JP6418078B2 - 静電反発ロールを備えた長尺フィルムの処理装置 - Google Patents
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Description
図4に示すような、真空チャンバー51内に長尺フィルムFの巻出ロール52および巻取ロール64、ガイドロール53および63、冷却機能を備えたキャンロール56、キャンロール56の直前直後のフィードロール55および61、張力センサーロール54および62、ならびに平板マグネトロンカソード式のスパッタリングカソード57〜60が設けられたスパッタ成膜装置(スパッタリングウェブコータ)150を使用して、以下の要領で長尺フィルムの両面に銅薄膜を成膜した。
フィードロール61に印加する電圧を−100ボルトにし、更にキャンロール56の金属製円筒部材を−100ボルトに制御した点以外は実施例1と同様にして、長尺フィルムFの両面に各々厚み100nmの銅膜を有する金属薄膜付き長尺フィルムを作製した。得られた金属薄膜付き長尺フィルムを目視にて確認したところ、シワは認められなかった。
フィードロール61に印加する電圧を−500ボルトにし、更にキャンロール56の金属製円筒部材を−100ボルトに制御した点以外は実施例1と同様にして、長尺フィルムFの両面に各々厚み100nmの銅膜を有する金属薄膜付き長尺フィルムを作製した。得られた金属薄膜付き長尺フィルムを目視にて確認したところ、シワは認められなかった。
フィードロール61に印加する電圧を−100ボルトにし、更にキャンロール56の金属製円筒部材を−500ボルトに制御した点以外は実施例1と同様にして、長尺フィルムFの両面に各々厚み100nmの銅膜を有する金属薄膜付き長尺フィルムを作製した。得られた金属薄膜付き長尺フィルムを目視にて確認したところ、シワは認められなかった。
フィードロール61に電圧を印加しなかった点と、キャンロール56の金属製円筒部材を0ボルトに制御した点以外は実施例1と同様にして、長尺フィルムFの両面に各々厚み100nmの銅膜を有する金属薄膜付き長尺フィルムを作製した。得られた金属薄膜付き長尺フィルムを目視にて確認したところ、表面にところどころシワが生じていた。
実施例1〜4では、キャンロール56の外周面とその上を走行する長尺フィルムFとを互いに同符号に帯電したため、これらの間に静電反発力が発生して長尺フィルムFとキャンロール56の外周面との間に略均等な間隔で離間するギャップ部が生じ、このギャップ部にガスが均一に行き渡ったことにより、長尺フィルムFがほぼ全面に亘って均一且つ十分に冷却され、よって長尺フィルムFにかかる力が均一になることでシワが入らなかったと考えられる。
11 ガス導入路
12 ガス放出孔
13 ガスロータリージョイント
13a 分岐管
20 開閉手段
21 ガス流路
22 弁体
23 シャフト
24 永久磁石
25 弾性体
50、150 スパッタ成膜装置(スパッタリングウェブコータ)
51 真空チャンバー
52 巻出ロール
53、63 ガイドロール
54、62 張力センサーロール
55、61 フィードロール
56 キャンロール
56a 絶縁皮膜
57、58、59、60 スパッタリングカソード
64 巻取ロール
65 磁力付与手段
70、73、76 電源
71、77 切替スイッチ
72、75、78、80 給電線
74、79 抵抗
F 長尺フィルム
A 長尺フィルムFが巻き付けられる角度(抱き角)
O 回転中心軸
Claims (6)
- 減圧容器内の走行経路をロールツーロールで走行する長尺フィルムに対して熱負荷のかかる表面処理を施す表面処理手段と、モーター駆動によって回転する金属製の円筒部材で構成され、温度調節されたその外周面上に沿って該長尺フィルムを走行させることで該表面処理の際に該長尺フィルムを裏側から冷却するキャンロールとを備えた長尺フィルムの表面処理装置であって、
該キャンロールは、該外周面が電気絶縁性材料からなる絶縁皮膜で被覆されていると共に該外周面にガス放出機構を有し且つ該外周面の帯電状態を維持する帯電維持手段を有しており、該帯電した外周面と同符号の電荷を長尺フィルムに付与する給電手段が前記走行経路に沿った位置に設けられていることを特徴とする長尺フィルムの表面処理装置。 - 前記長尺フィルムの電位を電気的中性に近づける除電手段がさらに具備されており、該除電手段は前記キャンロール及び前記給電手段のうち前記長尺フィルムの走行経路に関して下流側に位置するものよりも下流側に設けられていることを特徴とする、請求項1に記載の表面処理装置。
- 前記キャンロールはその外周面上の長尺フィルムに接する部分が前記絶縁皮膜で被覆されており、該絶縁皮膜は、前記長尺フィルムよりも幅が1cm以上広く、前記長尺フィルムに接する箇所の厚みが1μm〜30μmであることを特徴とする、請求項1または2に記載の表面処理装置。
- 前記絶縁皮膜はダイヤモンドライクカーボンを含むことを特徴とする、請求項3に記載の表面処理装置。
- 減圧容器内をロールツーロールで走行する長尺フィルムを外周面にガス放出機構を有し且つ温度調節されたキャンロールで冷却しながら、該キャンロールの外周面に対向して設けられた表面処理手段により該長尺フィルムの表面に熱負荷のかかる表面処理を施す表面処理方法であって、
該キャンロールはモーター駆動によって回転する金属製の円筒部材で構成され、その外周面は電気絶縁性材料からなる絶縁皮膜で被覆されており、
該キャンロールの外周面の帯電状態を維持すると共に、該帯電した外周面と同符号の電荷を該走行する長尺フィルムに付与することを特徴とする表面処理方法。 - 請求項5に記載の表面処理方法において、樹脂製の長尺フィルムの表面に金属膜を成膜することを特徴とする金属薄膜付樹脂フィルムの製造方法。
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JP2015123721A JP6418078B2 (ja) | 2015-06-19 | 2015-06-19 | 静電反発ロールを備えた長尺フィルムの処理装置 |
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JP4516304B2 (ja) * | 2003-11-20 | 2010-08-04 | 株式会社アルバック | 巻取式真空蒸着方法及び巻取式真空蒸着装置 |
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- 2015-06-19 JP JP2015123721A patent/JP6418078B2/ja active Active
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