JP6419760B2 - 紫外光殺菌装置 - Google Patents

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Description

本発明は、紫外光殺菌装置に関し、特に、処理対象に紫外光を照射して殺菌する技術に関する。
紫外光には殺菌能力があることが知られており、医療や食品加工の現場などでの殺菌処理に紫外光を照射する装置が用いられている。また、水などの流体に紫外光を照射することで、流体を連続的に殺菌する装置も用いられている。このような装置として、例えば、直管状の金属パイプで形成される流路の管端部内壁に紫外線LEDを配置した装置が挙げられる(例えば、特許文献1参照)。
特開2011−16074号公報
直管状の流路内を流れる流体に高効率で紫外光を照射するためには、流路内壁面での紫外光反射率が高くなる構造とすることが望ましい。また、流路内を流れる流体によって腐食されにくい材料で流路内壁面を構成することが望ましい。
本発明はこうした課題に鑑みてなされたものであり、その例示的な目的のひとつは、流路内を流れる流体への紫外光の照射効率を高めた紫外光殺菌装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある態様の紫外光殺菌装置は、殺菌対象を収容する処理室と、処理室内に紫外光を照射する光源とを備える。処理室の壁は、フッ素系樹脂材料の第1層と、紫外光反射性を有する材料の第2層とを含む積層構造であって、第1層が処理室の内側となる積層構造を有する。
この態様によると、処理室の内面をフッ素系樹脂材料の第1層により構成することで、処理室内面の耐腐食性を高めることができる。第1層の外側に紫外光反射性を有する材料の第2層を配置することで、第1層を透過する紫外光を第2層で反射させ、処理室内に紫外光を戻すことができる。これにより、処理室内の紫外光強度を高めて殺菌効率を向上させることができる。
紫外光殺菌装置は、処理室の外側に設けられ、処理室を通る流体が流れる流路をさらに備えてもよい。処理室の壁の少なくとも一部は、処理室と流路の間に位置する隔壁であり、隔壁は、第1層と、第2層と、フッ素系樹脂材料の第3層とが順に積層される積層構造であって、第1層が処理室側、第3層が流路側となる積層構造を有してもよい。
紫外光殺菌装置は、第2層の端部がフッ素系樹脂材料で被覆されてもよい。
積層構造は、第1層と第2層の間を充填する接着層をさらに含んでもよい。
第1層は、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)であってもよい。
第1層は、3mm以上の厚さを有してもよい。
第1層は、厚さが均一となるよう構成されてもよい。
第2層は、アルミニウム(Al)であってもよい。
第2層は、第1層と対する面が鏡面であってもよい。
本発明によれば、処理室の耐腐食性を高めるとともに、処理室内の紫外光強度を高めて殺菌能力を向上させることができる。
第1の実施の形態に係る紫外光殺菌装置の構成を概略的に示す断面図である。 第2の実施の形態に係る紫外光殺菌装置の構成を概略的に示す断面図である。 第3の実施の形態に係る紫外光殺菌装置の構成を概略的に示す断面図である。 第4の実施の形態に係る紫外光殺菌装置の構成を概略的に示す断面図であ
以下、図面を参照しながら、本発明を実施するための形態について詳細に説明する。なお、説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を適宜省略する。
(第1の実施の形態)
図1は、第1の実施の形態に係る紫外光殺菌装置10の構成を概略的に示す図である。紫外光殺菌装置10は、処理室筐体20と、光源室筐体34と、流出管36と、流入管37と、光源40とを備える。光源40は、処理室筐体20により囲われる処理室12の内部に向けて紫外光を照射する。紫外光殺菌装置10は、処理室12を流れる流体(水など)に紫外光を照射して殺菌処理を施すための流体殺菌装置である。
処理室筐体20は、処理室12を区画する容器である。処理室筐体20は、第1端壁21と、第2端壁22と、側壁23とを有する。第1端壁21には、光源40からの紫外光を透過させる窓部材24が設けられる。第2端壁22は、第1端壁21と軸方向に対向する位置に設けられる。側壁23は、第1端壁21から第2端壁22に向けて軸方向に延在し、例えば、円筒形状または角筒形状を有する。側壁23には流出口26および流入口27が設けられる。流出口26は、第1端壁21の近傍に設けられ、流入口27は、第2端壁22の近傍に設けられる。流出口26には流出管36が接続され、流入口27には流入管37が接続される。
処理室筐体20の壁は、フッ素系樹脂材料の第1層31と、紫外光反射性を有する材料の第2層32とを含む積層構造30により構成される。積層構造30は、第1層31が処理室12の内部側に配置され、第2層32が処理室12の外部側に配置されるように積層されている。したがって、第1層31は、第2層32の内側面32aを被覆するように設けられている。処理室筐体20の内面25は、第1層31で構成されており、第1層31は、処理室12の内部空間に露出している。
第1層31を構成するフッ素系樹脂材料として、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、PFA(パーフルオロアルコキシアルカン)、FEP(パーフルオロエチレンプロペンコポリマ)、非晶質全フッ素化樹脂(例えば、旭硝子株式会社製のサイトップS(CytopS;登録商標)、デュポン製のテフロン(登録商標)AFなど)を挙げることができる。特にPTFEは、化学的に安定し、耐久性、耐熱性および耐薬品性に優れた材料であり、紫外光の反射率が高い材料であるため、第1層31の材料として好適である。
第1層31の厚さは、例えば、処理室筐体20の全体にわたって均一となるように形成される。第1層31の厚さは、例えば、3mm以上であり、好ましくは5mm以上である。第1層31の厚さをある程度以上とすることにより、内面25に入射する紫外光の反射率を高めることができる。第1層31がPTFEで構成される場合、第1層31の厚さを3mm以上とすることで紫外光の拡散反射率を約90%以上にできることが本発明者らの知見により分かっている。
なお、第1層31の厚さは、場所に応じて異なっていてもよい。例えば、第1層31の厚さを光源40からの距離に応じて変化させることにより、処理室12の内部空間の紫外光強度分布が調整されてもよい。例えば、光源40の近傍において第1層31の厚さを小さくし、光源40から遠方において第1層31の厚さを大きくしてもよい。逆に、光源40の近傍において第1層31の厚さを大きくし、光源40から遠方において第1層31の厚さを小さくしてもよい。第1層31の厚さを小さくすることで、第2層32による鏡面反射成分の寄与率を高めることができる。一方、第1層31の厚さを大きくすることで、第1層31による拡散反射成分の寄与率を高めることができる。
第2層32を構成する紫外光反射性を有する材料として、金属材料やセラミック材料を用いることができ、例えば、紫外光の反射率が高いアルミニウム(Al)を用いることができる。第2層32としてアルミニウムなどの金属材料を用いることで、第1層31を透過する紫外光を遮蔽し、処理室筐体20の外部に紫外光が漏れることを防ぐこともできる。なお、第2層32による紫外光反射率を高めるため、第1層31と対する第2層32の内側面32aを鏡面仕上げとすることが好ましい。
積層構造30は、第1層31および第2層32が一体的に成形されてもよいし、それぞれが別体として成形された後に組み上げられてもよい。前者の場合、押出成型や射出成型などにより積層構造30が形成されてもよいし、第1層31の外側をアルミ蒸着することにより第2層32を形成してもよい。後者の場合、例えば、処理室筐体20の形状に成形された第2層32の内側に第1層31が取り付けられてもよいし、処理室筐体20の形状に成形された第1層31の外側に第2層32が取り付けられてもよい。
第1層31と第2層32が別体として形成される場合、第1層31と第2層32の間を充填する接着層が設けられてもよい。第1層31と第2層32の間に空気層が生じないようにすることで、第2層32の内側面32aにおける紫外光の反射効率を高めることができる。なお、第1層31と第2層32の間の接着層として、紫外光への耐性が高いフッ素系樹脂材料を用いることが望ましい。このような接着剤として、例えば、密着性基を有する非晶質フッ素樹脂(旭硝子株式会社製のサイトップA(CytopA;登録商標)、サイトップE(CytopE;登録商標)、ソルベイ製のアルゴフロン(登録商標)ADなど)を含むフッ素樹脂を用いることができる。
積層構造30は、処理室筐体20の壁全体に用いられてもよいし、処理室筐体20の壁の一部にのみ用いられてもよい。積層構造30は、少なくとも、光源40からの紫外光が直接的に照射される箇所に用いられることが好ましい。一方で、光源40から紫外光が直接的に照射されにくい箇所は積層構造30が用いられなくてもよい。例えば、図示されるように、第2端壁22および側壁23が第1層31と第2層32の二層構造により形成される一方で、第1端壁21が第1層31の一層構造により形成されてもよい。変形例においては、第1端壁21が積層構造30により形成されてもよい。
処理室筐体20の壁には、積層構造30に加えて他の部材が用いられてもよい。例えば、積層構造30の外側にさらに別の材料(例えば金属材料や樹脂材料)の部材が取り付けられてもよい。言いかえれば、処理室筐体20を構成する別の部材に対して、積層構造30が処理室筐体20の内壁として取り付けられてもよい。
光源室筐体34は、処理室筐体20の第1端壁21に隣接して設けられ、光源40が収容される光源室14を区画する。窓部材24は、処理室12と光源室14の間を仕切るように設けられる。窓部材24は、石英(SiO)やサファイア(Al)、非晶質のフッ素系樹脂などの紫外光の透過率が高い部材で構成される。光源室筐体34は、処理室筐体20と同じ材料で構成されてもよいし、別の材料で構成されてもよいが、紫外光を遮蔽可能な材料で構成されることが望ましい。
流出管36および流入管37は、処理室筐体20の軸方向と直交する径方向に延びる管状部材である。流出管36および流入管37は、耐光性および耐腐食性に優れた材料で構成されることが好ましく、フッ素系樹脂材料で構成されることが望ましい。流出管36および流入管37は、第1層31と同じ材料で構成されてもよく、例えばPTFEで構成されてもよい。流出管36および流入管37は、側壁23の一部を構成する第1層31と一体的に形成されてもよいし、側壁23の一部を構成する第1層31とは別体として形成され、後に第1層31と接合されてもよい。流出管36および流入管37は、処理室筐体20と同様、第1層31と第2層32の積層構造で構成されてもよい。
本実施の形態では、第1端壁21の近傍に流出管36が設けられ、第2端壁22の近傍に流入管37が設けられる構成としている。つまり、光源40から遠い位置に流入管37が設けられ、光源40から近い位置に流出管36が設けられる。このような構成とすることで、流入口27から流出口26に向けて流体を整流化し、整流された流体に光源40の近傍の高強度の紫外光を照射できる。
光源40は、紫外光を発する発光素子を含むいわゆるUV−LED(Ultra Violet-Light Emitting Diode)光源である。光源に含まれる発光素子は、その中心波長またはピーク波長が約200nm〜350nmの範囲に含まれ、殺菌効率の高い波長である260nm〜270nm付近の紫外光を発することが好ましい。このような紫外光LEDとして、例えば、窒化アルミニウムガリウム(AlGaN)を用いたものが知られている。
光源40は、窓部材24に近接して設けられ、窓部材24を介して処理室12の内部に軸方向に紫外光を照射するよう配置される。光源40は、発光素子の配光角を調整するための調整機構を含んでもよい。調整機構は、例えば、光源40に含まれる発光素子の指向角または配向角が60度以上、90度以上または120度以上である場合に、その出射角を調整して配向角φが30度以下となるようにする。調整機構は、レンズなどの透過型の光学系で構成されてもよいし、凹面鏡などの反射型の光学系で構成されてもい。
調整機構は、配光角φを調整することにより、光源40から出力される紫外光の大半が処理室12に入射するようにする。調整機構は、処理室12の内面25に入射する紫外光の入射角が75度以上となるようにしてもよい。特に、内面25がPTFEで構成される場合、PTFEへの入射角が70度以上となると表面での反射率が非常に高くなることが本発明者らの知見により分かっている。そのため、調整機構により紫外光の配向角を調整することで、処理室12の内面25にて高反射率で紫外光が反射され、処理室12のより遠くまで高強度の紫外光が伝搬するようにできる。
以上の構成により、紫外光殺菌装置10は、処理室12を流れる流体に向けて光源40からの紫外光を照射して殺菌処理を施す。処理対象となる流体は、流入管37から流入し、流入口27から流出口26に向けて処理室12の内部を軸方向に流れる。光源40は、処理室12を流れる流体に向けて、第1端壁21から第2端壁22に向けて軸方向に紫外光を照射する。光源40からの紫外光の一部は、処理室筐体20の内面25に入射し、第1層31または第2層32の内側面32aにて反射されて軸方向に伝搬していく。処理室12の内部で紫外光が照射された流体は、流出口26から流出管36を通って流出する。
本実施の形態によれば、処理室筐体20の内壁がフッ素系樹脂材料の第1層31と紫外光反射性を有する材料の第2層32との積層構造30により構成されるため、光源40から出力される紫外光を効率的に用いることができる。フッ素系樹脂材料の第1層31を設けることで、処理室筐体20の内面25の耐久性ないし耐腐食性を高めるとともに、第1層31にて紫外光を拡散反射させて処理室12の内部の紫外光強度分布を均一化できる。さらに、紫外光反射性を有する第2層32を設けることで、第1層31を透過する紫外光を第2層32の内側面32aで反射させて処理室12に戻すとともに、処理室筐体20の外部への紫外光の漏れを防ぐことができる。また、第2層32が第1層31で被覆されるため、処理室12を流れる流体による第2層32の腐食を防ぎ、第2層32の内側面32aの紫外光反射率が高い状態を維持できる。これらの作用効果により、本実施の形態によれば、第1層31または第2層32のいずれか一方のみで処理室筐体20の内壁を構成する場合と比べて、改善された紫外光殺菌装置10を提供できる。
(第2の実施の形態)
図2は、第2の実施の形態に係る紫外光殺菌装置110を概略的に示す断面図である。紫外光殺菌装置110は、筐体120と、第1光源141と、第2光源142とを備える。筐体120は、処理室筐体150と、第1光源室筐体160と、第2光源室筐体170とを有する。本実施の形態では、処理室112の両端に光源141,142が設けられ、それぞれの光源室筐体160,170に整流室116,117が設けられる点で上述の実施の形態と相違する。以下、上述の第1の実施の形態との相違点を中心に説明する。
処理室筐体150は、処理室112を区画する。処理室筐体150は、第1端部151から第2端部152に向けて軸方向に延在する筒状部材であり、例えば、円筒形状または角筒形状を有する。第1端部151には第1光源室筐体160が設けられ、第2端部152には第2光源室筐体170が設けられる。処理室筐体150の両端部151,152は開放されており、第1端部151において処理室112と第1整流室116が連通し、第2端部152において処理室112と第2整流室117が連通する。
処理室筐体150の壁は、積層構造130により構成される。積層構造130は、フッ素系樹脂材料の第1層131と、紫外光反射性を有する材料の第2層132と、フッ素系樹脂材料の第3層133とを含む。積層構造130の各層は、第1層131、第2層132、第3層133の順に積層されている。積層構造130は、図示されるように、第1層131が処理室112の内側となり、第3層133が処理室112の外側となるように配置されている。したがって、第1層131が処理室112の内部空間に露出しており、処理室筐体150の内面155を形成する。
第2層132は、第1層131と対する内側面132aと、第3層133と対する外側面132bとを有する。内側面132aは、光源141,142からの紫外光が入射する面であるため、紫外光反射率が高まるように鏡面仕上げとすることが好ましい。一方、外側面132bは、光源141,142からの紫外光を反射させる面ではないため、鏡面仕上げがなされなくてもよい。なお、内側面132aと外側面132bの双方が鏡面研磨されてもよい。
積層構造130は、さらに、第1端保護部134と、第2端保護部135とを含む。第1端保護部134は、第1端部151において第2層132の端部を被覆し、第2端保護部135は、第2端部152において第2層132の端部を被覆するように設けられる。第1端保護部134および第2端保護部135は、処理室筐体150の両端部151,152において、第2層132の端部が露出しないように被覆して保護する。
第1端保護部134および第2端保護部135は、フッ素系樹脂材料で構成され、例えば、第1層131や第3層133と同じ材料で構成される。第1層131および第3層133がPTFEで構成される場合、第1端保護部134および第2端保護部135がPTFEで構成されてもよい。なお変形例では、第1層131、第3層133、第1端保護部134および第2端保護部135が異なる材料で構成されてもよい。
積層構造130は、第1層131、第2層132、第3層133、第1端保護部134および第2端保護部135が一体的に成形される。例えば、第2層132をフッ素系樹脂材料で被覆するように押出成型することにより積層構造130が形成される、なお変形例では、第1層131、第2層132、第3層133、第1端保護部134および第2端保護部135を別体として成形し、これらを組み上げて積層構造130を形成してもよい。
処理室筐体150は、第1区間156と、第2区間157と、第3区間158とを有する。第1区間156は、第1端部151から軸方向に一定の範囲に位置する区間であり、第1光源室筐体160の内部に設けられる区間である。第2区間157は、第2端部152から軸方向に一定の範囲に位置する区間であり、第2光源室筐体170の内部に設けられる区間である。第3区間158は、第1区間156と第2区間157の間に位置する区間であり、第1光源室筐体160と第2光源室筐体170の間に位置する区間である。
第1区間156は、処理室112の壁の一部であって、処理室112と第1整流室116の間に位置する隔壁である。同様に第2区間157は、処理室112の壁の一部であって、処理室112と第2整流室117の間に位置する隔壁である。したがって、第1区間156および第2区間157は、処理室112と処理室112の外側の流路(第1整流室116、第2整流室117)との間を仕切るよう構成されており、第1層131および第3層133の双方が流体と接触する。一方、第3区間158の外側には流路が設けられないため、第3区間158では、第1層131のみが流体と接触する。なお、変形例においては、第3区間158において第3層133が設けられず、第3区間158において第2層132の外側面132bが外部に露出してもよい。
第1光源室筐体160は、第1端部151の周囲を取り囲むように設けられる。第1光源室筐体160は、第1側壁162と、第1内側端壁163と、第1外側端壁164とを有する。第1側壁162は、第1内側端壁163から第1外側端壁164まで軸方向に延びる筒状部材であり、例えば、処理室筐体150の中心軸と同軸となるように設けられる。第1内側端壁163は、処理室筐体150から第1側壁162に向けて径方向外側に延びる部材であり、円環形状または枠形状を有する。第1外側端壁164は、第1端部151と対向するように第1端部151から軸方向に離れた位置に設けられる部材であり、円板形状または矩形状を有する。したがって、第1内側端壁163と第1外側端壁164は、第1端部151を挟んで軸方向に対向する位置に設けられる。
第1光源室筐体160の内部には、第1光源141からの紫外光を透過する第1窓部材124が設けられる。第1窓部材124は、第1端部151との間にわずかな寸法の隙間が設けられるように第1端部151の近傍に配置される。第1窓部材124は、第1端部151との間の隙間が第1端部151の全周にわたって均一となるように配置されることが好ましく、第1端部151と第1窓部材124の対向面とが略平行となるように配置されることが好ましい。これにより、処理室112から第1整流室116へ向かう流体の流れを整え、処理室112の第1端部151の近傍において流れに乱れが生じるのを緩和する。
第1窓部材124は、第1光源室筐体160の内部を第1光源室114と第1整流室116に区画する。第1光源室114は、第1窓部材124、第1側壁162および第1外側端壁164により区画される領域である。第1整流室116は、第1窓部材124、処理室筐体150の第1区間156、第1側壁162および第1内側端壁163により区画される領域である。第1整流室116は、第1端部151の近傍において処理室112の径方向外側を囲うように環状ないし矩形枠状に設けられる。
第1光源室筐体160には、流出口126と流出管136が設けられる。流出口126は、処理室112にて紫外光が照射される流体が流出する流通口であり、第1整流室116と連通する位置に設けられる。流出口126は、例えば、図示されるように第1側壁162に設けられる。流出管136は、流出口126に取り付けられる接続管であり、紫外光殺菌装置110と接続される配管やチューブコネクタが取り付け可能となるように構成される。
第2光源室筐体170は、第1光源室筐体160と同様に構成される。第2光源室筐体170は、第2端部152の周囲を取り囲むように設けられ、第2光源室115と第2整流室117を区画する。第2光源室筐体170は、第2側壁172と、第2内側端壁173と、第2外側端壁174とを有する。
第2側壁172は、第2内側端壁173から第2外側端壁174まで軸方向に延びる筒状部材である。第2内側端壁173は、処理室筐体150から第2側壁172に向けて径方向外側に延びる部材であり、円環形状または枠形状を有する。第2外側端壁174は、第2端部152と対向するように第2端部152から軸方向に離れた位置に設けられる部材であり、円板形状または矩形状を有する。第2内側端壁173と第2外側端壁174は、第2端部152を挟んで軸方向に対向する位置に設けられる。
第2光源室筐体170の内部には、第2光源142からの紫外光を透過する第2窓部材125が設けられる。第2窓部材125は、第2端部152との間にわずかな寸法の隙間が設けられるように第2端部152の近傍に配置される。第2窓部材125は、第2端部152との間の隙間が第2端部152の全周にわたって均一となるように配置されることが好ましく、第2端部152と第2窓部材125の対向面とが略平行となるように配置されることが好ましい。これにより、第2整流室117から処理室112へ向かう流体の流れを整え、処理室112の第2端部152の近傍において流れに乱れが生じるのを緩和する。
第2窓部材125は、第2光源室筐体170の内部を第2光源室115と第2整流室117に区画する。第2光源室115は、第2窓部材125、第2側壁172および第2外側端壁174により区画される領域である。第2整流室117は、第2窓部材125、処理室筐体150の第2区間157、第2側壁172および第2内側端壁173により区画される領域である。第2整流室117は、第2端部152の近傍において処理室112の径方向外側を囲うように環状ないし矩形枠状に設けられる。
第2光源室筐体170には、流入口127と流入管137が設けられる。流入口127は、処理室112にて紫外光が照射される流体が流入する流通口であり、第2整流室117と連通する位置に設けられる。流入口127は、例えば、図示されるように第2側壁172に設けられる。流入管137は、流入口127に取り付けられる接続管であり、紫外光殺菌装置110と接続される配管やチューブコネクタが取り付け可能となるように構成される。
第1光源141は、第1光源室114の内部に設けられ、第1端部151の開口に向けて軸方向に紫外光を出力するように配置される。第2光源142は、第2光源室115の内部に設けられ、第2端部152の開口に向けて軸方向に紫外光を出力するよう配置される。第1光源141および第2光源142は、出力する紫外光の大半が処理室112の内部に入射するように配置されることが好ましい。
以上の構成により、紫外光殺菌装置110は、処理室112を流れる流体に向けて第1光源141および第2光源142からの紫外光を照射して殺菌処理を施す。処理対象となる流体は、流入管137、第2整流室117、処理室112、第1整流室116、流出口126および流出管136で構成される一連の流路を流れる。第1整流室116は、第1窓部材124と第1端部151の間に均一に設けられる隙間を利用して流体の流れを整流化する。同様に、第2整流室117は、第2窓部材125と第2端部152の間に均一に設けられる隙間を利用して流体の流れを整流化する。第1光源141および第2光源142は、整流化されて処理室112を流れる流体に紫外光を照射する。第1光源141および第2光源142からの紫外光は、処理室筐体150の内壁を構成する第1層131および第2層132の内側面132aにて反射されながら軸方向に伝搬する。
本実施の形態においても、処理室筐体150の内壁がフッ素系樹脂材料の第1層131と紫外光反射性を有する材料の第2層132とが積層されているため、上述の第1の実施の形態と同様の効果を層することができる。また、第2層132の外側面132bが第3層133により被覆され、第2層132の両端部が保護部134,135により被覆されるため、第2層132に流体が接触することによる腐食の発生を防ぐことができる。
本実施の形態では、処理室112の両端に第1整流室116および第2整流室117を設ける構成としているため、上述の第1の実施の形態と比べて処理室112に生じる流れの乱れを抑制できる。特に、紫外光殺菌装置110の処理能力を高めるために処理室112を通る流体の平均流速を高めるような場合であっても整流化された状態の維持が容易となる。したがって、本実施の形態によれば、乱れの少ない状態で流れる流体に紫外光を効果的に作用させて殺菌効果を高めることができる。
(第3の実施の形態)
図3は、第3の実施の形態に係る紫外光殺菌装置210の構成を概略的に示す断面図である。紫外光殺菌装置210は、筐体220と、光源240とを備える。本実施の形態では、筐体220の内部に隔壁250が設けられ、筐体220の内部が処理室212と整流室216の二重構造となるように構成される点で上述の実施の形態と相違する。以下、紫外光殺菌装置210について上述の実施の形態との相違点を中心に説明する。
筐体220は、第1端壁221と、第2端壁222と、側壁223と、窓部材224と、接続端部228と、円錐部229と、流出管236と、流入管237と、隔壁250とを有する。
隔壁250は、処理室112を区画する。隔壁250は、第1端部251から第2端部252に向けて軸方向に延在する筒状部材であり、例えば、円筒形状または角筒形状を有する。隔壁250は、フッ素系樹脂材料の第1層231と、紫外光反射性を有する材料の第2層232と、フッ素系樹脂材料の第3層233とを含む積層構造230により構成される。積層構造230は、第1層131が処理室212に露出し、第3層133が整流室216に露出するよう配置されている。第2層232の内側面232aは、好ましくは鏡面研磨される。積層構造230はさらに、第2層132の両端部を被覆する第1端保護部234および第2端保護部235を含む。
第1端壁221は、第1端部251と軸方向に対向するように第1端部251から軸方向に離れた位置に設けられる。第2端壁222は、第2端部252の近傍に設けられ、隔壁250から径方向外側に延在する。側壁223は、第1端壁221から第2端壁222に向けて軸方向に延在する筒状部材であり、円筒形状または角筒形状を有する。側壁223には、流出口226が設けられ、流出口226には径方向に延在する流出管236が取り付けられている。流出口226は、第1端部251から軸方向に離れた位置に設けられ、第1端部251よりも第2端部252に近い位置に設けられる。
接続端部228は、処理室212と連通する流入路215を区画する。接続端部228には、第2端部252が接続されている。円錐部229は、漏斗状の部材であり、口径が相対的に大きい第2端部252と、口径が相対的に小さい流入口227との間を接続する。流入口227には、軸方向に延在する流入管237が接続されている。
窓部材224は、筐体220の内部において第1端部251と対向する位置に設けられる。窓部材224は、光源室214と、処理室212または整流室216との間を仕切る。光源室214は、第1端壁221、側壁223および窓部材224により区画される。光源室214の内部には光源240が設けられる。整流室216は、第2端壁222、側壁223、窓部材224および隔壁250により区画される。本実施の形態では、処理室212の外側において、整流室216が処理室212に沿って軸方向に延在する。
以上の構成により、紫外光殺菌装置210は、処理室112を流れる流体に向けて光源240からの紫外光を照射して殺菌処理を施す。処理対象となる流体は、流入管237、流入口227、流入路215、処理室212、整流室216、流出口226および流出管236により構成される一連の流路を流れる。光源240から出力される紫外光は、隔壁250の内面255を構成する第1層231および第2層232の内側面232aにて反射されながら軸方向に伝搬する。
本実施の形態においても、上述の実施の形態と同様の効果を奏することができる。また、本実施の形態によれば、整流室216の軸方向の長さが上述の第2の実施の形態よりも長いため、整流室216による整流効果を高めることができる。特に、第1端部151と流出口226とが軸方向に離れているため、流出口226の近傍において流れに乱れが生じる場合であっても、その乱れが第1端部151にまで波及する影響を抑制できる。また、流入路215が処理室212と同軸となるように構成されるため、処理室212に流入する流体の流れに乱れが生じにくい。したがって、本実施の形態によれば、処理室212の流れがより均一な状態とすることができ、流体に対する紫外光の照射効率をより高めることができる。
(第4の実施の形態)
図4は、第4の実施の形態に係る紫外光殺菌装置310の構成を概略的に示す断面図である。紫外光殺菌装置310は、処理室筐体320と、光源室筐体334と、光源340とを備え、処理室筐体320により区画される処理室312の内部に紫外光が照射される。本実施の形態では、流体の流れにより処理対象を連続的に殺菌するのではなく、処理室312に処理対象を収容または貯留して紫外光を照射することで殺菌処理が施される。以下、本実施の形態について、上述の実施の形態との相違点を中心に説明する。
処理室筐体320は、処理室312を囲む容器である。処理室筐体320は、上蓋321と、底壁322と、側壁323とを有する。上蓋321は、側壁323に対して取り外し可能となるように構成されており、着脱のための把持部326が設けられている。上蓋321は、処理対象を処理室312に出し入れする際に、側壁323から取り外される。上蓋321は、処理室312の内部に紫外光を照射する際に、側壁323の上開口328に嵌め込まれる。上蓋321は、側壁323に対して完全に外れるにように構成されてもよいし、蝶番などを介して側壁323に取り付けられていてもよい。
処理室312の壁は、フッ素系樹脂材料の第1層331と、紫外光反射性を有する材料の第2層332とを含む積層構造330で構成されている。具体的には、上蓋321および側壁323が積層構造330により構成される。第2層332の内側面332aは、鏡面研磨されてもよい。一方、底壁322には紫外光を透過するための窓部材324が設けられる。底壁322には光源室筐体334が取り付けられており、光源室筐体334の内部に光源340が設けられる。光源340は、窓部材324を介して処理室312の内部に紫外光を照射可能となる向きで配置される。
本実施の形態によれば、貯留型の殺菌装置において処理室312の壁を積層構造330で構成することにより、処理室312の内部の紫外光照射効率を高めることができる。
以上、本発明を実施の形態にもとづいて説明した。本発明は上記実施の形態に限定されず、種々の設計変更が可能であり、様々な変形例が可能であること、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは、当業者に理解されるところである。
上述の実施の形態および変形例では、流体に紫外光を照射して殺菌処理を施すための装置として説明した。さらなる変形例においては、紫外光の照射により流体に含まれる有機物を分解させる浄化処理に本紫外光殺菌装置を用いてもよい。
さらなる変形例においては、上述の実施の形態または変形例にて示した流れの方向と逆向きに流体を流してもよい。つまり、流入口と流出口をそれぞれ逆に用いてもよい。例えば、図1に示す第1の実施の形態において、符号27で示される流通口を流出口として使用し、符号26で示される流通口を流入口として使用してもよい。
10…紫外光殺菌装置、12…処理室、30…積層構造、31…第1層、32…第2層、40…光源、110…紫外光殺菌装置、112…処理室、130…積層構造、131…第1層、132…第2層、133…第3層、210…紫外光殺菌装置、212…処理室、230…積層構造、231…第1層、232…第2層、233…第3層、240…光源、250…隔壁、310…紫外光殺菌装置、312…処理室、330…積層構造、331…第1層、332…第2層、340…光源。

Claims (8)

  1. 軸方向に延在して筒状に構成され、殺菌対象である流体が流れる処理室と、
    前記処理室の端部から前記処理室内に向けて前記軸方向に紫外光を照射するように配置される光源と、
    前記光源と前記処理室の前記端部との間に配置される窓部材と、
    前記処理室の外側に設けられ、前記処理室を通る前記殺菌対象である流体が流れる外側流路と、を備え、
    前記処理室の壁は、厚さが3mm以上のポリテトラフルオロエチレン(PTFE)で構成される第1層と、アルミニウム(Al)で構成される第2層とを含む積層構造であって、前記第1層が前記処理室の内側となる積層構造を有し、
    前記処理室の壁の少なくとも一部は、前記処理室と前記外側流路の間に位置する隔壁であり、前記隔壁は、前記第1層と、前記第2層と、フッ素系樹脂材料の第3層とが順に積層される積層構造であって、前記第1層が前記処理室側、前記第3層が前記外側流路側となる積層構造を有することを特徴とする紫外光殺菌装置。
  2. 前記第2層は、前記第1層と対する面が鏡面である請求項1に記載の紫外光殺菌装置。
  3. 軸方向に延在して筒状に構成され、殺菌対象である流体が流れる処理室と、
    前記処理室の端部から前記処理室内に向けて前記軸方向に紫外光を照射するように配置される光源と、
    前記光源と前記処理室の前記端部との間に配置される窓部材と、
    前記処理室の外側に設けられ、前記処理室の前記端部と前記窓部材との間の隙間を介して前記処理室内と連通し、前記処理室を通る前記殺菌対象である流体が流れる外側流路と、を備え、
    前記処理室の壁は、厚さが3mm以上のポリテトラフルオロエチレン(PTFE)で構成される第1層と、アルミニウム(Al)で構成される第2層とを含む積層構造であって、前記第1層が前記処理室の内側となる積層構造を有し、
    前記処理室の壁の少なくとも一部は、前記処理室と前記外側流路の間に位置する隔壁であり、前記隔壁は、前記第1層と、前記第2層と、フッ素系樹脂材料の第3層とが順に積層される積層構造であって、前記第1層が前記処理室側、前記第3層が前記外側流路側となる積層構造を有し、
    前記第2層は、前記第1層と対する面が鏡面であり、前記第3層と対する面の紫外光反射率が前記第1層と対する面よりも低いことを特徴とする紫外光殺菌装置。
  4. 前記外側流路は、前記処理室の前記端部と前記窓部材との間の隙間を介して前記処理室内と連通することを特徴とする請求項またはに記載の紫外光殺菌装置。
  5. 前記窓部材と対向する前記第2層の端部がフッ素系樹脂材料で被覆されることを特徴とする請求項からのいずれか一項に記載の紫外光殺菌装置。
  6. 前記第1層は、厚さが均一となるよう構成されることを特徴とする請求項1からのいずれか一項に記載の紫外光殺菌装置。
  7. 前記第1層は、前記光源からの距離に応じて厚さが異なるよう構成されることを特徴とする請求項1からのいずれか一項に記載の紫外光殺菌装置。
  8. 前記積層構造は、前記第1層と前記第2層の間を充填する接着層をさらに含むことを特徴とする請求項1からのいずれか一項に記載の紫外光殺菌装置。
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