JP6421432B2 - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents
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Description
基板1;
一面上に設けられるバンプ配列2を介して、基板1上に表面実装される半導体素子6;
半導体素子6の他面上に接合され、半導体素子6よりも外側に突出する放熱部材7;
基板1および放熱部材7のいずれか一以上に形成され、一側が基板1と放熱部材7間に形成される隙間21に向かってバンプ配列2の外周側で開口し、他側から封止材14が注入される、少なくとも一つの貫通孔3;
少なくとも基板1と放熱部材7の間に、貫通孔3を通じて充填された封止材14によって形成され、バンプ配列2の外周側を囲む封止部4a;
基板1と半導体素子6の間であってバンプ配列2の内周側に形成され、封止部4aによって封止される空間22。
図1(A)および(B)を参照すると、半導体装置101は、基板1と、一面上に設けられるバンプ配列2を介して、基板1上にフェイスダウンで表面実装される半導体素子6と、半導体素子6の他面上に接合され、半導体素子6よりも外側に突出する放熱部材7と、基板1に形成され、一側が基板1と放熱部材7間に形成される隙間21に向かってバンプ配列2の外周側で開口し、他側から封止材14が注入される、少なくとも一つの貫通孔3と、少なくとも基板1と放熱部材7の間に、貫通孔3を通じて充填された封止材14によって形成され、バンプ配列2の外周側を囲む封止部4aと、基板1と半導体素子6の間であってバンプ配列2の内周側に形成され、封止部4aによって封止される空間22と、を備えている。
(1)封止部4aは、基板1と放熱部材7間の隙間21を充填する;
(2)封止部4aは、基板1と半導体素子6の間を封止して半導体素子6の回路面上に空間22を形成する;
(3)隙間21の充填と、空間22の形成とは、同工程で同時に実行される;
(4)封止部4aは、基板1と放熱部材7を接合する。これによって、基板1に半導体素子6が強固に接続する。
(5)半導体素子を、封止材14の充填前、すなわち、封止部4aの形成前に、基板1に接合する。すなわち、バンプ接続作業は、封止部4aを押圧変形させることなく、実行される。したがって、バンプ接続作業は、封止部4aの形成状態のバラツキに左右されない。
(6)かくして、半導体装置101の構造は、中空パッケージ構造(空間22)を備える半導体装置101の製造工程の省力化に寄与し、基板1と半導体素子6間の接続信頼性を向上する。
(1)バンプ配列2の内側であって基板1と半導体素子6の間にある空間22を、中空状態にできる。
(2)空間22を中空にできるので、誘電損失が減少し、高周波特性の劣化が抑制できる。
(3)放熱部材7を基板1に接合することによって、半導体素子6のバンプ接続が補強され、耐久性を向上させることができる。
(4)半導体素子の発熱を放熱性ペーストや放熱部材を通じて放熱させることができる。
(5)封止材14の注入工程において、半導体装置101の外側から吸引を行うことにより、空間22のエア残留量が低減され、この結果、誘電損失が低減される。封止材14の流動時、封止材14が空気を巻き込むことが防止され、封止部4a内にボイドが形成されることが防止される。
(6)放熱性ペースト5などとして、安価で汎用な樹脂材料を使用することができる。これによって、一個の半導体装置101あたりの資材費を低減することができる。
(7)上記樹脂材料の線膨張係数を選定し調整することができるので、耐熱信頼性を向上させることができる。
(8)封止材(樹脂)14は、隙間21よりも外側へ漏れ出したりしない程度に充填すればよいから、封止材14の充填量のバラツキ許容度が大きい。したがって、封止材14を高精度に塗布したりしなくてもよく、高精度に塗布するための高価な精密ニードルを用いなくてもよい。これによって、塗布機のランニングコストが低減できる。
実施形態2では、主として、実施形態2と実施形態1の相違点について説明し、両実施形態の共通点については、実施形態1の記載を適宜参照するものとする。
実施形態3では、主として、実施形態3と実施形態1の相違点について説明し、両形態の共通点については、実施形態1の記載を適宜参照するものとする。
実施形態4では、主として、実施形態4と実施形態1の相違点について説明し、両形態の共通点については、実施形態1の記載を適宜参照するものとする。
(1)配線自由度の向上;
(2)貫通孔の位置設定自由度の向上;
(2a)半導体素子6の直近に貫通孔3を設けることができる;
(3)貫通孔3の形状自由度の向上;
(3a)貫通孔3を、半導体素子6の辺に沿って延在する長孔とすることができる;
(4)貫通孔3の設置個数自由度の向上;
(5)以上より、封止材14の充填効率の向上を図ることができる。
実施形態5では、主として、実施形態5と実施形態4の相違点について説明し、両形態の共通点については、実施形態4の記載を適宜参照するものとする。
実施形態6では、主として、実施形態6と実施形態1の相違点について説明し、両形態の共通点については、実施形態1の記載を適宜参照するものとする。
実施形態1〜6では、貫通孔3を通じて、隙間21内に封止材14を充填して、封止部4aおよび封止される空間22を形成した。実施形態7では、貫通孔3を設けずに、封止部4aおよび空間22を形成する。
基板1;
一面上に設けられるバンプ配列2を介して、基板1上に表面実装される半導体素子6;
半導体素子6の他面上に接合され、半導体素子6よりも外側に突出する放熱部材7;
少なくとも基板1と放熱部材7の間に封止材14によって形成され、バンプ配列2の外周側を囲む封止部4a;
基板1と半導体素子6の間であってバンプ配列2の内周側に形成され、封止部4aによって封止される空間22。
(1)封止部4aは、基板1と半導体素子6の間を封止して半導体素子6の回路面上に空間22を形成する;
(2)封止部4aは、基板1と放熱部材7間を充填する;
(3)封止部4aは、基板1と放熱部材7を接合する。これによって、基板1に半導体素子6が強固に接続する。
(4)封止部4aの形成と、空間22の形成とは、同工程で同時に実行される;
(5)かくして、半導体装置107の構造は、中空パッケージ構造(空間22)を備える半導体装置107の製造工程の省力化に寄与し、基板1と半導体素子6間の接続信頼性を向上する。
(1)バンプ配列2の内側であって基板1と半導体素子6の間にある空間22を、中空状態にできる。
(2)空間22を中空にできるので、誘電損失が減少し、高周波特性の劣化が抑制できる。
(3)放熱部材7を基板1に接合することによって、半導体素子6のバンプ接続が補強され、耐久性を向上させることができる。
(4)半導体素子6の発熱を放熱性ペースト5や放熱部材7を通じて放熱させることができる。
(5)放熱性ペースト5などとして、安価で汎用な樹脂材料を使用することができる。これによって、一個の半導体装置107あたりの資材費を低減することができる。
(6)上記樹脂材料等の線膨張係数を選定し調整することができるので、耐熱信頼性を向上させることができる。
(7)封止材(樹脂)14の供給が簡単である。
基板と、
前記基板上にバンプ配列を介して表面実装される半導体素子と、
前記半導体素子上に放熱性ペーストを介して設置され、前記半導体素子の外側に突出する放熱部材と、
前記基板および前記放熱部材のいずれか一以上に、前記半導体素子の外周側に位置して設けられる少なくとも一つの貫通孔と、
前記基板と前記放熱部材間の隙間であって前記バンプ配列の外周側に、前記貫通孔を通じて充填される封止材から形成される封止部と、
前記基板と前記半導体素子の間であって前記バンプ配列の内周側に、前記封止部によって形成される封止部と、
を備える、半導体装置。
前記放熱部材は、前記放熱性ペーストを介して前記半導体素子上に接合され、前記封止部を介して前記基板上に接合される。
(付記2)
前記貫通孔は、前記半導体素子の各辺に対応して設けられる付記1記載の半導体装置。
(付記3)
前記貫通孔は、前記放熱部材に形成される付記1又は2記載の半導体装置。
(付記4)
複数の樹脂によって、前記隙間の形成と前記空間の封止がなされる付記1〜3のいずれか一記載の半導体装置。
(付記5)
前記放熱部材は、接着剤を介して、前記基板上に接合される付記1〜4のいずれか一記載の半導体装置。
(付記6)
基板にバンプ接続された半導体素子上に放熱性ペーストを供給する工程と、
前記放熱部材の中央部を、前記放熱性ペーストを介して、前記半導体素子上に接合し、前記基板と前記放熱部材間に隙間を形成する工程と、
前記基板および前記放熱部材のいずれか一以上に、前記半導体素子の外周側に位置して設けられる少なくとも一つの貫通孔を通じて、前記封止材(樹脂)を、前記隙間に充填する工程と、
前記封止材によって、前記バンプ配列の外周側に位置する前記隙間に封止部を形成し、前記封止部によって、前記基板と前記半導体素子の間であって前記バンプ配列の内周側に封止される空間を形成する工程と、
を備える半導体装置の製造方法。
(付記7)
前記放熱性ペーストの硬化後、前記封止材を充填する付記6記載の半導体装置の製造方法。
(付記8)
前記放熱部材の周辺部に接着剤を供給する工程と、
前記放熱部材の中央部を、前記放熱性ペーストを介して、前記半導体素子上に接合するとき、前記放熱部材の前記周辺部を、前記接着剤を介して、前記基板上に接合する工程と、
を備える付記6記載の半導体装置の製造方法。
(付記9)
前記放熱性ペーストおよび前記接着剤の硬化後、前記封止材を充填する付記8記載の半導体装置の製造方法。
(付記10)
前記貫通孔は、複数個、前記半導体素子の外周側に均等配置され、
前記封止材は、前記半導体素子の周りから同時に充填される付記6〜9のいずれか一記載の半導体装置の製造方法。
(付記11)
前記封止材の充填時、前記隙間からエア吸引ないし真空吸引を行い、前記隙間内を減圧する付記6〜10のいずれか一記載の半導体装置の製造方法。
(付記12)
前記接着剤は、前記基板と前記放熱部材の間に空気抜きが形成されるよう、断続的に線状に供給される付記6〜11のいずれか一記載の半導体装置の製造方法。
(付記13)
基板と、
前記基板上にバンプ配列を介して表面実装される半導体素子と、
前記半導体素子上に放熱性ペーストを介して設置され、前記半導体素子の外側に突出する放熱部材と、
前記基板と前記放熱部材間であって前記バンプ配列の外周側に形成される封止部と、
前記基板と前記半導体素子の間であって前記バンプ配列の内周側に、前記封止部によって形成される封止部と、
を備える、中空パッケージ構造を有する半導体装置。
(付記14)
前記放熱部材の周辺部(前記半導体素子から面方向に突出する部分)は、前記封止部を介して、前記基板上に接合される付記13記載の半導体装置。
(付記15)
前記放熱部材の周辺部は、接着剤を介して、前記基板上に接合される付記13又は14記載の半導体装置。
(付記16)
基板にバンプ接続された半導体素子上に放熱性ペーストを供給する工程と、
前記基板上、前記半導体素子の周囲に封止材(樹脂)を供給する工程と、
前記放熱部材を、前記放熱性ペーストを介して前記半導体素子上に接合させると共に、前記封止材を介して前記基板上に接合させる工程と、
前記封止材によって、前記基板と前記放熱部材の間であって前記バンプ配列の外周側に封止部を形成し、前記封止部によって、前記基板と前記半導体素子の間であって前記バンプ配列の内周側に封止される空間を形成する工程と、
を備える、半導体装置の製造方法。
(付記17)
基板と、
前記基板上にバンプ配列を介して表面実装される半導体素子と、
前記半導体素子上に設置される中央部と、前記半導体素子の側面から面方向に突出する周辺部とを有し、前記半導体素子を介して又は前記基板と前記放熱部材間に供給される接着剤を介して、前記基板に対する位置および高さが決められる放熱部材と、
前記基板と前記放熱部材の間であって前記バンプ配列の外周側に形成される封止部と、
前記基板と前記半導体素子の間であって前記バンプ配列の内周側に、前記封止部によって囲まれて形成される空間と、
を備える、半導体装置。
2 バンプ配列,BGA,バンプ
3 貫通孔
4a 封止部
4b 絶縁部
5 放熱性ペースト,放熱性ペースト層
6 半導体素子
7 放熱部材
7a 多孔質な形状
8 接着剤,接着層
8a 空気抜き
9 金属ニードル
10 多点吐出ニードル
11 治具
11a 真空孔
12 吸着パッド
13 精密ニードル
14 封止材,封止樹脂
21 隙間
22 空間
101 半導体装置
102 半導体装置
103 半導体装置
104 半導体装置
105 半導体装置
106 半導体装置
107 半導体装置
Claims (10)
- 基板と、
一面上に設けられるバンプ配列を介して、前記基板上に表面実装される半導体素子と、
前記半導体素子の他面上に設置され、前記半導体素子よりも外側に突出する放熱部材と、
前記基板および前記放熱部材のいずれか一以上に形成され、一側が前記基板と前記放熱部材間に形成される隙間に向かって前記バンプ配列の外周側で開口し、他側から封止材が注入される、少なくとも一つの貫通孔と、
少なくとも前記基板と前記放熱部材の間に、前記貫通孔を通じて充填された前記封止材によって形成され、前記バンプ配列の外周側を囲む封止部と、
前記基板と前記半導体素子の間であって前記バンプ配列の内周側に形成され、前記封止部によって封止される空間と、
を備える、ことを特徴とする半導体装置。 - 複数の前記貫通孔が、前記半導体素子を取り囲むよう配置されることを特徴とする請求項1記載の半導体装置。
- 前記封止部が導電性であり、
前記封止部と前記バンプ配列の間に絶縁部が設けられることを特徴とする請求項1又は2記載の半導体装置。 - 前記放熱部材は、前記封止材の充填前、前記基板と前記放熱部材の間に前記隙間を外部に連通させる空気抜きが形成されるよう、断続的に塗布された接着剤によって、前記基板に接合されることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一記載の半導体装置。
- 前記放熱部材は、放熱性ペーストを介して、前記半導体素子の前記他面上に接合されることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一記載の半導体装置。
- 基板と、
一面上に設けられるバンプ配列を介して、前記基板上に表面実装される半導体素子と、
前記半導体素子の他面上に設置され、前記半導体素子よりも外側に突出する放熱部材と、
前記基板と前記放熱部材の間に形成され、前記バンプ配列の外周側を囲む封止部と、
前記半導体素子と前記放熱部材との間に形成され、前記バンプ配列の外周側を囲まない放熱性ペーストと、
前記基板と前記半導体素子の間であって前記バンプ配列の内周側に形成され、前記封止部によって封止される空間と、
を備え、
前記放熱部材の周辺部は、接着剤を介して、前記基板上に接合される、ことを特徴とする半導体装置。 - 基板と、一面上に設けられるバンプ配列を介して前記基板上に表面実装される半導体素子と、前記半導体素子の他面上に接合されて前記半導体素子よりも外側に突出する放熱部材と、を準備する工程と、
前記半導体素子の周囲に、前記基板および前記放熱部材のいずれか一以上に形成された少なくとも一つの貫通孔が配置されるよう、前記半導体素子を前記基板上に表面実装する工程と、
前記半導体素子の他面上に、前記半導体素子よりも外側に突出する放熱部材を接合し、前記基板と前記放熱部材間に隙間を形成する工程と、
一側が前記隙間に向かって前記バンプ配列の外周側で開口する前記貫通孔を通じて、前記隙間に封止材を充填する工程と、
前記封止材によって、少なくとも前記バンプ配列の外周側に位置する前記隙間に封止部を形成し、前記封止部によって、前記基板と前記半導体素子の間であって前記バンプ配列の内周側に封止される空間を形成する工程と、
を備える、ことを特徴とする半導体装置の製造方法。 - 前記放熱部材の中央部を放熱性ペーストを介して前記半導体素子上に接合すると共に、前記放熱部材の周辺部を接着剤を介して前記基板上に接合することにより、前記隙間を形成することを特徴とする請求項7記載の半導体装置の製造方法。
- 前記貫通孔を通じて前記隙間に前記封止材を充填する際、前記隙間から吸引を行うことを特徴とする請求項7又は8記載の半導体装置の製造方法。
- 基板と、一面上に設けられるバンプ配列を介して前記基板上に表面実装される半導体素子と、前記半導体素子の他面上に接合されて前記半導体素子よりも外側に突出する放熱部材と、を準備する工程と、
前記半導体素子を前記基板上に表面実装する工程と、
前記半導体素子上に放熱性ペーストを供給する工程と、
前記基板上であって前記半導体素子の周囲に封止材を供給する工程と、
前記放熱部材を、前記放熱性ペーストを介して前記半導体素子上に接合させると共に、前記封止材を介して前記基板上に接合させる工程と、
前記封止材によって、少なくとも前記基板と前記放熱部材の間であって前記バンプ配列の外周側に封止部を形成し、前記封止部によって、前記基板と前記半導体素子の間であって前記バンプ配列の内周側に封止される空間を形成する工程と、
を備える、ことを特徴とする半導体装置の製造方法。
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