりX軸方向に直進移動可能に取り付けられている。
本実施形態では、第2ブロック12は、Y軸方向に並ぶ一対の捕捉部17を有している。これにより、一対の捕捉部17は、第3方向(Y軸方向)における複数箇所で、第1シート7Aの第1開口端部71A(シートの一端部)を捕捉する。一対の捕捉部17は、共通の構成を有しているので、以下では、一方の捕捉部17について説明し、他方の捕捉部17について説明を省略することもある。
捕捉部17は、可動片171と、固定片172と、チャック駆動部173と、を有する。
固定片172は、第2フレーム121から左方に突出した帯板状の部材である。固定片172は、第2フレーム121の一部が延長されることにより、第2フレーム121と一体に構成されている。そのため、固定片172は、第2フレーム121に対して固定されている。
ここで、差込片21は、捕捉部17の一部を兼ねている。具体的には、差込片21は捕捉部17の可動片171として兼用されている。可動片171(差込片21)は、第2フレーム121に対して軸174を中心に回転可能に支持された支持部材175に固定されている。可動片171は、支持部材175から左方に突出した帯板状の部材である。本実施形態では、可動片171は、平坦な板状ではなく、左端部が下方に向けて折れ曲がった形状である。ここで、可動片171は、固定片172の下方であって、Z軸方向において固定片172と対向する位置に配置されている。
可動片171は、支持部材175の回転に伴って、閉位置と開位置との間で移動可能に構成されている。閉位置は、固定片172との間にシート(第1シート7A)の一端部(第1開口端部71A)を挟むときの可動片171の位置である。開位置は、固定片172との間のシート(第1シート7A)の一端部(第1開口端部71A)を開放するときの可動片171の位置である。つまり、図5の例では、支持部材175が時計回りに回転することにより、可動片171(差込片21)が開位置から閉位置に移動し、支持部材175が反時計回りに回転することにより、可動片171(差込片21)が閉位置から開位置に移動することになる。すなわち、捕捉部17は、可動片171を移動させ、固定片172と可動片171(差込片21)との間に、対象となるシート(第1シート7A)の一端部(第1開口端部71A)を挟むことによって、第1開口端部71Aを捕捉する。
チャック駆動部173は、可動片171(差込片21)を駆動する機能を有している。チャック駆動部173は、支持部材175を回転させることにより、閉位置と開位置との間で可動片171を移動させる。チャック駆動部173は、例えば、第2フレーム121に搭載されたソレノイドからなり、通電時に、可動片171を開位置から閉位置に移動させる。支持部材175には、チャック駆動部173の非通電時に、可動片171を、閉位置から開位置に移動させるための、ばね176が装着されている。ただし、ばね176は、開位置にある可動片171(差込片21)を下方に押し付ける程の力を支持部材175に作用させるのではなく、可動片171は、可動片171の自重により開位置を維持することになる。
また、固定片172は、可動片171との対向面(下面)にチャックピン177を有している。可動片171は、Z軸方向においてチャックピン177と対向する位置にチャック孔178を有している。そのため、可動片171が閉位置にある状態では、チャックピン177がチャック孔178に挿入され、チャックピン177の外周面とチャック孔178の内周面との間に第1シート7Aが挟まることになる。したがって、捕捉部17が第1開口端部71Aを捕捉した状態で、第1開口端部71Aが捕捉部17から抜け落ちることが低減される。
また、本実施形態では、捕捉部17は、可動片171(差込片21)を閉位置でロックするロック機構18を更に有している。ロック機構18は、ギア部181と、爪部182と、シャフト183と、ロック駆動部184と、を有している。ギア部181は、支持部材175の上面に形成されている。爪部182は、ギア部181と共にラチェット機構を構成し、ギア部181に引っ掛かることにより、支持部材175の回転方向を一方向に規制する。シャフト183は、Y軸方向に長い丸棒である。爪部182は、シャフト183に固定されており、シャフト183の回転に伴って、ギア部181に接触する「ロック位置」と、ギア部181から離間した「アンロック位置」と、の間で移動可能する。つまり、爪部182がロック位置にある状態においては、図5の例では、支持部材175は反時計回りにのみ回転可能であって、時計回りには回転しない。
ロック駆動部184は、爪部182を駆動する機能を有している。ロック駆動部184は、シャフト183を回転させることにより、ロック位置とアンロック位置との間で爪部182を移動させる。ロック駆動部184は、例えば、第2フレーム121に搭載されたソレノイドからなり、通電時に、爪部182をロック位置からアンロック位置に移動させる。
可動装置5は、第1開口端部71Aを捕捉した状態の捕捉部17をX軸方向に沿って第1底部72Aとは反対側(右方)に移動させることにより、袋口71を開くための装置である。可動装置5は、第2フレーム121をX軸方向に直進移動させることにより、X軸方向に沿った捕捉部17の移動を可能とする。具体的には、可動装置5は、モータ51と、ベルト52と、一対のシャフト53と、一対のスライダ54と、を有している。モータ51は、カウンタ台8のフレーム80(図1参照)に搭載されている。ベルト52は、モータ51に連動して一対のシャフト53の各々が回転するように、モータ51と一対のシャフト53とを繋いでいる。各シャフト53は、X軸方向に長い丸棒であって、外周面にねじが形成されている。一対のシャフト53のねじに対しては、一対のスライダ54が噛み合うように嵌め合されている。一対のスライダ54には、第2フレーム121が固定されている。
そのため、可動装置5は、モータ51にて、ベルト52を介して一対のシャフト53を回転させることにより、一対のスライダ54がX軸方向に沿って直進移動し、これに伴って、捕捉部17がX軸方向に直進移動する。ここで、可動装置5は、少なくともX軸方向における袋詰装置3の両側間にわたって、第2フレーム121を直進移動させるように、第2フレーム121の可動範囲が設定されている。以下では、第2フレーム121が可動範囲の左端部、つまり袋詰装置3の左側に位置するときの捕捉部17の位置を「補足位置」とし、第2フレーム121が可動範囲の右端部、つまり袋詰装置3の右側に位置するときの捕捉部17の位置を「引張位置」とする。
上述した構成の第2ブロック12によれば、捕捉部17は、捕捉位置にある状態で、可動片171を開位置から閉位置に移動させることで、対象となるシート(第1シート7A)の一端部(第1開口端部71A)を捕捉することができる。より詳細には、袋開きの開始時、図6Aに示すように、まずは可動装置5が捕捉部17を引張位置から準捕捉位置に移動させる。このとき、可動片171は閉位置に位置する。準捕捉位置は、第1開口端部71Aの上方であって、捕捉位置のやや手前(やや右方)に設定された位置である。捕捉部17が準捕捉位置にある状態で、ロック駆動部184が爪部182をアンロック位置に移動させることにより、可動片171は閉位置から開位置に移動する。このとき、可動片171(差込片21)は、主に可動片171の自重により、袋束70の最上段に位置する袋7の第1シート7Aに対して上方から接触する。つまり、可動片171(差込片21)は、剥離装置2での剥離対象となるシート(第1シート7A)の一端部(第1開口端部71A)に対して、Z軸方向において所定面700(第2シート7Bの上面)とは反対側の位置に配置されることになる。
この状態において、第1ブロック11が、上述したように接触部14を準備位置から初期位置に移動させることで、第1開口端部71Aについてのみ保持部19による保持が解除され、第1開口端部71Aと第2開口端部71Bとの間の袋口71が小さく開く。第1シート7Aから接触部14が離間すると、通常、第1シート7Aは第1開口端部71Aを第2開口端部71Bに対向させる位置に戻すため、第1開口端部71Aが差込片21上に乗り上げる。言い換えれば、引抜機構22(接触部14及び駆動部15)は、第1開口端部71Aを、第2シート7Bの上面と差込片21との間からX軸方向に沿って引き抜いて、Z軸方向において差込片21に対して第2シート7Bとは反対側(上方)に移動させる。これにより、第2シート7Bと第1開口端部71Aとの間に差込片21が差し込まれた状況が実現され、第1開口端部71Aが第2シート7Bの上面(所定面700)から剥離される。
可動装置5は、第1シート7Aから接触部14が離間した後であって、均し部16が均し板165を待機位置から均し位置へと移動させる前に、図6Cに示すように、捕捉部17を準捕捉位置から捕捉位置に移動させる。これにより、可動片171(差込片21)は、第2シート7Bと第1開口端部71Aとの隙間に対して、更に奥まで差し込まれることになる。そして、均し板165が均し位置に移動した後、チャック駆動部173は、図6E又は図7Bに示すように、可動片171(差込片21)を閉位置に移動させる。これにより、固定片172と可動片171(差込片21)との間に、対象となるシート(第1シート7A)の一端部(第1開口端部71A)が挟まれることになり、捕捉部17は第1開口端部71Aを捕捉(チャック)する。本実施形態では、捕捉部17は、Y軸方向に複数(一対)設けられているので、Y軸方向における複数箇所で、第1開口端部71Aを捕捉することになる。
捕捉部17が第1開口端部71Aを捕捉した状態で、可動装置5は、第1開口端部71Aを捕捉したままの捕捉部17を、図7Cに示すように、捕捉位置(袋詰装置3の左側)から引張位置(袋詰装置3の右側)まで移動させる。このとき、第2開口端部71Bは、保持部19にて保持されたままであるので、第2開口端部71Bが袋詰装置3の左側に位置し、第1開口端部71Aが袋詰装置3の右側に位置することになる。したがって、袋束70の最上段に位置する袋7は、袋収納ケース13から取り出され、袋詰装置3の上方に覆い被さるように、袋口71が比較的大きく開くことになる。
ところで、本実施形態に係る袋開き装置1では、Y軸方向の両端部において第1シート7Aと第2シート7Bとを連結する一対の側面部78(図4参照)を有する袋7が、袋開きの対象として用いられる。この種の袋7では、一対の側面部78が、商品91を収容した状態での袋7の幅を確保するために設けられた「まち」を構成する。この袋7においては、Z軸方向に第1シート7A及び第2シート7Bが重ねられた状態で、第1シート7Aと第2シート7Bとの間に一対の側面部78が差し込まれる。つまり、袋7が、例えば、袋収納ケース13に収納されている状態、つまり畳まれている状態において、第1シート7Aと第2シート7Bとの間には一対の側面部78が挟まることになる。
本実施形態に係る袋開き装置1では、このように一対の側面部78を有する袋7を袋開きの対象とする場合、接触部14は、第1シート7AのうちY軸方向における一対の側面部78との非重複部位に接触するように構成されている。具体的には、接触部14は、図4に示すように、第1シート7Aの上面のうち、Y軸方向の中央部にのみ接触し、一対の側面部78との重複部位となるY軸方向の両端部には接触しないように構成されている。これにより、接触部14が準備位置から初期位置へと移動する際に、一対の側面部78が第1シート7Aと共に引きずられることを回避しやすくなる。特に、図4に示すように、捕捉部17が、第1シート7AのうちY軸方向における一対の側面部78との重複部位を捕捉するように配置されている場合には、捕捉部17により、一対の側面部78が第1シート7Aと共に捕捉されることを回避しやすくなる。
また、接触部14は、上述のように第1シート7Aの上面のうちY軸方向の中央部にのみ接触することで、第1シート7Aのうち保持部19とX軸方向に並ぶ部位に接触することになる。すなわち、本実施形態では、保持部19は袋口71のY軸方向の中央部分に連結された切離部76を保持しているため、第1シート7Aの上面のうちY軸方向の中央部は、第1シート7Aのうち保持部19とX軸方向に並ぶことになる。これにより、接触部14が準備位置から初期位置へと移動する際に、第1シート7Aがカット線77にて切離部76から切離されやすくなり、保持部19による第1開口端部71Aの保持が解除されやすくなる。ここで、接触部14は、X軸方向において、保持部19付近で、具体的には第1開口端部71Aにおいて、第1シート7Aに接触することが好ましい。これにより、接触部14が準備位置から初期位置へと移動する際に、接触部14から保持部19に力が作用しやすくなり、保持部19による第1開口端部71Aの保持が解除されやすくなる。
ところで、本実施形態に係る袋開き装置1は、セット機構6(図12参照)を更に備えている。
セット機構6は、袋開き装置1により袋開きが実行された袋7を、袋7の袋口71を下方に向けた状態でガイド部32に上方から被せることにより、袋詰装置3に対して袋7をセット(準備)する機構である。ここでは、セット機構6は、袋開き装置1によって開いた状態の袋7を、支持部31及びガイド部32に対して、上方から被せることにより、袋7をセットする。
本実施形態では、セット機構6は、予備開き部61と、第2昇降部62と、リンク63と、を有している。第2昇降部62は、ガイド部32をカウンタ台8のフレーム80(図1参照)に対して相対的にZ軸方向に移動させる。すなわち、予備開き部61にて袋口71が開いた状態の袋7の下方にあるガイド部32を、第2昇降部62が上昇させることにより、袋7の袋口71からガイド部32が挿入される。予備開き部61は、ガイド部32と袋7の袋口71との間において、ガイド部32が袋7の袋口71に下方から挿入されるのに先行して、袋7の袋口71を広げる。予備開き部61は、少なくともガイド部32が挿入可能な大きさに、袋7の袋口71を広げる。
第2昇降部62は、第2支柱621と、第2アーム622と、を有している。第2支柱621は、上下方向に長い支柱であって、カウンタ台8のフレーム80に固定されている。第2アーム622は、第2支柱621の長手方向(上下方向)に沿って移動可能である。第2アーム622の一端部はガイド部32の側面に機械的に結合されている。第2昇降部62は、第2アーム622を上下方向に移動(昇降)させることにより、ガイド部32を昇降させる。第2昇降部62は、電動機(モータ)を含み、パンタグラフ式やラックピニオン式等、電動機で発生する駆動力により第2アーム622を上下方向に直進移動させることが可能な適宜の機構で実現される。
予備開き部61は、複数枚(ここでは4枚)のフラップ611にて構成されている。複数枚のフラップ611は、ガイド部32に対してY軸方向の両側に分かれて配置されている。本実施形態では、ガイド部32の前方に一対のフラップ611が位置し、ガイド部32の後方にも一対のフラップ611が位置する。複数枚のフラップ611の各々は、X軸方向に沿った回転軸612回りで回転可能に構成されている。複数の回転軸612は、複数の固定具64にて支持されている。複数の固定具64は、カウンタ台8のフレーム80に固定されている。複数枚のフラップ611の各々は、水平方向に沿った「待機位置」(図12の状態)と、鉛直方向に沿った「作動位置」との間で回転移動する。
リンク63は、第2昇降部62に連動して複数枚のフラップ611を開閉(回転)させる機構である。すなわち、第2昇降部62がガイド部32を上昇させると、リンク63を介して、複数枚のフラップ611が待機位置から跳ね上げられるように回転し、作動位置に移動する。このとき、予備開き部61は、袋口71の四隅(X−Y平面内での四隅)を、作動位置にある複数枚のフラップ611にて、袋口71の内側から広げることになる。上記構成により、予備開き部61は、ガイド部32の上昇に伴って、複数枚のフラップ611にて袋7を袋口71の内側から開くように動作する。作動位置にある複数枚のフラップ611で形成される外周形状(袋口71の内周形状)は、ガイド部32の外周形状の相似の関係にあることが好ましい。袋詰めが完了してガイド部32が下降すると、複数枚のフラップ611は待機位置に移動する。
上記構成によれば、図7Cに示すように、袋開き装置1によって袋7が袋詰装置3の上方に覆い被さるように保持された状態で、セット機構6は、袋7の下方に位置する袋詰装置3(ガイド部32)を、第2昇降部62にて上方(Z軸方向の正の向き)に移動させる。詳しくは「(2.4)袋詰装置」の欄で説明するが、袋開き装置1による袋詰装置3への袋7の供給時、第2昇降部62によるガイド部32の上昇に併せて、袋詰装置3の第1昇降部33が支持部31を上昇させる。これにより、袋開き装置1による袋詰装置3への袋7の供給時、支持部31及びガイド部32の両方が、カウンタ台8のフレーム80に対して相対的に上昇する。
このとき、ガイド部32が袋7の袋口71に下方から挿入されるのに先行して、予備開き部61が、袋7の袋口71を広げる。予備開き部61は、袋口71の四隅(X−Y平面内での四隅)を、袋口71の内側から広げるように動作することにより、袋7の袋口71について、ガイド部32を挿入可能な大きさを確保する。この状態で、袋詰装置3(支持部31及びガイド部32)が所定位置まで上昇することにより、図13Aに示すように、袋口71を下方に向けた袋7を、袋詰装置3に上方から被せることができる。そして、第2昇降部62によるガイド部32の上昇に伴って、第2開口端部71Bが上方に引っ張られることになるので、保持部19による第2開口端部71Bの保持が解除される。さらに、第2昇降部62によるガイド部32の上昇中に、ロック駆動部184が爪部182をアンロック位置に移動させることにより、可動片171は閉位置から開位置に移動することで、捕捉部17による第1開口端部71Aの捕捉も解除される。これにより、袋開き装置1は、袋詰装置3への袋7の供給を完了する。
(2.4)袋詰装置
次に、買物支援システム100のうちの袋詰システム10の構成要素である袋詰装置3について、図4〜図6を参照して更に詳しく説明する。
本実施形態に係る袋詰装置3は、図12に示すように、支持部31と、ガイド部32と、第1昇降部33と、を有している。
支持部31は、矩形板状に形成されている。支持部31の上面は、商品91(物品)を載せるための載置面311を構成する。ここでは、載置面311は角部が丸く形成された長方形状である。
ガイド部32は、上面及び下面のうち少なくとも上面が開口した筒状に形成されている。本実施形態では、ガイド部32は、上面及び下面の両方が開口した角筒状に形成されている。ガイド部32の開口面は載置面311より一回り大きく形成されており、ガイド部32は載置面311の外周縁に沿って支持部31の周囲に配置される。ここで、ガイド部32の上端面の内周縁の形状と、載置面311の外周縁の形状とは相似の関係にある。
第1昇降部33は、支持部31とガイド部32との相対的な位置関係を、第1状態から第2状態へ変化させる。ここでは、支持部31がガイド部32の上端部に位置する状態を、第1状態とする。支持部31とガイド部32との相対的な位置関係が第1状態にあるとき、支持部31の上面(載置面311)とガイド部32の上端面とは略面一になる。そのため、第1状態においては、支持部31はガイド部32の上面側の開口を塞ぐような配置になる。第2状態は、ガイド部32に対する支持部31の相対的な位置が第1状態よりも下方になる状態である。
言い換えれば、支持部31は、ガイド部32に囲まれた空間内において、ガイド部32に対して相対的に移動する。本実施形態では、第1昇降部33は、支持部31及びガイド部32のうち支持部31のみを下方に移動させることにより、支持部31とガイド部32との相対的な位置関係を、第1状態から第2状態へと変化させる。すなわち、支持部31は、定位置に固定された筒状のガイド部32内を、第1昇降部33により上下方向に移動するように構成されている。
より詳細には、第1昇降部33は、第1支柱331と、第1アーム332と、を有している。第1支柱331は、上下方向に長い支柱であって、カウンタ台8のフレーム80に固定されている。第1アーム332は、第1支柱331の長手方向(上下方向)に沿って移動可能である。第1アーム332は、ガイド部32の側面に形成されたスリットを通してガイド部32の内部に挿入され、ガイド部32の内部において、第1アーム332の一端部が支持部31の下面に機械的に結合されている。第1昇降部33は、第1アーム332を上下方向に移動(昇降)させることにより、支持部31を昇降させる。第1昇降部33は、電動機(モータ)を含み、パンタグラフ式やラックピニオン式等、電動機で発生する駆動力により第1アーム332を上下方向に直進移動させることが可能な適宜の機構で実現される。
以下、袋詰装置3の動作について、図13A〜図14Bを参照して説明する。図13A〜図14Bでは、袋詰装置3の動作を模式的に表しており、袋開き装置1及び第1昇降部33等の図示を適宜省略している。
図13A〜図13Cは、支持部31とガイド部32との相対的な位置関係が第1状態から第2状態へと変化する際、商品91が袋7に収容される過程を表している。図では、ペットボトル飲料、箱入り菓子及び缶ジュースといった複数の商品91を例示しているが、商品91は1つでもよい。また、ここでは一例として、図13Bの過程において買物かご92が袋詰装置3上から撤去されているが、買物かご92が撤去されるタイミングは、図13Cの過程であってもよいし、又はそれ以降であってもよい。
まず、支持部31とガイド部32との相対的な位置関係が第1状態にあるとき、図13Aに示すように、袋口71を下向きとする袋7が支持部31及びガイド部32に被せられ、袋7の底部72が載置面311にて支持されている。袋詰装置3は、図13Aに示す状態を待機状態とし、商品91の入った買物かご92が載置面311上の袋詰スペース(凹所82内)に置かれるまで、待機状態で待機する。本実施形態では、買物かご92が袋詰スペース(凹所82内)に置かれると、まずは凹所82の底面を構成するシャッタ821が開放される。それから、買物かご92の底部が開放されることにより、買物かご92内の商品91が、袋詰装置3の載置面311上に排出される。これにより、商品91が袋7ごしに載置面311上に載せられることになる。
このとき、底部72は、商品91の重量に加えて、保持機構の保持力により載置面311に保持されている。保持機構は、袋7の底部72を載置面311に保持する機構であって、例えば、袋7の底部72を摘むことにより底部72を保持する構成によって実現される。ここでいう「保持」は、載置面311が底部72を支持している状態を保ち続けること、を意味している。つまり、底部72が載置面311に接触し載置面311にて下から支持されている状態が、保持機構にて維持される。袋詰装置3は、少なくとも支持部31とガイド部32との相対的な位置関係が第1状態から第2状態から変化する間、保持機構により、袋7の底部72を載置面311に保持し続ける。
この状態(第1状態)から、第1昇降部33にて、ガイド部32に対して支持部31が相対的に下方に移動することで、図13Bに示すように、袋7がガイド部32の内側に徐々に引き込まれる。このとき、袋7の底部72に連続する袋7の側周部73(第1シート7A、第2シート7B、及び一対の側面部78)は、ガイド部32の上端面にてしごかれながら、ガイド部32の内側に引き込まれる。したがって、袋7の側周部73は、支持部31の周囲にあるガイド部32によって底部72の外周縁から上方に立ち上げられる。
そして、支持部31とガイド部32との相対的な位置関係が第2状態になると、図13Cに示すように、ガイド部32に囲まれた空間において、袋7は図13Aの状態から裏返った状態となり、商品91は袋7に収容されることになる。このとき、側周部73はガイド部32の内周面に沿って立ち上がった状態となる。ここで、袋詰装置3は、第2状態において、載置面311からガイド部32の上端面までの高低差が、袋7の上下方向の全長以上となるように構成されている。ここでいう「袋7の上下方向の全長」は、袋7の一対の持ち手74を含む全長、つまり袋7の底部72から持ち手74の先端までの寸法である。これにより、袋7は持ち手74の先端まで、ガイド部32で囲まれた空間に収まる。そのため、袋7は側周部73だけでなく、持ち手74まで含めて立ち上がった状態となる。
次に、袋詰装置3は、第1昇降部33にて支持部31を駆動し、支持部31とガイド部32との相対的な位置関係を第2状態から第1状態へと変化させることにより、ガイド部32に囲まれた空間から、袋7を排出する。
すなわち、載置面311上の袋7は、図14Aに示すように、支持部31が上方に移動するのに伴って、ガイド部32の上面側の開口から上方にせり出す。さらに、支持部31が上方に移動することで、袋7は、図14Bに示すように、ガイド部32に囲まれた空間から完全に排出される。このとき、袋7は、持ち手74を含め自立した姿勢を維持する。また、袋7は、袋開き装置1にて供給された図13Aの状態から、裏返されて商品91を収容するので、袋7に文字等が印刷されている場合、反転印刷した袋7を用いることが好ましい。
以上説明したような動作により、袋詰装置3は、載置面311上の袋詰スペースに置かれた商品91を袋7に収容し、袋7の持ち手74を立てた状態で、商品91を顧客へ引き渡すことが可能である。載置面311上から商品91がなくなると、袋詰装置3は、新たに袋7をセットして、待機状態で待機する。
(3)変形例
上記実施形態は、本発明の様々な実施形態の一つに過ぎない。上記実施形態は、本発明の目的を達成できれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。上記各実施形態で示した図面は、袋詰システム10(袋開き装置1及び袋詰装置3)の一例を説明するための概念図に過ぎず、実際の袋詰システム10とは、各部の形状、サイズ、及び位置関係等が適宜異なることもある。
以下、上記実施形態の変形例を列挙する。
剥離装置2は、袋開きに限らず、単なるシートの剥離に用いられてもよい。すなわち、差込片21及び引抜機構22を備える剥離装置2は、袋開き装置1の一部として用いられる構成に限らず、所定面700に対して第1方向に重ねて配置されたシートを所定面700から剥離する装置として、単体で用いられてもよい。ここで、差込片21は、シートのうち第1方向に直交する第2方向における一方側となる一端部に対して、第1方向において所定面700とは反対側の位置に配置される。引抜機構22は、所定面700と差込片21との間から、第2方向に沿ってシートの一端部を引き抜いて、シートの一端部を、第1方向において差込片21に対して所定面700とは反対側の位置に移動させる。要するに、このような構成の剥離装置2によれば、所定面700に対して第1方向に重ねて配置されたシートを所定面700から剥離する、という機能は実現可能であるので、剥離装置2は可動装置5と共に用いられなくてもよい。剥離装置2は、例えば、本のページめくり等に利用可能である。
また、袋開き装置1は、このような剥離装置2と、可動装置5と、を備える構成に限らず、少なくとも保持部19と、接触部14と、駆動部15と、を備える構成であればよい。保持部19は、第1開口端部71A及び第2開口端部71Bを保持する。接触部14は、袋7に対して、第1方向における第1シート7A側から接触する。駆動部15は、接触部14を、第2方向に沿って第1底部72A側に移動させることにより、保持部19による第1開口端部71Aの保持を解除して、第1開口端部71Aを第2開口端部71Bから離間させる。このような構成によれば、袋開き装置1は、上述した基本構成のうち、第1段階の処理に係る袋開きを実現することが可能である。
又は、袋開き装置1は、保持部19と、接触部14と、駆動部15と、を備える構成に限らず、少なくとも剥離装置2と、可動装置5と、を備える構成であればよい。可動装置5は、シートの一端部を捕捉した状態の捕捉部17を移動させる。可動装置5は、シートの一端部である第1シート7Aの第1開口端部71Aを捕捉した状態の捕捉部17を第2方向に沿って第1底部72Aとは反対側に移動させることにより、袋口71を開くように構成されている。このような構成によれば、袋開き装置1は、上述した基本構成のうち、第2段階の処理に係る袋開きを実現することが可能である。
また、袋開き装置1は、袋詰に限らず、単なる袋開きに用いられてもよい。すなわち、袋開き装置1は、袋詰システム10の一部として、袋詰装置3と共に用いられる構成に限らない。
また、袋開き装置1は、接触部14をZ軸方向(第1方向)に移動させる構成に限らず、接触部14をX軸方向(第2方向)にのみ移動させる構成であってもよい。さらに、上記実施形態では、袋開き装置1は、接触部14をX軸方向(第2方向)と平行に移動させる例を示したが、接触部14の移動方向はX軸方向に沿っていればよく、X軸方向に対してやや傾斜していてもよい。同様に、捕捉部17の移動方向についても、X軸方向(第2方向)と平行な方向に限らず、X軸方向に沿っていればよく、X軸方向に対してやや傾斜していてもよい。
また、袋詰システム10は、買物かご92に入った状態の商品91に限らず、買物かご92に入っていない商品91についても、袋詰めを行うことが可能である。この場合、顧客は、袋詰スペースに商品91を直接置くことにより、袋詰システム10に商品91の袋詰を行わせることができる。
また、接触部14は、回転体141を有する構成に限らず、例えば、ゴムパッド等であってもよい。この場合でも、袋開き装置1は、接触部14をX軸方向に移動させることにより、袋開きを実行可能である。
また、袋詰システム10の用途はコンビニエンスストアに限らず、コンビニエンスストア以外の店舗に袋詰システム10が設置されていてもよい。さらには、例えば、事務所や工場等、店舗以外の施設に袋詰システム10が設置されていてもよい。
また、袋詰システム10は、袋7に商品91を収容する構成であればよく、上述したような買物袋に限らず、例えば、エコバッグやネット袋等の袋7に商品91を収容(袋詰め)する構成であってもよい。買物袋の材質についても、ポリエチレン製に限らず、例えばポリプロピレン製等でもよい。
また、買物支援システム100は、上記実施形態のように店員の操作を必要とせずに商品91の購入が可能な販売システム4と併せて使用されなくてもよく、例えば、いわゆる有人レジのようにレジカウンタに店員が居る状況で使用されてもよい。
また、例えば袋詰システム10及び販売システム4が1つの筐体(カウンタ台8)内に集約されていることは買物支援システム100に必須の構成ではなく、買物支援システム100の構成要素は、複数の筐体に分散して設けられていてもよい。
また、袋開き装置1は、袋7を裏返してから袋詰装置3に供給するように構成されていてもよい。この場合、袋7は裏返った状態で袋詰装置3にセットされ、さらに裏返されて商品91を収容するので、本来の袋7の外表面が、商品91を収容した状態での外表面になる。したがって、袋7に文字等が印刷されている場合に、反転印刷した袋7を用いる必要がない。
また、袋収納ケース13は、袋7の残枚数をカウントするセンサを有することが好ましい。この場合、袋収納ケース13における袋7の残枚数が設定値(例えば5枚)以下であれば、店員に対して、袋7の補充を促す通知が通知部にて行われる構成であることが好ましい。
また、袋詰装置3の保持機構は、上記実施形態のように、袋7の底部72を摘むことにより底部72を保持する構成に限らず、例えば、真空吸着パッド等の吸着によって底部72を載置面311に保持する構成であってもよい。
また、捕捉部17は、第1開口端部71Aを固定片172及び可動片171で挟む構成に限らず、例えば、差込片21の上面を吸着面とする真空吸着パッド、又は粘着パッド等により、袋7を捕捉してもよい。
また、袋開き装置1は、一対の捕捉部17を有する構成に限らず、捕捉部17を1つのみ、又は3つ以上備えていてもよい。
また、サイズ又は色等が異なる複数種類の袋7が使用されている場合、袋収納ケース13ごとに異なる種類の袋7が収納されてもよい。この場合、袋開き装置1は、複数の袋収納ケース13の中から1つの袋収納ケース13を随時選択し、選択した袋収納ケース13から袋7を取り出すように構成されることが好ましい。
また、袋開き装置1における各部の駆動方式は、上述したようなベルト駆動式に限らず、例えば、チェーン駆動式、又はロボットアームのような構成でであってもよい。また、動力源についても、モータ及びソレノイドは一例であって、その他の動力源を用いてもよい。
また、袋7が開いた状態での袋7の厚みを確保するための「まち」は、一対の側面部78に限らず、例えば、袋7の底部72に設けられていてもよい。この場合、第1底部72Aと第2底部72Bとは、「まち」を介して間接的に繋がることになる。
上述した種々の変形例は、適宜組み合わせて適用可能である。
(4)まとめ
以上説明したように、本発明の第1の態様に係る袋開き装置(1)は、第1シート(7A)及び第2シート(7B)を有する袋(7)を対象に、袋口(71)を開くための装置である。袋(7)は、第1方向に第1シート(7A)及び第2シート(7B)が重ねられた状態で、第1底部(72A)及び第1開口端部(71A)が、第2底部(72B)及び第2開口端部(71B)とそれぞれ第1方向に対向する。第1方向は、第1シート(7A)及び第2シート(7B)の各々の厚み方向である。第1底部(72A)及び第1開口端部(71A)は、第1シート(7A)のうち第1方向に直交する第2方向の両端部である。第2底部(72B)及び第2開口端部(71B)は、第2シート(7B)のうち第2方向の両端部である。袋(7)では、第1底部(72A)と第2底部(72B)とは繋がっており、第1開口端部(71A)と第2開口端部(71B)との間に袋口(71)が形成される。袋開き装置(1)は、保持部(19)と、接触部(14)と、駆動部(15)と、を備える。保持部(19)は、第1開口端部(71A)及び第2開口端部(71B)を保持する。接触部(14)は、袋(7)に対して、第1方向における第1シート(7A)側から接触する。駆動部(15)は、接触部(14)を、第2方向に沿って第1底部(72A)側に移動させることにより、保持部(19)による第1開口端部(71A)の保持を解除して、第1開口端部(71A)を第2開口端部(71B)から離間させる。
この構成によれば、袋開き装置(1)は、袋(7)に対して第1方向における第1シート(7A)側から接触する接触部(14)を、第2方向に沿って第1底部(72A)側に移動させることにより、保持部(19)による第1開口端部(71A)の保持を解除する。すなわち、袋開き装置(1)は、第2方向に沿って移動させることにより、第1開口端部(71A)を第2開口端部(71B)から離間させ、第1開口端部(71A)と第2開口端部(71B)との間の袋口(71)を開く袋開きを実現することができる。ここで、接触部(14)は、第1方向における第1シート(7A)側から第1シート(7A)に接触した状態で、第1方向に直交する第2方向に沿って移動するので、ローラを回転させることで袋開きを行う場合のような袋(7)の巻き込みが生じにくい。よって、袋開き装置(1)では、袋口(71)を開く作業の成功率の向上を図ることができる、という利点がある。また、例えば、真空吸着を用いた袋開き装置と比較すると、真空ポンプが不要であるため、構造の簡素化、騒音の低減を図ることが可能である。ただし、袋開き装置(1)は、真空ポンプを有していてもよい。
本発明の第2の態様に係る袋開き装置(1)では、第1の態様において、保持部(19)は、第1開口端部(71A)及び第2開口端部(71B)に対して切り離し可能に連結された切離部(76)を保持している。また、保持部(19)は、第1開口端部(71A)が切離部(76)から切り離されることにより、第1開口端部(71A)の保持を解除し、第2開口端部(71B)が切離部(76)から切り離されることにより、第2開口端部(71B)の保持を解除する。
この構成によれば、第1開口端部(71A)及び第2開口端部(71B)の各々が切離部(76)から切り離されることにより、第1開口端部(71A)及び第2開口端部(71B)の各々の保持が解除されるので、保持部(19)の構造を簡略化できる。ただし、この構成は袋開き装置(1)に必須の構成ではなく、例えば、保持部(19)が可動式で、第1開口端部(71A)及び第2開口端部(71B)の各々を保持する状態と、保持を解除する状態とを切替可能であってもよい。
本発明の第3の態様に係る袋開き装置(1)は、第1又は2の態様において、捕捉部(17)を更に備える。捕捉部(17)は、駆動部(15)により第2開口端部(71B)から離間した状態の第1開口端部(71A)を捕捉する。
この構成によれば、捕捉部(17)にて、第2開口端部(71B)から離間した状態の第1開口端部(71A)が捕捉されるので、第1開口端部(71A)と第2開口端部(71B)との間の袋口(71)を更に開くことが可能である。ただし、この構成は袋開き装置(1)に必須の構成ではなく、捕捉部(17)は、適宜省略可能である。
本発明の第4の態様に係る袋開き装置(1)は、第1〜3のいずれかの態様において、均し部(16)を更に備える。均し部(16)は、駆動部(15)により第2開口端部(71B)から離間した状態の第1開口端部(71A)を、第2方向に沿って第2開口端部(71B)側に移動させる。
この構成によれば、第1開口端部(71A)が第2開口端部(71B)に対向する位置に戻らない場合でも、均し部(16)によって、第1開口端部(71A)を強制的に第2開口端部(71B)に対向する位置に移動させることができる。ただし、この構成は袋開き装置(1)に必須の構成ではなく、均し部(16)は、適宜省略可能である。
本発明の第5の態様に係る袋開き装置(1)では、第1〜4のいずれかの態様において、接触部(14)は、第1シート(7A)との接触面に、接触面と第1シート(7A)との間の摩擦係数を大きくする滑り止め構造を有する。
この構成によれば、接触部(14)が第2方向に沿って第1底部(72A)側に移動する際に、第1シート(7A)が接触部(14)に対して滑りにくく、第1シート(7A)を接触部(14)で引っ張りやすくなる。その結果、袋開き装置(1)では、袋口(71)を開く作業の成功率の更なる向上を図ることができる。ただし、この構成は袋開き装置(1)に必須の構成ではなく、滑り止め構造は、適宜省略可能である。
本発明の第6の態様に係る袋開き装置(1)では、第1〜5のいずれかの態様において、接触部(14)は、回転体(141)と、回転規制部(142)と、を有する。回転体(141)は、第1方向及び第2方向の両方向に直交する第3方向に沿った回転軸(143)を中心に回転可能である。回転規制部(142)は、回転体(141)の回転の向きを一方向に規制する。接触部(14)は、回転体(141)の外周面(144)にて袋に接触するように構成されている。
この構成によれば、接触部(14)に回転体(141)を用いることで、第1シート(7A)に対して接触部(14)の角が当たることによる第1シート(7A)の損傷を抑制できる。ただし、この構成は袋開き装置(1)に必須の構成ではなく、接触部(14)は回転体(141)を有さなくてもよい。
本発明の第7の態様に係る袋開き装置(1)では、第6の態様において、駆動部(15)は、接触部(14)を第2方向に沿って往復移動させるように構成されている。また、回転規制部(142)は、接触部(14)が第2方向に沿って第1シート(7A)上を第1開口端部(71A)側に移動する際の回転体(141)の回転を許容するように構成されている。回転規制部(142)は、接触部(14)が第2方向に沿って第1シート(7A)上を第1底部(72A)側に移動する際の回転体(141)の回転を規制するように構成されている。
この構成によれば、接触部(14)を第2方向に沿って往復移動させるだけでも、接触部(14)を第1シート(7A)上にセットして、接触部(14)にて第1シート(7A)を引っ張るという動作を実現できる。したがって、駆動部(15)は、例えば、第1方向に沿って接触部(14)を移動させることが必須でなく、駆動部(15)の構成の簡略化を図ることができる。ただし、この構成は袋開き装置(1)に必須の構成ではなく、駆動部(15)は、例えば、接触部(14)を第1方向及び第2方向の両方向に移動させる構成であってもよい。
本発明の第8の態様に係る袋開き装置(1)では、第1〜7のいずれかの態様において、袋(7)は、一対の側面部(78)を有する。一対の側面部(78)は、第1方向及び第2方向の両方向に直交する第3方向の両端部において第1シート(7A)と第2シート(7B)とを連結する。袋(7)は、第1方向に第1シート(7A)及び第2シート(7B)が重ねられた状態で第1シート(7A)と第2シート(7B)との間に一対の側面部(78)が差し込まれている。接触部(14)は、第1シート(7A)のうち第3方向における一対の側面部(78)との非重複部位に接触するように構成されている。
この構成によれば、接触部(14)が第2方向に沿って移動する際に、一対の側面部(78)が第1シート(7A)と共に引きずられることを回避しやすくなる。その結果、袋開き装置(1)では、袋口(71)を開く作業の成功率の更なる向上を図ることができる。ただし、この構成は袋開き装置(1)に必須の構成ではなく、接触部(14)は、第1シート(7A)のうち第3方向における一対の側面部(78)との重複部位に接触する構成であってもよい。
本発明の第9の態様に係る袋開き装置(1)では、第1〜8のいずれかの態様において、接触部(14)は、第1シート(7A)のうち保持部(19)と第2方向に並ぶ部位に接触するように構成されている。
この構成によれば、接触部(14)が第2方向に沿って移動する際に、接触部(14)から保持部(19)に力が作用しやすくなり、保持部(19)による第1開口端部(71A)の保持が解除されやすくなる。ただし、この構成は袋開き装置(1)に必須の構成ではなく、接触部(14)は、第1シート(7A)のうち保持部(19)と第2方向に並ばない部位に接触する構成であってもよい。
本発明の第10の態様に係る袋開き装置(1)は、第1〜9のいずれかの態様において、支持面(135)を更に有する。支持面(135)は、接触部(14)との間に袋(7)を挟むように、袋(7)に対して接触部(14)とは反対側から袋(7)を支持する。支持面(135)は、第1開口端部(71A)を支持する部位に比べて、第1底部(72A)を支持する部位が、第1方向において接触部(14)から遠い位置に位置するように、段差構造(136)を有する。
この構成によれば、接触部(14)が第2方向に沿って移動するだけでも、段差構造(136)により、接触部(14)にて第1シート(7A)を引っ張った後、接触部(14)を第1シート(7A)から離間させるという動作を実現できる。したがって、駆動部(15)は、例えば、第1方向に沿って接触部(14)を移動させることが必須でなく、駆動部(15)の構成の簡略化を図ることができる。ただし、この構成は袋開き装置(1)に必須の構成ではなく、段差構造(136)は、適宜省略可能である。
1 袋開き装置
7 袋
7A 第1シート
7B 第2シート
14 接触部
15 駆動部
16 均し部
17 捕捉部
19 保持部
71 袋口
71A 第1開口端部
71B 第2開口端部
72A 第1底部
72B 第2底部
76 切離部
78 側面部
135 支持面
136 段差構造
141 回転体
142 回転規制部
143 回転軸
144 外周面(接触面)

Claims (9)

  1. 第1シート及び第2シートを有する袋を対象に、袋口を開くための袋開き装置であって、
    前記袋は、第1底部及び第1開口端部を有する前記第1シート、並びに第2底部及び第2開口端部を有する前記第2シートが重ねられた状態で、前記第1底部及び前記第1開口端部が、前記第2底部及び前記第2開口端部とそれぞれ対向し、前記第1底部と前記第2底部とは繋がっており、前記第1開口端部と前記第2開口端部との間に前記袋口が形成され、
    前記第1開口端部及び前記第2開口端部を保持する保持部と、
    前記袋に対して、前記第1シート側から接触する接触部と、
    前記接触部を、前記第1開口端部側から前記第1底部側に移動させることにより、前記保持部による前記第1開口端部の保持を解除して、前記第1開口端部を前記第2開口端部から離間させる駆動部と、を備え
    前記接触部は、回転体と、前記回転体の回転の向きを一方向に規制する回転規制部と、を有し、前記回転体の外周面にて前記袋に接触するように構成されており、
    前記駆動部は、前記接触部を前記第1底部と前記第1開口端部との間を往復移動させるように構成されており、
    前記回転規制部は、前記接触部が前記第1底部側から前記第1開口端部側に移動する際の前記回転体の回転を許容し、前記接触部が前記第1開口端部側から前記第1底部側に移動する際の前記回転体の回転を規制するように構成されている
    袋開き装置。
  2. 前記保持部は、前記第1開口端部及び前記第2開口端部に対して切り離し可能に連結された切離部を保持しており、
    前記保持部は、前記第1開口端部が前記切離部から切り離されることにより、前記第1開口端部の保持を解除し、前記第2開口端部が前記切離部から切り離されることにより、前記第2開口端部の保持を解除するように構成されている
    請求項1に記載の袋開き装置。
  3. 前記駆動部により前記第2開口端部から離間した状態の前記第1開口端部を捕捉する捕捉部を更に備える
    請求項1又は2に記載の袋開き装置。
  4. 前記駆動部により前記第2開口端部から離間した状態の前記第1開口端部を、前記第2底部側から前記第2開口端部側に移動させる均し部を更に備える
    請求項1〜3のいずれか1項に記載の袋開き装置。
  5. 前記接触部は、前記第1シートとの接触面に、前記接触面と前記第1シートとの間の摩擦係数を大きくする滑り止め構造を有する
    請求項1〜4のいずれか1項に記載の袋開き装置。
  6. 前記袋は、前記第1シートと前記第2シートとを連結する一対の側面部を有し、前記第1シート及び前記第2シートが重ねられた状態で前記第1シートと前記第2シートとの間に前記一対の側面部が差し込まれており、
    前記接触部は、前記第1シートのうち前記一対の側面部との非重複部位に接触するように構成されている
    請求項1〜5のいずれか1項に記載の袋開き装置。
  7. 前記接触部は、前記第1シートのうち前記保持部と前記第1底部との間の部位に接触するように構成されている
    請求項1〜6のいずれか1項に記載の袋開き装置。
  8. 前記接触部との間に前記袋を挟むように、前記袋に対して前記接触部とは反対側から前記袋を支持する支持面を更に有し、
    前記支持面は、前記第1開口端部を支持する部位に比べて、前記第1底部を支持する部位が、前記第1シートと前記第2シートとの重なる方向において前記接触部から遠い位置に位置するように、段差構造を有する
    請求項1〜7のいずれか1項に記載の袋開き装置。
  9. 第1シート及び第2シートを有する袋を対象に、袋口を開くための袋開き装置であって、
    前記袋は、第1底部及び第1開口端部を有する前記第1シート、並びに第2底部及び第2開口端部を有する前記第2シートが重ねられた状態で、前記第1底部及び前記第1開口端部が、前記第2底部及び前記第2開口端部とそれぞれ対向し、前記第1底部と前記第2底部とは繋がっており、前記第1開口端部と前記第2開口端部との間に前記袋口が形成され、
    前記第1開口端部及び前記第2開口端部を保持する保持部と、
    前記袋に対して、前記第1シート側から接触する接触部と、
    前記接触部を、前記第1開口端部側から前記第1底部側に移動させることにより、前記保持部による前記第1開口端部の保持を解除して、前記第1開口端部を前記第2開口端部から離間させる駆動部と、を備え、
    前記駆動部により前記第2開口端部から離間した状態の前記第1開口端部を、前記第2底部側から前記第2開口端部側に移動させる均し部を更に備える
    袋開き装置。
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